JP2004124355A - サッシ体 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接作業が不要であり、且つ、容易に取り付けができる施工性の良好なサッシ体を提供する。
【解決手段】サッシ枠2と、サッシ枠2の外周面に固定するアンカー3と、躯体開口部Kに固定するブラケット4とを備え、アンカー3は、サッシ枠2の外周面への固定部311を有するアンカー基板31と、アンカー基板31からブラケット4側に突設する連結フィン32とを有しており、ブラケット4は、躯体開口部Kへの固定部411を有するブラケット基板41と、ブラケット基板41からアンカー3側に突設して連結フィン32に螺子止め固定する被連結フィン42とを有しており、アンカー3の連結フィン32はアンカー基板31を固定するサッシ枠2の枠材の長手方向に略平行に、且つ、回動自在にアンカー基板31に連結してある。
【選択図】 図1
【解決手段】サッシ枠2と、サッシ枠2の外周面に固定するアンカー3と、躯体開口部Kに固定するブラケット4とを備え、アンカー3は、サッシ枠2の外周面への固定部311を有するアンカー基板31と、アンカー基板31からブラケット4側に突設する連結フィン32とを有しており、ブラケット4は、躯体開口部Kへの固定部411を有するブラケット基板41と、ブラケット基板41からアンカー3側に突設して連結フィン32に螺子止め固定する被連結フィン42とを有しており、アンカー3の連結フィン32はアンカー基板31を固定するサッシ枠2の枠材の長手方向に略平行に、且つ、回動自在にアンカー基板31に連結してある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、サッシ枠を躯体開口部に取り付け固定するのに好適なアンカーを含むサッシ体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したサッシ体としては、躯体開口部に固定したブラケットにアンカーを溶接してサッシ枠を固定する方法が一般的であり、例えば、実開平4−111892号では支持板(アンカー基板)と窓孔(躯体開口部)の内周面との間隔以上の連結材(連結フィン)をサッシの長手方向に揺動自在に枢設して取付板(ブラケット)に溶接固定する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のサッシ体では、溶接火花で内装を焦がしたりすることを予防する為の養生作業が必要であり、また、実開平4−111892号に開示されている方法では躯体開口部の内周面が平滑でない場合や、傾斜している場合にブラケット面が傾斜する為にアンカー面とうまく合わず取り付けができないことがあるという問題があり、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、溶接作業が不要であり、且つ、躯体開口部の内周面が平滑でない場合や、傾斜している場合でも容易に取り付けができる施工性の良好なサッシ体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わるサッシ体は、サッシ枠と、サッシ枠の外周面に固定するアンカーと、躯体開口部に固定するブラケットとを備え、アンカーは、サッシ枠の外周面への固定部を有するアンカー基板と、アンカー基板からブラケット側に突設する連結フィンとを有しており、ブラケットは、躯体開口部への固定部を有するブラケット基板と、ブラケット基板からアンカー側に突設して連結フィンに螺子止め固定する被連結フィンとを有しており、アンカーの連結フィンはアンカー基板を固定するサッシ枠材の長手方向に略平行に、且つ、回動自在にアンカー基板に連結してある構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0006】
本発明に係わるサッシ体において、サッシ枠には、出入り口枠や採光枠など各種窓枠を含むものとする。
【0007】
【発明の作用】
本発明の請求項1に係わるサッシ体において、アンカーは、サッシ枠の外周面への固定部を有するアンカー基板と、アンカー基板からブラケット側に突設する連結フィンとを有しており、ブラケットは、躯体開口部への固定部を有するブラケット基板と、ブラケット基板からアンカー側に突設して連結フィンに螺子止め固定する被連結フィンとで構成してあるのでアンカーとブラケットとを溶接する必要がなく、また、アンカーの連結フィンはアンカー基板を固定するサッシ枠材の長手方向に略平行に、且つ、回動自在にアンカー基板に連結してあるので躯体開口部の内周面が平滑でなかったり、躯体開口部の内周面が内外方向に傾斜したりしていてブラケットも傾斜しているような場合でもアンカーの連結フィンが回動してブラケットの被連結フィンの傾斜に合わせて容易に螺子止め固定することが可能であるから極めて施工性が良好であるという格別の効果が得られることとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図3は本発明に係わるサッシ体の第一実施形態を示しており、ここでは、本発明に係わるサッシ体を嵌め殺し欄間付き引き違い窓に適用した場合を示す。
【0010】
図3は本発明の第一実施形態のサッシ体1の全体外観を表わす説明図であり、サッシ枠2は上枠21、下枠22及び左右の竪枠23、23を有しており、下段の引き違い窓2Aは下枠22、左右の竪枠23、23及び無目24で四周枠を構成し、上段のFix窓2Bは上枠21、左右の竪枠23、23及び無目24で四周枠を構成している段窓に適用したものである。図中の▽マーク部分は以下に詳述するが、サッシ枠2を躯体開口部Kに固定する為のアンカー3、3、・・・及びブラケット4、4、・・・の取り付け位置を表わしている。図1は本発明の第一実施形態のサッシ体1の縦断面図であり、躯体開口部Kの上下面に固定したブラケット4、4とサッシの上下枠2、2に固定したアンカー3、3とを連結して下段の引き違い窓2A及び上段のFix窓2Bからなるサッシを固定している状態を表わしている。本発明の第一実施形態において、アンカーはアルミニウム押出形材製のものを用い、ブラケットはステンレス製のものを用いている。
【0011】
第一実施形態のサッシ体1は、図1に示すようにサッシ枠2と、サッシ枠2の外周面に固定するアンカー3と、躯体開口部Kに固定するブラケット4とを備え、アンカー3は、サッシ枠2の外周面への固定部311を有するアンカー基板31と、アンカー基板31からブラケット4側に突設する連結フィン32とを有しており、ブラケット4は、躯体開口部Kへの固定部411を有するブラケット基板41と、ブラケット基板41からアンカー3側に突設して連結フィン32に螺子止め固定する被連結フィン42とを有しており、アンカー3の連結フィン32は基端部321を軸として、アンカー基板31にサッシ枠2の枠材の長手方向と略平行に設けた軸受け部312により回動自在に連結してあるものである。
【0012】
先ず、上枠21と躯体開口部Kとの連結構造について以下に詳述する。
【0013】
上枠21は図1に示す如く外周面の屋内側及び屋外側に各々相対向して設けたアンカー受け部211、211を有している。
【0014】
アンカー3は図1及び図2に示す如くアンカー基板31と連結フィン32とで構成しており、アンカー基板31は内周側(方向・位置は上枠21に取り付けた状態における表記とする、以下同じ)の屋内外方向両端部に上枠21のアンカー受け部211、211と摺動可能に係合する固定部311、311を設けるとともに外周側面に上枠21の長手方向と略平行に設けた軸受け部312を設け、且つ、固定螺子33を螺入する螺子孔313を有しており、一方、連結フィン32は基端部321を軸とし、アンカー基板31の軸受け部312に嵌入してアンカー基板31に回動自在に連結してあり、先端部にブラケット4の被連結フィン42と螺子止め連結する螺子止め部322を設けてある。したがって、連結フィン32は上枠21の長手方向と略平行に設けた軸受け部312に嵌入した基端部321を軸として回動自在に設けてあるから、連結フィン32は常時上枠21の長手方向に略平行な状態に保持されていることとなる。
【0015】
ブラケット4はブラケット基板41と被連結フィン42とを有しており、ブラケット基板41は固定部411において躯体開口部Kに打設したグリップアンカー43によって躯体開口部Kに固定してあり、被連結フィン42はブラケット基板41から上枠21側に突出して設けてあり、ブラケット基板41をグリップアンカー43によって躯体開口部Kに固定するときに被連結フィン42が上枠21の長手方向に略平行となるように調整して固定する。被連結フィン42には先端部にアンカー3の連結フィン32と螺子止め連結する螺子止め部422を設けてある。
【0016】
アンカー3は図1に示す如く、上枠21のアンカー受け部211、211にアンカー基板31の固定部311、311を摺動可能に係合するとともに、固定螺子33の先端部331が上枠の外周面に当接するように螺子孔313に固定螺子33を螺入すれば、上枠21のアンカー受け部211、211に摺動可能に係合してあるアンカー基板31の固定部311、311は外周側を上枠1のアンカー受け部211、211に押し付けられることとなって摺動不能となり、即ち、固定螺子33を取り付けてあることによってアンカー基板31(アンカー3)は容易に上枠21に固定できるという効果が得られるものである。
【0017】
上枠21に固定螺子33で固定したアンカー3の連結フィン32と、躯体開口部Kにグリップアンカー43で固定したブラケット4の被連結フィン42とがそれぞれ上枠21に略平行であることは先に述べた通りであり、且つ、アンカー3の連結フィン32は回動自在であるから、例えば躯体開口部が傾斜しているためにブラケット4が傾いていたとしても連結フィン32と被連結フィン42との面同士を当接させることは極めて容易である。このようにして面同士を当接させたブラケット4の被連結フィン42の螺子止め部422と、アンカー3の連結フィン32の螺子止め部322とを、連結螺子5を用いて螺子止め連結して固定することもまた極めて容易であり、本発明の第一実施形態のサッシ体1の上枠21は以上のようにして躯体開口部Kに固定してあるものであり、各連結固定部はいずれも溶接作業を必要とせず、螺子止めのみの初心者でもできる簡易な作業だけで済むので作業性が極めて優れているものである。
【0018】
以上の通り、本発明の第一実施形態における上枠21と躯体開口部Kとの連結構造について詳述してきた。その他のサッシ枠2(下枠22、竪枠23)と躯体開口部Kとの連結についても、サッシ枠2の形状やサッシ枠2のアンカー受け部211、211に摺動可能に係合してあるアンカー基板31の固定部311、311を摺動不能とする為の構造はサッシ枠2の部位によって異なるものの、本発明の要点であるアンカー3とブラケット4との連結固定構造は上述した上枠21を下枠22あるいは竪枠23に置き換えただけで全く同様のものであり、特に下枠部においては、図1の下枠22の部分に示す如く躯体開口部Kの下面に水勾配を設けることが一般的であり、従ってブラケット基板41をグリップアンカー43によって躯体開口部Kに固定するとブラケット基板41から垂直に突出する被連結フィン42は下枠22の外周面(アンカー基板31)に対する垂直面から躯体開口部Kの内周面の勾配に準じただけ傾きを有していることとなり、このような場合に特に上述の上枠の場合に詳述した如く、連結フィン32を下枠21の長手方向と略平行に設けた軸受け部312に嵌入した基端部321を軸として回動自在に設けてある構成が威力を発揮し、連結フィン32を被連結フィン42の勾配に合わせて傾けることによって極めて容易に螺子止め連結を可能とするものである。その他の部分についての詳細な説明は省略するとともに、竪枠23のアンカー3との連結構造についてはほぼ上枠21と同様であるので図面も省略した。サッシ枠2全体としては初めにも記述した通り、図3の▽マークで示した所定の間隔位置にアンカー3、3、・・・及びブラケット4、4・・・を取り付けて躯体開口部Kにサッシ枠2を固定しているものである。
【0019】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、 ブラケットの材質はステンレスに限られるものではなく、また、アンカーの材質はアルミニウム合金に限られるものではなく、いずれもその他の金属材料などを適宜使用することが可能である。ブラケットを躯体開口部に固定する方法はグリップアンカーによるものには限らない。上述の第一実施形態においてアンカー基板と連結フィンとを回動自在に連結する為に連結フィンの基端部を軸とし、アンカー基板に軸受け部を設ける構成としたが、アンカー基板に軸部を設け、連結フィンの基端部に軸受け部を設けることによって連結フィンを回動自在とする構成であっても同様の効果を奏する。軸受け部は図2に例示したようなサッシ枠材の長手方向にアンカー基板の全長にわたって設けたものに限られるものでなく、連結フィンをサッシ枠材の長手方向に略平行に回動自在に連結するものであれば連結フィンの基端部の一部分のみを保持するものであっても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の請求項1に係わるサッシ体では、上記した構成としたから、溶接作業が不要であり、躯体開口部の内周面が平滑でなかったり、躯体開口部の内外方向に傾斜したりしていてブラケットも傾斜している場合でも極めて施工性が良好であるという格別の効果が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態のサッシ体の縦断面説明図である。
【図2】図1に示した上枠用アンカーの拡大斜視図である。
【図3】図1に示したサッシ体の外観とアンカー及びブラケットの取り付け位置とを示す外観説明図である。
【符号の説明】
1 サッシ体
2 サッシ枠
3 アンカー
31 アンカー基板
312 軸受け部
32 連結フィン
321 基端部
4 ブラケット
41 ブラケット基板
42 被連結フィン
K 躯体開口部
【発明が属する技術分野】
本発明は、サッシ枠を躯体開口部に取り付け固定するのに好適なアンカーを含むサッシ体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したサッシ体としては、躯体開口部に固定したブラケットにアンカーを溶接してサッシ枠を固定する方法が一般的であり、例えば、実開平4−111892号では支持板(アンカー基板)と窓孔(躯体開口部)の内周面との間隔以上の連結材(連結フィン)をサッシの長手方向に揺動自在に枢設して取付板(ブラケット)に溶接固定する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のサッシ体では、溶接火花で内装を焦がしたりすることを予防する為の養生作業が必要であり、また、実開平4−111892号に開示されている方法では躯体開口部の内周面が平滑でない場合や、傾斜している場合にブラケット面が傾斜する為にアンカー面とうまく合わず取り付けができないことがあるという問題があり、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、溶接作業が不要であり、且つ、躯体開口部の内周面が平滑でない場合や、傾斜している場合でも容易に取り付けができる施工性の良好なサッシ体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わるサッシ体は、サッシ枠と、サッシ枠の外周面に固定するアンカーと、躯体開口部に固定するブラケットとを備え、アンカーは、サッシ枠の外周面への固定部を有するアンカー基板と、アンカー基板からブラケット側に突設する連結フィンとを有しており、ブラケットは、躯体開口部への固定部を有するブラケット基板と、ブラケット基板からアンカー側に突設して連結フィンに螺子止め固定する被連結フィンとを有しており、アンカーの連結フィンはアンカー基板を固定するサッシ枠材の長手方向に略平行に、且つ、回動自在にアンカー基板に連結してある構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0006】
本発明に係わるサッシ体において、サッシ枠には、出入り口枠や採光枠など各種窓枠を含むものとする。
【0007】
【発明の作用】
本発明の請求項1に係わるサッシ体において、アンカーは、サッシ枠の外周面への固定部を有するアンカー基板と、アンカー基板からブラケット側に突設する連結フィンとを有しており、ブラケットは、躯体開口部への固定部を有するブラケット基板と、ブラケット基板からアンカー側に突設して連結フィンに螺子止め固定する被連結フィンとで構成してあるのでアンカーとブラケットとを溶接する必要がなく、また、アンカーの連結フィンはアンカー基板を固定するサッシ枠材の長手方向に略平行に、且つ、回動自在にアンカー基板に連結してあるので躯体開口部の内周面が平滑でなかったり、躯体開口部の内周面が内外方向に傾斜したりしていてブラケットも傾斜しているような場合でもアンカーの連結フィンが回動してブラケットの被連結フィンの傾斜に合わせて容易に螺子止め固定することが可能であるから極めて施工性が良好であるという格別の効果が得られることとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図3は本発明に係わるサッシ体の第一実施形態を示しており、ここでは、本発明に係わるサッシ体を嵌め殺し欄間付き引き違い窓に適用した場合を示す。
【0010】
図3は本発明の第一実施形態のサッシ体1の全体外観を表わす説明図であり、サッシ枠2は上枠21、下枠22及び左右の竪枠23、23を有しており、下段の引き違い窓2Aは下枠22、左右の竪枠23、23及び無目24で四周枠を構成し、上段のFix窓2Bは上枠21、左右の竪枠23、23及び無目24で四周枠を構成している段窓に適用したものである。図中の▽マーク部分は以下に詳述するが、サッシ枠2を躯体開口部Kに固定する為のアンカー3、3、・・・及びブラケット4、4、・・・の取り付け位置を表わしている。図1は本発明の第一実施形態のサッシ体1の縦断面図であり、躯体開口部Kの上下面に固定したブラケット4、4とサッシの上下枠2、2に固定したアンカー3、3とを連結して下段の引き違い窓2A及び上段のFix窓2Bからなるサッシを固定している状態を表わしている。本発明の第一実施形態において、アンカーはアルミニウム押出形材製のものを用い、ブラケットはステンレス製のものを用いている。
【0011】
第一実施形態のサッシ体1は、図1に示すようにサッシ枠2と、サッシ枠2の外周面に固定するアンカー3と、躯体開口部Kに固定するブラケット4とを備え、アンカー3は、サッシ枠2の外周面への固定部311を有するアンカー基板31と、アンカー基板31からブラケット4側に突設する連結フィン32とを有しており、ブラケット4は、躯体開口部Kへの固定部411を有するブラケット基板41と、ブラケット基板41からアンカー3側に突設して連結フィン32に螺子止め固定する被連結フィン42とを有しており、アンカー3の連結フィン32は基端部321を軸として、アンカー基板31にサッシ枠2の枠材の長手方向と略平行に設けた軸受け部312により回動自在に連結してあるものである。
【0012】
先ず、上枠21と躯体開口部Kとの連結構造について以下に詳述する。
【0013】
上枠21は図1に示す如く外周面の屋内側及び屋外側に各々相対向して設けたアンカー受け部211、211を有している。
【0014】
アンカー3は図1及び図2に示す如くアンカー基板31と連結フィン32とで構成しており、アンカー基板31は内周側(方向・位置は上枠21に取り付けた状態における表記とする、以下同じ)の屋内外方向両端部に上枠21のアンカー受け部211、211と摺動可能に係合する固定部311、311を設けるとともに外周側面に上枠21の長手方向と略平行に設けた軸受け部312を設け、且つ、固定螺子33を螺入する螺子孔313を有しており、一方、連結フィン32は基端部321を軸とし、アンカー基板31の軸受け部312に嵌入してアンカー基板31に回動自在に連結してあり、先端部にブラケット4の被連結フィン42と螺子止め連結する螺子止め部322を設けてある。したがって、連結フィン32は上枠21の長手方向と略平行に設けた軸受け部312に嵌入した基端部321を軸として回動自在に設けてあるから、連結フィン32は常時上枠21の長手方向に略平行な状態に保持されていることとなる。
【0015】
ブラケット4はブラケット基板41と被連結フィン42とを有しており、ブラケット基板41は固定部411において躯体開口部Kに打設したグリップアンカー43によって躯体開口部Kに固定してあり、被連結フィン42はブラケット基板41から上枠21側に突出して設けてあり、ブラケット基板41をグリップアンカー43によって躯体開口部Kに固定するときに被連結フィン42が上枠21の長手方向に略平行となるように調整して固定する。被連結フィン42には先端部にアンカー3の連結フィン32と螺子止め連結する螺子止め部422を設けてある。
【0016】
アンカー3は図1に示す如く、上枠21のアンカー受け部211、211にアンカー基板31の固定部311、311を摺動可能に係合するとともに、固定螺子33の先端部331が上枠の外周面に当接するように螺子孔313に固定螺子33を螺入すれば、上枠21のアンカー受け部211、211に摺動可能に係合してあるアンカー基板31の固定部311、311は外周側を上枠1のアンカー受け部211、211に押し付けられることとなって摺動不能となり、即ち、固定螺子33を取り付けてあることによってアンカー基板31(アンカー3)は容易に上枠21に固定できるという効果が得られるものである。
【0017】
上枠21に固定螺子33で固定したアンカー3の連結フィン32と、躯体開口部Kにグリップアンカー43で固定したブラケット4の被連結フィン42とがそれぞれ上枠21に略平行であることは先に述べた通りであり、且つ、アンカー3の連結フィン32は回動自在であるから、例えば躯体開口部が傾斜しているためにブラケット4が傾いていたとしても連結フィン32と被連結フィン42との面同士を当接させることは極めて容易である。このようにして面同士を当接させたブラケット4の被連結フィン42の螺子止め部422と、アンカー3の連結フィン32の螺子止め部322とを、連結螺子5を用いて螺子止め連結して固定することもまた極めて容易であり、本発明の第一実施形態のサッシ体1の上枠21は以上のようにして躯体開口部Kに固定してあるものであり、各連結固定部はいずれも溶接作業を必要とせず、螺子止めのみの初心者でもできる簡易な作業だけで済むので作業性が極めて優れているものである。
【0018】
以上の通り、本発明の第一実施形態における上枠21と躯体開口部Kとの連結構造について詳述してきた。その他のサッシ枠2(下枠22、竪枠23)と躯体開口部Kとの連結についても、サッシ枠2の形状やサッシ枠2のアンカー受け部211、211に摺動可能に係合してあるアンカー基板31の固定部311、311を摺動不能とする為の構造はサッシ枠2の部位によって異なるものの、本発明の要点であるアンカー3とブラケット4との連結固定構造は上述した上枠21を下枠22あるいは竪枠23に置き換えただけで全く同様のものであり、特に下枠部においては、図1の下枠22の部分に示す如く躯体開口部Kの下面に水勾配を設けることが一般的であり、従ってブラケット基板41をグリップアンカー43によって躯体開口部Kに固定するとブラケット基板41から垂直に突出する被連結フィン42は下枠22の外周面(アンカー基板31)に対する垂直面から躯体開口部Kの内周面の勾配に準じただけ傾きを有していることとなり、このような場合に特に上述の上枠の場合に詳述した如く、連結フィン32を下枠21の長手方向と略平行に設けた軸受け部312に嵌入した基端部321を軸として回動自在に設けてある構成が威力を発揮し、連結フィン32を被連結フィン42の勾配に合わせて傾けることによって極めて容易に螺子止め連結を可能とするものである。その他の部分についての詳細な説明は省略するとともに、竪枠23のアンカー3との連結構造についてはほぼ上枠21と同様であるので図面も省略した。サッシ枠2全体としては初めにも記述した通り、図3の▽マークで示した所定の間隔位置にアンカー3、3、・・・及びブラケット4、4・・・を取り付けて躯体開口部Kにサッシ枠2を固定しているものである。
【0019】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、 ブラケットの材質はステンレスに限られるものではなく、また、アンカーの材質はアルミニウム合金に限られるものではなく、いずれもその他の金属材料などを適宜使用することが可能である。ブラケットを躯体開口部に固定する方法はグリップアンカーによるものには限らない。上述の第一実施形態においてアンカー基板と連結フィンとを回動自在に連結する為に連結フィンの基端部を軸とし、アンカー基板に軸受け部を設ける構成としたが、アンカー基板に軸部を設け、連結フィンの基端部に軸受け部を設けることによって連結フィンを回動自在とする構成であっても同様の効果を奏する。軸受け部は図2に例示したようなサッシ枠材の長手方向にアンカー基板の全長にわたって設けたものに限られるものでなく、連結フィンをサッシ枠材の長手方向に略平行に回動自在に連結するものであれば連結フィンの基端部の一部分のみを保持するものであっても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の請求項1に係わるサッシ体では、上記した構成としたから、溶接作業が不要であり、躯体開口部の内周面が平滑でなかったり、躯体開口部の内外方向に傾斜したりしていてブラケットも傾斜している場合でも極めて施工性が良好であるという格別の効果が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態のサッシ体の縦断面説明図である。
【図2】図1に示した上枠用アンカーの拡大斜視図である。
【図3】図1に示したサッシ体の外観とアンカー及びブラケットの取り付け位置とを示す外観説明図である。
【符号の説明】
1 サッシ体
2 サッシ枠
3 アンカー
31 アンカー基板
312 軸受け部
32 連結フィン
321 基端部
4 ブラケット
41 ブラケット基板
42 被連結フィン
K 躯体開口部
Claims (1)
- サッシ枠と、サッシ枠の外周面に固定するアンカーと、躯体開口部に固定するブラケットとを備え、アンカーは、サッシ枠の外周面への固定部を有するアンカー基板と、アンカー基板からブラケット側に突設する連結フィンとを有しており、ブラケットは、躯体開口部への固定部を有するブラケット基板と、ブラケット基板からアンカー側に突設して連結フィンに螺子止め固定する被連結フィンとを有しており、アンカーの連結フィンはアンカー基板を固定するサッシ枠材の長手方向に略平行に、且つ、回動自在にアンカー基板に連結してあることを特徴とするサッシ体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002234970A JP2004124355A (ja) | 2002-07-30 | 2002-08-12 | サッシ体 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2002221730 | 2002-07-30 | ||
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Publications (1)
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Family
ID=32300658
Family Applications (1)
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JP2002234970A Pending JP2004124355A (ja) | 2002-07-30 | 2002-08-12 | サッシ体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146402A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Ykk Ap株式会社 | サッシ窓 |
JP7487095B2 (ja) | 2020-12-23 | 2024-05-20 | 三協立山株式会社 | 建具 |
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2002
- 2002-08-12 JP JP2002234970A patent/JP2004124355A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146402A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Ykk Ap株式会社 | サッシ窓 |
JP4568678B2 (ja) * | 2005-11-24 | 2010-10-27 | Ykk Ap株式会社 | サッシ窓 |
JP7487095B2 (ja) | 2020-12-23 | 2024-05-20 | 三協立山株式会社 | 建具 |
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