JP2004131542A - アルミニウム顔料 - Google Patents

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Abstract

【課題】水性塗料中での貯蔵安定性と塗膜にしたときの耐水性に優れ、塗膜のフリップフロップ感と輝度感の低下が少ない、新規なアルミニウム顔料の提供。
【解決手段】一般式(1)に示すシロキサン結合を有する化合物の加水分解縮合物で被覆されていることを特徴とするアルミニウム顔料。
【化1】
Figure 2004131542

【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性メタリック塗料に適した新規なアルミニウム顔料に関する。更に詳しくは、水性塗料において極めて優れた貯蔵安定性と、塗膜にしたときの耐水性に優れる新規なアルミニウム顔料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、塗料分野においては、省資源、無公害化対策として、有機溶剤を極めて少量しか含まないか、あるいは全く含まない水性塗料を使用することが益々多くなってきている。また、水性塗料の目覚ましい技術的進歩により、従来、溶剤型塗料でしか達し得なかった高級な仕上がり外観が、水性塗料でも実現可能な状況になってきた。しかし、アルミニウム顔料を含むメタリック塗料においては、未だ、実用可能な水性塗料の例は少ない。
【0003】
これには、大きく分けて2つの理由がある。
その一つは、アルミニウム顔料は、水性塗料中で腐食しやすいという点である。水性塗料中に金属粉末が存在する場合には、各種金属の性質に基づいて、酸性、中性、塩基性のいずれか、あるいは複数の領域において水による腐食が起こり、水素ガスが発生する。これは塗料メーカーにおける塗料化工程や、自動車、家電、工業塗装メーカーにおける塗装工程において、安全上極めて重大な問題である。なお、以下では水や水性塗料中における金属粉顔料の腐食性を、金属粉顔料の貯蔵安定性と記載する。
【0004】
もう一つは、腐食防止の表面処理によって、塗膜にしたときの耐水性が得られにくいという点である。塗膜にしたときの耐水性に関しては、アルミニウム顔料の表面に多くの処理層が存在すると、アルミニウム顔料と塗料中の樹脂との接着が弱まり、耐水性が得られにくい。
塗料の貯蔵安定性、および、塗膜にしたときの耐水性を改良すべく、これまで数多くの発明が開示されているが、残念ながら未だ実用可能な技術は少ない。
例えば、特公平2−31751号公報には、アルミニウム顔料を有機リン酸エステル化合物で処理する方法が、また、特開平10−130545号公報には、アルミニウム顔料を無機リン酸(塩)、および、有機リン酸エステル化合物で処理する方法が開示されている。しかし、いずれも塗料の貯蔵安定性を改良する効果が不十分であったり、塗膜の耐水性が良好でないなどの問題点があり、実用に供しうるものではない。
【0005】
ドイツ特許公開公報第3636183号には、アルミニウム顔料表面をクロム酸で不動態化させる方法が、また、特開平6−57171号公報には、アルミニウム顔料をモリブデン酸の金属塩で表面処理する方法が開示されている。しかし、いずれも塗料の貯蔵安定性、および、塗膜の耐水性を改良する効果はあるものの、重金属を使用するため労働衛生上、環境上問題がある。
特開昭56−100865号公報には、アルミニウム顔料をアミノシラン化合物で処理する方法が開示されているが、顔料表面が親水性であるため十分な塗料の貯蔵安定性は得られない。
【0006】
特開平7−3185号公報には、アルミニウム顔料をシロキサン、および、樹脂層により被覆する方法が開示されているが、ここでシロキサン被覆に使用されている化合物では顔料への被覆性が劣るため、十分な塗料の貯蔵安定性が得られない。
特開2002−88274号公報には、ケイ素含有化合物とリン酸化合物を用いる方法が開示されているが、塗料の貯蔵安定性には優れるものの、リン酸化合物を用いているため顔料表面が親水性となり、塗膜にしたときの耐水性が不十分である。
【0007】
【特許文献1】
特公平2−31751号公報
【特許文献2】
特開平10−130545号公報
【特許文献3】
ドイツ特許公開公報第3636183号
【特許文献4】
特開平6−57171号公報
【特許文献5】
特開昭56−100865号公報
【特許文献6】
特開平7−3185号公報
【特許文献7】
特開2002−88274号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の欠点を排除した新規なアルミニウム顔料を提供すること、すなわち、水性塗料中での貯蔵安定性と塗膜にしたときの耐水性に優れ、塗膜のフリップフロップ感と輝度感の低下が少ない、新規なアルミニウム顔料を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らの研究によれば、特定の反応抑制剤を選択することにより、水性塗料中において極めて優れた貯蔵安定性や、塗膜にしたときの優れた耐水性を示し、フリップフロップ感と輝度感の低下が少ないことをアルミニウム顔料に付与できることが判明した。このような知見に基づき鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達したものである。
【0010】
すなわち、本発明は下記の通りである。
発明の第1は、一般式(1)に示すシロキサン結合を有する化合物の加水分解縮合物で被覆されていることを特徴とするアルミニウム顔料である。
【0011】
【化5】
Figure 2004131542
【0012】
発明の第2は、一般式(1)、および、(2)に示すシロキサン結合を有する化合物の加水分解縮合物で被覆されていることを特徴とするアルミニウム顔料である。
【0013】
【化6】
Figure 2004131542
【0014】
発明の第3は、未処理のアルミニウム顔料に、上記一般式(1)に示すシロキサン結合を有する化合物、水、水溶性および/または疎水性溶剤を加え、加熱残分が40wt%以上の状態で混練処理することを特徴とするアルミニウム顔料の製造方法である。
発明の第4は、未処理のアルミニウム顔料に、上記一般式(1)、および、(2)に示すシロキサン結合を有する化合物、水、水溶性および/または疎水性溶剤を加え、加熱残分が40wt%以上の状態で混練処理することを特徴とするアルミニウム顔料の製造方法である。
発明の第5および第6は、第1および第2の発明に係るアルミニウム顔料を含むことを特徴とする水性メタリック塗料組成物、および、水性メタリックインキ組成物である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、特にその好ましい態様を中心に、詳細に説明する。
本発明に用いられるアルミニウム粉末は、一般的には、アトマイズドアルミニウム粉および/またはアルミニウム箔を乾式ボールミル法、湿式ボールミル法、アトライター法、スタンプミル法等の顔料業界で常用されている方法を用い、粉砕助剤や不活性溶剤の存在下で粉砕して、いわゆる鱗片状にし、さらにこの工程後、分級、ろ過、洗浄、混合等の必要とする工程を経て得られる。ここで、粉砕助剤の例としては、脂肪酸、脂肪族アミン、脂肪族アミド、脂肪族アルコール等が挙げられる。一般には、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリルアミン等が好ましい。また、不活性溶剤の例としては、ミネラルスピリット、ソルベントナフサ、LAWS、HAWS、トルエン、キシレン等の疎水性を示すものが挙げられ、これらを単独または混合して使用することができる。ただし、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0016】
本発明のアルミニウム顔料は、例えば、こうして得られたアルミニウム粉末に、シロキサン結合を有する化合物の加水分解縮合物で被覆して得られる。
本発明に用いるアルミニウム粉末としては、表面光沢性、白度、光輝性等メタリック顔料に要求される表面性状、粒径、形状を有するものが適している。形状としては、鱗片状のものが好ましい。例えば、0.01〜5μmの範囲の厚さを有し、1〜60μmの範囲の長さまたは幅を有するものが好ましい。アスペクト比は、10〜250の範囲にあることが好ましい。ここで、アスペクト比とは、アルミニウム粉末の長径をアルミニウム粉末の厚さで割った値である。また、アルミニウム粉末の純度は特に限定するものではないが、塗料用として純度99.5%以上のものが好ましい。
【0017】
本発明に用いるシロキサン結合を有する化合物は、下記式(1)で示される構造の化合物である。下記式(2)の化合物を併用すると耐水性の点から好ましい。これらに水を加えることによりアルミニウム、および、シロキサン化合物分子間が結合され、アルミニウム顔料表面に強固な膜を形成することができる。
【0018】
【化7】
Figure 2004131542
【0019】
【化8】
Figure 2004131542
【0020】
式(1)のRにおける炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロヘキシル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、フェニル、ベンジル、ナフチル等が挙げられ、これらは分岐していても直鎖状であっても、不飽和結合を含んでいても含んでいなくてもよい。これらの中でも、加水分解後にアルミニウム顔料表面に形成される膜の疎水性と成膜性のバランスの点から、とくに炭素数が2から12の炭化水素基が好ましい。また、Rが2つ以上ある場合には、同一でも、一部同一でも、すべて異なっていてもよい。分子中のRの数は、式(1)において、m=1〜3であるが、成膜性の点からm=1がより好ましい。
【0021】
式(1)のR’における炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロヘキシル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、フェニル、ベンジル、ナフチル等が挙げられ、これらは分岐していても直鎖状であってもよい。これらの炭化水素基の中でも、加水分解速度からとくにメチル、エチルが好ましい。また、式(1)のR’におけるアルコキシ炭化水素基としては、メトキシメチル、エトキシメチル、エトキシエチル等が挙げられる。R’が2つ以上ある場合には、同一でも、一部同一でも、すべて異なっていてもよい。
【0022】
式(2)のR”における炭化水素基およびアルコキシ炭化水素基としては、エチル、プロピル、ブチル、シクロヘキシル、ヘキシル、イソ−2−エチルヘキシル、オクチル、フェニル、ベンジル、ナフチル、メトキシエチル等が挙げられる。これらは分岐していても直鎖状であってもよい。これらの炭化水素基の中でも、加水分解速度および安全性の面でエチルがとくに好ましい。R”が2つ以上ある場合には、同一でも、一部同一でも、すべて異なっていてもよい。
【0023】
本発明の上記一般式(1)および(2)は、それぞれR、R’、R’’の異なる化合物を1種または2種以上組み合わせて用いてもよい。
シロキサン結合を有する化合物の添加量は、アルミニウム粉末の重量に対し、0.1〜30wt%、好ましくは0.2〜25wt%、より好ましくは0.3〜20wt%の範囲で使用される。シロキサン結合を有する化合物の添加量が0.1wt%未満では顔料の膜形成が不十分な場合があり、塗料の十分な貯蔵安定性が得られない場合があり、30wt%を超えると被膜層が厚くなり過ぎ塗膜のフリップフロップ感や輝度感が低下しやすい。
シロキサン結合を有する化合物のうち、式(1)に示す成分の好ましい範囲は100〜0.1wt%であり、より好ましくは90〜10wt%、さらに好ましくは80〜20wt%である。式(1)に示す成分が0.1wt%未満では十分な塗料の貯蔵安定性が得られない。
【0024】
本発明に使用される親水性溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール等のアルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のセロソルブ類、プロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、エチレンプロピレングリコールのグリコール類などが挙げられ、これらの1種または2種以上が用いられる。
【0025】
本発明に使用される疎水性溶剤としては、ミネラルスピリット、ソルベントナフサ、LAWS、HAWS、トルエン、キシレン等が挙げられ、これらを単独または混合して使用することができる。
本発明に使用されるシロキサン結合を有する化合物の加水分解反応は、アルミニウム粉末に対して溶剤を大量に加えてスラリー状態で行っても、溶剤の量を少なくしてペースト状態で混練して行ってもよいが、加水分解反応を効率的に行うためには後者の方法がより好ましい。
この場合、反応系の加熱残分は好ましくは40wt%以上、より好ましくは45wt%以上、さらに好ましくは50wt%以上の状態で行うことがよい。加熱残分が40wt%未満の状態では系内が液層と固形分層に分離しやすく、均一な処理を行いにくい場合がある。
【0026】
本発明のシロキサン結合を有する化合物の加水分解反応における系内のpHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれで行ってもよい。
本発明のシロキサン結合を有する化合物の加水分解反応における反応温度は、好ましくは40℃〜100℃、より好ましくは45℃〜95℃、さらに好ましくは50℃〜90℃である。40℃未満では加水分解反応が遅く顔料表面の膜形成が不十分となりやすく、塗料中での十分な貯蔵安定性を得られない場合がある。100℃を超えると安全上格別の注意を要する。
本発明のシロキサン結合を有する化合物の加水分解反応における反応時間は、好ましくは0.5〜24時間、より好ましくは1〜20時間である。反応時間が0.5時間未満では加水分解反応が十分に完結しない場合があり、塗料中での十分な貯蔵安定性を得られない場合がある。24時間以上ではアルミニウム顔料の凝集が起こりやすく塗膜作製時の美観が不十分となる場合がある。
【0027】
混合撹拌時間は、特に限定されないが、5分以上24時間以下が望ましい。5分未満では、上記構成物が均一に分散しにくく、24時間を超えるとアルミニウム粒子自身の変形を招きやすく、塗膜の色調が大きく変わってくる可能性がある。その他、湿式ボールミル法などの公知の方法により、シロキサン結合を有する化合物の存在下で、原料のアトマイズドアルミニウム粉末やアルミニウム箔を粉砕し、一度に本発明のアルミニウム顔料を作製してもよい。
【0028】
また、本発明のアルミニウム顔料は、水や水性インキ、水性塗料中に分散させるために、界面活性剤を使用することはできるが必須ではない。使用しない場合でも充分な分散状態を得ることができる。界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステルなどの非イオン系界面活性剤や、ポリカルボン酸塩、ビスナフタレンスルホン酸塩などの陰イオン系界面活性剤などが挙げられる。貯蔵安定性の点からは、非イオン系界面活性剤が好ましい。
【0029】
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、試験方法および測定方法は以下の通りである。
1.アルミニウム顔料の性能
(1)加熱残分
アルミニウム顔料5gを蒸発皿に採取し、105℃で3時間加熱した。加熱しても蒸発せずに残った重量の割合を加熱残分として、%表示した。
(2)水安定性
200mlの三角フラスコにアルミニウム顔料20gを採取し、精製水100mlを加え激しく振り、試料を十分に分散する。合計200mlとなるよう精製水を加えた後、フラスコの口にゴム栓付きメスピペットを取り付けて、60℃の恒温水槽に浸漬し、24時間放置後のガス発生量をメスピペットの目盛から読み取った。
また、ガスの発生量に応じて、下記のように評価し、塗料中の貯蔵安定性の指標とした。
(ガス発生量が少ないほど良好。)
0.5ml/g未満……◎
0.5〜2.0ml/g未満……○
2.0〜5.0ml/g未満……△
5.0ml/g以上……×
2.水性塗料作製および塗膜性能
【0030】
下記配合により、水性塗料を作成し、塗膜の耐水性を評価した。
アルミニウム粉末;10重量部
「アルマテックスWA911」(商品名、三井東圧化学(株)製);40重量部
「サイメル350」(商品名、三井サイアナミッド(株)製);5重量部
精製水;45重量部
pH:8(トリエチルアミンで調整)
(1)塗膜作製
上記塗料をエアスプレー装置を用いて鉄板に乾燥膜厚が15μmになるように塗装し、150℃のオーブンで30分焼付けし、試験片を得た。
【0031】
(2)塗膜の耐水性(白化)
上記試験片を40℃の温水に10日間浸漬し、浸漬部分の白化度合いを目視で確認した。
判定方法は、以下の通りである。
浸漬部分が完全に白化しているもの………×(耐水性悪い)
浸漬部分がやや白化しているもの………△(耐水性やや悪い)
浸漬部分が僅かに白化していないもの………○(耐水性良好)
浸漬部分がまったく白化していないもの………◎(耐水性極めて良好)
【0032】
(3)塗膜の耐水性(密着)
上記の浸漬後の試験片の塗膜上に幅1cm、長さ1cmにわたって1mm間隔で碁盤目に切れ目を入れ、さらにセロハンテープを貼り、手で勢いよくはがし、そのときの塗膜の状況を観察した。判定方法は、以下の通りである。
【0033】
セロハンテープに塗膜がまったく転移しないもの………◎(耐水性極めて良好)
セロハンテープに塗膜が僅かに転移しているもの………○(耐水性良好)
セロハンテープに塗膜の一部が転移しているもの………△(耐水性やや良好)
セロハンテープに塗膜の半分以上が転移しているもの………×(耐水性不良)
【0034】
(4)塗膜のフリップフロップ感
上記(1)で作製した塗膜と未処理のアルミニウム粉末を配合して同様に作製した塗膜とを比較し、フリップフロップ感を目視で観察した。判定方法は、以下の通りである。
未処理アルミと差異が僅かな少ないもの………○(フリップフロップ感良好)
未処理アルミとの差異がややあるもの………△(フリップフロップ感やや不良)
未処理アルミとの差異が極めて大きいもの………×(フリップフロップ感不良)
【0035】
(5)塗膜の輝度感
上記(4)と同様にして、輝度感を目視で観察した。判定方法は、以下の通りである。
未処理アルミと差異が僅かな少ないもの………○(輝度感良好)
未処理アルミとの差異がややあるもの………△(輝度感やや不良)
未処理アルミとの差異が極めて大きいもの………×(輝度感不良)
【0036】
【参考例】
(試供用アルミニウム粉末の調製)
内径が34.5cm、長さ38.4cmのボールミルに、直径が3.9mmのスチールボール42kg、アルミニウムアトマイズ粉「VA−500」(商品名、山石金属(株)製)1.4kg、ミネラルスピリット1.7リットル、およびステアリルアミン10gを入れ、60rpmで3時間回転させた。次に、ミネラルスピリット2.8リットルを追加し、更に1時間10分回転させた。そして、得られたアルミニウムスラリーをミネラルスピリットで洗浄、抜き出して、目開き40μmのステンレス鋼製金網を取り付けたダルトン振動ふるい(三英製作所(株)製、型式402型)で篩分し、アンダースラリーを濾別して、鱗片状のアルミニウム粉末を得た。このアルミニウム粉末の加熱残分は74.0wt%であった。
【0037】
【実施例1】
参考例で作製した供試用アルミニウム粉末を5リットル万能混合撹拌機(ダルトン(株)製)に1000gとり、精製水74g、2−プロパノール35gを加え80℃で15分間攪拌した。その後、 ブチルトリエトキシシラン74g、2−プロパノール30gを加え80℃で10時間撹拌し、目的とするアルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0038】
【実施例2】
実施例1記載の方法で、 ブチルトリエトキシシランをヘキシルトリエトキシシランに変更した以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0039】
【実施例3】
実施例1記載の方法で、 ブチルトリエトキシシランをオクチルトリエトキシシランに変更した以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0040】
【実施例4】
実施例1記載の方法で、 ブチルトリエトキシシランをドデシルトリエトキシシランに変更した以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0041】
【実施例5】
実施例1記載の方法で、 ブチルトリエトキシシランをフェニルトリエトキシシランに変更した以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0042】
【実施例6】
参考例で作製した供試用アルミニウム粉末を5リットル万能混合撹拌機(ダルトン(株)製)に1000gとり、精製水15g、2−プロパノール65gを加え80℃で15分間攪拌した。その後、 ヘキシルトリエトキシシラン15g、2−プロパノール60gを加え80℃で10時間撹拌し、目的とするアルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65重量%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)を評価し、その結果を表1に示した。
【0043】
【実施例7】
実施例2記載の方法で、 ヘキシルトリエトキシシランをヘキシルトリエトキシシラン/テトラエトキシシラン=1/1の混合液に変更した以外は、実施例2と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0044】
【実施例8】
実施例6記載の方法で、ヘキシルトリエトキシシランをヘキシルトリエトキシシラン/テトラエトキシシラン=1/1の混合液に変更した以外は、実施例6と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0045】
【実施例9】
実施例2記載の方法で、 反応温度を60℃に変更した以外は、実施例2と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0046】
【比較例1】
実施例1記載の方法で、 ブチルトリエトキシシランの替わりにトリデシルアシッドフォスフェート「AP−13」(商品名、(株)大八化学工業所製)74gを用いた以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0047】
【比較例2】
実施例1記載の方法で、 ブチルトリエトキシシランの替わりにN−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン74gを用いた以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0048】
【比較例3】
実施例1記載の方法で、 ブチルトリエトキシシランの替わりに3−メタクリルオキシプロピル−トリメチルオキシラン74g、ビニルホスホン酸5gを用いた以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0049】
【比較例4】
実施例1記載の方法で、 水74gの替わりに29%アンモニア水90gを、また、ブチルトリエトキシシランの替わりにテトラエトキシ74g、リン酸15gを用いた以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分は65wt%であった。得られたアルミニウム顔料について、水安定性、塗膜の耐水性(白化、および、密着)、フリップフロップ感、輝度感を評価し、その結果を表1に示した。
【0050】
【表1】
Figure 2004131542
【0051】
【発明の効果】
本発明のアルミニウム顔料は、水性塗料または水性インキに配合されたときの貯蔵安定性に優れ、塗膜にしたときの耐水性に優れ、フリップフロップ感や金属感の低下が少ない。

Claims (6)

  1. 一般式(1)に示すシロキサン結合を有する化合物の加水分解縮合物で被覆されていることを特徴とするアルミニウム顔料。
    Figure 2004131542
  2. 一般式(1)および(2)に示すシロキサン結合を有する化合物の加水分解縮合物で被覆されていることを特徴とする請求項1記載のアルミニウム顔料。
    Figure 2004131542
  3. 未処理のアルミニウム顔料に、一般式(1)に示すシロキサン結合を有する化合物、水、水溶性および/または疎水性溶剤を加え、加熱残分が40wt%以上の状態で混練処理することを特徴とするアルミニウム顔料の製造方法。
    Figure 2004131542
  4. 未処理のアルミニウム顔料に、一般式(1)および(2)に示すシロキサン結合を有する化合物、水、水溶性および/または疎水性溶剤を加え、加熱残分が40wt%以上の状態で混練処理することを特徴とする、請求項3記載のアルミニウム顔料の製造方法。
    Figure 2004131542
  5. 請求項1〜2のいずれかに記載のアルミニウム顔料を含むことを特徴とする水性メタリック塗料組成物。
  6. 請求項1〜2のいずれかに記載のアルミニウム顔料を含むことを特徴とする水性メタリックインキ組成物。
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