JP5153314B2 - 電力系統監視制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、系統状態を収集し、計算機により収集した情報を処理して電力系統の監視制御を行う電力系統監視制御システムに係り、特に送電線、母線、機器などの電力設備の状態を的確に運転員に通知して、充停電操作時の誤操作を未然に防止することのできる電力系統監視制御システムに関する。
従来、電力系統設備への充停電操作時における画面の表示方法の技術が提案されている。たとえば、特許文献1には、ある系統領域を充停電するために、該当する開閉器の選択操作したとき、その選択操作後の入り切り操作で充停電する予定の系統領域を他の系統領域と識別して予告表示する技術が提案されている。また、その予告表示方法として、予定領域を点滅させて表示する方法も提案されている。
しかしながら、上記の従来の技術では、接地中、事故中、あるいは停電禁止などの充停電操作をしてはならない箇所や領域を視認性よく運転員に通知することができず、充停電操作により事故が発生する可能性がある。
特開2003−209928号公報
本発明は上述のかかる事情に鑑みてなされたものであり、系統状態を表す画面の送電線、母線、開閉器やその他の機器の状態をより視認性よく表示し、充停電操作時の誤操作を未然に防止することのできる電力系統監視制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係わる電力系統監視制御システムは、開閉器の入切状態などの電力系統設備の情報を入力し、該入力した情報をもとに制御卓や系統監視盤の表示装置に系統線図や電力系統状態を出力する電力系統監視制御システムであって、電力系統の開閉器の入切状態、接地箇所、事故設備などの電力系統情報を入力する入力手段と、前記電力系統情報をもとに系統状態を判定する系統状態判定手段と、前記系統状態判定手段による判定結果に基づいて、制御卓や系統監視盤の表示装置に系統線図や系統状態を出力する表示処理手段とを備え、前記表示処理手段は、前記系統線を電源系統識別可能に表示し、いずれかの電源系統に接続されて充電状態にある系統線は充電を表す第1の充電パターン表示とし、どの電源系統にも接続されていないが前記判定結果が充電中である系統線は単独電源を示す第2の充電パターンとし、どの電源系統にも接続されておらず充電中でない系統線は、停電状態を示す第3の充電パターンであって停電前の充電時の電源系統を識別可能に表示出力することを特徴とする。
本発明では、計算機による電力系統監視制御システムの制御卓の画面や系統監視盤の表示において、送電線や母線や設備が充電される電源系統を系統線の表示パターンを変えることによって識別可能にする。なお、表示パターンとは、色や模様等の組み合わせをいう。電源系統について、充電時は勿論のこと、停電時にも識別可能にすることによって、運転員は、通常時と異なる充電状態を認識できるため電力系統の状態の監視と充停電操作時の誤指令を削減することができる。
好ましくは、系統状態判定手段は系統状態の判定処理に用いる情報間に矛盾を検出した場合は、さらに当該情報がどの系統線に関連しているかを判定し、表示処理手段は、この系統線に矛盾を示す表示出力を行うようにする。
より好ましくは、表示処理手段は、接地された系統線はアース存在パターンを付加して表示出力するのが良い。
なお、電源系統に加え、あるいは、電源系統に替えて電圧レベルごとに系統線を識別表示するようにしても良い。
また、本発明に係わる電力系統監視制御システムでは、前記系統状態判定手段は、送電線、母線、その他の電力設備の事故であると判定した場合は、さらに当該電力設備がどの系統線に関連しているかを判定し、前記表示処理手段は、この系統線に電力設備の事故であることを示す事故設備パターンを付加して表示出力することを特徴とする。
本発明では、操作対象の機器(いわゆるノード)のほか、その機器が繋がっている系統線(いわゆるブランチ)にその機器の状態に基づく系統情報も集約して表示することにより、運転員に対する視認性を向上させるものである。
また、本発明に係わる電力系統監視制御システムは、開閉器の入切制御のための開閉器の選択操作を受け付ける手段を備え、前記表示出力手段は、充電操作時には、操作後に変化する予想充電領域が充電しても良い領域の場合は当該予想充電領域を操作後に変化する状態でフリッカ表示し、事故設備のある領域への充電の場合には、予想充電領域を試充電として識別可能に表示出力し、作業などの充電を禁止している領域の場合あるいは接地中の場合には選択を自動解除し、停電操作時には、操作後に予想される停電領域が停電可能な領域ならば操作後に変化する停電状態でフリッカ表示し、停電を禁止している領域の場合には選択を自動解除し、負荷遮断領域の場合には当該負荷遮断領域を示す表示をすることを特徴とする。
本発明では、接地中や事故中の停電系統あるいは停電禁止の系統への充停電操作の選択操作時に操作禁止の領域も把握でき、また、自動的に入り切り操作を禁止するので、誤操作を防止することができる。
また、本発明に係わる電力系統監視制御システムは、業務執行権ごとに操作可能な機器を関連付けて保存する手段を備え、表示出力手段は、運転員が業務執行権を有する機器に関連付けられた系統線を特定すると共に、当該系統線を識別表示することを特徴とする。
本発明は、操作内容ごとに機器を実行できるか否かを判定することのできる権利である業務執行権によって、どの機器を操作可能かを特定する際に、その機器を制御することによって影響を受ける系統線を特定して、当該系統線を識別表示する。これにより、運転員は、表示装置の画面に表示された広い範囲の系統図によって系統全体を把握する一方、自己が制御できる範囲を明確に認識でき、正確な監視制御が可能となる。
本発明によれば、系統状態を表す画面の送電線、母線、開閉器やその他の機器の状態のほか、接地や事故情報等を入力し、これらの情報を用いて判定した系統状態を系統線に集約表示するので、視認性が向上し、充停電操作時の誤操作を未然に防止することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態に使われる計算機1による電力系統監視制御システム50の表示機能に関する機能構成図である。
この図において、電力系統監視制御システム50は、計算機1、その周辺機器である表示装置2、それに付属する操作用のマウス3と手操作入力を行う監視制御卓の手操作入力装置4、遠方の変電所との間で監視制御情報の授受を行う複数の遠方監視制御装置やサイクリックデジタルテレメータ5で構成されている。
計算機1内のソフトウエアによる処理機能としては、手操作入力装置4からの充停電などの系統状態を表示するかを設定する系統状態表示モード入力手段11、遠方監視制御装置・サイクリックデジタル装置5から電力設備の状態情報や計測情報を受信する表示・計測入力手段12、各種の処理のデータを記憶しているデータベース16、このデータベース16からの情報と、系統状態表示モード入力手段11や表示・計測入力手段12からの情報により充電中や停電中や接地中、事故中などの系統状態を判定する系統状態判定手段13、ある開閉器の開閉操作を実行する際に、操作後の系統状態を推定する予想充停電領域判定手段14、および、表示装置2の画面上に判定した系統状態に応じて画面の表示色やパターンを表示出力する表示処理手段15を有している。
データベース16には、開閉器関連データ、電源母線関連データ、母線・送電線・機器関連データ、充判関連データ、オフラインアース関連データ、オフライン充電設定データ、接続データ、系統色、接地色ほか表示データや事故設備ほか判定データなどが記憶されている。
次に、上記の構成を有する電力系統監視制御システム50の動作概要を説明する。
複数の変電所他の電力系統設備の開閉器の開閉状態、各機器の充停電情報、および事故情報などのオンライン情報が、遠方監視制御装置・サイクリックデジタルテレメータ5から計算機1の表示・計測入力手段12を介して入力され、この入力情報は系統状態判定手段13に渡される。また、手操作入力装置4から系統状態表示モード入力手段11を介して系統状態表示に関するモード設定情報が入力され、系統状態判定手段13に渡される。
また、手動で設定するオフラインデータも表示処理手段15から表示計測入力手段12を介して系統状態判定手段13に入力される。
系統状態判定手段13は、これらの入力情報に加えて、各系統の状態判定に必要な接続データなどをデータベース16から入力して判定処理を行い、表示処理手段15に出力する。判定処理の内容は、基本的に、充電中、他系統充電中、両系統充電中、停電中、接地中、事故設備中の6パターンとし、これに接地中の充電操作禁止や停電操作禁止の情報なども出力する。予想充停電領域判定14は、マウス3で表示装置2に表示される電力系統画面での開閉器を操作するため選択操作時、その操作で変化する系統領域と、操作禁止などの状態をデータベース16の情報を用いて推定する処理を行い、表示処理手段15を介してフッリカ表示や状態を通知する処理を行う。表示処理手段15は、この系統状態判定手段13や予想充停電領域判定手段14からの情報に、表示に必要な系統色、接地色などの表示データをデータベース16から読み出し、表示装置2の画面に表示出力する。
この表示装置2の画面に表示する本発明を使用する電力系統図の画面例を図3で説明する。この図で、電力系統は、上位系として、両端に電源系統の異なる電源母線31A,31Bがあり、この母線から電気を供給される各電気所の母線32,33,34,35が送電線41,42,43,44でそれぞれ接続される。各送電線の電気所よりの引き出し口には、遮断器と断路器とで構成された開閉器41a、41bと、42a、42bと、43a、43bと、44a、44bと、45a、45bが挿入される。これらの開閉器の開閉操作により各送電線や母線ほかに充電、または停電の制御がなされる。
本発明の実施の形態の危険操作認識方法の表示パターンを図2で説明する。
図2は、本発明の実施の形態における画面上の電力系統の接続線を表す系統線の表示方法の基本的なパターンの一例である。系統線をある幅を持たせ、電源系統毎に表示色A,Bを変え、通常状態の充電状態の充電パターンP1は、その電源系統色A,またはBまたは他として系統線全体を塗りつぶした状態で表す。通常時の電源系統Aと異なる他の電源系統Bに接続されて充電された状態の他系統充電パターンP2は、系統線の縁を通常の電源系統の表示色Aとし、内側を他電源系統の表示色Bにする。また、二つの電源系統から充電されている状態の両電源充電パターンP3の場合は、周りを通常時の電源系統の表示色Aとし、中央の線を他の電源系統の表示色Bにする。停電状態の停電パターンP4は、停電前の電源系統の表示色Aを背景に、線の中央に黒線Kを表示する。停電状態でしかも接地されている系統線の接地パターンP5は、黒線Kの中央部に白Sを配置したパターンとする。また、事故設備がある停電状態の事故設備パターンP6は黒K白Sを所定間隔でまだら状に配置した表示とする。
次に、この基本の表示色と表示パターンでの具体的な使用例を説明する。なお、各パターンに対応する系統状態が判別可能であれば、上述の表示方法には限定されない。
(実施例)
図3〜図5は、第1の実施の形態での各設備の充電の系統を表すため電源系統別に表示色を変えて表示する例を示す。図3の系統図において開閉器44bのみが開状態で、他の開閉器は全て閉状態とする。すなわち、各系統への電気の供給は、開閉器44bから図中左側の系統には、電源母線31Aから電力が供給され、図中右側の系統は、電源母線31Bから電力が供給されている。そして電源母線31A,31Bからの電源系統の各表示色をたとえばそれぞれ青(A)と黄色(B)とした場合、図2の充電パターンP1で左側系統は青色(A)で、右側系統は、黄色(B)で表示する。
この表示方法により、運転員は、各設備がどの電源系統から給電されているかを明確に認識でき、誤操作を未然に防止できる。
図4は、両電源系統で充電されている系統の表示方法を示す。この図では、開閉器44bも閉状態で、送電線43が、両電源系統31A,31Bから充電されている場合、その系統線の表示は、両電源から電気が供給されている母線33,34と送電線43を図2の両系統充電パターンP3の両系統から充電されている青と黄色の二色(AB)で表示する。
この表示方法により、運転員は、一時的に両電源系統で連携充電されていることを明確に認識でき、誤操作を未然に防止できる。
図5は、停電中および停電中の接地状態や事故設備のある系統線の表示方法を示す。系統として、上記の系統に、母線33の図下側に開閉器43cを介して変圧器51があり、その下に開閉器43dを介した下位母線33aがあるとする。そして系統の状態は、母線33に事故が発生し、この母線33に接続された開閉器42a、42b、43a、43b、43cの全てが開状態となり、その間および下位の母線33aの系統は全て停電状態となる。そして、送電線44はアースされず、送電線42には、甲アース61がなされている。また、母線33の系統には開閉器43cと変圧器51の間に乙アース62が接続され、その変圧器を介して下位母線33aには自由付け乙アース63が接続されている状態とする。
この系統状態を表示するにあたり、通常時充電される電源系統を31Aからとして、系統線の色は青(A)を基本に、電源母線31Aは充電パターンP1で表示する。また、アースされていない送電線43は図2の停電パターンP4で表示する。一方、アースされた送電線42と、その下位の開閉器43c以降の下位の系統線は、接地中パターンP5で表示し、事故中の母線33は、事故設備パターンP6で表示する。電源母線31Bから充電されている母線34は、黄色(B)の充電パターンP1で表示する。
この表示方法により、運転員は、停電中の箇所に加え、充電操作をしてはならない接地中や、事故中の設備を系統線によって認識でき、誤操作を未然に防止できる。
上記の一応用例として、各設備の充電電圧を認識させるため電圧レベル毎に表示色を変えて表示する例を図6に示す。この図の系統として、550kVの母線31の下に変圧器51により降圧した220kV母線31a、31b、31cがあり、この母線31bの下に降圧変圧器52を介して110kV母線31d,31eの構成とする。
表示パターンは、変圧器51の上位側の550kV領域と、その下位の220kV領域、またその下位の110kV領域で、系統線の表示色を変える。この他の停電や停電中のアース状態や事故中の表示方法は、上記と同じ方法で行う。
この応用例により、電源系統で表示色を変えるに加えて、電圧レベル毎に表示色が変えることにより運転員が、更に電力系統の状態を明確に把握でき、誤操作の防止ができる。
次に入力情報に基づいて系統状態を判定する状態判定手段13および系統状態に応じて各系統線の表示パターンを決定し表示出力を行う表示処理手段15の処理を図7のフローチャートを用いて説明する。
ある系統線の状態を決める際、系統状態判定手段13は、図1の機能構成図における遠方監視制御装置やサイクリックデジタルテレメータ5からのオンラインデータと、画面2からマウス3などの操作により設定するオフラインデータを入力し(S11)、まず通常時接続している自系統をオフラインデータより判定し(S12)、A系統なら(S12でA)A色に(S13a)、B系統なら(S12でB)B色の設定を系統線ごとに行う(S13b)。系統状態判定手段13は、次にオンラインデータの開閉器の開閉状態などにより、系統線が自系統に接続された状態なら(S14でYes(以下「Y」))、当該系統線について充電パターンP1の設定を行い(S14a)、自系統接続状態でなく(S12でNo(以下「N」)他系統に接続中であれば(S15でY)、当該系統線について他系統充電パターンP2の設定を行う(S15a)。他系統接続中でなく(S15でN)、両系統に接続中であれば(S16でY)、系統状態判定手段13は、両系統充電パターンP3の設定を行い(S16a)、両系統とも接続されていない単独系統状態の場合は(S16でN)、オンラインデータからの充電判定データが充電有りの場合(S17で有)、単独充電パターンとして、前記両系統色以外のC色で充電パターンP1の設定を行う。充電判定情報が、電圧無し(S17で無)の停電中で、しかも接地中の場合(S18でY)、系統線は、接地中パターンP5を設定し(S18a)、接地中でなく(S18でN)、事故設備である場合は(S19でY)、事故設備パターンP6を設定する(S19a)。
一方、事故設備でない場合は(S19でN)停電中であり、当該系統線に関連付けて停電パターンP4を設定する(S19b)。そして、上記電源系統に接続中の3つのパターンP1(S14a),パターンP2(S15a),パターンP3(S16a)の決定後、オンラインデータからの充電判定情報が電圧無しの場合(S20で無)、系統状態判定手段13は、「充停電矛盾」の設定を行う(S20b)。
表示出力手段15は、系統線に設定されているパターンに応じた表示出力を行う。また、系統線に「充停電矛盾」情報が設定されているときは、そのメッセージを当該系統線の近傍に出力する。
以上、本実施の形態によれば、電力系統監視制御システムの電力系統を表す画面の系統線の表示を、充停電を表すだけでなく、系統線の幅を利用して、通常時の接続電源系統や、通常と異なる電源系統や両電源系統への接続中や、停電時の接地状態や事故停電中などを表示色と表示パターンで行うことにより、監視制御する電力系統に状態を詳細に認識でき、しかも、充停電の禁止部への操作を自動的にロックされることにより運転員が安心して監視制御を行うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態として、第1の実施の形態の系統状態判定手段13に加えて、系統状態を示す表示画面上で選択制御の操作を行う時の予想充停電領域判定手段14の処理方法を図8と図9の制御処理フローチャートを用いて説明する。
図8において、選択制御の操作を開始し、画面上のある開閉器の選択指令が入力されると(S101)、予想充停電領域判定手段14は、開閉器の入りまたは切り操作を行うことによる充電または停電の予想充停電領域をデータベース16の系統の接続状態に基づいて決定し(S102)、開閉器が開状態の時(S103でY)すなわち現在停電状態で、この後充電操作を実施すると推定される場合には、まず、事故設備のある停電領域の場合(S104でY)、その領域の試充電を実施するものとし当該領域の系統線に関連付けて電源系統色と異なる試充電色の充電パターンP1でフリッカ表示を設定する(S104a)。表示処理手段15はこの設定情報に基づいて系統線の表示を実行する。
一方、事故設備の停電領域でなく(S104でN)、接地中停電領域の場合は(S105でY)、予想充停電領域判定手段14は、この後の充電操作を禁止するため選択を自動解除し、操作禁止領域である旨通知する。接地中停電領域でない場合(S105でN)、充電予想領域は、接続される電源系統の表示色の充電パターンP1、または、他系統充電パターンP4でフリッカ表示する。開閉器が閉状態の場合は(S103でN)、停電禁止領域であれば(S106でY)、操作禁止領域として、選択自動解除とその旨通知する(S105a)。
停電禁止領域でなく(S106でN)、給電している負荷母線や、運転中の発電機などが接続されている負荷遮断領域ならば(S107でY)、負荷遮断予想領域の表示モードでのフリッカ表示設定を行うと共に、その旨を通知する(S107a)。一方、負荷遮断領域でない場合は(S107でN)、停電予想領域は、停電パターンP2でフリッカ表示するよう設定する(S107b)。表示処理手段15はこの設定情報に基づいて系統線の表示を実行する。
以上の処理により、運転員は、2挙動で行う開閉器制御の選択操作時に、制御操作により変化する系統領域を把握できるとともに、操作禁止の領域への誤操作を未然に防止できる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態として、図9の処理フローチャートを用いて説明する。図8の処理フローチャートと異なる箇所は、操作禁止領域の選択時に、選択を自動解除するステップ(S105a)との間に、次の処理を追加挿入したものであり、その他の処理フローは同じであるため異なる箇所のみを説明する。
予想充停電領域判定手段14は、接地中停電領域(S105でY)か、停電禁止領域(S106でY)の場合、その領域の操作禁止を示す表示色でフリッカ表示し、その旨通知し(S105x)、その後、万一入りまたは切りの操作(誤操作)の入力を受け付けた場合は(S105yでY)、選択を自動解除し、その旨を再通知する(S105a)。
この処理により、運転員は、2挙動で行う開閉器制御の選択操作時に、操作禁止部を含めて系統領域を把握できるとともに、操作禁止の領域への誤操作を未然に防止できる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。本実施の形態は、業務執行権をさらに関連付け、運転員の業務執行権によって操作権限が与えられた操作可能項目を実行するものである。
図10は、業務執行権が与えられた操作管理テーブル71であり、計算機1に保存される。この図で、操作管理テーブル71は、系統線IDごとにその系統線に接続されている機器、系統状態判定手段13の判定結果、その結果に基づく電源系統・表示パターンが関連付けられて保存されている。さらに、その系統状態で許可されている操作可能項目と、その操作が可能な業務執行権IDが系統線IDに関連付けられて保存される。
この操作管理テーブル71は、図10に示すように一つのテーブルで管理するようにしても良いが、系統線IDをキーとして、複数のテーブルに分割して管理することもできる。たとえば、系統状態と操作可能項目とを関連付けたテーブルを別に設けておき、図10の操作管理テーブル71の系統状態に対応して、そのテーブルから操作可能項目を抽出して、書き込むようにしても良い。また、業務執行権は、系統線あるいは管轄のエリア、および操作可能項目ごとに割付けたテーブルを別に設けておき、そのテーブルを参照して、図10の操作管理テーブル71の操作可能項目と系統線IDから対応する業務執行権を抽出して、操作管理テーブル71の業務執行権欄に書き込むようにすると、系統の変更に対応した業務執行権の割り付け作業も簡便に行うことができる。
図11は、運転員に業務執行権を割り付けた権限管理テーブル72である。操作管理テーブル71と同様に計算機1に保存されるものである。
この図では、運転員に対して業務執行権を割り付けているが、組織や運転技術レベルあるいは管轄エリアに対して業務執行権を割り付けるようにしてもよい。
次に、本実施の形態による電力系統監視制御システム50の動作を説明する。
運転員は、監視制御卓の手操作入力装置4から運転員IDおよびパスワードを入力する。系統状態判定手段13は、入力情報から系統状態を判定して、系統線ごとにその判定結果電源系統と表示パターン、および、系統状態に応じた操作可能項目を操作管理テーブル71に書き込む。また、系統IDと操作可能項目に基づいて、当該操作を実行可能な業務執行権を書き込む。
表示処理手段15は、表示装置2へ系統図を表示する際、電源系統と表示パターンに応じた表示を行うと共に、入力された運転員IDからその運転員が操作可能項目を実行可能ならば、その系統線を他の操作権限が与えられていない系統線に比べて明度あるいは彩度を高くして表示する。
これによって、表示装置には、系統の広い範囲を表示しながら、運転員は、自己が操作可能な系統を的確に知ることができる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されること無く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実現することができる。また、各実施形態で説明した機能は他の実施形態でも使用することができる。たとえば、図10の操作管理テーブル71は、第1〜第3の実施の形態でも利用することができる。
本発明は、電力系統の監視制御に利用することができる。
本発明の実施の形態による電力系統監視制御システムの機能構成図である。 本発明の第1の実施の形態による基本の表示パターンの説明図である。 本発明の第1の実施の形態による電力系統を電源系統別に色分けして表示する処理の説明図である。 図3の電源系統が混在したときの電力系統の表示処理の説明図である。 図3の接地系統があるときの電力系統の表示処理の説明図である。 本発明の第1の実施の形態の応用である電圧レベルで色分けした電力系統図である。 本発明の第1の実施の形態による危険操作認識方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態により危険操作認識方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態により危険操作認識方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態による電力系統監視制御システム50の計算機1に保存される操作管理テーブル61のデータ構成図である。 本発明の第4の実施形態による電力系統監視制御システム50の計算機1に保存される権限管理テーブル61のデータ構成図である。
符号の説明
1 計算機
2 表示装置
3 マウス
4 手操作入力装置
5 遠方監視制御装置・サイクリックデジタルテレメータ
11 系統状態表示モード入力手段
12 表示・計測入力手段
13 系統状態判定手段
14 予想充停電領域判定手段
15 表示処理手段
16 データベース
30,30a、・・・31,・・・、35 母線
41,・・・45 送電線
41a、41b、・・・・45b 開閉器
50 電力系統監視制御システム
51,52・・・変圧器
61,62,63・・・アース機構
71 操作管理テーブル
72 権限管理テーブル
P1、・・・、P6 表示パターン

Claims (5)

  1. 開閉器の入切状態などの電力系統設備の情報を入力し、該入力した情報をもとに制御卓や系統監視盤の表示装置に系統線図や電力系統状態を出力する電力系統監視制御システムであって、
    電力系統の開閉器の入切状態、接地箇所、事故設備などの電力系統情報を入力する入力手段と、
    前記電力系統情報をもとに系統状態を判定する系統状態判定手段と、
    前記系統状態判定手段による判定結果に基づいて、制御卓や系統監視盤の表示装置に系統線を電源系統識別可能に表示し、いずれかの電源系統に接続されて充電状態にある系統線は充電を表す第1の充電パターン表示とし、どの電源系統にも接続されていないが前記判定結果が充電中である系統線は単独電源を示す第2の充電パターンとし、どの電源系統にも接続されておらず充電中でない系統線は、停電状態を示す第3の充電パターンであって停電前の充電時の電源系統を識別可能に表示出力する前記表示処理手段と、
    を有する電力系統監視制御システムにおいて、
    前記系統状態判定手段は系統状態の判定処理に用いる情報間に矛盾を検出した場合は、さらに当該情報がどの系統線に関連しているかを判定し、前記表示処理手段は、この系統線に矛盾を示す表示出力をすることを特徴とする電力系統監視制御システム。
  2. 前記表示処理手段は、接地された系統線はアース存在パターンを付加して表示出力することを特徴とする請求項記載の電力系統監視制御システム。
  3. 前記系統状態判定手段は、送電線、母線、その他の電力設備の事故であると判定した場合は、さらに当該電力設備がどの系統線に関連しているかを判定し、前記表示処理手段は、この系統線に電力設備の事故であることを示す事故設備パターンを付加して表示出力することを特徴とする請求項1または2に記載の電力系統監視制御システム。
  4. 開閉器の入切制御のための開閉器の選択操作を受け付ける手段を備え、
    前記表示出力手段は、充電操作時には、操作後に変化する予想充電領域が充電しても良い領域の場合は当該予想充電領域を操作後に変化する状態でフリッカ表示し、
    事故設備のある領域への充電の場合には、予想充電領域を試充電として識別可能に表示出力し、
    作業などの充電を禁止している領域の場合あるいは接地中の場合には選択を自動解除し、停電操作時には、操作後に予想される停電領域が停電可能な領域ならば操作後に変化する停電状態でフリッカ表示し、
    停電を禁止している領域の場合には選択を自動解除し、
    負荷遮断領域の場合には当該負荷遮断領域を示す表示をすることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一に記載の電力系統監視制御システム。
  5. 業務執行権ごとに操作可能な機器を関連付けて保存する手段を備え、
    前記表示出力手段は、運転員が業務執行権を有する機器に関連付けられた系統線を特定すると共に、当該系統線を識別表示することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一に記載の電力系統監視制御システム。
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