JP2004125134A - 複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置 - Google Patents

複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動力の伝達と非伝達との切換をなすための手段を別途必要としないようにして、クラッチ装置をできる限りコンパクトに構成できるようにする。
【解決手段】入力側回転体2の入力端部と出力側回転体3の出力端部との間に配されると共に、主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体3に組み合わされたスリーブ体4を入力端部側に近づける向きに付勢するバネ体5と、スリーブ体4をバネ体5の付勢の向きと逆向きに付勢可能な状態で設けられると共に、通電によりバネ体5の付勢力よりも大きい付勢力をスリーブ体4に作用させる形状記憶合金製の付勢体6とを備えている。スリーブ体4と入力側回転体2とには、それぞれ、バネ体5の付勢により噛み合うと共に、バネ体5の付勢に抗する向きへのスリーブ体4の移動により噛み合いを解く接続部21、40が設けられている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどに用いられている紙送りローラなどの駆動モータの駆動力の伝達を受けて駆動される被伝達部材に対し、必要なときにのみこの駆動力を伝達させるように、この被伝達部材側のギアなどと駆動モータ側のギアなどとの間に介在させて用いられるクラッチ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機などに用いられる紙送りローラなどに駆動力を伝達させる用途に用いられるクラッチ装置として、特許文献1に示されるものが知られている。
【0003】
かかるクラッチ装置は、入力側となるクラッチハブと、出力側となる従動プーリーと、コイルスプリングと、ラチェット部材とを備えている。
【0004】
コイルスプリングはクラッチハブの一部と従動プーリーの一部とを締め付けるように組み込まれている。また、コイルスプリングの一端は従動プーリーに止め付けられ、その他端はラチェット部材に止め付けられている。
【0005】
ラチェット部材の回転をフリーにした状態においては、コイルスプリングの締め付けによってクラッチハブ側の回転に伴って従動プーリーも回転される。これにより、入力側からの駆動力が出力側に伝達される。
【0006】
一方、ラチェット部材の回転をロックにした状態においては、コイルスプリングが拡径する。このようにコイリスプリングが拡径されるとクラッチハブ側は空転し、従動プーリーは回転されない。
【0007】
すなわち、かかるクラッチ装置によれば、必要なときにのみ、出力側に入力側の駆動力を伝達できる。紙送りローラを例にとれば、紙送りの必要がある場合にのみ、紙送りローラを回転させることができる。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−66328号公報(図3、図4)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、かかる従来のクラッチ装置は、駆動力の伝達をコイルバネの締め付け力、つまり、摩擦力によらしめているため、この駆動力をロスなく伝達させ難い。すなわち、駆動力伝達時にコイルバネとこのコイルバネによって締め付けらるクラッチハブの一部と従動プーリーの一部との間には滑りが生じ易く、こうした滑りが生じると伝達される駆動力にロスが生じる。このため、こうした滑りを生じさせないように、アッセンブリーなどに当たって相当の労力を払うことを余儀なくされていた。また、入力側の回転トルクが大きくなればなるほど、こうした滑りが生じやすくなることから、大トルクの伝達には不向きのものであった。
【0010】
また、駆動力非伝達時においても、コイルバネの内方に一部を位置させた状態でクラッチハブは空転されることから、この駆動力非伝達時においてもコイルバネとクラッチハブとの間である程度の摩擦力が生じ易い。こうした摩擦力は、クラッチハブを常時駆動させる駆動モータ側に無用な負荷を与えることとなる。複写機などにおいては、消費電力の低減が強く求められるところであり、こうしたことからまた、単一の駆動モータによって複写機などの各部を駆動させる傾向が強いことから、こうした無用な駆動モータの負荷は可能な限り減少させることがまた強く求められるところである。
【0011】
また、特許文献1記載のクラッチ装置は、ラチェット部材の回転をロックするためのラチェツト制動手段を別途必要とするものであった。
【0012】
そこでこの発明は、この種のクラッチ装置において、駆動力伝達時には入力側からの駆動力をロスなく出力側に伝達し、また、駆動力非伝達時にはクラッチ装置を構成する入力側回転体の空転にできる限り抵抗を生じさせないようにすることを主たる目的の一つとする。
【0013】
また、かかる駆動力の伝達と非伝達との切換をなすための手段を別途必要としないようにして、クラッチ装置をできる限りコンパクトに構成できるようにすることを主たる目的の他の一つとする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置が、以下の(1)〜(7)の構成を備えたものとした。
(1)主軸と、
(2)この主軸を中心として回転される入力側回転体と、
(3)紙送りローラなどの被伝達部材側に駆動力を伝達するように主軸を中心として回転される出力側回転体と、
(4)入力側回転体の入力端部と出力側回転体の出力端部との間に配されると共に、主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体に組み合わされたスリーブ体と、
(5)スリーブ体を入力側回転体の入力端部側に近づける向きに付勢するバネ体と、
(6)スリーブ体をバネ体の付勢の向きと逆向きに付勢可能な状態で設けられると共に、通電により元の形に復帰した状態においてバネ体の付勢力よりも大きい付勢力をスリーブ体に作用させる形状記憶合金製の付勢体とを備えていると共に、
(7)スリーブ体と入力側回転体とには、それぞれ、このバネ体の付勢により噛み合うと共に、このバネ体の付勢に抗する向きへのスリーブ体の移動により噛み合いを解く接続部が設けられている。
【0015】
かかる構成によれば、
(1)先ず、付勢体に通電をさせていない状態においては、クラッチ装置がIN状態(クラッチ装置によって回転力を伝達させている状態)となる。
すなわち、付勢体に通電をさせていない状態においては、バネ体の付勢力が付勢体の付勢力に勝るか、付勢体の付勢力が全くなくなることから、このバネ体の付勢によりスリーブ体はその接続部を入力側回転体の接続部に噛み合わせる。また、このスリーブ体は出力側回転体に主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で組み合わされていることから、回転駆動される入力側回転体の回転力は内側スリーブ体を介して出力側回転体に伝達され出力側回転体が回転される。そして、この出力側回転体の出力端部を介して被伝達部材に駆動力を伝達することができる。
(2)次いで、付勢体に通電をさせた状態においては、クラッチ装置がOFF状態(クラッチ装置によって回転力を伝達させていない状態)となる。
すなわち、付勢体に通電をさせた状態においては、付勢体の付勢力がバネ体の付勢力に勝ることから、この付勢体の付勢によりスリーブ体はバネ体の前記付勢に抗する向き、つまり、スリーブ体の接続部と入力側回転体の接続部との噛み合わせを解く向きに移動される。このように噛み合わせが解かれると、入力側回転体の回転力は出力側回転体に伝達されないこととなる。
このように噛み合わせを解く向きにスリーブ体が移動されると、付勢体への通電を止めない限り、スリーブ体はその接続部を入力側回転体の接続部に噛み合わせる位置に戻ることがなく、このOFF状態においては入力側回転体は主軸を中心に負荷なく空転する。
(3)このOFF状態から、付勢体への通電を止めると、再びバネ体の付勢力が付勢体の付勢力に勝るか、付勢体の付勢力が全くなくなることから、このバネ体の付勢によりスリーブ体はその接続部を入力側回転体の接続部に噛み合わせる位置まで移動され、クラッチ装置が再びIN状態となる。
これにより、出力側回転体が再びスリーブ体を介して入力側回転体の回転駆動によって回転され、この出力側回転体を介して被伝達部材に再び駆動力を伝達させることができる。
【0016】
これにより、かかるクラッチ装置によれば、被伝達部材に駆動力を伝達させる必要がない場合においては、入力側回転体を負荷なく回転させることができ、OFF状態においてクラッチ装置が駆動モータに負荷を与えることがない。また、OFF状態においては、出力側回転体に対する動力の伝達が全く生じないようにすることができる。
【0017】
また、被伝達部材に駆動力を伝達させる際には、スリーブ体の接続部と入力側回転体の接続部とを噛み合わせることにより、動力損失を生じさせることなく、出力側回転体に回転力を伝達させることができる。
【0018】
また、前記OFF状態の維持、IN状態の維持、OFF状態からIN状態への移行、IN状態からOFF状態への移行を、前記のように組み込まれた付勢体への通電制御によってのみなすことができ、上記の機能を備えたクラッチ装置を、できる限りコンパクトかつ軽量に構成することができる。
【0019】
また、前記目的を達成するために、請求項2記載の発明にあっては、複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置が、以下の(1)〜(7)の構成を備えたものとした。
(1)主軸と、
(2)この主軸を中心として回転される入力側回転体と、
(3)紙送りローラなどの被伝達部材側に駆動力を伝達するように主軸を中心として回転される出力側回転体と、
(4)入力側回転体の入力端部と出力側回転体の出力端部との間に配されると共に、主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体に組み合わされたスリーブ体と、
(5)スリーブ体を出力側回転体の出力端部側に近づける向きに付勢するバネ体と、
(6)スリーブ体をバネ体の付勢の向きと逆向きに付勢可能な状態で設けられると共に、通電により元の形に復帰した状態においてバネ体の付勢力よりも大きい付勢力をスリーブ体に作用させる形状記憶合金製の付勢体とを備えていると共に、
(7)スリーブ体と入力側回転体とには、それぞれ、この付勢体への通電による付勢により噛み合うと共に、この付勢体の付勢に抗する向きへのスリーブ体の移動により噛み合いを解く接続部が設けられている。
【0020】
かかる構成によれば、
(1)先ず、付勢体に通電をさせていない状態においては、クラッチ装置がOFF状態となる。
すなわち、付勢体に通電をさせていない状態においては、バネ体の付勢力が付勢体の付勢力に勝るか、付勢体の付勢力が全くなくなることから、このバネ体の付勢によりスリーブ体は、スリーブ体の接続部と入力側回転体の接続部との噛み合わせを解く向きに移動される。このように噛み合わせが解かれると、入力側回転体の回転力は出力側回転体に伝達されないこととなる。
このように噛み合わせを解く向きにスリーブ体が移動されると、付勢体に通電をしない限り、スリーブ体はその接続部を入力側回転体の接続部に噛み合わせる位置に戻ることがなく、このOFF状態においては入力側回転体は主軸を中心に負荷なく空転する。
(2)次いで、付勢体に通電をさせた状態においては、クラッチ装置がIN状態となる。
すなわち、付勢体に通電をさせた状態においては、付勢体の付勢力がバネ体の付勢力に勝ることから、この付勢体の付勢によりスリーブ体はその接続部を入力側回転体の接続部に噛み合わせる。また、このスリーブ体は出力側回転体に主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で組み合わされていることから、入力側回転体の回転力はスリーブ体を介して出力側回転体に伝達され出力側回転体が回転される。そして、この出力側回転体を介して被伝達部材に駆動力を伝達することができる。
(3)また、このIN状態から、付勢体への通電を止めると、再びバネ体の付勢力が付勢体の付勢力に勝るか、付勢体の付勢力が全くなくなることから、このバネ体の付勢によりスリーブ体はその接続部を入力側回転体の接続部に噛み合わせない位置まで移動され、クラッチ装置が再びOFF状態となる。
これにより、この実施の形態にかかるクラッチ装置によれば、被伝達部材に駆動力を伝達させる必要がない場合においては、入力側回転体を負荷なく回転させることができ、OFF状態においてクラッチ装置が駆動モータに負荷を与えることがない。また、OFF状態においては、出力側回転体に対する動力の伝達が全く生じないようにすることができる。また、このOFF状態を、付勢体に通電をさせない状態において維持することができることから、複写機などの消費電力の低減に資する特長を有している。
【0021】
また、被伝達部材に駆動力を伝達させる際には、スリーブ体の接続部と入力側回転体の接続部とを噛み合わせることにより、動力損失を生じさせることなく、出力側回転体に回転力を伝達させることができる。
【0022】
また、前記OFF状態の維持、IN状態の維持、OFF状態からIN状態への移行、IN状態からOFF状態への移行を、前記のように組み込まれた付勢体への通電制御によってのみなすことができ、上記の機能を備えたクラッチ装置を、できる限りコンパクトかつ軽量に構成することができる。
【0023】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置が、さらに、付勢体の外側を覆う覆い体を備えると共に、この覆い体に付勢体に電気的に接続された一方コネクタ部が形成されており、電力供給ケーブル側の他方コネクタ部をこの一方コネクタ部に接続させることにより、付勢体に電力が供給されるようにしてあることを特徴としている。
【0024】
かかる構成によれば、クラッチ本体の前記覆い体に設けられた一方コネクタ部に他方コネクタ部を接続することにより、ワンタッチでクラッチ本体を構成する付勢体に電力を供給できるようにすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図36に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0026】
なお、ここで図1ないし図18は、第一の実施の形態にかかるクラッチ装置Cを、また、図19ないし図36を第二の実施の形態にかかるクラッチ装置Cを、それぞれ示したものである。
【0027】
図1および図2は、第一の実施の形態にかかるクラッチ装置Cの利用状態をそれぞれ示しており、図1がIN状態、図2がOFF状態である。また、図3は、出力側回転体3とスリーブ体4との組み合わせ部分を理解しやすいように示している。また、図4および図5は、第一の実施の形態にかかるクラッチ装置Cを分離した状態として示している。また、図6ないし図9は、入力側回転体2を、図10ないし図12は、スリーブ体4を、図13ないし図15は、筒体7を、図16ないし図18は、出力側回転体3を、それぞれ示している。
【0028】
図19および図20は、第二の実施の形態にかかるクラッチ装置Cの利用状態をそれぞれ示しており、図19がIN状態、図20がOFF状態である。また、図21は、出力側回転体130とスリーブ体140との組み合わせ部分を理解しやすいように示している。また、図22および図23は、第二の実施の形態にかかるクラッチ装置Cを分離した状態として示している。また、図24ないし図26は、入力側回転体120を、図27ないし図29は、スリーブ体140を、図30ないし図32は、筒体170を、図33ないし図35は、出力側回転体130を、それぞれ示している。さらに、図36は、前記筒体170の構成の一部を変更させた例を示している。
【0029】
この実施の形態にかかるクラッチ装置Cは、複写機、ファクシミリ、プリンタなどに用いられている紙送りローラなどの駆動モータの駆動力の伝達を受けて駆動される被伝達部材Rに対し、必要なときにのみこの駆動力を伝達させるように、この被伝達部材R側のギアRaなどと駆動モータ側のギアMなどとの間に介在させて用いられるものである。
【0030】
典型的には、紙送りローラを例にとれば、かかる紙送りローラは、複写機などの給紙トレイや、給紙トレイから送り込まれるコピー用紙などの搬送路中に設けられることから、かかるクラッチ装置Cもこのように設置される紙送りローラに対応して複写機などの各所に備えられるものである。
【0031】
そして、かかるクラッチ装置Cは、回転駆動される駆動モータ側のギアMの回転力を、被伝達部材Rに対して駆動力の伝達が必要になった際にのみ、被伝達部材R側のギアRaに伝達させるように動作されるものである。(以下、クラッチ装置Cにおける回転力を伝達させている状態をIN状態と、回転力を伝達させていない状態をOFF状態と称する。)
【0032】
(第一の実施の形態)
図1ないし図18に示される実施の形態にかかるクラッチ装置Cは、
(1)主軸1と、
(2)入力側回転体2と、
(3)出力側回転体3と、
(4)スリーブ体4と、
(5)バネ体5と、
(6)付勢体6とを備え、
これらを組み合わせることにより構成されている。
【0033】
入力側回転体2は、駆動モータ側のギアMに噛み合うギア部20(入力端部)を備えている。そして、この入力側回転体2は、主軸1を中心として回転されるようになっている。
【0034】
出力側回転体3は、紙送りローラなどの被伝達部材R側のギアRaに噛み合うギア部30(出力端部)を備えている。そして、この出力側回転体3は、主軸1を中心として回転されるようになっている。
【0035】
スリーブ体4は、入力側回転体2のギア部20と出力側回転体3のギア部30との間に配されている。そして、このスリーブ体4は、主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体3に組み合わされている。すなわち、スリーブ体4は、その内方に主軸1を位置させるようにして、主軸1を中心として回転可能となっている入力側回転体2に前記のように組み合わされている。
【0036】
バネ体5は、スリーブ体4を入力側回転体2の入力端部側に近づける向きに付勢するように組み込まれている。
【0037】
また、付勢体6は、スリーブ体4をバネ体5の付勢の向きと逆向きに付勢可能な状態で組み込まれている。また、この付勢体6は、通電により元の形に復帰した状態においてバネ体5の付勢力よりも大きい付勢力をスリーブ体4に作用させる形状記憶合金によって構成されている。
【0038】
この実施の形態にあっては、付勢体6は、非通電時には、バネ体5の付勢力よりも前記付勢力を小さくするか、付勢力を全く有しないが、通電時には、バネ体5の付勢力よりも前記付勢力を大きくするように構成されている。
【0039】
また、スリーブ体4と入力側回転体2とには、それぞれ、このバネ体5の付勢により噛み合うと共に、このバネ体5の付勢に抗する向きへのスリーブ体4の移動により噛み合いを解く接続部21、40が設けられている。
【0040】
この結果、この実施の形態にかかるクラッチ装置Cによれば、
(1)先ず、付勢体6に通電をさせていない状態においては、クラッチ装置CがIN状態となる。(図1)
すなわち、付勢体6に通電をさせていない状態においては、バネ体5の付勢力が付勢体6の付勢力に勝るか、付勢体6の付勢力が全くなくなることから、このバネ体5の付勢によりスリーブ体4はその接続部40を入力側回転体2の接続部21に噛み合わせる。また、このスリーブ体4は出力側回転体3に主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態で組み合わされていることから、駆動モータ側のギアMにギア部20を噛み合わせて回転駆動される入力側回転体2の回転力は内側スリーブ体4を介して出力側回転体3に伝達され出力側回転体3が回転される。そして、この出力側回転体3のギア部30に噛み合わされている被伝達部材R側のギアRaを介して被伝達部材Rに駆動力を伝達することができる。例えば、被伝達部材Rが紙送りローラであれば、この紙送りローラが回転駆動され、紙を送ることができることとなる。
(2)次いで、付勢体6に通電をさせた状態においては、クラッチ装置CがOFF状態となる。(図2)
すなわち、付勢体6に通電をさせた状態においては、付勢体6の付勢力がバネ体5の付勢力に勝ることから、この付勢体6の付勢によりスリーブ体4はバネ体5の前記付勢に抗する向き、つまり、スリーブ体4の接続部40と入力側回転体2の接続部21との噛み合わせを解く向きに移動される。このように噛み合わせが解かれると、入力側回転体2の回転力は出力側回転体3に伝達されないこととなる。例えば、被伝達部材Rが紙送りローラであれば、紙送りローラの回転が停止されることとなる。
このように噛み合わせを解く向きにスリーブ体4が移動されると、付勢体6への通電を止めない限り、スリーブ体4はその接続部40を入力側回転体2の接続部21に噛み合わせる位置に戻ることがなく、このOFF状態においては入力側回転体2は主軸1を中心に負荷なく空転する。
(3)このOFF状態から、付勢体6への通電を止めると、再びバネ体5の付勢力が付勢体6の付勢力に勝るか、付勢体6の付勢力が全くなくなることから、このバネ体5の付勢によりスリーブ体4はその接続部40を入力側回転体2の接続部21に噛み合わせる位置まで移動され、クラッチ装置Cが再びIN状態となる。
これにより、出力側回転体3が再びスリーブ体4を介して入力側回転体2の回転駆動によって回転され、この出力側回転体3のギア部30に噛み合わされている被伝達部材R側のギアRaを介して被伝達部材Rに再び駆動力を伝達させることができる。被伝達部材Rが紙送りローラであれば、この紙送りローラが回転駆動され、再び紙を送ることができるIN状態となる。
【0041】
これにより、この実施の形態にかかるクラッチ装置Cによれば、被伝達部材Rに駆動力を伝達させる必要がない場合においては、入力側回転体2を負荷なく回転させることができ、OFF状態においてクラッチ装置Cが駆動モータに負荷を与えることがない。また、OFF状態においては、出力側回転体3に対する動力の伝達が全く生じないようにすることができる。
【0042】
また、被伝達部材Rに駆動力を伝達させる際には、スリーブ体4の接続部40と入力側回転体2の接続部21とを噛み合わせることにより、動力損失を生じさせることなく、出力側回転体3に回転力を伝達させることができる。
【0043】
また、前記OFF状態の維持、IN状態の維持、OFF状態からIN状態への移行、IN状態からOFF状態への移行を、前記のように組み込まれた付勢体6への通電制御によってのみなすことができ、上記の機能を備えたクラッチ装置Cを、できる限りコンパクトかつ軽量に構成することができる。
【0044】
図示の例にあっては、前記主軸1、入力側回転体2、出力側回転体3、スリーブ体4、バネ体5、付勢体6はそれぞれ、以下の具体的構成を備えたものとしてある。
【0045】
(主軸1)
図示の例にあっては、主軸1は、一端を複写機などの本体側に固定されるフレームFに固定させた丸棒状体として構成されている。
【0046】
図示の例では、この主軸1の他端側から、出力側回転体3の側を先にして、この出力側回転体3とスリーブ体4と入力側回転体2とバネ体5と付勢体6とを組み合わせてなるクラッチ本体Caが、その内側に主軸1を挿し通した状態でこの主軸1に装着されるようになっている。
【0047】
すなわち、かかるクラッチ本体Caを構成する入力側回転体2とスリーブ体4と出力側回転体は、主軸1を回転中心として、回転されるように主軸1に組み合わされるようになっている。
【0048】
図示の例では、この主軸1の上方に、駆動モータ側のギアMが配されており、このギアMが入力側回転体2のギア部20に噛み合って、この入力側回転体2を前記OFF状態においても回転させるようになっている。
【0049】
前記IN状態においては、この駆動モータ側のギアMと噛み合って回転される入力側回転体2に接続部40を噛み合わせているスリーブ体4を介して出力側回転体3が回転され、この出力側回転体3のギア部30に噛み合わされた被伝達部材R側のギアRaを通じてこの被伝達部材Rに駆動力が伝達される。
【0050】
(入力側回転体2)
入力側回転体2は、
筒両端を開放させた筒状部22と、
この筒状部22の一方の筒端側に形成された外縁を円形状としたフランジ部23と、
このフランジ部23における筒状部22の一方の筒端側に向けられた面側にギア一方端面を一体に接合させた状態で、この筒状部22の一方の筒端を取り巻くように形成された円環状をなすギア部20を有している。ギア部20の歯部は、筒状部22の筒軸線に沿った向きの溝によって隣り合う歯部と区分されている。
【0051】
筒状部22は、その内側に、この筒状部22の他方の筒端側から後述する出力側回転体3の筒状部31を入れ込ませることができる内径を持つように構成されている。そして、入力側回転体2は、出力側回転体3の筒状部31に軸支されるような状態で、前記主軸1を中心として回転されるようになっている。
【0052】
また、筒状部22の他方の筒端には、入力側回転体2の接続部21が形成されている。
【0053】
図示の例では、入力側回転体2の接続部21は、筒状部22の他方の筒端に設けられた複数の凹所21a、21a…により構成されている。これら複数の凹所21a、21a…はそれぞれこの筒状部22の筒端を巡る向きにおいて隣り合う凹所21aとの間にほぼ等しい間隔を開けた状態で形成されている。
【0054】
また、図示の例では、入力側回転体2における筒状部22の一方の筒端部に、外向きに弾性変形可能な掛合部24が形成されており、この入力側回転体2の筒状部22の内側に出力側回転体3の筒状部31を入れ込ませることにより一旦外向きに撓み出された掛合部24が、この入力側回転体2の筒状部22の内側に出力側回転体3の筒状部31を入れ込み切らせた位置での弾発によって、出力側回転体3の筒状部31における出力端側と反対の筒端部に形成された周回溝37に掛合して、クラッチ本体Caのアッセンブリーがなされるようになっている。
【0055】
入力側回転体2の接続部21が形成されている筒端と、出力側回転体3の筒状部31の基部との間には、主軸の軸線方向に沿った向きへのスリーブ体4の移動を許容させた状態で、この出力側回転体3の筒状部31を内側に挿し通したスリーブ体4が納まる間隔が形成されるようになっている。
【0056】
(出力側回転体3)
出力側回転体3は、外周部に、主軸1の軸線方向に沿った溝によって区分された歯部を備えたギア部30と、筒両端を開放させた筒状部31とを一体に接合させて構成されている。
【0057】
ギア部30は、回転中心に貫通穴32を有している。図示の例では、筒状部31の一方の筒端を、この貫通穴32に筒状部31の内部を連通させた状態で、このギア部30に一体に接合させることにより、出力側回転体3が形成されている。
【0058】
また、かかるギア部30における筒状部31との接合側には、筒状部31の基部側を巡る内側周回壁部33と、この内側周回壁部33の外側を巡る外側周回壁部34とが形成されている。そしてこれにより、筒状部31の外面と内側周回壁部33の内面との間に内側環状溝35が形成され、さらに、内側周回壁部33の外面と外側周回壁部34の内面との間に外側環状溝36が形成されるようになっている。そして、図示の例では、内側に出力側回転体3の筒状部31を通し切られたスリーブ体4は、前記内側環状溝35内に納まるようになっている。
【0059】
また、内側周回壁部33の内面側であってその基部側には、主軸1の軸線方向に沿って延びる複数のリブ状部38、38…が形成されている。
【0060】
また、出力側回転体3の貫通穴32および筒状部31は、主軸1を受け入れることができる内径を持つように構成してある。図示の例では、出力側回転体3の前記貫通穴32よりこの出力側回転体3の筒状部31内に主軸1を挿し通すことにより、この主軸1にクラッチ本体Caをこの主軸1を中心として回転可能に組み合わせるようにしている。
【0061】
後述するスリーブ体4の接続部40の形成側と反対のスリーブ端側であって、このスリーブ体4の外面部には、このスリーブ体4の内方に出力側回転体3の筒状部31を挿し通しすことにより、前記複数のリブ状部38、38…がそれぞれ入り込む主軸1の軸線方向に沿った複数の凹状部41、41…が形成されており、この凹状部41と前記リブ状部38との噛み合いによって、内側スリーブ体4は、出力側回転体3の筒状部31の筒軸線方向、すなわち、主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態で、この出力側回転体3に組み合わされるようになっている。(図3)
【0062】
(スリーブ体4)
スリーブ体4は、両端を開放させた筒状をなすように構成されている。
【0063】
このスリーブ体4の一方のスリーブ端側の外面部には、前記複数の凹状部41、41…が形成されている。
【0064】
また、このスリーブ体4の他方のスリーブ端側に、接続部40が形成されている。
【0065】
図示の例では、スリーブ体4の接続部40は、このスリーブ体4の他方のスリーブ端に設けられた複数の突起40a、40a…により構成されている。各突起40a、40a…はそれぞれ隣り合う突起40aとの間にほぼ等しい間隔を開けた状態で、内側スリーブ体4の筒軸線に沿った向きで外方に突き出すように形成されている。そして、図示の例では、前記IN状態において、バネ体5がスリーブ体4に作用させる付勢力により、入力側回転体2の接続部21を構成する前記複数の凹所21a、21a…にそれぞれ対応するこの突起40aが入り込んで、スリーブ体4と入力側回転体2とが接続されるようになっている。スリーブ体4は前記凹状部41を出力側回転体3のリブ状部38に噛み合わせて主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態でこの出力側回転体3に組み合わされていることから、このIN状態においては、スリーブ体4を介して入力側回転体2の回転に伴って出力側回転体3が回転されることとなる。
【0066】
また、スリーブ体4の接続部40が形成されている側の筒端には、外向きの周回鍔部42が形成されている。
【0067】
(バネ体5)
図示の例では、バネ体5を、圧縮コイルバネ50により構成させている。かかる圧縮コイルバネ50は、出力側回転体2の外側環状溝36に入れ込まれている。すなわち、かかる圧縮コイルバネ50は、内側周回壁部33の外側においてこの内側周回壁部33に巻回されたような状態で組み込まれている。
【0068】
図示の例では、かかる圧縮コイルバネ50は、そのバネ一端を外側環状溝36の溝底に押し当て、かつ、そのバネ他端をスリーブ体4の前記周回鍔部42に対し出力側回転体3のギア部30側から押し当てさせて圧縮させられた状態で組み込まれており、このように組み込まれる圧縮コイルバネ50によってスリーブ体4は入力側回転体2の入力端部側に向けて常時付勢されるようになっている。
【0069】
(付勢体6)
付勢体6は、図示の例にあっては、出力側回転体3の筒状部31の外側に巻回されたコイル状をなすように構成されている。
【0070】
図示の例にあっては、導電性を備えた形状記憶合金製の線材60を、出力側回転体3の筒状部31の外側に巻回させるようにして、付勢体6を構成させている。
【0071】
具体的には、図示の例にあっては、入力側回転体2の筒状部22を内側に通させた状態で、この入力側回転体2のギア部20と出力側回転体3の外側周回壁部34の先端部との間に介装される筒体7の内面と入力側回転体2の筒状部22の外面との間に、コイル状をなす付勢体6が納められるようになっている。
【0072】
かかる筒体7における入力側回転体2のギア部20側の筒端部には、内向きの周回鍔部70が形成されている。そして、コイル状をなす付勢体6は、その一端側をこの周回鍔部70に出力側回転体のギア部30側から接しさせ、かつ、その他端側をスリーブ体4の周回鍔部42に入力側回転体2のギア部20側から接しさせるように組み込まれている。
【0073】
また、かかる筒体7の一端側には、コイル状をなす付勢体6の一方のリード部61が引き出される割溝71が、また、かかる筒体7の他端側には、コイル状をなす付勢体6の他方のリード部61が引き出される割溝71が、それぞれ設けられている。
【0074】
そして、図示の例では、かかる筒体7および付勢体6は、入力側回転体2、スリーブ体4および出力側回転体3の回転によって回転しないようになっている。
【0075】
図示の例では、付勢体6は通電をさせない状態においては柔らかく、バネ性を喪失するようになっている。したがって、この付勢体6に通電をさせていない状態においては前記バネ体5によってスリーブ体4はその接続部40を入力側回転体2の接続部21に押し付けるように付勢され、両接続部21、40が接続され続ける。すなわち、前記IN状態となる。
【0076】
そして、図示の例では、付勢体6は通電をさせた状態においては元の形、すなわち、記憶された形に復帰するようになっており、この元の形において剛性を取り戻しバネ性を備えるようになっている。そして、この付勢体6が元の形に復帰された状態において、この付勢体6が、バネ体5の付勢力よりも大きい付勢力を持つようになっている。したがって、この付勢体6に通電をさせている状態においては、この付勢体6によってスリーブ体4は前記バネ体5の付勢に抗する向きに移動され、このバネ体5が圧縮されると共に、スリーブ体4の接続部40と入力側回転体2の接続部21との接続が解かれた状態が維持される。すなわち、前記OFF状態となる。
【0077】
前記のような機能を備えた形状記憶合金としては、チタンとニッケルとを含む形状記憶合金を用いることができる。
【0078】
(第二の実施の形態)
次いで、図19ないし図36に示される実施の形態にかかるクラッチ装置Cは、
(1)主軸110と、
(2)入力側回転体120と、
(3)出力側回転体130と、
(4)スリーブ体140と、
(5)バネ体150と、
(6)付勢体160とを備え、
これらを組み合わせることにより構成されている。
【0079】
入力側回転体120は、駆動モータ側のギアMに噛み合うギア部121(入力端部)を備えている。そして、この入力側回転体120は、主軸110を中心として回転されるようになっている。
【0080】
出力側回転体130は、紙送りローラなどの被伝達部材R側のギアRaに噛み合うギア部131(出力端部)を備えている。そして、この出力側回転体130は、主軸110を中心として回転されるようになっている。
【0081】
スリーブ体140は、入力側回転体120のギア部121と出力側回転体130のギア部131との間に配されている。そして、このスリーブ体140は、主軸110の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体130に組み合わされている。すなわち、スリーブ体140は、その内方に主軸110を位置させるようにして、主軸110を中心として回転可能となっている入力側回転体120に前記のように組み合わされている。
【0082】
バネ体150は、スリーブ体140を出力側回転体の出力端部側に近づける向きに付勢するように組み込まれている。
【0083】
また、付勢体160は、スリーブ体140をバネ体150の付勢の向きと逆向きに付勢可能な状態で設けられると共に、通電により元の形に復帰した状態においてバネ体150の付勢力よりも大きい付勢力をスリーブ体140に作用させる形状記憶合金によって構成されている。
【0084】
この実施の形態にあっては、付勢体160は、非通電時には、バネ体150の付勢力よりも前記付勢力を小さくするか、付勢力を全く有しないが、通電時には、バネ体150の付勢力よりも前記付勢力を大きくするように構成されている。
【0085】
また、スリーブ体140と入力側回転体120とには、それぞれ、この付勢体160への通電による付勢により噛み合うと共に、この付勢体160の付勢に抗する向きへのスリーブ体140の移動により噛み合いを解く接続部122、141が設けられている。
【0086】
この結果、この実施の形態にかかるクラッチ装置Cによれば、
(1)先ず、付勢体160に通電をさせていない状態においては、クラッチ装置CがOFF状態となる。(図20)
すなわち、付勢体160に通電をさせていない状態においては、バネ体150の付勢力が付勢体160の付勢力に勝るか、付勢体160の付勢力が全くなくなることから、このバネ体150の付勢によりスリーブ体140は、スリーブ体140の接続部141と入力側回転体120の接続部122との噛み合わせを解く向きに移動される。このように噛み合わせが解かれると、入力側回転体120の回転力は出力側回転体130に伝達されないこととなる。例えば、被伝達部材Rが紙送りローラであれば、紙送りローラの回転が停止されることとなる。
このように噛み合わせを解く向きにスリーブ体140が移動されると、付勢体160に通電をしない限り、スリーブ体140はその接続部141を入力側回転体120の接続部122に噛み合わせる位置に戻ることがなく、このOFF状態においては入力側回転体120は主軸110を中心に負荷なく空転する。
(2)次いで、付勢体160に通電をさせた状態においては、クラッチ装置CがIN状態となる。(図19)
すなわち、付勢体160に通電をさせた状態においては、付勢体160の付勢力がバネ体150の付勢力に勝ることから、この付勢体160の付勢によりスリーブ体140はその接続部141を入力側回転体120の接続部122に噛み合わせる。また、このスリーブ体140は出力側回転体130に主軸110の軸線方向にのみ移動可能な状態で組み合わされていることから、駆動モータ側のギアMにギア部121を噛み合わせて回転駆動される入力側回転体120の回転力はスリーブ体140を介して出力側回転体130に伝達され出力側回転体130が回転される。そして、この出力側回転体130のギア部131に噛み合わされている被伝達部材R側のギアRaを介して被伝達部材Rに駆動力を伝達することができる。例えば、被伝達部材Rが紙送りローラであれば、この紙送りローラが回転駆動され、紙を送ることができることとなる。
(3)また、このIN状態から、付勢体160への通電を止めると、再びバネ体150の付勢力が付勢体160の付勢力に勝るか、付勢体160の付勢力が全くなくなることから、このバネ体150の付勢によりスリーブ体140はその接続部141を入力側回転体120の接続部122に噛み合わせない位置まで移動され、クラッチ装置Cが再びOFF状態となる。
【0087】
これにより、この実施の形態にかかるクラッチ装置Cによれば、被伝達部材Rに駆動力を伝達させる必要がない場合においては、入力側回転体120を負荷なく回転させることができ、OFF状態においてクラッチ装置Cが駆動モータに負荷を与えることがない。また、OFF状態においては、出力側回転体130に対する動力の伝達が全く生じないようにすることができる。また、このOFF状態を、付勢体160に通電をさせない状態において維持することができることから、複写機などの消費電力の低減に資する特長を有している。
【0088】
また、被伝達部材Rに駆動力を伝達させる際には、スリーブ体140の接続部141と入力側回転体120の接続部122とを噛み合わせることにより、動力損失を生じさせることなく、出力側回転体130に回転力を伝達させることができる。
【0089】
また、前記OFF状態の維持、IN状態の維持、OFF状態からIN状態への移行、IN状態からOFF状態への移行を、前記のように組み込まれた付勢体160への通電制御によってのみなすことができ、上記の機能を備えたクラッチ装置Cを、できる限りコンパクトかつ軽量に構成することができる。
【0090】
図示の例にあっては、前記主軸110、入力側回転体120、出力側回転体130、スリーブ体140、バネ体150、付勢体160はそれぞれ、以下の具体的構成を備えたものとしてある。
【0091】
(主軸110)
図示の例にあっては、主軸110は、一端を複写機などの本体側に固定されるフレームFに固定させた丸棒状体として構成されている。
【0092】
図示の例では、この主軸110の他端側から、出力側回転体130の側を先にして、この出力側回転体130とスリーブ体140と入力側回転体120とバネ体150と付勢体160とを組み合わせてなるクラッチ本体Caが、その内側に主軸110を挿し通した状態でこの主軸110に装着されるようになっている。
【0093】
すなわち、かかるクラッチ本体Caを構成する入力側回転体120とスリーブ体140と出力側回転体130は、主軸110を回転中心として、回転されるように主軸110に組み合わされるようになっている。
【0094】
図示の例では、この主軸110の上方に、駆動モータ側のギアMが配されており、このギアMが入力側回転体120のギア部121に噛み合って、この入力側回転体120を前記OFF状態においても回転させるようになっている。
【0095】
前記IN状態においては、この駆動モータ側のギアMと噛み合って回転される入力側回転体120に接続部を噛み合わせているスリーブ体140を介して出力側回転体130が回転され、この出力側回転体130のギア部131に噛み合わされた被伝達部材R側のギアRaを通じてこの被伝達部材Rに駆動力が伝達される。
【0096】
(入力側回転体120)
入力側回転体120は、
筒両端を開放させた筒状部123と、
この筒状部123の一方の筒端側に形成された外縁を円形状としたフランジ部124と、
このフランジ部124における筒状部123の一方の筒端側に向けられた面側にギア一方端面を一体に接合させた状態で、この筒状部123の一方の筒端を取り巻くように形成された円環状をなすギア部121を有している。ギア部121の歯部は、筒状部123の筒軸線に沿った向きの溝によって隣り合う歯部と区分されている。
【0097】
筒状部123は、その内側に、この筒状部123の他方の筒端側から後述する出力側回転体130の筒状部132を入れ込ませることができる内径を持つように構成されている。そして、入力側回転体120は、出力側回転体130の筒状部132に軸支されるような状態で、前記主軸110を中心として回転されるようになっている。
【0098】
また、筒状部123の他方の筒端には、入力側回転体120の接続部122が形成されている。
【0099】
図示の例では、入力側回転体120の接続部122は、筒状部123の他方の筒端に設けられた複数の凹所122a、122a…により構成されている。これら複数の凹所122a、122a…はそれぞれこの筒状部123の筒端を巡る向きにおいて隣り合う凹所122aとの間にほぼ等しい間隔を開けた状態で形成されている。
【0100】
また、図示の例では、入力側回転体120における筒状部123の一方の筒端部に、外向きに弾性変形可能な掛合部125が形成されており、この入力側回転体120の筒状部の内側に出力側回転体130の筒状部132を入れ込ませることにより一旦外向きに撓み出された掛合部125が、この入力側回転体120の筒状部123の内側に出力側回転体130の筒状部132を入れ込み切らせた位置での弾発によって、出力側回転体130の筒状部132における出力端側と反対の筒端部に形成された周回溝136に掛合して、クラッチ本体Caのアッセンブリーがなされるようになっている。
【0101】
入力側回転体120の接続部122が形成されている筒端と、出力側回転体130の筒状部132の基部との間には、主軸の軸線方向に沿った向きへのスリーブ体140の移動を許容させた状態で、この出力側回転体130の筒状部132を内側に挿し通したスリーブ体140が納まる間隔が形成されるようになっている。
【0102】
また、入力側回転体120の筒状部123における接続部122の形成側は、筒一端をフランジ部124に一体に連接させた外筒体126によって覆われている。そして、これにより、この外筒体126の内面と、この外筒体126によって覆われている筒状部123の外面との間に、入力側回転体120の回転軸線を巡る向きの環状溝127が形成されている。
【0103】
(出力側回転体130)
出力側回転体130は、外周部に、主軸110の軸線方向に沿った溝によって区分された歯部を備えたギア部131と、筒両端を開放させた筒状部132とを一体に接合させて構成されている。
【0104】
ギア部131は、回転中心に貫通穴133を有している。図示の例では、筒状部132の一方の筒端を、この貫通穴133に筒状部132の内部を連通させた状態で、このギア部131に一体に接合させることにより、出力側回転体130が形成されている。
【0105】
また、かかるギア部131における筒状部132との接合側には、筒状部132の基部側を巡る周回壁部134が形成されている。そしてこれにより、筒状部の外面と周回壁部134の内面との間に環状溝135が形成されるようになっている。そして、図示の例では、内側に出力側回転体130の筒状部132を通し切られたスリーブ体140は、その一方のスリーブ端側を前記環状溝135内に納めるようになっている。
【0106】
また、周回壁部134の内面側であってその基部側には、主軸110の軸線方向に沿って延びる複数のリブ状部137、137…が形成されている。
【0107】
また、出力側回転体130の貫通穴133および筒状部132は、主軸110を受け入れることができる内径を持つように構成してある。図示の例では、出力側回転体130の前記貫通穴133よりこの出力側回転体130の筒状部132内に主軸110を挿し通すことにより、この主軸110にクラッチ本体Caをこの主軸110を中心として回転可能に組み合わせるようにしている。
【0108】
後述するスリーブ体140の接続部141の形成側と反対のスリーブ端側であって、このスリーブ体140の外面部には、このスリーブ体140の内方に入力側回転体120の筒状部123を挿し通しすことにより、前記複数のリブ状部137、137…における隣り合うリブ状部137間にそれぞれ入り込む主軸110の軸線方向に沿って延びる複数のリブ状部142、142…が形成されており、両リブ状部137、142の噛み合いによって、スリーブ体140は、出力側回転体130の筒状部132の筒軸線方向、すなわち、主軸110の軸線方向にのみ移動可能な状態で、この出力側回転体130に組み合わされるようになっている。(図21)
【0109】
(スリーブ体140)
スリーブ体140は、両端を開放させた筒状をなすように構成されている。
【0110】
このスリーブ体140の一方のスリーブ端側の外面部には、前記複数のリブ状部142、142…が形成されている。
【0111】
また、このスリーブ体140の他方のスリーブ端側に、接続部141が形成されている。
【0112】
図示の例では、スリーブ体140の接続部141は、このスリーブ体140の他方のスリーブ端に設けられた複数の突起141a、141a…により構成されている。各突起141a、141a…はそれぞれ隣り合う突起141aとの間にほぼ等しい間隔を開けた状態で、内側スリーブ体140の筒軸線に沿った向きで外方に突き出すように形成されている。そして、図示の例では、前記IN状態において、付勢体160がスリーブ体140に作用させる付勢力により、入力側回転体120の接続部122を構成する前記複数の凹所122a、122a…にそれぞれ対応するこの突起141aが入り込んで、スリーブ体140と入力側回転体120とが接続されるようになっている。スリーブ体140は前記リブ状部142を出力側回転体130のリブ状部137に噛み合わせて主軸110の軸線方向にのみ移動可能な状態でこの出力側回転体130に組み合わされていることから、このIN状態においては、スリーブ体140を介して入力側回転体120の回転に伴って出力側回転体130が回転されることとなる。
【0113】
また、スリーブ体140の接続部141が形成されている側の筒端には、外向きの周回鍔部143が形成されている。
【0114】
(バネ体150)
図示の例では、バネ体150を、圧縮コイルバネ151により構成させている。かかる圧縮コイルバネ151は、入力側回転体120の環状溝127に入れ込まれている。すなわち、かかる圧縮コイルバネ151は、入力側回転体120の筒状部123の外側においてこの入力側回転体120の筒状部123に巻回されたような状態で組み込まれている。
【0115】
図示の例では、かかる圧縮コイルバネ151は、そのバネ一端を入力側回転体120の環状溝127の溝底に押し当て、かつ、そのバネ他端をスリーブ体140の前記周回鍔部143に対し入力側回転体120のギア部121側から押し当てさせて圧縮させられた状態で組み込まれており、このように組み込まれる圧縮コイルバネ151によってスリーブ体140は出力側回転体130の出力端部側に向けて常時付勢されるようになっている。
【0116】
(付勢体160)
付勢体160は、図示の例にあっては、スリーブ体140の外側に巻回されたコイル状をなすように構成されている。
【0117】
図示の例にあっては、導電性を備えた形状記憶合金製の線材161を、スリーブ体140の外側に巻回させるようにして、付勢体160を構成させている。
【0118】
具体的には、図示の例にあっては、出力側回転体130の筒状部132を内側に通させた状態で、この出力側回転体のギア部と入力側回転体120の接続部122との間に介装されるスリーブ体140を内側に納めた状態で、さらに、この出力側回転体130のギア部131と入力側回転体120の外筒体126の突き出し端との間に筒体170が介装されている。そして、この筒体170の内面とスリーブ体140の外面との間に、コイル状をなす付勢体160が納められるようになっている。
【0119】
そして、かかるコイル状をなす付勢体160は、その一端側をスリーブ体140の周回鍔部143に出力側回転体130のギア部131側から接しさせ、かつ、その他端側を出力側回転体130の環状溝135の溝口部に入力側回転体120のギア部121側から接しさせるように組み込まれている。
【0120】
また、前記筒体170の一端側には、コイル状をなす付勢体160の一方のリード部162が引き出される割溝171が、また、かかる筒体170の他端側には、コイル状をなす付勢体160の他方のリード部162が引き出される割溝171が、それぞれ設けられている。
【0121】
そして、図示の例では、かかる筒体170および付勢体160は、入力側回転体120、スリーブ体140および出力側回転体130の回転によって回転しないようになっている。
【0122】
図示の例では、付勢体160は通電をさせない状態においては柔らかく、バネ性を喪失するようになっている。したがって、この付勢体160に通電をさせていない状態においては前記バネ体150の付勢によってスリーブ体140はその接続部141を入力側回転体120の接続部122に噛み合わせない位置に押し込まれ続けられる。すなわち、前記OFF状態となる。
【0123】
そして、図示の例では、付勢体160は通電をさせた状態においては元の形、すなわち、記憶された形に復帰するようになっており、この元の形において剛性を取り戻しバネ性を備えるようになっている。そして、この付勢体160が元の形に復帰された状態において、この付勢体160が、バネ体150の付勢力よりも大きい付勢力を持つようになっている。したがって、この付勢体160に通電をさせている状態においては、この付勢体160によってスリーブ体140は前記バネ体150の付勢に抗する向きに移動され、このバネ体150が圧縮されると共に、スリーブ体140の接続部141と入力側回転体120の接続部122とが接続された状態が維持される。すなわち、前記IN状態となる。
【0124】
前記のような機能を備えた形状記憶合金としては、チタンとニッケルとを含む形状記憶合金を用いることができる。
【0125】
また、図示の例では、前記筒体170によって前記付勢体160の外側を覆うようにしている。すなわち、この筒体170が付勢体160の覆い体170’として機能するようにしてある。
【0126】
図36に示されるように、このように覆い体170’として機能する筒体170に、付勢体160に電気的に接続された一方コネクタ部172を形成させ、電力供給ケーブルW側の他方コネクタ部Waをこの一方コネクタ部172に接続させることにより、付勢体160に電力が供給されるようにすることもできる。
【0127】
具体的には、図36に示される例にあっては、筒体170の外側に、外面に一方コネクタ部172を備えたブロック部173を一体に接合させるようにして、前記覆い体170’を構成させている。また、図36に示される例にあっては、一方コネクタ部172は雄型をなし、他方コネクタ部Waは雌型をなすように構成されている。
【0128】
かかる構成によれば、クラッチ本体の前記覆い体170’に設けられた一方コネクタ部172に他方コネクタ部Waを接続することにより、ワンタッチでクラッチ本体Caを構成する付勢体160に電力を供給できるようにすることができる。
【0129】
【発明の効果】
この発明にかかるクラッチ装置によれば、駆動力伝達時には、入力側回転体の接続部とスリーブ体の接続部との接続により、入力側回転体からの駆動力をロスなく出力側回転体に伝達させることができる。
【0130】
また、駆動力非伝達時には、入力側回転体の接続部とスリーブ体の接続部との接続を解くようにスリーブ体を移動させることにより、入力側回転体を抵抗なく空転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態にかかるクラッチ装置Cの利用状態を示す側面構成図(IN状態)
【図2】第一の実施の形態にかかるクラッチ装置Cの利用状態を示す側面構成図(OFF状態)
【図3】出力側回転体3とスリーブ体4との噛み合い部分の断面図
【図4】クラッチ本体Caの分離斜視構成図
【図5】クラッチ本体Caの分離斜視構成図
【図6】入力側回転体2の要部破断平面図
【図7】同要部破断正面図
【図8】同左側面図
【図9】同右側面図
【図10】スリーブ体4の要部破断正面図
【図11】同左側面図
【図12】同右側面図
【図13】筒体7の平面図
【図14】筒体7の要部破断側面図
【図15】筒体7の左側面図
【図16】出力側回転体3の要部破断正面図
【図17】同左側面図
【図18】同右側面図
【図19】第二の実施の形態にかかるクラッチ装置Cの利用状態を示す側面構成図(IN状態)
【図20】第二の実施の形態にかかるクラッチ装置Cの利用状態を示す側面構成図(OFF状態)
【図21】出力側回転体130とスリーブ体140との噛み合い部分の断面図
【図22】クラッチ本体Caの分離斜視構成図
【図23】クラッチ本体Caの分離斜視構成図
【図24】入力側回転体120の正面図
【図25】同左側面図
【図26】同右側面図
【図27】スリーブ体140の正面図
【図28】同左側面図
【図29】同右側面図
【図30】筒体170の平面図
【図31】筒体170の左側面図
【図32】筒体170の右側面図
【図33】出力側回転体130の正面図
【図34】同左側面図
【図35】同右側面図
【図36】筒体170の変更例を示す斜視図
【符号の説明】
1 主軸
2 入力側回転体
21 接続部
3 出力側回転体
4 スリーブ体
40 接続部
5 バネ体
6 付勢体
C クラッチ装置
R 被伝達部材

Claims (3)

  1. 主軸と、
    この主軸を中心として回転される入力側回転体と、
    紙送りローラなどの被伝達部材側に駆動力を伝達するように主軸を中心として回転される出力側回転体と、
    入力側回転体の入力端部と出力側回転体の出力端部との間に配されると共に、主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体に組み合わされたスリーブ体と、
    スリーブ体を入力側回転体の入力端部側に近づける向きに付勢するバネ体と、スリーブ体をバネ体の付勢の向きと逆向きに付勢可能な状態で設けられると共に、通電により元の形に復帰した状態においてバネ体の付勢力よりも大きい付勢力をスリーブ体に作用させる形状記憶合金製の付勢体とを備えていると共に、
    スリーブ体と入力側回転体とには、それぞれ、このバネ体の付勢により噛み合うと共に、このバネ体の付勢に抗する向きへのスリーブ体の移動により噛み合いを解く接続部が設けられていることを特徴とするファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置。
  2. 主軸と、
    この主軸を中心として回転される入力側回転体と、
    紙送りローラなどの被伝達部材側に駆動力を伝達するように主軸を中心として回転される出力側回転体と、
    入力側回転体の入力端部と出力側回転体の出力端部との間に配されると共に、主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体に組み合わされたスリーブ体と、
    スリーブ体を出力側回転体の出力端部側に近づける向きに付勢するバネ体と、スリーブ体をバネ体の付勢の向きと逆向きに付勢可能な状態で設けられると共に、通電により元の形に復帰した状態においてバネ体の付勢力よりも大きい付勢力をスリーブ体に作用させる形状記憶合金製の付勢体とを備えていると共に、
    スリーブ体と入力側回転体とには、それぞれ、この付勢体への通電による付勢により噛み合うと共に、この付勢体の付勢に抗する向きへのスリーブ体の移動により噛み合いを解く接続部が設けられていることを特徴とするファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置。
  3. 付勢体の外側を覆う覆い体を備えると共に、この覆い体に付勢体に電気的に接続された一方コネクタ部が形成されており、電力供給ケーブル側の他方コネクタ部をこの一方コネクタ部に接続させることにより、付勢体に電力が供給されるようにしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置。
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CN111409368A (zh) * 2020-04-02 2020-07-14 北京美科艺数码科技发展有限公司 一种喷墨打印机用待打印物体安装机构及安装方法

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