JP3271662B2 - 自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置 - Google Patents

自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置

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JP3271662B2
JP3271662B2 JP05141699A JP5141699A JP3271662B2 JP 3271662 B2 JP3271662 B2 JP 3271662B2 JP 05141699 A JP05141699 A JP 05141699A JP 5141699 A JP5141699 A JP 5141699A JP 3271662 B2 JP3271662 B2 JP 3271662B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動ドアの上部で
扉を開閉駆動する駆動用ベルトに設けられて、この駆動
用ベルトのテンションを調整する自動ドア駆動用ベルト
のテンション調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動ドアには、扉の上端を、プーリー間
に巻回された駆動用ベルトに固定し、モーター等の駆動
源によってプーリー及び駆動用ベルトを駆動することに
よって扉を開閉駆動するように構成したものがある。と
ころで、前記駆動用ベルトは、自動ドアの設置時にプー
リー間に巻回した後、駆動源の動力を効率良く伝達する
ために、テンション調整装置によって張力が調整され
る。また、この駆動用ベルトは、ゴム等の弾性部材から
なり、長期間の使用によって延伸した場合も、メンテナ
ンス時にテンション調整装置によって張力が調整され
る。従来の自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置
は、図9に示すように、有端の駆動用ベルト101をプ
ーリー間に巻回し、該駆動用ベルト101の一端を、扉
上端に水平バー102を介して固定された支持板103
に止着すると共に、その他端をブラケット104に止着
し、このブラケット104から手前側に突出した突片部
104aと支持板103から手前側に突出した突片部1
03aとにボルト105を貫装し、突片部103aを挟
むようにして二つのナット106,106をボルト10
5の先端側に螺合してなる。そして、駆動用ベルト10
1の張力を調整する際には、二つのナット106,10
6をスパナ等の工具で回転調整することにより、ボルト
105を水平に移動させ、駆動用ベルト101が適度な
張力となったところで両ナット106,106を締め付
け固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置において、
駆動用ベルト101は、ゴム等の弾性部材からなるの
で、張力がかかってくると、工具で回されるナット10
6と一緒にボルト105及びブラケット104も回って
しまい、それに伴って捩れてしまう。そこで、ブラケッ
ト104が回らないようにボルト105の頭部にスパナ
を掛けて作業することになるが面倒である。その上、工
具でナット106を回しても、ボルト105が移動する
量が、ナット106の回転角あたりのネジピッチ分だけ
なので、工具を回す回転動作の割にボルト105が移動
する量が少なく、駆動用ベルト101の牽引効率が悪
い。しかも、スパナ等の工具の柄部分を手前側に回さな
ければならないため、工具の柄部分が上下で駆動用ベル
ト101や水平バー102等の他の部材にぶつかってし
まい、その度毎に工具をナット106に嵌め直さなけれ
ばならないので作業性が悪い。
【0004】本発明は上記従来事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とする処は、駆動用ベルトを捩るこ
となく牽引でき、しかも、少ない回転操作でも駆動用ベ
ルトの牽引量が大きく、その上、工具が回し易く作業性
のよいドア駆動用ベルトのテンション調整装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段として、有端の駆動用ベルトをプ
ーリー間に巻回し、該駆動用ベルトの一端を扉側に止着
すると共に、その他端を牽引するように構成した自動ド
ア駆動用ベルトのテンション調整装置において、扉の上
端に固定される支持板と、駆動用ベルトの回動軸と略平
行な支軸によって該支持板に回動可能に軸着されると共
に、駆動用ベルトの前記他端を外周面に係合する調整用
ホイールと、該調整用ホイールの回動を係脱させる固定
手段とを備え、前記調整用ホイールは、手前面に係合部
を一体的に設けてなり、該係合部に工具を係合して回動
されるようにしたことを主要構成とする。ここで、前記
固定手段とは、前記調整用ホイールの側面に円弧状長孔
を貫穿し、該円弧状長孔に挿通した固定ネジを前記支持
板に螺着してなり、該固定ネジの緊緩によって該固定ネ
ジの頭部が前記調整用ホイールの回動を係脱するような
構成(請求項1)、あるいは、それに加えてさらに、前
記調整用ホイールを前記支軸に止着する軸部ネジであっ
て、該軸部ネジの緊緩によって前記軸部ネジの頭部が前
記調整用ホイールの回動を係脱させることを含む構成
(請求項2)である。 そして、駆動用ベルトの前記他端
を外周面に係合するとは、調整用ホイールを回動するこ
とによって、該調整用ホイールの外周で該駆動用ベルト
を牽引するようにした構成のことであり、例えば、駆動
用ベルトと調整用ホイールの外周とに噛合し合う歯を設
けて、該駆動用ベルトを該調整用ホイールの外周で牽引
するようにした構成や、調整用ホイールの外周に複数の
爪を設けて、該爪を駆動用ベルトに食い込ませながら駆
動用ベルトを牽引するようにした構成、駆動用ベルトと
略平行に案内部材を設けて該案内部材と調整用ホイール
との間で駆動用ベルトを挟み込みながら駆動用ベルトを
牽引するようにした構成等を含むものである。請求項3
、前記駆動用ベルトが、歯付きベルトからなり、前記
調整用ホイールが、その外周に該歯付きベルトと噛合す
る歯を形成してなり、前記支持板に、前記調整用ホイー
ルとの間で駆動用ベルトの前記他端を案内すべく案内部
材を固定したことを要旨とする。請求項4は、前記案内
部材が、駆動用ベルトと略平行に設けられて前記調整用
ホイールとの間に駆動用ベルトの前記他端を導入する第
一案内部材と、この第一案内部材に対向して設けられる
と共に、駆動用ベルトの前記他端を、前記調整用ホイー
ルに巻回させて前記調整用ホイールとの間から前記導入
方向の反対方向に案内する第二案内部材とからなること
を要旨とする。また、係合部とは、例えば、調整用ホイ
ールの軸部を手前側に突出させ、その突出した軸部外周
を二面取りしてスパナ等を係合可能にした構成や、調整
用ホイールの側面に支軸に対して対象な二つの孔を設
け、これらの孔に先端二股状の工具を係合可能にした構
成等を含むものである。
【0006】上記技術的手段によれば、本発明は下記の
作用を奏する。 (請求項1)工具を、その柄部分を支軸と略直角にした
状態で、調整用ホイールの手前面の係合部に係合し、該
工具によって該調整用ホイールを駆動用ベルトの牽引方
向に回すと、調整用ホイールは、外周面を駆動用ベルト
に係合させながら、工具を回転させた回転角分回転し、
駆動用ベルトを捩ることなく牽引する。そして、この調
整用ホイールは、固定手段によって、駆動用ベルトに張
力がかかった状態で固定される。すなわち、固定手段の
固定ネジを締め付けると、固定ネジの頭部と支持板の間
で調整用ホイールが挟持されるため、調整用ホイールの
回動が係止する。また、固定ネジを緩めると、前記挟持
状態が解除されるため、調整用ホイールが回動自在にな
る。 その上、固定ネジを挿通する孔が円弧状長孔である
ため、回転させた調整用ホイールを、円弧状長孔の範囲
内における任意の個所で係止でき、しかも、調整用ホイ
ールをその軸心から離れた個所で係止するため、そのモ
ーメントの作用によって、より強固に調整用ホイールを
固定する。 (請求項2)また、 軸部ネジを締め付けると、軸部ネジ
の頭部と支持板の間で調整用ホイールが挟持されるた
め、調整用ホイールの回動が係止する。そして、軸部ネ
ジを緩めると、前記挟持状態が解除されるため、調整用
ホイールが回動自在になる。(請求項3) 歯付きベルトの歯と調整用ホイールの歯と
が噛合するため、駆動用ベルトを滑り抜けることなく牽
引する。また、案内部材は、駆動用ベルトの他端(牽引
側端部)を調整用ホイールに噛合させる際に、調整用ホ
イールとの間で駆動用ベルトの牽引側端部を案内すると
共に、駆動用ベルトが滑脱しないようにその噛合状態を
保つ。(請求項4) 第一案内部材は、駆動用ベルトの牽引側端
部を調整用ホイールに係合させる際に、調整用ホイール
との間で駆動用ベルトの牽引側端部を導入案内すると共
に、駆動用ベルトと調整用ホイールとの係合状態を滑脱
しないように保つ。そして、第二案内部材は、駆動用ベ
ルトの牽引側端部を、調整用ホイールに巻回させて該調
整用ホイールとの間から前記導入方向の反対方向に案内
する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0008】図1乃至5は、本発明に係わるテンション
調整装置の一例を示し、図6乃至7は、本発明に係わる
テンション調整装置の他例を示す。また、図8は、本発
明に係わるテンション調整装置を適用した自動ドアを示
す。
【0009】テンション調整装置10は、両開き式自動
ドアAの上部で両扉a1,a1’を開閉駆動する駆動用
ベルト1に設けてあり、支持板3と、調整用ホイール4
と、固定手段5と、案内部材6とを備えている。
【0010】駆動用ベルト1は、ゴム等の弾性部材から
なる有端状の歯付きベルト(以降符号1を付けて説明す
る)であり、自動ドアA上部で駆動源a2側のプーリー
a3と従動側のプーリーa4との間に巻回され、その一
端(以降固定側端部と称する)をブラケット13によっ
て支持板3にネジ止めし、他端(以降牽引側端部と称す
る)を同支持板3に設けた調整用ホイール4で牽引され
る。尚、固定側端部を固定する位置は、上記したように
支持板3でなく、支持板3が固定される扉a1側の他の
個所であっても構わない。
【0011】支持板3は、図2に示すように縦断面クラ
ンク状に曲げ加工した金属板であり、その下端側を、一
方の扉a1の上端に一体的に固定された水平バー102
に、ネジ止め固定してある。
【0012】調整用ホイール4は、その外周に歯付きベ
ルト1の歯と噛合する歯4aを複数形成した歯車状を呈
し、その側面に、複数の円弧状長孔4bと、軸心に対し
て略対象となる二つの孔状係合部14とを貫穿し、更
に、中心部に軸孔4cを貫穿して、この軸孔4cの手前
側の外縁部を突出させた突縁部4dを形成し、そして、
その突縁部4dの周側面に、軸心を挟んで略平行に二面
取りした平行係合部24を形成してある。そして、この
調整用ホイール4は、支持板3に、歯付きベルト1の回
動軸(プーリーa3,a4の軸)と略平行に支軸23を
嵌着して、この支軸23に軸孔4cを環装することによ
って回動可能に軸着してある。
【0013】固定手段5は、軸部ネジ15と固定ネジ2
5とからなり、調整用ホイール4の回動を係脱する。
【0014】軸部ネジ15は、調整用ホイール4をバネ
座金及び座金を介して支軸23に止着したボルトであ
り、その頭部にスパナ等の工具を係合して緊緩されるこ
とによって、調整用ホイール4の回動を係脱する。即
ち、軸部ネジ15を締め付けた際には、軸部ネジ15の
頭部と支持板3の間で調整用ホイール4を挟持するた
め、調整用ホイール4を係止し、また、軸部ネジ15を
緩めた際には、前記挟持状態が解除されて、調整用ホイ
ール4を回動自在にする。
【0015】固定ネジ25は、バネ座金及び座金を介し
て調整用ホイール4の円弧状長孔4bに挿通して、支持
板3に形成したネジ孔3aに螺着したボルトであり、そ
の頭部にスパナ等の工具を係合して緊緩されることによ
って、調整用ホイール4の回動を係脱する。即ち、固定
ネジ25を締め付けた際には、固定ネジ25の頭部と支
持板3の間で調整用ホイール4を挟持するため、調整用
ホイール4を係止し、また、固定ネジ25を緩めた際に
は、前記挟持状態が解除されて、調整用ホイール4を円
弧状長孔4bの円弧長さの範囲内で回動自在にし、更
に、固定ネジ25を緩めて外した際には、調整用ホイー
ル4を360度回動可能にする。尚、ネジ孔3aは、円
弧状長孔4bに臨む支持板3上に複数形成してあり、固
定ネジ25を、複数の円弧状長孔4bの何れかに挿通す
ると共に複数のネジ孔3aの何れかに螺着することによ
って、調整用ホイール4を係止する位置を選択できるよ
うにしてある。
【0016】また、軸部ネジ15及び固定ネジ25は、
何れも独立して調整用ホイール4を係止するため、固定
手段5を、固定ネジ25のみの構成としても構わない
が、本実施の形態のテンション調整装置10では、歯付
きベルト1に張力がかかった状態で、調整用ホイール4
をより確実に係止するために、軸心から離れた位置で、
そのモーメントの作用によってより強固に固定する固定
ネジ25と、軸心部を固定する軸部ネジ15との両者を
具備している。
【0017】案内部材6は、第一案内部材16と第二案
内部材26とから構成される。
【0018】第一案内部材16は、調整用ホイール4と
の間にこの調整用ホイール4と噛合した歯付きベルト1
の通路を形成するように形成した金属片で、調整用ホイ
ール4の下方の支持板3上に歯付きベルト1と略平行に
なるようにネジ止めしてあり、調整用ホイール4との間
に歯付きベルト1の牽引側端部を導入する。
【0019】第二案内部材26は、第一案内部材16と
略同形状に形成した金属片で、調整用ホイール4を間に
置いて第一案内部材16に対向するように支持板3上に
ネジ止めしてあり、調整用ホイール4が巻回た歯付きベ
ルト1の牽引側端部を、調整用ホイール4との間から、
前記導入方向の反対方向に案内する。尚、第一案内部材
16及び第二案内部材の材質は、上記金属片に限定され
るものでなく、例えば、樹脂成型部材であっても構わな
い。
【0020】次に、上記構成のテンション調整装置10
についての作用を説明する。軸部ネジ15及び固定ネジ
25を緩めた状態で、調整用ホイール4と第一案内部材
16との間に歯付きベルト1の牽引側端部を導入し、図
4に示すように、スパナ等の一般工具7を、調整用ホイ
ール4の平行係合部24に係合して、調整用ホイール4
を歯付きベルト1の牽引方向(図4における反時計回
り)に回すと、調整用ホイール4は、外周の歯4aを歯
付きベルト1の歯に噛合させながら、一般工具7を回転
させた回転角分回転し、歯付きベルト1を捩ることなく
牽引する。そして、調整用ホイール4に巻回された歯付
きベルト1の牽引側端部を、第二案内部材26によっ
て、第一案内部材16により導入した方向の反対方向に
案内する。よって、牽引されることで余分となる歯付き
ベルト1端末の収納性が良い。そして、軸部ネジ15及
び固定ネジ25を締め付けることにより、歯付きベルト
1に張力がかかった状態で、調整用ホイール4が固定さ
れる。
【0021】尚、上記牽引時には、歯付きベルト1の歯
と調整用ホイール4の歯4aとが噛合するため、歯付き
ベルト1を滑り抜けることなく牽引し、また、第一案内
部材16及び第二案内部材26が、歯付きベルト1と調
整用ホイール4との噛合状態を滑脱のないように保つ。
【0022】また、図4に示す一例では、調整用ホイー
ル4をスパナ等の一般工具で回転しているが、図5に示
すように、先端の二股部8a,8aを同一方向に曲げた
専用工具8により、その二股部8a,8aを調整用ホイ
ール4の孔状係合部14,14に係合して、調整用ホイ
ール4を回転するようにしてもよい。この専用工具8
は、自動ドアAの他の箇所で、扉a1,a1’の水平調
整を行う為のものであるが、調整用ホイール4の孔状係
合部14,14の孔径及び孔ピッチの設定により、本実
施の形態のテンション調整装置10にも兼用できるよう
にしてある。
【0023】次に、図6に示す実施の形態であるテンシ
ョン調整装置20について説明する。テンション調整装
置20は、上記したテンション調整装置10に対し、歯
付きベルト1をVベルト1’に置き換え、調整用ホイー
ル4を調整用ホイール4’に置き換え、支持板3を支持
板3’に置き換えて構成したものであり、その他上記し
たテンション調整装置10のものと同一構成の部分につ
いては、重複説明を省略する。
【0024】Vベルト1’は、ゴム等の弾性部材からな
る有端状で、且つ歯を有さない一般的なVベルトであ
り、自動ドアA上部で駆動源a2側のプーリーa3と従
動側のプーリーa4との間に巻回され、その一端をブラ
ケット13によって支持板3’に固定され、他端を同支
持板3’に設けた調整用ホイール4’で牽引される。
【0025】調整用ホイール4’は、その外周にVベル
ト1’に食い込ませる爪4a’を複数形成した爪車状を
呈し、上記した調整用ホイール4のものと同一に構成さ
れた孔状係合部14,平行係合部24,円弧状長孔4
b,軸孔4c,突縁部4dを有する。そして、この調整
用ホイール4’は、支持板3’に、上記したテンション
調整装置10と同様の構成によって、回動可能に軸着し
てある。
【0026】支持板3’は、手間側に水平面16’を有
するように縦断面クランク状に曲げ加工した金属板であ
り、その下端側を、一方の扉a1の上端に一体的に固定
された水平バー102に、ネジ止め固定してあり、前記
水平面16’が、調整用ホイール4’との間にVベルト
1’の牽引側端部を導入案内するように構成されてい
る。よって、上記したテンション調整装置10における
第一案内部材16が省かれて、より廉価な構成となって
いる。
【0027】尚、図6においては、Vベルト1’の牽引
側端部を前記導入方向の反対方向に案内する部材が無い
が、上記した第二案内部材26を、調整用ホイール4’
を間に置いて前記水平面16’に対向するように支持板
3上に設けるか、あるいは、支持板3’の上辺部を手前
側に折り曲げ加工した折り曲げ部(図示せず)形成し
て、これら第二案内部材26または前記折り曲げ部によ
って、Vベルト1’を導入した方向の反対方向に案内す
るようにしてもよく、この場合、上記テンション調整装
置10と同様に、牽引により余分となるVベルト1’端
末の収納性が良い。
【0028】而して、上記構成のテンション調整装置2
0は、軸部ネジ15及び固定ネジ25を緩めた状態で、
調整用ホイール4’と水平面16’との間にVベルト
1’の牽引側端部を導入し、一般工具7または専用工具
8を、平行係合部24あるいは孔状係合部14,14に
係合して、調整用ホイール4’をVベルト1’の牽引方
向(図6における反時計回り)に回すと、調整用ホイー
ル4’は、外周の爪4a’をVベルト1’に食い込ませ
ながら、一般工具7又は専用工具8を回転させた回転角
分回転し、Vベルト1’を捩ることなく牽引する。そし
て、軸部ネジ15及び固定ネジ25を締め付けることに
より、Vベルト1’に張力がかかった状態で、調整用ホ
イール4’が固定される。
【0029】次に、図7に示す実施の形態であるテンシ
ョン調整装置30について説明する。テンション調整装
置30は、上記したテンション調整装置10に対し、歯
付きベルト1をVベルト1’に置き換え、調整用ホイー
ル4を調整用ホイール4”に置き換え、更に、支持板3
を支持板3”に置き換えて構成したものであり、その他
上記したテンション調整装置10のものと同一構成の部
分については、重複説明を省略する。
【0030】Vベルト1’は、テンション調整装置20
の構成で説明したものと同一のVベルトであり、自動ド
アA上部で駆動源a2側のプーリーa3と従動側のプー
リーa4との間に巻回され、その一端をブラケット13
(図示せず)によって支持板3”に固定され、他端を同
支持板3”に設けた調整用ホイール4”で牽引される。
【0031】調整用ホイール4”は、小径側面と該面に
対して大径な大径側面とを有するかさ型車状を呈し、上
記した調整用ホイール4のものと同一に構成された孔状
係合部14(図示せず),平行係合部24(図示せ
ず),円弧状長孔4b,軸孔4c,突縁部4dを備え
る。そして、この調整用ホイール4”は、支持板3”
に、上記したテンション調整装置10と同様の構成によ
って、小径側側面を該支持板3”に向けて回動可能に軸
着してある。尚、図7に示す例において、調整用ホイー
ル4”の外周面は、平坦面であるが、爪や歯等を複数設
けて、Vベルト1’との係合を強化するようにしてもよ
い。
【0032】支持板3”は、一方の片部を水平バー10
2の手前面にネジ止めされた縦断面L型形状を呈する水
平部材33と、この水平部材33における他方の片部の
上面略中央に、直立するように固定された縦断面L型形
状を呈する垂直部材43とからなり、前記水平部材33
において手前側(図7における左側)に突出する水平面
16”が、調整用ホイール4”との間に、Vベルト1’
の牽引側端部を導入案内するように構成されている。よ
って、上記したテンション調整装置10における第一案
内部材16が省かれた廉価な構成となっている。
【0033】尚、図7においては、Vベルト1’の牽引
側端部を前記導入方向の反対方向に案内する部材が無い
が、上記したテンション調整装置20と同様に、第二案
内部材26を垂直部材43上に設けるか、あるいは、垂
直部材43の上辺部に折り曲げ部(図示せず)形成して
もよく、この場合、上記した二つの態様と同様の作用効
果を奏するのは勿論である。
【0034】而して、上記構成のテンション調整装置3
0は、軸部ネジ15及び固定ネジ25を緩めた状態で、
調整用ホイール4”と水平面16”との間にVベルト
1’の牽引側端部を導入し、一般工具7または専用工具
8を、平行係合部24あるいは孔状係合部14,14に
係合して、調整用ホイール4”をVベルト1’の牽引方
向に回すと、調整用ホイール4”は、その外周面と水平
面16”との間でVベルト1’を挟み持ちながら、一般
工具7又は専用工具8を回転させた回転角分回転し、V
ベルト1’を捩ることなく牽引する。この際、Vベルト
1’は、調整用ホイール4”が大径部を外側にしている
ため、外方向に脱落することがない上、調整用ホイール
4”の外周面と水平面16”との間で局部的に圧縮され
るので、引き抜き方向に脱落することもない。そして、
軸部ネジ15及び固定ネジ25を締め付けることによ
り、Vベルト1’に張力がかかった状態で、調整用ホイ
ール4”が固定される。
【0035】尚、上記したテンション調整装置20及び
テンション調整装置30では、駆動用ベルトを廉価なV
ベルト1’にしている上、Vベルト1’を導入案内する
案内部材を支持板支持板3’又は支持板3”と一体にし
ているため、より低廉価なテンション調整装置を提供で
きる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)調整用ホイールが駆動用ベルトの回動軸に
略平行する支軸を軸心にして回動するため、駆動用ベル
トを捩るとことがなく、しかも、工具により調整用ホイ
ールを回動させたその調整用ホイール外周の円弧長さ分
が直接駆動用ベルトの牽引量となるため、従来のものと
比較して工具を回転した回転角あたりの駆動用ベルトの
牽引量が多い上、工具を調整用ホイールの側面(手前側
面)に平行させて回せばよいので、工具の柄部分が駆動
用ベルトや扉上部の水平バー等の部材に上下で当たるこ
とがなく、作業性が良い。そして、固定手段を、調整用
ホイールの側面に円弧状長孔を貫穿し、該円弧状長孔に
挿通した固定ネジを支持板に螺着して構成することで、
回転させた調整用ホイールを、円弧状長孔の任意の個所
で係脱でき、しかも、調整用ホイールをその軸心から離
れた個所で係止するため、そのモーメントの作用によっ
て、より強固に調整用ホイールを固定できる。 (請求項2)しかも 、固定手段としてさらに、調整用ホ
イールを軸部ネジにより支軸に止着することで、簡単且
つ廉価な構造で調整用ホイールをより確実に係止するこ
とができる。 (請求項3) 更に、駆動用ベルトを歯付きベルトとし、
調整用ホイールの外周に該歯付きベルトと噛合する歯を
形成し、支持板に、調整用ホイールとの間で駆動用ベル
トの牽引側端部を案内すべく案内部材を固定すること
で、歯付きベルトの歯と調整用ホイールの歯との噛合状
態が案内部材によって保たれるため、駆動用ベルトが引
き抜けたり脱落したりすることがなく、その上、駆動用
ベルトの牽引側端部を調整用ホイールに噛合させる際
に、案内部材によって駆動用ベルトの牽引側端部が案内
されるので作業性が良い。(請求項4) その上、案内部材を、駆動用ベルトと略平
行に設けられて調整用ホイールとの間に駆動用ベルトの
牽引側端部を導入する第一案内部材と、この第一案内部
材に対向して設けられて駆動用ベルトの牽引側を前記調
整用ホイールに巻回させて前記調整用ホイールとの間か
ら前記導入方向の反対方向に案内する第二案内部材とか
ら構成することで、第一案内部材によって、駆動用ベル
トの牽引側端部を調整用ホイールに係合させる際に、駆
動用ベルトの牽引側端部が導入案内されるので、作業性
が良く、しかも、この第一案内部材が駆動用ベルトと調
整用ホイールとの係合状態を保つため、駆動用ベルトが
引き抜けたり脱落したりすることがない。そして、第二
案内部材によって、駆動用ベルトの牽引側端部が前記導
入方向の反対方向に案内されるため、牽引により余分と
なる駆動用ベルトの端末の収納性が良い。よって、その
余分となった駆動用ベルトの端末が、駆動用ベルトの中
途部や他の部材に接触して作業の邪魔になることがな
く、作業がし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるテンション調整装置の一例を示
す正面図。
【図2】図1における(2)−(2)線断面図。
【図3】同テンション調整装置を示す斜視図。
【図4】調整用ホイールを一般工具で回動している状態
を示す正面図。
【図5】(a)は、調整用ホイールを回動する専用工具
を示す斜視図であり、(b)は、その専用工具で調整用
ホイールを回動している状態を示す正面図。
【図6】本発明に係わるテンション調整装置の他例を示
す正面図。
【図7】本発明に係わるテンション調整装置の他例を示
す側面図。
【図8】本発明に係わるテンション調整装置を適用した
自動ドアの一例を示す正面図。
【図9】従来のテンション調整装置の一例を示す正面
図。
【符号の説明】
A:自動ドア 1:歯付きベルト(駆動用ベルト) 1’:Vベルト(駆動用ベルト) 3,3’,3”:支持板 4,4’,4”:調整用ホイール 4a:歯 4a’:爪 4b:円弧状長孔 5:固定手段 6:案内部材 10,20,30:テンション調整装置 14:孔状係合部 15:軸部ネジ 16:第一案内部材 23:支軸 24:平行係合部 25:固定ネジ 26:第二案内部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−325451(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 11/04 F16H 7/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有端の駆動用ベルトをプーリー間に巻回
    し、該駆動用ベルトの一端を扉側に止着すると共に、そ
    の他端を牽引するように構成した自動ドア駆動用ベルト
    のテンション調整装置において、扉の上端に固定される
    支持板と、駆動用ベルトの回動軸と略平行な支軸によっ
    て該支持板に回動可能に軸着されると共に、駆動用ベル
    トの前記他端を外周面に係合する調整用ホイールと、該
    調整用ホイールの回動を係脱させる固定手段とを備え、
    前記調整用ホイールは、手前面に係合部を一体的に設け
    てなり、該係合部に工具を係合して回動されるように
    し、前記固定手段は、前記調整用ホイールの側面に円弧
    状長孔を貫穿し、該円弧状長孔に挿通した固定ネジを前
    記支持板に螺着してなり、該固定ネジの緊緩によって該
    固定ネジの頭部が前記調整用ホイールの回動を係脱する
    ように構成したことを特徴とする自動ドア駆動用ベルト
    のテンション調整装置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、さらに、前記調整用ホ
    イールを前記支軸に止着する軸部ネジであって、該軸部
    ネジの緊緩によって前記軸部ネジの頭部が前記調整用ホ
    イールの回動を係脱させる構成を含むことを特徴とする
    請求項記載の自動ドア駆動用ベルトのテンション調整
    装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動用ベルトは、歯付きベルトから
    なり、前記調整用ホイールは、その外周に該歯付きベル
    トと噛合する歯を形成してなり、前記支持板に、前記調
    整用ホイールとの間で駆動用ベルトの前記他端を案内す
    べく案内部材を固定したことを特徴とする請求項1又は
    記載の自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置。
  4. 【請求項4】 前記案内部材は、駆動用ベルトと略平行
    に設けられて前記調整用ホイールとの間に駆動用ベルト
    の前記他端を導入する第一案内部材と、この第一案内部
    材に対向して設けられると共に、駆動用ベルトの前記他
    端を、前記調整用ホイールに巻回させて前記調整用ホイ
    ールとの間から前記導入方向の反対方向に案内する第二
    案内部材とからなることを特徴とする請求項1乃至3
    何れか1項記載の自動ドア駆動用ベルトのテンション調
    整装置。
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