JP2004131961A - 柱の配筋構造 - Google Patents

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Yoshio Endo
遠藤 芳雄
Masami Tozawa
戸沢 正美
Yukinobu Kurose
黒瀬 行信
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Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、簡略な構成で安価な建築物を構成できる充填鋼管コンクリートによる柱の配筋構造を提供する。
【解決手段】柱3の鋼管4は、梁2の上下で同軸となるように配設されており、柱3と梁2の接合部には、接合鉄筋6が鋼管4の内周面に沿うように、所定の間隔を持って複数本配置されている。これらは、梁2を上下に挿通し、上下両端部6a、6bを、それぞれ上下の柱3の鋼管4内に挿入され、コンクリート5中に定着される。これにより、接合鉄筋6を介して梁2と、梁2の上下に配される柱3とが構造的に一体に接合される。このような接合部は、鉛直方向に連続して存在しており、これに伴い接合鉄筋6も上下方向に複数が同軸となるように配置されている。このような構成の接合鉄筋6は、継ぎ手を形成できる距離をもって上下端部6a、6bどうしが向かい合うものの連結されず、自由端を形成している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼管内にコンクリートを充填した柱の配筋構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋼管内にコンクリートを充填した柱(以下、充填鋼管コンクリート柱と称す)は、通常のRC造の柱と比較して、優れた耐力を有することで一般に知られている。充填鋼管コンクリート柱は、柱施工に係る施工性がよいとともに、梁に鉄筋コンクリート造を採用すれば、梁施工に関しても通常のRC造の場合における施工手順をほぼそのまま採用することが可能なものである。
このような充填鋼管コンクリート柱と梁の接合には、鉛直方向に延在する接合鉄筋を用いており、梁を上下方向に挿通した接合鉄筋の上下端部を、柱の鋼管内に挿入してコンクリートに定着するものである。このように用いられる接合鉄筋は、鉛直方向に連続して配置される梁と柱との接合部各々に存在するため、接合鉄筋も鋼管の内方で、上下方向に連続して配される構成となっている(特許文献1の第1図を参照)。
【0003】
ところで、鉛直方向、もしくは水平方向に連続して配された鉄筋を連結する際には、機械式継ぎ手が用いられている(例えば、特許文献2の第9図参照)。従来より、高層ないし超高層の建築物を構成する柱に用いる鉄筋には、高強度の太径鉄筋を用いることが一般的になっており、これらの太径鉄筋を上下方向に連続して配置し連結する際にも、同様にスリーブ等の機械式継ぎ手が用いられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−229495号公報(第1図を参照)
【特許文献2】
特公平3−5453号公報(第9図を参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、太径鉄筋に用いる機械式継ぎ手は資材費用が高価であり、柱1台の構築に要するコストの約1/3を占めている。
【0006】
上記事情に鑑み、本発明は、簡略な構成で安価な建築物を構成できる充填鋼管コンクリートによる柱の配筋構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の柱の配筋構造は、高層もしくは超高層に構築され、鋼管内にコンクリートを充填した柱と、鉄筋コンクリート造もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造の梁を備える建築物に用いられる柱の配筋構造であって、前記梁と該梁の上下に連設される前記柱とを接合すべく、前記梁を上下に挿通するように鉛直方向に延在し、前記鋼管の内周に沿うように所定の間隔を持って複数配される接合鉄筋が、鉛直方向に複数連続する柱の鋼管と梁の接合部各々に、同軸となるように配置されており、該接合鉄筋の上下両端部が、連接される接合鉄筋の上下端部と向かい合って継ぎ手を形成する長さまで、前記柱の鋼管内に挿入されることを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の柱の配筋構造は、前記柱の内方に、水平に配されるせん断補強筋が備えられており、該せん断補強筋が、前記柱の延伸軸を中心に直交する2方向各々に配され、前記鋼管の内周に沿って複数備えられている前記接合鉄筋の少なくとも一部を囲うように配される第1の帯筋及び第2の帯筋を組み合わせて構成されることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の充填鋼管コンクリート造の柱の配筋構造を図1及び図2に示す。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、高層ないし超高層の建築物1は、充填鋼管コンクリート造の柱3と、鉄筋コンクリート造の梁2とを備えている。柱3は、鋼管4内にコンクリート5を充填してなるものであり、梁2は図示しない主筋およびスタラップがコンクリート5中に埋設された通常の鉄筋コンクリート造のものである。
なお、本実施の形態では、図2に示すように、前記柱3の鋼管4に角柱が用いられているが、その断面はこれにこだわるものではなく、円形や多角形等の断面を有する構成としても良い。
【0011】
これら柱3の鋼管4は、複数が梁2の上下で同軸となるように配設されており、鋼管4内に充填されているコンクリート5と梁2のコンクリート5が一体化されている。また、前記柱3の鋼管4と梁2の接合部には、柱3と梁2とを接合するための接合鉄筋6が、図2に示すように、前記鋼管4の内周面に沿うように、所定の間隔を持って複数本配置されている。このような接合鉄筋6は、高強度(SD390やSD490等)の太径接合鉄筋(最大D41)が用いられており、図1に示すように、鉛直方向に延在して梁2を上下に挿通し、上下両端部6a、6bを、それぞれ上下の柱3の鋼管4内に挿入されている。したがって、該接合鉄筋6の上下両端部6a、6bは、鋼管4内のコンクリート5中に定着されることとなり、これにより、接合鉄筋6を介して梁2と、該梁2の上下に配される鋼管4とコンクリート5よりなる柱3とが構造的に一体に接合されることとなる。
【0012】
ところで、このような柱3の鋼管4と梁2の接合部は、鉛直方向に連続して存在しており、接合部各々に前記接合鉄筋6が配されることとなる。したがって、該接合鉄筋6は、水平方向だけでなく上下方向にも複数が隣接することとなり、これらは鉛直方向で同軸となるように配置されている。
このとき、前記接合鉄筋6は、上下方向に連接されたすべての合計長さが、柱3の部材長に満たない長さに成形されており、上下に向かい合う上下端部6a、6bどうしが接することはなく、継ぎ手が形成できる距離を持って向かい合う長さに成形される。このような構成の接合鉄筋6は、上下方向で同軸状に配されて、上下端部6a、6bどうしが向かい合うものの連結されることはなく、自由端を形成している。
但し、接合鉄筋6どうしが、上下端部6a、6bにわたって他の鉄筋を添え重ねることにより間接的に連結される場合を排除するものではない。
【0013】
一方、前記柱3には、図1に示すように、水平に位置するせん断補強筋7が、前記接合鉄筋6の一部を取り囲むようにして、鉛直方向に所定の間隔を設けて複数配置されている。該せん断補強筋7は、図2に示すように、前記接合鉄筋6の一部を取り囲むようにして水平に配される第1の帯筋8及び第2の帯筋9により構成される。これら第1の帯筋8及び第2の帯筋9は、前記柱3の延伸軸を中心として直交して十字を形成する2方向に配され、これらを組み合わせて1組とすることにより形成されている。
【0014】
なお、本実施の形態では、柱3の延伸軸を中心として向かい合う2本1組とした4本の接合鉄筋6を取り囲むように第1の帯筋8及び第2の帯筋9各々を配置しているが、これらが取り囲む接合鉄筋6の本数は、せん断補強筋7として機能するように設けられれば、これにこだわるものではない。
また、せん断補強筋7は、必ずしも配置する必要はない
【0015】
上述する構成によれば、梁2と、充填鋼管コンクリート造の柱3とによりなる建築物1の柱3には、接合鉄筋6が配されており、その配筋構造は、柱3と梁2の接合部に、梁2を上下方向に貫通し、上下端部6a、6bを梁2の上下に配された鋼管4の内方に突出するようにして複数が配されている。また、このような接合鉄筋6が、鉛直方向に複数連続する柱3と梁2の接合部毎に設けられることから、該接合鉄筋6は前記鋼管4の内方で上下方向に同軸状で連接されることとなる。これら上下に連接された接合鉄筋6の向かい合う上下端部6a、6bどうしが、継ぎ手を形成できる所定の距離をもって向かい合う長さまで、前記柱3の鋼管4内に挿入されるものの、自由端を形成される。
【0016】
このように梁2と柱3との接合部に接合鉄筋6が配された上でコンクリートが充填されることにより、梁2と充填鋼管コンクリート造の柱3との接合強度を向上させることが可能になる。
また、柱3の梁2との接合部の配筋が簡略であるとともに、上下方向に連接される接合鉄筋6の向かい合う上下端部6a、6bどうしが、継ぎ手を形成できる所定の距離をもって向かい合う長さまで、前記柱3の鋼管4内に挿入されるものの、自由端にするのみであるため構成が簡略で、施工性をより向上できるとともに、工期短縮に寄与することが可能となる。
【0017】
このように、上下方向に連接される接合鉄筋6の向かい合う上下端部6a、6bどうしは、自由端が形成されることから、機械式継ぎ手等に要していた資材費を大幅に削減することが可能であり、かつ柱3に鋼管4を有していることから、柱3に型枠を設ける必要もないため、建築物1の構築に係る工費全体のコスト削減に大きく寄与することが可能となる。
【0018】
さらに、前記接合鉄筋6に、せん断補強筋を備えることにより、充填鋼管コンクリート造の柱3の構造的安定性を向上させることが可能となる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に記載の記載の柱の接合構造によれば、高層もしくは超高層に構築され、鋼管内にコンクリートを充填した柱と、鉄筋コンクリート造もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造の梁を備える建築物に用いられる柱の配筋構造であって、前記梁と該梁の上下に連設される前記柱とを接合すべく、前記梁を上下に挿通するように鉛直方向に延在し、前記鋼管の内周に沿うように所定の間隔を持って複数配される接合鉄筋が、鉛直方向に複数連続する柱の鋼管と梁の接合部各々に、同軸となるように配置されており、該接合鉄筋の上下両端部が、連接される接合鉄筋の上下端部と向かい合って継ぎ手を形成する長さまで、前記柱の鋼管内に挿入されることから、梁と充填鋼管コンクリート造の柱との接合強度を向上させることが可能になる。
また、柱の梁との接合部の配筋が簡略であるとともに、上下方向に連接される接合鉄筋の向かい合う上下端部どうしが、継ぎ手を形成できる所定の距離をもって向かい合う長さまで、前記柱の鋼管内に挿入されるものの、自由端にするのみであるため構成が簡略で、施工性をより向上できるとともに、工期短縮に寄与することが可能となる。
【0020】
このように、上下方向に連接される接合鉄筋の向かい合う上下端部どうしは、自由端が形成されることから、機械式継ぎ手等に要していた資材費を大幅に削減することが可能であり、かつ柱に鋼管を有していることから柱に型枠を設ける必要もないため、建築物の構築に係る工費全体のコスト削減に大きく寄与することが可能となる。
【0021】
請求項2記載の柱の配筋構造によれば、前記柱の内方に、水平に配されるせん断補強筋が備えられており、該せん断補強筋が、前記柱の延伸軸を中心に直交する2方向各々に配され、前記鋼管の内周に沿って複数備えられている前記接合鉄筋の少なくとも一部を囲うように配される第1の帯筋及び第2の帯筋を組み合わせて構成されることから、充填鋼管コンクリート造の柱の構造的安定性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る柱の配筋構造を示す図である。
【図2】本発明に係る柱の断面を示す図である。
【符号の説明】
1 建築物
2 梁
3 柱
4 鋼管
5 コンクリート
6 接合鉄筋
7 帯筋
8 第1の帯筋
9 第2の帯筋

Claims (2)

  1. 高層もしくは超高層に構築され、鋼管内にコンクリートを充填した柱と、鉄筋コンクリート造もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造の梁を備える建築物に用いられる柱の配筋構造であって、
    前記梁と該梁の上下に連設される前記柱とを接合すべく、前記梁を上下に挿通するように鉛直方向に延在し、前記鋼管の内周に沿うように所定の間隔を持って複数配される接合鉄筋が、鉛直方向に複数連続する柱の鋼管と梁の接合部各々に、同軸となるように配置されており、
    該接合鉄筋の上下両端部が、連接される接合鉄筋の上下端部と向かい合って継ぎ手を形成する長さまで、前記柱の鋼管内に挿入されることを特徴とする柱の配筋構造。
  2. 請求項1に記載の接合鉄筋の継ぎ手構造において、
    前記柱の内方に、水平に配されるせん断補強筋が備えられており、
    該せん断補強筋が、前記柱の延伸軸を中心に直交する2方向各々に配され、前記鋼管の内周に沿って複数備えられている前記接合鉄筋の少なくとも一部を囲うように配される第1の帯筋及び第2の帯筋を組み合わせて構成されることを特徴とする柱の配筋構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112982828A (zh) * 2021-02-05 2021-06-18 中铁广州工程局集团深圳工程有限公司 一种钢管柱与钢筋笼一体化结构及其施工方法

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