JP2004081497A - カーテン懸吊体取付クランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】カーテンレールなどのカーテン懸吊体の着脱が簡単に行え、固着ねじの痕跡が残らないカーテン懸吊体取付クランプを提供することを課題とする。
【解決手段】室内の開口部の上部に張り出している張り出し部1を上下両面から挟むようにほぼコの字形に折り曲げ形成され、前記張り出し部の上下面と対向する2辺を連結する連結面17には、カーテン懸吊体5の取付ブラケット6を取り付ける穴19が少なくとも2つ設けられたホルダ13と、ホルダ13の上面または下面のどちらか一方の辺に、他方の辺との間に張り出し部1を上下両面から挟んで固着するようにねじ送り可能に取り付けられスライダ15とで構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】室内の開口部の上部に張り出している張り出し部1を上下両面から挟むようにほぼコの字形に折り曲げ形成され、前記張り出し部の上下面と対向する2辺を連結する連結面17には、カーテン懸吊体5の取付ブラケット6を取り付ける穴19が少なくとも2つ設けられたホルダ13と、ホルダ13の上面または下面のどちらか一方の辺に、他方の辺との間に張り出し部1を上下両面から挟んで固着するようにねじ送り可能に取り付けられスライダ15とで構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテンレールなどのカーテン懸吊体の着脱が簡単に行えるカーテン懸吊体取付クランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
窓等の壁の開口部の室内側に、用途や好みに応じたカーテンを取り付けることが行われている。なお、本願明細書におけるカーテンには、布製のものをはじめ、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどのメカニカルカーテン等も含むものとする。
【0003】
ところで、これらのカーテンを、開口部の室内上部に張り出している枠や桟や板状部材などの張り出し部に取り付けなければならないことがある。
従来から、このような場所にカーテンを取り付けるのにあたっては、開口部の室内上部に張り出している張り出し部の材質に応じて、適切な取り付け部材を用いてカーテンレールを固着することが行われている。
【0004】
例えば、張り出し部が天然木の場合には、直接ねじ止めしている。又、鉄やアルミなどの金属の場合には、ねじ止め用のアンカーを打ち込んでねじ止め固定することが多い。耐火ボードや圧縮ボードの場合には、取り付け部分に補強薬剤を注入してからアンカーを打ち込んでねじ止め固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のカーテンレール固着の基本は、張り出し部の材質の違いに拘わらずいずれの場合も張り出し部にねじ止めすることである。
【0006】
すなわち、カーテンレールは誰もが簡単に取り付けられるものではなく、固着にあたっては、張り出し部の材質に適した部材と工具と作業工数が必要になり、施工業者に委ねざるを得ない場合が多い。
【0007】
そして、一度取り付けてしまうと、張り出し部にねじ止めの痕跡が残ってしまうという問題もある。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、その課題は、カーテンレールなどのカーテン懸吊体の着脱が簡単に行え、固着ねじの痕跡が残らないカーテン懸吊体取付クランプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、室内の開口部の上部に張り出している張り出し部を上下両面から挟むようにほぼコの字形に折り曲げ形成され、前記張り出し部の上下面と対向する2辺を連結する連結面には、カーテン懸吊体の取付ブラケットを取り付ける穴が少なくとも2つ設けられたホルダと、該ホルダの上面または下面のどちらか一方の辺に、他方の辺との間に前記張り出し部を上下両面から挟んで固着するようにねじ送り可能に取り付けられスライダとからなることを特徴とするカーテン懸吊体取付クランプである。
【0009】
上面、下面で張り出し部を挟むようにホルダを配置し、スライダを張り出し部方向にねじ送りすることにより、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に取り付けられる。
【0010】
これにより、従来のような張り出し部に対する特別な作業は不要となり、張り出し部に固着ねじのような取付の痕跡が残ることがない。
また、ホルダの連結面に設けられた穴を用いてカーテン懸吊体の取付ブラケットがカーテン懸吊体取付クランプに取り付けられる。
【0011】
取付ブラケットの形状を適宜選択することにより、カーテン懸吊体を所望の高さに設けることができる。
更に、ホルダの連結面に設けられた穴は少なくとも2つあるので、ブラケットが回転することはない。
【0012】
尚、カーテン懸吊体の取付ブラケットを用いず、連結面に設けた穴を用いて、直接カーテン懸吊体をカーテン懸吊体取付クランプの連結面に取り付けるようにしても良い。
【0013】
又、連結面に設ける穴の一例としては、バーリング加工で形成され、その内周面にめねじが形成された穴がある。
請求項2記載の発明は、前記ホルダの連結面の両側が、対向するように上面および下面と同じ方向に折り曲げられたことを特徴とする請求項1記載のカーテン懸吊体取付クランプである。
【0014】
折り曲げられたホルダの連結面の両側は、ねじ送りされるスライダの移動方向を案内するガイドとして機能するとともに、連結面の強度を高めるように機能する。
【0015】
請求項3記載の発明は、前記ホルダの上面、下面のうち、前記スライダが取り付けられていない辺には、前記張り出し部方向に突出するバリを有する貫通穴を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のカーテン懸吊体取付クランプである。
【0016】
前記ホルダの上面、下面のうち、前記スライダが取り付けられていない辺には、前記張り出し部方向に突出するバリを有する貫通穴を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプを張り出し部に取り付けた際に、バリが張り出し部に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に安定して取り付けられる。
【0017】
請求項4記載の発明は、前記スライダには、前記張り出し部方向に突出する突起を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカーテン懸吊体取付クランプである。
【0018】
前記スライダには、前記張り出し部方向に突出する突起を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプを張り出し部に取り付けた際に、突起が張り出し部に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に安定して取り付けられる。
【0019】
請求項5記載の発明は、前記ホルダの連結面に設けられた少なくとも2つの穴は、前記張り出し部の上下方向に設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記載のカーテン懸吊体取付クランプである。
【0020】
カーテン懸吊体の取付ブラケットを用いず、連結面に設けた穴を用いて、直接カーテン懸吊体をカーテン懸吊体取付クランプの連結面に取り付ける際に、少なくとも2つの穴は、前記張り出し部の上下方向に設けられているので、カーテン懸吊体の高さ方向の取付け位置の選択が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜図5を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は実施の形態のカーテン懸吊体取付クランプを用いたカーテンの断面図、図2は図1のカーテン懸吊体取付クランプの分解斜視図、図3は図1のカーテン懸吊体取付クランプの三面図で、(a)図は正面図、(b)図は左側面図、(c)図は上面図、(d)図は下面図、(e)図は(b)図のB部のスライダの折り曲げ部を取り除いた拡大断面図、図4は図1のスライダの拡大図、図5は図3(b)の切断線A−Aでの拡大断面図である。
【0022】
図1において、1は開口部の室内上部に張り出している張り出し部である。この張り出し部1には、カーテン3を懸吊するカーテン懸吊体(カーテンレール)5が取付ブラケット6を介して取り付けられたカーテン懸吊体取付クランプ7が取り付けられている。
【0023】
次に、図2〜図5を用いてカーテン懸吊体取付クランプ7を説明する。カーテン懸吊体取付クランプ7は、張り出し部1を上面9、下面11の両面から挟むようにほぼコの字形に折り曲げ形成されホルダ13と、ホルダ13の上面または下面のどちらか一方の辺、本実施の形態では下面11に、他方の辺である上面9との間に張り出し部1を上下両面から挟んで固着するようにねじ送り可能に取り付けられスライダ15とに大別される。
【0024】
ホルダ13の張り出し部1の上下面と対向する2辺を連結する連結面17には、カーテン懸吊体5の取付ブラケット6を取り付ける穴19が少なくとも2つ設けられている。穴19は、バーリング加工で形成されたバーリング穴であり、その内周面には、めねじ19aが形成されている。更に、2つの穴19は、張り出し部1の上下方向に設けた。
【0025】
又、ホルダ13の連結面の両側には、上面および下面と同じ方向に折り曲げられ、対向する位置関係にある折り曲げ部13a、折り曲げ部13bが形成されている。
【0026】
ホルダ13の下面11にも、穴21が形成されている。この穴21も、バーリング加工で形成されたバーリング穴であり、その内周面には、めねじ21aが形成されている。
【0027】
更に、ホルダ13の上面9と連結面17との境界(角部)を跨ぐように、2つの補強凹部23が形成されている。ホルダ13の連結面17と下面11との境界(角部)には、補強凹部25が形成されている。
【0028】
ホルダ13の上面9には、2つの穴27が形成され、ホルダ13の下面と対向する面側には、穴27が形成される時に張り出し部1方向に突出するように発生するバリ27aが形成されている(図5参照)。
【0029】
一方、ホルダ13の上面9と下面11との間に配置されるスライダ15には、内周面にめねじ29a(図4参照)が形成された穴29が形成されている。尚、本実施の形態例では、スライダ15のめねじ29aの谷又は山の径は、ホルダ13のめねじ21aの谷又は山の径より小さくなるように設定されている。
【0030】
スライダ15の4つの辺のうち、ホルダ13の連結面17と対向する辺には、ホルダ13に形成されたバーリング加工で形成された2つの穴19と、補強凹部25との干渉を防ぐために、切欠15aが形成されている。又、スライダ15の4つの辺のうち、他の3つの辺には、上辺方向に折り曲げられた折り曲げ部31、折り曲げ部33、折り曲げ部35が形成されている。尚、折り曲げ部33は辺全域にわたって形成されているが、折り曲げ部31、折り曲げ部35は辺全域にわたって形成されず、ホルダ13の折り曲げ部13a、折り曲げ部13bと対向する部分には、形成されていない。折り曲げ部31には2つの三角形(直角三角形)状の突起31a、突起31bが形成されている。折り曲げ部31と対向する折り曲げ部35にも、同様に、2つの三角形(直角三角形)状の突起35a、突起35bが形成されている。更に折り曲げ部33には、折り曲げ部31の突起31bと隣り合う突起33a、折り曲げ部35の突起35bと隣り合う突起33bが形成されている。又、スライダ15のホルダ13の連結面17に対向する辺の長さは、ホルダ13の折り曲げ部13aと折り曲げ部13bとの間隔より小さく設定している。
【0031】
ホルダ13の穴21のめねじ21aと、スライダ15の穴29のめねじ29aとには、ねじ41が螺合している。
ねじ41は、頭部41aと、周面にホルダ13の穴21のめねじ21aに螺合するおねじが形成された大径部41bと、周面にスライダ15の穴29のめねじ29aに螺合するおねじが形成された中径部41cと、大径部41bと中径部41cとを接続する小径部41dと、からなっている。大径部41bの山の径は、スライダ15の穴29の山の径より大きく設定されている。小径部41dの外径は、スライダ15の穴29のめねじ29aの山の径より小さく設定され、また、小径部41dの軸方向の長さは、スライダ15の厚みより大きく設定されている。
【0032】
図3に示すように、ねじ41の小径部41dにスライダ15の穴29に遊嵌した状態では、中径部41cの軸方向の長さは、折り曲げ部31、折り曲げ部33、折り曲げ部35より突出しない長さに設定されている。
【0033】
そして、図3に示すような状態で、ねじ41を回転させると、ねじ41がホルダ13の下面11の穴21に対して進退する。スライダ15はホルダ13の折り曲げ部13a、折り曲げ部13bによって、回転が規制されているので、ホルダ13の折り曲げ部13a、折り曲げ部13bに案内されて移動する、すなわち、ねじ送りされる。
【0034】
次に、図1に戻って、取付ブラケット6の説明を行なう。取付ブラケット6には、カーテン懸吊体取付クランプ7の連結面17に形成された2つの穴19に対応する2つの穴61が形成されている。尚、これら2つの穴61の径は、ホルダ13の連結面17の穴19のめねじ19aの谷の径より若干大きな径に設定してある。そして、取付ブラケット6の穴61を挿通し、カーテン懸吊体取付クランプ7のホルダ13の穴19のめねじ19aに螺合するねじ63を用いて、取付ブラケット6はカーテン懸吊体取付クランプ7に取り付けられる。
【0035】
又、取付ブラケット6には内周面にめねじ65aが形成された穴65が形成されている。一方、カーテン懸吊体5には、取付ブラケット6の穴65に対応して穴67が形成されている。尚、穴67の径は、取付ブラケット6の穴65のめねじの谷の径より大きく設定した。そして、カーテン懸吊体5の穴67を挿通し、取付ブラケット6の穴65のめねじに螺合するねじ69を用いて、カーテン懸吊体5は取付ブラケット6に取り付けられる。
【0036】
次に、カーテン懸吊体取付クランプ7の張り出し部1への取付方法を説明する。ホルダ13の上面9と、スライダ15とで張り出し部1を挟むようにカーテン懸吊体取付クランプ7を配置し、ねじ41を回転させ、スライダ15を張り出し部1方向に移動させる。すると、ホルダ13の上面9と、スライダ15とで張り出し部1を挟持し、カーテン懸吊体取付クランプ7は張り出し部1に取り付けられる。この時、カーテン懸吊体取付クランプ7のホルダ13の上面9に形成されたバリ27aが張り出し部1に圧入される。又、スライダ15の折り曲げ部31の突起31a、突起31bと、折り曲げ部33の突起33a、突起33bと、折り曲げ部35の突起35a、突起35bとは張り出し部1に圧入される。
【0037】
上記構成によれば、以下のような効果を得られる。
(1)ホルダ13の上面9と、スライダ15とで張り出し部1を挟むようにカーテン懸吊体取付クランプ7を配置し、ねじ41を回転させ、スライダ15を張り出し部1方向に移動させることにより、カーテン懸吊体取付クランプ7は張り出し部1に取り付けられる。
【0038】
これにより、従来のような張り出し部に対する特別な作業は不要となり、張り出し部に固着ねじのような取付の痕跡が残ることがない。
また、ホルダ13の連結面17に設けられた穴19を用いてカーテン懸吊体5の取付ブラケット6がカーテン懸吊体取付クランプ7に取り付けられる。
【0039】
取付ブラケット6の形状を適宜選択することにより、カーテン懸吊体5を所望の高さに設けることができる。
更に、ホルダ13の連結面17に設けられた穴19は、2つあるので、取付ブラケット6が回転することはない。
(2)ホルダ13の連結面17の両側の折り曲げ部13a、折り曲げ部13bは、ねじ送りされるスライダ15の移動方向を案内するガイドとして機能するとともに、連結面の強度を高めるように機能する。
(3)ホルダ13の上面9には、張り出し部1方向に突出するバリ27aを有する穴27を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプ7を張り出し部1に取り付けた際に、バリ27aが張り出し部1に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプ7は張り出し部1に安定して取り付けられる。
(4)スライダ15には、張り出し部1方向に突出する折り曲げ部31の突起31a、突起31bと、折り曲げ部33の突起33a、突起33bと、折り曲げ部35の突起35a、突起35bとを設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプ7を張り出し部1に取り付けた際に、折り曲げ部31の突起31a、突起31bと、折り曲げ部33の突起33a、突起33bと、折り曲げ部35の突起35a、突起35bが張り出し部1に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプ7は張り出し部1に安定して取り付けられる。
【0040】
尚、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。
上記実施の形態では、ホルダ13の上面9と、スライダ15とで張り出し部1を挟む構成のカーテン懸吊体取付クランプ7であったが、ねじ41が螺合する穴21をホルダ13の上面に設け、ホルダ13の下面11と、スライダ15とで張り出し部1を挟む構成のカーテン懸吊体取付クランプであってもよい。
【0041】
又、カーテン懸吊体5の取付ブラケット6を用いず、連結面17に設けた2つの穴19のうちの一方の穴19を用いて、直接カーテン懸吊体5をカーテン懸吊体取付クランプ7の連結面17に取り付けるようにしても良い。
【0042】
更に、本実施の形態例では、2つの穴19は、張り出し部1の上下方向に設けられているので、カーテン懸吊体5の高さ方向の取付け位置の選択が可能である。
【0043】
又、図6に示すように、スライダ15上に硬質ゴム等の弾性材でなるパット71を設け、張り出し部1の下面に対してスライダ15はパット71を介して押すようにしても良い。更に、パット71の張り出し部1の下面に対向する面には、両面テープ等を用いて、粘着層73を設けるようにしても良い。
【0044】
更に、上記実施の形態ではカーテン懸吊体が布製のカーテンを吊り下げるためのカーテンレールの場合について説明したが、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどのメカニカルカーテンの取り付けにも利用できるものである。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、上面、下面で張り出し部を挟むようにホルダを配置し、スライダを張り出し部方向にねじ送りすることにより、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に取り付けられる。
【0046】
これにより、従来のような張り出し部に対する特別な作業は不要となり、張り出し部に固着ねじのような取付の痕跡が残ることがない。
また、ホルダの連結面に設けられた穴を用いてカーテン懸吊体の取付ブラケットがカーテン懸吊体取付クランプに取り付けられる。
【0047】
取付ブラケットの形状を適宜選択することにより、カーテン懸吊体を所望の高さに設けることができる。
更に、ホルダの連結面に設けられた穴は少なくとも2つあるので、ブラケットが回転することはない。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、折り曲げられたホルダの連結面の両側は、ねじ送りされるスライダの移動方向を案内するガイドとして機能するとともに、連結面の強度を高めるように機能する。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、前記ホルダの上面、下面のうち、前記スライダが取り付けられていない辺には、前記張り出し部方向に突出するバリを有する貫通穴を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプを張り出し部に取り付けた際に、バリが張り出し部に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に安定して取り付けられる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、前記スライダには、前記張り出し部方向に突出する突起を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプを張り出し部に取り付けた際に、突起が張り出し部に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に安定して取り付けられる。
【0051】
請求項5記載の発明によれば、カーテン懸吊体の取付ブラケットを用いず、連結面に設けた穴を用いて、直接カーテン懸吊体をカーテン懸吊体取付クランプの連結面に取り付ける際に、少なくとも2つの穴は、前記張り出し部の上下方向に設けられているので、カーテン懸吊体の高さ方向の取付け位置の選択が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のカーテン懸吊体取付クランプを用いたカーテンの断面図である。
【図2】図1のカーテン懸吊体取付クランプの分解斜視図である。
【図3】図1のカーテン懸吊体取付クランプの三面図で、(a)図は正面図、(b)図は左側面図、(c)図は上面図、(d)図は下面図、(e)図は(b)図のB部のスライダの折り曲げ部を取り除いた拡大断面図である。
【図4】図4は図1のスライダの拡大図である。
【図5】図3(b)の切断線A−Aでの拡大断面図である。
【図6】他の実施の形態例を説明する図である。
【符号の説明】
13 ホルダ
15 スライダ
17 連結面
19 穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテンレールなどのカーテン懸吊体の着脱が簡単に行えるカーテン懸吊体取付クランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
窓等の壁の開口部の室内側に、用途や好みに応じたカーテンを取り付けることが行われている。なお、本願明細書におけるカーテンには、布製のものをはじめ、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどのメカニカルカーテン等も含むものとする。
【0003】
ところで、これらのカーテンを、開口部の室内上部に張り出している枠や桟や板状部材などの張り出し部に取り付けなければならないことがある。
従来から、このような場所にカーテンを取り付けるのにあたっては、開口部の室内上部に張り出している張り出し部の材質に応じて、適切な取り付け部材を用いてカーテンレールを固着することが行われている。
【0004】
例えば、張り出し部が天然木の場合には、直接ねじ止めしている。又、鉄やアルミなどの金属の場合には、ねじ止め用のアンカーを打ち込んでねじ止め固定することが多い。耐火ボードや圧縮ボードの場合には、取り付け部分に補強薬剤を注入してからアンカーを打ち込んでねじ止め固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のカーテンレール固着の基本は、張り出し部の材質の違いに拘わらずいずれの場合も張り出し部にねじ止めすることである。
【0006】
すなわち、カーテンレールは誰もが簡単に取り付けられるものではなく、固着にあたっては、張り出し部の材質に適した部材と工具と作業工数が必要になり、施工業者に委ねざるを得ない場合が多い。
【0007】
そして、一度取り付けてしまうと、張り出し部にねじ止めの痕跡が残ってしまうという問題もある。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、その課題は、カーテンレールなどのカーテン懸吊体の着脱が簡単に行え、固着ねじの痕跡が残らないカーテン懸吊体取付クランプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、室内の開口部の上部に張り出している張り出し部を上下両面から挟むようにほぼコの字形に折り曲げ形成され、前記張り出し部の上下面と対向する2辺を連結する連結面には、カーテン懸吊体の取付ブラケットを取り付ける穴が少なくとも2つ設けられたホルダと、該ホルダの上面または下面のどちらか一方の辺に、他方の辺との間に前記張り出し部を上下両面から挟んで固着するようにねじ送り可能に取り付けられスライダとからなることを特徴とするカーテン懸吊体取付クランプである。
【0009】
上面、下面で張り出し部を挟むようにホルダを配置し、スライダを張り出し部方向にねじ送りすることにより、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に取り付けられる。
【0010】
これにより、従来のような張り出し部に対する特別な作業は不要となり、張り出し部に固着ねじのような取付の痕跡が残ることがない。
また、ホルダの連結面に設けられた穴を用いてカーテン懸吊体の取付ブラケットがカーテン懸吊体取付クランプに取り付けられる。
【0011】
取付ブラケットの形状を適宜選択することにより、カーテン懸吊体を所望の高さに設けることができる。
更に、ホルダの連結面に設けられた穴は少なくとも2つあるので、ブラケットが回転することはない。
【0012】
尚、カーテン懸吊体の取付ブラケットを用いず、連結面に設けた穴を用いて、直接カーテン懸吊体をカーテン懸吊体取付クランプの連結面に取り付けるようにしても良い。
【0013】
又、連結面に設ける穴の一例としては、バーリング加工で形成され、その内周面にめねじが形成された穴がある。
請求項2記載の発明は、前記ホルダの連結面の両側が、対向するように上面および下面と同じ方向に折り曲げられたことを特徴とする請求項1記載のカーテン懸吊体取付クランプである。
【0014】
折り曲げられたホルダの連結面の両側は、ねじ送りされるスライダの移動方向を案内するガイドとして機能するとともに、連結面の強度を高めるように機能する。
【0015】
請求項3記載の発明は、前記ホルダの上面、下面のうち、前記スライダが取り付けられていない辺には、前記張り出し部方向に突出するバリを有する貫通穴を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のカーテン懸吊体取付クランプである。
【0016】
前記ホルダの上面、下面のうち、前記スライダが取り付けられていない辺には、前記張り出し部方向に突出するバリを有する貫通穴を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプを張り出し部に取り付けた際に、バリが張り出し部に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に安定して取り付けられる。
【0017】
請求項4記載の発明は、前記スライダには、前記張り出し部方向に突出する突起を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカーテン懸吊体取付クランプである。
【0018】
前記スライダには、前記張り出し部方向に突出する突起を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプを張り出し部に取り付けた際に、突起が張り出し部に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に安定して取り付けられる。
【0019】
請求項5記載の発明は、前記ホルダの連結面に設けられた少なくとも2つの穴は、前記張り出し部の上下方向に設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記載のカーテン懸吊体取付クランプである。
【0020】
カーテン懸吊体の取付ブラケットを用いず、連結面に設けた穴を用いて、直接カーテン懸吊体をカーテン懸吊体取付クランプの連結面に取り付ける際に、少なくとも2つの穴は、前記張り出し部の上下方向に設けられているので、カーテン懸吊体の高さ方向の取付け位置の選択が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜図5を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は実施の形態のカーテン懸吊体取付クランプを用いたカーテンの断面図、図2は図1のカーテン懸吊体取付クランプの分解斜視図、図3は図1のカーテン懸吊体取付クランプの三面図で、(a)図は正面図、(b)図は左側面図、(c)図は上面図、(d)図は下面図、(e)図は(b)図のB部のスライダの折り曲げ部を取り除いた拡大断面図、図4は図1のスライダの拡大図、図5は図3(b)の切断線A−Aでの拡大断面図である。
【0022】
図1において、1は開口部の室内上部に張り出している張り出し部である。この張り出し部1には、カーテン3を懸吊するカーテン懸吊体(カーテンレール)5が取付ブラケット6を介して取り付けられたカーテン懸吊体取付クランプ7が取り付けられている。
【0023】
次に、図2〜図5を用いてカーテン懸吊体取付クランプ7を説明する。カーテン懸吊体取付クランプ7は、張り出し部1を上面9、下面11の両面から挟むようにほぼコの字形に折り曲げ形成されホルダ13と、ホルダ13の上面または下面のどちらか一方の辺、本実施の形態では下面11に、他方の辺である上面9との間に張り出し部1を上下両面から挟んで固着するようにねじ送り可能に取り付けられスライダ15とに大別される。
【0024】
ホルダ13の張り出し部1の上下面と対向する2辺を連結する連結面17には、カーテン懸吊体5の取付ブラケット6を取り付ける穴19が少なくとも2つ設けられている。穴19は、バーリング加工で形成されたバーリング穴であり、その内周面には、めねじ19aが形成されている。更に、2つの穴19は、張り出し部1の上下方向に設けた。
【0025】
又、ホルダ13の連結面の両側には、上面および下面と同じ方向に折り曲げられ、対向する位置関係にある折り曲げ部13a、折り曲げ部13bが形成されている。
【0026】
ホルダ13の下面11にも、穴21が形成されている。この穴21も、バーリング加工で形成されたバーリング穴であり、その内周面には、めねじ21aが形成されている。
【0027】
更に、ホルダ13の上面9と連結面17との境界(角部)を跨ぐように、2つの補強凹部23が形成されている。ホルダ13の連結面17と下面11との境界(角部)には、補強凹部25が形成されている。
【0028】
ホルダ13の上面9には、2つの穴27が形成され、ホルダ13の下面と対向する面側には、穴27が形成される時に張り出し部1方向に突出するように発生するバリ27aが形成されている(図5参照)。
【0029】
一方、ホルダ13の上面9と下面11との間に配置されるスライダ15には、内周面にめねじ29a(図4参照)が形成された穴29が形成されている。尚、本実施の形態例では、スライダ15のめねじ29aの谷又は山の径は、ホルダ13のめねじ21aの谷又は山の径より小さくなるように設定されている。
【0030】
スライダ15の4つの辺のうち、ホルダ13の連結面17と対向する辺には、ホルダ13に形成されたバーリング加工で形成された2つの穴19と、補強凹部25との干渉を防ぐために、切欠15aが形成されている。又、スライダ15の4つの辺のうち、他の3つの辺には、上辺方向に折り曲げられた折り曲げ部31、折り曲げ部33、折り曲げ部35が形成されている。尚、折り曲げ部33は辺全域にわたって形成されているが、折り曲げ部31、折り曲げ部35は辺全域にわたって形成されず、ホルダ13の折り曲げ部13a、折り曲げ部13bと対向する部分には、形成されていない。折り曲げ部31には2つの三角形(直角三角形)状の突起31a、突起31bが形成されている。折り曲げ部31と対向する折り曲げ部35にも、同様に、2つの三角形(直角三角形)状の突起35a、突起35bが形成されている。更に折り曲げ部33には、折り曲げ部31の突起31bと隣り合う突起33a、折り曲げ部35の突起35bと隣り合う突起33bが形成されている。又、スライダ15のホルダ13の連結面17に対向する辺の長さは、ホルダ13の折り曲げ部13aと折り曲げ部13bとの間隔より小さく設定している。
【0031】
ホルダ13の穴21のめねじ21aと、スライダ15の穴29のめねじ29aとには、ねじ41が螺合している。
ねじ41は、頭部41aと、周面にホルダ13の穴21のめねじ21aに螺合するおねじが形成された大径部41bと、周面にスライダ15の穴29のめねじ29aに螺合するおねじが形成された中径部41cと、大径部41bと中径部41cとを接続する小径部41dと、からなっている。大径部41bの山の径は、スライダ15の穴29の山の径より大きく設定されている。小径部41dの外径は、スライダ15の穴29のめねじ29aの山の径より小さく設定され、また、小径部41dの軸方向の長さは、スライダ15の厚みより大きく設定されている。
【0032】
図3に示すように、ねじ41の小径部41dにスライダ15の穴29に遊嵌した状態では、中径部41cの軸方向の長さは、折り曲げ部31、折り曲げ部33、折り曲げ部35より突出しない長さに設定されている。
【0033】
そして、図3に示すような状態で、ねじ41を回転させると、ねじ41がホルダ13の下面11の穴21に対して進退する。スライダ15はホルダ13の折り曲げ部13a、折り曲げ部13bによって、回転が規制されているので、ホルダ13の折り曲げ部13a、折り曲げ部13bに案内されて移動する、すなわち、ねじ送りされる。
【0034】
次に、図1に戻って、取付ブラケット6の説明を行なう。取付ブラケット6には、カーテン懸吊体取付クランプ7の連結面17に形成された2つの穴19に対応する2つの穴61が形成されている。尚、これら2つの穴61の径は、ホルダ13の連結面17の穴19のめねじ19aの谷の径より若干大きな径に設定してある。そして、取付ブラケット6の穴61を挿通し、カーテン懸吊体取付クランプ7のホルダ13の穴19のめねじ19aに螺合するねじ63を用いて、取付ブラケット6はカーテン懸吊体取付クランプ7に取り付けられる。
【0035】
又、取付ブラケット6には内周面にめねじ65aが形成された穴65が形成されている。一方、カーテン懸吊体5には、取付ブラケット6の穴65に対応して穴67が形成されている。尚、穴67の径は、取付ブラケット6の穴65のめねじの谷の径より大きく設定した。そして、カーテン懸吊体5の穴67を挿通し、取付ブラケット6の穴65のめねじに螺合するねじ69を用いて、カーテン懸吊体5は取付ブラケット6に取り付けられる。
【0036】
次に、カーテン懸吊体取付クランプ7の張り出し部1への取付方法を説明する。ホルダ13の上面9と、スライダ15とで張り出し部1を挟むようにカーテン懸吊体取付クランプ7を配置し、ねじ41を回転させ、スライダ15を張り出し部1方向に移動させる。すると、ホルダ13の上面9と、スライダ15とで張り出し部1を挟持し、カーテン懸吊体取付クランプ7は張り出し部1に取り付けられる。この時、カーテン懸吊体取付クランプ7のホルダ13の上面9に形成されたバリ27aが張り出し部1に圧入される。又、スライダ15の折り曲げ部31の突起31a、突起31bと、折り曲げ部33の突起33a、突起33bと、折り曲げ部35の突起35a、突起35bとは張り出し部1に圧入される。
【0037】
上記構成によれば、以下のような効果を得られる。
(1)ホルダ13の上面9と、スライダ15とで張り出し部1を挟むようにカーテン懸吊体取付クランプ7を配置し、ねじ41を回転させ、スライダ15を張り出し部1方向に移動させることにより、カーテン懸吊体取付クランプ7は張り出し部1に取り付けられる。
【0038】
これにより、従来のような張り出し部に対する特別な作業は不要となり、張り出し部に固着ねじのような取付の痕跡が残ることがない。
また、ホルダ13の連結面17に設けられた穴19を用いてカーテン懸吊体5の取付ブラケット6がカーテン懸吊体取付クランプ7に取り付けられる。
【0039】
取付ブラケット6の形状を適宜選択することにより、カーテン懸吊体5を所望の高さに設けることができる。
更に、ホルダ13の連結面17に設けられた穴19は、2つあるので、取付ブラケット6が回転することはない。
(2)ホルダ13の連結面17の両側の折り曲げ部13a、折り曲げ部13bは、ねじ送りされるスライダ15の移動方向を案内するガイドとして機能するとともに、連結面の強度を高めるように機能する。
(3)ホルダ13の上面9には、張り出し部1方向に突出するバリ27aを有する穴27を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプ7を張り出し部1に取り付けた際に、バリ27aが張り出し部1に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプ7は張り出し部1に安定して取り付けられる。
(4)スライダ15には、張り出し部1方向に突出する折り曲げ部31の突起31a、突起31bと、折り曲げ部33の突起33a、突起33bと、折り曲げ部35の突起35a、突起35bとを設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプ7を張り出し部1に取り付けた際に、折り曲げ部31の突起31a、突起31bと、折り曲げ部33の突起33a、突起33bと、折り曲げ部35の突起35a、突起35bが張り出し部1に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプ7は張り出し部1に安定して取り付けられる。
【0040】
尚、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。
上記実施の形態では、ホルダ13の上面9と、スライダ15とで張り出し部1を挟む構成のカーテン懸吊体取付クランプ7であったが、ねじ41が螺合する穴21をホルダ13の上面に設け、ホルダ13の下面11と、スライダ15とで張り出し部1を挟む構成のカーテン懸吊体取付クランプであってもよい。
【0041】
又、カーテン懸吊体5の取付ブラケット6を用いず、連結面17に設けた2つの穴19のうちの一方の穴19を用いて、直接カーテン懸吊体5をカーテン懸吊体取付クランプ7の連結面17に取り付けるようにしても良い。
【0042】
更に、本実施の形態例では、2つの穴19は、張り出し部1の上下方向に設けられているので、カーテン懸吊体5の高さ方向の取付け位置の選択が可能である。
【0043】
又、図6に示すように、スライダ15上に硬質ゴム等の弾性材でなるパット71を設け、張り出し部1の下面に対してスライダ15はパット71を介して押すようにしても良い。更に、パット71の張り出し部1の下面に対向する面には、両面テープ等を用いて、粘着層73を設けるようにしても良い。
【0044】
更に、上記実施の形態ではカーテン懸吊体が布製のカーテンを吊り下げるためのカーテンレールの場合について説明したが、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどのメカニカルカーテンの取り付けにも利用できるものである。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、上面、下面で張り出し部を挟むようにホルダを配置し、スライダを張り出し部方向にねじ送りすることにより、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に取り付けられる。
【0046】
これにより、従来のような張り出し部に対する特別な作業は不要となり、張り出し部に固着ねじのような取付の痕跡が残ることがない。
また、ホルダの連結面に設けられた穴を用いてカーテン懸吊体の取付ブラケットがカーテン懸吊体取付クランプに取り付けられる。
【0047】
取付ブラケットの形状を適宜選択することにより、カーテン懸吊体を所望の高さに設けることができる。
更に、ホルダの連結面に設けられた穴は少なくとも2つあるので、ブラケットが回転することはない。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、折り曲げられたホルダの連結面の両側は、ねじ送りされるスライダの移動方向を案内するガイドとして機能するとともに、連結面の強度を高めるように機能する。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、前記ホルダの上面、下面のうち、前記スライダが取り付けられていない辺には、前記張り出し部方向に突出するバリを有する貫通穴を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプを張り出し部に取り付けた際に、バリが張り出し部に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に安定して取り付けられる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、前記スライダには、前記張り出し部方向に突出する突起を設けたことにより、カーテン懸吊体取付クランプを張り出し部に取り付けた際に、突起が張り出し部に圧入され、カーテン懸吊体取付クランプは張り出し部に安定して取り付けられる。
【0051】
請求項5記載の発明によれば、カーテン懸吊体の取付ブラケットを用いず、連結面に設けた穴を用いて、直接カーテン懸吊体をカーテン懸吊体取付クランプの連結面に取り付ける際に、少なくとも2つの穴は、前記張り出し部の上下方向に設けられているので、カーテン懸吊体の高さ方向の取付け位置の選択が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のカーテン懸吊体取付クランプを用いたカーテンの断面図である。
【図2】図1のカーテン懸吊体取付クランプの分解斜視図である。
【図3】図1のカーテン懸吊体取付クランプの三面図で、(a)図は正面図、(b)図は左側面図、(c)図は上面図、(d)図は下面図、(e)図は(b)図のB部のスライダの折り曲げ部を取り除いた拡大断面図である。
【図4】図4は図1のスライダの拡大図である。
【図5】図3(b)の切断線A−Aでの拡大断面図である。
【図6】他の実施の形態例を説明する図である。
【符号の説明】
13 ホルダ
15 スライダ
17 連結面
19 穴
Claims (5)
- 室内の開口部の上部に張り出している張り出し部を上下両面から挟むようにほぼコの字形に折り曲げ形成され、前記張り出し部の上下面と対向する2辺を連結する連結面には、カーテン懸吊体の取付ブラケットを取り付ける穴が少なくとも2つ設けられたホルダと、
該ホルダの上面または下面のどちらか一方の辺に、他方の辺との間に前記張り出し部を上下両面から挟んで固着するようにねじ送り可能に取り付けられスライダと、
からなることを特徴とするカーテン懸吊体取付クランプ。 - 前記ホルダの連結面の両側が、対向するように上面および下面と同じ方向に折り曲げられたことを特徴とする請求項1記載のカーテン懸吊体取付クランプ。
- 前記ホルダの上面、下面のうち、前記スライダが取り付けられていない辺には、
前記張り出し部方向に突出するバリを有する貫通穴を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のカーテン懸吊体取付クランプ。 - 前記スライダには、前記張り出し部方向に突出する突起を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカーテン懸吊体取付クランプ。
- 前記ホルダの連結面に設けられた少なくとも2つの穴は、前記張り出し部の上下方向に設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記載のカーテン懸吊体取付クランプ。
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