JP2004120541A - 画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置 - Google Patents
画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004120541A JP2004120541A JP2002283263A JP2002283263A JP2004120541A JP 2004120541 A JP2004120541 A JP 2004120541A JP 2002283263 A JP2002283263 A JP 2002283263A JP 2002283263 A JP2002283263 A JP 2002283263A JP 2004120541 A JP2004120541 A JP 2004120541A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- digital camera
- computer program
- processing
- image processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Record Information Processing For Printing (AREA)
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
Abstract
【課題】デジタルカメラ内で行われる画像処理の処理内容、処理レベルの変更が、ユーザ側にとってもメーカー側にとっても容易な画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置を提供する。
【解決手段】デジタルカメラで撮影されてタグ情報に画像処理内容を記録し、メモリカードに記録された画像データをパソコンに取り込んでパソコンからウエブサーバに自動アクセスし、ウエブサーバから画像処理特性情報の該当評価値を取り込んでその評価値に基づいて画像補正処理をし、画像補正処理した画像をプリンタで印刷する。
【選択図】図7
【解決手段】デジタルカメラで撮影されてタグ情報に画像処理内容を記録し、メモリカードに記録された画像データをパソコンに取り込んでパソコンからウエブサーバに自動アクセスし、ウエブサーバから画像処理特性情報の該当評価値を取り込んでその評価値に基づいて画像補正処理をし、画像補正処理した画像をプリンタで印刷する。
【選択図】図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像補正コンピュータプログラム及びデジタルカメラで撮影された画像をモニタやプリンタ上で再生する画像再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ内では、コントラスト、シャープネス、彩度補正等の画像処理を行っている。これらのデジタルカメラの画像処理の処理内容、特に処理レベルをメーカーやユーザが変更したい場合がある。例えば、デジタルカメラ内でのシャープネスのメーカーが設定した処理レベルをユーザの声により変更したい場合である。このようなデジタルカメラ内の画像処理の処理内容・レベルを変更する場合、通常はデジタルカメラのファームウエアを書き換え、該当画像処理部分のプログラムを変更することにより実現している。
【0003】
この方法以外に、デジタルカメラ内の画像処理の処理内容・レベルを変更する場合としては、特許文献1に開示されているように、専用の画像処理を行うアタッチメントを装着してデジタルカメラの機能を拡張する方法がある。
【0004】
また、特許文献2に開示されているように、デジタルカメラの画像処理を行うユニットを交換することで機能を変更する方法もある。しかし、これらの方法は、いずれもデジタルカメラ本体に操作/改造を加えるものであるため、簡単には行うことができない。
【0005】
一方、市販されている様々な画像処理ソフトウエアを用いて、デジタルカメラ上で行われる画像処理と同様の処理をパソコン上で行うことは可能であり、また特許文献3で開示されているように画像処理のための補正パラメータの受け渡しの方法も提案されている。
【0006】
しかし、これらの方法は、ユーザの意図に沿った画像処理を行うのには適しているが、デジタルカメラメーカーの意図に沿うような画像処理を行わせることはできない。
【0007】
また、特許文献3で開示されている内容の一つのパターンとして、補正パラメータをデジタルカメラから直接送信する方法を用いるとデジタルカメラメーカーの意図した画像処理を行うことが可能であるが、この場合はデジタルカメラから特定の補正情報を送信するようにデジタルカメラ自体に改造を加えることとなり、ユーザにとって簡便性は失われる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−128118
【0009】
【特許文献2】
特開2001−285687
【0010】
【特許文献3】
特開2001−57650
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情を考慮して、デジタルカメラ内で行われる画像処理の処理内容、処理レベルの変更が、ユーザ側にとってもメーカー側にとっても容易な画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、デジタルカメラの画像データファイル中に付属情報として記録された画像処理の内容に対する詳細な評価値を示したコンピュータプログラム、からなる。
【0013】
請求項1の本発明によれば、デジタルカメラの画像データファイル中に付属情報として記録された画像処理の内容に対する詳細な評価値を示したコンピュータプログラムがCD−ROMなどの記録媒体やインターネット回線のウエブ上から提供可能となる。
【0014】
請求項2の本発明は、デジタルカメラで撮影された画像を画像再生装置で表示又は印刷する際に、当該画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラ内で行われた画像処理の内容を得て、前記画像処理の内容についての詳細な評価値を示したコンピュータプログラムから前記画像処理の内容に対応する詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正するコンピュータプログラム、からなる。
【0015】
請求項2の本発明によれば、例えば、デジタルカメラメーカーがデジタルカメラ内で行われた画像処理の内容を変更したい場合に、デジタルカメラ自体には変更を加えず、前記画像処理の内容に対応するコンピュータプログラムの評価値のレベルに変更を加えることにより、当該レベルを基にユーザが画像再生する際に自動的に画像補正処理を行うことができる。変更を加えられたコンピュータプログラムはウエブ上で配信することも可能であるし、記録媒体に格納して配布することも可能である。
【0016】
請求項3の本発明は、デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラ上で行われた画像処理の内容を得ると共に前記画像処理の内容についての詳細な評価値を示したコンピュータプログラムから前記画像処理の内容に対応する詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正して補正された画像を出力する画像再生装置、からなる。
【0017】
請求項3の本発明によれば、例えば、デジタルカメラメーカーがデジタルカメラ内で行われた画像処理の内容を変更したい場合に、デジタルカメラ自体には変更を加えず、前記画像処理の内容に対応するコンピュータプログラムの評価値のレベルに変更を加えることにより、当該レベルを基にユーザが画像再生する際に画像再生装置において自動的に画像補正処理を行うことができる。変更を加えられたコンピュータプログラムはウエブ上で配信することも可能であるし、記録媒体に格納して配布することも可能であり、これらのコンピュータプログラムを画像再生装置に格納させ又は読み出して画像補正処理をする。
【0018】
請求項4の本発明は、デジタルカメラで撮影された画像を画像再生装置で表示又は印刷する際に、当該画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報を得て当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正するコンピュータプログラム、からなる。
【0019】
請求項4の本発明によれば、デジタルカメラで撮影された画像を画像再生装置で表示又は印刷する際に、デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報が得られ、当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルが得られて当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像が自動的に画像補正される。コンピュータプログラムはウエブ上で配信することも可能であるし、記録媒体に格納して配布することも可能である。
【0020】
請求項5の本発明は、デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報を得ると共に当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正して補正された画像を出力する画像再生装置、からなる。
【0021】
請求項5の本発明によれば、デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報が得られ、当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルが得られて当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像が自動的に画像補正され、画像補正された画像が画像再生装置で出力される。コンピュータプログラムはウエブ上で配信することも可能であるし、記録媒体に格納して配布することも可能であり、これらのコンピュータプログラムを画像再生装置に格納させ又は読み出して画像補正処理をする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って、本発明に係る画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置の実施の形態を説明する。本実施の形態では、デジタルカメラで撮影されてメモリカードに記録された画像データをパソコンに取り込んでウエブサーバから画像補正リストの該当評価値を取り込んでその評価値に基づいて画像補正処理をし、画像補正処理した画像をプリンタで印刷するシステムにおいて、デジタルカメラメーカーがシャープネスを元のデジタルカメラの処理のものよりもやや強調しようとした場合の例で説明する。
【0023】
図1は、デジタルカメラ2、パソコン90、プリンタ20、サーバ100の接続状態を示した図である。デジタルカメラ2とパソコン90とはUSBケーブルを介して接続されており、デジタルカメラで撮影した画像データをパソコン90が取り込むことができるようになっている。パソコン90はインターネット回線60を介してウエブサーバ100に接続されている。ウエブサーバ100から画像補正リストがインターネット回線60を介して配信され、パソコン90に該当評価値を取り込むことができるようになっている。パソコン90とプリンタ20とは接続されており、パソコン90で画像補正処理した画像をプリンタ20に送り込んでプリンタ20で印刷できるようになっている。
【0024】
デジタルカメラ2の構成を説明する。図2は、デジタルカメラ2の構成を示したブロック図である。
【0025】
デジタルカメラ2は、撮像部4、画像処理部6、撮影モード設定部8、表示部10、CPU12、メモリバッファ14、カードI/F(インターフェース)16からなる。
【0026】
撮像部4は、撮影レンズ、絞り、CCDイメージセンサ、アナログ処理回路、A/D変換器などからなる。
【0027】
画像処理部6は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路、圧縮伸張回路などからなる。
【0028】
撮影モード設定部8は、各種撮影モードを自動設定にしたりマニュアル設定にしたり設定値を変更したりすることができるところである。具体的には、露出設定、露出補正、露出時間、ホワイトバランスを自動設定にしたりマニュアル設定にしたりすることができる。また、シャープネス、彩度強調、コントラスト、撮影シーン種別などの項目を強、標準、弱の3段階に設定することができる。
【0029】
表示部10は、LCDからなる。
【0030】
CPU12は、デジタルカメラ2を統括制御する制御部である。CPU12は、パワー電源、撮影モード設定部8、その他の操作部から受け入れする入力信号に基づいて、対応する回路の動作を制御し、表示部10における表示の制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)制御、自動露出(AE)制御等を行う。CPU12は、CCDを介して入力された画像データに基づいて焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズ駆動部を制御して撮影レンズを合焦位置に移動させる一方、アイリス駆動部を制御して絞りを適正絞り値に設定すると共にCCDの電荷蓄積時間を制御する。
【0031】
メモリバッファ14は、カメラ設定条件に関する過去の設定値を記憶していると共にCPU12が各種の演算処理等を行う作業用領域を有する。画像データは、圧縮された状態でカードI/F16を介してメモリカード18に記録される。本形態では、画像データを記録する手段としてメモリカードを適用したが、記録メディアの形態はこれに限らず、PCカード、コンパクトフラッシュ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなどでもよい。なお、カメラ設定条件に関する過去の設定値は、デジタルカメラ2内に不揮発メモリを配設してこの不揮発メモリ内に格納してもよい。
【0032】
CPU12にはUSBコントロール17が接続されており、USBコントロール17にはUSBジャック19が接続されている。CPU12の制御により、メモリカード18に記録された画像データがUSBジャック19から外部機器に転送可能になっている。
【0033】
パソコン90の構成を説明する。図3は、パソコン90の構成を示したブロック図である。
【0034】
パソコン90の情報送受信部には、情報を無線又は有線により送受信するために所定の形式にデータを変換する送受信手段57(送信手段、受信手段、取得手段、及び画像取得手段の機能を含む)と、インターネット回線60を介して他の通信機器と情報の送受信を行うためのインターネット回線用の送受信手段65とが設けられている。送受信手段57にはUSBなどのインターフェースと接続可能な通信コネクタ59が接続している。
【0035】
パソコン90には、必要に応じて画像や文字等の情報を表示する表示手段68と、CPU80の指令に基づいて表示手段68に対して表示用の画像信号を出力する表示制御手段69と、利用者が入力手段74を介して入力した各種情報を読み取って後述するCPU80に伝達したり、CPU80からの指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力するI/O75とが設けられている。
【0036】
パソコン90には、撮像した画像等を記録する記録媒体77を着脱可能に装着する記録媒体装着部78と、記録媒体77に対して画像データ等の情報を記録したり読み出したりする記録媒体インターフェース79とが設けられている。なお、記録媒体77は、メモリーカード等の半導体やMOに代表される磁気記録式、光記録式、又はビデオテープ等に代表される着脱可能な記録媒体である。
【0037】
パソコン90には、パソコン90の全体の制御を行う情報処理手段であるCPU80と、CPU80を動作させるプログラムや各種定数が記録されているROMやCPU80が処理を実行する際の作業領域となるRAMから構成されるメモリ81と、パソコン90の処理に関する各種定数やネットワーク上の通信機器に通信接続する際の属性情報、アドレス等の接続情報等の情報を記録するハードディスク86とが設けられている。パソコン90内のCPU80と、表示制御手段69、I/O75、メモリ81、ハードディスク86を含む各周辺回路はバス62で接続されており、CPU80は各々の周辺回路を制御することが可能となっている。
【0038】
プリンタ20の構成を説明する。図4は、プリンタ20の構成を示したブロック図である。
【0039】
パソコン90の送受信手段57から画像データが送信されて通信コネクタ59からUSB、SCSIなどの通信ケーブルを介して当該画像データはプリンタケーブルインターフェース22に送られる。画像データは、プリンタケーブルインターフェース22からメモリバッファ26に送られ、メモリバッファ26に一旦保存される。メモリバッファ26に保存された画像データは再生部28に送られ、格納される。再生部28に格納された画像データは、画像判定部30で画像解析され、その解析結果に基づいて濃度処理部32において濃度処理され、エッジ強調処理部34においてエッジ強調処理され、WB(ホワイトバランス)補正処理部36においてホワイトバランス補正がされる。これらの処理は、CPU24からのコマンドに従ってされる。
【0040】
撮影画像を表示出力する場合、上記濃度処理等の処理がされた画像データが再生部28で伸長された後、アナログ信号に変換され、プリントエンジン38から出力されてプリントされる。
【0041】
CPU24は、プリンタ20を統括制御する制御部である。CPU24は、電源スイッチ、その他の操作部から受入する入力信号に基づいて、対応する回路の動作を制御し、再生部28、濃度処理部32、エッジ強調処理部34、WB補正処理部36の制御等を行う。
【0042】
本実施の形態の作用を説明する。
【0043】
図5は、本実施の形態における画像ファイルの記録フォーマットを示した図である。
【0044】
画像ファイルは、画像付属情報、サムネイル画像、主画像より構成される。画像付属情報はタグ形式で記録され、撮影日時情報や撮影モード情報、ホワイトバランス情報、フォーカス情報、ストロボ情報などの撮影条件に関する情報、コントラスト処理情報、彩度処理情報、シャープネス処理情報などのデジタルカメラ内で実行される画像処理に関する情報、デジタルカメラの機種名についての情報が記録されている。
【0045】
画像処理に関する情報については、デジタルカメラでの設定が強、標準、弱の3段階のモードを設定することができ、各モードに対応して「3」(強)、「2」(標準)、「1」(弱)のように記録される。
【0046】
図6は、本実施の形態における画像処理に関する特性情報の評価結果表を示した図である。この画像処理特性情報がウエブサーバ100で提供され、インターネット回線60を介して配信されている。デジタルカメラの各機種の画像処理に関する情報についての強、標準、弱の各モード毎の評価値が詳細な数値データとしてリストされている。図5の記録画像の例では、コントラスト:2、サチュレイション(彩度):2、シャープネス:3と記録されているが、本例におけるデジタルカメラが機種2であった場合、コントラストの2(標準)の評価値は4、彩度の2(標準)の評価値は5、シャープネスの3(強)の評価値は10になっているので、本記録画像のコントラスト、彩度、シャープネスはそれぞれ4、5、10となる。なお、図6では、対応する画像処理モードを持たない機種に関しては該当する欄は空欄となっている。
【0047】
図7は、ウエブサーバ100から画像補正リストが配信され、その画像補正リストの該当評価値に基づいて画像補正処理をし、画像補正処理した画像をプリンタで印刷する流れを示したフローチャートである。
【0048】
まず、デジタルカメラ2で撮影し、記録した画像の画像データをパソコン90にUSBケーブルを介して送信する。パソコン90は、デジタルカメラ2から送信されてパソコン90のメモリ81又はハードディスク86に格納された画像データのファイルを開く(ステップ110)。
【0049】
パソコン90は、画像データファイルの画像付属情報を読み、撮影に使用されたデジタルカメラの機種名、デジタルカメラ内で実行された画像処理の内容を取得する(ステップ112)。
【0050】
パソコン90は、送受信手段65を介してインターネット回線60に自動接続し、デジタルカメラの画像処理特性情報を公開しているウエブページにアクセスして、画像処理特性情報のうち該当する機種の該当する画像処理内容に対応する評価値を取得する(ステップ114)。
【0051】
パソコン90は、取得した評価値を基に元画像データに対し画像補正処理を行う(ステップ116)。ここで行われる画像補正処理は、例えばシャープネス処理において「+5」(標準)で出力しようとする場合、デジタルカメラ内の画像処理のレベルも「+5」であれば、通常は補正なしで出力される。すなわち、画像付属情報に書かれたシャープネスが”2”(標準)であり、その”2”のデジタルカメラ内の設定が「+5」であって、取得した対応する”2”(標準)の評価値が「+5」である場合は、パソコン90内でシャープネス補正処理はしない。
【0052】
ここで、デジタルカメラメーカーがシャープネスをやや強調したいと考えた場合、ウエブ配信する画像処理特性情報のうちのシャープネスの”2”(標準)の評価値を「+4」にする。この結果、パソコン90内の画像補正は、「+5」の出力を得るために自動的に「+1」分のシャープネス強調処理を行う。これにより、シャープネスのやや強調された画像が得られる。
【0053】
パソコン90で画像補正処理された画像データは、プリンタ20に送信され、プリンタ20で印刷を行う(ステップ118)。
【0054】
上述の実施の形態により、カメラメーカーが画像をシャープネス強調したい場合は、ウエブ配信する評価値を変更することで対応できるので、ユーザに煩雑な補正処理をさせることなく、かつユーザに意識させることなく、画像処理のレベルを実効的なものに変更させることができる。
【0055】
上述の形態では、画像処理特性情報をウエブ配信する例を示したが、この方法に限らず、画像処理特性情報の必要な評価値がユーザ側に渡ればよい。したがって、画像処理特性情報をCD−ROMなどの記録媒体に格納させてその記録媒体を配布させてもよい。
【0056】
また、上述の形態では、パソコン90がウエブページに自動アクセスして画像補正処理する例を説明したが、プリンタ20がウエブアクセスできる構成を備え、ウエブアクセスしてかつ画像補正処理する構成にしてもよい。このようにすれば、パソコン90は不要になり、デジタルカメラから直接プリンタ20が画像データを取得することもできる。プリンタ20にメモリカード18のカードインターフェースを設ければ、プリンタ20にメモリカード18を挿入することによりデジタルカメラから画像データを簡易に直接取得できる。
【0057】
また、上述の例では、画像ファイル中の画像付属情報に記録する内容をデジタルカメラ内で実行された画像処理の内容としたが、画像付属情報に記録する情報としては、その評価値を公開しているウエブページへのポインタとすることもできる。この場合、強、標準、弱の各モード毎に異なるURLを記述する。このようにすれば、ウエブページごとに異なる画像処理特性情報リストがでている場合に、適用するものを特定できて便利である。
【0058】
【発明の効果】
本発明のコンピュータプログラム及び画像再生装置によれば、ユーザやメーカーにとって容易に撮影画像の画像処理レベルを実効的に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラ、パソコン、プリンタ、サーバの接続状態を示した図。
【図2】デジタルカメラの構成を示したブロック図。
【図3】パソコンの構成を示したブロック図。
【図4】プリンタの構成を示したブロック図。
【図5】画像ファイルの記録フォーマットを示した図。
【図6】画像処理に関する特性情報の評価結果表を示した図。
【図7】ウエブサーバから画像補正リストが配信され、その画像補正リストの該当評価値に基づいて画像補正処理をし、画像補正処理した画像をプリンタで印刷する流れを示したフローチャート。
【符号の説明】
2…デジタルカメラ、6…画像処理部、8…撮影モード設定部、12…CPU、14…メモリバッファ、17…USBコントロール、18…メモリカード、19…USBジャック、20…プリンタ、22…プリンタケーブルインターフェース、24…CPU、26…メモリバッファ、28…再生部、30…画像判定部、32…濃度処理部、34…エッジ強調処理部、36…ホワイトバランス補正処理部、38…プリントエンジン、57…送受信手段、59…通信コネクタ、60…インターネット回線、65…送受信手段、80…CPU、81…メモリ、86…ハードディスク、90…パソコン、100…ウエブサーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像補正コンピュータプログラム及びデジタルカメラで撮影された画像をモニタやプリンタ上で再生する画像再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ内では、コントラスト、シャープネス、彩度補正等の画像処理を行っている。これらのデジタルカメラの画像処理の処理内容、特に処理レベルをメーカーやユーザが変更したい場合がある。例えば、デジタルカメラ内でのシャープネスのメーカーが設定した処理レベルをユーザの声により変更したい場合である。このようなデジタルカメラ内の画像処理の処理内容・レベルを変更する場合、通常はデジタルカメラのファームウエアを書き換え、該当画像処理部分のプログラムを変更することにより実現している。
【0003】
この方法以外に、デジタルカメラ内の画像処理の処理内容・レベルを変更する場合としては、特許文献1に開示されているように、専用の画像処理を行うアタッチメントを装着してデジタルカメラの機能を拡張する方法がある。
【0004】
また、特許文献2に開示されているように、デジタルカメラの画像処理を行うユニットを交換することで機能を変更する方法もある。しかし、これらの方法は、いずれもデジタルカメラ本体に操作/改造を加えるものであるため、簡単には行うことができない。
【0005】
一方、市販されている様々な画像処理ソフトウエアを用いて、デジタルカメラ上で行われる画像処理と同様の処理をパソコン上で行うことは可能であり、また特許文献3で開示されているように画像処理のための補正パラメータの受け渡しの方法も提案されている。
【0006】
しかし、これらの方法は、ユーザの意図に沿った画像処理を行うのには適しているが、デジタルカメラメーカーの意図に沿うような画像処理を行わせることはできない。
【0007】
また、特許文献3で開示されている内容の一つのパターンとして、補正パラメータをデジタルカメラから直接送信する方法を用いるとデジタルカメラメーカーの意図した画像処理を行うことが可能であるが、この場合はデジタルカメラから特定の補正情報を送信するようにデジタルカメラ自体に改造を加えることとなり、ユーザにとって簡便性は失われる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−128118
【0009】
【特許文献2】
特開2001−285687
【0010】
【特許文献3】
特開2001−57650
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情を考慮して、デジタルカメラ内で行われる画像処理の処理内容、処理レベルの変更が、ユーザ側にとってもメーカー側にとっても容易な画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、デジタルカメラの画像データファイル中に付属情報として記録された画像処理の内容に対する詳細な評価値を示したコンピュータプログラム、からなる。
【0013】
請求項1の本発明によれば、デジタルカメラの画像データファイル中に付属情報として記録された画像処理の内容に対する詳細な評価値を示したコンピュータプログラムがCD−ROMなどの記録媒体やインターネット回線のウエブ上から提供可能となる。
【0014】
請求項2の本発明は、デジタルカメラで撮影された画像を画像再生装置で表示又は印刷する際に、当該画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラ内で行われた画像処理の内容を得て、前記画像処理の内容についての詳細な評価値を示したコンピュータプログラムから前記画像処理の内容に対応する詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正するコンピュータプログラム、からなる。
【0015】
請求項2の本発明によれば、例えば、デジタルカメラメーカーがデジタルカメラ内で行われた画像処理の内容を変更したい場合に、デジタルカメラ自体には変更を加えず、前記画像処理の内容に対応するコンピュータプログラムの評価値のレベルに変更を加えることにより、当該レベルを基にユーザが画像再生する際に自動的に画像補正処理を行うことができる。変更を加えられたコンピュータプログラムはウエブ上で配信することも可能であるし、記録媒体に格納して配布することも可能である。
【0016】
請求項3の本発明は、デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラ上で行われた画像処理の内容を得ると共に前記画像処理の内容についての詳細な評価値を示したコンピュータプログラムから前記画像処理の内容に対応する詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正して補正された画像を出力する画像再生装置、からなる。
【0017】
請求項3の本発明によれば、例えば、デジタルカメラメーカーがデジタルカメラ内で行われた画像処理の内容を変更したい場合に、デジタルカメラ自体には変更を加えず、前記画像処理の内容に対応するコンピュータプログラムの評価値のレベルに変更を加えることにより、当該レベルを基にユーザが画像再生する際に画像再生装置において自動的に画像補正処理を行うことができる。変更を加えられたコンピュータプログラムはウエブ上で配信することも可能であるし、記録媒体に格納して配布することも可能であり、これらのコンピュータプログラムを画像再生装置に格納させ又は読み出して画像補正処理をする。
【0018】
請求項4の本発明は、デジタルカメラで撮影された画像を画像再生装置で表示又は印刷する際に、当該画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報を得て当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正するコンピュータプログラム、からなる。
【0019】
請求項4の本発明によれば、デジタルカメラで撮影された画像を画像再生装置で表示又は印刷する際に、デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報が得られ、当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルが得られて当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像が自動的に画像補正される。コンピュータプログラムはウエブ上で配信することも可能であるし、記録媒体に格納して配布することも可能である。
【0020】
請求項5の本発明は、デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報を得ると共に当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正して補正された画像を出力する画像再生装置、からなる。
【0021】
請求項5の本発明によれば、デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報が得られ、当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルが得られて当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像が自動的に画像補正され、画像補正された画像が画像再生装置で出力される。コンピュータプログラムはウエブ上で配信することも可能であるし、記録媒体に格納して配布することも可能であり、これらのコンピュータプログラムを画像再生装置に格納させ又は読み出して画像補正処理をする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って、本発明に係る画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置の実施の形態を説明する。本実施の形態では、デジタルカメラで撮影されてメモリカードに記録された画像データをパソコンに取り込んでウエブサーバから画像補正リストの該当評価値を取り込んでその評価値に基づいて画像補正処理をし、画像補正処理した画像をプリンタで印刷するシステムにおいて、デジタルカメラメーカーがシャープネスを元のデジタルカメラの処理のものよりもやや強調しようとした場合の例で説明する。
【0023】
図1は、デジタルカメラ2、パソコン90、プリンタ20、サーバ100の接続状態を示した図である。デジタルカメラ2とパソコン90とはUSBケーブルを介して接続されており、デジタルカメラで撮影した画像データをパソコン90が取り込むことができるようになっている。パソコン90はインターネット回線60を介してウエブサーバ100に接続されている。ウエブサーバ100から画像補正リストがインターネット回線60を介して配信され、パソコン90に該当評価値を取り込むことができるようになっている。パソコン90とプリンタ20とは接続されており、パソコン90で画像補正処理した画像をプリンタ20に送り込んでプリンタ20で印刷できるようになっている。
【0024】
デジタルカメラ2の構成を説明する。図2は、デジタルカメラ2の構成を示したブロック図である。
【0025】
デジタルカメラ2は、撮像部4、画像処理部6、撮影モード設定部8、表示部10、CPU12、メモリバッファ14、カードI/F(インターフェース)16からなる。
【0026】
撮像部4は、撮影レンズ、絞り、CCDイメージセンサ、アナログ処理回路、A/D変換器などからなる。
【0027】
画像処理部6は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路、圧縮伸張回路などからなる。
【0028】
撮影モード設定部8は、各種撮影モードを自動設定にしたりマニュアル設定にしたり設定値を変更したりすることができるところである。具体的には、露出設定、露出補正、露出時間、ホワイトバランスを自動設定にしたりマニュアル設定にしたりすることができる。また、シャープネス、彩度強調、コントラスト、撮影シーン種別などの項目を強、標準、弱の3段階に設定することができる。
【0029】
表示部10は、LCDからなる。
【0030】
CPU12は、デジタルカメラ2を統括制御する制御部である。CPU12は、パワー電源、撮影モード設定部8、その他の操作部から受け入れする入力信号に基づいて、対応する回路の動作を制御し、表示部10における表示の制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)制御、自動露出(AE)制御等を行う。CPU12は、CCDを介して入力された画像データに基づいて焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズ駆動部を制御して撮影レンズを合焦位置に移動させる一方、アイリス駆動部を制御して絞りを適正絞り値に設定すると共にCCDの電荷蓄積時間を制御する。
【0031】
メモリバッファ14は、カメラ設定条件に関する過去の設定値を記憶していると共にCPU12が各種の演算処理等を行う作業用領域を有する。画像データは、圧縮された状態でカードI/F16を介してメモリカード18に記録される。本形態では、画像データを記録する手段としてメモリカードを適用したが、記録メディアの形態はこれに限らず、PCカード、コンパクトフラッシュ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなどでもよい。なお、カメラ設定条件に関する過去の設定値は、デジタルカメラ2内に不揮発メモリを配設してこの不揮発メモリ内に格納してもよい。
【0032】
CPU12にはUSBコントロール17が接続されており、USBコントロール17にはUSBジャック19が接続されている。CPU12の制御により、メモリカード18に記録された画像データがUSBジャック19から外部機器に転送可能になっている。
【0033】
パソコン90の構成を説明する。図3は、パソコン90の構成を示したブロック図である。
【0034】
パソコン90の情報送受信部には、情報を無線又は有線により送受信するために所定の形式にデータを変換する送受信手段57(送信手段、受信手段、取得手段、及び画像取得手段の機能を含む)と、インターネット回線60を介して他の通信機器と情報の送受信を行うためのインターネット回線用の送受信手段65とが設けられている。送受信手段57にはUSBなどのインターフェースと接続可能な通信コネクタ59が接続している。
【0035】
パソコン90には、必要に応じて画像や文字等の情報を表示する表示手段68と、CPU80の指令に基づいて表示手段68に対して表示用の画像信号を出力する表示制御手段69と、利用者が入力手段74を介して入力した各種情報を読み取って後述するCPU80に伝達したり、CPU80からの指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力するI/O75とが設けられている。
【0036】
パソコン90には、撮像した画像等を記録する記録媒体77を着脱可能に装着する記録媒体装着部78と、記録媒体77に対して画像データ等の情報を記録したり読み出したりする記録媒体インターフェース79とが設けられている。なお、記録媒体77は、メモリーカード等の半導体やMOに代表される磁気記録式、光記録式、又はビデオテープ等に代表される着脱可能な記録媒体である。
【0037】
パソコン90には、パソコン90の全体の制御を行う情報処理手段であるCPU80と、CPU80を動作させるプログラムや各種定数が記録されているROMやCPU80が処理を実行する際の作業領域となるRAMから構成されるメモリ81と、パソコン90の処理に関する各種定数やネットワーク上の通信機器に通信接続する際の属性情報、アドレス等の接続情報等の情報を記録するハードディスク86とが設けられている。パソコン90内のCPU80と、表示制御手段69、I/O75、メモリ81、ハードディスク86を含む各周辺回路はバス62で接続されており、CPU80は各々の周辺回路を制御することが可能となっている。
【0038】
プリンタ20の構成を説明する。図4は、プリンタ20の構成を示したブロック図である。
【0039】
パソコン90の送受信手段57から画像データが送信されて通信コネクタ59からUSB、SCSIなどの通信ケーブルを介して当該画像データはプリンタケーブルインターフェース22に送られる。画像データは、プリンタケーブルインターフェース22からメモリバッファ26に送られ、メモリバッファ26に一旦保存される。メモリバッファ26に保存された画像データは再生部28に送られ、格納される。再生部28に格納された画像データは、画像判定部30で画像解析され、その解析結果に基づいて濃度処理部32において濃度処理され、エッジ強調処理部34においてエッジ強調処理され、WB(ホワイトバランス)補正処理部36においてホワイトバランス補正がされる。これらの処理は、CPU24からのコマンドに従ってされる。
【0040】
撮影画像を表示出力する場合、上記濃度処理等の処理がされた画像データが再生部28で伸長された後、アナログ信号に変換され、プリントエンジン38から出力されてプリントされる。
【0041】
CPU24は、プリンタ20を統括制御する制御部である。CPU24は、電源スイッチ、その他の操作部から受入する入力信号に基づいて、対応する回路の動作を制御し、再生部28、濃度処理部32、エッジ強調処理部34、WB補正処理部36の制御等を行う。
【0042】
本実施の形態の作用を説明する。
【0043】
図5は、本実施の形態における画像ファイルの記録フォーマットを示した図である。
【0044】
画像ファイルは、画像付属情報、サムネイル画像、主画像より構成される。画像付属情報はタグ形式で記録され、撮影日時情報や撮影モード情報、ホワイトバランス情報、フォーカス情報、ストロボ情報などの撮影条件に関する情報、コントラスト処理情報、彩度処理情報、シャープネス処理情報などのデジタルカメラ内で実行される画像処理に関する情報、デジタルカメラの機種名についての情報が記録されている。
【0045】
画像処理に関する情報については、デジタルカメラでの設定が強、標準、弱の3段階のモードを設定することができ、各モードに対応して「3」(強)、「2」(標準)、「1」(弱)のように記録される。
【0046】
図6は、本実施の形態における画像処理に関する特性情報の評価結果表を示した図である。この画像処理特性情報がウエブサーバ100で提供され、インターネット回線60を介して配信されている。デジタルカメラの各機種の画像処理に関する情報についての強、標準、弱の各モード毎の評価値が詳細な数値データとしてリストされている。図5の記録画像の例では、コントラスト:2、サチュレイション(彩度):2、シャープネス:3と記録されているが、本例におけるデジタルカメラが機種2であった場合、コントラストの2(標準)の評価値は4、彩度の2(標準)の評価値は5、シャープネスの3(強)の評価値は10になっているので、本記録画像のコントラスト、彩度、シャープネスはそれぞれ4、5、10となる。なお、図6では、対応する画像処理モードを持たない機種に関しては該当する欄は空欄となっている。
【0047】
図7は、ウエブサーバ100から画像補正リストが配信され、その画像補正リストの該当評価値に基づいて画像補正処理をし、画像補正処理した画像をプリンタで印刷する流れを示したフローチャートである。
【0048】
まず、デジタルカメラ2で撮影し、記録した画像の画像データをパソコン90にUSBケーブルを介して送信する。パソコン90は、デジタルカメラ2から送信されてパソコン90のメモリ81又はハードディスク86に格納された画像データのファイルを開く(ステップ110)。
【0049】
パソコン90は、画像データファイルの画像付属情報を読み、撮影に使用されたデジタルカメラの機種名、デジタルカメラ内で実行された画像処理の内容を取得する(ステップ112)。
【0050】
パソコン90は、送受信手段65を介してインターネット回線60に自動接続し、デジタルカメラの画像処理特性情報を公開しているウエブページにアクセスして、画像処理特性情報のうち該当する機種の該当する画像処理内容に対応する評価値を取得する(ステップ114)。
【0051】
パソコン90は、取得した評価値を基に元画像データに対し画像補正処理を行う(ステップ116)。ここで行われる画像補正処理は、例えばシャープネス処理において「+5」(標準)で出力しようとする場合、デジタルカメラ内の画像処理のレベルも「+5」であれば、通常は補正なしで出力される。すなわち、画像付属情報に書かれたシャープネスが”2”(標準)であり、その”2”のデジタルカメラ内の設定が「+5」であって、取得した対応する”2”(標準)の評価値が「+5」である場合は、パソコン90内でシャープネス補正処理はしない。
【0052】
ここで、デジタルカメラメーカーがシャープネスをやや強調したいと考えた場合、ウエブ配信する画像処理特性情報のうちのシャープネスの”2”(標準)の評価値を「+4」にする。この結果、パソコン90内の画像補正は、「+5」の出力を得るために自動的に「+1」分のシャープネス強調処理を行う。これにより、シャープネスのやや強調された画像が得られる。
【0053】
パソコン90で画像補正処理された画像データは、プリンタ20に送信され、プリンタ20で印刷を行う(ステップ118)。
【0054】
上述の実施の形態により、カメラメーカーが画像をシャープネス強調したい場合は、ウエブ配信する評価値を変更することで対応できるので、ユーザに煩雑な補正処理をさせることなく、かつユーザに意識させることなく、画像処理のレベルを実効的なものに変更させることができる。
【0055】
上述の形態では、画像処理特性情報をウエブ配信する例を示したが、この方法に限らず、画像処理特性情報の必要な評価値がユーザ側に渡ればよい。したがって、画像処理特性情報をCD−ROMなどの記録媒体に格納させてその記録媒体を配布させてもよい。
【0056】
また、上述の形態では、パソコン90がウエブページに自動アクセスして画像補正処理する例を説明したが、プリンタ20がウエブアクセスできる構成を備え、ウエブアクセスしてかつ画像補正処理する構成にしてもよい。このようにすれば、パソコン90は不要になり、デジタルカメラから直接プリンタ20が画像データを取得することもできる。プリンタ20にメモリカード18のカードインターフェースを設ければ、プリンタ20にメモリカード18を挿入することによりデジタルカメラから画像データを簡易に直接取得できる。
【0057】
また、上述の例では、画像ファイル中の画像付属情報に記録する内容をデジタルカメラ内で実行された画像処理の内容としたが、画像付属情報に記録する情報としては、その評価値を公開しているウエブページへのポインタとすることもできる。この場合、強、標準、弱の各モード毎に異なるURLを記述する。このようにすれば、ウエブページごとに異なる画像処理特性情報リストがでている場合に、適用するものを特定できて便利である。
【0058】
【発明の効果】
本発明のコンピュータプログラム及び画像再生装置によれば、ユーザやメーカーにとって容易に撮影画像の画像処理レベルを実効的に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラ、パソコン、プリンタ、サーバの接続状態を示した図。
【図2】デジタルカメラの構成を示したブロック図。
【図3】パソコンの構成を示したブロック図。
【図4】プリンタの構成を示したブロック図。
【図5】画像ファイルの記録フォーマットを示した図。
【図6】画像処理に関する特性情報の評価結果表を示した図。
【図7】ウエブサーバから画像補正リストが配信され、その画像補正リストの該当評価値に基づいて画像補正処理をし、画像補正処理した画像をプリンタで印刷する流れを示したフローチャート。
【符号の説明】
2…デジタルカメラ、6…画像処理部、8…撮影モード設定部、12…CPU、14…メモリバッファ、17…USBコントロール、18…メモリカード、19…USBジャック、20…プリンタ、22…プリンタケーブルインターフェース、24…CPU、26…メモリバッファ、28…再生部、30…画像判定部、32…濃度処理部、34…エッジ強調処理部、36…ホワイトバランス補正処理部、38…プリントエンジン、57…送受信手段、59…通信コネクタ、60…インターネット回線、65…送受信手段、80…CPU、81…メモリ、86…ハードディスク、90…パソコン、100…ウエブサーバ
Claims (5)
- デジタルカメラの画像データファイル中に付属情報として記録された画像処理の内容に対する詳細な評価値を示したコンピュータプログラム。
- デジタルカメラで撮影された画像を画像再生装置で表示又は印刷する際に、当該画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラ内で行われた画像処理の内容を得て、前記画像処理の内容についての詳細な評価値を示したコンピュータプログラムから前記画像処理の内容に対応する詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正するコンピュータプログラム。
- デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラ上で行われた画像処理の内容を得ると共に前記画像処理の内容についての詳細な評価値を示したコンピュータプログラムから前記画像処理の内容に対応する詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正して補正された画像を出力する画像再生装置。
- デジタルカメラで撮影された画像を画像再生装置で表示又は印刷する際に、当該画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報を得て当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正するコンピュータプログラム。
- デジタルカメラで撮影された画像の画像データファイルの付属情報からデジタルカメラで撮影された画像の画像処理内容についての詳細な評価値を示すコンピュータプログラムの情報を得ると共に当該コンピュータプログラムから画像処理内容の詳細なレベルを得て当該詳細なレベルを基に前記撮影された画像を自動的に画像補正して補正された画像を出力する画像再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002283263A JP2004120541A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002283263A JP2004120541A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004120541A true JP2004120541A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32277178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002283263A Pending JP2004120541A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004120541A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007243570A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Casio Comput Co Ltd | 画像表示システム及び画像検索システム |
US7773261B2 (en) | 2006-08-16 | 2010-08-10 | Fujitsu Semiconductor Limited | Setting of color processing parameters for digital imaging apparatus |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002283263A patent/JP2004120541A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007243570A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Casio Comput Co Ltd | 画像表示システム及び画像検索システム |
JP4692336B2 (ja) * | 2006-03-08 | 2011-06-01 | カシオ計算機株式会社 | 画像表示システム、画像表示装置及び画像表示方法 |
US7773261B2 (en) | 2006-08-16 | 2010-08-10 | Fujitsu Semiconductor Limited | Setting of color processing parameters for digital imaging apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070041030A1 (en) | Photographing apparatus | |
JP2005094571A (ja) | 赤目補正機能を有するカメラ | |
JP4725453B2 (ja) | デジタルカメラ及び画像処理プログラム | |
JP5054981B2 (ja) | 撮像装置及び撮像処理方法 | |
JP2006238311A (ja) | 撮影装置及びプログラム | |
JP2005102153A (ja) | 画像処理装置および方法並びにプログラム | |
JP2011077654A (ja) | 撮像装置、その制御方法、及びプログラム | |
JP4421960B2 (ja) | 画像処理装置および方法並びにプログラム | |
US7653303B2 (en) | Digital camera and digital camera printing system applied thereon | |
JP2004120541A (ja) | 画像補正コンピュータプログラム及び画像再生装置 | |
JP2005176102A (ja) | 撮像装置、撮像システム、及び撮像方法 | |
JP4623024B2 (ja) | 電子カメラ | |
JPH1079882A (ja) | 画像入力装置 | |
JP5739752B2 (ja) | 画像処理装置及び撮像装置 | |
JP3858859B2 (ja) | 画像データの出力調整 | |
JP2007221607A (ja) | 撮像装置及びその制御方法と撮像システム | |
JP2004336386A (ja) | デジタルカメラ並びに画像補正装置及び方法 | |
JP2008228073A (ja) | 撮像装置、画像転送方法及びコンピュータプログラム | |
KR101427652B1 (ko) | 디지털 촬영장치, 그 제어방법 및 제어방법을 실행시키기위한 프로그램을 저장한 기록매체 | |
JP2006253957A (ja) | 変換処理システム | |
JP2006352609A (ja) | 画像撮影装置、画像撮影方法、画像撮影装置の制御プログラムおよび制御プログラムを記録した記録媒体 | |
JP2004112549A (ja) | デジタルスチルカメラ装置 | |
JP2004260572A (ja) | デジタルカメラ、及びその制御方法 | |
JP2003209857A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2002027314A (ja) | 撮像装置、撮像装置の制御装置、及び撮像方法 |