JP2004131711A - ポリウレタン−ポリアクリレート混成塗料組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 イソシアネート成分と、等モル量の1種またはそれ以上のジオールまたはポリオール、低分子量ジオールまたはポリオール、および少なくとも1つのNCO反応性基を有する親水性化合物とを、NCO基に対して不活性であるエチレン性不飽和モノマーの存在下で反応させることにより製造した親水性または親水化可能なポリウレタンを使用することによる、ポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液の製造方法。
【選択図】なし
Description
第2版, Carl Hanser Verlag, 1993年, 第37〜38頁)。ポリアクリレートの機械的性質は、しばしばポリウレタンのものよりも劣るが、ウレタンおよびアクリレートからポリマー混成物を製造することにより、向上した性質を有する生成物を製造することができる(例えば C.R. Hegedus, K.A. Kloiber, J. Coatings Techn. 68(860), 1996年, 第39〜48頁)。この群の生成物のための異なる製造変法は、特許文献に記載されている。
さらに、NCO-水反応により、異なる尿素構造が形成され、それに関連して、塗料の標的基材に対する接着性が異なる。特に仮塗膜の除去の際に、考慮すべき問題が存在し得る。
(I)1種またはそれ以上のイソシアネート成分(A)と、
(B1)分子量500〜6000およびOH官能価1.8〜5を有するジオールまたはポリオール1種またはそれ以上、
(B2)連鎖延長剤として、2またはそれ以上のOH官能価を有する分子量範囲62〜400の低分子量ジオールまたはポリオール1種またはそれ以上、
(B3)非イオン性基および/またはイオン性基および/または潜在的イオン性基および少なくとも1つのNCO反応性基を有する親水性化合物1種またはそれ以上、
(B4)所望により、2またはそれ以上のNH官能価を有する分子量範囲60〜300のポリアミンおよび/またはアルカノールアミン、
(B5)所望により、分子量範囲17〜350の単官能性化合物
を含む1種またはそれ以上の成分(B)とを
NCO基に対して不活性であるエチレン性不飽和化合物(C1)の存在下で、1:1のNCO基対OH/NH/NH2基の比に帰するように成分(A)および(B)を使用することを条件として、反応させることにより親水性または親水化可能なポリウレタンを製造する工程、
(II)次いで(I)からのポリウレタンを水中に分散させる工程、並びに
(III)NCO基に対して不活性なエチレン性不飽和モノマー(C1)、および適切な場合にツェレビチノフ活性水素原子を有するエチレン性不飽和モノマー(C2)を含むモノマー(C)を乳化重合する工程
を含んでなる、乳化剤無含有および溶剤無含有水性ポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液の製造方法を提供する。
で示されるジイソシアネートである。
R2およびR4は、相互に独立にそれぞれ、酸素および/または窒素原子が介在し得る、1〜18個の炭素原子を有する二価の脂肪族、脂環式または芳香族基を表し、
R3は、非ヒドロキシ末端ポリエステル、または好ましくはポリエーテルを表し、特に好ましいR3は、アルコキシ末端ポリエチレンオキシド基を表す。〕
で示される化合物を含む。
好ましい親水化剤(B3")は、30質量%より多いエチレンオキシド含有量を有する単官能性ポリエーテルである。
好ましくは本発明の方法の工程(I)において、尿素基を有さないポリウレタンを製造し、その中で、
・15〜65質量%、好ましくは17〜55質量%、より好ましくは20〜50質量%の成分(A1)、
・20〜70質量%、好ましくは25〜65質量%、より好ましくは30〜60質量%のポリマージオール(B1)、
・1〜25質量%、好ましくは3〜18質量%、より好ましくは5〜18質量%の成分(B2')、
・2〜15質量%、好ましくは3〜12質量%、より好ましくは3〜10質量%の成分(B3')、
・0〜2.0質量%、好ましくは0.2〜2.0質量%、より好ましくは0.5〜1.5質量%の成分(B5)、
を使用する(上記割合(%)は合計で100となる。)。
・15〜65質量%、好ましくは17〜55質量%、より好ましくは20〜50質量%の成分(A1)、
・20〜70質量%、好ましくは25〜65質量%、より好ましくは30〜60質量%のポリマージオール(B1)、
・1〜25質量%、好ましくは3〜18質量%、より好ましくは5〜18質量%の成分(B2')、
・2〜15質量%、好ましくは3〜12質量%、より好ましくは3〜10質量%の成分(B3')、
・0.1〜25質量%、好ましくは0.5〜18質量%、より好ましくは1.0〜10質量%の成分(B4)、
・0〜2.0質量%、好ましくは0.2〜2.0質量%、より好ましくは0.5〜1.5質量%の成分(B5)、
を使用する(上記割合(%)は合計で100となる。)。
本発明の方法の分散操作(工程(II))の前に、中和剤(D)をポリウレタン樹脂に、40〜95℃、好ましくは50〜80℃、より好ましくは50〜70℃の温度範囲、および理論的に酸性基の50〜120%、好ましくは60〜105%、より好ましくは70〜100%が中和されるような量で添加することが好ましい。ここで、添加された中和剤(D)1モルは、定量的にイオン性基を発生させると想定される。中和ポリマーは、激しく攪拌しながら、10〜80℃の間、好ましくは20〜50℃、より好ましくは20〜40℃に調節された水リザーバに供給され、そうして分散される。同様に、水を樹脂に激しく攪拌しながら供給することもできる。
本発明の方法の工程(III)においてモノマー(C)は、開始剤(E)において実行することにより重合される。工程(III)の経過中、さらなるモノマー(C)を、好ましくはその中に供給し、重合させる。特に好ましくは、まず工程(I)中に添加されたモノマー(C1)を重合し、さらなるモノマー(C)を添加し、重合させる。ポリウレタンポリマー対ポリアクリレートポリマーの比は、20:80〜90:10、好ましくは25:75〜80:20、より好ましくは30:70〜70:30の範囲に定めるべきである。適切な場合、さらなる水を、工程(III)の前またはその間に添加し得る。
適当な重合開始剤(E)の例は、フリーラジカルを形成する開始剤、例えばパーオキシド、例えばジ-t-ブチルパーオキシドまたはジクミルパーオキシド;ヒドロペルオキシドまたはt-ブチルヒドロペルオキシド;過酸エステル、例えばt-ブチルペルベンゾエート、t-ブチルペル-3,5,5-トリメチルヘキサノエートまたはt-ブチルペル-2-エチルヘキサノエート;カリウム、ナトリウムまたはアンモニウムペルオキソジスルフェート;アゾジニトリル、例えばアゾビスイソブチロニトリルまたは4,4'-アゾビス-4-シアノペンタン酸;C-C開裂開始剤、例えばベンズピナコールシリルエーテル、または非酸化開始剤と過酸化水素との組合せである。水溶性開始剤、例えばカリウム、ナトリウムまたはアンモニウムペルオキソジスルフェートまたは4,4'-アゾビス-4-シアノペンタン酸を使用することが好ましい。
尿素基を有するポリウレタンを製造すべき場合、アミノ官能性化合物として使用し得る成分(B3")、(B4)および(B5)を、ポリウレタン製造の第2工程において添加することが好ましい。
本発明のポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液を、同様に配合物中に含めて、ペイントまたは接着剤を製造するために使用することができる。
アジピン酸、1,6-ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコール(ヘキサンジオール1.6質量部、ネオペンチルグリコール1質量部)から合成した、分子量1700g/molを有するポリエステル226.1g、ジメチロールプロピオン酸21.9gおよび1,4-ブタンジオール11.2gを、80℃で減圧下1時間脱水する。溶液を60℃に冷却し、ブチルグリコール15.6g、並びにブチルアクリレート78.0g、メチルメタクリレート58.0g、スチレン21.6gおよび2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール(BHT)0.6gからなるモノマー混合物(I)を、攪拌しながら添加する。均一化した後、イソホロンジイソシアネート134.5gを、5分間で添加する。温度を、理論NCO含有量1.8%に達するまで、70℃で保持する。次いで1,4-ブタンジオール10.7gを添加し、反応を、NCOがゼロに達するまで続ける。その後トリエチルアミン16.5g、および攪拌による組み込みの10分後に35℃での温水1089gを、10分間で激しく攪拌しながら添加する。分散液を混合温度でさらに10分間均一化し、その後50℃に加熱し、水157.5g中に溶解した溶液(I)2.8gを、溶液(II)160.2gと平行して添加する。この後に50℃で、溶液(III)15.9gを5分間で添加し、成分を30分間攪拌し、その後、溶液(III)143.2gを、モノマー混合物(II)と平行して、50℃1時間で添加する。攪拌を50℃でさらに1時間続け、混合物を室温に冷却し、濾過する。
溶液(II): 水157.5g中に溶解した、Trigonox(商標) A-W 70 (t-ブチルヒドロペルオキシド、Akzo Nobel, デューレン(Dueren)、ドイツ) 3.2g
溶液(III): 水157.5g中に溶解した、Rongalit(商標) C (ヒドロキシメタンスルフィン酸のNa塩、BASF AG、ルートビスハーフェン、ドイツ) 1.6g
モノマー混合物(I): スチレン64.7g、ブチルアクレート233.9g、メチルメタクリレート173.9g
固形分: 38.8%
平均粒度(APS): 51nm(レーザー相関分光法(LCS))
pH: 7.5
水の添加以外は、製造を実施例1に記載したように行う。分散液を、混合温度でさらに10分間均一化し、その後75℃に加熱し、5%濃度のアンモニウムペルオキソジスルフェート水溶液13.2gを、5分間で滴下して加える。混合物を75℃で30分間保持し、その後1%濃度のアンモニウムペルオキソジスルフェート水溶液63.3gを、1時間でモノマー混合物(II)と平行して、75℃で添加する。最後に攪拌をさらに1時間50℃で続け、混合物を室温に冷却し、濾過する。
固形分: 39.4%
APS(LCS): 134nm
pH: 7.4
アジピン酸、1,6-ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコール(ヘキサンジオール1.6質量部、ネオペンチルグリコール1質量部)から合成した、分子量1700g/molを有するポリエステル226.1g、ジメチロールプロピオン酸21.9gおよび1,4-ブタンジオール11.2gを、80℃で減圧下1時間脱水する。溶液を60℃に冷却し、ブチルグリコール15.6g、並びにブチルアクリレート39.9g、メチルメタクリレート65.1gおよび2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール(BHT)0.5gからのモノマー混合物(I)を、攪拌しながら添加する。均一化した後、イソホロンジイソシアネート134.5gを、5分間で添加する。温度を、理論NCO含有量1.8%に達するまで、70℃で保持する。次いで1,4-ブタンジオール10.7gを添加し、反応を、NCOがゼロに達するまで続け、その後トリエチルアミン16.5gを添加する。混合物を、5分間で激しく攪拌しながら、35℃に調節された水1680.0gに添加する。分散液を混合温度でさらに10分間均一化し、その後60℃に加熱し、5分間で溶液(I)48.2gと混合する。混合物を60℃で30分間攪拌し、続いて1時間で平行して、溶液(I)192.8gおよびモノマー混合物(II)734.8gを添加する。最後に混合物を、70℃でさらに1時間攪拌し、室温に冷却し、濾過する。
モノマー混合物(I): ブチルアクレート279.2g、メチルメタクリレート455.6g
固形分: 40.0%
APS(LCS): 37nm
pH: 8.5
アジピン酸、1,6-ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコール(ヘキサンジオール1.6質量部、ネオペンチルグリコール1質量部)から合成した、分子量1700g/molを有するポリエステル225.9g、ジメチロールプロピオン酸21.9gおよび1,3-ブタンジオール5.4gを、80℃で減圧下1時間脱水する。溶液を60℃に冷却する。ブチルグリコール30.8gおよびモノマー混合物(I)を、攪拌しながら添加し、均一化した後、イソホロンジイソシアネート134.5gを5分間で添加する。温度を、理論NCO含有量1.8%に達するまで、70℃で保持する。4,4'-ジアミノジシクロヘキシルメタン1モルとジエチルマレエート2モルとから製造されたアスパラギン酸エステル65.6g(独国特許出願公開第197 17 427号明細書、実施例5と同様に製造)を添加し、反応を、NCOがゼロに達するまで続け、その後トリエチルアミン16.5gを添加し、15分間攪拌することにより組み込む。続いて混合物を、5分間で激しく攪拌しながら、35℃に調節された水1134.0gに添加する。分散液を混合温度でさらに10分間均一化し、その後50℃に加熱する。5分間で溶液(I)314gを、溶液(II)314gと平行して添加する。その後50℃で、溶液(III)15.4gを5分間で添加し、成分を30分間攪拌し、その後、さらに溶液(III)141.7gを、モノマー混合物(II)と平行して、50℃1時間で添加する。最後に反応混合物を、70℃でさらに1時間攪拌し、室温に冷却し、濾過する。
溶液(II): 水310g中に溶解した、Trigonox(商標) A-W 70 (Akzo Nobel, デューレン、ドイツ) 4.3g
溶液(III): 水155g中に溶解した、Rongalit(商標) C (BASF AG、ルートビスハーフェン、ドイツ) 2.3g
モノマー混合物(I): ブチルメタクリレート22.8g、メチルメタクリレート108.0gおよび2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール(BHT)0.4g
モノマー混合物(II): ブチルメタクリレート57.7g、メチルメタクリレート219.9g
固形分: 32.0%
APS(LCS): 44nm
pH: 7.7
アジピン酸、1,6-ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコール(ヘキサンジオール1.6質量部、ネオペンチルグリコール1質量部)から合成した、分子量1700g/molを有するポリエステル282.2g、ジメチロールプロピオン酸24.3gおよび1,4-ブタンジオール9.5gを、80℃で減圧下1時間脱水する。溶液を60℃に冷却する。スチレン23.1g、ブチルアクリレート83.6g、メチルメタクリレート62.2gおよび2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール(BHT)0.7gから構成されるモノマー混合物(I)を、攪拌しながら添加し、その後イソホロンジイソシアネート134.5gを、5分間で添加する。温度を、理論NCO含有量2.1%に達するまで、70℃で保持する。次いでトリエチルアミン16.5gを添加する。混合物を、35℃に調節した水1229.3gに5分間で激しく攪拌しながら添加する。分散液を混合温度でさらに5分間均一化し、その後ヒドラジン水化物1.8g、エチレンジアミン5.1gおよび水51.4gの溶液を添加する。NCOがもはや検出できなくなるまで(IR法)、攪拌を50℃で行う。その後5分間で、水143g中に溶解した溶液(I)3.0g、および溶液(II)146.7gを添加する。混合物を50℃で30分間攪拌し、次いで溶液(III)17gを10分間で添加し、成分を30分間攪拌する。次いで50℃で、1時間で平行して、溶液(III)153.6gおよびモノマー混合物(II)506.2g(スチレン69.4g、ブチルアクリレート250.9gおよびメチルメタクリレート186.5g)を添加する。次いで混合物を、50℃でさらに1時間攪拌し、室温に冷却し、濾過する。
溶液(II): 水143.2g中に溶解した、Trigonox(商標) A-W 70 (Akzo Nobel, デューレン、ドイツ) 3.4g
溶液(III): 水169g中に溶解した、Rongalit(商標) C (BASF AG、ルートビスハーフェン、ドイツ) 1.7g
固形分: 38.0%
APS(LCS): 171nm
pH: 8.0
アジピン酸、1,6-ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコール(ヘキサンジオール1.6質量部、ネオペンチルグリコール1質量部)から合成した、分子量1700g/molを有するポリエステル226.1gおよびジメチロールプロピオン酸21.9gを、80℃で減圧下1時間脱水し、その後1,4-ブタンジオール15.2gおよびブチルグリコール5.2gを添加する。溶液を60℃に冷却する。スチレン20.7g、ブチルアクリレート74.8g、メチルメタクリレート55.6gおよび2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール(BHT)0.6gから構成されるモノマー混合物(I)を、攪拌しながら添加し、次いでイソホロンジイソシアネート134.5gを、5分間で添加する。温度を、理論NCO含有量1.8%に達するまで、70℃で保持する。次いでトリエチルアミン16.5gを添加する。混合物を、35℃に調節した水1092gに5分間で激しく攪拌しながら添加する。分散液を混合温度でさらに5分間均一化し、その後ヒドラジン水化物1.4g、エチレンジアミン4.0gおよび水40gの溶液を添加する。NCOがもはや検出できなくなるまで(IR法)、攪拌を50℃で行う。その後5分間で、水131.2g中に溶解した溶液(I)2.7g、および溶液(II)134.1gを添加する。混合物を50℃で30分間攪拌し、次いで溶液(III)15gを10分間で添加し、成分を30分間攪拌する。次いで50℃で、1時間で平行して、溶液(III)138.6gおよびモノマー混合物(II)453g(スチレン62.1g、ブチルアクリレート224.4gおよびメチルメタクリレート166.8g)を添加する。混合物を、50℃でさらに1時間攪拌し、室温に冷却し、濾過する。
固形分: 39.7%
APS(LCS): 94nm
pH: 7.5
実施例12(可剥性):
実施例1、実施例4または実施例6からの生成物100gを、市販の標準的シリコーン無含有基材用湿潤剤(Hydropalat(商標) 110、Cognis & Inks、デュッセルドルフ、ドイツ)0.5gと混合し、成分を一緒に攪拌する。混合物を、アセトンで洗浄され乾燥されているガラス板上にナイフ塗布する(湿式引落210μ)。塗膜を、室温で10分間蒸発させ、その後80℃でさらに10分間強制乾燥に付す。24時間後に弾性生成物は、引き裂かれずに容易にガラス板上から引き離すことができる。同じ方法でクリアコート(Audi(OEM仕上)からの2成分ポリウレタンクリアコート)に適用した塗膜をはずすことは、いっそう容易である。手動で測定した塗膜の破断伸びは、実施例1に従い得られた分散液1を使用した場合は350%、実施例4および6に従い得られた分散液の場合は300%である。
Claims (15)
- (I)1種またはそれ以上のイソシアネート成分(A)と、
(B1)分子量500〜6000およびOH官能価1.8〜5を有するジオールまたはポリオール1種またはそれ以上、
(B2)連鎖延長剤として、2またはそれ以上のOH官能価を有する分子量範囲62〜400の低分子量ジオールまたはポリオール1種またはそれ以上、
(B3)非イオン性基および/またはイオン性基および/または潜在的イオン性基および少なくとも1つのNCO反応性基を有する親水性化合物1種またはそれ以上
を含む1種またはそれ以上の成分(B)とを
NCO基に対して不活性であるエチレン性不飽和化合物(C1)の存在下で、1:1のNCO基対OH/NH/NH2基の比に帰するように成分(A)および(B)を使用することを条件として、反応させることにより親水性または親水化可能なポリウレタンを製造する工程、
(II)次いで(I)からのポリウレタンを水中に分散させる工程、並びに
(III)
(i)NCO基に対して不活性なエチレン性不飽和モノマー(C1)、および
(ii)NCO基に対して不活性なエチレン性不飽和モノマー(C1)およびツェレビチノフ活性水素原子を有するエチレン性不飽和モノマー(C2)
の1つを含むモノマー(C)を乳化重合する工程
を含んでなる、乳化剤無含有および溶剤無含有水性ポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液の製造方法。 - 工程(I)中のイソシアネート成分(A)が、4,4'-ジイソシアナトジフェニルメタン、2,4-ジイソシアナトジフェニルメタン、2,4-ジイソシアナトトルエン、2,6-ジイソシアナトトルエンおよびこれらの混合物からなる群から選ばれるジイソシアネート(A1)を含む請求項1に記載の方法。
- 工程(I)中のイソシアネート成分(A)が、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、1-イソシアナト-3,3,5-トリメチル-5-イソシアナトメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート)、4,4'-ジイソシアナトジシクロへキシルメタンおよびこれらの混合物からなる群から選ばれるジイソシアネート(A1)を含む請求項1に記載の方法。
- 成分(B1)が、ポリエステル、プロピレンオキシドまたはテトラヒドロフランをベースとするポリエーテル、ポリエステルカーボネートおよびポリカーボネートのα,ω-ジオールの少なくとも1種を含む請求項1に記載の方法。
- 成分(B1)が、アジピン酸、1,6-ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコールをベースとするポリエステルである請求項4に記載の方法。
- 成分(B2)が、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、2,4-ジメチルペンタンジオール、2-エチル-3-プロピル-1,5-ペンタンジオール、2,2,4-トリメチルペンタンジオール、シクロヘキサンジメタノールおよびこれらのジオールの混合物からなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。
- 成分(B3)が、イオン性または潜在的イオン性化合物である請求項1に記載の方法。
- 成分(C)が、50〜100質量%のエチレン性不飽和モノマー(C1)から構成されている請求項1に記載の方法。
- 請求項1に記載の方法により得られたポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液。
- ポリウレタンが、尿素基を有さない請求項9に記載のポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液。
- 請求項9に記載のポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液を含む塗料組成物。
- 請求項9に記載のポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液で基材を塗装することを含んでなる、基材の塗装方法。
- 配合物中に請求項10に記載のポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液を含めることを含んでなる、可剥性塗料物資の製造方法。
- 配合物中に請求項9に記載のポリウレタン-ポリアクリレート混成分散液を含めることを含んでなる、ペイントまたは接着剤の製造方法。
- 成分(B)が、
(B4)所望により、2またはそれ以上のNH官能価を有する分子量範囲60〜300のポリアミンおよび/またはアルカノールアミン1種またはそれ以上、
(B5)所望により、分子量範囲17〜350の単官能性化合物
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
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