JP2004127336A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004127336A
JP2004127336A JP2002285668A JP2002285668A JP2004127336A JP 2004127336 A JP2004127336 A JP 2004127336A JP 2002285668 A JP2002285668 A JP 2002285668A JP 2002285668 A JP2002285668 A JP 2002285668A JP 2004127336 A JP2004127336 A JP 2004127336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
clamp
gear
unit
chassis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002285668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4045157B2 (ja
Inventor
Tatsuhiko Tsuchiya
土屋 龍彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2002285668A priority Critical patent/JP4045157B2/ja
Priority to US10/674,291 priority patent/US7107603B2/en
Priority to CNB031603971A priority patent/CN1249706C/zh
Publication of JP2004127336A publication Critical patent/JP2004127336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4045157B2 publication Critical patent/JP4045157B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/05Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs not contained within cartridges
    • G11B17/053Indirect insertion, i.e. with external loading means
    • G11B17/056Indirect insertion, i.e. with external loading means with sliding loading means

Abstract

【課題】ディスク装置において、クランプ手段、搬送手段の切替等を低負荷で、タイミング良く動作させることができるようにする。
【解決手段】クランプシャーシ6が時計方向へ回動することにより、クランパがディスクから離れて、ディスクのクランプが解除される。このとき、姿勢設定部材14が連動して反時計方向へ回動し、さらに姿勢設定部材14に連動して回動アーム17aが回動してローラ18がディスクを搬送できる位置へ移動する。よって、直線移動部との摺動部を無くすことができる。さらに姿勢設定部材14が外部シャーシ3の上部と底部に当たることで、機構ユニットをロックすることができる。
【選択図】  図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクの回転駆動部およびディスクの搬送手段を有するディスク装置に係り、特にディスクを回転駆動部にクランプするクランプ手段と前記搬送手段の状態とを互いに連動させて切り替えるようにしたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用のディスク装置では、機構ユニットに、ディスクの回転駆動部と、この回転駆動部にディスクをクランプするクランプ手段と、前記回転駆動部へディスクを供給する搬送手段とが設けられている。そして、前記クランプ手段のクランプ動作に連動させてディスクへの搬送力の伝達を断ち、またクランプ手段のクランプ解除動作に連動させてディスクへ搬送力を伝達できるように切り替えることが必要である。
【0003】
また、前記機構ユニットはダンパーなどの弾性部材で支持されて、車体振動が前記回転駆動部に直接に伝達されるのを防止して、ディスク駆動時の音飛びなどの問題が生じないようにしているが、前記搬送手段によってディスクを回転駆動部に供給するとき、および回転駆動部からディスクを排出するときに、前記機構ユニットをロック状態として、ディスクの供給および排出の際には、前記機構ユニットが動かないように拘束することが必要である。
【0004】
そのための従来のディスク装置では、前記シャーシの両側に、直線的に往復移動する一対のスライド板が設けられ、このスライド板の移動力により、回転駆動部に対するディスクのクランプとクランプ解除、搬送手段を構成するローラをディスクに接触させまたディスクから離す動作、さらには前記スライド板により機構ユニットをロックする動作を行わせている。
【0005】
以下に示す特許文献1に記載の発明は、フローティング部に、ディスクの面と平行な軸を支点として回動するロックアームと、このロックアームを回動させるリンクプレートが設けられている。このロックアームが回動してその両端がケースCに係止されることで、フローティング部がロック状態となる。また、このロックアームの回動動作により、ローディングローラがディスクに接する位置とディスクから離れる位置に移動させられる。さらに、前記リンクプレートの直線的な移動力によって、クランパーアームプレートが動作させられて、ディスクのクランプおよびクランプ解除が行われるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−331997号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のように、直線的に移動するスライド板を設けたものは、このスライド板に形成された傾斜カム部を、クランプ手段や搬送ローラを支持するアームなどに摺動させて、前記クランプ手段や前記アームなどを動作させているため、スライド板の摺動負荷がきわめて大きくなっている。また、このスライド板を用いて機構ユニットのロックを行っていると、さらにスライド板を動作させる際の負荷が大きくなる。
【0008】
通常前記傾斜カム部にはグリスなどを塗って摺動摩擦抵抗力を低減させているが、グリスは温度特性を有するために、例えば低温状態ではきわめて負荷が大きくなる。また高温状態ではグリスが傾斜カム部から流れるなどの問題があり、長期間低負荷で動作させるのは困難である。
【0009】
また、前記特許文献1に記載のものは、ロックアームの回動力により搬送ローラを上下させているが、クランパーアームプレートは、直線的に動作するリンクプレートとの摺動力により昇降動作させられている。そのため、クランプとクランプ解除を設定するためのクランパーアームプレートの摺動負荷が大きいものとなっている。
【0010】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、クランプとクランプ解除、搬送手段の切替えを、低負荷でしかもタイミング良く設定でき、さらに機構ユニットのロック動作も可能としたディスク装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機構ユニットに、ディスクを駆動する回転駆動部と、前記回転駆動部にディスクをクランプするクランプ手段と、前記回転駆動部に向けてディスクを搬送する搬送手段とが設けられているディスク装置において、
前記機構ユニットには、この機構ユニットに装填されるディスクの面と平行な軸を中心として回動し且つ前記クランプ手段と前記搬送手段とを連動させる姿勢設定部材と、この姿勢設定部材を回動させる駆動手段とが設けられており、
前記姿勢設定部材が所定方向に回動するときに、前記クランプ手段が、ディスクのクランプを解除するように動作するとともに、前記姿勢設定部材の回動力により、前記搬送手段が、ディスクを搬送できる状態に設定され、
前記姿勢設定部材が前記所定方向と逆向きに回動するときに、前記クランプ手段が、ディスクをクランプする状態に設定されるとともに、前記姿勢設定部材の回動力により、前記搬送手段が、ディスクへ搬送力を与えない状態に設定されることを特徴とするものである。
【0012】
このディスク装置では、前記姿勢設定部材に連動して、クランプ手段と搬送手段の状態が切り替えられるが、これを姿勢設定部材の回動動作に基づいて行っているため、従来のように直線移動部との摺動部を設ける必要がない。よって、摺動摩擦抵抗を低減できる。また、クランプ手段と、搬送手段とが姿勢設定部材を介して連動しているため、クランプ手段と搬送手段との切替タイミングを、確実に連動させることができる。
【0013】
好ましくは、前記姿勢設定部材の回動中心を挟んだ一方の側が、前記クランプ手段に直接にまたは間接的に連結され、他方の側が、前記搬送手段に直接にまたは間接的に連結されているものである。
【0014】
ここで、前記間接的に連結とは、姿勢設定部材と、クランプ手段のクランプシャーシとが他の連動部材を挟んで連結されていること、および姿勢設定部材と、搬送手段のローラとが他の連動部材を挟んで連結されていることを意味する。
【0015】
クランプ手段と搬送手段の切替タイミングは互いに逆であり、クランプ手段がクランプ状態のとき、搬送手段は搬送力を断つ状態であり、クランプ解除のときは搬送力を伝達できる状態に切り替えられる。よって、姿勢設定部材の回動中心を挟む一方をクランプ手段に連結させ、他方を搬送手段に連結させることにより、この姿勢設定手段の回動により、クランプ手段と搬送手段のそれぞれの動作タイミングを確実に同期させることができる。
【0016】
例えば、前記搬送手段は、ローラとこのローラを支持するアームとを有し、前記姿勢設定部材により前記アームが回動させられて、ローラがディスクに接する位置とディスクから離れる位置に設定されるものである。
【0017】
また、前記クランプ手段は、回動動作するクランプシャーシを有しており、前記姿勢設定部材を回動させる前記駆動手段の動力によって、クランプシャーシが回動させられ、前記姿勢設定部材は前記クランプシャーシを介して回動させられるものとして構成できる。
【0018】
あるいは、モータなどの動力によって姿勢設定部材が回動駆動され、この動力が、姿勢設定部材を介して前記クランプ手段や搬送手段に伝達されてもよい。
【0019】
さらに本発明では、前記機構ユニットは、外部シャーシ内に弾性部材を介して支持されており、前記姿勢設定部材が前記所定方向へ回動したときに、この姿勢設定部材が前記外部シャーシに当たることによって、機構ユニットが外部シャーシ内で動かないように規制されるものとして構成できる。
【0020】
このように構成すると、姿勢設定部材の回動動作のタイミングにより、クランプ手段の切替え、搬送手段の切替え、および機構ユニットのロックおよびロック解除の全てを同期させて行わせることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のディスク装置の機構ユニットを示す分解斜視図、図2は機構ユニットの組立後の状態を示す斜視図、図3は本発明のディスク装置の外部シャーシを示す分解斜視図、図4は外部シャーシの組立後の状態を示す斜視図、図5は機構ユニットと外部シャーシを組立てた後の状態を示す平面図、図6はディスク装置においてディスクの搬送状態を示す斜視図、図7乃至図10はディスク装置を側面から示したときの動作説明図、図11乃至図14はディスク装置を裏側から示したときの動作説明図、図15以下は、モータの駆動力の伝達切換え手段を示す動作説明図である。
【0022】
本発明のディスク装置1は、例えばCD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)などのディスクDが装填可能である。このディスク装置1は、例えば車載用機器の1DINサイズの大きさの図示しない筐体内に収納される。筐体の前面には、液晶表示パネルや各種スイッチ類を有するノーズ部が設けられ(図示せず)、前記ノーズ部に幅方向(X方向)に延びるスリット状の挿入口が設けられている。
【0023】
図1と図3に示すように、前記ディスク装置1は、機構ユニット2と、この機構ユニット2が収納される外部シャーシ3とを有している。図1と図2に示すように、機構ユニット2は、下部シャーシ4と上部シャーシ5とクランプシャーシ6とで構成されている。また図3に示すように、外部シャーシ3は、下部ベース7と上部ベース8とで構成されている。
【0024】
図1に示すように、下部シャーシ4の中央には回転駆動部11が設けられている。この回転駆動部11は、図11および図13などに示すスピンドルモータ12とこのスピンドルモータ12の回転軸に取り付けられてディスクが載置されるターンテーブル13とを有している。
【0025】
前記下部シャーシ4は、その両側に側板4a,4bが折り曲げ形成されており、各側板4a,4bには姿勢設定手段としての姿勢設定部材14,15が軸4c,4dを支点として回動自在に支持されている。姿勢設定部材14,15は、前記側板4a,4bに沿う板状に形成されており、それぞれが下部シャーシ4の前方寄りに設けられている。姿勢設定部材14,15では、前記軸4c,4dより後方において、段差部14d,15dが形成されてクランク状に形成された嵌合部14e,15eを有している。この嵌合部14e,15eは、姿勢設定部材14,15の前方よりもほぼ板厚分だけ、側板4a,4bから離れた位置にある。
【0026】
前記姿勢設定部材14,15の前端上部には当接片14a,15aが形成され、前記嵌合部14e,15eの後端下部には当接片14b,15bがそれぞれ一体に形成されている。さらに中央上端には挿入突起14f,15fが上方へ突出して形成されている。さらに姿勢設定部材14,15の先端には貫通孔14c,15cが形成されている。
【0027】
下部シャーシ4では、一方の側板4aに前記姿勢設定部材14よりも後方に位置する円弧状の案内長穴16が形成され、この案内長穴16の上側に細長四角形状の切欠き19が形成されている。
【0028】
図1に示すように、前記下部シャーシ4の両側前端側にはL字型の回動アーム17a,17bが設けられている。この回動アーム17a,17bはX方向に延びる板部17cで互いに連結されている。また回動アーム17a,17bの前端には軸突起17a1,17b1が固定されて、この軸突起17a1,17b1が前記上部シャーシ5の前端側面に形成された回動穴5a,5bに回動自在に挿入されている。前記軸突起17a1は外側に向けて突出し、回動穴5aへ内側から挿入され、軸突起17b1は内側に向けて突出し、回動穴5bへ外側から挿入されるようにして組み立てられる。
【0029】
前記回動アーム17a,17bのY2側の後端部には、搬送手段としてのローラ18が設けられている。ローラ18は、ゴムなどの摩擦係数の高い材料で、幅方向(X方向)に延びる長尺の円柱形状に形成されて、その直径は中間部分で細く、両端部分に向かうにしたがって徐々に太くなっている。前記ローラ18の内部にはローラ軸18aが挿通されており、前記ローラ軸18aの両端部が、前記回動アーム17a,17bに回転自在に支持されているとともに回動アーム17a,17bの側面から外面に向けて突出しており、このローラ軸18aの両端が、前記姿勢設定部材14,15に形成された貫通孔14c,15c内に抜け出ることのないように挿入されている。
【0030】
上部シャーシ5は側板5c,5dが折り曲げ形成されており、一方の側板5cには連結部材20が設けられている。連結部材20は細長い板材で形成されており、その基端部が側板5cに軸28により回動自在に支持されている。また連結部材20の先端には軸穴20aが形成され、この軸穴20aと回動支点となる前記軸28との間に案内突起21が外側に突出して固定されている。
【0031】
前記上部シャーシ5の側板5cには嵌合片22が一体に形成されている。この嵌合片22は、側板5cの下縁部に形成され、台形状の切欠部22aを有している。切欠部22aの形状は前記姿勢設定部材14の嵌合部14eの形状と一致している。また嵌合片22の後方の脚部22bには連結穴23が穿設されている。また前記側板5cと嵌合片22との境界部分にはY方向に延びる挿入孔24が形成され、この挿入孔24内に、前記姿勢設定部材14に形成された挿入突起14fが挿入可能とされている。
【0032】
また、上部シャーシ5の他方の側板5dにおいても同様にして挿入孔24を有する嵌合片22が形成されており、前記姿勢設定部材15に形成された挿入突起15fが前記挿入孔24内に挿入可能とされている。
【0033】
なお、前記上部シャーシ5の下部には、前方に検知ピン25,25が、後方には図2に示すように後に説明する位置決めピン111,112がそれぞれ配置されている。前方の検知ピン25,25によって、ディスクの挿入動作や排出動作が検知され、後方の位置決めピン111,112によって、ディスクを回動駆動部11のターンテーブル13上に位置決めできるようになっている。またディスクの回転駆動時には全ての案内ピンがディスクの外周縁部に接触しないように制御され、ディスクの記録動作や再生動作の妨げにならないように設定されている。
【0034】
前記クランプシャーシ6は、両側に側板6a,6bが折り曲げ形成されている。側板6a,6bの下端にはアーム部30,31が一体に形成されており、その一部が前方へ突出している。アーム部30,31には、Y方向の中央に支持穴32a,32bが形成されている。また一方のアーム部30の後方には円弧状の案内穴33が貫通して形成されている。また一方の側板6aとアーム部30との連結部分には、Y方向に延びる挿通孔34aが形成されている。また、前記アーム部30,31の先部には、連結穴30a,31aが形成されている。
【0035】
前記クランプシャーシ6の上面には、X方向の中央部において、先端にクランパ36が支持されたクランプアーム35が支持されている。このクランプアーム35は、前記クランプシャーシ6に対して、回動支点部35bを中心として上下方向へ回動自在に支持されている。前記回動支点部35bにはトーションコイルバネで形成された弾性部材37が設けられ、この弾性部材37により、クランプアーム35は、前記回動支点部35bよりもY1側の先部が下方へ向けられるように付勢されている。
【0036】
そして、クランプシャーシ6のY1側の先端部に前記クランパ36が回転自在に支持されている。また、前記回動支点部35bを挟んで前記クランパ36の支持側と逆側の後端部には、上向きに隆起する当接部35aが設けられている。この実施の形態では、前記クランプシャーシ6、クランプアーム35およびクランパ36とでクランプ手段が構成されている。
【0037】
ディスクDが機構ユニット2内においてY2方向へ移送される際には、クランパ36は、前記ターンテーブル13から離れるように上方へ持上げられる。ディスクDが機構ユニット2内に搬入されて後方に位置する前記位置決めピン111,112で位置決めされると、前記クランプアーム35が下方へ向けて回動させられ、前記クランパ36が前記弾性部材37の付勢力により、ディスクDをターンテーブル13に押圧する。
【0038】
図2に示すように、クランプシャーシ6は、上部シャーシ5に後方から差し込まれるようにして組み込まれるが、このときクランプアーム35が上部シャーシ5の天板5eよりも下側へ挿入され、前記連結部材20が、前記挿通孔34aの上方から挿入され、前記案内穴33に、案内突起21が摺動自在に挿入される。このときアーム部30の前方の突出部分は、上部シャーシ5の嵌合片22の内側に挿入され、さらに下部シャーシ4の側板4aと姿勢設定部材14との間の隙間に挿入される。そして、前記アーム部30,31の先部に形成された前記連結穴30a,31aと、前記姿勢設定部材14,15において前記軸4c,4dよりもY2側に形成されている連結穴14g,15gとが図示しない連結ピンで連結される。
【0039】
また、上部シャーシ5と下部シャーシ4とが連結されるときには、連結部材20が切欠き19に挿入されて、図9に示すように、連結部材20の軸穴20aと、下部シャーシ4に形成された前記案内長穴16とが軸部29で連結される。また姿勢設定部材14、15の嵌合部14e,15eに、上部シャーシ5の前記嵌合片22に形成された切欠部22aが載せられ、挿入突起14fが前記挿入孔24に挿通される。さらに、上部シャーシ5の連結穴23と、クランプシャーシ6のアーム部30の支持穴32aにそれぞれ下部シャーシ4の側板4aに形成された軸突起4eが挿入される。
【0040】
これにより、下部シャーシ4と上部シャーシ5は、互いにほぼ平行で、且つその間隔を維持した状態で互いに固定され、前記クランプシャーシ6は前記軸突起4eを支点として回動自在に支持される。また、クランプシャーシ6と、前記姿勢設定部材14,15とが、互いに逆向きに回動するように連結される。
【0041】
なお、ディスク装置1のX1側の側面においても、連結部材20の部分を除いて同様にして下部シャーシ4と上部シャーシ5とクランプシャーシ6が連結される。
【0042】
図3と図4に示すように、前記下部ベース7は、底板7aの両側に側板7b,7cが垂直に折り曲げ形成されている。また底板7aの上面には、Y1側の中央と、Y2側のX方向両側の3箇所に、オイルダンパーまたはエアーダンパーおよびコイルスプリングなどの弾性支持部材40a,40b,40cが取り付けられている。図8、図9、図10に示すように、前記下部シャーシ4には、下方に延びる3個の支持ピン42が固定され、それぞれの支持ピン42が、前記弾性支持部材40a,40b,40cに支持されている。したがって、前記機構ユニット2の全体が、前記下部ベース7上に弾性支持されている。この弾性支持により、このディスク装置1が車載用として使用された場合に、車体振動が機構ユニット2へ直接伝達されないようになっている。
【0043】
上部ベース8は、天板8tの両側に、側板8b,8cが折り曲げ形成されており、この側板8b,8cのY1とY2側の端部にそれぞれ取付片8d,8d,8d,8dが形成されている。各取付片8dが、前記下部ベース7の側板7b,7cに固定されている。
【0044】
また上部ベース8には、複数の支持片9a,9b,9c,9d,9e,9f,9gが形成されている。支持片9a〜9dは、それぞれZ2方向に内側に垂直に折り曲げられて、その先部が若干外側(X1−X2側)に折り曲げられている。支持片9e,9fは、それぞれZ2方向に垂直に折り曲げられて、その先部が若干外側(Y2側)に折り曲げられている。また支持片9gは、Z2方向に内側に垂直に折り曲げられて、その先部が若干内側(Y1側)に折り曲げられている。さらに、図5、図8および図10に示すように、上部ベース8のY2側の略中央には、Z2方向へ段差状に折曲形成された固定片(固定部)9hが設けられている。
【0045】
このように形成された外部シャーシ3の内側に前記機構ユニット2が設けられて、前記弾性支持部材40a,40b,40cによって弾性的に支持される。
【0046】
図11と図12は、前記のように下部シャーシ4、上部シャーシ5およびクランプシャーシ6が組み立てられた機構ユニット2を斜め下方向から見た斜視図であり、図13と図14は同じ部分の底面図である。図11に示すように、本実施の形態のディスク装置1では、下部シャーシ4の裏側に、モータMを有する切換手段が設けられており、この切換手段により、前記モータMの動力が、光ヘッドをディスクDの半径方向に沿って移動させる駆動力と、ディスクを搬送するときにローラ18を回転させる駆動力として伝達される。
【0047】
図13に示すように、下部シャーシ4の裏側には、動力伝達部材10がY方向に移動自在に支持されている。動力伝達部材10は、側板4aに平行な板部10aとこれに直交する板部10bとを有してL字型に形成されており、前記板部10bのY1側にラック10cが形成されている。このラック10cは、駆動歯車50aと噛合っている。この駆動歯車50aは、図17ないし図19に示す姿勢制御部材61の中心軸61aを中心として回動し、しかも姿勢制御部材61と一緒に回動するようになっている。
【0048】
図15に示すように、前記動力伝達部材10の板部10aにはZ方向に延びる長穴10dが形成されており、この長穴10d内に、前記連結部材20の軸穴20aと、下部シャーシ4に形成された前記案内長穴16とを連結している前記軸部29が摺動自在に挿入されている。動力伝達部材10がY方向に移動させられると、前記長穴10dによって、前記軸部29にY方向への移動力が与えられ、前記連結部材20は、下部シャーシ4に形成された前記案内長穴16に案内されながら回動する。
【0049】
前記下部シャーシ4の側板4aに形成されている前記案内長穴16は、連結部材20の回動支点である軸28を中心とした一定の半径軌跡に沿って形成されている。一方、前記クランプシャーシ6のアーム部30に形成された前記案内穴33は、Y2側の端部が前記軸28から遠い距離にあり、Y1側の端部が前記軸28から近い距離にある。よって、図7に示すように、連結部材20が反時計方向へ回動すると、クランプシャーシ6が前記軸突起4eを支点として反時計方向へ回動させられ、図9に示すように、連結部材20が時計方向へ回動すると、クランプシャーシ6は時計方向へ回動する。
【0050】
次に、前記切換手段について説明する。
図13に示すように、前記機構ユニット2の下部シャーシ4には、対物レンズを有する光ヘッドHおよび、この光ヘッドHをディスクDの記録面に沿ってディスクDの半径方向へ移動させるヘッド移送手段50が設けられている。
【0051】
ヘッド移送手段50は、光ヘッドHを移動自在に支持するガイド軸51と、前記光ヘッドHに移動力を与えるスクリュー軸52を有している。光ヘッドHはヘッドベースHbを有しており、ヘッドベースHbには駆動穴53aが形成されて、この駆動穴53aが前記スクリュー軸52に外挿されており、前記駆動穴53a内に形成された雌ねじ部などの掛止部が前記スクリュー軸52のねじ溝に係合している。よって、前記スクリュー軸52が回転させられると、光ヘッドHがディスクDの半径方向へ移動させられる。
【0052】
図11に示すように、前記下部シャーシ4にはモータMが固定されており、モータMの出力軸には、ウォームギヤm1が固定されている。下部シャーシ4の下面には、平歯状の大径歯車54aとウォームフォイールである小径歯車54bが一体に形成された2段ギヤ54が設けられ、前記ウォームギヤm1に前記小径歯車54bが噛み合っている。図13および図16に示すように、前記ヘッド移送手段50を構成している前記スクリュー軸52の一端には、ウォームフォイールである小歯車52aが固定されている。その側方には、前記小歯車52aと噛み合うウォームギヤである小径歯車55bと、平歯状の大径歯車55aとが一体に形成された2段ギヤ55が設けられている。
【0053】
前記2段ギヤ54と前記2段ギヤ55との間には、切替手段70の一部を構成する首振りアーム71が設けられている。
【0054】
図13に示すように、首振りアーム71は略扇状に形成されており、軸71aを支点として下部シャーシ4に回動自在に支持されている。前記首振りアーム71と前記下部シャーシ4との間には、前記軸71aに回転自在に支持された平歯状の駆動歯車72が設けられている。駆動歯車72は、2段ギヤ54の大径歯車54aに常に噛み合っており、前記モータMの動力が2段ギヤ54を介して駆動歯車72に伝達されるようになっている。
【0055】
前記首振りアーム71には、前記2段ギヤ55に向けられた平歯状の切換え歯車73が回動自在に支持されており、この切換え歯車73は前記駆動歯車72と常に噛み合っている。また前記首振りアーム71には、別の位置で駆動歯車72と常に噛み合う平歯状の切換え歯車74が回動自在に支持されている。前記駆動歯車72が駆動されると、この駆動歯車72と噛み合っている前記切換え歯車73と切換え歯車74の双方が同時に回動させられる。そして首振りアーム71の首振り動作によって、前記駆動歯車72の回転動力が、前記2段ギヤ55と後述する2段ギヤ56に選択的に伝達されるようになっている。
【0056】
図16に示すように、前記首振りアーム71には、各歯車72,73,74が配置されている側と逆側に突出するロック突起75が一体に形成されている。前記下部シャーシ4には、前記首振りアーム71と一部において重なる位置に略扇状のロック制御板80が設けられており、このロック制御板80は、下部シャーシ4に固定された軸81に回動自在に支持されている。また、このロック制御板80は、図示しないばねによって反時計方向へ付勢されている。このロック制御板80の周縁部には、四角形状のロック凹部80aが切り欠き形成されている。またロック制御板80には、前記ロック凹部80aの一部を塞ぐ規制片80bが形成されている。
【0057】
前記ロック制御板80と前記光ヘッドHの移動領域との間の空間には、切替手段の一部を構成する切替アーム90が設けられており、この切替アーム90は、下部シャーシ4の底板に固定された軸93に回動自在に支持されている。切替アーム90はブーメラン形状であり、光ヘッドH側に延びる入力アーム91と、ロック制御板80側に延びる出力アーム92を有している。入力アーム91の先端は、前記スクリュー軸52と重なる位置で且つ光ヘッドHの移動領域内に位置している。また前記出力アーム92の先部には押圧突起92aがZ1向きに形成されており、この押圧突起92aは、ロック制御板80の被押圧部となる側面80cに当たる位置に延びている。
【0058】
また前記ロック制御板80の近傍には制御手段60が設けられている。この制御手段60では、前記下部シャーシ4の底板に中心軸61aが固定されている。この中心軸61aのZ1側には、前記2段ギヤ62が回転自在に支持されており、Z2側には、姿勢制御部材61が回動自在に支持されている。そして、前記2段ギヤ62と姿勢制御部材61は、互いに独立して回転できるようになっている。前記2段ギヤ62は、姿勢制御部材61に近い側に平歯状の小歯車62a(図17参照)が、遠い側に平歯状の大歯車62bが一体に形成されている。
【0059】
図12と図13に示すように、前記動力伝達部材10のラック10cと噛み合う前記駆動歯車50aは、前記2段ギヤ62と下部シャーシ4との間に位置しており、この駆動歯車50aは姿勢制御部材61と一体となって回転できるように連結されている。
【0060】
図16に示すように、前記首振りアーム71に設けられた前記切換え歯車74と、前記2段ギヤ62との間の空間には、1対の2段ギヤ56,57から成る減速歯車列が設けられている。一方の2段ギヤ56は、平歯状の小径歯車56aと大径歯車56bが一体に形成されたものであり、小径歯車56aが前記切換え歯車74と噛み合うことができる位置に対向している。他方の2段ギヤ57は、小径歯車57aと大径歯車57bが一体に形成されて、大径歯車57bが前記小径歯車56aと噛み合っている。そして小径歯車57aが、前記2段ギヤ62の大歯車62bと噛み合っている。
【0061】
図17に示すように、前記制御手段60では、前記小歯車62aに噛み合う遊星歯車63が設けられている。この遊星歯車63を回転自在に支持している回動軸63aは、前記姿勢制御部材61に固定されている。
【0062】
図16に示すように、前記2段ギヤ62の大歯車62bの外側に対向する位置には、内歯歯車を有するラック部材64が設けられている。このラック部材64は、下部シャーシ4に固定された固定内歯歯車である固定ラック64aと、この固定ラック64aと並ぶ位置にあって、下部シャーシ4に固定された軸65を支点として回動可能な可動内歯歯車である可動ラック64bとを有している。前記固定ラック64aは、前記小歯車62aの周囲を移動する遊星歯車63と噛み合う位置に固定されており、また、前記可動ラック64bは前記遊星歯車63と噛み合う伝達姿勢と遊星歯車63から離れる退避姿勢との間で回動動作できるようになっている。前記可動ラック64bが遊星歯車63と噛み合うことができる位置にあるとき、固定ラック64aの内歯と、可動ラック64bの内歯は連続した円弧上に位置する。
【0063】
前記姿勢制御部材61のZ2側の面には、案内溝66が設けられている。この案内溝66は、中心軸61aに近い内周側において前記中心軸61aを中心とする円弧軌跡に沿って形成された退避案内路66aと、前記退避案内路66aの一方の端部と連続して前記中心軸61aから離れる方向に延びる動作案内路66bを有している。また、前記案内溝66では、前記動作案内路66bと対向する位置に、前記中心軸61aを中心とする円弧軌跡に沿って延びる待機案内路66cが連続して形成されている。
【0064】
さらに、前記案内溝66には、前記動作案内路66bおよび前記待機案内路66cよりも前記中心軸61aから離れる外周側に位置し、前記中心軸61aを中心とする円弧軌跡に沿って延びるロック案内路66dが設けられており、このロック案内路66dの一部が前記待機案内路66cと対向している。また前記ロック案内路66dの一端から外側に向かって延び、且つ姿勢制御部材61の外部に通じる導入案内路66eが形成されている。
【0065】
図17に示すように、前記姿勢制御部材61のZ2側の面には、前記案内溝66と共に他の案内溝67が形成されている。この案内溝67は、前記中心軸61aを中心とする円弧軌跡に沿って形成された伝達案内路67aと、前記伝達案内路67aの一端に連続して前記中心軸61aから離れる方向へ延びる退避案内路67bとを有している。
【0066】
図16に示すように、前記可動ラック64bの先端には、姿勢制御部材61のZ2側の面に重なるように延びる腕部68が一体に形成されている。この腕部68の先端にZ1向きに案内突起68aが形成され、前記案内突起68aが前記案内溝67に挿入されている。
【0067】
前記可動ラック64bを支持している前記軸65には、ドライブアーム69が回動自在に支持されている。また前記軸65にドライブ歯車G1が回動自在に支持されている。このドライブ歯車G1は、前記下部シャーシ4の底板と前記可動ラック64bとの間に位置している。図17に示すように、前記ドライブ歯車G1は、小径歯車G1aが一体に形成された2段ギヤであり、前記小径歯車G1aは、前記2段ギヤ62の大歯車62bと常に噛み合っている。
【0068】
前記ドライブアーム69は、姿勢制御部材61のZ2側の面に重なる位置に延びる第1アーム69aと、ローラ9側に延びる第2アーム69bとを有している。前記第1アーム69aの先端に案内突起69a1がZ1向きに形成され、前記案内溝66内に挿入されている。前記第2アーム69bの先端には、前記ドライブ歯車G1の大歯車G1bと噛み合う減速歯車G2が回動自在に支持されている。
【0069】
前記第1アーム69aと第2アーム69bは別体に形成され、共に前記軸65に回動自在に支持されている。また、第1アーム69aと第2アーム69bは、ばね69cで互いに引き合っており、且つ両アーム69aと69bは、図17に示す相対角度にて安定するように互いに掛止されている。前記ドライブアーム69が反時計方向へ回動して、前記減速歯車G2が減速歯車G3と噛み合うときに、その噛み合い圧力が前記ばね69cの弾性力により発揮される。
【0070】
前記減速歯車G3は、下部シャーシ4の底板に固定された軸に回動自在に支持されているものである。前記減速歯車G3および、これと噛み合う減速歯車G4,G5、さらにはハス歯歯車を有する連絡歯車G6によって動力伝達部Gaが形成されている。前記ローラ18のローラ軸の一端には歯車G7が固定されている。図9に示すように、ローラ18がZ1方向へ持上げられて、搬送力伝達姿勢となったときに、前記ローラ軸18aに設けられた歯車G7と前記連絡歯車G6とが噛み合うようになっている。
【0071】
前記ロック制御板80には、姿勢制御部材61のZ2側の面に重なる腕部82が一体に形成されている。この腕部82の先端にZ1方向に向く案内突起82aが形成されており、この案内突起82aが前記案内溝66内に挿入可能となっている。
【0072】
図17に示すように、前記可動ラック64bの先部に設けられた腕部68には、Z2方向に突出する連結突起68bが形成されている。この連結突起68bは、Y方向に延びるラック制御バー100の一端に形成された連結穴100aに挿入されている。またラック制御バー100は、ねじりコイルばねなどによる付勢部材102によって、常にY1方向へ付勢されている。
【0073】
下部シャーシ4の裏面には軸104が固定されて、この軸104に小アーム105が回動自在に支持されている。そしてこの小アーム105に開口している連結穴105aに、前記ラック制御バー100のY2側の端部に設けられた連結軸106が挿入されている。
【0074】
図2に示すように、前記上部シャーシ5の天板5eには、左右に一対の位置決めアーム108と109が回動自在に設けられている。位置決めアーム108の先端にはZ2方向に延びる位置決めピン111が、位置決めアーム109の先端にはZ2方向に延びる位置決めピン112が設けられており、それぞれの位置決めピン111,112は、機構ユニット2内のディスクDの移送経路上に延びている。
【0075】
ディスクDが搬送されていないときは、位置決めアーム108と位置決めアーム109が互いに接近するようにばねで付勢されている。前記ローラ18によってディスクDがY2方向へ搬送されると、前記ディスクDの外周縁によって前記位置決めピン111と112が押されて、位置決めアーム108と109が互いに開く方向へ回動させられる。そして位置決めアーム108と位置決めアーム109との対向間隔が最大限開いたときに、位置決めピン111と112に当たっているディスクDの中心穴がターンテーブルの中心に一致するようにディスクDが位置決めされる。
【0076】
図18に示すように、前記機構ユニット2内には、一方の位置決めアーム109によって回動させられるトリガーアーム113が設けられている。このトリガーアーム113は、軸114を支点として回動するものである。このトリガーアーム113には、長穴113aが形成されており、この長穴113a内に、前記位置決めアーム109に設けられたピン109aが摺動自在に挿入されている。このトリガーアーム113にはトリガーピン107が取り付けられており、このトリガーピン107が、前記小アーム105に形成された長穴105b内に摺動自在に挿入されている。
【0077】
ディスクDが装填されていない状態では、位置決めアーム108と109は互いに接近するように回動し、下部シャーシ4の裏側から見たときに、トリガーアーム113が反時計方向へ回動しているため、トリガーアーム113によって小アーム105は、図19に示すように反時計方向へ回動させられる。またディスクDが搬送されると、位置決めアーム108と109が互いに離れる方向へ回動するため、下部シャーシ4の裏面から見たときにトリガーアーム113が時計方向へ回動させられ、よって小アーム105が図17および図18に示すように時計方向へ回動させられる。
【0078】
次に、前記ディスク装置1の動作について説明する。
(ディスク駆動状態)
図7と図8は、ディスクDが回転駆動部11に装填されて、再生処理や記録処理が実行されている状態を示している。
【0079】
この状態では、図13および図15に示す動力伝達部材10がY1方向へ移動させられているため、図7に示すように連結部材20が反時計方向へ回動しており、案内突起21が、クランプシャーシ6に形成された案内穴33のY1側の端部に位置している。よって、クランプシャーシ6は、支持穴32aが挿通されている軸突起4eを支点として反時計方向に回動させられている。
【0080】
前述のようにクランパ36を支持しているクランプアーム35は、トーションスプリングの弾性部材37の付勢力により前記クランプシャーシ6の上面に押し付けられている。しかも前記上面は回動支点である軸突起4eよりもY2側に位置している。そのため、クランプシャーシ6が反時計方向へ回動すると、前記クランプアーム35は下部シャーシ4に接近することになり、前記クランパ36は弾性部材37の付勢力を受けながらターンテーブル13上のディスクに押し付けられている。
【0081】
また、姿勢設定部材14および姿勢設定部材15の連結穴14g,15gと、前記クランプシャーシ6のアーム部30およびアーム部31の先部の連結穴30a,31aが連結ピン(図示せず)により互いに連結されているため、図7に示すようにクランプシャーシ6が反時計方向へ回動させられていると、姿勢設定部材14,15は、軸4cを支点として時計方向へ回動させられる。そして、上部シャーシ5に形成された嵌合片22の切欠部22aに、姿勢設定部材14の嵌合部14eが嵌る。
【0082】
前記姿勢設定部材14,15の時計方向への回動により、この姿勢設定部材14,15に連結されている前記回動アーム17a,17bが、軸突起17a1,17b1を支点として、図7に示すように反時計方向へ回動させられている。したがって、前記回動アーム17a,17bに支持されているローラ18がディスクDから離れた退避姿勢となっている。
【0083】
また、図7,8に示す状態では、クランプシャーシ6と姿勢設定部材14,15を有する機構ユニット2の全体は外部シャーシ3の内面のいずれにも当接せずに、弾性支持部材40a,40b,40cにより外部シャーシ3内で弾性的に支持されている。
【0084】
再生または記録動作では、図17に示すように、姿勢制御部材61が時計方向へ回動しており、光ヘッドHが入力アーム91に当たらない領域で移動する。したがって、ロック制御板80は図示しないばねの付勢力によって反時計方向へ回動させられており、このロック制御板80の側面80cで押圧突起92aが押され、切替アーム90が時計方向へ回動させられている。また、ロック制御板80に形成されたロック凹部80a内に首振りアーム71のロック突起75が位置し規制片80bによって抜け出ないように保持されている。その結果、首振りアーム71は図17において時計方向へ回動させられた状態を維持し、首振りアーム71の切換え歯車73は、2段ギヤ55の大径歯車55aと噛み合っている。また、他方の切換え歯車74は、大径歯車56bから離れている。
【0085】
よって、モータMからの動力は、2段ギヤ54、駆動歯車72、切換え歯車73及び2段ギヤ55を介して小歯車52aに伝達されて、スクリュー軸52が回転させられる。このスクリュー軸52の回転力によって、光ヘッドHが回転駆動部11に接近する方向と離れる方向、すなわちディスクDの半径方向に移動させられる。そして、前記スピンドルモータ12によってディスクDが回転駆動させられ、前記光ヘッドHがディスクDの半径方向へ移動させられて、ディスクDに対する信号の記録、またはディスクDからの信号の再生が行われる。なお、記録または再生動作では、前記光ヘッドHに設けられた対物レンズで集光されるレーザーにより、ディスクDの記録領域が走査される。ただし、この走査範囲で光ヘッドHが移動する際、光ヘッドHは、切替アーム90の入力アーム91に当たらない。
【0086】
またモータMからの動力は、図12と図13に示す2段ギヤ56の大径歯車56bに伝達されないので、2段ギヤ57、2段ギヤ62及び駆動歯車50aには駆動力が伝達されることはなく、動力伝達部材10はY1側に位置したままである。よって、連結部材20は、図7に示すように反時計方向へ回動した状態を維持している。
【0087】
(ディスク排出動作)
ディスクDの再生処理や記録処理が完了し、ディスクDを排出させるときには、前記モータMによって、前記光ヘッドHが内周側へ移動させられる。このときの光ヘッドHは、再生や記録動作による移動範囲よりもさらにディスクDの内周側で、図18に示すように、内周側の移動限界位置Aまで移動させられる。
【0088】
図17に示す再生または記録動作では、入力アーム91の先端が、前記移動限界位置Aより光ヘッドH側へ突出した位置にあるが、前記のように光ヘッドHが移動限界位置Aに移動すると、光ヘッドHのヘッドベースHbによって入力アーム91が押圧され、切替アーム90が反時計回り方向に回動させられる。
【0089】
図18に示すように、切替アーム90が反時計方向へ回動すると、出力アーム92の押圧突起92aによってロック制御板80の側面80cが押され、ロック制御板80が時計回り方向に回動させられる。
【0090】
そして、まずロック制御板80の規制片80bが、首振りアーム71のロック突起75から外れ、ロック凹部80aによる前記ロック突起75の拘束が解除される。モータMによって前記駆動歯車72が反時計方向へ始動させられ、切換え歯車73が時計方向へ回転させられる。そのため、切換え歯車73の歯が大径歯車55aの歯に与える力の反力により、拘束が解除された首振りアーム71が反時計方向へ回動させられ、切換え歯車73が大径歯車55aから離れ、他方の切換え歯車74が2段ギヤ56の大径歯車56bと噛み合う。このとき、首振りアーム71のロック突起75がロック凹部80aから抜け出て、切換え歯車74が大径歯車56bに噛み合う。
【0091】
その後は、モータMの動力が、駆動歯車72から切換え歯車74を介して2段ギヤ56,57に伝達される。さらに2段ギヤ57の小径歯車57aから2段ギヤ62の大歯車62bに伝達されて、大歯車62bが反時計方向へ回動させられる。大歯車62bと一緒に回動する小歯車62aには遊星歯車63が噛み合っているため、遊星歯車63が時計方向へ回動する。また、遊星歯車63が固定ラック64aと噛み合った状態で回動するため、遊星歯車63の回動軸63aと一体の姿勢制御部材61が反時計方向に回動させられる。
【0092】
姿勢制御部材61が反時計方向への動作を開始すると、ロック制御板80と一体の腕部82に設けられた案内突起82aが、姿勢制御部材61に形成された案内溝66の導入案内路66eからロック案内路66dへ引き込まれる。この案内動作により、ロック制御板80がさらに時計方向へ回動して、ロック突起75がロック制御板80の曲面80dに乗り上がって、ロック突起75がロック凹部80aに戻らないように規制される。よって、首振りアーム71が時計方向へ回動しないように規制される。その後に姿勢制御部材61が反時計方向へ回動する間、案内突起82aは、ロック案内路66dを摺動しながら案内されるが、このロック案内路66dは中心軸61aからの半径が一定の円弧軌跡であるため、ロック制御板80は時計方向へ回動した状態に保持され、切換え歯車74と大径歯車56bとが噛み合った状態を維持する。
【0093】
姿勢制御部材61が反時計方向に回動すると、この姿勢制御部材61と一体となって駆動歯車50aも反時計方向に回転させられる。駆動歯車50aが反時計方向に回動すると、図13および図15に示す動力伝達部材10がY2方向へ移動させられる。この動力伝達部材10の長穴10dにより連結部材20が時計方向へ回動させられる。この連結部材20に設けられた案内突起21が、クランプシャーシ6の案内穴33をY1側からY2側へ移動することにより、クランプシャーシ6が軸突起4eを支点として時計方向へ回動させられる。
【0094】
クランプシャーシ6が時計方向へ回動すると、図6に示すようにクランプシャーシ6の後端部6cがZ1方向へ持ち上がって、前記後端部6cが上部ベース8の内面に当接する。図10に示すように、クランプシャーシ6上でのクランプアーム35の回動支点よりも後方側(Y2)に位置する前記クランプアーム35の当接部35aが、上部ベース8の固定片9hの内面(下面)に当接させられるため、クランプアーム35は、クランプシャーシ6との回動支点部35bを中心として反時計方向へ回動させられ、クランパ36がターンテーブル13上のディスクDから上方へ離される。よって、ディスクDのクランプが解除される。
【0095】
さらに、前記クランプシャーシ6が時計方向へ回動すると、これに連結されている姿勢設定部材14,15が、軸4cを支点として反時計方向へ回動させられる。この動作により、機構ユニット2が外部シャーシ3内で動くことのないように拘束される。
【0096】
この拘束のための動作は、まず図9および図10に示すように、クランプシャーシ6が時計方向に回動してその後端部6cが上部ベース8の内面に当接して機構ユニット2の上方への移動が規制される。さらにクランプシャーシ6の前記後端部6cの両側面が支持片9cと支持片9d(図5にも図示)との間に挟持されて機構ユニット2のX方向への移動が規制される。さらに、上部ベース8の前記支持片9fと9eが、クランプシャーシ6の上面に形成された切欠部6dと6eに挿入され、さらに前記支持片9gが、クランプシャーシ6の切欠部6fに挿入される。そのためクランプシャーシ6の後端部6cが、前記支持片9f,9eと支持片9gとで挟まれる状態となって、機構ユニット2のY方向への動きが規制される。
【0097】
また、図9に示すように、姿勢設定部材14が反時計方向へ回動すると、そのY1側端部の当接片14aが上部ベース8の内面8aに当接し、Y2側の当接片14bが下部ベース7の底板7aに当接して、機構ユニット2が上下方向となるZ方向に移動するのが規制される。なお、姿勢設定部材15についても同様にZ方向への移動が規制される。このとき、当接片14a,15aの一部が、上部ベース8に折り曲げ形成された支持片9a,9bの内側へ介入することで、姿勢設定部材14,15を介して機構ユニット2がX方向へも動くことのないように規制される。
【0098】
このように、クランプシャーシ6と姿勢設定部材14,15が下部ベース7と上部ベース8にそれぞれ当接することで、回転駆動部11を有する機構ユニット2の全体が、X方向とY方向とZ方向の全方向へ移動するのが規制されるようになる。
【0099】
また図10に示すように、クランプシャーシ6が時計方向へ回動すると、回動アーム17a,17bが、時計方向へ回動し、この回動アーム17a,17bに支持されているローラ18が持上げられて、ディスクDの下面に当接し、ローラ18からディスクDに対して搬送力を伝達可能な状態に設定される。
【0100】
ここで、前記姿勢制御部材61が、図17の位置から反時計方向へ回動して図18に至る過程において、ドライブアーム69の第1アーム69aに設けられた案内突起69a1は、図17に示すように最初に退避案内路66aに位置している。前記退避案内路66aは中心軸61aを中心とする円弧軌跡上に位置しているため、姿勢制御部材61が反時計方向へ回動する間、ドライブアーム69が回動させられることがなく、減速歯車G2は減速歯車G3から離れたままである。しかし、姿勢制御部材61が反時計方向に回動して図18に示す位置まで回動すると、案内突起69a1が退避案内路66aから動作案内路66bに引き込まれ、動作案内路66bによって、ドライブアーム69が反時計方向に回動させられる。よって、第2アーム69bに設けられた減速歯車G2が、動力伝達部Gaの減速歯車G3に噛み合わされる。
【0101】
そして、大歯車62bの回転力が、ドライブ歯車G1から動力伝達部Gaを介して連絡歯車G6に伝達される。さらにその時点で連絡歯車G6と噛み合っている歯車G7に動力が伝達され、ディスクDに当たる位置まで上昇しているローラ18がディスク排出方向へ回動させられる。したがって、クランプが解除されたディスクDは前記ローラ18の回転力により、筐体の挿入口に向けて搬送される。
【0102】
また、姿勢制御部材61が図18まで回動すると、前記遊星歯車63が固定ラック64aから外れる。ただし、この時点では、可動ラック64bの先部に設けられた案内突起68aが、案内溝67の伝達案内路67a内に位置している。この伝達案内路67aは、中心軸61aを中心とする円弧軌跡上に位置しているため、可動ラック64bは固定ラック64aと同じ円弧上に位置している。そのため、遊星歯車63は前記固定ラック64aから外れた後に前記可動ラック64bに噛み合いながら反時計方向へ移動する。
【0103】
この間、ロック制御板80に設けられた案内突起82aが、ロック案内路66dの端部まで移動させられる。また、ドライブアーム69に設けられた案内突起69a1は、動作案内路66bから外れて待機案内路66cに移動させられる。前記待機案内路66cは中心軸61aを中心とする円弧軌跡上に位置しているため、ドライブアーム69では減速歯車G2と減速歯車G3との噛み合いが維持される。
【0104】
さらに姿勢制御部材61が図18の位置からさらに反時計方向に回動すると、可動ラック64bに設けられた案内突起68aが案内溝67の終端の退避案内路67bに対向する位置に至る。この時点で、モータMで駆動される前記ローラ18の回転力によりディスクDがY2方向へある程度の距離だけ移送されているため、位置決めピン112からディスクDの外周縁が離れており、位置決めアーム109は、図2において時計方向へ回動可能である。よって、位置決めアーム109と連動しているトリガーアーム113も図18において反時計方向へ回動可能な状態であり、トリガーピン107を介して前記トリガーアーム113と連結されている小アーム105も反時計方向へ回動できる状態となっている。また、付勢部材102の付勢力を受けているラック制御バー100もY1方向へ移動可能となっている。
【0105】
そのため、図19に示すように前記付勢部材102の付勢力により案内突起68aが退避案内路67bへ入り込み、姿勢制御部材61がその位置で回動しないようにロックされる。また前記ラック制御バー100により、可動ラック64bが遊星歯車63から離れる位置へ回動させられる。よって、その後に大歯車62bが回動させられる際、小歯車62aに噛み合っている遊星歯車63は、その位置で停止したまま自転するだけである。
【0106】
このように姿勢制御部材61がロックされると、前記駆動歯車50aが停止するため、動力伝達部材10も、図14に示す位置で動くことなくロックされる。したがって、クランプシャーシ6、姿勢設定部材14,15および回動アーム17a,17bは図9に示す状態を維持する。よって、ローラ18はディスクDに当たる搬送力伝達姿勢で停止している。
【0107】
図19に示すように姿勢制御部材61がロックされた後も、モータMの動力により2段ギヤ62を駆動することが可能である。また、図19では、姿勢制御部材61がロックされているため、ドライブアーム69により減速歯車G2とG3とが噛み合ったまま維持される。したがって、モータMを駆動すると、その動力は前記2段ギヤ62から動力伝達部Gaを介してローラ18に伝達される。そのため機構全体は図9の状態を維持したままローラ18だけが駆動されて、ディスクDを挿入口に向けて搬出させることが可能となる。
【0108】
(ディスクの装填動作)
ディスクDが排出された待機状態は図6に示されている。このとき、図9と図10に示すように、クランプシャーシ6と姿勢設定部材14,15とが互いに逆向きに回動して、外部シャーシ3内で機構ユニット2がロックされた状態にある。またこのとき、ディスクDを挿入口からターンテーブル13上に導く空間が形成されている。またローラ18はディスクDに当接可能でこのディスクDを搬送できる位置にあり、モータMの動力は2段ギヤ62を介してローラ18にのみ伝達できるようになっている。
【0109】
待機状態では、図19に示すように、ロック制御板80の案内突起82aがロック案内路66dに保持されて、ロック制御版80が時計方向へ回動させられている。また、光ヘッドHが移動限界位置Aまで移動し切替アーム90は反時計方向へ回動しているが、このとき切替アーム90の押圧突起92aと、ロック制御板80の側面80cとの間には隙間δが形成されている。
【0110】
ディスクDが筐体の挿入口から挿入されたことが検知されると、モータMが始動する。なお、このディスクDの挿入検知手段としては、機構ユニット2の挿入口側に一対の検知ピン25,25(図1参照)が設けられ、この検知ピン25と25との間隔がディスクDの直径よりも小さく設定されており、ディスクDがこれら検知ピン25,25に当接して、検知ピン25,25が所定位置まで広げられることによってディスクDが挿入されたのが検知される。
【0111】
ディスクDの挿入が検知されると、モータMの動力により駆動歯車72が駆動されるが、このときの駆動歯車72の回転方向は図19において時計方向(CW)である。この回転力は、切換え歯車74から2段ギヤ56,57を介して制御手段60の大歯車62bに伝達され、大歯車62bが時計方向へ駆動される。この大歯車62bの動力はドライブ歯車G1から動力伝達部Gaを介して、歯車G7に伝達され、ローラ18がディスクDを搬入する方向へ駆動される。
【0112】
このローラ18の回転力によりディスクDは、ディスク装置1の機構ユニット2内に送り込まれる。送り込まれているディスクDの外周縁は、図6に示す位置にある位置決めピン111と112に当り、ディスクDの移送力により、前記位置決めピン111と112がY2方向へ押され、位置決めアーム108が時計方向へ回動させられ、位置決めアーム109が反時計方向へ回動させられる。そして、ディスクDの中心穴が回転駆動部11のターンテーブル13上に一致したときに、前記位置決めアーム108と109が互いに離れる方向の最終位置まで回動し、ディスクDは中心穴がターンテーブル13に一致した状態で位置決めされる。
【0113】
図2に示すように位置決めアーム109が反時計方向へ最終の位置まで回動し、前記のようにディスクDが位置決めされたときに、トリガーアーム113が、図18において時計方向へ回動させられ、トリガーアーム113とトリガーピン107を介して連結されている小アーム105が図19の状態から時計方向へ回動させられて図18の状態に至る。
【0114】
小アーム105が時計方向へ回動すると、ラック制御バー100がY2方向へ移動させられて、可動ラック64bが反時計方向へ回動させられて遊星歯車63と噛合する。また、案内突起68aが退避案内路67bから抜け出て、姿勢制御部材61のロックが解除される。前記のように大歯車62bが時計方向へ回動し、この大歯車62bと一緒に小歯車62aが時計方向へ回動し、遊星歯車63が反時計方向へ回動しているため、遊星歯車63と可動ラック64bとが噛み合った時点で、姿勢制御部材61が時計方向へ回動させられる。
【0115】
このときの動作は、図19から図17に向けて逆行する動作である。このときの姿勢制御部材61の時計方向への回動動作では、可動ラック64bに設けられている案内突起68aが、伝達案内路67aに位置し、可動ラック64bが遊星歯車63と噛み合った状態を維持する。
【0116】
また、姿勢制御部材61が図18から図17まで回動する間に、ドライブアーム69に設けられた案内突起69a1が、待機案内路66cから動作案内路66bを経て退避案内路66aに至る。この間、ドライブアーム69が時計方向へ回動し、減速歯車G2が減速歯車G3から離れ、大歯車62bからの回転力がローラ18に伝達されなくなり、ローラ18が停止する。
【0117】
また姿勢制御部材61が時計方向へ回動するため、これと共に駆動歯車50aが時計方向へ回動し、動力伝達部材10がY1方向へ駆動される。よって、図7に示すように、動力伝達部材10により連結部材20が反時計方向へ回動させられ、図7に示すように、クランプシャーシ6が反時計方向へ回動させられて、クランプシャーシ6が上部ベース8の内面8aから下方へ離れる。これに伴って、クランプアーム35の当接部35aが上部ベース8の固定片9hから離れ、クランプアーム35が時計方向へ回動する。よって、クランパ36の付勢力によってディスクDがターンテーブル13との間で挟持される。
【0118】
また、クランプシャーシ6の回動力で姿勢設定部材14,15が時計方向に回動させられて、図7に示すように、ローラ18がディスクDから離される。クランプシャーシ6と姿勢設定部材14,15が互いに逆向きに回動することで、機構ユニット2と外部シャーシ3との間でのロックが解除されて、機構ユニット2が外部シャーシ3内で弾性支持部材40a,40b,40cで弾性浮上された状態となる。
【0119】
姿勢制御部材61が図18の位置からさらに時計方向へ回動すると、ロック制御板80に設けられた案内突起82aが、ロック案内路66dから導入案内路66eに案内される。このときの案内力によって、ロック制御板80がわずかに反時計方向へ回動させられ、ロック制御板80の曲面80dが、首振りアーム71のロック突起75から離れ、首振りアーム71の拘束が解除される。
【0120】
このとき遊星歯車63は固定ラック64aと噛み合っており、また大歯車62bの径が大きく、さらに2段ギヤ56,57が2つ噛み合っているため、2段ギヤ56側の負荷が大きくなっている。したがって反時計方向へ回転している切換え歯車74が2段ギヤ56に与える回転力の反力により、首振りアーム71が時計方向へ回動させられる。この回動により、前記ロック突起75がロック制御板80のロック凹部80a内に入り込むとともに、切換え歯車74が2段ギヤ56から離れ、他方の切換え歯車73が2段ギヤ55の大径歯車55aと噛み合う。そしてこのとき、ロック制御板80の側面80cと、切替アーム90の押圧突起92aとが当接する。
【0121】
モータMの動力が駆動歯車72から切換え歯車73を介して2段ギヤ55に伝達されるようになり、さらに小歯車52aによってスクリュー軸52が駆動されて、光ヘッドHが回転駆動部11から離れる方向へ移動させられる。その時点で切替アーム90が自由状態になる。よって、ばねによって反時計方向へ付勢されているロック制御板80が反時計方向へ回動し、図17に示すように、案内突起82aが導入案内路66eから抜け出るとともに、ロック制御板80の規制片80bがロック突起75に係合されて、ロック突起75がロック凹部80a内に保持されて首振りアーム71が時計方向へ回動した状態で保持される。
【0122】
その後は、モータMの動力がスクリュー軸52に与えられて、光ヘッドHが移動させられて、再生動作や記録動作が行われる。
【0123】
【発明の効果】
以上説明した本発明は、クランプとクランプ解除、搬送手段の切替えを、低負荷でしかもタイミング良く設定でき、さらに機構ユニットのロック動作も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の機構ユニットを示す分解斜視図、
【図2】機構ユニットの組立後の状態を示す斜視図、
【図3】本発明のディスク装置の外部シャーシを示す分解斜視図、
【図4】外部シャーシの組立後の状態を示す斜視図、
【図5】機構ユニットと外部シャーシを組立てた後の状態を示す平面図、
【図6】ディスク装置の待機状態を示す斜視図、
【図7】ディスク装置が駆動状態のときの側面図、
【図8】ディスク装置が駆動状態であるときを図5のVIII−VIII線で切断した断面図、
【図9】ディスク装置が搬送状態のときの側面図、
【図10】ディスク装置が駆動状態であるときを図5のVIII−VIII線で切断した断面図、
【図11】ディスク装置を図2の裏側から示した斜視図であり、機構ユニットがロック状態のときを示す、
【図12】ディスク装置を図2の裏側から示した斜視図であり、機構ユニットが搬送状態のときを示す、
【図13】図12の状態を示す底面図、
【図14】図11の状態を示す底面図、
【図15】図9の一部拡大側面図、
【図16】ディスク装置の裏側に配置されている切替手段を示す斜視図、
【図17】ディスク装置を裏側から示した切替手段の底面図であり、ディスク駆動時の状態を示す、
【図18】ディスク装置を裏側から示した切替手段の底面図であり、ディスク搬送時の状態に至る直前の状態を示す、
【図19】ディスク装置を裏側から示した切替手段の底面図であり、ディスク駆動時の状態を示す、
【符号の説明】
H 光ヘッド
1 ディスク装置
2 機構ユニット
3 外部シャーシ
4 下部シャーシ
4c 軸
4e 軸突起
5 上部シャーシ
6 クランプシャーシ
7 下部ベース
8 上部ベース
4a スクリュー軸
4b 小歯車
9a、9b、9c、9d、9e、9f、9g 支持片
9h 固定片(固定部)
10 動力伝達部材
11 回転駆動部
14,15 姿勢設定部材
14a,14,15a,15b 当接片
16 案内穴
17a,17b 可動アーム
18 ローラ
20 連結部材
21 案内突起
28 軸
29 軸部
30,31 アーム部
33 案内長穴
35 クランプアーム
36 クランパ
40a,40b,40c 弾性支持部材
50a 駆動歯車

Claims (5)

  1. 機構ユニットに、ディスクを駆動する回転駆動部と、前記回転駆動部にディスクをクランプするクランプ手段と、前記回転駆動部に向けてディスクを搬送する搬送手段とが設けられているディスク装置において、
    前記機構ユニットには、この機構ユニットに装填されるディスクの面と平行な軸を中心として回動し且つ前記クランプ手段と前記搬送手段とを連動させる姿勢設定部材と、この姿勢設定部材を回動させる駆動手段とが設けられており、
    前記姿勢設定部材が所定方向に回動するときに、前記クランプ手段が、ディスクのクランプを解除するように動作するとともに、前記姿勢設定部材の回動力により、前記搬送手段が、ディスクを搬送できる状態に設定され、
    前記姿勢設定部材が前記所定方向と逆向きに回動するときに、前記クランプ手段が、ディスクをクランプする状態に設定されるとともに、前記姿勢設定部材の回動力により、前記搬送手段が、ディスクへ搬送力を与えない状態に設定されることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記姿勢設定部材の回動中心を挟んだ一方の側が、前記クランプ手段に直接にまたは間接的に連結され、他方の側が、前記搬送手段に直接にまたは間接的に連結されている請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記搬送手段は、ローラとこのローラを支持するアームとを有し、前記姿勢設定部材により前記アームが回動させられて、ローラがディスクに接する位置とディスクから離れる位置に設定される請求項1または2記載のディスク装置。
  4. 前記クランプ手段は、回動動作するクランプシャーシを有しており、前記姿勢設定部材を回動させる前記駆動手段の動力によって、クランプシャーシが回動させられ、前記姿勢設定部材は前記クランプシャーシを介して回動させられる請求項1ないし3のいずれかに記載のディスク装置。
  5. 前記機構ユニットは、外部シャーシ内に弾性支持部材を介して支持されており、前記姿勢設定部材が前記所定方向へ回動したときに、この姿勢設定部材が前記外部シャーシに当たることによって、機構ユニットが外部シャーシ内で動かないように規制される請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
JP2002285668A 2002-09-30 2002-09-30 ディスク装置 Expired - Fee Related JP4045157B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002285668A JP4045157B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 ディスク装置
US10/674,291 US7107603B2 (en) 2002-09-30 2003-09-29 Disk device with clamp mechanism, attitude set-up member and conveying mechanism
CNB031603971A CN1249706C (zh) 2002-09-30 2003-09-29 光盘装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002285668A JP4045157B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004127336A true JP2004127336A (ja) 2004-04-22
JP4045157B2 JP4045157B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=32278909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002285668A Expired - Fee Related JP4045157B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 ディスク装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7107603B2 (ja)
JP (1) JP4045157B2 (ja)
CN (1) CN1249706C (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026693A1 (ja) * 2008-09-02 2010-03-11 三菱電機株式会社 ディスク装置
WO2010026694A1 (ja) * 2008-09-02 2010-03-11 三菱電機株式会社 ディスク装置

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW579043U (en) * 2002-11-29 2004-03-01 Lite On It Corp Clipping device for compact disk drive
JP4243525B2 (ja) * 2003-10-20 2009-03-25 パナソニック株式会社 ディスク装置
KR20060013593A (ko) * 2004-08-07 2006-02-13 삼성전자주식회사 디스크 척킹장치 및 그것을 갖는 디스크 플레이어
WO2006016656A1 (ja) * 2004-08-12 2006-02-16 Sony Corporation ディスクドライブ装置
JP2007193853A (ja) * 2006-01-16 2007-08-02 Fujitsu Ten Ltd ディスク再生装置
JP2007265521A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Orion Denki Kk 記録再生装置
JP4882547B2 (ja) * 2006-06-29 2012-02-22 ティアック株式会社 ディスク装置
KR20080051682A (ko) * 2006-12-06 2008-06-11 삼성전자주식회사 디스크 로딩장치 및 이를 구비한 휴대용 전자기기
JP2008165891A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Toshiba Corp 光ディスク装置
TW201013645A (en) * 2008-09-23 2010-04-01 Quanta Storage Inc Emergency ejection device for a slot-in optical drive
JP2012027967A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Jvc Kenwood Corp ディスク搬送機構及びディスク駆動装置
CN103295602B (zh) * 2012-02-24 2015-10-28 谷林电器(深圳)有限公司 光碟播放装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2001A (en) * 1841-03-12 Sawmill
DE2716848B2 (de) * 1977-04-16 1980-09-11 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Vorrichtung zum Einspannen eines plattenförmigen, flexiblen Aufzeichnungsträgers
JPS60231966A (ja) * 1984-04-30 1985-11-18 Sony Corp ディスクロ−ディング装置
US5084855A (en) * 1987-09-12 1992-01-28 Pioneer Electronic Corporation Device for preventing the erroneous insertion of a disc in a cd player for vehicles
US5084854A (en) * 1989-01-19 1992-01-28 Pioneer Electronic Corporation Optical disk reproducing apparatus
JP2001331997A (ja) 2000-05-19 2001-11-30 Clarion Co Ltd ディスクプレーヤのフローティングロック機構
TW529753U (en) * 2001-11-13 2003-04-21 Lite On It Corp Optical disk data storage device having two-type disk input ways

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026693A1 (ja) * 2008-09-02 2010-03-11 三菱電機株式会社 ディスク装置
WO2010026694A1 (ja) * 2008-09-02 2010-03-11 三菱電機株式会社 ディスク装置
CN102067221A (zh) * 2008-09-02 2011-05-18 三菱电机株式会社 盘片装置
JP4869436B2 (ja) * 2008-09-02 2012-02-08 三菱電機株式会社 ディスク装置
JP4869435B2 (ja) * 2008-09-02 2012-02-08 三菱電機株式会社 ディスク装置
US8381605B2 (en) 2008-09-02 2013-02-26 Mitsubishi Electric Corporation Disc device
US8587894B2 (en) 2008-09-02 2013-11-19 Mitsubishi Electric Corporation Disc device
CN102067221B (zh) * 2008-09-02 2014-01-01 三菱电机株式会社 盘片装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4045157B2 (ja) 2008-02-13
US7107603B2 (en) 2006-09-12
CN1497571A (zh) 2004-05-19
CN1249706C (zh) 2006-04-05
US20040117808A1 (en) 2004-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004127336A (ja) ディスク装置
JP2002074800A (ja) ディスクローディング装置
JPH10340512A (ja) ミニディスク・コンパクトディスク兼用ディスクプレーヤのローディング機構
EP1406258B1 (en) Optical disk driving apparatus
JP2004127334A (ja) ディスク装置
JP2003257106A (ja) 駆動装置
JP2004127335A (ja) ディスク装置
US7287263B2 (en) Disc apparatus
JPH09265707A (ja) オートチェンジャー
JP2002288911A (ja) ディスクプレーヤ
JP2000339877A (ja) ディスクプレーヤ
JP2008226339A (ja) ディスク再生機のディスク二重挿入防止装置。
JP2008226333A (ja) ディスク再生機のクランプ装置
JP2003303461A (ja) ディスク装置
JP2003303479A (ja) ディスク装置
JPH08180537A (ja) ディスクプレーヤのモード切換装置
JP4079917B2 (ja) ディスク装置
JP2008226334A (ja) ディスク装填装置
JPH04335248A (ja) ディスクローディング装置
JPH11213506A (ja) ディスク装置
WO2010026694A1 (ja) ディスク装置
JP2007323727A (ja) 車載用ディスクプレーヤ
JPH0266781A (ja) 両面演奏ディスクプレーヤ
JP2004178717A (ja) 検知手段を有するディスク装置
JP2836007B2 (ja) Cdプレーヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees