JP2004126098A - 光モジュール - Google Patents

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JP2004126098A
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Masahiro Nakajima
中嶋 正洋
Junji Taira
平 淳司
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Abstract

【課題】比較的容易に小型化でき且つ安定した光学特性を得ることができる光モジュールを提供する。
【解決手段】光ファイバ11がその長手方向に亘って内部に固着された光接続用フェルール12と、光素子14とを具備し、光接続用フェルール12の一端部側の所定位置に光素子14を位置決めして光ファイバ11と光接続するように配置すると共に、光接続用フェルール12の他端部に光接続用スリーブ15を介して光ファイバを固着した光ファイバフェルールを接続して光素子14と光接続するようにした保持部材22を具備する光モジュール10において、光接続用フェルール12の一端部にその他端部より小径となる小径円筒部25を設け、保持部材22に小径円筒部25を嵌合することにより光接続用フェルール12を保持部材22に位置決め保持することにより、比較的容易に光モジュール10を小型化でき且つ光接続時には安定した光学特性を得ることができる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光素子に対して光コネクタプラグ等を光接続するのに用いられる光モジュール、特に、レセプタクル型の光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、半導体レーザ(LD)、発光ダイオード(LED)等の発光素子やフォトダイオード(PD)、アバランシェフォトダイオード(APD)等の受光素子を有する光半導体モジュール(以下、単に光モジュールという)が知られている。このような光モジュールとしては、例えば、光ファイバを備えた光コネクタプラグ等を外部から接続可能な構造を有するレセプタクル型の光モジュールが挙げられる。
【0003】
ここで、図3を参照して、レセプタクル型の光モジュールについて説明する。なお、図3は、従来の光モジュールの端面の平面図及びC−C′断面図である。
【0004】
図示するように、光モジュール100は、光ファイバ101を固着した光接続用フェルール102と、LD等の発光素子103を実装した光素子実装パッド104と、光接続用フェルール102の一端部を圧入保持したハウジング105と、ハウジング105から突出した光接続用フェルール102の他端部を挿入した光接続用スリーブ106と、光接続用スリーブ106を内部に保持したスリーブホルダ107とを具備する。
【0005】
また、光ファイバ101と光素子実装パッド104との間には、発光素子103から放射された光を光ファイバ101の端面に集光する球レンズ等の光学レンズ108が配設されている。そして、この光学レンズ108は、発光素子を気密封止するキャップ109に保持されており、このキャップ109は光素子実装パッド104に固定されている。
【0006】
さらに、光素子実装パッド104には、キャップ109を覆うように連結部材110が接合されている。このような連結部材110は、ハウジング105に固定されて、光素子実装パッド104とハウジング105とを連結している。
【0007】
なお、このような光素子実装パッド104の連結部材110に接合された側とは反対側には、外部機器と接続されるリード端子等の配線111が突出して設けられている。
【0008】
このような光モジュール100では、光接続用スリーブ106の一端部側に光接続用フェルール102の他端部が保持されており、この光接続用スリーブ106の他端部側に外部から光コネクタプラグ等に保持された光ファイバフェルール(図示なし)が挿入される。そして、光コネクタプラグの光ファイバフェルールと、光モジュール100内の光接続用フェルール102とは光接続用スリーブ106内で光接続されるようになっている。
【0009】
このような構成の光モジュール100では、発光素子103から放射した光が光ファイバ101の端面に光学レンズ108を介して集光され、光接続用スリーブ106の一端部側に挿入された光接続用フェルール102を介してその他端部側から挿入した光コネクタプラグの光ファイバに出射されるようになっている。
【0010】
ここで、上述したレセプタクル型の光モジュール100は、近年、小型化に対する要望が高まってきており、小型化を図るためには、例えば、光接続用フェルール104の全長L、すなわち、ハウジング105に保持された一端部の長さLや、光接続用スリーブ106に挿入された他端部の長さLを短くすることが考えられる。
【0011】
しかしながら、光接続用フェルール102の一端部の長さLは、その一端部をハウジング105に圧入しているため、ハウジング105が光接続用フェルール102の一端部を保持する力を確保する必要があり短くできない。すなわち、光接続用フェルール102の一端部に光接続用スリーブ106を介して外部から挿入される光ファイバフェルールの押圧力(荷重)により光接続用フェルール102の位置がその軸方向にズレないようにハウジング105に保持しておく必要がある。このため、光接続用フェルール102の一端部の長さLを短くできない。一方、光接続用フェルール102の他端部の長さLは、光接続用スリーブ106内で外部からの光コネクタプラグのフェルールとを整列させる必要があり短くできない。
【0012】
そこで、このような光モジュール100の小型化に対する問題を解決するものとして、光接続用スリーブの光接続用フェルールが挿入された一端側の外周部に把持リングを装着した光モジュールが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0013】
このような光モジュールは、スリーブホルダとハウジングとを一体的に形成したスリーブケースを具備し、このスリーブケース内に光接続用スリーブを保持する構造を有している。
【0014】
また、光接続用スリーブの一端部側には光接続用フェルールが保持され、この光接続用スリーブが光接続用フェルールを保持した外周部には把持リングが圧入されている。
【0015】
このような光モジュールでは、スリーブケース内で光接続用スリーブを介して把持リングによりフェルールの一端部側を把持固定する構造としたので、光接続用フェルールをLの長さだけ短くすることができる。これにより、光接続用フェルールを保持する力を確保しつつ光モジュールの小型化を図ることができる。
【0016】
しかしながら、このような光モジュールでは、光接続用スリーブ内に光接続用フェルールを挿入した後、その光接続用スリーブの外周部に把持リングが更に圧入されるため、光接続用フェルールに対し、光接続用スリーブだけの力が加わる部分と、光接続用スリーブ及び把持リングの力が加わる部分との境界で応力の歪が生じ、その結果、光接続用フェルールに固着された光ファイバが破断してしまうという問題がある。
【0017】
そこで、このような問題を解決するものとして、光接続用スリーブの内周面に複数の突条を設けた光モジュールが提案されている(例えば、特許文献2)。
【0018】
このような光モジュールでは、把持リングを光接続用スリーブに圧入する際の応力が複数の突条からフェルールへ伝わることになる。このため、応力の加わる部分と加わらない部分とがフェルールの円周方向に交互に且つ均一に存在することになり、全体としての応力が軽減される。これにより、フェルールに固着された光ファイバの破断を防止することができる。
【0019】
【特許文献1】
特開平10−332988号公報(第2−3頁、第1図)
【0020】
【特許文献2】
特開2000−249872号公報(第2−3頁、第1図)
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光モジュールでは、フェルールの全長を短くして全体の小型化を図ることはできるが、光接続用スリーブの一端部側の外周に把持リングを圧入する関係上、その他端部側から挿入されるフェルールを保持する力が両端部で互いに異なっている。このため、光接続の際に、光接続用スリーブ内でフェルール同士を整列させることができないという問題がある。これにより、光接続の際にフェルール同士の軸ズレ等が発生じてしまい、例えば、挿入損失等の光学特性が著しく低下するという問題がある。
【0022】
なお、光接続用スリーブの内周面に複数の突条を設けた光モジュールでは、フェルールに保持された光ファイバの破断を完全に防止することはできないという問題もある。
【0023】
本発明は、このような事情に鑑み、比較的容易に小型化でき且つ安定した光学特性を得ることができる光モジュールを提供することを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、光ファイバがその長手方向に亘って内部に固着された光接続用フェルールと、光素子とを具備し、前記光接続用フェルールの一端部側の所定位置に前記光素子を位置決めして前記光ファイバと光接続するように配置すると共に、前記光接続用フェルールの他端部に光接続用スリーブを介して光ファイバを固着した光ファイバフェルールを接続して前記光素子と光接続するようにした保持部材を具備する光モジュールにおいて、前記光接続用フェルールの一端部にその他端部より小径となる小径円筒部を設け、前記保持部材に前記小径円筒部を嵌合することにより当該光接続用フェルールを前記保持部材に位置決め保持するようにしたことを特徴とする光モジュールにある。
【0025】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記小径円筒部の長さは、前記光接続用スリーブに挿入された前記光接続用フェルールの他端部の長さの半分以下であることを特徴とする光モジュールにある。
【0026】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記光接続用フェルールの前記小径円筒部が、前記保持部材に設けられた貫通孔に圧入または接着または溶接されることにより保持されていることを特徴とする光モジュールにある。
【0027】
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記光接続用フェルールの前記小径円筒部側のファイバ端面が前記光ファイバの軸に垂直な方向に対して所定角度傾斜した面であり、前記光接続用フェルールの他端部側の端面が凸球面状であることを特徴とする光モジュールにある。
【0028】
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様において、前記保持部材は、前記光ファイバフェルールを保持した光コネクタプラグが外部から接続可能な光コネクタアダプタ形状を有していることを特徴とする光モジュールにある。
【0029】
かかる本発明の光モジュールでは、光接続用フェルールの一端部にその他端部より小径となる小径円筒部を設け、保持部材に小径円筒部を嵌合して、光接続用フェルールを保持部材に位置決め保持した構造とすることにより、光接続用フェルールの全長の短尺化を図り、比較的容易に全体を小型化することができる。また、光接続時には、安定した光学特性を得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0031】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る光モジュールの端面の平面図及びそのA−A′断面図であり、図2は、フェルールの端面の平面図及びB−B′断面図である。
【0032】
図示するように、本実施形態の光モジュール10は、光ファイバ11がその長手方向に亘って内部に固着された光接続用フェルール12と、この光接続用フェルール12の一端部を保持したハウジング13と、光接続用フェルール12の他端部側に光ファイバ11と光接続するように配置された光素子14と、光接続用フェルール12の他端部側を一端側から挿入し且つその他端側から挿入される光ファイバフェルールと光素子14とを光接続用フェルール12を介して光接続する光接続用スリーブ15と、光接続用スリーブ15を内部に保持するスリーブホルダ16とを具備する。
【0033】
ここで、光素子14としては、例えば、半導体レーザ(LD),発光ダイオード(LED)等の発光素子や、フォトダイオード(PD),アバランシェフォトダイオード(APD)等の受光素子等が挙げられ、本実施形態では、半導体レーザを用いた。
【0034】
また、光接続用フェルール12の光ファイバ11と光素子14との間には、本実施形態では、光素子14から放射された光を光ファイバ11の端面に集光する球レンズ等の光学レンズ17が配設されている。
【0035】
そして、この光学レンズ17は、光素子14を気密封止するキャップ18に保持されており、このキャップ18は光素子実装パッド19に固定されている。なお、このように、キャップ18によって光素子14を気密封止することで、外部環境から光素子14を保護して信頼性を向上している。
【0036】
また、光素子実装パッド19には、キャップ18を覆うように連結部材20が接合されている。このような連結部材20は、ハウジング13に固定されて、光素子実装パッド19とハウジング13とを連結している。
【0037】
なお、このような光素子実装パッド19の連結部材20に接合された側とは反対側には、外部機器と接続されるリード端子等の配線21が突出して設けられている。
【0038】
そして、本実施形態では、ハウジング13、光素子実装パッド19及び連結部材20により保持部材22が構成される。この保持部材22には、光接続用フェルール12の一端部側の所定位置に光素子14を位置決めして光ファイバ11と光接続するように配置すると共に光接続用フェルール12の他端部側に光接続用スリーブ15を介して光ファイバを固着した光ファイバフェルールを接続して光素子14と光接続させるようにした。
【0039】
このような保持部材22は、光ファイバ11の端面と光学レンズ17との間隔、及び光素子14と光学レンズ17との間隔が所定量、すなわち、光素子14から放射した光が光学レンズ17を介して光ファイバ11の端面に効率よく集光する所定位置に光素子14と光学レンズ17とを位置決め保持している。
【0040】
なお、ハウジング13は、例えば、金属、プラスチック等により形成されており、光接続用フェルール12の光ファイバ11と光素子14との光接続が最適になるように位置調整した状態でYAG溶接や接着等により連結部材20に位置決め固定される。
【0041】
また、このようなハウジング13に保持された光接続用フェルール12は、円筒形状を有しており、その軸方向に貫通して光ファイバ11を挿入保持する光ファイバ挿入孔23が設けられている。そして、この光ファイバ挿入孔23内には、光ファイバ11がその長手方向に亘って内部に固着されている。
【0042】
さらに、光接続用フェルール12は、本実施形態では、光接続用スリーブ15の一端側に挿入される大径円筒部24と、この大径円筒部24の外径より小さい外径の小径円筒部25とからなる。
【0043】
このような光接続用フェルール12の小径円筒部25は、ハウジング13を貫通して設けられた貫通孔26内に圧入または接着または溶接等により保持され、この貫通孔26の開口周縁部に大径円筒部24の小径円筒部25側の端面が当接している。なお、実際には、この光接続用スリーブ15に保持された光接続用フェルール12の小径円筒部25は、その先端面と光学レンズ17との間隔を所定量に調整された状態で保持されている。
【0044】
また、光接続用フェルール12の小径円筒部25は、例えば、研削等により形成してもよく、また、成形により加工してもよい。また、大径円筒部24と小径円筒部25との外径差は、約0.2〜0.6mmであることが好ましく、例えば、本実施形態では、大径円筒部24の外径φ1.25に対し外径差0.6mmとした。
【0045】
さらに、光接続用フェルール12の大径円筒部24の端面は、凸球面に研磨されている。これにより、詳しくは後述するが、光接続用スリーブ15内で外部から挿入される光ファイバフェルールとの間で、光ファイバ11同士を効率よく光接続することができる。
【0046】
一方、光接続用フェルール12の小径円筒部25の端面は、本実施形態では、光ファイバ11の軸に垂直な方向に対して所定角度傾斜した面に研磨されている。これにより、光ファイバ11から出射する平行ビームが、その端面で反射する反射量を減少させて、光ファイバ11の端面を低反射にすることができる。
【0047】
なお、このような光接続用フェルール12を形成する材料としては、例えば、ジルコニア等のセラミックス、ガラス、金属、プラスチックなどが挙げられ、本実施形態では、ジルコニアを用いた。
【0048】
また、ハウジング13には、光接続用フェルール12の小径円筒部25を嵌合した貫通孔26に連通してホルダ挿入孔27が設けられており、このホルダ挿入孔27には、光接続用フェルール12の他端部、すなわち、大径円筒部24が突出している。なお、このようなホルダ挿入孔27は、貫通孔26の内径より大きい内径を有している。
【0049】
このようにハウジング13のホルダ挿入孔27内に突出した光接続用フェルール12の大径円筒部24は、光接続用スリーブ15の一端側に挿入されている。
【0050】
光接続用スリーブ15は、円筒形状を有し、その軸方向に亘って貫通したフェルール挿入孔28と、側面に軸方向に亘って貫通した一条のスリット29とを有する。また、フェルール挿入孔28は、光接続用フェルール12の外径、すなわち、大径円筒部24の外径より若干小さな内径で形成されている。
【0051】
そして、光接続用スリーブ15内では、フェルール挿入孔28の一端側に光接続用フェルール12の大径円筒部24が挿入されており、その他端側から光コネクタプラグに保持された光ファイバフェルールを挿入してフェルール端面同士を当接させ、光ファイバ11同士を光接続するようになっている。
【0052】
このとき、光接続用スリーブ15は、光接続用フェルール12及び光ファイバフェルールの挿入により、スリット29が広がる方向に弾性変形するため、光接続用フェルール12及び光ファイバフェルールをフェルール挿入孔28の内周面に密着させることができる。
【0053】
これにより、光接続用フェルール12と光ファイバフェルールとをフェルール挿入孔28の内周面に沿って整列させることができ、光ファイバ11同士を軸ズレ等なく確実に光接続させることができる。したがって、本実施形態の光モジュール10によれば、光接続時に挿入損失等の光学特性が低下する虞はない。すなわち、安定した光学特性を得ることができる。
【0054】
なお、このような光接続用スリーブ15を形成する材料としては、例えば、ジルコニア、リン青銅、ステンレス及びプラスチック等が挙げられ、本実施形態では、ジルコニアを用いた。
【0055】
また、光接続用スリーブ15は、フェルール挿入孔28内の一端側に光接続用フェルール12に嵌合した状態でスリーブホルダ16内に収納されている。
【0056】
スリーブホルダ16は、円筒形状を有し、その軸方向に貫通して光接続用スリーブ15が挿入されるスリーブ挿入孔30が設けられている。
【0057】
このスリーブ挿入孔30の一端側は、光接続用スリーブ15の外径より若干大きい内径を有する大径部31となっており、その他端側の開口縁部は、外部から挿入される光ファイバフェルールの外径より大きく且つ光接続用スリーブ15の外径より小さい内径を有する小径部32となっている。
【0058】
なお、本実施形態では、スリーブ挿入孔30の大径部31を光接続用スリーブ15の外径寸法より大きい内径に形成することで、スリーブホルダ16内に収納された光接続用スリーブ15に光接続用フェルール12及び光ファイバフェルールを挿入した際に光接続用スリーブ15が弾性変形するのに必要な隙間を確保している。
【0059】
また、このようなスリーブホルダ16は、光接続用スリーブ15を内部に保持した状態でハウジング13の貫通孔26に連通して設けられたホルダ挿入孔27に嵌合することにより固定されている。これにより、スリーブホルダ16の内部、すなわち、ハウジング13とスリーブ挿入孔30とで画成された空間内に光接続用スリーブ15が保持されている。なお、光接続用スリーブ15に光ファイバフェルールを挿入して引き抜く際に、光接続用スリーブ15の一端面が、スリーブ挿入孔30内の大径部31と小径部32との内径差により形成された段差部33に当接して、光接続用スリーブ15の移動が規制されるようになっている。
【0060】
また、本実施形態では、このようなスリーブホルダ16が固定されたハウジング13等の外周部、すなわち、光モジュール10の保持部材22の外周部には、光モジュール10と光ファイバが固着された光ファイバフェルールを有する光コネクタプラグ(図示なし)とを接続させる光コネクタアダプタ40を設けるようにした。
【0061】
光コネクタアダプタ40は、軸方向に貫通した接続孔41と、この接続孔41内で弾性変形する一対の爪部42とが設けられている。そして、光コネクタアダプタ40と光モジュール10とは、圧入又は接着剤等により接合されている。
【0062】
すなわち、このような光コネクタアダプタ40の接続孔41の一端側は、光モジュール10の外周に固定され、その他端側は光コネクタプラグが着脱可能となっている。そして、光コネクタプラグは、その外周面に光コネクタアダプタ40内に設けられた弾性変形する一対の爪部42が係合することで取り付けられる。
【0063】
ここで、本実施形態では、外部から光コネクタプラグの光ファイバフェルールを光接続用スリーブ15の他端側から挿入して光接続用フェルール12と端面同士を当接させると、光接続用フェルール12にはハウジング13側に向かって約9.8Nの押圧力(荷重)が加わる。このとき、光接続用フェルール12は大径円筒部24の端面が貫通孔26の開口周縁部に当接しているので、光接続用フェルール12の位置がその軸方向にズレることはない。これにより、光接続時の光学特性が安定する。
【0064】
また、反対に、光接続用フェルール12は、大径円筒部24の端面が貫通孔26の開口周縁部に当接しているので、光コネクタプラグから押圧力に対する抵抗力は増大している。このため、貫通孔26で小径円筒部25を保持する力は小さくて済む。したがって、光コネクタプラグとの光接続時の光学特性を犠牲にすることなく、光接続用フェルール12の他端部をハウジング13の貫通孔26内に圧入する長さを短くすることができ、光接続用フェルール12の全長を短くすることができる。これにより、光モジュール10を小型化、すなわち、光ファイバ11の軸方向に短くすることができる。
【0065】
例えば、実施例1の光接続用フェルール12の全長L、小径円筒部25の長さL及び大径円筒部24の長さLと、比較例1の従来技術で説明した光接続用フェルールの全長L及び各部位の長さL,L(図3参照)とをそれぞれ比較すると、下記表1のような結果が得られた。
【0066】
【表1】
Figure 2004126098
【0067】
上記表1の結果から、実施例1の光接続用フェルール12のハウジング13に保持された部分、すなわち、小径円筒部25の長さLは、大径円筒部24の長さLの半分以下となり、比較例1の光接続用フェルールと比較すると、小径円筒部25及び大径円筒部24のそれぞれの長さL,Lは、それぞれ0.5〜1.0mm短くなった。また、実施例1の光接続用フェルール12の全長Lは、フェルール外径φに関わらず、比較例1と比べて1.0〜1.5mm短くなった。これにより、光モジュール10の全長を約10%短尺化できる。
【0068】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1について説明したが、光モジュールの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
【0069】
例えば、上述した実施形態1では、大径円筒部24と小径円筒部25とからなる円筒形状の光接続用フェルール12を例示したが、これに限定されず、例えば、一端部がその他端部の外形より小さい形状を有する光接続用フェルールであってもよい。勿論、光接続用フェルールの全体の形状や構造等も特に限定されるものではない。
【0070】
また、上述した実施形態1では、保持部材22に光素子14、光学レンズ17等を所定位置に位置決めして配設したが、これに限定されず、光ファイバと光素子との間に光学レンズを配置せず、そのまま光ファイバと光素子とを光接続するようにしてもよい。なお、上述した実施形態では、光素子として発光素子を例示したが、発光素子の代わりに受光素子を用いてもよい。この場合には、光ファイバから出射した光を受光素子により受光するような光接続となる。
【0071】
さらに、上述した実施形態1では、光モジュール10のハウジング13の外周部に光コネクタアダプタ40を固定して、外部から光ファイバフェルールを保持した光コネクタプラグを着脱可能とする構造としたが、これに限定されず、光コネクタアダプタ40を固定せず、スリーブホルダ16内に保持された光接続用スリーブ15に外部から光ファイバフェルールを直接挿入するようにしてもよい。
【0072】
なお、上述した実施形態1では、ハウジング13に貫通孔26に連通するホルダ挿入孔27を設け、このホルダ挿入孔27内にスリーブホルダ16を固定するような構造の光モジュール10を例示したが、これに限定されず、ハウジングにホルダ挿入孔を設けずに、スリーブホルダを貫通孔の開口周縁部に直接固定する構造の光モジュールとしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光モジュールでは、光接続用フェルールの一端部にその他端部より小径となる小径円筒部を設け、保持部材に小径円筒部を嵌合して、光接続用フェルールを保持部材に位置決め保持した構造としたので、光接続用フェルールの全長の短尺化を図り、比較的容易に全体を小型化することができる。また、光接続時には、安定した光学特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る光モジュールの端面の平面図及びそのA−A′断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る光接続用フェルールの端面の平面図及びそのB−B′断面図である。
【図3】従来技術に係る光受信モジュールの端面の平面図及びそのC−C′断面図である。
【符号の説明】
10 光モジュール
11 光ファイバ
12 光接続用フェルール
13 ハウジング
14 光素子
15 光接続用スリーブ
16 スリーブホルダ
17 光学レンズ
18 カバーガラス
19 光素子実装パッド
20 連結部材
21 配線
22 保持部材
24 大径円筒部
25 小径円筒部

Claims (5)

  1. 光ファイバがその長手方向に亘って内部に固着された光接続用フェルールと、光素子とを具備し、前記光接続用フェルールの一端部側の所定位置に前記光素子を位置決めして前記光ファイバと光接続するように配置すると共に、前記光接続用フェルールの他端部に光接続用スリーブを介して光ファイバを固着した光ファイバフェルールを接続して前記光素子と光接続するようにした保持部材を具備する光モジュールにおいて、
    前記光接続用フェルールの一端部にその他端部より小径となる小径円筒部を設け、前記保持部材に前記小径円筒部を嵌合することにより当該光接続用フェルールを前記保持部材に位置決め保持するようにしたことを特徴とする光モジュール。
  2. 請求項1において、前記小径円筒部の長さは、前記光接続用スリーブに挿入された前記光接続用フェルールの他端部の長さの半分以下であることを特徴とする光モジュール。
  3. 請求項1又は2において、前記光接続用フェルールの前記小径円筒部が、前記保持部材に設けられた貫通孔に圧入または接着または溶接されることにより保持されていることを特徴とする光モジュール。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記光接続用フェルールの前記小径円筒部側のファイバ端面が前記光ファイバの軸に垂直な方向に対して所定角度傾斜した面であり、前記光接続用フェルールの他端部側の端面が凸球面状であることを特徴とする光モジュール。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記保持部材は、前記光ファイバフェルールを保持した光コネクタプラグが外部から接続可能な光コネクタアダプタ形状を有していることを特徴とする光モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011081070A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Suncall Corp 光ファイバ接続ユニット、及びこれに用いられる光コネクタと光アダプタ

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