JP2004132206A - オルタネータの取付構造 - Google Patents

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tension
bolt
alternator
slider
tension bolt
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Shinichi Sasaki
佐々木 真一
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Hino Motors Ltd
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Abstract

【課題】Vベルトの張力調整にともなうテンションボルトの曲りを回避する。
【解決手段】テンションボルト4の長さ方向に沿う長孔5をブレース1に設ける。長孔5に摺動自在に係合させた固定ボルトを介してオルタネータにスライダ6を取り付け、テンションボルト4の回転にともなってスライダ6を長孔5に沿って移動させてオルタネータに設けた従動プーリとエンジン側の駆動プーリの間に張設したVベルトの張力を調整するようにしたオルタネータの取付構造において、固定ボルトからテンションボルト4の長さ方向に離れた位置において長孔5に摺動自在に係合する係合爪9をスライダ6に設けたことにより、係合爪9による回転阻止作用でテンションボルト4に加わる曲げ応力を軽減するようにした。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジンの補機として設けられるオルタネータの取付構造に係り、特に、エンジンの回転をオルタネータに伝達するVベルトの張力を調整するテンションボルトの曲りを防止することができる取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オルタネータの取付構造の従来例としては、図3に示したように、テンションボルトaの長さ方向に沿う長孔cをブレースbに設け、前記長孔cに摺動自在に係合させた固定ボルトdを介してオルタネータeにスライダfを取り付けるとともに、テンションボルトaの頭部をスライダfに結合することにより、テンションボルトaに螺合させたナットgの回転にともなって前記スライダfを長孔cに沿って移動させ、以て、オルタネータeに設けた従動プーリhと図示しないエンジン側の駆動プーリの間に張設したVベルトiの張力を調整するようにしたものがある(例えば特許文献参照)。jはオルタネータeの回動支点を構成するボルトであり、このボルトjと前記固定ボルトdを締付固定してオルタネータeを固定するようにしていた。
【0003】
しかしながら、このような従来例による場合は、ボルトdを締め付けてオルタネータeを固定する場合に、ボルトdの締め付けトルクによってスライダfが回転してテンションボルトaに曲げ力が加わり、あるいは、ボルトjを中心とするオルタネータeの回動にともなうスライダfの移動方向とテンションボルトaの引張方向の違いによりテンションボルトaに曲げ作用が加わってしまうために、テンションボルトaの曲げ剛性を必要以上に高くしてその曲りを回避する必要性があった。
【0004】
【特許文献】
実開昭54−54785号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、Vベルトの張力調整にともなうテンションボルトの曲りを回避することができるオルタネータの取付構造を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、テンションボルトの長さ方向に沿う長孔をブレースに設け、前記長孔に摺動自在に係合させた固定ボルトを介してオルタネータにスライダを取り付け、テンションボルトの回転にともなって前記スライダを長孔に沿って移動させることにより、オルタネータに設けた従動プーリとエンジン側の駆動プーリの間に張設したVベルトの張力を調整するようにしたオルタネータの取付構造において、前記固定ボルトからテンションボルトの長さ方向に離れた位置において長孔に摺動自在に係合する係合爪をスライダに設けたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るオルタネータの取付構造の一実施形態を示す要部の正面図、図2は図1に示したスライダの斜視図であり、図示しないエンジンのシリンダブロックに固定したブレース1の先端に支持部2を設け、該支持部2に設けたU字溝3にテンションボルト4を上方から回転自在に嵌め込むことにより、テンションボルト4の頭部座面を支持部2の表面に回転自在に着座させている。
【0008】
前記ブレース1には、テンションボルト4の長さ方向に沿う長孔5を設けている。そして、テンションボルト4のネジ部に螺合させたスライダ6と図示しないオルタネータを前記長孔5に摺動自在に貫通させた固定ボルト(図示省略)を介して結合することにより、テンションボルト4の回転にともなって長孔5に沿ってスライダ6を移動させて図示しないVベルトの張力を調整し、最適位置において図示しない固定ボルトを締め付け、スライダ6およびオルタネータをブレース1に締付固定して所定のベルト張力を維持させるようにしている。なお、このようなVベルトの張力調整機構は前記従来例のものと基本的には同一構成であるのでその詳細な説明を省略する。7は固定ボルトの通孔、8はテンションボルト4を螺合させるためのネジ孔である。
【0009】
ここに本実施形態にあっては、固定ボルトの通孔7からテンションボルト4の長さ方向に離れた位置において長孔5に摺動自在に係合する係合爪9をスライダ6に設けることにより、この係合爪9と長孔5の係合作用でスライダ6を回り止め係合させるようにしている。
【0010】
従って、固定ボルトの締め付けトルクによってスライダ6が回転しようとし、あるいは、オルタネータの移動(回動)にともなうスライダ6の移動方向とテンションボルト4の引張方向の違いによりテンションボルト4に対してスライダ6が回転しようとしても、固定ボルトと係合爪9による回り止め作用でスライダ6の回転が阻止されるために、テンションボルト4に作用する曲げ応力が軽微なものとなるために、テンションボルト6の曲りが回避される。
【0011】
なお、上記実施形態にあっては、スライダ6の一部を折曲げ形成して係合爪9を構成しているが、長孔5に摺動自在に係合するピンなどをスライダ6に植設固定して係合爪を構成したものであってもよい。
【0012】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明は、テンションボルトの回転にともなってブレースに沿って移動操作されるスライダに、固定ボルトからテンションボルトの長さ方向に離れた位置において長孔に摺動自在に係合する係合爪を設けるという簡潔構成であるにも拘らず、テンションボルトに作用する曲げ応力を軽減してその曲り変形を回避することができるために、テンションボルトの曲げ剛性を必要以上に高くする必要性がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオルタネータの取付構造の一実施形態を示す要部の正面図である。
【図2】図1に示したスライダの斜視図である。
【図3】オルタネータの取付構造の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1  ブレース
2  支持部
3  U字溝
4  テンションボルト
5  長孔
6  スライダ
7  固定ボルトの通孔
8  ネジ孔
9  係合爪

Claims (1)

  1. テンションボルトの長さ方向に沿う長孔をブレースに設け、前記長孔に摺動自在に係合させた固定ボルトを介してオルタネータにスライダを取り付け、テンションボルトの回転にともなって前記スライダを長孔に沿って移動させることにより、オルタネータに設けた従動プーリとエンジン側の駆動プーリの間に張設したVベルトの張力を調整するようにしたオルタネータの取付構造であって、前記固定ボルトからテンションボルトの長さ方向に離れた位置において長孔に摺動自在に係合する係合爪をスライダに設けたことを特徴とするオルタネータの取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007062355A1 (de) * 2007-12-22 2009-06-25 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Anordnung einer Scheibenventileinrichtung an einem Getriebegehäuse
CN106164441A (zh) * 2014-03-18 2016-11-23 三电控股株式会社 发动机辅助设备的安装装置

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DE102007062355B4 (de) * 2007-12-22 2021-04-29 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Anordnung einer Scheibenventileinrichtung an einem Getriebegehäuse
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