JP2004117638A - 立体ラベル - Google Patents

Abstract

【課題】立体表示ができる立体ラベルを提供する。
【課題の解決手段】立体ラベル１は、表示シート２と基部シート３と剥離紙４を備え、基部シート３と剥離シート４は剥離可能に接着し、表示シート２には不連続部８を有する切り込み７を設けて立体表示部９を区画形成し、立体表示部９の外側部分は基部シート３と剥離困難に接着し、立体表示部９の基端部分における長方形の短辺の一方に対応する切り込み７に沿った裏面には粘着剤を設け、この粘着剤に対接する基部シート３面には剥離剤を設け、立体表示部９の裏面における粘着剤設置部分を除いた部分は、基部シート３に対して非接着状態として離反可能に構成する。立体表示部９を起立し、基端部分の端部同士を粘着剤で接着して起立状態を維持する。
【選択図】　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラベルに関し、特に、その一部を起立して立体的な表示ができる立体ラベルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のラベルは、平面的な構造であるため、各種情報の表示はラベル表面に平面的になされている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
実用新案登録第２５８１２６８号公報（図３）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来においては、ラベルを広告媒体として使用する場合には、広告文や広告写真がラベル表面に平面的に表示されているので、顧客の注意を喚起して、広告内容を伝達する機能が弱いという不都合があった。本発明はこの不都合を解消した立体ラベルを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の請求項１に係る立体ラベルは、基部シートの裏面に粘着剤を塗布して剥離紙で被覆する一方、前記基部シートの表面には、一部で不連続な切り込みによって立体表示部を区画形成した表示シートを、前記立体表示部は離反可能に、前記立体表示部以外の部分は剥離困難に接着し、前記立体表示部には、この立体表示部を基部シートから離反して起立後に起立状態を維持する起立維持構造を設けたものである。
【０００６】
同じく上記目的を達成するために、本発明の請求項２に係る立体ラベルは、上記請求項１記載の構成において、起立維持構造は、表示シートの裏面に立体表示部の内側に沿って設けた、起立部を部分的に接着するための粘着剤からなる一方、基部シートの前記粘着剤との対接面には剥離剤を設けたことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図１は立体ラベルの表示シート面を示す斜視図、図２はそのＡ−Ａ線断面図、図３は立体表示部を起立した状態を示す斜視図、図４は立体表示状態を示す斜視図である。
【０００８】
図１及び図２に示すように、立体ラベル１は、上から順に、表示シート２と基部シート３と剥離紙４の３枚のシートを重ね合わせてなる。そして、前記基部シート３と前記剥離シート４は粘着剤６を介して剥離可能に接着している。一方、前記表示シート２には不連続部８を有する切り込み７を設けて立体表示部９を区画形成している。この立体表示部９は、前記不連続部８側の長方形状の基端部分と、この基端部分に続くほぼ正方形状の連接部と、この連接部に続く円形状の先端部とからなる。
【０００９】
立体表示部９の外側部分は、裏面側に設けた粘着剤５で前記基部シート３と剥離困難に接着している。また、立体表示部９の基端部分における長方形の短辺の一方に対応する切り込み７に沿った裏面には、粘着剤５ａを設け、この粘着剤５ａに対接する基部シート３面には剥離剤１０を設けている。さらに、前記立体表示部９の裏面における前記粘着剤５ａ設置部分を除いた部分は、前記基部シート３に対して非接着状態で離反可能に構成している。なお、図示してはいないが、立体表示部９を含む表示シート２の表面には、各種広告情報や宣伝情報を表示するものである。
【００１０】
本実施形態は以上のように構成したので、図３に示すように、表示シート２の切り込み７の内側に対応する立体表示部９を、基部シート３から離反して立ち上げ、基端部を円筒状に丸めて、粘着剤５ａで端部同士を接着すると、図４に示すように、垂直な起立状態を維持することができる。
【００１１】
このように、立体表示部９を起立状態に維持することができ、また、必要に応じて、剥離紙４を剥離して、露出した粘着剤６により基部シート３を適所に貼着できるので、広告媒体として有効なものとなる。
【００１２】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、立体表示部９の形状は図示例のほか適宜変更可能である。また、起立維持構造は、立体表示部９の裏面に設けた粘着剤５ａのほか、凸部とこの凸部を挿入する切り込みの組み合わせで構成することもできる。さらに、立体表示部９の起立状態は、垂直状態のほか、傾斜状態でもよい。またさらに、起立維持構造は、立体表示部９の基端部以外に設けてもよいものである。加えて、立体表示部９の非接着状態にある部分を、剥離可能な接着剤を介して、基部シート３に剥離可能に接着してもよいし、この剥離可能な接着剤を起立維持構造に利用することもできる。
【００１３】
【発明の効果】
以上説明したところで明らかなように、本願の請求項１に係る発明によれば、ラベルの一部を起立して立体的に表示できるので、宣伝広告媒体としての機能が向上し、有効に活用できるという効果を奏する。
【００１４】
また、本願の請求項２に係る発明によれば、上記請求項１の発明に係る効果に加えて、立体表示部の起立状態の維持を確実になし得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】立体ラベルの表示シート面を示す斜視図。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。
【図３】立体表示部を起立した状態を示す斜視図。
【図４】立体表示状態を示す斜視図。
【符号の説明】
１　　　立体表示ラベル
２　　　表示シート
３　　　基部シート
４　　　剥離紙
５，５ａ，６　　　粘着剤
７　　　切り込み
８　　　不連続部
９　　　立体表示部
１０　　　剥離剤

Claims (2)

1. 基部シートの裏面に粘着剤を塗布して剥離紙で被覆する一方、前記基部シートの表面には、一部で不連続な切り込みによって立体表示部を区画形成した表示シートを、前記立体表示部は離反可能に、前記立体表示部以外の部分は剥離困難に接着し、前記立体表示部には、この立体表示部を基部シートから離反して起立後に起立状態を維持する起立維持構造を設けたことを特徴とする立体ラベル。
2. 起立維持構造は、表示シートの裏面に立体表示部の内側に沿って設けた、起立部を部分的に接着するための粘着剤からなる一方、基部シートの前記粘着剤との対接面には剥離剤を設けたことを特徴とする請求項１記載の立体ラベル。

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