JP2004124695A - 掘削工具 - Google Patents

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Morio Kitamura
北村 精男
Tetsuo Minami
南 哲夫
Hiroaki Tauchi
田内 宏明
Yoshio Tsuzuki
都築 良夫
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Abstract

【課題】掘削時において土砂から受ける抵抗を軽減して掘削効率の向上を図る。
【解決手段】本発明の掘削工具1は、地盤を掘削するオーガ(図示略)の先端部に接続されるものであって、オーガの先端部に接続される接続部2と、接続部2の外周に固定される二枚の羽根3,3と、各羽根3に取り付けられる複数の掘削爪4,4,…と、を備える。各掘削爪4には接続軸41が設けられ、かつ、各羽根3には、接続軸41が着脱自在に嵌合する嵌合孔31が設けられている。これにより、ホルダ等の部材を介さずとも各掘削爪4を各羽根3に直接取り付けることができるから、掘削効率の向上を図れる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーガの先端部に接続される掘削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地盤を掘削して縦穴を形成する掘削装置として、例えば、アースオーガが知られている。このアースオーガのオーガの先端部には、オーガヘッドが接続されている。従来のオーガヘッドの構造を、図4に示した。図4(a)は、オーガヘッドを示す斜視図であり、図4(b)は、オーガヘッドの回転に伴い地盤を掘削する掘削爪と、掘削爪により掘削された土砂を攪拌する羽根と、の接続構造を示す側面図である。
【0003】
図4(a)に示す通り、オーガヘッド60は、オーガ(図示略)の先端部に接続されてオーガの回転に伴い回転する接続部61と、接続部61の外周に対して左右対称に設けられた二枚のプロペラ状の羽根63,63と、二枚の羽根63,63の下側に設けられた複数の掘削爪65,65,…と、二枚の羽根63,63の下側に溶接固定されて複数の掘削爪65,65,…を保持する複数のホルダ67,67,…と、を具備する。
【0004】
各掘削爪65は、掘削爪65に設けた接続軸をホルダ67に設けた凹状の軸受に挿入することで各ホルダ67に接続されたり又はボルト等により各ホルダ67に接続されている。そして、このオーガヘッド60においては、オーガの回転力が接続部61,二枚の羽根63,63,…及び複数の掘削爪65,65,…等に伝達され、最終的に、複数の掘削爪65,65,…等の回転によって地盤を掘削している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構造を具備するオーガヘッド60には、以下の問題及び不都合がある。
▲1▼羽根63の上端部と掘削爪65の下端部との距離Y(図4(b)参照)が大きいため、掘削時において土砂から受ける抵抗(以下「土砂抵抗」という。)が大きい。
▲2▼羽根63の下側に掘削爪65及びホルダ67が具備されているため、羽根63の下側は凹凸形状となり、掘削時において土砂が凹部に固着しやすく、更なる土砂抵抗を誘導する。
【0006】
▲3▼羽根63の下側が凹凸形状なので、掘削された土砂がスムーズに流れず(図4(b)参照)、土砂抵抗が大きい。
▲4▼ホルダ67の上側に羽根63が存するので、羽根63が邪魔になり、ホルダ67に対して掘削爪65を着脱し難い。
▲5▼掘削爪65がホルダ67を介して羽根63に接続されるので、各掘削爪65間の間隔(ピッチP(図4(a)参照))が各ホルダ67のサイズ等に依存し、掘削爪65の増設が困難である。
【0007】
本発明は、上記課題を解決できる掘削工具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
地盤を掘削するオーガの先端部に接続される掘削工具であって、
前記オーガの先端部に接続される接続部と、
前記接続部の外周に固定される羽根と、
前記羽根に取り付けられる掘削爪と、
を備え、
前記掘削爪には接続軸が設けられ、かつ、前記羽根には、前記接続軸が着脱自在に嵌合する嵌合孔が設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明では、掘削爪には接続軸が設けられ、かつ、羽根には、接続軸が着脱自在に嵌合する嵌合孔が設けられているので、接続軸を嵌合孔に嵌合することにより、掘削爪を羽根に取り付けることができる。つまり、従来のように掘削爪と羽根との間にホルダを介せずとも、掘削爪を羽根に直接取り付けることができる。この場合、以下の作用効果を奏する。
【0010】
▲1▼羽根の上端部と掘削爪の下端部との距離を、従来の距離Y(図4(b)参照)よりも小さくでき、土砂抵抗を軽減できる。
▲2▼従来掘削爪及びホルダの設けられていた部分を空いた状態にでき、この場合、羽根の下側に凹凸が無くなり、掘削時における掘削工具への土砂の固着を低減できる。
▲3▼▲2▼と同様に、羽根の下側に凹凸が無くなり、掘削した土砂をスムーズに持ち上げることができ、土砂抵抗を軽減できる。
▲4▼ホルダを介さずに掘削爪を羽根に直接取り付けることができるので、掘削爪を羽根に着脱し易い。
▲5▼ホルダを介さずに掘削爪を羽根に直接取り付けることができるので、羽根に対しピッチを狭くした状態で複数の嵌合孔を設ければ、各掘削爪間のピッチを従来より狭くして容易に掘削爪を増設できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の掘削工具において、
前記掘削爪の外径のうち最も大きい外径と前記羽根の厚みとが略同じであることを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明では、掘削爪の最大外径と羽根の厚みとが略同じであるから、掘削工具自体をコンパクト化でき、掘削工具自体の取扱いが容易になる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の掘削工具において、
前記嵌合孔に挿入可能なブッシュを備え、
前記接続軸は、
前記嵌合孔に前記ブッシュを介して着脱自在に嵌合することを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明では、接続軸が嵌合孔にブッシュを介して着脱自在に嵌合するから、ブッシュを介して掘削爪を羽根に着脱自在に取り付けることができる。ここで、接続軸の外径が異なる掘削爪であっても、その接続軸の外径に対応した内径を有するブッシュを選択することで、接続軸の外径が異なる種々の掘削爪を羽根に取り付けることができ、更には異なる形状を有する種々の掘削爪を羽根に取り付けることができる。
【0015】
また、掘削爪はブッシュを介して羽根に取り付けられるから、掘削時において掘削爪の受ける土砂抵抗の負荷がブッシュにかかり、ブッシュが損傷する可能性がある。しかし、ブッシュは一般的に安価であるから、この場合、新規のブッシュに交換すればよく、掘削工具に係る修理費用を抑えることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の掘削工具において、
前記嵌合孔は、
前記羽根を貫通していることを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明では、嵌合孔は羽根を貫通しているから、嵌合孔の二つの開口のうち、掘削爪の接続軸を嵌合する側の反対側から、接続軸を押し出すことが可能となるとともに接続軸の嵌合深さ等の嵌合状況を把握でき、掘削爪の羽根への着脱が行い易くなる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の掘削工具において、
前記羽根及び前記掘削爪には、互いに係合して前記嵌合孔に対する前記接続
軸の軸周りの回転を規制する係合部がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、羽根及び掘削爪には互いに係合する係合部がそれぞれ設けられているので、嵌合孔に対する接続軸の軸周りの回転を規制で
きる。
特に、羽根の嵌合孔の外側部分及び接続軸が嵌合孔に嵌合された状態で掘削爪のうち嵌合孔から突出する部分(例えば、掘削ビット)に、それぞれ係合部を設けることが施工面で好ましい。つまり、嵌合孔及び接続軸に係合部を設けた場合は、嵌合孔内の係合部の形成が困難であるが、羽根の嵌合孔の外側部分に設けることによってその施工が極めて容易となるためである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の掘削工具に係る実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、本実施形態に係る掘削工具は、地盤を掘削するオーガの先端部に接続される掘削工具(オーガヘッド)であって、オーガの回転に伴い同時に回転するものである。
【0021】
図1(a)は本実施形態に係る掘削工具を示す斜視図であり、図1(b)は羽根と掘削爪との接続構造を側面から見た断面図である。図1(a)に示す通り、掘削工具1は、オーガ(図示略)の先端部(下端部)に接続される接続部2と、接続部2の外周に固定される二枚の羽根3,3と、二枚の羽根3,3に取り付けられる複数の掘削爪4,4,…と、を具備する。
【0022】
接続部2は、実際にオーガの先端部に接続される際に接続軸となる軸部21と、接続部2の下部に固定された二つの先端爪22,22(オーガビット)と、軸部21と先端爪22,22とを連結する連結部23と、を具備する。軸部21は、多角形からなる柱状であり、オーガの下端部に設けられた凹状の嵌合孔(図示略)に挿入可能な形状に形成されている。なお、接続部2は、前記嵌合孔に軸部21を挿入した状態で軸部21の二つの溝部21a,21aにピン等の部材を通すことにより、オーガの下端部に固定されるようになっている。
【0023】
連結部23は、正面視して下方に向かうにつれて細くなるテーパ状に形成されている。そして、二つの羽根3,3が、連結部23の中心軸に対して斜めに固定されている。詳しくは、二つの羽根3,3は、所定の厚みを有する略四角形状の部材であって、連結部23から外側に延出するように左右対称に設けられている。各羽根3は、連結部23の周方向に対して斜めに固定されており、接続部2の回転方向Aに沿って上から下に傾斜している。従って、これら二つの羽根3,3は、接続部2の回転に伴い二つの先端爪22,22及び複数の掘削爪4,4,…等により掘削した土砂を攪拌しながら下から上に持ち上げる機能を有する(図1(b)参照)。
【0024】
各羽根3には、略円筒状の四つの嵌合孔31,31,…が設けられている。これら四つの嵌合孔31,31,…は、各羽根3の長さ方向に沿って並んで設けられている。各嵌合孔31は、特に図1(b)に示す通り、羽根3の一方の側面から反対側の側面に向かって貫通している。また、各嵌合孔31には、ブッシュ5が挿入されている。
【0025】
また、複数の掘削爪4,4,…は、図1(a)及び図1(b)に示す通り、羽根3の一方の側面から突出するように設けられる部材であって、接続部2の回転に伴い回転移動して地盤を掘削するものである。これら複数の掘削爪4,4,…は、接続部2の回転方向Aに沿う向きに突出するように、各羽根3に四つずつ取り付けられている。詳細に説明すると、各掘削爪4には、接続軸41がそれぞれ設けられており、この接続軸41が、図1(b)に示すように、ブッシュ5を介して羽根3の嵌合孔31に嵌合している。なお、一の嵌合孔31には、一の接続軸41が着脱自在に嵌合する。そして、図1(a)に示す通り、各羽根3には四つの嵌合孔31,31,…が設けられており、一の羽根3には四つの接続軸41が嵌合している。このような構成により、一の羽根3には、四つの掘削爪4,4,…が取り付けられている。なお、各掘削爪4の外径のうち最も大きい外径と各羽根3の厚みとが略同じとなっている。従い、各羽根3に各掘削爪4を取り付けた際には、掘削工具1自体をコンパクト化でき、掘削工具1自体の取扱いが容易になる。
【0026】
なお、上記「ブッシュ5」とは、互いに径の異なるもの同士を接続する部材であって、嵌合孔31の内径と接続軸41の外径とが異なる場合に、接続軸41を適度に嵌合孔31に嵌合させるための部材である。接続軸41の外径が嵌合孔31の内径と略同じである場合には、ブッシュ5を省略して接続軸41を嵌合孔31に直接嵌合する構成にしてもよい。また、ブッシュ5は、適宜交換可能である。
【0027】
そして、実際に、上記構成を具備する掘削工具1を用いて地盤を掘削する際には、接続部2の軸部21をオーガの下端部に固定する。その後、オーガを回転させることにより掘削工具1にその回転力を伝達させ、掘削工具1を所定の回転方向Aに沿って回転させる。これにより、掘削工具1が、二つの先端爪22,22及び複数の掘削爪4,4,…等により地盤を削りつつ、削られた土砂を二枚の羽根3,3及びオーガ等により攪拌しながら下から上に持ち上げて地盤に縦穴を掘る。掘削作業が終了したら、オーガの回転方向を反対側に変えて掘削工具1を地盤から引き抜くように上昇させる。
【0028】
なお、羽根3から掘削爪4を取り外す際には、嵌合孔31から接続軸41を押し出すための機械、器具、装置その他のものを用い、嵌合孔31のうち掘削爪4の突出する側の反対側から掘削爪4を押し出す。逆に、羽根3に掘削爪4を取り付ける際には、嵌合孔31のうち所定の側から接続軸41を嵌合孔31の嵌合口に位置合わせするとともに接続軸41を嵌合孔31の嵌合口に嵌合させて、そのまま、嵌合孔31に接続軸41を押し付けるための機械、器具、装置その他のものを用い、接続軸41を嵌合孔31の延在する方向に向かって押し付ける。
【0029】
以上、本実施形態に係る掘削工具1によれば、以下の作用効果を得ることができる。
▲1▼ホルダを介さずに掘削爪4を羽根3に直接取り付ける構成なので、図1(b)に示す通り、羽根3の上端部と掘削爪4の下端部との距離Y1を、従来の距離Y(図4(b)参照)よりも小さくでき、土砂抵抗を軽減できる。これにより、掘削効率の向上を図れる。
▲2▼従来掘削爪及びホルダ(図4に示す掘削爪65及びホルダ67)の設けられていた部分が空いた状態なので、羽根3の下側に凹凸が無くなり、掘削時における掘削工具1への土砂の固着を低減できる。これにより、掘削効率の向上を図れる。
▲3▼▲2▼と同様に、羽根3の下側に凹凸が無いので、図1(b)に示す通り、掘削した土砂をスムーズに持ち上げることができる。これにより、掘削効率の向上を図れる。
【0030】
▲4▼ホルダを設ける必要が無いので、邪魔になる部材が無く羽根3に対して掘削爪4を着脱し易い。
▲5▼ホルダを介さずに掘削爪4を羽根3に直接取り付けることができるので、羽根3に対しピッチを狭くした状態で更に多くの嵌合孔31を設ければ、各掘削爪4間のピッチP1を従来より狭くして容易に掘削爪4を増設できる。掘削爪4を増設すれば、掘削効率の向上を図れる。
【0031】
▲6▼ブッシュ5を介して掘削爪4の接続軸41を羽根3の嵌合孔31に嵌合する構成なので、接続軸41の外径が異なる掘削爪4であっても、その接続軸41の外径に対応した内径を有するブッシュ5を選択することで、接続軸41の外径が異なる種々の掘削爪4を羽根3に取り付けることができ、更には異なる形状を有する種々の掘削爪4を羽根3に取り付けることができる。
▲7▼ブッシュ5は一般的に比較的安価なものであって、ブッシュ5が、掘削時において掘削爪4の受ける土砂抵抗の負荷を受けて損傷した場合には、新規のブッシュに交換すればよく、掘削工具1に係る修理費用を抑えることができる。
【0032】
▲8▼羽根3に設けられた嵌合孔31は羽根3を貫通しているので、嵌合孔31の二つの開口のうち、掘削爪4の接続軸41を嵌合する側の反対側から、接続軸41を押し出すことが可能であるとともに接続軸41の嵌合深さ等の嵌合状況を把握でき、掘削爪4の羽根3への着脱を行い易い。
▲9▼ホルダが無いので、先端爪22の下端部から連結部23の上端部までの高さH1を従来の高さH(図4(a)参照)より短くでき、ホルダが無いことも含めて高さH1を短くした際には、掘削工具1の軽量化を図れる。これにより、掘削工具1を容易に扱える。
【0033】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
例えば、羽根3に設けられた嵌合孔31の形状を変形させてもよい。図2(a)及び図2(b)に、嵌合孔31の変形例を示す断面図を示した。なお、図2(a)及び図2(b)はいずれも羽根3を側面から見たものである。図2(a)に示す嵌合孔32は、羽根3の側面から羽根3の上面に向かって貫通している。また、図2(b)に示す嵌合孔33は、羽根3の側面から羽根3の下面に向かって貫通している。これらの場合、羽根3の上側又は下側から掘削爪4の接続軸41を押し出すことが可能であるとともに接続軸41の嵌合深さ等の嵌合状況を把握でき、掘削爪4の羽根3への着脱を行い易い。
【0034】
また、羽根3の嵌合孔31及び掘削爪4の接続軸41に関して、嵌合孔31の内周及び接続軸41の外周が多角形状(例えば、六角形状)とされてもよい(図示略)。この場合、嵌合孔31に接続軸41が嵌合すると、嵌合孔31の内周及び接続軸41の外周は、互いに係合し合い各々係合部として機能する。そして、この構成により、嵌合孔31に対する接続軸41の軸周りの回転を規制できる。なお、嵌合孔31にはブッシュ5が挿入されてもよいし、挿入されなくてもよい。
【0035】
また、このような構成に代えて、図1(c)に示すように、嵌合孔31の内周に断面略四角形状の突起部34を設け、更に接続軸41の外周に突起部34が嵌合可能な凹部42を設けてもよい。この場合、嵌合孔31に接続軸41が嵌合すると、図1(c)に示す通り、突起部34及び凹部42は、互いに係合し合い各々係合部として機能する。そして、この構成により、嵌合孔31に対する接続軸41の軸周りの回転を規制できる。なお、この構成においても、嵌合孔31にはブッシュ5が挿入されてもよいし、挿入されなくてもよい。
【0036】
さらに、嵌合孔31に対する接続軸41の軸回りの回転を規制する手段としては、例えば図3に示すように、羽根3のうち嵌合孔31の外側部分、つまり、嵌合孔31の入口側における端面の上下にそれぞれ突起部35、35を設け、更に、掘削爪4の接続軸41の先端に設けられた掘削ビット43の上下に凹部46、46を設けてもよい。
この場合、嵌合孔31に接続軸41が嵌合すると、突起部35及び凹部46は、互いに係合し合い各々係合部として機能する。そして、この構成により、嵌合孔31に対する接続軸41の軸回りの回転を規制できる。なお、この構成においても、嵌合孔31にはブッシュ5が挿入されてもよいし、挿入されなくてもよい。
このように、嵌合孔31の外側である羽根3及び掘削ビット43に互いに係合する突起部35及び凹部46を設けることによって、図1(c)に示す嵌合孔31内に突起部34を設ける場合に比して、その施工が極めて容易となる。
なお、掘削ビット43は、詳細には、先端に近づくに従って細くなる剣先刃と呼ばれる掘削に優れた形状に形成されており、凹部を有する側断面視略コ字型の爪ホルダ44と、該爪ホルダ44の凹部内に嵌め込まれる掘削チップ45とを備えている。そして、掘削チップ45の方が爪ホルダ44よりも硬質な金属で形成されている。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、▲1▼羽根の上端部と掘削爪の下端部との距離を従来よりも小さくでき、土砂抵抗を軽減できる。▲2▼従来掘削爪及びホルダの設けられていた部分を空いた状態にでき、この場合、羽根の下側に凹凸が無くなり、掘削時における掘削工具への土砂の固着を低減できる。▲3▼▲2▼と同様に、羽根の下側に凹凸が無くなり、掘削した土砂をスムーズに持ち上げることができ、土砂抵抗を軽減できる。▲4▼ホルダを介さずに掘削爪を羽根に直接取り付けることができるので、邪魔になる部材が無く掘削爪を羽根に着脱し易い。▲5▼ホルダを介さずに掘削爪を羽根に直接取り付けることができるので、羽根に対しピッチを狭くした状態で複数の嵌合孔を設ければ、各掘削爪間のピッチを従来より狭くして容易に掘削爪を増設できる。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、掘削工具自体をコンパクト化でき、掘削工具自体の取扱いが容易になる。
【0039】
請求項3に記載の発明によれば、▲1▼接続軸の外径が異なる掘削爪であっても、その接続軸の外径に対応した内径を有するブッシュを選択することで、接続軸の外径が異なる種々の掘削爪を羽根に取り付けることができ、更には異なる形状を有する種々の掘削爪を羽根に取り付けることができる。▲2▼また、掘削爪はブッシュを介して羽根に取り付けられるから、掘削時において掘削爪の受ける土砂抵抗の負荷がブッシュにかかり当該ブッシュが損傷した場合、新規のブッシュに交換すればよく、掘削工具に係る修理費用を抑えることができる。
【0040】
請求項4に記載の発明によれば、嵌合孔の二つの開口のうち、掘削爪の接続軸を嵌合する側の反対側から、接続軸を押し出すことが可能となるとともに接続軸の嵌合深さ等の嵌合状況を把握でき、掘削爪の羽根への着脱が行い易くなる。
【0041】
請求項5に記載の発明によれば、嵌合孔に対する接続軸の軸周りの回転を規制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る(a)掘削工具を示す斜視図であり、(b)(c)羽根と掘削爪との接続構造を示す断面図である。
【図2】(a)(b)前記羽根に設けられる嵌合孔の変形例を示す断面図である。
【図3】羽根及び掘削爪の変形例を示す斜視図である。
【図4】従来の(a)オーガヘッドを示す斜視図であり、(b)羽根と掘削爪との接続構造を示す側面図である。
【符号の説明】
1   掘削工具
2   接続部
21   軸部
22   先端爪
23   連結部
3   羽根
31   嵌合孔
4   掘削爪
41   接続軸
5   ブッシュ

Claims (5)

  1. 地盤を掘削するオーガの先端部に接続される掘削工具であって、
    前記オーガの先端部に接続される接続部と、
    前記接続部の外周に固定される羽根と、
    前記羽根に取り付けられる掘削爪と、
    を備え、
    前記掘削爪には接続軸が設けられ、かつ、前記羽根には、前記接続軸が着脱自在に嵌合する嵌合孔が設けられていることを特徴とする掘削工具。
  2. 請求項1に記載の掘削工具において、
    前記掘削爪の外径のうち最も大きい外径と前記羽根の厚みとが略同じであることを特徴とする掘削工具。
  3. 請求項1又は2に記載の掘削工具において、
    前記嵌合孔に挿入可能なブッシュを備え、
    前記接続軸は、
    前記嵌合孔に前記ブッシュを介して着脱自在に嵌合することを特徴とする掘削工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の掘削工具において、
    前記嵌合孔は、
    前記羽根を貫通していることを特徴とする掘削工具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の掘削工具において、
    前記羽根及び前記掘削爪には、互いに係合して前記嵌合孔に対する前記接続軸の軸周りの回転を規制する係合部がそれぞれ設けられていることを特徴とする掘削工具。
JP2003148805A 2002-07-30 2003-05-27 掘削工具 Pending JP2004124695A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011140876A (ja) * 2011-04-22 2011-07-21 Giken Seisakusho Co Ltd 削孔装置及び圧入機

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JP2011140876A (ja) * 2011-04-22 2011-07-21 Giken Seisakusho Co Ltd 削孔装置及び圧入機

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