JP2004133299A - 光モジュール - Google Patents

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Masahiro Nakajima
中嶋 正洋
Kazumasa Katakura
片倉 一政
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Abstract

【課題】容易に小型化でき且つ安定した光学特性を得る光モジュールの提供。
【解決手段】光ファイバ11が挿入保持される光ファイバ挿入孔23が軸方向に亘って形成された筒状体24に光ファイバ11を固着した光接続用フェルール12と光素子14とを具備し、光接続用フェルール12の一端部側に位置決めして光素子22と光ファイバ11と光接続するように配置すると共に光接続用フェルール12の他端部に光接続用スリーブ15を介して光ファイバを固着した光ファイバフェルールを接続して光素子14と光接続する保持部材22を具備する光モジュール10であり、筒状体24の光ファイバ挿入孔23の光素子14側の一端部に、他の部分のよりも内径が大きな大径部25を有し、光ファイバ11の一端部が大径部25内に突出し、端面が大径部25内に位置するように設ける。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光素子に対して光コネクタプラグ等を光接続するのに用いられる光モジュール、特に、レセプタクル型の光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、半導体レーザ(LD)、発光ダイオード(LED)等の発光素子やフォトダイオード(PD)、アバランシェフォトダイオード(APD)等の受光素子を有する光半導体モジュール(以下、単に光モジュールという)が知られている。このような光モジュールとしては、例えば、光ファイバを備えた光コネクタプラグ等を外部から接続可能な構造を有するレセプタクル型の光モジュールが挙げられる。
【0003】
ここで、図4を参照して、レセプタクル型の光モジュールについて説明する。なお、図4は、従来の光モジュールの端面の平面図及びD−D′断面図である。
【0004】
図示するように、光モジュール100は、光ファイバ101を固着した光接続用フェルール102と、LD等の発光素子103を実装した光素子実装パッド104と、光接続用フェルール102の一端部を圧入保持したハウジング105と、ハウジング105から突出した光接続用フェルール102の他端部を挿入した光接続用スリーブ106と、光接続用スリーブ106を内部に保持したスリーブホルダ107とを具備する。
【0005】
また、光ファイバ101と光素子実装パッド104との間には、発光素子102から放射された光を光ファイバ101の端面に集光する球レンズ等の光学レンズ108が配設されている。そして、この光学レンズ108は、発光素子を気密封止するキャップ109に保持されており、このキャップ109は光素子実装パッド104に固定されている。
【0006】
さらに、光素子実装パッド104には、キャップ109を覆うように連結部材110が接合されている。このような連結部材110は、ハウジング105に固定されて、光素子実装パッド104とハウジング105とを連結している。
【0007】
なお、このような光素子実装パッド104の連結部材110に接合された側とは反対側には、外部機器と接続されるリード端子等の配線111が突出して設けられている。
【0008】
このような光モジュール100では、光接続用スリーブ106の一端部側に光接続用フェルール102の他端部が保持されており、この光接続用スリーブ106の他端部側に外部から光コネクタプラグ等に保持された光ファイバフェルール(図示なし)が挿入される。そして、光コネクタプラグの光ファイバフェルールと、光モジュール100内の光接続用フェルール102とは光接続用スリーブ106内で光接続されるようになっている。
【0009】
このような構成の光モジュール100では、発光素子103から放射した光が光ファイバ101の端面に光学レンズ108を介して集光され、光接続用スリーブ106の一端部側に挿入された光接続用フェルール102を介してその他端部側から挿入した光コネクタプラグの光ファイバに出射されるようになっている。
【0010】
ここで、上述したレセプタクル型の光モジュール100は、近年、小型化に対する要望が高まってきており、小型化を図るためには、例えば、光接続用フェルール102の全長L、すなわち、ハウジング105に保持された一端部の長さLや、光接続用スリーブ106に挿入された他端部の長さLを短くすることが考えられる。
【0011】
しかしながら、光接続用フェルール102の一端部の長さLは、その一端部をハウジング105に固定しているため、ハウジング105が光接続用フェルール102の一端部を保持する力を確保する必要があり短くできない。すなわち、光接続用フェルール102の一端部に光接続用スリーブ106を介して外部から挿入される光ファイバフェルールの押圧力(荷重)により光接続用フェルール102の位置がその軸方向にズレないようにハウジング105に保持しておく必要がある。このため、光接続用フェルール102の一端部の長さLを短くできない。一方、光接続用フェルール102の他端部の長さLは、光接続用スリーブ106内で外部からの光コネクタプラグの光ファイバフェルールとを整列させる必要があり短くできない。
【0012】
そこで、このような光モジュール100の小型化に対する問題を解決するものとして、光接続用スリーブの光接続用フェルールが挿入された一端側の外周部に把持リングを装着した光モジュールが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0013】
このような光モジュールは、スリーブホルダとハウジングとを一体的に形成したスリーブケースを具備し、このスリーブケース内に光接続用スリーブを保持する構造を有している。
【0014】
また、光接続用スリーブの一端部側には光接続用フェルールが保持され、この光接続用スリーブが光接続用フェルールを保持した外周部には把持リングが圧入されている。
【0015】
このような光モジュールでは、スリーブケース内で光接続用スリーブを介して把持リングによりフェルールの一端部側を把持固定する構造としたので、光接続用フェルールをLの長さだけ短くすることができる。これにより、光接続用フェルールを保持する力を確保しつつ光モジュールの小型化を図ることができる。
【0016】
しかしながら、このような光モジュールでは、光接続用スリーブ内に光接続用フェルールを挿入した後、その光接続用スリーブの外周部に把持リングが更に圧入されるため、光接続用フェルールに対し、光接続用スリーブだけの力が加わる部分と、光接続用スリーブ及び把持リングの力が加わる部分との境界で応力の歪みが生じ、その結果、光接続用フェルールに固着された光ファイバが破断してしまうという問題がある。
【0017】
そこで、このような問題を解決するものとして、光接続用スリーブの内周面に複数の突条を設けた光モジュールが提案されている(例えば、特許文献2)。
【0018】
このような光モジュールでは、把持リングを光接続用スリーブに圧入する際の応力が複数の突条からフェルールへ伝わることになる。このため、応力の加わる部分と加わらない部分とがフェルールの円周方向に交互に且つ均一に存在することになり、全体としての応力が軽減される。これにより、フェルールに固着された光ファイバの破断を防止することができる。
【0019】
【特許文献1】
特開平10−332988号公報(第2−3頁、第1図)
【0020】
【特許文献2】
特開2000−249872号公報(第2−3頁、第1図)
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光モジュールでは、フェルールの全長を短くして全体の小型化を図ることはできるが、光接続用スリーブの一端部側の外周に把持リングを圧入する関係上、その他端部側から挿入されるフェルールを保持する力が両端部で互いに異なっている。このため、光接続の際に、光接続用スリーブ内でフェルール同士を整列させることができないという問題がある。これにより、光接続の際にフェルール同士の軸ズレ等が発生じてしまい、例えば、挿入損失等の光学特性が著しく低下するという問題がある。
【0022】
なお、光接続用スリーブの内周面に複数の突条を設けた光モジュールでは、フェルールに保持された光ファイバの破断を完全に防止することはできないという問題もある。
【0023】
本発明は、このような事情に鑑み、比較的容易に小型化でき且つ安定した光学特性を得ることができる光モジュールを提供することを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、光ファイバが挿入保持される光ファイバ挿入孔が軸方向に亘って形成された筒状体に前記光ファイバを固着した光接続用フェルールと、光素子とを具備し、前記光接続用フェルールの一端部側の所定位置に位置決めして前記光素子と前記光ファイバと光接続するように配置すると共に、前記光接続用フェルールの他端部に光接続用スリーブを介して光ファイバを固着した光ファイバフェルールを接続して前記光素子と光接続するようにした保持部材を具備する光モジュールにおいて、前記筒状体の前記光ファイバ挿入孔の前記光素子側の一端部には、他の部分のよりも内径が大きな大径部を有し、前記光ファイバの一端部が前記大径部内に突出し、且つ端面が当該大径部内に位置するように設けられていることを特徴とする光モジュールにある。
【0025】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記光ファイバの先端面から前記筒状体の先端面までの距離x(mm)、前記光ファイバの開口数NAとすると、前記大径部の内径d(mm)は、下記式1を満たすことを特徴とする光モジュールにある。
【0026】
【数2】
Figure 2004133299
【0027】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記光接続用フェルールの前記光素子側の一端部が、前記保持部材に設けられた貫通孔に保持されていることを特徴とする光モジュールにある。
【0028】
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記大径部内に突出する前記光ファイバの先端面が軸に垂直な面に対して所定角度傾斜した面であることを特徴とする光モジュールにある。
【0029】
本発明の第5の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記大径部に突出する前記光ファイバの先端面が軸に垂直な面で形成されていると共に、前記大径部内には、透過性を有する樹脂が充填されていることを特徴とする光モジュールにある。
【0030】
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記樹脂が、前記光ファイバのコアの屈折率と略同等の屈折率を有することを特徴とする光モジュールにある。
【0031】
本発明の第7の態様は、第1〜6の何れかの態様において、前記光接続用フェルールの他端部側の端面が、凸球面状であることを特徴とする光モジュールにある。
【0032】
本発明の第8の態様は、第1〜6の何れかの態様において、前記光機能部は前記光接続用フェルールの一端部を保持するハウジングを有し、当該ハウジングは、前記光接続用フェルールの他端部に前記光接続用スリーブを介して光接続する前記他の光接続用フェルールを保持した光コネクタプラグが外部から接続可能な光コネクタアダプタ形状を有していることを特徴とする光モジュールにある。
【0033】
かかる本発明の光モジュールでは、筒状体の光ファイバ挿入孔の一端部に他の領域より大きな内径の大径部を設け、光ファイバをその大径部内に突出するように設け、光ファイバの先端面が大径部内に位置するようにしたため、光接続用フェルールの保持部材に保持される保持力を低下させずに、光ファイバの先端面と筒状体の先端面との距離だけ、光接続用フェルールと光素子との距離を短くすることができ、光モジュールの全長の短尺化を図り、比較的容易に小型化することができると共に安定した光学特性を得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0035】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る光モジュールの端面の平面図及びそのA−A′断面図であり、図2は、フェルールの端面の平面図及びB−B′断面図である。
【0036】
図示するように、本実施形態の光モジュール10は、光ファイバ11がその長手方向に亘って内部に固着された光接続用フェルール12と、この光接続用フェルール12の一端部を保持したハウジング13と、光接続用フェルール12の他端部側に光ファイバ11と光接続するように配置された光素子14と、光接続用フェルール12の他端部側を一端側から挿入し且つその他端側から挿入される光ファイバフェルールと光素子14とを光接続用フェルール12を介して光接続する光接続用スリーブ15と、光接続用スリーブ15を内部に保持するスリーブホルダ16とを具備する。
【0037】
ここで、光素子14としては、例えば、半導体レーザ(LD),発光ダイオード(LED)等の発光素子や、フォトダイオード(PD),アバランシェフォトダイオード(APD)等の受光素子等が挙げられ、本実施形態では、半導体レーザを用いた。
【0038】
また、光接続用フェルール12の光ファイバ11と光素子14との間には、本実施形態では、光素子14から放射された光を光ファイバ11の端面に集光する球レンズ等の光学レンズ17が配設されている。
【0039】
そして、この光学レンズ17は、光素子14を気密封止するキャップ18に保持されており、このキャップ18は光素子実装パッド19に固定されている。なお、このように、キャップ18によって光素子14を気密封止することで、外部環境から光素子14を保護して信頼性を向上している。
【0040】
また、光素子実装パッド19には、キャップ18を覆うように連結部材20が接合されている。このような連結部材20は、ハウジング13に固定されて、光素子実装パッド19とハウジング13とを連結している。
【0041】
なお、このような光素子実装パッド19の連結部材20に接合された側とは反対側には、外部機器と接続されるリード端子等の配線21が突出して設けられている。
【0042】
そして、本実施形態では、ハウジング13、光素子実装パッド19及び連結部材20により保持部材22が構成される。この保持部材22には、光接続用フェルール12の一端部側の所定位置に光素子14を位置決めして光ファイバ11と光接続するように配置すると共に光接続用フェルール12の他端部側に光接続用スリーブ15を介して光ファイバを固着した光ファイバフェルールを接続して光素子14と光接続させるようにした。
【0043】
このような保持部材22は、光ファイバ11の端面と光学レンズ17との間隔、及び光素子14と光学レンズ17との間隔が所定量、すなわち、光素子14から放射した光が光学レンズ17を介して光ファイバ11の端面に効率よく集光する所定位置に光素子14と光学レンズ17とを位置決め保持している。
【0044】
なお、ハウジング13は、例えば、金属、プラスチック等により形成されており、光接続用フェルール12の光ファイバ11と光素子14との光接続が最適になるように位置調整した状態でYAG溶接や接着等により連結部材20に位置決め固定される。
【0045】
また、このようなハウジング13に保持された光接続用フェルール12は、軸方向に亘って光ファイバ11が挿入保持される光ファイバ挿入孔23の設けられた筒状体24に、光ファイバ11を固着して形成されている。
【0046】
この筒状体24の光ファイバ挿入孔23の光学レンズ17側の一端部には、他の部分よりも内径が大きな大径部25が設けられており、光ファイバ11の一端部が大径部25内に突出し、且つ先端面11aが大径部25内に位置するように設けられている。
【0047】
そして大径部25に突出する光ファイバ11の先端面11aは光ファイバ11の軸に直交する垂直面に対して所定角度傾斜した傾斜面で形成されている。このように光ファイバ11の先端面11aを傾斜面で形成することによって、光学レンズ17からの光が光ファイバ11の先端面11aに集光された際に反射減衰量を低減させることができる。
【0048】
ここで、大径部25の内径は、光ファイバ11の先端面11aに集光される光が筒状体24の先端面で遮断されないような大きさで形成する必要があり、光ファイバ11の先端面11aから筒状体24の先端面までの距離x(mm)、光ファイバ11の開口数NAとすると、大径部25の内径dは、下記式1を満たす条件で形成する必要がある。
【0049】
【数3】
Figure 2004133299
【0050】
なお、大径部25の内径d(mm)は、筒状体24の外径よりも小さく、且つ上記式1を満たす最小値が好ましい。これは、例えば筒状体24の大径部25に対応する領域がハウジング13に圧入または接着または溶着等により固定される場合、大径部25の形成された領域が破壊されないように、大径部25の形成された領域に所定の剛性が必要なためである。
【0051】
また、光ファイバ11の先端面11aから筒状体24の先端面までの距離x(mm)は、この距離x(mm)だけ、筒状体24の先端面11aと光学レンズ17との距離とを縮めることができるため、距離x(mm)をできるだけ大きくするのが望ましい。すなわち、光ファイバ11の先端面11aから筒状体24の先端面までの距離x(mm)をできるだけ大きくし、それに伴う大径部25の内径d(mm)が剛性を保つ程度の大きさとするのが好ましい。
【0052】
ここで、例えば、光ファイバ11の開口数NAを0.1とし、上記式1によって決定される距離x(mm)と、大径部25の内径d(mm)の最小値との一例を下記表1に示す。
【0053】
【表1】
Figure 2004133299
【0054】
表1に示すように、大径部25の内径d(mm)が大きければ、その分、筒状体24の先端面と大径部25内に突出する光ファイバ11の先端面11aとの距離x(mm)を大きくすることができるが、上述のように、筒状体24の大径部25に対応する領域の外径、剛性等により大径部25の内径d(mm)の最大値も適宜決定される。
【0055】
なお、このような筒状体24は、外径が1.25mm又は2.5mmの例えば、ジルコニア等のセラミックス、ガラス、金属、プラスチックなどが挙げられ、本実施形態では、ジルコニアを用いた。
【0056】
このような光接続用フェルール12は、大径部25の設けられた一端部が、ハウジング13を貫通して設けられた貫通孔26内に圧入または接着または溶着等により保持されている。
【0057】
この光接続用フェルール12とハウジング13とは、詳しくは後述する光接続用スリーブ15内に、光ファイバフェルールが挿入され、光ファイバフェルールの先端面が所定の圧力で光接続用フェルール12の端面に押圧された際に、その圧力(例えば、9.8N)によって光接続用フェルール12がハウジング13に対して移動しないように保持できていればよい。
【0058】
このような貫通孔26の内径は、光接続用フェルール12の貫通孔26に圧入または接着または溶着等される距離Lによっても規定される。
【0059】
このように光ファイバ11の先端面11aと筒状体24の先端面との距離x(mm)の分だけ、筒状体24の先端面と光学レンズ17との距離を短くすることができ、光モジュール10の短尺化及び小型化を図ることができる。
【0060】
すなわち、光ファイバ11の先端面11aと筒状体24との距離をできるだけ長くすることで、光モジュール10の短尺化及び小型化を図ることができる。
【0061】
なお、筒状体24の全長は、詳しくは後述する光接続用スリーブ15に挿入保持される距離Lによっても決定される。
【0062】
このような光接続用フェルール12を構成する筒状体24は、例えば、研削等により形成してもよく、また、成形により形成してもよい。
【0063】
さらに、光接続用フェルール12の大径部25が設けられた一端部とは反対側の端面は、凸球面に研磨されている。これにより、詳しくは後述するが、光接続用スリーブ15内で外部から挿入される光ファイバフェルールとの間で光ファイバ11同士を効率よく光接続することができる。
【0064】
また、ハウジング13には、光接続用フェルール12が保持された貫通孔26に連通して、貫通孔26の内径よりも大きな内径を有するホルダ挿入孔27が設けられている。
【0065】
そして、ハウジング13のホルダ挿入孔27内に突出した光接続用フェルール12の大径部25とは反対側の端部側は、光接続用スリーブ15の一端側に挿入されている。
【0066】
光接続用スリーブ15は、円筒形状を有し、その軸方向に亘って貫通したフェルール挿入孔28と、側面に軸方向に亘って貫通した一条のスリット29とを有する。また、フェルール挿入孔28は、光接続用フェルール12の外径より若干小さな内径で形成されている。
【0067】
そして、光接続用スリーブ15内では、フェルール挿入孔28の一端側に光接続用フェルール12の大径部25とは反対側の端部が挿入されており、他端側から光コネクタプラグに保持された光ファイバフェルールを挿入してフェルール端面同士を当接させ、光ファイバ11同士を光接続するようになっている。
【0068】
このとき、光接続用スリーブ15は、光接続用フェルール12及び光ファイバフェルールの挿入により、スリット29が広がる方向に弾性変形するため、光接続用フェルール12及び光ファイバフェルールをフェルール挿入孔28の内周面に密着させることができる。
【0069】
これにより、光接続用フェルール12と光ファイバフェルールとをフェルール挿入孔28の内周面に沿って整列させることができ、光ファイバ11同士を軸ズレ等なく確実に光接続させることができる。したがって、本実施形態の光モジュール10によれば、光接続時に挿入損失等の光学特性が低下する虞はない。すなわち、安定した光学特性を得ることができる。
【0070】
なお、このような光接続用スリーブ15を形成する材料としては、例えば、ジルコニア、リン青銅、ステンレス及びプラスチック等が挙げられ、本実施形態では、ジルコニアを用いた。
【0071】
また、光接続用スリーブ15は、フェルール挿入孔28内の一端側に光接続用フェルール12に嵌合した状態でスリーブホルダ16内に収納されている。
【0072】
スリーブホルダ16は、円筒形状を有し、その軸方向に貫通して光接続用スリーブ15が挿入されるスリーブ挿入孔28が設けられている。
【0073】
このスリーブ挿入孔28の一端側は、光接続用スリーブ15の外径より若干大きい内径を有する大径部30となっており、その他端側の開口縁部は、外部から挿入される光ファイバフェルールの外径より大きく且つ光接続用スリーブ15の外径より小さい内径を有する小径部31となっている。
【0074】
なお、本実施形態では、スリーブ挿入孔28の大径部30を光接続用スリーブ15の外径寸法より大きい内径に形成することで、スリーブホルダ16内に収納された光接続用スリーブ15に光接続用フェルール12及び光ファイバフェルールを挿入した際に光接続用スリーブ15が弾性変形するのに必要な隙間を確保している。
【0075】
また、このようなスリーブホルダ16は、光接続用スリーブ15を内部に保持した状態でハウジング13の貫通孔26に連通して設けられたホルダ挿入孔27に嵌合することにより固定されている。これにより、スリーブホルダ16の内部、すなわち、ハウジング13とスリーブ挿入孔28とで画成された空間内に光接続用スリーブ15が保持されている。なお、光接続用スリーブ15に光ファイバフェルールを挿入して引き抜く際に、光接続用スリーブ15の一端面が、スリーブ挿入孔28内の大径部30と小径部31との内径差により形成された段差部32に当接して、光接続用スリーブ15の移動が規制されるようになっている。
【0076】
また、本実施形態では、このようなスリーブホルダ16が固定されたハウジング13等の外周部、すなわち、光モジュール10の保持部材22の外周部には、光モジュール10と光ファイバが固着された光ファイバフェルールを有する光コネクタプラグ(図示なし)とを接続させる光コネクタアダプタ40を設けるようにした。
【0077】
光コネクタアダプタ40は、軸方向に貫通した接続孔41と、この接続孔41内で弾性変形する一対の爪部42とが設けられている。そして、光コネクタアダプタ40と光モジュール10とは、圧入又は接着剤等により接合されている。
【0078】
すなわち、このような光コネクタアダプタ40の接続孔41の一端側は、光モジュール10の外周に固定され、その他端側は光コネクタプラグが着脱可能となっている。そして、光コネクタプラグは、その外周面に光コネクタアダプタ40内に設けられた弾性変形する一対の爪部42が係合することで取り付けられる。
【0079】
このように光モジュールは、光接続用フェルール12を構成する筒状体24の一端部に大径部25を設け、大径部25内に光ファイバ11の先端面が配置されるようにしたため、筒状体24の先端面と光学レンズ17との距離を光ファイバ11の先端面と筒状体24の先端面との距離だけ縮めることができ、光モジュールの短尺化及び小型化を図ることができる。また、ハウジング13に保持される光接続用フェルール12の距離Lを短くすることなく、且つ光接続用スリーブ15に保持される距離L2を短くすることなく小型化を図ることができるため、安定した光学特性を得ることができる。
【0080】
(実施形態2)
図3は、実施形態2に係る光接続用フェルールの平面図及びそのC−C′断面図である。
【0081】
図示するように、本実施形態の光接続用フェルール12Aは、上述した実施形態1と同様の筒状体24と、筒状体24の光ファイバ挿入孔23に固着された光ファイバ11Aとを具備する。
【0082】
光ファイバ11Aの大径部25内に突出する先端面11bは、軸に垂直な面で形成されており、大径部25内には、光ファイバ11のコアの屈折率と略同等の屈折率を有する透過性を有する樹脂部材50が設けられている。
【0083】
この樹脂部材50としては、例えば、光ファイバ11Aのコアの屈折率が1.47とすると、屈折率が1.47のエポキシ系樹脂又はアクリル系樹脂を用いることができる。
【0084】
このように大径部25内に樹脂材料50を充填することで、光ファイバ11Aに集光される光の反射減衰量を低減させることができるため、光ファイバ11Aの先端面11bを軸に垂直な面で形成することができる。
【0085】
また、大径部25内に形成された樹脂材料50によって、光ファイバ11Aの大径部25内に突出した端部が固定されるため、光学レンズ17から光ファイバ11Aの先端面11bに効率よく集光させることができる。
【0086】
なお、このような大径部25に充填される樹脂部材50は、光ファイバ挿入孔23に光ファイバ11Aを固定する際に用いられる接着剤として用いてもよく、これにより大径部25に樹脂部材50を充填する作業を簡略化することもできる。
【0087】
このような光接続用フェルール12Aを構成する筒状体24の大径部25の内径及び光ファイバ11Aの先端面11bと筒状体24の先端面との距離等は、上述した実施形態1と同様である。
【0088】
また、この光接続用フェルール12Aを用いた光モジュールの他の構成も上述した実施形態1と同様なため、重複する説明は省略する。
【0089】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1及び2について説明したが、光モジュールの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
【0090】
例えば、上述した実施形態1及び2では、保持部材22に光素子14、光学レンズ17等を所定位置に位置決めして配設したが、これに限定されず、光ファイバと光素子との間に光学レンズを配置せず、そのまま光ファイバと光素子とを光接続するようにしてもよい。なお、上述した実施形態では、光素子として発光素子を例示したが、発光素子の代わりに受光素子を用いてもよい。この場合には、光ファイバから出射した光を受光素子により受光するような光接続となる。
【0091】
さらに、上述した実施形態1及び2では、光モジュール10のハウジング13の外周部に光コネクタアダプタ40を固定して、外部から光ファイバフェルールを保持した光コネクタプラグを着脱可能とする構造としたが、これに限定されず、光コネクタアダプタ40を固定せず、スリーブホルダ16内に保持された光接続用スリーブ15に外部から光ファイバフェルールを直接挿入するようにしてもよい。
【0092】
なお、上述した実施形態1及び2では、ハウジング13に貫通孔26に連通するホルダ嵌合孔27を設け、このホルダ嵌合孔27内にスリーブホルダ16を固定するような構造の光モジュール10を例示したが、これに限定されず、ハウジングにホルダ嵌合孔を設けずに、スリーブホルダを貫通孔の開口周縁部に直接固定する構造の光モジュールとしてもよい。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光モジュールでは、光接続用フェルールを構成する筒状体の光ファイバ挿入孔の一端部に他の部分より大径となる大径部を設け、大径部内に光ファイバの先端面が配置されるようにしたため、光ファイバの先端面と筒状体の先端面との距離の分、筒状体と光素子との距離を短くすることができ、光接続用フェルールの全長の短尺化を図り、比較的容易に全体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る光モジュールの端面の平面図及びそのA−A′断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る光接続用フェルールの端面の平面図及びそのB−B′断面図である。
【図3】本発明の実施形態2に係る光接続用フェルールの端面の平面図及びそのC−C′断面図である。
【図4】従来技術に係る光受信モジュールの端面の平面図及びそのD−D′断面図である。
【符号の説明】
10 光モジュール
11、11A 光ファイバ
11a、11b 先端面
12、12A 光接続用フェルール
13 ハウジング
14 光素子
15 光接続用スリーブ
16 スリーブホルダ
17 光学レンズ
18 キャップ
19 光素子実装パッド
20 連結部材
21 配線
22 保持部材
24 筒状体
25 大径部
50 樹脂部材

Claims (8)

  1. 光ファイバが挿入保持される光ファイバ挿入孔が軸方向に亘って形成された筒状体に前記光ファイバを固着した光接続用フェルールと、光素子とを具備し、前記光接続用フェルールの一端部側の所定位置に位置決めして前記光素子と前記光ファイバと光接続するように配置すると共に、前記光接続用フェルールの他端部に光接続用スリーブを介して光ファイバを固着した光ファイバフェルールを接続して前記光素子と光接続するようにした保持部材を具備する光モジュールにおいて、
    前記筒状体の前記光ファイバ挿入孔の前記光素子側の一端部には、他の部分のよりも内径が大きな大径部を有し、前記光ファイバの一端部が前記大径部内に突出し、且つ端面が当該大径部内に位置するように設けられていることを特徴とする光モジュール。
  2. 請求項1において、前記光ファイバの先端面から前記筒状体の先端面までの距離x(mm)、前記光ファイバの開口数NAとすると、前記大径部の内径d(mm)は、下記式1を満たすことを特徴とする光モジュール。
    Figure 2004133299
  3. 請求項1又は2において、前記光接続用フェルールの前記光素子側の一端部が、前記保持部材に設けられた貫通孔に保持されていることを特徴とする光モジュール。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記大径部内に突出する前記光ファイバの先端面が軸に垂直な面に対して所定角度傾斜した面であることを特徴とする光モジュール。
  5. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記大径部に突出する前記光ファイバの先端面が軸に垂直な面で形成されていると共に、前記大径部内には、透過性を有する樹脂が充填されていることを特徴とする光モジュール。
  6. 請求項5において、前記樹脂が、前記光ファイバのコアの屈折率と略同等の屈折率を有することを特徴とする光モジュール。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記光接続用フェルールの他端部側の端面が、凸球面状であることを特徴とする光モジュール。
  8. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記光機能部は前記光接続用フェルールの一端部を保持するハウジングを有し、当該ハウジングは、前記光接続用フェルールの他端部に前記光接続用スリーブを介して光接続する前記他の光接続用フェルールを保持した光コネクタプラグが外部から接続可能な光コネクタアダプタ形状を有していることを特徴とする光モジュール。
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