JP2004128043A - プラスチックパッケージ - Google Patents
プラスチックパッケージ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004128043A JP2004128043A JP2002287049A JP2002287049A JP2004128043A JP 2004128043 A JP2004128043 A JP 2004128043A JP 2002287049 A JP2002287049 A JP 2002287049A JP 2002287049 A JP2002287049 A JP 2002287049A JP 2004128043 A JP2004128043 A JP 2004128043A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead
- container
- plastic package
- plastic
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
【解決手段】リード103の、枠部101aに貫入した内部リード132に連続する部分に、リード103が貫入している方向とは異なる方向の溝からなる溝形成部133を設ける。互いに直交する2方向の溝からなる溝形成部133aを設けるようにしてもよい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電素子などを内包するプラスチックパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
ICなどの半導体素子や水晶フィルタやSAWフィルタなどの圧電素子は、周囲の温度や湿度の変化、あるいは微細な異物に影響されて特性が微妙に変化することや、機械的振動や衝撃によって破損しやすい。このため、上述した素子は、パッケージに封止して使用に供されている。
パッケージの方式としては、気密封止方式と樹脂封止方式とに分けられ、気密封止方式では主にセラミックス材料が用いられている。しかしながら、より安価に気密封止方式のパッケージを実現するため、プラスチックを用いた気密封止方式のプラスチックパッケージ(特許文献1参照)も実現されている。
【0003】
プラスチックパッケージでは、まず、射出成形などによりプラスチック製の中空容器をリードフレームに一体に形成する。次いで、リードフレームと一体に形成した容器内に見えているリードフレームのダイパッド上に、上述した素子を固定し、素子とインナーリードとをワイヤーボンディングして接続する。この後、容器上に蓋をして気密封止する。
【0004】
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を本件の出願時までに発見するには至らなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−015314号公報
【特許文献2】
特開昭58−025703号公報
【特許文献3】
特開平6−104363号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のプラスチックパッケージでは、リードフレームと一体に形成したプラスチック容器と、この容器側壁を貫通しているリードフレームのリードとの間に隙間が形成されて外気が内部に進入し、容器内部の気密性が保てない場合があった。上述したように隙間が形成されるのは、プラスチックの温度変化による収縮によりプラスチック容器とリードとの間で滑りが発生し、リードとプラスチック容器との密着が低下して部分的に剥がれるためである。
【0007】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、中空構造のプラスチックパッケージで、プラスチックの容器とリードとの間の滑りを抑制することで、気密性が保持できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプラスチックパッケージは、内部空間を備えたプラスチックからなる容器と、内部空間から容器外部にまで容器を貫通して設けられたリードとを備えたものであり、リードは、側部に貫入した部分に、リードが貫入している方向とは異なる方向に溝が形成された溝形成部を備えているようにしたものである。溝形成部は、複数の溝から構成されていてもよい。
このプラスチックパッケージでは、リードの溝形成部分において、容器とリードとの間でリードの貫入方向への滑りが抑制された状態となっている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態におけるプラスチックパッケージの一例を示す断面図(a)、およびプラスチックパッケージの一部を示す斜視図(b),(c)である。本プラスチックパッケージでは、例えば、液晶ポリマーから構成された容器101の内部にダイパッド102が固定され、枠部(側部)101a内を貫通するようにリード103が固定され、ダイパッド102上には圧電素子104が固定されている。なお、液晶ポリマーに限らず、熱可塑性樹脂などの他のプラスチックを用いるようにしてもよい。
【0010】
リード103の外部リード131は、容器101(枠部101a)の底部に露出している。また、リード103の内部リード132は、容器101内部に露出している。内部リード132には、圧電素子104の電極パッド104aに接続するワイヤー106が接続されている。
容器101は、枠部101a上に配置された蓋105により封止され、圧電素子104が固定されている領域に、密閉された空間を備えた状態となっている。なお、蓋105は、容器101を構成する一部分である。
【0011】
以上に説明したように構成されたプラスチックパッケージにおいて、本実施の形態では、リード103の、枠部101aに貫入した内部リード132に連続する部分に、リード103が貫入している方向とは異なる方向の溝からなる溝形成部133を設けるようにした。図1(b)では、貫入方向に垂直に溝を設けるようにしている。ここで、リード103の厚さを0.1mm程度とした場合、溝は、例えば、深さ0.05mm程度とすればよい。
【0012】
なお、図1(b)では、一方向に溝を設けるようにしたが、これに限るものではない。例えば、図1(c)に示すように、直交する2方向の溝からなる溝形成部133aを設けるようにしてもよい。
このように、リード103の容器101(枠部101a)内に貫入した部分に凹凸を設けるようにしたので、容器101を構成するプラスチックの収縮による、リード103と容器101との間の滑りが抑制できるようになる。
【0013】
このようなパッケージの製造では、例えば射出成形により、容器101をリードフレーム(リード103)に一体的に成形し、この後、ダイパッド102上に圧電素子104を固定し、内部リード132と電極パッド104aとをワイヤー106で接続し、最後に、蓋105を枠部101a上に固定して封止している。
【0014】
このような製造過程の中、容器101を射出成形した後、様々な工程において容器101は加温され、容器101は膨張と収縮を繰り返すことになる。また、製造されて実際に使用される段階においても、環境の温度変化などにより容器101は膨張と収縮とを繰り返すことになる。プラスチックからなる容器101と金属からなるリード103とは膨張係数が異なるため、このような温度変化が起こると、リード103が貫入している部分では、リード103と容器101との間に滑りが発生しやすい状態となる。この滑りが発生すると、リード103と容器101との間に隙間が形成され、容器101内に設けられている空間の気密性が保てなくなる。
【0015】
このような状況において、前述したように、リード103の容器101内に貫入した部分に溝形成部133が設けられていれば、リード103と容器101との間の貫入方向への滑りを抑制できるようになる。滑りが抑制できるようになれば、容器101とリード103との間に隙間が形成されるのを抑制できるようになり、結果として、容器101内に設けられている空間の気密性を保てるようになる。
【0016】
<実施の形態2>
つぎに、本発明の他の実施の形態におけるプラスチックパッケージについて説明する。図2は、本実施の形態におけるプラスチックパッケージの一例を示す断面図(a)、およびプラスチックパッケージの一部を示す斜視図(b)である。本プラスチックパッケージでは、まず、プラスチックから構成された容器101の内部にダイパッド102が固定され、枠部101a内を貫通するようにリード103が固定され、ダイパッド102上には圧電素子104が固定されている。なお、リード103は、例えば、容器101の底部を貫通させるなど、容器101のどの部分を貫通させるようにしてもよい。
【0017】
リード103の外部リード131は、容器101(枠部101a)の底部に露出している。また、リード103の内部リード132は、容器101内部に露出している。内部リード132には、圧電素子104の電極パッド104aに接続するワイヤー106が接続されている。
容器101は、枠部101a上に配置された蓋105により封止され、圧電素子104が固定されている領域に、密閉された空間を備えた状態となっている。
【0018】
以上のことは、図1に示したプラスチックパッケージと同様であり、本実施の形態では、リード103の、枠部101aに貫入した内部リード132に連続する部分に、溝形成部としてローレット加工部133bを設けるようにした。ローレット加工部133bは、互いに直交する複数の溝が設けられている状態である。
この結果、本実施の形態におけるプラスチックパッケージにおいても、図1に示したプラスチックパッケージと同様に、リード103と容器101との間の滑りが抑制できるようになり、容器101の内部に設けられている空間の気密性が保てるようになる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リードの貫入部分に溝を設けることで、容器とリードとの間でリードの貫入方向への滑りを抑制するようにしたので、中空構造のプラスチックパッケージにおける気密性が保持できるようになるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるプラスチックパッケージの一例を示す断面図(a)、およびプラスチックパッケージの一部を示す斜視図(b),(c)である。
【図2】本発明の他の実施の形態におけるプラスチックパッケージの一例を示す断面図(a)、およびプラスチックパッケージの一部を示す斜視図(b)である。
【符号の説明】
101…容器、101a…枠部、102…ダイパッド、103…リード、104…圧電素子、105…蓋、106…ワイヤー、131…外部リード、132…内部リード、133,133a…溝形成部、133b…ローレット加工部。
Claims (2)
- 内部空間を備えたプラスチックからなる容器と、
前記内部空間から前記容器外部にまで前記容器を貫通して設けられたリードと
を備え、
前記リードは、前記側部に貫入した部分に、前記リードの貫入している方向とは異なる方向に溝が形成された溝形成部を備えている
ことを特徴とするプラスチックパッケージ。 - 請求項1記載のプラスチックパッケージにおいて、
前記溝形成部は、複数の溝から構成されている
ことを特徴とするプラスチックパッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287049A JP2004128043A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | プラスチックパッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287049A JP2004128043A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | プラスチックパッケージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004128043A true JP2004128043A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32279966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002287049A Pending JP2004128043A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | プラスチックパッケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004128043A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008098500A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 樹脂外囲器付きリードフレームとその製造方法 |
CN115377019A (zh) * | 2022-07-13 | 2022-11-22 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种器件的封装结构 |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002287049A patent/JP2004128043A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008098500A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 樹脂外囲器付きリードフレームとその製造方法 |
CN115377019A (zh) * | 2022-07-13 | 2022-11-22 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种器件的封装结构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6358773B1 (en) | Method of making substrate for use in forming image sensor package | |
JP4107347B2 (ja) | 赤外線センサおよび赤外線センサの製造方法 | |
US20070277620A1 (en) | Composite mechanical transducers and approaches therefor | |
JPH0482799A (ja) | Icカードの製造方法およびicカード | |
KR940022807A (ko) | 반도체장치 및 반도체장치용 금형 | |
JPWO2006120862A1 (ja) | 赤外線センサおよびその製造方法 | |
JPH10197374A (ja) | 半導体センサ | |
JP2004128043A (ja) | プラスチックパッケージ | |
JPH10247695A (ja) | 半導体装置 | |
JPH0469958A (ja) | 半導体装置 | |
JP2011040745A (ja) | 懸架された鉛のフレーム電子パッケージ | |
TW200306651A (en) | Method for fabricating ceramic chip packages | |
JP2002064135A (ja) | チップトレイ | |
TW201251320A (en) | Crystal device | |
JP4296685B2 (ja) | 半導体パッケージとその製造方法 | |
JPS60193345A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
TWI473426B (zh) | 壓電式振盪器及其製造方法 | |
JP2008166994A (ja) | 圧電振動子、圧電発振器、および圧電振動子の製造方法 | |
JPS6188535A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
US20130106533A1 (en) | Self-polarized capacitive micromechanical resonator apparatus and fabrication method | |
JP2004022741A (ja) | プラスチックパッケージの製造方法 | |
JPH11354764A (ja) | 固体撮像装置及びその製造方法 | |
JP2010204061A (ja) | 電子部品及びその製造方法 | |
JPH01245530A (ja) | 半導体装置のパッケージ方法 | |
JP2007059555A (ja) | 半導体素子収納用パッケージ、半導体装置及び半導体素子収納用パッケージの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050916 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080408 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080609 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090825 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |