JP3551282B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機に係り、さらに詳しくは、ダニの繁殖が活発化する環境状態と、吸引される塵埃の状況とを表示するようにした電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ダニによる健康疾患が叫ばれ、特に、アトピー患者の増加に伴い社会問題に発展している。そのような中で、電気掃除機により吸引したダニを熱風で退治したり、例えば、特公平2−264622号公報に記載されているように、ダニの繁殖が活発化する室内の環境状態、すなわち、温度が20〜30℃、湿度が60〜80%になると、このダニ情報を表示して使用者に注意を喚起して、念入りに掃除を行うようにしている。
【0003】
また、使用者に床面の清掃状態を知らせて効率のよい掃除を行えるようにするために、例えば、特公平5−48688号公報においては、電気掃除機の床用吸込具の吸引空気通路内に塵埃センサを設け、吸引空気の中に塵埃が含まれていると、塵埃センサがこれを検知して表示ランプなどで表示することにより、使用者に表示ランプなどが消灯するまで掃除の継続を告知している。これにより、床面の清掃効率の向上を図っている。
【0004】
さらに、掃除機本体から離れて使用する付属部品である床用吸込具などにおいても、掃除機本体からの電力を不要とし、独自に電気部品を駆動させるために、例えば、特開平6−98846号公報に開示されているように、床用吸込具などに発電機を搭載することにより電気部品である塵埃センサを駆動し、通過する塵埃の有無を検知するようにしたものがある。これにより、掃除機本体からの電力供給用配線を不要とし、電気的接続に伴う接触不良や組立作業の改善を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の電気掃除機において、特開平2−264622号公報に記載された発明は、室内の環境状態を表示するだけなので、使用者にとっては床面をどの程度念入りに掃除をすればよいのか不明確であった。
また、特公平5−48688号公報に記載された発明は、床面から吸引される塵埃の有無を表示するだけで、室内の環境状態に伴う表示や吸引力の調整が加味されていないために、例えば、乾燥しているときの塵埃は比較的軽いため吸引し易く、逆に、湿度が高いときの塵埃は比較的重く吸引し難いことに対する対策、さらに、特殊な環境状態下で繁殖し易いダニやカビ等の微生物の吸引対策などがいずれもわかりにくく、対応が不明確であった。
【0006】
さらに、特開平6−98846号公報に記載された発明は、塵埃センサを床用吸込具に搭載した発電機により電力を供給して駆動するようにしているが、室内の環境状態等の表示は加味されておらず、発電機を積極的に有効利用していない。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ダニの繁殖が活発化する室内の環境状態によるダニ情報と、吸引空気通路内を通過する空気流中の塵埃情報の両者又は何れか一方を検知することにより、塵埃やダニ等の微生物を効率よく掃除機本体に吸引捕集することのできる電気掃除機を得ることを目的としたものである。
また、本発明は、プリント基板、塵埃センサ、ダニ検知器及び表示器への給電を掃除機本体からの電力供給用配線を用いることなく、吸引空気流によって発電する発電機により行うようにした電気掃除機を得ることを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る電気掃除機は、電動送風機、集塵袋等を内蔵する掃除機本体と、この掃除機本体に吸引用ホース又は延長管を介して連結された床用吸込具とを具備し、掃除機本体、吸引用ホース、延長管及び床用吸込具の少なくとも1つに、ダニの繁殖が活発化する環境状態を検知するダニ検知器と、電動送風機によって発生する吸引空気流により回転してその出力により前記ダニ検知器を駆動する発電機と、発電機の出力が給電される1個の塵埃表示器とを設け、この塵埃表示器をダニ検知器の出力信号によって制御するようにした。
(2)上記(1)の電気掃除機において、ダニ検知器の出力に対応して、塵埃センサの塵埃検出精度を向上させるようにした。
【0010】
(3)また本発明に係る電気掃除機は、電動送風機、集塵袋等を内蔵する掃除機本体と、この掃除機本体に吸引用ホース又は延長管を介して連結された床用吸込具とを具備し、掃除機本体、吸引用ホース、延長管及び床用吸込具の少なくとも1つに、ダニの繁殖が活発化する環境状態を検知するダニ検知器と、電動送風機によって発生する吸引空気流により回転してその出力により前記ダニ検知器を駆動する発電機と、吸引空気通路内の塵埃を検知する塵埃センサからの信号により塵埃情報を表示する塵埃表示器を設け、この塵埃表示器に発電機の出力を給電し、ダニ検知器の出力に対応して、塵埃センサの塵埃検出精度を向上させるようにした。
(4)上記(1)、(2)又は(3)の電気掃除機において、ダニ検知器の出力に対応して、電動送風機の吸引力を強化するようにした。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の全体構成を示す説明図、図2は図1の床用吸込具の斜視図、図3は図2の底面図である。
図1において、Fは板床や絨毯床などからなる床面、1は床面F上に置かれた掃除機本体で、吸気口及び排気口を有し、電動送風機2、集塵袋3などを内蔵している。4は可撓性を有する吸引用ホースで、一端に掃除機本体1の吸気口に接続する接続部5を有し、他端には手許スイッチ7を備えた把持部6が設けられている。8は一端が把持部6に接続され、他端が後述の床用吸込具10に接続される長さ調節可能の延長管である。
【0016】
10は延長管8又は把持部6に接続されて掃除機本体1に連結された床用吸込具で、その詳細を図2、図3に示す。両図において、11はケース、12はケース11の外周に設けたバンパである。ケース11は図面では省略してあるが、上下が分離可能に形成されており、さらに、上側の前面が取外し可能になっている。そして、ケース11の前面側には、下方に開口するブラシ収容部13が設けられており、このブラシ収容部13内には、両端部がケース11に設けた軸受14a,14bに回転自在に支持されたロータリブラシ15が収容されている。16はロータリブラシ15の外周に植毛されたブラシ毛である。17はブラシ収容部13の後部側に設けられた吸込口、18a,18b,18cはケース11の上面に設けた複数の空気穴である。なお、この空気穴18a〜18cはケース11の側壁に設けてもよく、あるいは、上面から側壁にかけて設けてもよい。
【0017】
20はケース11の後部に取付けられたエルボで、図4に示すように、長手方向に開口部23を有し、両端部に中空軸24a,24bが突設された円筒部22と、この円筒部22と一体に形成された二重壁からなる連結部25と、連結部25の内壁が延出された接続部26とからなり、連結部25の外壁の接続部26側は大径に形成されて内壁との間に室27が設けられている。なお、この室27は、連結部25の外壁に対向して突設した中空の突出部により形成してもよい。
【0018】
室27内には、先端部が内壁から露出した発光部31と受光部32が対向して取付けられており、これらにより塵埃センサ30を構成している。そして、これら発光部31及び受光部32のリード線は、連結部25の内壁と外壁との間を通り、連結部25の外壁に設けた取出口28からケース11内に導かれている。なお、塵埃センサ30は他の方式のものを用いてもよい。
このエルボ20は円筒部22がケース11内に収容され、中空軸24a,24bがケース11に設けた軸受14c,14dによって回動可能に支持されており、連結部25及び接続部26はケース11に設けた大きな開口部11aから外部に突出している。そして、前述の吸込口17と、上記の円筒部22、連結部25及び接続部26とにより吸引空気通路21が形成されている。
【0019】
35はタービン(羽根車)で、吸引空気通路21を形成するエルボ20の円筒部22内に、吸込口17と対向して配設され、その出力軸36はエルボ20の中空軸24b、ケース11に設けた軸受14d,14eに回転自在に支持されている。37は出力軸36に固定された小径のプーリ、38はロータリブラシ15の軸に固定された大径のプーリで、両プーリ37,38の間にはベルト39が掛けられている。
【0020】
上記のような床用吸込具10において、掃除機本体1の電動送風機2が駆動されると、塵埃等を含む外気がケース11のブラシ収容部13の開口部から吸引され、吸引空気通路21を経て集塵袋3に捕集されるが、このとき、吸引された空気流によってタービン35が回転駆動される。タービン35の回転は、出力軸36、プーリ37、ベルト39を介してプーリ38に伝達され、減速されてロータリブラシ15に伝えられ、ロータリブラシ15を回転駆動する。
【0021】
一方、塵埃センサ30の発光部31からは、受光部32に向って連続的又は間欠的に光が投射されており、受光部32が受光した光量によって、吸引空気通路21を通過する空気流に含まれる塵埃等の量又は有無、あるいは単位時間当りの塵埃の量が検知される。
【0022】
41は発電装置で、図5に示すように、発電機42及びそのロータ軸に取付けられたタービン(羽根車)43(以下タービン43を含む発電機42を単に発電機42と記すことがある)からなり、ケース11に設けられて発電機42を保持する保持リブ19と、軸受14cとの間に装着された円筒状のカバー44内に収容されている。45はカバー44の端部に設けられ、エルボ20の中空軸受24aに連通する開口部、46a,46bはカバー44に設けた通気穴である。
【0023】
47はケース11のブラシ収容部13と、上述の発電機42との間に配設されたダニ情報を検知するダニ検知器で、本実施の形態では温湿度センサを用いた。なお、ダニ検知器47は、温度センサ又は湿度センサの何れか一方のみにより、単一のダニ情報を得るようにしてもよい。
48a,48b(以下単に48と記すことがある)は電子部品などが搭載されて直流電源回路、制御回路などが形成されたプリント基板で、ケース11に設けた空気穴18a〜18cの近傍に設置されている。なお、このプリント基板48a,48bは1枚に纏めてもよく、あるいは、3枚以上に分割してもよい。
【0024】
51(図2)は発電装置41の上方においてケース11に設けられた表示部で、例えば、図6に示すように、ダニ情報を表示するダニ表示器52と、吸引空気通路21内を通過する塵埃の状態を表示する塵埃表示器53とからなっている。なお、これらダニ表示器52及び塵埃表示器53は、図6の例に代えて、異なる色のランプを用いたり指針により指示するなど、他の手段を用いてもよい。
【0025】
上述のような発電装置41は、電動送風機2が駆動されて吸引空気通路21内が負圧になると、空気穴18a〜18cから外気が吸引され、ケース11内に流入する。この外気はダニ検知器47の周囲を通過して室内の温湿度が検知され、通気穴46a,46bからカバー44内に流入してタービン43を回転させ、中空軸受24aから吸引空気通路21に吸引される。
タービン43の回転により発電機42が回転して発電し、その交流出力は直流に変換されてプリント基板48a,48b、塵埃センサ30、ダニ検知器47及び表示部51に駆動電源として供給される。
【0026】
次に、上記のように構成した本実施の形態の作用を説明する。図7において、掃除機本体1の電動送風機2を駆動すると、床用吸込具10から塵埃等を含む空気を吸引してタービン35によりパワーブラシ15を回転駆動すると共に、空気穴18a〜18cから吸引された空気流により発電装置41のタービン43が駆動され、ロータの回転により発電機42は交流電力を出力する。この交流出力は直流電源回路64により直流に変換され、プリント基板48、ダニ検知器47、塵埃センサ30及び表示部51などに給電される。
【0027】
一方、空気穴18a〜18cから流入してダニ検知器47で検知された室内空気の温度及び湿度は、温度比較回路66で設定温度(例えば20℃)と比較され、また、湿度比較回路67で設定湿度(例えば60%)と比較される。
また、塵埃センサ30は吸引空気通路21内を通過する空気流中に含まれる塵埃等の量、あるいは単位時間当りの塵埃等の量を検出し、その検出信号を塵埃検出回路69に加える。
【0028】
先ず、ダニ検知器47で検知した室内の温度及び湿度が設定温度及び設定湿度より何れも低い場合は、ダニ情報はなく、温湿度比較回路65からは信号が出力されない。一方、塵埃センサ30からの検出信号を受信した塵埃検出回路69は、その出力信号を破線61で示すように表示器駆動手段71に送り、表示器駆動手段71はこの信号に基いて塵埃表示器53を駆動(点灯)する。このとき、ダニ表示器52は点灯しておらず、ダニの繁殖環境でないことを示している。塵埃センサ30の検出信号が零になるとその結果が表示器駆動手段71に送られ、塵埃表示器53は消灯するので、これにより掃除を終了する。
【0029】
次に、室内温度及び室内湿度の両者又は何れか一方が設定値より高い場合は、温湿度比較回路65から塵埃センサ感度設定手段68に信号を送り、塵埃センサ30の感度をこれに対応した感度に変更する(例えば、それまで1μmまでの塵埃等を検出していたのを、0.5μmまでの塵埃等を検出するようにする)。
そして、塵埃検出回路69は感度を変更した旨の信号を表示時間設定手段70に送り、上記感度変更に対応した時間の間塵埃表示器53が点灯しうるように点灯時間を変更する。換言すれば、時間をかけて丁寧に掃除しうるように点灯時間を延長する。この表示時間設定手段70の出力信号は表示器駆動手段71に送られてダニ表示器52を点灯すると共に、変更した時間だけ塵埃表示器53を点灯する。
所定の時間が経過すると、ダニ表示器52及び塵埃表示器53は消灯する。
【0030】
このように、本実施の形態においては、ダニが繁殖しない季節(環境条件)では、掃除機本体1の電動送風機2が駆動されて吸引を開始すると塵埃表示器53が点灯し、吸引した空気流中に塵埃等がなくなると消灯するので、塵埃表示器53が点灯している間掃除を行えば、床面等をきれいに掃除することができる。この場合、ダニ検知器47は、床面Fに最も近い位置に設けられているので、ダニ情報を的確に検出することができる。
【0031】
また、ダニが繁殖する環境になると、送風電動機2の作動によりダニ検知器47が室内の温度と湿度又は何れか一方を検出し、これが設定値を超えると塵埃センサ30の感度が変更されると共に、塵埃表示器53の点灯時間が延長されて、ダニ表示器52と塵埃表示器53の両者が点灯する。これにより、塵埃表示器53が点灯している間、念入りに掃除を行うことにより微細な塵埃等まで吸引すると共に、ダニを確実に捕集することができる。
【0032】
なお、ダニの繁殖環境下において、ダニ情報が得られたときは塵埃センサ30の感度調整だけを行って、ダニ表示器52及び塵埃表示器53を点灯させるようにしてもよく(図7の破線61)、あるいは、塵埃センサ30の感度調整及び塵埃表示器53の点灯時間の変更を行わず、ダニ表示器52及び塵埃表示器53を点灯するようにしてもよい(図7の破線62)。
【0033】
上記のようにして集塵袋3内に捕集されたダニは、例えば、吸引用ホース4の把持部6側を掃除機本体1の排気口に接続し、加熱した空気の循環回路を形成して電動送風機2を駆動すれば、集塵袋3内の塵埃等に混入したダニを死滅させることができる。
【0034】
実施の形態2.
本実施の形態は、上述の実施の形態1におけるダニ表示器52及び塵埃表示器53に代えて、表示部51に発電機42から給電される2個又は3個以上の表示器を設け、これら表示器のうちの1つ(以下表示器Aという)をダニ検知器47からの信号(ダニ情報)によって制御し、他の表示器(以下表示器Bという)は、例えば、塵埃センサ30からの塵埃情報を表示し、あるいは、掃除の粗密に応じて切換えて塵埃情報を表示するようにしたものである。すなわち、ダニ検知器47、したがって温湿度比較回路65からの信号(ダニ情報)がないときは、塵埃センサ30からの信号(塵埃情報)により表示器Bのみが点灯し、ダニ情報があったときは表示器Aと表示器Bが点灯する。この場合、ダニ情報があったときは、温湿度比較回路65からの信号により塵埃センサ30の感度を変更し、また、表示器Bの表示時間を変更してもよい。
【0035】
本実施の形態によれば、ダニの繁殖環境かどうかを容易に知ることができ、また表示器Bが点灯している間掃除を行えばよいので、塵埃が無くなるまで掃除を行うことができ、ダニを捕集することができる。
【0036】
実施の形態3.
本実施の形態は、実施の形態1における表示部51に1個の塵埃表示器53のみを設け、この塵埃表示器53をダニ検知器47(温湿度比較回路65)の出力信号により制御するようにしたものである。すなわち、塵埃表示器53は、ダニ検知器47からのダニ情報がないときは、塵埃センサ30からの信号により塵埃情報を表示するので、これに基いて塵埃表示器53が点灯している間掃除を行う。
【0037】
また、ダニ検知器47からのダニ情報があったときは、温湿度比較回路65の出力信号により、塵埃センサ30の感度を変更し、また、塵埃表示器53の表示時間を変更して塵埃表示器53を点灯する。これにより、ダニを確実に捕集することができる。
本実施の形態によれば、表示部51の構造を簡素化することが出来る。
【0038】
実施の形態4.
図8は本発明に係る実施の形態4の要部の説明図である。本実施の形態においては、ダニの繁殖が活発化する室内の環境状態を表示するダニ表示器52a、及びダニが駆除されたことを表示するダニ駆除表示器52bと、吸引空気通路21内を通過する塵埃の存在を表示する塵埃表示器53a、及び吸引空気通路21内を通過する塵埃が無くなったことを表示する塵埃除去表示器53bによって表示部51を構成したものである。なお、これら各表示器52a,52b、53a,53bは、図8の例に代えて、異なる色のランプを使用するなど、他の手段を用いてもよい。
【0039】
次に、上記のような表示部51を備えた本実施の形態の作用を、図9により説明する。ダニ検知器47で検知した室内の温度及び湿度が設定温度及び設定湿度より何れも低い場合は、ダニ情報はなく、温湿度比較回路65からは信号が出力されない。一方、塵埃センサ30からの検出信号を受信した塵埃検出回路69は、その出力信号を破線61で示すように表示器駆動手段71に送り、表示器駆動手段71はこの信号に基いて塵埃表示器53aを駆動(点灯)するが、塵埃除去表示器53bは点火しない。また、ダニ表示器52a及びダニ駆除表示器52bも点灯しておらず、ダニの繁殖環境でないことを示している。塵埃センサ30の検出信号が零になるとその結果が表示器駆動手段71に送られ、塵埃表示器53aが消灯し、塵埃除去表示器53bが点灯するので、これにより掃除を終了する。
【0040】
次に、室内温度及び室内湿度の両者又は何れか一方が設定値より高い場合は、温湿度比較回路65から塵埃センサ感度設定手段68に信号を送り、塵埃検出回路69の感度をこれに対応した感度に変更する。
そして、塵埃検出回路69は感度を変更した旨の信号を表示時間設定手段70に送り、上記感度変更に対応した時間の間塵埃表示器53aが点灯しうるように点灯時間を変更する。換言すれば、時間をかけて丁寧に掃除しうるように塵埃表示器53aの点灯時間を延長する。この表示時間設定手段70の出力信号は表示器駆動手段71に送られてダニ表示器52aを点灯すると共に、変更した時間だけ塵埃表示器53aを点灯する。
所定の時間が経過すると、ダニ表示器52a及び塵埃表示器53aが消灯し、ダニ駆除表示器52b及び塵埃除去表示器53bが点灯するので、これをみて掃除を終了する。
【0041】
このように、本実施の形態においては、ダニが繁殖しない季節(環境条件)では、掃除機本体1の電動送風機2が駆動されて吸引を開始すると塵埃表示器53aが点灯し、吸引した空気流中に塵埃等がなくなると消灯して塵埃除去表示器53bが点灯するので、この間掃除を行えば、床面等をきれいに掃除し、ダニを捕集することができる。
【0042】
また、ダニが繁殖する環境になると、送風電動機2の作動によりダニ検知器47が室内の温度と湿度又は何れか一方を検知し、これが設定値を超えると塵埃センサ30の感度が変更されると共に、塵埃表示器53aの点灯時間が延長されて、ダニ表示器52aと塵埃表示器53aの両者が点灯する。これにより、塵埃表示器53a及びダニ表示器52aが消灯し、塵埃除去表示器53b及びダニ駆除表示器52bが点灯するまでの間、念入りに掃除を行うことにより微細な塵埃等まで吸引すると共に、ダニを確実に捕集することができる。
【0043】
なお、ダニの繁殖環境下において、ダニ情報が得られたときは塵埃センサ30の感度調整だけを行って、ダニ表示器52a及び塵埃表示器53aを点灯させ、塵埃が無くなったときはこれらを消灯してダニ駆除表示器52b及び塵埃除去表示器53bが点灯するようにしてもよく(図9の破線61)、あるいは、塵埃センサ30の感度調整及び塵埃表示器53aの点灯時間の変更を行わず、ダニ表示器52a及び塵埃表示器53aを点灯し、塵埃が無くなったときはこれらを消灯してダニ駆除表示器52b及び塵埃除去表示器53bを点灯するようにしてもよい(図9の破線62)。
【0044】
実施の形態5.
本実施の形態は、ダニ情報が得られたときは、上述の各種作用のいずれかに加えて、図7又は図9に破線63で示すように、温湿度比較回路65の出力信号を電動送風機2に加えてこれを制御し、その吸引力を強化するようにしたものである。
本実施の形態によれば、より強力な吸引力により微細な塵埃等を確実かつ短時間に吸引し、これに混入したダニを捕集することができる。
【0045】
上記の各実施の形態においては、タービン43を備えた発電機42を床用吸込具10に設けた場合を示したが、発電機42を掃除機本体1、吸引用ホース4あるいは延長管8など、吸引空気の流入通路中であれば他の場所に設けてもよい。
また、上記の各実施の形態ではダニ検知器47をタービン43を含む発電機42とブラシ収容部13との間に配設した場合を示したが、吸引空気の流入通路中であれば掃除機本体1、吸引用ホース4の把持部6、延長管8等他の場所に設けてもよい。しかし、発電機42の周囲を通過後の空気は加熱されているため正確に室内温度及び湿度を測定できないので、タービン43を含む発電機42の上流側の吸引空気流中に設けることが必要であり、さらに、床面近傍の環境条件を検知するためには、なるべく床面Fに近い位置に設けることが望ましい。
【0046】
また、各実施の形態においては、図2及び図3で示した床用吸込具10に本発明を実施した場合を示したが、例えば、タービン35を省略してケース11にモータを取付け、このモータによりパワーブラシ15を駆動するようにしてもよく、あるいは、ブラシの駆動手段を省略してもよい。
さらに、塵埃センサ30をエルボ20の連結部25に設けた場合を示したが、吸引空気通路21内であれば他の場所に設けてもよい。
【0047】
また、表示器を有する表示部51を床用吸込具10の上面に設けた場合を示したが、この表示部51は、掃除機本体1、吸引用ホース4の把持部6、延長管8など、他の場所に設けてもよい。
さらに、上述の各実施の形態では図示の電気掃除機に本発明を実施した場合を示したが、例えば、床用吸込具と掃除機本体が連結部を介して一体になった一体型や、ハンディ型あるいはポット型等、他の方式の電気掃除機にも本発明を実施することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電気掃除機によれば、次の効果を得ることができる。
(1)電動送風機、集塵袋等を内蔵する掃除機本体と、この掃除機本体に吸引用ホース又は延長管を介して連結された床用吸込具とを具備し、掃除機本体、吸引用ホース、延長管及び床用吸込具の少なくとも1つに、ダニの繁殖が活発化する環境状態を検知するダニ検知器と、電動送風機によって発生する吸引空気流により回転してその出力によりダニ検知器を駆動する発電機と、発電機の出力が給電される1個の塵埃表示器とを設け、この塵埃表示器をダニ検知器の出力信号によって制御するようにしたので、塵埃情報を目視により確認でき、また表示部を簡素化することができる。
(2)上記(1)のダニ検知器の出力に対応して、吸引空気通路内の塵埃を検知する塵埃センサの塵埃検出精度を向上させるようにしたので、より微細な塵埃等を吸引することができ、これにより確実にダニを駆除することができる。
【0055】
(3)電動送風機、集塵袋等を内蔵する掃除機本体と、この掃除機本体に吸引用ホース又は延長管を介して連結された床用吸込具とを具備し、掃除機本体、吸引用ホース、延長管及び床用吸込具の少なくとも1つに、ダニの繁殖が活発化する環境状態を検知するダニ検知器と、電動送風機によって発生する吸引空気流により回転してその出力によりダニ検知器を駆動する発電機と、吸引空気通路内の塵埃を検知する塵埃センサからの信号により塵埃情報を表示する塵埃表示器を設け、この塵埃表示器に発電機の出力を給電し、ダニ検知器の出力に対応して、塵埃センサの塵埃検出精度を向上させるようにしたので、より微細な塵埃等を吸引することができ、これにより確実にダニを駆除することができる。また、塵埃情報を目視により確認でき、塵埃の除去状況を容易に知ることができる。
【0056】
(4)上記(1)、(2)又は(3)のダニ検知器の出力に対応して、電動送風機の吸引力を強化させるようにしたので、上記(1)〜(3)の効果に加えて、ダニの混在する微細な塵埃等を確実に捕集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1の全体構成を示す説明図である。
【図2】図1の床用吸込具の斜視図である。
【図3】図2の底面図である。
【図4】図2のエルボの斜視図である。
【図5】図3の発電装置の詳細図である。
【図6】図2の表示部の一例を示す説明図である。
【図7】実施の形態1の作用説明図である。
【図8】実施の形態4の要部説明図である。
【図9】実施の形態4の作用説明図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体、2 電動送風機、4 吸引用ホース、8 延長管、10 床用吸込具、11 ケース、13 ブラシ収容部、15 パワーブラシ、18a〜18c 空気穴、20 エルボ、30 塵埃センサ、41 発電装置、42 発電機、43 タービン、47 ダニ検知器、51 表示部、52,52a ダニ表示器、52b ダニ駆除表示器、53,53a 塵埃表示器、53b 塵埃除去表示器。
Claims (4)
- 電動送風機、集塵袋等を内蔵する掃除機本体と、該掃除機本体に吸引用ホース又は延長管を介して連結された床用吸込具とを具備し、
前記掃除機本体、吸引用ホース、延長管及び床用吸込具の少なくとも1つに、ダニの繁殖が活発化する環境状態を検知するダニ検知器と、前記電動送風機によって発生する吸引空気流により回転してその出力により前記ダニ検知器を駆動する発電機と、発電機の出力が給電される1個の塵埃表示器とを設け、
該塵埃表示器をダニ検知器の出力信号によって制御することを特徴とする電気掃除機。 - ダニ検知器の出力に対応して、吸引空気通路内の塵埃を検知する塵埃センサの塵埃検出精度を向上させることを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
- 電動送風機、集塵袋等を内蔵する掃除機本体と、該掃除機本体に吸引用ホース又は延長管を介して連結された床用吸込具とを具備し、
前記掃除機本体、吸引用ホース、延長管及び床用吸込具の少なくとも1つに、ダニの繁殖が活発化する環境状態を検知するダニ検知器と、前記電動送風機によって発生する吸引空気流により回転してその出力により前記ダニ検知器を駆動する発電機と、吸引空気通路内の塵埃を検知する塵埃センサからの信号により塵埃情報を表示する塵埃表示器を設け、
該塵埃表示器に発電機の出力を給電し、ダニ検知器の出力に対応して、塵埃センサの塵埃検出精度を向上させることを特徴とする電気掃除機。 - ダニ検知器の出力に対応して、電動送風機の吸引力を強化することを特徴とする請求項1、2又は3記載の電気掃除機。
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