JP2004123172A - 蓋付き容器 - Google Patents

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福田 学
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Abstract

【課題】蓋を閉じた時には持ち運び時の振動等によって蓋と容器本体との気密性が損なわれることがなく、確実に気密保持ができるものでありながら、蓋を開くときは比較的小さな力で簡単に開くことができ、使い勝手を良くすること。
【解決手段】上端が開口したプラスチック製の容器本体2と、該容器本体2の上端開口2aに着脱自在に被冠されるプラスチック製の蓋3とからなる蓋付き容器1である。蓋3の周縁部3bを容器本体2の開口縁2bに上から嵌め込んだ状態で、蓋3の周縁部3b内面に設けた係合部5を容器本体2の外周面2cの周方向に部分的に設けた被係合部6に係合させることで、蓋3の周縁部3bと容器本体2の開口縁2bとの隙間Sが気密保持される構成とし、且つ、蓋3の回転により係合部5と被係合部6との係合が解除される構成とした。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋付き容器に関し、詳しくは、蓋を閉じた時は蓋と容器本体との気密性が高く維持され、蓋を開くときは比較的簡単に開くことができるようにするための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、気密性を要する容器には、ねじ式のキャップ、圧入式のキャップが広く使用されている。ねじ式のキャップは一般に、容器の雄ねじに適合する雌ねじが内面に形成されおり、閉じ方向に回転させて容器の口部に装着し、容器を気密に閉じることができる。また、容器を開けるときは、キャップを開き方向に回転させて口部から取り外せばよい。一方、圧入式のキャップは容器の口部に圧接しながら嵌め込まれる筒状部が設けられ、キャップを強く押し込むだけで容器を気密に閉じることができるものがあり、さらに押圧リングを圧入することで高気密とするものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−53135号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のねじ式のキャップは、雄ねじと雌ねじとを介して口部に装着されているだけであるから、持ち運び時の振動等によって僅かながらもねじが緩んで気密を維持できなくなるという問題があった。一方、圧入式のキャップでは、キャップを抜き取るときに指でキャップ等を摘んで大きな力を加えて引き抜く必要があり、また上記特許文献1に見られるような押圧リングを圧入する構造においても同様であり、使い勝手が悪いものであった。
【0005】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、蓋を閉じた時には持ち運び時の振動等によって蓋と容器本体との気密性が損なわれることがなく、確実に気密保持ができるものでありながら、蓋を開くときは比較的小さな力で簡単に開くことができ、使い勝手に優れた蓋付き容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、上端が開口したプラスチック製の容器本体2と、該容器本体2の上端開口2aに着脱自在に被冠されるプラスチック製の蓋3とからなる蓋付き容器であって、蓋3の周縁部3bを容器本体2の開口縁2bに上から嵌め込んだ状態で、蓋3の周縁部3b内面に設けた係合部5を容器本体2の外周面2cの周方向Dに部分的に設けた被係合部6に係合させることで、蓋3の周縁部3bと容器本体2の開口縁2bとの隙間Sが気密保持されると共に、蓋3の回転により係合部5と被係合部6との係合が解除される構成となっていることを特徴としており、このように構成することで、蓋3を容器本体2の開口縁2bに嵌め込むことで係合部5と被係合部6とが係合して蓋3を容器本体2から外れないように確実に係止させることができ、蓋3の周縁部3bと容器本体2の開口縁2bとの隙間Sをシール部材13等によって気密保持可能となる。また蓋3を回転させるだけで係合部5と被係合部6との係合が解除されるため、従来のような圧入式のキャップのように大きな力でキャップを引き抜く場合と比較して、蓋3の取り外しが楽になる。
【0007】
また上記係合部5と被係合部6のいずれか一方が凹み7からなり、いずれか他方が該凹み7に嵌り込む突起8からなり、突起8の少なくとも平面視で回転方向Eの両側面8aを、先端にいく程平面視で薄肉となるようにそれぞれ傾斜させるのが好ましく、この場合、傾斜によって蓋3を回転させる外力が一定以下のときは突起8の回転を阻止でき、蓋3を回転させる外力が一定以上のときは突起8の回転を許容できる構造とすることができる。
【0008】
また上記凹み7の平面視で回転方向Eの両側方に、蓋3を回転させる外力が一定以上を越えない場合において突起8の回転を阻止するための一対の側方突部9を設けるのが好ましく、この場合、持ち運び時の振動等によって突起8が凹み7から外れるのを防止でき、蓋3の気密状態が保持されると共に、意識的に外力を加えて蓋3を回すことにより、突起8は側方突部9を越えて凹み7から外れることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0010】
本実施形態では蓋付き容器1の一例として、舞たけの栽培に用いる舞たけ菌床容器1Aを例示する。
【0011】
本発明者は、舞たけ発生にとって必要な条件として水以外に空気の供給が不可欠であり、栄養源が十分に分解されるためには十分な空気が培地に供給されなければならないとの知見を持っている。さらに本発明者の実験によれば、舞たけを真上に向かって多数重なり合った状態で成長させるためには、空気の供給方向を菌床の真上に設定することが極めて重要であることを見い出した。本発明は、これらの知見及び実験に基づいて、蓋3の周縁部3bと容器本体2の開口縁2bとの隙間Sから空気が供給されることを防止し、容器本体2の上方向のみから空気を供給できるようにすることが極めて有効であることを明らかにし、舞たけの栽培に用いられる蓋付き容器1(以下、「舞たけ菌床容器1A」という。)を完成するに至ったものである。
【0012】
即ち、本発明品の舞たけ菌床容器1Aは、図1〜図3に示すように、上部が開口した有底状のプラスチック製の容器本体2と、容器本体2の上端開口2aに着脱自在に被冠されるプラスチック製の蓋3と、蓋3に設けた通気用開口3aの上方Gを覆うと共に通気用開口3aと外気との連通状態を確保するための外蓋4と、蓋3を容器本体2に対して係合させる機構と、シール部材13等を備えている。
【0013】
舞たけの菌床(図示せず)は、容器本体2内部に充填されて、蓋3及び外蓋4にて閉じられるが、菌床上に植菌された菌糸は空気の供給される方向に向かって盛りあがり、繁殖、生長して塊状となる。このとき容器本体2の開口縁2bと蓋3の周縁部3bとの間に隙間Sがあると、この隙間Sから空気が入り、菌糸の生長方向が横方向H(図1)に広がってしまうこととなる。そこで本発明では、菌糸を真上に成長させるために、蓋3の中央に通気用開口3aを設け、この通気用開口3aを蓋3と外蓋4との間に設けられた通気通路12(図1)を経由して外蓋4の外周側において外気に連通させることで、空気の入る方向を容器本体2の上方Gのみとする。そのために、蓋3の周縁部3bと容器本体2の開口縁2bとの隙間Sは、弾性材で形成した環状のシール部材13と、蓋3を容器本体2に対して係合させる機構とによって気密に保持される。シール部材13は蓋3と容器本体2との係合状態で圧潰れして隙間Sを閉鎖し、これにより隙間Sを気密にするものであり、これによって舞たけの生育に最適な所定の通気状態は蓋3の中央に設けた通気用開口3aのみによって維持されるようになる。なおシール部材13は蓋3とは別体としたが、蓋3又は容器本体2の開口縁2bに一体化されていてもよい。
【0014】
次に、蓋3を容器本体2に対して係合させる機構を説明する。本例では、図1に示すように、蓋3の周縁部3b全周に亘って筒状の垂下片14が一体に垂設している。垂下片14の内面には、図5〜図7に示すように、その周方向Dに間隔をあけて複数の凹み7が設けられており、一方、容器本体2の外周面2cには、図8に示すように、その周方向Dに間隔をあけて複数の突起8が設けられている。
【0015】
ここで、容器本体2側に設けられる複数の突起8は同じ形状をしている。各突起8の上面8cは、図9に示すように、先端に向かって下り傾斜した誘い込み面10となっている。この誘い込み面10は後述のように蓋3を押し込み式で嵌め込む場合において、蓋3の凹み7の底面7a部分が突起8の上面8cを乗り越え易くする働きをする。また突起8の下面8bは水平面となっており、凹み7の底面7aに設けた抜け止め部11が確実に係合されるようになっている。さらに、突起8の平面視で回転方向Eの両側面8aは、図4に示すように、先端にいく程平面視で薄肉となるようにそれぞれ傾斜している。ここでは突起8の平面視形状は台形状とされているが、もちろんこれには限定されず、半円弧形状、或いは三角形状などであってもよく、要は平面視で先端にいく程薄肉となるように傾斜していればよいものである。
【0016】
一方、蓋3側に設けられる複数の凹み7は、同じ形状をしている。各凹み7の平面視で回転方向Eの両側方には、図4に示すように、一対の側方突部9が設けられている。各側方突部9は、蓋3を回転させる外力が一定以上を越えない場合において凹み7に対する突起8の回転を阻止する働きをする。また、凹み7の底面7aは側方突部9の内端面よりもさらに内方Fに突出した抜け止め部11となっており、この抜け止め部11は突起8の下面8bに当接して蓋3が上方Gに外れるのを阻止する働きをする。
【0017】
次に、上記構成の蓋3を容器本体2の上端開口2aに嵌め込む方法として、押し込み式と押し回し式とのいずれかを選択できる。押し込み式では、蓋3側の凹み7を容器本体2側の突起8に位置合わせして、図2の矢印イで示す方向に蓋3を上から強く押し込むことにより、凹み7の底面7a部分が突起8の上面8cを乗り越えることで凹み7と突起8とが係合する(図1の状態)。つまり蓋3と容器本体2は共にプラスチック製であるため、その弾性変形によって凹み7の底面7a部分が突起8を越え易くなると共に、突起8の上面8cは先端程下り傾斜した誘い込み面10であるため、蓋3を上から押し込むだけで凹み7を上方Gから突起8に係合させる動作がスムーズとなり、押し込み動作を比較的楽に且つ確実に行なうことができる。
【0018】
一方、押し回し式では、蓋3側の凹み7を容器本体2側の突起8と突起8の間に位置合わせして、先ず図2の矢印ロで示す方向に蓋3を上から押し込んで凹み7を突起8間に挿入し、その後図2の矢印ハ又はニで示す方向に蓋3を少し回転させる。これにより、突起8は横方向J(図4)から凹み7に係合することができる。このとき、突起8は側方突部9を乗り越えて凹み7に係合するが、突起8の両側面8aは先端にいく程平面視で薄肉となるように台形状に傾斜させてあるため、スムーズに乗り越えることができる。またこのとき突起8の両側面8aの傾斜によって蓋3を回転させる外力が一定以下のときは突起8の回転を阻止でき、蓋3を回転させる外力が一定以上のときは突起8の回転を許容できる構造となる。しかも、この押し回し式では、最初に突起8と突起8の間に凹み7が挿入されるため、蓋3を僅かに回転させるだけで突起8と凹み7とが短い距離で係合するため、僅かな回転で係合可能となる。
【0019】
このようにして、上記押し込み式又は押し回し式のいずれにおいても、蓋3は容器本体2に対して回転できないように且つ上に外れないように確実に係止することができるので、蓋3の周縁部3bと容器本体2の開口縁2bとの隙間Sはシール部材13によって気密に保持された状態となる。しかも、蓋3を回転させる外力が一定以上を越えるまでは凹み7の両側方に設けた一対の側方突部9によって突起8の回転が阻止されるようになっているため、持ち運び時の振動等によって係合が解除されることがないものである。つまり、意識的に蓋3を外すための外力を加えない限り蓋3の気密状態を保持できるものである。しかも突起8の下面8bは水平面となっているため、凹み7の底面7aに設けた抜け止め部11が突起8の下面8bに確実に係合されることとなり、蓋3を上からの押し込みで係合させることができるものでありながら、係合後は蓋3が上に外れるのを確実に防止できる。従って、従来のねじ式のキャップのように持ち運び時の振動等によって僅かながらもねじが緩んで気密を維持できなくなるという問題もなくなる。
【0020】
一方、蓋3を外すときは、蓋3を少し回転させるだけで、凹み7と突起8との係合が解除される。つまり、少し回転すると凹み7は突起8と突起8の間に移動して係合が外れるため、そのまま蓋3を上に引くだけでよい。つまり凹み7の左右両側に設けた側方突部9は、蓋3を回転させる外力が一定以上を越えたときには突起8が側方突部9を越えて回転できるようになっているので、意識的に蓋3を外すための外力を加えることで、蓋3を回して突起8と凹み7との係合を容易に解除できる。またこのとき突起8と凹み7とは短い距離で係合解除されるため、僅かな回転で係合解除が可能となる。従って、従来のような圧入式のキャップのように大きな力でキャップを引き抜く場合と比較して、容易に蓋3を取り外すことができ、使い易くなる。
【0021】
次に上記構成の舞たけ菌床容器1Aの使用例を説明する。菌床が充填された容器本体2の上端開口2aを蓋3で被冠して塞いだ後、容器本体2を所定環境条件下に保たれた培養室内に置く。このときシール部材13により蓋3の周縁部3bと容器本体2の開口縁2bとの隙間S(図1)が確実にシールされているため、外蓋4と蓋3との間の通気通路12のみを通して容器本体2の内側と外気中との間で空気の交換を行いながら、その容器本体2に充填された菌床に菌糸は空気の供給される方向(上方G)に向かって成長していくこととなる。しかも蓋3の周縁部3bを気密に保持しつつ、中央部に設けた通気用開口3aから豊富な空気を供給できるようになるので、菌糸の伸長及び栄養源の分解反応が円滑に進行し、良質な舞たけの発生を可能にする。ちなみに蓋3の周縁部3bに隙間Sがあると、この隙間Sに向かって空気が横向きに流れて、菌糸が横方向S(図1)に向かって傘状に開いてしまい、商品として出すのに好ましくなくなるが、本発明品の舞たけ菌床容器1Aを用いれば、菌糸は上方Gに真っ直ぐ多数重なり合った状態で伸びて成長することができるので、商品価値がきわめて高いものとなる。しかも上方Gに多数重なり合った状態で成長することで栽培密度が高められ、単位面積当たりの収穫量を増大させることができる。
【0022】
また、舞たけがある程度成長した後には蓋3を残して外蓋4のみを取り外す。これにより内部から成長してきた舞たけを外蓋4で阻害されることなく、生育させることができる。これにより、栽培途中で菌床を容器本体2内から取り出す手間が省け、作業の省力化を図ることができる。
【0023】
ここで、前述のように、蓋3を上から押し込んで係合部5と被係合部6とを係合させる構造において、図1に示すように、蓋3の周縁部3b内面に凹み7を設け、容器本体2の外周面2cの周方向Dに部分的に突起8を設け、突起8の上面8cに先端に向かって下り傾斜した誘い込み面10を設けると共に突起8の少なくとも平面視で回転方向Eの両側面8aを、先端にいく程平面視で薄肉となるようにそれぞれ傾斜させたことによって、凹み7と突起8とを位置合わせした状態で蓋3を上から押し込むと、凹み7は突起8の上面8cを越えて突起8と係合可能となる。このとき、突起8の上面8cは先端に向かって下り傾斜した誘い込み面10となっているため蓋3を上から押し込むだけで凹み7を上から突起8に係合させる動作が比較的楽にできる。しかも凹み7の底面7aに設けた抜け止め部11が突起8の下面8bに係合するので、蓋3が上に外れるのを確実に防止でき、蓋3と容器本体2との気密保持が確実に行なわれる。また、凹み7の平面視で回転方向Eの両側方に、蓋3を回転させる外力が一定以上を越えない場合において凹み7に対する突起8の回転を阻止するための一対の側方突部9を設けると共に、凹み7の底面7aに突起8の下面8bに当接して蓋3が上方Gに外れるのを阻止するための抜け止め部11を設けたので、蓋3を外すときは、少し力を入れて回すだけで突起8と凹み7との係合を容易に解除できると共に、突起8の両側面8aの傾斜によって蓋3を回転させる外力が一定以下のときは突起8の回転を阻止でき、蓋3を回転させる外力が一定以上のときは突起8の回転を許容できる構造とすることができるものである。
【0024】
なお、係合機構の他例として、図1の例とは逆に、例えば図10に示すように、凹み7を容器本体2側に設け、突起8を蓋3側に設けてもよいものである。この場合において、突起8の上面8cを水平面として、下面を先端に向かって上り傾斜した誘い込み面10とし、一方、凹み7の天面を抜け止め部11とすればよいが、この場合において、凹み7を容器本体2側に設けると容器本体2の内面に凹み7による凸形状が発生することがあるため、図1で示すように突起8は容器本体2側に設けられるのが望ましい。つまり、容器本体2の内面に凸形状を発生させないことで、容器本体2の内容積を広く確保できるという利点があり、そのうえ図1に示すように、蓋3の周縁部3b内面に凹み7を設けた場合は、蓋3の外周面2cに凹み7による凸形状が発生し、この凸形状が蓋3の垂下片14を補強する機能も兼ねることができるという利点もある。
【0025】
なお、前記実施形態では、本発明品の蓋付き容器1の一例として舞たけの栽培に用いる舞たけ菌床容器1Aを例示したが、舞たけ以外のしいたけ、キノコ類の栽培に用いることは勿論、さらに広げて一般に気密を必要とする蓋付き容器の分野に広く適用可能であるのは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、上端が開口したプラスチック製の容器本体と、該容器本体の上端開口に着脱自在に被冠されるプラスチック製の蓋とからなる蓋付き容器であって、蓋の周縁部を容器本体の開口縁に上から嵌め込んだ状態で、蓋の周縁部内面に設けた係合部を容器本体の外周面の周方向に部分的に設けた被係合部に係合させることで、蓋の周縁部と容器本体の開口縁との隙間が気密保持されると共に、蓋の回転により係合部と被係合部との係合が解除される構成となっているので、蓋を容器本体の開口縁に嵌め込むことで係合部と被係合部とが係合して蓋を容器本体から外れないように確実に係止させることができ、これにより蓋の周縁部と容器本体の開口縁との隙間をシール部材等によって気密保持可能となる。また蓋を回転させるだけで係合部と被係合部との係合が解除されるため、従来のような圧入式のキャップのように大きな力でキャップを引き抜く場合と比較して、蓋の取り外しが楽になり、使い勝手が良好となる。
【0027】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、係合部と被係合部のいずれか一方が凹みからなり、いずれか他方が該凹みに嵌り込む突起からなり、突起の少なくとも平面視で回転方向の両側面を、先端にいく程平面視で薄肉となるようにそれぞれ傾斜させたので、傾斜によって蓋を回転させる外力が一定以下のときは突起の回転を阻止でき、蓋を回転させる外力が一定以上のときは突起の回転を許容できる構造とすることができる。
【0028】
また請求項3記載の発明は、請求項2記載の効果に加えて、凹みの平面視で回転方向の両側方に、蓋を回転させる外力が一定以上を越えない場合において突起の回転を阻止するための一対の側方突部を設けたので、持ち運び時の振動等によって突起が凹みから外れるのを防止できる。つまり、意識的に蓋を外すための外力を加えない限り凹みの両側方に設けた一対の側方突部によって突起の回転が阻止され、これにより蓋の気密状態が保持されるものであり、一方、意識的に外力を加えて蓋を回すことにより、突起は側方突部を越えて凹みから外れることができ、蓋の係合を解除できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】同上の蓋を嵌め込む場合の分解斜視図である。
【図3】同上の蓋を嵌め込んだ後の斜視図である。
【図4】同上の凹みと突起の拡大斜視図である。
【図5】同上の蓋の左半分を平面図とし、右半分を底面図として表わした図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】図5のB−B線断面図である。
【図8】同上の容器本体の左半分を平面図とし、右半分を底面図として表わした図である。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【図10】他の実施形態の説明図である。
【符号の説明】
1 蓋付き容器
2 容器本体
2a 上端開口
2b 開口縁
2c 外周面
3 蓋
3b 周縁部
5 係合部
6 被係合部
7 凹み
8 突起
8a 側面
9 側方突部
D 周方向
E 回転方向
S 隙間

Claims (3)

  1. 上端が開口したプラスチック製の容器本体と、該容器本体の上端開口に着脱自在に被冠されるプラスチック製の蓋とからなる蓋付き容器であって、蓋の周縁部を容器本体の開口縁に上から嵌め込んだ状態で、蓋の周縁部内面に設けた係合部を容器本体の外周面の周方向に部分的に設けた被係合部に係合させることで、蓋の周縁部と容器本体の開口縁との隙間が気密保持されると共に、蓋の回転により係合部と被係合部との係合が解除される構成となっていることを特徴とする蓋付き容器。
  2. 係合部と被係合部のいずれか一方が凹みからなり、いずれか他方が該凹みに嵌り込む突起からなり、突起の少なくとも平面視で回転方向の両側面を、先端にいく程平面視で薄肉となるようにそれぞれ傾斜させたことを特徴とする請求項1記載の蓋付き容器。
  3. 凹みの平面視で回転方向の両側方に、蓋を回転させる外力が一定以上を越えない場合において突起の回転を阻止するための一対の側方突部を設けたことを特徴とする請求項2記載の蓋付き容器。
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