JP2004120975A - 電力系統監視制御システムおよびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】各操作卓で行われる監視表示、制御手順などの情報を表示し、オペレータの操作情報の共有化を図る。
【解決手段】系統図を表示する系統監視表示装置と表示情報および表示座標情報を編集する表示情報編集手段および編集結果を系統監視表示装置に出力する監視制御装置と操作指令を入力するオペレータ操作卓とからなり、監視制御装置は、オペレータ入力手段によりテレコントロール装置を介して電力系統の各機器へ制御要求を行う制御実行手段と、制御実行時に実行操作卓を識別するためのオペレータ実行卓識別データを作成するオペレータ実行卓データ作成手段と、前記オペレータ入力手段からの操作指令に基づいて前記実行卓識別データを参照しシンボルの背景色データを作成するシンボル背景色データ作成手段とから成り、前記表示情報編集手段は、このシンボル背景色データ作成手段により作成されたシンボル背景色データを表示情報として編集するもの。
【選択図】 図1
【解決手段】系統図を表示する系統監視表示装置と表示情報および表示座標情報を編集する表示情報編集手段および編集結果を系統監視表示装置に出力する監視制御装置と操作指令を入力するオペレータ操作卓とからなり、監視制御装置は、オペレータ入力手段によりテレコントロール装置を介して電力系統の各機器へ制御要求を行う制御実行手段と、制御実行時に実行操作卓を識別するためのオペレータ実行卓識別データを作成するオペレータ実行卓データ作成手段と、前記オペレータ入力手段からの操作指令に基づいて前記実行卓識別データを参照しシンボルの背景色データを作成するシンボル背景色データ作成手段とから成り、前記表示情報編集手段は、このシンボル背景色データ作成手段により作成されたシンボル背景色データを表示情報として編集するもの。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統設備から通信設備を介して入力した情報を基に電力系統の監視制御を行う電力系統監視制御システムおよびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電力は発電所で作られ、送電線と変電所等の送電設備や配電設備を経由して需要家へ供給される。各電力会社では時々刻々と変動する電力需要に応じて一日中発電、送電の制御を行わなくてはならない。今日、社会生活に密着して複雑且つ大規模に広がった電力系統を監視し、需給のバランスをとりながら品質の高い電力を安定供給するために集中制御所システム等の電力系統監視制御システムは不可欠なものとなっている。
【0003】
この電力系統監視制御システムは、電力系統を広範囲に監視制御するものであり、電力系統を構成する設備から通信設備を介して開閉器の入切等の2値情報や発電機の出力等の数値情報を入力し、その2値情報や数値情報を電力系統の単線結線図の表現形式でオペレータに通知する系統表示装置を有している(例えば、特開平11−191927号参照)。
【0004】
すなわち、電力系統監視制御システムでは、複数のオペレータで電力系統の状態を常時監視できるように、系統監視盤と呼ばれる大型のパネルを有し、その系統監視盤に電力系統の状態を単線結線図等の結線図の形式で表示する。そして、系統監視盤では、送電線を示す線や各設備の名称を表示し、開閉器の入切などの2値情報、発電機の出力や母線の電圧、送電線を流れる電力潮流といった数値情報を表示している。
【0005】
次に図13は、従来の電力系統監視制御システムにおける系統監視盤表示のための構成図を示すものである。電力系統監視制御システムは、テレコントロール装置(以下TCという)2と、電子計算機で構成された監視制御装置3と、系統監視表示装置4と、オペレータ操作卓5−1、5−2、・・・5−nからなり、TC2と監視制御装置3、監視制御装置3と系統監視表示装置4、監視制御装置3とオペレータ操作卓5−1、5−2、・・・5−nがそれぞれ結合され信号を授受する構成となっている。
【0006】
さらに、前記監視制御装置3は、系統情報入力手段301と、系統情報ファイル302と、表示情報編集手段303と、表示情報ファイル304と、表示情報伝送手段305と、制御実行手段306から構成される。
【0007】
前記系統監視表示装置4は、大画面のパネルにより電力系統1の系統構成を単線結線図状に模式的に表示するようにした系統監視盤401と、画面表示手段402から構成される。
【0008】
オペレータ操作卓5−1、5−2、・・・5−nは、オペレータ入力手段501により構成される。
前記TC2は電力系統1の系統情報を入力して系統データ(2値情報、数値情報)を作成し、監視制御装置3へ出力する。
【0009】
この監視制御装置3では系統情報入力手段301が入力した系統データを系統情報ファイル302へ格納する。さらに、表示情報編集手段303は系統情報ファイル302に格納された系統データの中から、系統監視表示装置4に伝送する情報を選択し、系統監視盤401に表示する文字情報やシンボル情報などの全ての表示情報とその表示座標情報とを編集し、表示情報ファイル304へ格納する。さらに、表示情報伝送手段305により系統監視表示装置4へデータを伝送する。
【0010】
前記系統監視表示装置4において、画面表示手段402は前記表示情報伝送手段305により伝送された表示情報を元に系統監視盤401へ表示する。
オペレータは、オペレータ入力手段501により制御対象の機器を特定し、制御実行手段306へ要求する。制御対象の機器を特定するメカニズムについては既知の技術のため、説明を省略する。
【0011】
制御実行手段306は、制御の要求が複数の操作卓5−1、5−2、・・・5−nのうち、どの操作卓からなされたものであるのかを判別し、制御の実行要求をTC2へ出力する。制御を要求した操作卓を判別するメカニズムについては既知の技術のため、説明を省略する。
【0012】
TC2は、制御実行手段306により出力された電力系統機器への制御要求を電力系統1へ出力する。
系統監視盤401の表示は2値情報や数値情報以外は固定表示であり、オペレータの操作に応じた表示内容の変更はしておらず、系統監視盤401を利用してどの操作卓でどのような操作が行われているか等の情報の共有はなされていなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電力系統監視制御システムでは、特定の操作がどの制御卓で行われているかなどの情報を共有する手段は相互に口頭などで伝える方法しかない。このような手段での情報の共有化はその伝達過程で誤りや情報の欠落が発生しやすく不確実であり、監視や制御の操作における安全確認において誤りを誘発する可能性があり、安全性に問題があった。
【0014】
本発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、系統監視盤に各操作卓で行われる監視表示、制御手順などの情報を表示し、オペレータの操作情報の確実な共有化を図ることが可能な電力系統監視制御システムおよびそのプログラムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る電力系統監視制御システムの発明は、電力系統の状態を結線図で表示するための系統監視表示装置と、テレコントロール装置を介して電力系統の状態データを取り込み前記系統監視表示装置に表示する表示情報およびその表示座標情報を編集する表示情報編集手段およびこの表示情報編集手段の編集結果を前記系統監視表示装置に出力する監視制御装置と、オペレータからの操作指令を入力するオペレータ入力手段を有するオペレータ操作卓とから構成された電力系統監視制御システムにおいて、前記監視制御装置は、前記オペレータ入力手段によりテレコントロール装置を介して電力系統の各機器へ制御要求を行う制御実行手段と、前記オペレータ入力手段による制御実行時に実行操作卓を識別するためのオペレータ実行卓識別データを作成するオペレータ実行卓データ作成手段と、前記オペレータ入力手段からの操作指令に基づいて前記実行卓識別データを参照しシンボルの背景色データを作成するシンボル背景色データ作成手段とから成り、前記表示情報編集手段は、このシンボル背景色データ作成手段により作成されたシンボル背景色データを表示情報として編集することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる制御の対象機器を表示するようにしたので、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。
【0017】
また、請求項4に係る電力系統監視制御システム用プログラムの発明は、電力系統の状態を結線図で表示するための系統監視表示装置と、テレコントロール装置を介して電力系統の状態データを取り込み前記系統監視表示装置に表示する表示情報およびその表示座標情報を編集する表示情報編集手段およびこの表示情報編集手段の編集結果を前記系統監視表示装置に出力する監視制御装置と、オペレータからの操作指令を入力するオペレータ入力手段を有するオペレータ操作卓とから構成された電力系統監視制御システムに用いられ、前記監視制御装置を電子計算機で構成し、この電子計算機を前記オペレータ入力手段によりテレコントロール装置を介して電力系統の各機器へ制御要求を行う制御実行手段、前記オペレータ入力手段による制御実行時に実行操作卓を識別するためのオペレータ実行卓識別データを作成するオペレータ実行卓データ作成手段、前記オペレータ入力手段からの操作指令に基づいて前記実行卓識別データを参照しシンボルの背景色データを作成するシンボル背景色データ作成手段として機能させるものである。
この発明によれば、電子計算機に上記プログラムを搭載することによって、電力系統監視制御システムを実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態について説明する。なお、各図を通じて同一部分には同一符号を付けて重複した説明は省くこととする。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る電力系統監視制御システムの第1の実施の形態を示す構成図であり、図2は本実施の形態による系統監視盤の表示例を示す図である。
【0019】
この実施の形態による電力系統監視制御システムが、テレコントロール装置(TC)2、監視制御装置3、系統監視表示装置4およびオペレータ操作卓5−1、5−2、・・・5−nから構成されていることについては従来例と変るところはないが、以下述べるように、監視制御装置3に新しい機能が付加されている。
【0020】
すなわち、監視制御装置3は、系統情報入力手段301、系統情報ファイル302、表示情報編集手段303、表示情報ファイル304、表示情報伝送手段305および制御実行手段306の他に、新たにオペレータ実行卓作成手段307、実行卓識別データ308、シンボル背景色作成データ309およびシンボル背景色データファイル310を設けている。
【0021】
TC2によって作成された電力系統1に関する系統データ(2値情報、数値情報)は、系統情報入力手段301を経て系統情報ファイル302へ格納される。表示情報編集手段303は系統情報ファイル302に格納された系統データの中から、系統監視表示装置4に伝送する情報を選択し、系統監視盤401に表示する文字情報やシンボル情報などの全ての表示情報と、その表示座標情報とを編集し、表示情報ファイル304へ格納する。そして系統データは表示情報伝送手段305により系統監視表示装置4へ伝送される。
【0022】
系統監視表示装置4において、画面表示手段402は前記表示情報伝送手段305により伝送された表示情報を元に系統監視盤401へ表示する。
オペレータはオペレータ入力手段501から、特定シンボルに対し制御要求を行う。制御実行手段306は要求された制御の実行要求をTC2へ出力する。TC2は制御実行手段309により出力された電力系統機器への制御要求を電力系統1へ出力する。
【0023】
オペレータ入力手段501により制御が要求された時点で、オペレータ実行卓データ作成手段307は、複数の操作卓5−1、5−2、…、5−nのうち、どの操作卓から制御が要求されたのかを判別し、実行卓識別データ308を作成する。
【0024】
シンボル背景色データ作成手段309は、この実行卓識別データ308と前記オペレータ入力手段501からの制御要求とから、どの操作卓がどのシンボルの制御を実行しているのかを特定し、シンボル背景色データファイル310を作成する。
【0025】
このシンボル背景色データファイル310は、前記表示情報編集手段303により表示情報として編集される。しかもシンボルの背景色は制御対象の機器に設定され、実行卓毎に異なった色で表示されるように編集される。
【0026】
系統監視表示装置4は、監視制御装置3から伝送されてきたデータを画面表示手段402により系統監視盤401へ表示する。、図2は系統監視盤401による表示例を示し、例えば操作卓1による制御対象機器の場合「赤色」、操作卓2による制御対象機器の場合「青色」等のように区別して表示される。
【0027】
図3は系統監視盤401に表示されたシンボルの背景色エリアの拡大図である。各オペレータ入力手段501からの制御要求時に図の網掛け部のように背景色を設定する。
【0028】
以上述べたように、本実施の形態によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる制御対象機器を表示するようにしたので、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。従って誤操作、誤制御を防止することができ、電力系統監視制御時の安全性を高めることが可能となる。
【0029】
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態を示す構成図であり、図5は本実施の形態による監視盤の表示例を示す図である。
【0030】
図4で示すように、本実施の形態の場合、監視制御装置3は図1と同一の機能に加え、新たに制御グループデータ作成手段311およびこの前記制御グループデータ作成手段311によって作成される制御グループデータファイル312を付加したものである。
【0031】
前記制御グループデータファイル312は、図5の系統監視盤401で示すように、全ての制御対象機器を表示色でグループ分けし、個々の制御対象機器がどのグループに属するかについての情報を持っている。
【0032】
図6は制御グループデータファイル312の内容の例である。制御の対象となる機器と、当該機器が所属するグループの情報が収められている。このデータでは、A変電所というグループにCB001、CB002、LS001等の機器が、またB変電所というグループにCB101、CB102、LS101等の機器が所属していることを示している。シンボル背景色データ作成手段309では、図1の機能に加え、制御対象の機器と同一のグループに所属する機器全てのシンボルに背景色を設定する。
【0033】
図7はシンボル背景色データ作成手段309の詳細を示すフローチャートである。機器所属グループ検索処理ステップ3091において、オペレータ入力手段501にて選択された機器の情報および制御グループデータファイル312の比較を行い、選択された機器が制御グループの何れかに所属するかどうかのチェックを行う。
【0034】
その結果に基づいて所属制御グループ有無判定処理ステップ3092を行い、所属制御グループが無い場合(No)、制御対象シンボル背景色設定処理3095が制御対象の機器を示すシンボルにのみ背景色の設定を行う。
【0035】
所属制御グループありの場合(Yes)は、制御グループ所属シンボル抽出処理ステップ3093により当該所属グループに所属する機器を示すシンボルを全て抽出し、抽出された全てのシンボルに対して制御グループ所属シンボル背景色設定処理ステップ3094により背景色の設定を行う。ステップ3094、3095はともに実行卓識別データ308より実行卓毎に異なる背景色を設定する。
【0036】
以上述べたように、本実施の形態によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる制御対象機器が所属するグループを表示し、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。従って誤操作、誤制御を防止することができ、電力系統監視制御時の安全性を高めることが可能となる。
【0037】
(第3の実施の形態)
図8は本発明の第3の実施の形態を示す構成図であり、図9は本実施の形態の表示例を示す図であり、図2、図5同様、操作卓によって制御対象機器の色が異なることを示している。図8で示すように、監視制御装置3は図1で設けた手段、機能の他に、系統操作手順表作成手段313、系統操作手順表ファイル314、系統操作手順実行手段315、系統操作影響範囲データ作成手段316および系統操作影響範囲データファイル317を付加して構成したものである。
【0038】
系統操作手順表作成手段313は、系統設備または機器に対する一連の系統操作手順を作成して系統操作手順表ファイル314に収納する。系統操作手順実行手段315はこの系統操作手順表を参照して実行する。制御実行手段306はこの系統操作手順実行手段315の実行によって要求された系統設備または機器に対する制御の実行要求をTC2へ出力する。
【0039】
一方、系統操作影響範囲データ作成手段316は、系統操作手順表ファイル314を参照し、系統操作手順表を実行した場合に制御禁止となる電力系統設備の範囲のデータを作成し、系統操作影響範囲データファイル317に収納する。
【0040】
図10は系統操作影響範囲データ作成手段316の詳細を示す構成図である。図10において、手順操作対象設備抽出手段3161は系統操作手順表ファイル314から手順操作の対象となる設備または機器を抽出し、手順操作対象設備データ3162を作成する。手順操作影響設備抽出手段3163は、この手順操作対象設備データ3162に収められている設備と当該設備が手順に含まれた場合に制御禁止対象となる設備または機器を収めた系統操作影響情報テーブル3164とから系統操作影響範囲データファイル317を作成する。シンボル背景色データ作成手段309では、系統操作影響範囲データファイル317に収められた設備及び機器の全てのシンボルに背景色を設定する。
【0041】
図11は設備影響情報テーブル3164の例である。手順の対象となる設備と、当該設備が手順に含まれた場合に制御禁止対象となる設備または機器の情報が収められている。このテーブル3164では、変圧器が対象設備である場合には隣接する開閉器と上位と下位の母線グループに所属する各設備及び機器などが制御禁止対象となることを示している。
【0042】
図12は制御禁止対象となる設備または機器に背景色エリアを設定した表示例を示す図である。系統操作手順表ファイル314に図11における変圧器1が設定された場合、当該系統操作手順実行時にはCB01、CB02、上位と下位の母線グループに所属する各設備及び機器に背景色が設定される。
【0043】
以上述べたように、本実施の形態によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる系統操作手順影響範囲を表示し、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。従って誤操作、誤制御を防止することができ、電力系統監視制御時の安全性を高めることが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる制御の対象機器、あるいは制御の対象機器が所属するグループ、または系統操作の操作手順影響範囲等を表示するようにしたので、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。従って誤操作、誤制御を防止することができ、電力系統監視制御時の安全性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電力系統監視制御システムの構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による系統監視盤の表示例図。
【図3】シンボルに背景色エリアを設定した表示例図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による電力系統監視制御システムの構成図。
【図5】本発明の第2の実施の形態による系統監視盤の表示例図。
【図6】制御グループデータファイルの内容を示す図。
【図7】シンボル背景色データ作成手段の詳細構成図。
【図8】本発明の第3の実施の形態による電力系統監視制御システムの構成図。
【図9】本発明の第3の実施の形態による系統監視盤の表示例図。
【図10】系統操作影響範囲データ作成手段312の詳細構成図。
【図11】設備影響情報テーブルの内容を示す図。
【図12】制御禁止対象となる設備及び機器に背景色エリアを設定した表示例図。
【図13】従来の電力系統監視制御システムの構成図。
【符号の説明】
1…電力系統、2…テレコントロール装置(TC)、3…監視制御装置、4…系統監視表示装置、5−1、5−2〜5−n…オペレータ操作卓、301…系統情報入力手段、302…系統情報ファイル、303…表示情報編集手段、304…表示情報テーブル、305…表示情報伝送手段、306…制御実行手段、307…オペレータ実行卓データ作成手段、308…実行卓識別データ、309…シンボル背景色データ作成手段、310…シンボル背景色データファイル、311…制御グループデータ作成手段、312…制御グループデータファイル、313…系統操作手順表作成手段、314…系統操作手順表ファイル、315…系統操作手順実行手段、316…系統操作影響範囲データ作成手段、317…系統操作影響範囲データファイル、3091…機器所属グループ検索処理、3092…所属制御グループ有無判定処理、3093…制御グループ所属シンボル抽出処理、3094…制御グループ所属シンボル背景色設定処理、3095…制御対象シンボル背景色設定処理、3161…手順操作対象設備抽出手段、3162…手順操作対象設備データ、3163…手順操作影響設備抽出手段、3163…設備影響情報テーブル、401…系統監視盤、402…画面表示手段、501…オペレータ入力手段。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統設備から通信設備を介して入力した情報を基に電力系統の監視制御を行う電力系統監視制御システムおよびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電力は発電所で作られ、送電線と変電所等の送電設備や配電設備を経由して需要家へ供給される。各電力会社では時々刻々と変動する電力需要に応じて一日中発電、送電の制御を行わなくてはならない。今日、社会生活に密着して複雑且つ大規模に広がった電力系統を監視し、需給のバランスをとりながら品質の高い電力を安定供給するために集中制御所システム等の電力系統監視制御システムは不可欠なものとなっている。
【0003】
この電力系統監視制御システムは、電力系統を広範囲に監視制御するものであり、電力系統を構成する設備から通信設備を介して開閉器の入切等の2値情報や発電機の出力等の数値情報を入力し、その2値情報や数値情報を電力系統の単線結線図の表現形式でオペレータに通知する系統表示装置を有している(例えば、特開平11−191927号参照)。
【0004】
すなわち、電力系統監視制御システムでは、複数のオペレータで電力系統の状態を常時監視できるように、系統監視盤と呼ばれる大型のパネルを有し、その系統監視盤に電力系統の状態を単線結線図等の結線図の形式で表示する。そして、系統監視盤では、送電線を示す線や各設備の名称を表示し、開閉器の入切などの2値情報、発電機の出力や母線の電圧、送電線を流れる電力潮流といった数値情報を表示している。
【0005】
次に図13は、従来の電力系統監視制御システムにおける系統監視盤表示のための構成図を示すものである。電力系統監視制御システムは、テレコントロール装置(以下TCという)2と、電子計算機で構成された監視制御装置3と、系統監視表示装置4と、オペレータ操作卓5−1、5−2、・・・5−nからなり、TC2と監視制御装置3、監視制御装置3と系統監視表示装置4、監視制御装置3とオペレータ操作卓5−1、5−2、・・・5−nがそれぞれ結合され信号を授受する構成となっている。
【0006】
さらに、前記監視制御装置3は、系統情報入力手段301と、系統情報ファイル302と、表示情報編集手段303と、表示情報ファイル304と、表示情報伝送手段305と、制御実行手段306から構成される。
【0007】
前記系統監視表示装置4は、大画面のパネルにより電力系統1の系統構成を単線結線図状に模式的に表示するようにした系統監視盤401と、画面表示手段402から構成される。
【0008】
オペレータ操作卓5−1、5−2、・・・5−nは、オペレータ入力手段501により構成される。
前記TC2は電力系統1の系統情報を入力して系統データ(2値情報、数値情報)を作成し、監視制御装置3へ出力する。
【0009】
この監視制御装置3では系統情報入力手段301が入力した系統データを系統情報ファイル302へ格納する。さらに、表示情報編集手段303は系統情報ファイル302に格納された系統データの中から、系統監視表示装置4に伝送する情報を選択し、系統監視盤401に表示する文字情報やシンボル情報などの全ての表示情報とその表示座標情報とを編集し、表示情報ファイル304へ格納する。さらに、表示情報伝送手段305により系統監視表示装置4へデータを伝送する。
【0010】
前記系統監視表示装置4において、画面表示手段402は前記表示情報伝送手段305により伝送された表示情報を元に系統監視盤401へ表示する。
オペレータは、オペレータ入力手段501により制御対象の機器を特定し、制御実行手段306へ要求する。制御対象の機器を特定するメカニズムについては既知の技術のため、説明を省略する。
【0011】
制御実行手段306は、制御の要求が複数の操作卓5−1、5−2、・・・5−nのうち、どの操作卓からなされたものであるのかを判別し、制御の実行要求をTC2へ出力する。制御を要求した操作卓を判別するメカニズムについては既知の技術のため、説明を省略する。
【0012】
TC2は、制御実行手段306により出力された電力系統機器への制御要求を電力系統1へ出力する。
系統監視盤401の表示は2値情報や数値情報以外は固定表示であり、オペレータの操作に応じた表示内容の変更はしておらず、系統監視盤401を利用してどの操作卓でどのような操作が行われているか等の情報の共有はなされていなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電力系統監視制御システムでは、特定の操作がどの制御卓で行われているかなどの情報を共有する手段は相互に口頭などで伝える方法しかない。このような手段での情報の共有化はその伝達過程で誤りや情報の欠落が発生しやすく不確実であり、監視や制御の操作における安全確認において誤りを誘発する可能性があり、安全性に問題があった。
【0014】
本発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、系統監視盤に各操作卓で行われる監視表示、制御手順などの情報を表示し、オペレータの操作情報の確実な共有化を図ることが可能な電力系統監視制御システムおよびそのプログラムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る電力系統監視制御システムの発明は、電力系統の状態を結線図で表示するための系統監視表示装置と、テレコントロール装置を介して電力系統の状態データを取り込み前記系統監視表示装置に表示する表示情報およびその表示座標情報を編集する表示情報編集手段およびこの表示情報編集手段の編集結果を前記系統監視表示装置に出力する監視制御装置と、オペレータからの操作指令を入力するオペレータ入力手段を有するオペレータ操作卓とから構成された電力系統監視制御システムにおいて、前記監視制御装置は、前記オペレータ入力手段によりテレコントロール装置を介して電力系統の各機器へ制御要求を行う制御実行手段と、前記オペレータ入力手段による制御実行時に実行操作卓を識別するためのオペレータ実行卓識別データを作成するオペレータ実行卓データ作成手段と、前記オペレータ入力手段からの操作指令に基づいて前記実行卓識別データを参照しシンボルの背景色データを作成するシンボル背景色データ作成手段とから成り、前記表示情報編集手段は、このシンボル背景色データ作成手段により作成されたシンボル背景色データを表示情報として編集することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる制御の対象機器を表示するようにしたので、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。
【0017】
また、請求項4に係る電力系統監視制御システム用プログラムの発明は、電力系統の状態を結線図で表示するための系統監視表示装置と、テレコントロール装置を介して電力系統の状態データを取り込み前記系統監視表示装置に表示する表示情報およびその表示座標情報を編集する表示情報編集手段およびこの表示情報編集手段の編集結果を前記系統監視表示装置に出力する監視制御装置と、オペレータからの操作指令を入力するオペレータ入力手段を有するオペレータ操作卓とから構成された電力系統監視制御システムに用いられ、前記監視制御装置を電子計算機で構成し、この電子計算機を前記オペレータ入力手段によりテレコントロール装置を介して電力系統の各機器へ制御要求を行う制御実行手段、前記オペレータ入力手段による制御実行時に実行操作卓を識別するためのオペレータ実行卓識別データを作成するオペレータ実行卓データ作成手段、前記オペレータ入力手段からの操作指令に基づいて前記実行卓識別データを参照しシンボルの背景色データを作成するシンボル背景色データ作成手段として機能させるものである。
この発明によれば、電子計算機に上記プログラムを搭載することによって、電力系統監視制御システムを実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態について説明する。なお、各図を通じて同一部分には同一符号を付けて重複した説明は省くこととする。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る電力系統監視制御システムの第1の実施の形態を示す構成図であり、図2は本実施の形態による系統監視盤の表示例を示す図である。
【0019】
この実施の形態による電力系統監視制御システムが、テレコントロール装置(TC)2、監視制御装置3、系統監視表示装置4およびオペレータ操作卓5−1、5−2、・・・5−nから構成されていることについては従来例と変るところはないが、以下述べるように、監視制御装置3に新しい機能が付加されている。
【0020】
すなわち、監視制御装置3は、系統情報入力手段301、系統情報ファイル302、表示情報編集手段303、表示情報ファイル304、表示情報伝送手段305および制御実行手段306の他に、新たにオペレータ実行卓作成手段307、実行卓識別データ308、シンボル背景色作成データ309およびシンボル背景色データファイル310を設けている。
【0021】
TC2によって作成された電力系統1に関する系統データ(2値情報、数値情報)は、系統情報入力手段301を経て系統情報ファイル302へ格納される。表示情報編集手段303は系統情報ファイル302に格納された系統データの中から、系統監視表示装置4に伝送する情報を選択し、系統監視盤401に表示する文字情報やシンボル情報などの全ての表示情報と、その表示座標情報とを編集し、表示情報ファイル304へ格納する。そして系統データは表示情報伝送手段305により系統監視表示装置4へ伝送される。
【0022】
系統監視表示装置4において、画面表示手段402は前記表示情報伝送手段305により伝送された表示情報を元に系統監視盤401へ表示する。
オペレータはオペレータ入力手段501から、特定シンボルに対し制御要求を行う。制御実行手段306は要求された制御の実行要求をTC2へ出力する。TC2は制御実行手段309により出力された電力系統機器への制御要求を電力系統1へ出力する。
【0023】
オペレータ入力手段501により制御が要求された時点で、オペレータ実行卓データ作成手段307は、複数の操作卓5−1、5−2、…、5−nのうち、どの操作卓から制御が要求されたのかを判別し、実行卓識別データ308を作成する。
【0024】
シンボル背景色データ作成手段309は、この実行卓識別データ308と前記オペレータ入力手段501からの制御要求とから、どの操作卓がどのシンボルの制御を実行しているのかを特定し、シンボル背景色データファイル310を作成する。
【0025】
このシンボル背景色データファイル310は、前記表示情報編集手段303により表示情報として編集される。しかもシンボルの背景色は制御対象の機器に設定され、実行卓毎に異なった色で表示されるように編集される。
【0026】
系統監視表示装置4は、監視制御装置3から伝送されてきたデータを画面表示手段402により系統監視盤401へ表示する。、図2は系統監視盤401による表示例を示し、例えば操作卓1による制御対象機器の場合「赤色」、操作卓2による制御対象機器の場合「青色」等のように区別して表示される。
【0027】
図3は系統監視盤401に表示されたシンボルの背景色エリアの拡大図である。各オペレータ入力手段501からの制御要求時に図の網掛け部のように背景色を設定する。
【0028】
以上述べたように、本実施の形態によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる制御対象機器を表示するようにしたので、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。従って誤操作、誤制御を防止することができ、電力系統監視制御時の安全性を高めることが可能となる。
【0029】
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態を示す構成図であり、図5は本実施の形態による監視盤の表示例を示す図である。
【0030】
図4で示すように、本実施の形態の場合、監視制御装置3は図1と同一の機能に加え、新たに制御グループデータ作成手段311およびこの前記制御グループデータ作成手段311によって作成される制御グループデータファイル312を付加したものである。
【0031】
前記制御グループデータファイル312は、図5の系統監視盤401で示すように、全ての制御対象機器を表示色でグループ分けし、個々の制御対象機器がどのグループに属するかについての情報を持っている。
【0032】
図6は制御グループデータファイル312の内容の例である。制御の対象となる機器と、当該機器が所属するグループの情報が収められている。このデータでは、A変電所というグループにCB001、CB002、LS001等の機器が、またB変電所というグループにCB101、CB102、LS101等の機器が所属していることを示している。シンボル背景色データ作成手段309では、図1の機能に加え、制御対象の機器と同一のグループに所属する機器全てのシンボルに背景色を設定する。
【0033】
図7はシンボル背景色データ作成手段309の詳細を示すフローチャートである。機器所属グループ検索処理ステップ3091において、オペレータ入力手段501にて選択された機器の情報および制御グループデータファイル312の比較を行い、選択された機器が制御グループの何れかに所属するかどうかのチェックを行う。
【0034】
その結果に基づいて所属制御グループ有無判定処理ステップ3092を行い、所属制御グループが無い場合(No)、制御対象シンボル背景色設定処理3095が制御対象の機器を示すシンボルにのみ背景色の設定を行う。
【0035】
所属制御グループありの場合(Yes)は、制御グループ所属シンボル抽出処理ステップ3093により当該所属グループに所属する機器を示すシンボルを全て抽出し、抽出された全てのシンボルに対して制御グループ所属シンボル背景色設定処理ステップ3094により背景色の設定を行う。ステップ3094、3095はともに実行卓識別データ308より実行卓毎に異なる背景色を設定する。
【0036】
以上述べたように、本実施の形態によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる制御対象機器が所属するグループを表示し、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。従って誤操作、誤制御を防止することができ、電力系統監視制御時の安全性を高めることが可能となる。
【0037】
(第3の実施の形態)
図8は本発明の第3の実施の形態を示す構成図であり、図9は本実施の形態の表示例を示す図であり、図2、図5同様、操作卓によって制御対象機器の色が異なることを示している。図8で示すように、監視制御装置3は図1で設けた手段、機能の他に、系統操作手順表作成手段313、系統操作手順表ファイル314、系統操作手順実行手段315、系統操作影響範囲データ作成手段316および系統操作影響範囲データファイル317を付加して構成したものである。
【0038】
系統操作手順表作成手段313は、系統設備または機器に対する一連の系統操作手順を作成して系統操作手順表ファイル314に収納する。系統操作手順実行手段315はこの系統操作手順表を参照して実行する。制御実行手段306はこの系統操作手順実行手段315の実行によって要求された系統設備または機器に対する制御の実行要求をTC2へ出力する。
【0039】
一方、系統操作影響範囲データ作成手段316は、系統操作手順表ファイル314を参照し、系統操作手順表を実行した場合に制御禁止となる電力系統設備の範囲のデータを作成し、系統操作影響範囲データファイル317に収納する。
【0040】
図10は系統操作影響範囲データ作成手段316の詳細を示す構成図である。図10において、手順操作対象設備抽出手段3161は系統操作手順表ファイル314から手順操作の対象となる設備または機器を抽出し、手順操作対象設備データ3162を作成する。手順操作影響設備抽出手段3163は、この手順操作対象設備データ3162に収められている設備と当該設備が手順に含まれた場合に制御禁止対象となる設備または機器を収めた系統操作影響情報テーブル3164とから系統操作影響範囲データファイル317を作成する。シンボル背景色データ作成手段309では、系統操作影響範囲データファイル317に収められた設備及び機器の全てのシンボルに背景色を設定する。
【0041】
図11は設備影響情報テーブル3164の例である。手順の対象となる設備と、当該設備が手順に含まれた場合に制御禁止対象となる設備または機器の情報が収められている。このテーブル3164では、変圧器が対象設備である場合には隣接する開閉器と上位と下位の母線グループに所属する各設備及び機器などが制御禁止対象となることを示している。
【0042】
図12は制御禁止対象となる設備または機器に背景色エリアを設定した表示例を示す図である。系統操作手順表ファイル314に図11における変圧器1が設定された場合、当該系統操作手順実行時にはCB01、CB02、上位と下位の母線グループに所属する各設備及び機器に背景色が設定される。
【0043】
以上述べたように、本実施の形態によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる系統操作手順影響範囲を表示し、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。従って誤操作、誤制御を防止することができ、電力系統監視制御時の安全性を高めることが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、系統監視盤に各オペレータ操作卓で行われる制御の対象機器、あるいは制御の対象機器が所属するグループ、または系統操作の操作手順影響範囲等を表示するようにしたので、誰がどのような操作を行っているかという情報の共有化を図ることにより全オペレータのオペレーションの状況を把握することが容易となる。従って誤操作、誤制御を防止することができ、電力系統監視制御時の安全性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電力系統監視制御システムの構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による系統監視盤の表示例図。
【図3】シンボルに背景色エリアを設定した表示例図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による電力系統監視制御システムの構成図。
【図5】本発明の第2の実施の形態による系統監視盤の表示例図。
【図6】制御グループデータファイルの内容を示す図。
【図7】シンボル背景色データ作成手段の詳細構成図。
【図8】本発明の第3の実施の形態による電力系統監視制御システムの構成図。
【図9】本発明の第3の実施の形態による系統監視盤の表示例図。
【図10】系統操作影響範囲データ作成手段312の詳細構成図。
【図11】設備影響情報テーブルの内容を示す図。
【図12】制御禁止対象となる設備及び機器に背景色エリアを設定した表示例図。
【図13】従来の電力系統監視制御システムの構成図。
【符号の説明】
1…電力系統、2…テレコントロール装置(TC)、3…監視制御装置、4…系統監視表示装置、5−1、5−2〜5−n…オペレータ操作卓、301…系統情報入力手段、302…系統情報ファイル、303…表示情報編集手段、304…表示情報テーブル、305…表示情報伝送手段、306…制御実行手段、307…オペレータ実行卓データ作成手段、308…実行卓識別データ、309…シンボル背景色データ作成手段、310…シンボル背景色データファイル、311…制御グループデータ作成手段、312…制御グループデータファイル、313…系統操作手順表作成手段、314…系統操作手順表ファイル、315…系統操作手順実行手段、316…系統操作影響範囲データ作成手段、317…系統操作影響範囲データファイル、3091…機器所属グループ検索処理、3092…所属制御グループ有無判定処理、3093…制御グループ所属シンボル抽出処理、3094…制御グループ所属シンボル背景色設定処理、3095…制御対象シンボル背景色設定処理、3161…手順操作対象設備抽出手段、3162…手順操作対象設備データ、3163…手順操作影響設備抽出手段、3163…設備影響情報テーブル、401…系統監視盤、402…画面表示手段、501…オペレータ入力手段。
Claims (4)
- 電力系統の状態を結線図で表示するための系統監視表示装置と、テレコントロール装置を介して電力系統の状態データを取り込み前記系統監視表示装置に表示する表示情報およびその表示座標情報を編集する表示情報編集手段およびこの表示情報編集手段の編集結果を前記系統監視表示装置に出力する監視制御装置と、オペレータからの操作指令を入力するオペレータ入力手段を有するオペレータ操作卓とから構成された電力系統監視制御システムにおいて、
前記監視制御装置は、前記オペレータ入力手段によりテレコントロール装置を介して電力系統の各機器へ制御要求を行う制御実行手段と、前記オペレータ入力手段による制御実行時に実行操作卓を識別するためのオペレータ実行卓識別データを作成するオペレータ実行卓データ作成手段と、前記オペレータ入力手段からの操作指令に基づいて前記実行卓識別データを参照しシンボルの背景色データを作成するシンボル背景色データ作成手段とから成り、
前記表示情報編集手段は、このシンボル背景色データ作成手段により作成されたシンボル背景色データを表示情報として編集することを特徴とする電力系統監視制御システム。 - 前記監視制御装置は、制御の設備または機器をグループ化したデータを作成する制御グループデータ作成手段と、前記制御グループデータ作成手段により作成される制御グループデータファイルを備え、前記シンボル背景色データ作成手段は、制御対象の機器と同一のグループに属する機器のシンボルに背景色を設定することを特徴とする請求項1に記載の電力系統監視制御システム。
- 前記監視制御装置は、電力系統を構成する複数の機器を逐次的に制御する手順を作成する系統操作手順表作成手段と、前記系統操作手順表作成手段により作成される系統操作手順表ファイルと、前記系統操作手順表ファイルを用いてオペレータ入力手段により制御要求を行う系統操作手順実行手段と、系統操作を実行したときに制御禁止となる範囲を作成する系統操作影響範囲データ作成手段と、前記系統操作影響範囲データ作成手段により作成される系統操作影響範囲データファイルを備え、前記シンボル背景色データ作成手段は、前記系統操作影響範囲データファイルに収められた設備あるいは機器のシンボルに背景色を設定することを特徴とする請求項1に記載の電力系統監視制御システム。
- 電力系統の状態を結線図で表示するための系統監視表示装置と、テレコントロール装置を介して電力系統の状態データを取り込み前記系統監視表示装置に表示する表示情報およびその表示座標情報を編集する表示情報編集手段およびこの表示情報編集手段の編集結果を前記系統監視表示装置に出力する監視制御装置と、オペレータからの操作指令を入力するオペレータ入力手段を有するオペレータ操作卓とから構成された電力系統監視制御システムに用いられ、
前記監視制御装置を電子計算機で構成し、この電子計算機を前記オペレータ入力手段によりテレコントロール装置を介して電力系統の各機器へ制御要求を行う制御実行手段、前記オペレータ入力手段による制御実行時に実行操作卓を識別するためのオペレータ実行卓識別データを作成するオペレータ実行卓データ作成手段、前記オペレータ入力手段からの操作指令に基づいて前記実行卓識別データを参照しシンボルの背景色データを作成するシンボル背景色データ作成手段として機能させるための電力系統監視制御システム用プログラム。
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