JP2004129989A - 電気掃除機 - Google Patents

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Yasuhiro Yuasa
湯朝 康裕
Akito Ito
伊藤 昭人
Takafumi Ishibashi
石橋 崇文
Kazuhisa Morishita
森下 和久
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】使用者に、除塵手段が作動していることを報知することで、使用者に安心感を与え使用性を向上するとともに、確実に集塵部の内面に付着した塵埃を除塵できる電気掃除機を提供することを目的とする。
【解決手段】吸込風を発する電動送風機9と、前記吸込風により吸引された塵埃を捕集する集塵部13と、前記集塵部13に付着した塵埃を除塵する除塵手段14と、前記除塵手段14の動作状態を使用者に報知する報知手段17とを備えたもので、使用者に、除塵手段14が作動していることを報知することで、使用者が除塵手段14が作動していることを確認できるため、使用者に安心感を与え使用性を向上することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集塵部の内面に付着した塵埃を、集塵部を加振することにより除塵する除塵手段を有する電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の集塵部の除塵手段を有する電気掃除機は、コイルとコアで形成された電磁石の磁界により振動する振動子からなる除塵手段の振動面を、掃除機本体内の集塵室内に着脱自在に装着された吸引した塵埃を捕集する集塵袋の、吸引風を発する電動送風機を配設した電動送風機室に連通する連通孔に面する外面、すなわち前記電動送風機の吸気口部側で塵埃が強く付着する側の外面に臨ませた構成をなし、スイッチ手段からの信号で制御手段が任意の所定時間前記コイルを断続的に通電することで、その期間前記電磁石が振動子の吸引、乖離を繰り返して振動子に振動を与える。これにより、振動子の振動面が集塵袋の外面を叩くことで、集塵袋の内面に付着した塵埃を除塵している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−91962号公報(第2−3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、使用者にはスイッチ手段により除塵手段が作動してもその作動状態を確認する手段がないため、除塵手段が本当に正しく作動しているかが判らず、使用者に不安感を抱かせるものであった。また、前記制御手段が定める任意の所定時間において所定の動作が滞りなく実行された場合は、電動送風機の吸気口部に面する集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して電動送風機の吸い込み力の低下を防止するという目的は達し得るが、前述したように使用者は除塵手段が動作していることが判らないため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに、使用者が掃除機の電源を抜いてしまった場合は意図した除塵が行えないまま除塵手段が停止してしまい、吸い込み力低下を防止するという本来の目的が達せられないという課題もあった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、使用者に、除塵手段が作動していることを報知することで、使用者に安心感を与え使用性を向上するとともに、確実に集塵部の内面に付着した塵埃を除塵できる電気掃除機を提供をすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、吸込風を発する電動送風機と、前記吸込風により吸引された塵埃を捕集する集塵部と、前記集塵部に付着した塵埃を除塵する除塵手段と、前記除塵手段の動作状態を使用者に報知する報知手段とを備えたもので、使用者に、除塵手段が作動していることを報知することで、使用者が除塵手段が作動していることを確認できるため、使用者に安心感を与え使用性を向上することができる。また、使用者は除塵手段が動作していることが確認できるため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま除塵手段が停止して、吸い込み力が低下したままの状態で、掃除を続けるまたは開始してしまうことが防止でき、確実に集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して吸い込み力を向上させることを実現できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、吸込風を発する電動送風機と、前記吸込風により吸引された塵埃を捕集する集塵部と、前記集塵部に付着した塵埃を除塵する除塵手段と、前記除塵手段の動作状態を使用者に報知する報知手段とを備えたもので、使用者に、除塵手段が作動していることを報知することで、使用者が除塵手段が作動していることを確認できるため、使用者に安心感を与え使用性を向上することができる。また、使用者は除塵手段が動作していることが確認できるため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま除塵手段が停止して、吸い込み力が低下したままの状態で、掃除を続けるまたは開始してしまうことが防止でき、確実に集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して吸い込み力を向上させることを実現できる。
【0008】
本発明の請求項2記載の発明は、報知手段を光表示手段で構成したことにより、除塵手段が作動すれば、光表示手段がその作動状態を表示することで、使用者は目視にて振動装置が作動したことが判るため、使用者に安心感を与え使用性を向上することができる。また、使用者は除塵手段が動作していることが確認できるため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま除塵手段が停止して、吸い込み力が低下したままの状態で、掃除を続けるまたは開始してしまうことが防止でき、確実に集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して吸い込み力を向上させることを実現できる。
【0009】
本発明の請求項3記載の発明は、光表示手段は、除塵手段が動作している期間点灯し、前記除塵手段の動作が停止すると消灯するようにしたことを特徴とするもので、除塵手段が作動すればそれに同期して光表示手段が消灯から点灯に切り替わることで、使用者は除塵手段が作動したことが目視にて明確に判るため、使用者の除塵手段が本当に正しく作動しているかといった不安感を解消でき、使用者に安心感を与え使用性を向上することができる。また、使用者は除塵手段が動作していることが確認できるため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま除塵手段が停止して、吸い込み力が低下したままの状態で、掃除を続けるまたは開始してしまうことが防止でき、確実に集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して吸い込み力を向上させることを実現できる。
【0010】
本発明の請求項4記載の発明は、光表示手段は、除塵手段が動作している期間と停止している期間とで、表示色を変えることによりそれぞれの状態を表示するようにしたことを特徴とするもので、除塵手段が作動すればそれに同期して光表示手段の表示色が切り替わることで、使用者は目視にて除塵手段が作動したことが明確に判るため、使用者の除塵手段が正しく作動しているかといった不安感を解消できると共に、除塵手段の停止状態と動作状態とを容易に識別できるため、使用者に安心感を与え使用性を向上することができる。また、使用者は除塵手段が動作していることが確認できるため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま除塵手段が停止して、吸い込み力が低下したままの状態で、掃除を続けるまたは開始してしまうことが防止でき、確実に集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して吸い込み力を向上させることを実現できる。
【0011】
本発明の請求項5記載の発明は、光表示手段は、除塵手段が動作している期間点滅し、前記除塵手段の動作が停止すると消灯するようにしたことを特徴とするもので、除塵手段が作動すればそれに同期して光表示手段が消灯から点滅に切り替わることで、使用者は目視にて除塵手段が作動したことが明確に判るため、使用者の除塵手段が正しく作動しているかといった不安感を解消できると共に、除塵手段の停止状態と動作状態とを容易に識別できるため、使用者に安心感を与え使用性を向上することができる。また、使用者は除塵手段が動作していることが確認できるため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま除塵手段が停止して、吸い込み力が低下したままの状態で、掃除を続けるまたは開始してしまうことが防止でき、確実に集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して吸い込み力を向上させることを実現できる。
【0012】
本発明の請求項6記載の発明は、光表示手段は、除塵手段が動作している期間点滅し、前記除塵手段の動作が停止すると点灯するようにしたことを特徴とするもので、除塵手段が作動すればそれに同期して光表示手段が点灯から点滅に切り替わることで、使用者は除塵手段が作動したことが目視で明確に判るため、使用者の除塵手段が本当に正しく作動しているかといった不安感を解消できると共に、振動装置の停止状態と動作状態とを容易に識別できるため、使用者に安心感を与え使用性を向上することができる。また、使用者は除塵手段が動作していることが確認できるため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま除塵手段が停止して、吸い込み力が低下したままの状態で、掃除を続けるまたは開始してしまうことが防止でき、確実に集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して吸い込み力を向上させることを実現できる。
【0013】
本発明の請求項7記載の発明は、除塵手段は振動装置で構成され、光表示手段の点滅周期を前記振動装置の振動周期に同期させたことを特徴とするもので、振動という動作のイメージを使用者に強く意識させることで振動装置の振動状態を使用者は目視により明確に認識することができるため、使用者の振動装置が本当に正しく作動しているかといった不安感を解消できると共に、振動装置の停止状態と動作状態とを容易に識別できるため、使用者に安心感を与え使用性を向上することができる。また、使用者は振動装置が動作していることが確認できるため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま振動装置が停止して、吸い込み力が低下したままの状態で、掃除を続けるまたは開始してしまうことが防止でき、確実に集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して吸い込み力を向上させることを実現できる。
【0014】
本発明の請求項8記載の発明は、電動送風機の運転動作を停止させる手動操作手段と、その信号を受けた後一定期間の遅延時間を設けて除塵手段を動作させる制御手段とを備え、光表示手段は、前記手動操作手段を操作してから除塵手段が動作を開始するまでの期間は点滅し、除塵手段が動作を開始した時点で点灯に切り替わるようにしたことを特徴とするもので、使用者が掃除作業を終了し手動操作手段により電動送風機を停止させても、電動送風機は慣性で一定期間回転し、その期間集塵部内のゴミは慣性回転による吸引風で集塵部内を漂っており、その間は除塵手段が動作しても、集塵部内面に付着した塵埃を除去する効果が充分達せられないため、電動送風機が完全に停止する期間だけ遅延時間を設けて除塵手段を動作させており、この遅延期間に除塵手段は振動していないが、光表示手段を点滅させることで、掃除機の吸引動作から除塵動作に到る一連の動作は継続して行われているということを使用者に知らしめることができるため、制御手段が定める任意の所定時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま除塵手段が停止して、吸い込み力が低下したままの状態で、掃除を続けるまたは開始してしまうことが防止でき、確実に集塵袋の面に付着した塵埃を除塵して吸い込み力を向上させることを実現できる。
【0015】
本発明の請求項9記載の発明は、光表示手段は、点滅時と点灯時とで表示色を変えるようにしたことを特徴とするもので、使用者は表示状態が表す除塵手段の状態の違いをより明確に認識することができる。
【0016】
本発明の請求項10記載の発明は、報知手段は、発音手段で構成したことを特徴とするもので、除塵手段が作動すれば発音手段が、その作動状態を音で報知することで、使用者は除塵手段が作動したことが判るため、使用者は掃除機本体を見ることなく聴覚で、除塵手段の動作状態を認識することができ、除塵手段の停止を確認して電源を抜くまで使用者が掃除機を監視していなければならないといった手間も省くことができる。
【0017】
本発明の請求項11記載の発明は、発音手段は、除塵手段が動作している期間鳴動し、除塵手段が動作が停止すると消音するようにしたことを特徴とするもので、除塵手段が作動すればそれに同期して発音手段が停止から鳴動に切り替わることで、使用者は除塵手段の停止と作動それぞれの状態を聴覚にて明確に判断し得るため、除塵手段の動作と停止を確実に認識することができる。
【0018】
本発明の請求項12記載の発明は、発音手段は、除塵手段が動作している期間、間欠的に鳴動し、除塵手段が動作が停止すると消音するようにしたことを特徴とするもので、除塵手段が作動すればそれに同期して発音手段が停止から間欠的な鳴動に切り替わることで、使用者は除塵手段の停止と作動それぞれの状態を聴覚にて明確に判断し得るため、除塵手段の動作と停止を確実に認識することができる。また、除塵手段の動作中、連続的に鳴動した場合の騒々しさを低減するといった使用性の向上も図ることができる。
【0019】
本発明の請求項13記載の発明は、報知手段は、除塵手段である振動装置の振動動作に同期して振動を発生する振動発生器で構成し、前記振動発生器を、把手部に配設したことを特徴とし、請求項14記載の発明は、振動発生器は、駆動源と前記駆動源の動力を把手部の外郭へ伝達する伝達手段とから構成し、請求項15記載の発明は、振動発生器は、超音波振動子と前記超音波振動子の振動を把手部の外郭へ伝達する伝達手段とから構成したもので、いずれも振動装置が作動すれば、振動発生器がその作動状態を把手部を振動させることで、使用者は振動装置が作動したことが判るため、使用者は掃除機本体を見ることなく触覚で振動装置の動作状態を認識することができ、除塵手段の動作と停止を確実に認識することができる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例について図1から図7を参照しながら説明する。
【0021】
図1は、本発明に係わる電気掃除機の外観図であり、1は掃除機本体、2はホース、3は掃除機の吸引運転を入/切するスイッチ部を形成する把手部かつ手元操作部、4は延長パイプ、5は塵埃を吸引する床用吸込具で、前記掃除機本体1と前記床用吸込具5を、前記延長パイプ4と前記ホース2にて接続し、内部に吸引通路を有している。図2は本実施例の掃除機本体1の要部断面図であり、掃除機本体1は、その内部が連通孔6を有する隔壁7で前後に仕切られ、その前部に集塵室8が、後部に吸引風を発する電動送風機9が内装される電動送風機室10が形成されている。集塵室8前方にはホース2を接続して塵埃を吸込む吸込口11が設けられ、集塵室8上部の掃除機本体1に回動自在に連結された集塵室蓋12を開閉することにより、集塵室8内に着脱自在に装着され、吸引された塵埃を捕集する集塵部である集塵袋13に連通するようになっている。また、14は掃除機本体1に立設された除塵手段である振動装置で、その先端部の振動面14aは、隔壁7の連通孔6に面する集塵袋13の外面に臨んでおり、振動装置14にAC100V電源を供給するトライアック等からなる振動装置駆動スイッチ15、振動装置駆動スイッチ15をON/OFF制御する振動制御回路16、振動装置の動作状態を表示する報知手段であるLED17を駆動する表示制御回路18、電動送風機9の運転を制御するモータ制御回路19及びAC100V電源から振動制御回路16や表示制御回路18の電源を作り出す直流電源20を内蔵した制御基板21が、基板ケース22に内蔵されて電動送風機9上部に配設されると共に、振動動作表示LED17は掃除機本体1に設けられた表示窓23に嵌合固定された構成となっている。
【0022】
次に、振動装置14の構成及び動作を、図3及び図4を用いて説明する。振動装置14は集塵室下方の掃除機本体1下部内に格納固定されており、振動装置14の本体ケース14bからは可動板14cから立設した中空円柱状のアーム14dが集塵室8内へ突出しており、このアーム14dに格子形状をなす振動面14a下部にある突起14eが挿入嵌合されている。振動面14aは、隔壁7の連通孔6に面する集塵袋13の外面に臨んだ位置に配設しているため、集塵袋13を通過して連通孔6から吸引される吸引風を遮らないように格子形状としている。
【0023】
また、アーム14dはリング状のゴム製ブッシング14fを介して本体ケース14bに固定されている。本体ケース14b内には、電磁石14gと電磁石14gの吸引作用面と対向して平行に配置された磁石14hを先端部に固着した可動板14cが内蔵されており、可動板14cの磁石14hと反対側の一端はゴム製のスリーブ14iを介してネジ14jにより、可動板14cが回動自在となるように本体ケース14bに固定されている。振動制御回路16によりスイッチ15がONされ電磁石14gにAC100V電源が通電されると、電磁石14gに生じた磁界により先端部に磁石14hを固着した可動版14cはネジ14jで固定した一端を支点として、アーム14dがゴム製ブッシング14fを前後に撓ませながら矢印方向へAC100V電源の電源周波数(50Hzまたは60Hz)に応じた周期で振動する。その振動はアーム14dを介して振動面14aに伝えられ、振動面14aも同様に矢印方向へ振動し、集塵袋13の外面を振動させ、除塵を行なう。
【0024】
上記構成において、本実施例の振動除塵報知動作を図5の回路ブロック図と図6の報知動作説明図を参照して説明する。
【0025】
まず、掃除機本体1にAC100V電源を供給すると、制御基板21内の直流電源20から、手元操作部3内の電動送風機9の運転をスタートさせる「運転」スイッチ(図示せず)や電動送風機9の運転を停止させる「切」スイッチ(図示せず)等からなる手元スイッチ回路24、振動制御回路16、表示制御回路18に電源が供給される。掃除作業を行なうために、手元スイッチ回路24の「運転」スイッチを操作すると、制御基板21内のモータ制御回路19に信号が入力され、電動送風機9が動作し集塵室8内の集塵袋13に塵埃が蓄積される。
【0026】
次に、掃除作業が完了し手元スイッチ回路24の「切」スイッチを操作すると、電動送風機制御回路19により電動送風機9が停止すると共に、手元スイッチ回路24から同様に電動送風機9の「切」信号が振動制御回路16に入力され、振動制御回路16は振動装置駆動スイッチ15をONして振動装置14を作動させる。同時に振動制御回路16は表示制御回路18にも振動開始信号を入力し、表示制御回路18は振動動作表示LED17を点灯させる。
【0027】
振動制御回路16は集塵袋8内に付着した塵埃を除塵するに充分な所定の期間振動装置13を作動させると、振動装置駆動スイッチ15をOFFすると同時に、表示制御回路18に振動終了信号を入力する。それを受け、表示制御回路18は振動動作表示LED17を消灯させる。従って、使用者は掃除機本体1天面に設けた表示窓23を通して表示される振動動作表示LED17の消灯/点灯の状態で振動装置14の作動状態を知ることができるため、電動送風機9が停止した後、振動装置14が作動してもその作動状態を確認する手段がないために、振動装置14が正しく作動しているかが判らず、使用者に不安感を抱かせる、また、振動装置14の所定動作時間が経過しないうちに、使用者が掃除機の電源を抜き振動装置14を停止させてしまうことで、吸い込み力低下を防止するという振動装置14本来の目的が達せられないといった不都合を解消することができる。
【0028】
また、本実施例では振動装置14が作動している時に振動動作表示LED17を点灯させ、振動装置14が停止している時には消灯させる例を述べたが、振動装置14が作動している時に振動動作表示LED17を点滅させ、振動装置14が停止している時には消灯または点灯させる、或いは振動動作表示LED17を2色発光LEDで構成することにより、振動装置14の作動時と停止時とでLEDの発光色を変えて表示することでも同様の効果を持たせることが可能である。
【0029】
以上は、電動送風機9が停止後、即振動装置14を作動させる場合で説明したが、図7に示すように、使用者が掃除作業を終了し手元スイッチ回路23により電動送風機9を停止させても、電動送風機9は慣性で一定期間回転し、その期間集塵袋13内の塵埃は慣性回転による吸引風で集塵袋13内を漂っており、その間は振動装置14が動作しても集塵袋13の内面に付着した塵埃を除去する効果が充分達せられないため、電動送風機9が完全に停止する期間だけ待機期間を設けて振動装置を動作させる場合においても、この待機期間に振動装置14は振動していないが振動動作表示LED17を点滅させ、振動装置14が作動した時に点灯に切替えるという表示を行なえば、掃除機の吸引動作から振動除塵動作に到る一連の動作は継続して行われているということを使用者に知らしめることができるため、うっかり使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま振動装置14が停止して、吸い込み力低下を防止するという本来の目的が達せられないといった不都合を同様に解消することができる。
【0030】
この場合も、振動動作表示LED17を2色発光LEDで構成することにより、振動装置14の待機時と作動時とでLEDの発光色を変えて表示すれば、より明確に使用者に振動装置14の待機と作動の状態の違いを振動動作表示LED17の点灯色の違いとして認識させることが可能であり、うっかり使用者が掃除機の電源を抜いてしまい、意図した除塵が行えないまま振動装置14が停止して、吸い込み力低下を防止するという本来の目的が達せられないといった不都合をより確実に解消することができる。
【0031】
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施例について図8と図9を参照しながら説明する。なお、本実施例を実現するための振動報知方法の実体実施態様における掃除機本体1及び振動装置14の構成については、本発明の第1の実施例と構成部品は同様であるため、同一構成部品については同一符号を付けて説明を省略する。
【0032】
本発明の掃除機は、AC100V電源のゼロクロス部を検出してゼロクロスパルス信号を発生するZVP発生回路25を利用して、振動動作表示LED17の点滅周期を、振動装置14の振動周期に同期させて点滅させる機能を持たせている。掃除機本体1にAC100V電源が供給されると、制御基板21内のZVP発生回路25はAC100V電源のゼロクロス部を検出して50Hzまたは60Hzの電源周期に同期したゼロクロスパルス信号を振動動作表示LED17の点灯/消灯を制御する表示制御回路18に入力している。
【0033】
掃除作業が完了し、手元スイッチ回路24の「切」スイッチを操作すると、電動送風機制御回路19により電動送風機9が停止すると共に、手元スイッチ回路24から同様に電動送風機9の「切」信号が振動制御回路16に入力され、振動制御回路16は振動装置駆動スイッチ15をONして振動装置14にAC100V電源が供給され、振動装置14の振動面14aがAC100V電源の電源周期(50Hzまたは60Hz)に同期して、前後に振動して集塵袋8内に付着した塵埃を除塵するが、同時に振動制御回路16から表示制御回路18に振動開始信号が入力され、表示制御回路18は振動動作表示LED17を前記ゼロクロスパルス信号毎に点灯、消灯を繰り返すことでAC100V電源の電源周期(50Hzまたは60Hz)に同期した点滅制御を行なう。
【0034】
振動制御回路16は、集塵袋8内に付着した塵埃を除塵するに充分な所定の期間振動装置14を作動させると、振動装置駆動スイッチ15をOFFすると同時に、表示制御回路18に振動終了信号を入力し、表示制御回路18はそれを受け振動動作表示LED17を消灯させる。
【0035】
従って、使用者は掃除機本体1天面に設けた表示窓23を通して表示される振動動作表示LED17のAC100V電源の電源周期(50Hzまたは60Hz)に同期した点滅状態で振動装置14の作動状態を知ることができるため、電動送風機9が停止した後、振動装置14が作動しても、その作動状態を確認する手段がないために振動装置14が正しく作動しているかが判らないために使用者が抱く不安感を解消することができることは勿論であるが、振動という動作のイメージを使用者に強く意識させることで、振動装置14の振動状態を使用者はより明確に認識することができるため、振動装置14の所定動作時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜き振動装置14を停止させてしまうことで、吸い込み力低下を防止するという振動装置14本来の目的が達せられないといった不都合をより確実に解消することができるものである。
【0036】
なお、上記各1および2の実施例においては、振動動作表示LED17について述べたが、振動動作表示LED17が、「除塵中」という文字表示の形態をなしており、前記「除塵中」の文字表示が、点滅、点灯、消灯、表示色を変える等の表示をしても上記と同様の効果は有する。
【0037】
(実施例3)
以下、本発明の第3の実施例について図10と図11を参照しながら説明する。なお、本実施例を実現するための振動報知方法の実体実施態様における掃除機本体1及び振動装置14の構成については本発明の第1の実施例と構成部品は同様であるため、同一構成部品については同一符号を付けて説明を省略する。
【0038】
図10は本実施例掃除機の要部断面図であり、掃除機本体1後部の電動送風機室10上方に圧電ブザーからなる振動動作報知ブザー26が、掃除機本体1天面部に設けた格納スペース27内に内蔵固定され、格納スペース27上方の掃除機本体1天面部の一部は振動動作報知ブザー26からの音を外部に放出するための開口部28が形成され、振動動作報知ブザー26は電動送風機9上部に配設された基板ケース22内の制御基板21に接続された構成となっている。
【0039】
上記構成において、本実施例の振動除塵報知動作を図11の回路ブロック図を参照して説明する。
【0040】
まず、掃除機本体1にAC100V電源を供給すると、制御基板21内の直流電源19から、手元操作部3内の電動送風機9の運転をスタートさせる「運転」スイッチ(図示せず)や電動送風機9の運転を停止させる「切」スイッチ(図示せず)等からなる手元スイッチ回路24、振動制御回路16、ブザー制御回路29に電源が供給される。掃除作業を行なうために、手元スイッチ回路24の「運転」スイッチを操作すると、制御基板21内のモータ制御回路19に信号が入力され、電動送風機9が動作し集塵室8内の集塵袋13に塵埃が蓄積される。
【0041】
次に、掃除作業が完了し手元スイッチ回路24の「切」スイッチを操作すると、電動送風機制御回路19により電動送風機9が停止すると共に、手元スイッチ回路24から同様に電動送風機9の「切」信号が振動制御回路16に入力され、振動制御回路16は振動装置駆動スイッチ15をONして振動装置14を作動させる。
【0042】
同時に振動制御回路16はブザー制御回路29にも振動開始信号を入力し、ブザー制御回路29は振動動作報知ブザー26を鳴動させる。振動制御回路16は集塵袋8内に付着した塵埃を除塵するに充分な所定の期間振動装置14を作動させると、振動装置駆動スイッチ15をOFFすると同時に、ブザー制御回路29に振動終了信号を入力する。それを受け、ブザー制御回路29は振動動作報知ブザー26を消音させる。
【0043】
従って、使用者は掃除機本体1天面に設けた開口部28を通して報知される振動動作報知ブザー26の鳴動音で振動装置14の停止と作動それぞれの状態を知ることができるため、電動送風機9が停止した後振動装置14が作動してもその作動状態を確認する手段がないために振動装置14が正しく作動しているかが判らず、使用者に不安感を抱かせる、また振動装置14の所定動作時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜き振動装置14を停止させてしまうことで、吸い込み力低下を防止するという振動装置14本来の目的が達せられないといった不都合を解消することができるのに加えて、振動装置14の作動状態を聴覚にて確認できるため、振動装置14の停止を確認して電源を抜くまで使用者が掃除機本体1を監視していなければならないといった手間も省くことができる。
【0044】
また、本実施例では振動装置14が作動している期間は振動動作報知ブザー26を鳴動させ、振動装置14が停止している時には消音させる例を述べたが、振動装置14が作動している期間は振動動作報知ブザー26を間欠的に鳴動させ、振動装置14が停止している時には消音させることでも同様の効果を持たせることが可能であるのに加えて、振動装置14の動作中連続的に鳴動した場合の騒々しさを低減するといった使用性を向上させる効果も得られる。
【0045】
(実施例4)
以下、本発明の第4の実施例について図12と図13を参照しながら説明する。なお、本実施例を実現するための振動報知方法の実体実施態様における掃除機本体1及び振動装置14の構成については本発明の第1の実施例と構成部品は同様であるため、同一構成部品については同一符号を付けて説明を省略する。
【0046】
図12は、本実施例掃除機の把手部かつ手元操作部3の要部断面図であり、手元操作部3内の通風経路30上部のグリップ部31内に手元スイッチ回路24と、モータシャフト先端に錘を装着し、モータシャフトが回転すると、モータ全体が振動する(詳細構成の図示は省略)、所謂バイブモータ32が内蔵され、バイブモータ32は、ゴム製のモータホルダー33にて覆われた形でグリップ部31に固着されている。
【0047】
手元スイッチ回路24と、駆動源であるバイブモータ32は、グリップ部31の通風経路30とは隔絶された信号線を配線するための配線空間部34からホース2を通して掃除機本体1内の制御基板21に接続された構成となっている。
【0048】
上記構成において、本実施例の振動除塵報知動作を図13の回路ブロック図を参照して説明する。
【0049】
まず、掃除機本体1にAC100V電源を供給すると、制御基板21内の直流電源19から、手元操作部3内の電動送風機9の運転をスタートさせる「運転」スイッチや電動送風機9の運転を停止させる「切」スイッチ等からなる手元スイッチ回路24、振動制御回路16に電源が供給される。掃除作業を行なうために、手元スイッチ回路24の「運転」スイッチを操作すると、制御基板21内のモータ制御回路19に信号が入力され、電動送風機9が動作し集塵室8内の集塵袋13に塵埃が蓄積される。次に、掃除作業が完了し手元スイッチ回路24の「切」スイッチを操作すると、電動送風機制御回路19により電動送風機9が停止すると共に、手元スイッチ回路24から同様に電動送風機9の「切」信号が振動制御回路16に入力され、振動制御回路16は振動装置駆動スイッチ15をONして振動装置14を作動させる。
【0050】
同時に振動制御回路16はバイブモータ駆動スイッチ35をONし、バイブモータ32に直流電源20からの電源を接続し、バイブモータ32が振動動作を開始する。バイブモータ32の振動は、モータホルダー33を介して手元操作部3のグリップ部31に伝えられ、手元操作部3のグリップ部31が振動する。振動制御回路16は集塵袋8内に付着した塵埃を除塵するに充分な所定の期間振動装置を作動させると、振動装置駆動スイッチ15をOFFすると同時に、バイブモータ駆動スイッチ35をOFFしてバイブモータ32への通電を遮断し、手元操作部3のグリップ部31の振動が停止する。
【0051】
従って、使用者は手元操作部3のグリップ部31の振動の有り/無しにて振動装置14の作動と停止それぞれの状態を知ることができるため、電動送風機9が停止した後、振動装置14が作動してもその作動状態を確認する手段がないために振動装置14が正しく作動しているかが判らず、使用者に不安感を抱かせる、また振動装置14の所定動作時間が経過しないうちに使用者が掃除機の電源を抜き振動装置14を停止させてしまうことで、吸い込み力低下を防止するという振動装置14本来の目的が達せられないといった不都合を解消することができるのに加えて、振動装置14の作動状態を触覚にて確認できるため、振動装置14の停止を確認して電源を抜くまで使用者が掃除機本体1を監視していなければならないといった手間も省くことができる。
【0052】
また、本実施例では手元操作部3のグリップ部31を振動させる手段としてバイブモータを使用する例を述べたが、バイブモータの代わりに超音波振動子を用いて振動させても本実施例と同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0053】
なお、上記各1〜4の実施例においては、集塵部が、集塵室8内に着脱自在に装着され、吸引された塵埃を捕集する集塵袋13の場合について述べたが、集塵部が、遠心分離式のように、略円筒形の集塵室8内に配置されたフィルターの場合で、前記フィルターの外表面に付着した塵埃を除塵する場合であっても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、使用者に、除塵手段が作動していることを報知することで、使用者に安心感を与え使用性を向上するとともに、確実に集塵部の内面に付着した塵埃を除塵できる電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気掃除機の概略の構成を示す外観図
【図2】同掃除機本体の側断面図
【図3】同振動装置の概略の構成を示す正面断面図
【図4】同振動装置の動作を説明する上面からの要部断面図
【図5】同振動動作表示制御の回路ブロック図
【図6】同振動動作表示LEDの表示動作説明図
【図7】同振動待機時間を設けた場合の振動動作表示LEDの表示動作説明図
【図8】本発明の第2の実施例を示す振動動作表示制御の回路ブロック図
【図9】同振動動作表示LEDの表示動作説明図
【図10】本発明の第3の実施例を示す掃除機本体の側断面図
【図11】同振動動作報知制御の回路ブロック図
【図12】本発明の第4の実施例を示す家庭用電気掃除機の要部の構成を示す側断面図
【図13】同振動動作報知制御の回路ブロック図
【符号の説明】
9 電動送風機
13 集塵袋(集塵部)
14 振動装置(除塵手段)
14a 振動面
15 振動装置駆動スイッチ
16 振動制御回路
17 振動動作表示LED
18 表示制御回路
21 制御基板
23 表示窓(報知手段)
26 振動動作報知ブザー
31 グリップ部
32 バイブモータ

Claims (15)

  1. 吸込風を発する電動送風機と、前記吸込風により吸引された塵埃を捕集する集塵部と、前記集塵部に付着した塵埃を除塵する除塵手段と、前記除塵手段の動作状態を使用者に報知する報知手段とを備えた電気掃除機。
  2. 報知手段は、光表示手段で構成したことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 光表示手段は、除塵手段が動作している期間点灯し、前記除塵手段の動作が停止すると消灯するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
  4. 光表示手段は、除塵手段が動作している期間と停止している期間とで、表示色を変えることによりそれぞれの状態を表示するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
  5. 光表示手段は、除塵手段が動作している期間点滅し、前記除塵手段の動作が停止すると消灯するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
  6. 光表示手段は、除塵手段が動作している期間点滅し、前記除塵手段の動作が停止すると点灯するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
  7. 除塵手段は振動装置で構成され、光表示手段の点滅周期を前記振動装置の振動周期に同期させたことを特徴とする請求項5または6記載の電気掃除機。
  8. 電動送風機の運転動作を停止させる手動操作手段と、その信号を受けた後一定期間の遅延時間を設けて除塵手段を動作させる制御手段とを備え、光表示手段は、前記手動操作手段を操作してから除塵手段が動作を開始するまでの期間は点滅し、除塵手段が動作を開始した時点で点灯に切り替わるようにしたことを特徴とする請求項3または4記載の電気掃除機。
  9. 光表示手段は、点滅時と点灯時とで表示色を変えるようにしたことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  10. 報知手段は、発音手段で構成したことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  11. 発音手段は、除塵手段が動作している期間鳴動し、除塵手段が動作が停止すると消音するようにしたことを特徴とする請求項10記載の電気掃除機。
  12. 発音手段は、除塵手段が動作している期間、間欠的に鳴動し、除塵手段が動作が停止すると消音するようにしたことを特徴とする請求項10記載の電気掃除機。
  13. 報知手段は、除塵手段である振動装置の振動動作に同期して振動を発生する振動発生器で構成し、前記振動発生器を、把手部に配設したことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  14. 振動発生器は、駆動源と前記駆動源の動力を把手部の外郭へ伝達する伝達手段とからなる請求項13記載の電気掃除機。
  15. 振動発生器は、超音波振動子と前記超音波振動子の振動を把手部の外郭へ伝達する伝達手段とからなる請求項13記載の電気掃除機。
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