JP2004133851A - 整列装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ジャム(券詰り)を自動的に解消できるようにする。
【解決手段】投入口に投入された媒体を搬送路を用いて所定の場所へ搬送させる間に、その投入された媒体を幅寄機構を介して基板に当接させて搬送姿勢を整列させる整列装置において、前記投入口に投入された媒体の詰りを検出する検出手段と、詰りが検出されたときに前記搬送路の搬送を停止し、その搬送路の搬送方向に所定の小さい往復動からなる振動を所定時間付与する振動付与手段と、前記搬送路に所定時間振動を付与した後、その搬送路の駆動を再開させる搬送再開手段とを有する。
【選択図】 図3
【解決手段】投入口に投入された媒体を搬送路を用いて所定の場所へ搬送させる間に、その投入された媒体を幅寄機構を介して基板に当接させて搬送姿勢を整列させる整列装置において、前記投入口に投入された媒体の詰りを検出する検出手段と、詰りが検出されたときに前記搬送路の搬送を停止し、その搬送路の搬送方向に所定の小さい往復動からなる振動を所定時間付与する振動付与手段と、前記搬送路に所定時間振動を付与した後、その搬送路の駆動を再開させる搬送再開手段とを有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動精算機や自動改札機等の乗車券やカード等からなる媒体を取扱う媒体処理機の投入口部分に組込まれる整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動精算機や自動改札機等の媒体処理機の投入口の入口側には、例えば、特開2000−123204号公報に示されるような整列装置が組込まれている。すなわち、自動精算機等の媒体処理機の投入口には、エドモンソン券タイプの小型の乗車券や定期券タイプの大型の乗車券の各種タイプの媒体が投入されるので、これら媒体を所定の搬送姿勢に整えるための整列装置が組込まれている。この整列装置は、主として、投入口に投入された媒体を取込むための搬送路と、その搬送路で搬送する途中、投入された媒体の一辺を偏平な基板に当接させる幅寄機構とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の整列装置は、折れ曲った小型の媒体が投入口に変則的な姿勢で投入されたりすると、幅寄機構部分で券詰りの発生、いわゆるジャムが発生することがあった。媒体処理機でジャムが発生すると、媒体処理機は稼動停止となり、係員による復旧処理が終了するまで利用者が精算処理等の所定の処理ができなくなるという不都合があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、ジャムが発生しても自動的に復旧処理のできる整列装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る整列装置は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、投入口に投入された媒体を搬送路を用いて所定の場所へ搬送させる間に、その投入された媒体を幅寄機構を介して基板に当接させて搬送姿勢を整列させる整列装置において、前記投入口に投入された媒体の詰りを検出する検出手段と、詰りが検出されたときに前記搬送路の搬送を停止し、その搬送路の搬送方向に所定の小さい往復動からなる振動を所定時間付与する振動付与手段と、前記搬送路に所定時間振動を付与した後、その搬送路の駆動を再開させる搬送再開手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の整列装置は、搬送路に付与する振動は、その搬送路を駆動するパルスモータを正転又は逆転して行うことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の整列装置は、投入口に投入される媒体は、自動精算機の投入口に投入される精算原券又は支払用のカードであることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の整列装置は、投入口に投入される媒体は、自動改札機の投入口に投入される乗車券又は乗車券としてのカードであることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、本発明の一実施の形態に係る整列装置を自動精算機に組込んだときのその自動精算機の投入口の内側部分の平面図である。
【0007】
図中、1は、図示しない自動精算機の投入口の内側に設けられた搬送路であって、一対の無端ベルトを対設して構成されている。なお、図示の例では、発明の説明を容易にするために、一対の無端ベルトのうち、上側の無端ベルトを省略した形で示されている。この無端ベルトからなる搬送路1は、図示しないパルスモータからなるモータにより駆動され、通常、後述する復旧処理時以外は、矢印で示されるように、投入口に投入された媒体(図1(a)では示されていない。)を自動精算機の本体内に取込む方向に駆動されている。そして、この搬送路1の搬送方向の軸心方向は、媒体の一辺を当接させて搬送姿勢を整列させる偏平な板材からなる基板2の方向と交差するように所定の角度が付されている。
【0008】
図中、3は、搬送路1と基板2との間隙を埋めるための補助板であり、また、4は、主搬送路である。この主搬送路4は、上記搬送路1と同様に、一対の無端ベルトを対設して構成されている。なお、この主搬送路4も、上記搬送路1と同様に、発明の説明を容易にするために、上側の無端ベルトを省略した形で示されている。
【0009】
主搬送路4は、搬送路1から送出されてくる媒体を自動精算機の本体の内側の所定の場所まで搬送するように、図示しないモータにより駆動されるように構成されている。なお、この主搬送路4及び上記搬送路1の駆動モータは、1つのモータとすることもできる。そして、この主搬送路4の搬送途中には、図示しないが、媒体に記録されている磁気データを読取り、また、媒体に所定の内容の磁気データを書込むための磁気ヘッド、必要に応じて媒体に所定の内容を印字するサーマルヘッド等からなる印字機構、及び必要に応じて媒体にパンチ孔をあけるパンチング機構等が設けられている。
【0010】
図中、5は、幅寄機構であって、上記搬送路1を中間にして補助板3と対向する位置に設けられている。この幅寄機構は、周知の幅寄機構と同様に、固定板5aと可動板5bとから構成されている。固定板5aは、補助板3との間に大型の媒体である精算原券としての定期券及び精算料金の支払用のプリペイドカードやストアードフェアカード等のカードの幅(四角形からなるカードの短辺の長さ)よりも少し大きい間隔を保って設けられている(後述する図1(b)参照)。また、可動板5bは、図示しないソレノイドで駆動されるように構成されている。すなわち、この可動板5bは、ソレノイドにより、後述する図1(b)の矢印▲1▼に示されるように、補助板3から離れるように移動できるとともに、図1(c)の矢印▲2▼に示されるように、補助板3側に移動できるように構成されている。
【0011】
図1(a)には図示されていないが、投入口には、その投入口に投入された媒体の大きさ、すなわち媒体の種別を検出するためのホトセンサ群からなるサイズ検出手段が設けられているとともに、投入口に媒体が投入されてから所定時間以内にその媒体を検出しないときにジャムが発生したと検出する検出手段が設けられている。このジャム検出手段は、搬送路1の上流側及び下流側に設けられているホトセンサからなるセンサ群と、そのセンサ群からの信号を入力して所定の演算処理を行うCPUを中心に形成された図示しない制御器により構成される。なお、上記サイズ検出手段もこの制御器により媒体のサイズ(媒体の種別)が判定されるとともに、搬送路1のモータ(パルスモータ)及び主搬送路のモータもこの制御器によって駆動制御されるように構成されている。
【0012】
上記構成からなる整列装置の制御動作を図1(b),(c)を用いて説明する。図1(b)は、投入口に定期券イ(カードが投入されたときも同じである。)が投入されると、その投入された媒体が図示しないサイズ検出手段により大型の媒体であると判定される。この場合、可動板5bは、矢印▲1▼の方向に移動し、すなわち、補助板3側から離れるように移動し、定期券イは、主搬送路1に搬送されて主搬送路4に送出される。
【0013】
主搬送路4では、定期券イは、その定期券イの長手方向の一辺を基板2に当接させながら移動し、したがって、定期券イは、所定の搬送姿勢を保ったまま所定の場所へ、つまり図示しない磁気ヘッドの設けられている場所へ搬送されて所定の精算処理が行われる。精算処理後、定期券イは、図示しない搬送路を介して返却口(図示せず)に返却されて利用者へ返却される。なお、投入口に投入された媒体がカードの場合は、必要に応じて印字処理又はパンチング処理が行われる。この定期券イ又はカードの場合は、投入口に傾けて投入することができないので、常に正常な姿勢で投入されるから幅寄機構5部分で後述するエドモンソン券のようなジャムの発生が起こることはない。
【0014】
図1(c)は、投入口に普通乗車券にような小型券であるエドモンソン券ロが投入されたときを示している。先ず、エドモンソン券ロがジャムを起こさない例について説明する。エドモンソン券ロが投入口に投入されると、その投入された媒体が図示しないサイズ検出手段により小型の媒体であると判定される。この場合、可動板5bは、矢印▲2▼の方向に移動し、すなわち、補助板3側に近付くように移動する。したがって、図1(c)に示されるように、投入口に傾けて投入されたエドモンソン券であってもその傾きが修正されて(図1(c)の鎖線で示されるエドモンソン券参照。)主搬送路4に送出される。
【0015】
主搬送路4では、エドモンソン券ロは、その長手方向の一辺を基板2に当接させながら移動し、したがって、エドモンソン券ロは、所定の搬送姿勢を保ったまま所定の場所へ、つまり図示しない磁気ヘッドの設けられている場所へ搬送されて所定の精算処理が行われる。精算処理後、精算原券として返却の必要がないので図示しない回収箱へ回収される。
【0016】
さて、図2(a)は、エドモンソン券ロにジャムが発生した状態を示し、また、図3は、そのジャム発生時の制御動作を示すフローチャートである。このようなジャムの発生は、投入口にエドモンソン券ロが傾けて投入され、しかも、そのエドモンソン券ロが折れ曲っているようなときに発生することがある。このジャム発生は、投入口に媒体が検出されてから所定時間経過しても搬送路1の搬送方向終端側で媒体が検出されないときにジャムが発生したと判定される(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。
【0017】
制御器は、ジャム発生と判定すると、搬送路1のモータ(パルスモータ)の駆動を停止させ(S102)、その後、そのモータを所定の回転数の範囲内で正転と逆転を繰返すように制御する。これにより、搬送路1には、搬送距離の小さい往復動からなる振動が付与される(S104。図2(b)の矢印参照)。この振動は所定時間(例えば3秒間)行われる。この振動の付与により、エドモンソン券ロは、図2(c)に示されるように姿勢が修正される。
【0018】
上述の振動の付与後、搬送路1の搬送が再開され、その再開後、所定時間内に媒体(エドモンソン券ロ)が搬送路1の搬送終端で検出されたときは、ジャムは解消したと判定されて、所定の精算処理が行われる(S106、S108肯定、S110)。
【0019】
しかし、上述の振動付与後の搬送路1の搬送再開後においてもジャムが解消されないとき、すなわち、搬送再開後、所定時間経過しても搬送路1の搬送方向終端側で媒体(エドモンソン券ロ)が検出されないときは(S108否定)、係員処理とされる(S112)。なお、搬送再開後にジャムの解消ができないときは、即、係員処理とすることなく、再度、必要ならば数回、上述の振動動作を行うようにしてもよい。
【0020】
上述の例では、整列装置を自動精算機に組込んだ例を示したが自動改札機に組込んでもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の整列装置は、投入口に投入された媒体の詰りを検出する検出手段と、詰りが検出されたときに搬送路の搬送を停止し、その搬送路の搬送方向に所定の小さい往復動からなる振動を所定時間付与する振動付与手段と、前記搬送路に所定時間振動を付与した後、その搬送路の駆動を再開させる搬送再開手段とを有するので、詰り(ジャム)を自動的に解消することができる。
本発明の請求項2に記載の整列装置は、搬送路に付与する振動は、その搬送路を駆動するパルスモータを正転又は逆転して行うので、正転及び逆転の制御が容易で振動の付与を容易に行うことができる。
本発明の請求項3に記載の整列装置は、投入口に投入される媒体は、自動精算機の投入口に投入される精算原券又は支払用のカードであるので、自動精算機の効率を高めることができる。
本発明の請求項4に記載の整列装置は、投入口に投入される媒体は、自動改札機の投入口に投入される乗車券又は乗車券としてのカードであるので、自動改札機の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の整列装置を自動精算機に組込んだときのその自動精算機の投入口部分の平面図、(b)及び(c)は、動作を説明するための説明図である。
【図2】(a)〜(c)は、ジャム発生及びその解消を説明するための説明図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 搬送路
2 基板
3 補助板
4 主搬送路
5 幅寄機構
5a 固定板
5b 可動板
イ 定期券(カード)
ロ エドモンソン券
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動精算機や自動改札機等の乗車券やカード等からなる媒体を取扱う媒体処理機の投入口部分に組込まれる整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動精算機や自動改札機等の媒体処理機の投入口の入口側には、例えば、特開2000−123204号公報に示されるような整列装置が組込まれている。すなわち、自動精算機等の媒体処理機の投入口には、エドモンソン券タイプの小型の乗車券や定期券タイプの大型の乗車券の各種タイプの媒体が投入されるので、これら媒体を所定の搬送姿勢に整えるための整列装置が組込まれている。この整列装置は、主として、投入口に投入された媒体を取込むための搬送路と、その搬送路で搬送する途中、投入された媒体の一辺を偏平な基板に当接させる幅寄機構とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の整列装置は、折れ曲った小型の媒体が投入口に変則的な姿勢で投入されたりすると、幅寄機構部分で券詰りの発生、いわゆるジャムが発生することがあった。媒体処理機でジャムが発生すると、媒体処理機は稼動停止となり、係員による復旧処理が終了するまで利用者が精算処理等の所定の処理ができなくなるという不都合があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、ジャムが発生しても自動的に復旧処理のできる整列装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る整列装置は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、投入口に投入された媒体を搬送路を用いて所定の場所へ搬送させる間に、その投入された媒体を幅寄機構を介して基板に当接させて搬送姿勢を整列させる整列装置において、前記投入口に投入された媒体の詰りを検出する検出手段と、詰りが検出されたときに前記搬送路の搬送を停止し、その搬送路の搬送方向に所定の小さい往復動からなる振動を所定時間付与する振動付与手段と、前記搬送路に所定時間振動を付与した後、その搬送路の駆動を再開させる搬送再開手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の整列装置は、搬送路に付与する振動は、その搬送路を駆動するパルスモータを正転又は逆転して行うことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の整列装置は、投入口に投入される媒体は、自動精算機の投入口に投入される精算原券又は支払用のカードであることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の整列装置は、投入口に投入される媒体は、自動改札機の投入口に投入される乗車券又は乗車券としてのカードであることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、本発明の一実施の形態に係る整列装置を自動精算機に組込んだときのその自動精算機の投入口の内側部分の平面図である。
【0007】
図中、1は、図示しない自動精算機の投入口の内側に設けられた搬送路であって、一対の無端ベルトを対設して構成されている。なお、図示の例では、発明の説明を容易にするために、一対の無端ベルトのうち、上側の無端ベルトを省略した形で示されている。この無端ベルトからなる搬送路1は、図示しないパルスモータからなるモータにより駆動され、通常、後述する復旧処理時以外は、矢印で示されるように、投入口に投入された媒体(図1(a)では示されていない。)を自動精算機の本体内に取込む方向に駆動されている。そして、この搬送路1の搬送方向の軸心方向は、媒体の一辺を当接させて搬送姿勢を整列させる偏平な板材からなる基板2の方向と交差するように所定の角度が付されている。
【0008】
図中、3は、搬送路1と基板2との間隙を埋めるための補助板であり、また、4は、主搬送路である。この主搬送路4は、上記搬送路1と同様に、一対の無端ベルトを対設して構成されている。なお、この主搬送路4も、上記搬送路1と同様に、発明の説明を容易にするために、上側の無端ベルトを省略した形で示されている。
【0009】
主搬送路4は、搬送路1から送出されてくる媒体を自動精算機の本体の内側の所定の場所まで搬送するように、図示しないモータにより駆動されるように構成されている。なお、この主搬送路4及び上記搬送路1の駆動モータは、1つのモータとすることもできる。そして、この主搬送路4の搬送途中には、図示しないが、媒体に記録されている磁気データを読取り、また、媒体に所定の内容の磁気データを書込むための磁気ヘッド、必要に応じて媒体に所定の内容を印字するサーマルヘッド等からなる印字機構、及び必要に応じて媒体にパンチ孔をあけるパンチング機構等が設けられている。
【0010】
図中、5は、幅寄機構であって、上記搬送路1を中間にして補助板3と対向する位置に設けられている。この幅寄機構は、周知の幅寄機構と同様に、固定板5aと可動板5bとから構成されている。固定板5aは、補助板3との間に大型の媒体である精算原券としての定期券及び精算料金の支払用のプリペイドカードやストアードフェアカード等のカードの幅(四角形からなるカードの短辺の長さ)よりも少し大きい間隔を保って設けられている(後述する図1(b)参照)。また、可動板5bは、図示しないソレノイドで駆動されるように構成されている。すなわち、この可動板5bは、ソレノイドにより、後述する図1(b)の矢印▲1▼に示されるように、補助板3から離れるように移動できるとともに、図1(c)の矢印▲2▼に示されるように、補助板3側に移動できるように構成されている。
【0011】
図1(a)には図示されていないが、投入口には、その投入口に投入された媒体の大きさ、すなわち媒体の種別を検出するためのホトセンサ群からなるサイズ検出手段が設けられているとともに、投入口に媒体が投入されてから所定時間以内にその媒体を検出しないときにジャムが発生したと検出する検出手段が設けられている。このジャム検出手段は、搬送路1の上流側及び下流側に設けられているホトセンサからなるセンサ群と、そのセンサ群からの信号を入力して所定の演算処理を行うCPUを中心に形成された図示しない制御器により構成される。なお、上記サイズ検出手段もこの制御器により媒体のサイズ(媒体の種別)が判定されるとともに、搬送路1のモータ(パルスモータ)及び主搬送路のモータもこの制御器によって駆動制御されるように構成されている。
【0012】
上記構成からなる整列装置の制御動作を図1(b),(c)を用いて説明する。図1(b)は、投入口に定期券イ(カードが投入されたときも同じである。)が投入されると、その投入された媒体が図示しないサイズ検出手段により大型の媒体であると判定される。この場合、可動板5bは、矢印▲1▼の方向に移動し、すなわち、補助板3側から離れるように移動し、定期券イは、主搬送路1に搬送されて主搬送路4に送出される。
【0013】
主搬送路4では、定期券イは、その定期券イの長手方向の一辺を基板2に当接させながら移動し、したがって、定期券イは、所定の搬送姿勢を保ったまま所定の場所へ、つまり図示しない磁気ヘッドの設けられている場所へ搬送されて所定の精算処理が行われる。精算処理後、定期券イは、図示しない搬送路を介して返却口(図示せず)に返却されて利用者へ返却される。なお、投入口に投入された媒体がカードの場合は、必要に応じて印字処理又はパンチング処理が行われる。この定期券イ又はカードの場合は、投入口に傾けて投入することができないので、常に正常な姿勢で投入されるから幅寄機構5部分で後述するエドモンソン券のようなジャムの発生が起こることはない。
【0014】
図1(c)は、投入口に普通乗車券にような小型券であるエドモンソン券ロが投入されたときを示している。先ず、エドモンソン券ロがジャムを起こさない例について説明する。エドモンソン券ロが投入口に投入されると、その投入された媒体が図示しないサイズ検出手段により小型の媒体であると判定される。この場合、可動板5bは、矢印▲2▼の方向に移動し、すなわち、補助板3側に近付くように移動する。したがって、図1(c)に示されるように、投入口に傾けて投入されたエドモンソン券であってもその傾きが修正されて(図1(c)の鎖線で示されるエドモンソン券参照。)主搬送路4に送出される。
【0015】
主搬送路4では、エドモンソン券ロは、その長手方向の一辺を基板2に当接させながら移動し、したがって、エドモンソン券ロは、所定の搬送姿勢を保ったまま所定の場所へ、つまり図示しない磁気ヘッドの設けられている場所へ搬送されて所定の精算処理が行われる。精算処理後、精算原券として返却の必要がないので図示しない回収箱へ回収される。
【0016】
さて、図2(a)は、エドモンソン券ロにジャムが発生した状態を示し、また、図3は、そのジャム発生時の制御動作を示すフローチャートである。このようなジャムの発生は、投入口にエドモンソン券ロが傾けて投入され、しかも、そのエドモンソン券ロが折れ曲っているようなときに発生することがある。このジャム発生は、投入口に媒体が検出されてから所定時間経過しても搬送路1の搬送方向終端側で媒体が検出されないときにジャムが発生したと判定される(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。
【0017】
制御器は、ジャム発生と判定すると、搬送路1のモータ(パルスモータ)の駆動を停止させ(S102)、その後、そのモータを所定の回転数の範囲内で正転と逆転を繰返すように制御する。これにより、搬送路1には、搬送距離の小さい往復動からなる振動が付与される(S104。図2(b)の矢印参照)。この振動は所定時間(例えば3秒間)行われる。この振動の付与により、エドモンソン券ロは、図2(c)に示されるように姿勢が修正される。
【0018】
上述の振動の付与後、搬送路1の搬送が再開され、その再開後、所定時間内に媒体(エドモンソン券ロ)が搬送路1の搬送終端で検出されたときは、ジャムは解消したと判定されて、所定の精算処理が行われる(S106、S108肯定、S110)。
【0019】
しかし、上述の振動付与後の搬送路1の搬送再開後においてもジャムが解消されないとき、すなわち、搬送再開後、所定時間経過しても搬送路1の搬送方向終端側で媒体(エドモンソン券ロ)が検出されないときは(S108否定)、係員処理とされる(S112)。なお、搬送再開後にジャムの解消ができないときは、即、係員処理とすることなく、再度、必要ならば数回、上述の振動動作を行うようにしてもよい。
【0020】
上述の例では、整列装置を自動精算機に組込んだ例を示したが自動改札機に組込んでもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の整列装置は、投入口に投入された媒体の詰りを検出する検出手段と、詰りが検出されたときに搬送路の搬送を停止し、その搬送路の搬送方向に所定の小さい往復動からなる振動を所定時間付与する振動付与手段と、前記搬送路に所定時間振動を付与した後、その搬送路の駆動を再開させる搬送再開手段とを有するので、詰り(ジャム)を自動的に解消することができる。
本発明の請求項2に記載の整列装置は、搬送路に付与する振動は、その搬送路を駆動するパルスモータを正転又は逆転して行うので、正転及び逆転の制御が容易で振動の付与を容易に行うことができる。
本発明の請求項3に記載の整列装置は、投入口に投入される媒体は、自動精算機の投入口に投入される精算原券又は支払用のカードであるので、自動精算機の効率を高めることができる。
本発明の請求項4に記載の整列装置は、投入口に投入される媒体は、自動改札機の投入口に投入される乗車券又は乗車券としてのカードであるので、自動改札機の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の整列装置を自動精算機に組込んだときのその自動精算機の投入口部分の平面図、(b)及び(c)は、動作を説明するための説明図である。
【図2】(a)〜(c)は、ジャム発生及びその解消を説明するための説明図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 搬送路
2 基板
3 補助板
4 主搬送路
5 幅寄機構
5a 固定板
5b 可動板
イ 定期券(カード)
ロ エドモンソン券
Claims (4)
- 投入口に投入された媒体を搬送路を用いて所定の場所へ搬送させる間に、その投入された媒体を幅寄機構を介して基板に当接させて搬送姿勢を整列させる整列装置において、
前記投入口に投入された媒体の詰りを検出する検出手段と、
詰りが検出されたときに前記搬送路の搬送を停止し、その搬送路の搬送方向に所定の小さい往復動からなる振動を所定時間付与する振動付与手段と、
前記搬送路に所定時間振動を付与した後、その搬送路の駆動を再開させる搬送再開手段と、
を有することを特徴とする整列装置。 - 請求項1に記載の整列装置において、搬送路に付与する振動は、その搬送路を駆動するパルスモータを正転又は逆転して行うことを特徴とする整列装置。
- 請求項1又は2に記載の整列装置において、投入口に投入される媒体は、自動精算機の投入口に投入される精算原券又は支払用のカードであることを特徴とする整列装置。
- 請求項1又は2に記載の整列装置において、投入口に投入される媒体は、自動改札機の投入口に投入される乗車券又は乗車券としてのカードであることを特徴とする整列装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002300167A JP2004133851A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 整列装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002300167A JP2004133851A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 整列装置 |
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JP2004133851A true JP2004133851A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32289089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002300167A Pending JP2004133851A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 整列装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004133851A (ja) |
-
2002
- 2002-10-15 JP JP2002300167A patent/JP2004133851A/ja active Pending
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