JP2004116913A - 熱交換器 - Google Patents
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- F28D7/1692—Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged in parallel spaced relation the conduits having a non-circular cross-section with particular pattern of flow of the heat exchange media, e.g. change of flow direction
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Abstract
【課題】EGRクーラの如く、入口側ガスタンク外周に水タンクが被嵌されたものにおいて、ガスタンク外周で冷却水が沸騰することを防止する。
【解決手段】第1ガスタンク3に入口ガスパイプ8を連通すると共に入口ガスパイプ8を延長してパイプ延長部8aを形成し、パイプ延長部8aの開口9をヘッダープレート10に近接または接触させる。
【選択図】 図1
【解決手段】第1ガスタンク3に入口ガスパイプ8を連通すると共に入口ガスパイプ8を延長してパイプ延長部8aを形成し、パイプ延長部8aの開口9をヘッダープレート10に近接または接触させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ガス等の高温ガスを冷却水で冷却する熱交換器に係り、特に高温ガスのタンク外周に水タンクを被嵌したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
排気ガス再循環装置(EGR)の冷却用熱交換器として、図7及び図8に示すような水冷式のものが考えられる。これは一対の第1ガスタンク3,第2ガスタンク4に、並列させた多数のチューブ2の両端を連通し、その並列されたチューブ2の集合体の外周をケーシング6で被嵌する。それと共に、第1ガスタンク3及び第2ガスタンク4の外周を空間を開けて第1水タンク5及び第2水タンク11で被嵌し、第2水タンク11及び第1水タンク5に入口水パイプ14及び出口水パイプ15を突設する。さらに、第1ガスタンク3の内部に仕切12を設け、その一方の空間から入口ガスパイプ8を突設して、第1水タンク5に貫通させる。さらに、仕切12の他方側に出口ガスパイプ13を突設して第1水タンク5に貫通させる。
【0003】
そして入口ガスパイプ8から高温ガス1を流入し、図において仕切12の上側に位置する多数のチューブ2を右方から左方に流通させ、第2ガスタンク4内でUターンして仕切12の下方側に存在するチューブ2内を右方から左方に流通させ、出口ガスパイプ13からそれを流出させる。
一方、入口水パイプ14から冷却水7を流入し、それを第2ガスタンク4の外周及び各チューブ2間を流通させ、次いで第1水タンク5から出口水パイプ15にそれを導く。そして冷却水7と高温ガス1との間に熱交換を行い、高温ガス1を冷却するものである。
なお、図8は図7のVIII−VIII矢視断面図である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図7及び図8に示すように、第1ガスタンク3の外周に第1水タンク5が被嵌された熱交換器においては、入口ガスパイプ8から流入した最も温度の高い高温ガス1によって第1ガスタンク3の上半分が加熱される。すると、第1ガスタンク3の外周を流通する冷却水7が沸騰するおそれがある。そのような沸騰が生じると、冷却水7を円滑に流通できないおそれが生じる。
そこで本発明は、係る沸騰を可及的に防止する熱交換器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、高温ガス(1) を内部に導く並列された多数のチューブ(2) の両端が、第1ガスタンク(3) および第2ガスタンク(4) に連通され、少なくとも高温ガス(1) の入口側の前記第1ガスタンク(3) の外周が空間を開けて第1水タンク(5) で被嵌されると共に、多数の前記チューブ(2) の集合体の外周がケーシング(6) で被嵌され、
そのケーシング(6) および前記第1水タンク(5) に冷却水(7) が流通され、
前記第1水タンク(5) を貫通して高温ガス(1) の入口ガスパイプ(8) が前記入口側の第1ガスタンク(3) に連通され、
その入口ガスパイプ(8) に、前記第1ガスタンク(3) 内に延長するパイプ延長部(8a)が設けられると共に、そのパイプ延長部(8a)の開口(9) がそのヘッダプレート(10)に近接または接触して配置されたことを特徴とする熱交換器である。
【0006】
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記第2ガスタンク(4) の外周が第2水タンク(11)で被嵌され、前記ケーシング(6) を介して第1水タンク(5) と第2水タンク(11)とが連通された熱交換器である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記第1ガスタンク(3) がその中央部で仕切(12)により二分され、その仕切(12)の一方側に前記入口ガスパイプ(8) 及びパイプ延長部(8a)が導かれ、第2ガスタンク(4) で前記高温ガス(1) がUターンして第1ガスタンク(3) の前記仕切(12)の他方側に導かれるように構成された熱交換器である。
【0007】
請求項4に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記第1ガスタンク(3) 内に延長されたパイプ延長部(8a)の開口(9) が、ヘッダプレート(10)の一部に接触し、その開口(9) 内に連通されたチューブ(2) の第1の集合体を前記高温ガス(1) が流通して前記第2ガスタンク(4) 内でUターンし、第1の集合体以外のチューブ(2) の集合体から前記第1ガスタンク(3) 内に導かれる熱交換器である。
請求項5に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記第1ガスタンク(3) 内に延長されたパイプ延長部(8a)の開口(9) が、実質的にヘッダプレート(10)全体に接触または近接し、全てのチューブ(2) の集合体を前記高温ガス(1) が流通して、それが前記第2ガスタンク(4) から外部に導かれる熱交換器である。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の熱交換器の第1の実施の形態を示す一部破断正面図であり、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図1の III− III矢視断面図、図4は図1のIV−IV矢視断面図である。なお、図7おける部品と共通する部品は同一番号を付す。それと共に、同一部分については、その説明を省略する。
この図1〜図4の例が図7及び図8のそれと異なる点は、入口ガスパイプ8及びそれに延長するパイプ延長部8aのみである。即ち、入口ガスパイプ8が第1ガスタンク3に連通すると共に、その先端部が第1ガスタンク3の内部に延長してパイプ延長部8aを形成し、パイプ延長部8aの開口9が第1ガスタンク3のヘッダープレート10に近接する。
【0009】
そして入口ガスパイプ8に流入した高温ガス1の殆どは、直接仕切12の上側に位置する多数のチューブ2に導かれる。そのため、高温ガス1によって第1ガスタンク3を異常に加熱することがない。そして仕切12の上方に位置する夫々のチューブ2を右方から左方に流通し、第2ガスタンク4でUターンし、仕切12の下方に位置するチューブ2を左方から右方に流通し、冷却されて仕切12の下側に導かれ出口ガスパイプ13から外部に取り出される。
【0010】
次に、図5は本発明の熱交換器の第2の実施の形態を示し、この例が図1のそれと異なる点は、図1における仕切12が存在せず、入口ガスパイプ8が第1ガスタンク3の中心部に貫通し、その先端にパイプ延長部8aが設けられ、そのパイプ延長部8aの開口9がヘッダープレート10に接触していることである。
なお、パイプ延長部8aは方形に形成され、その内部に囲まれた多数のチューブ2内を高温ガス1が右方から左方に流通する。次いで、第2ガスタンク4内でその中心部から放射方向外方に夫々それがUターンし、パイプ延長部8aで囲まれた部分の外側の夫々のチューブ2を左方から右方に流通し、第1ガスタンク3内に流入して出口ガスパイプ13から外部に導かれる。そして、夫々のチューブ2内を流通する間に冷却水7により冷却される。従って、冷却された高温ガス1が第1ガスタンク3内に流通するため、第1ガスタンク3が異常に加熱されることがない。
【0011】
次に、図6は本発明の熱交換器のさらに他の実施の形態を示し、この例は図1及び図5が2パス型(高温ガス1が第2ガスタンク4内でUターンする)のものであるのに対し、図6のそれは高温ガス1が1パス型のものである。そして入口ガスパイプ8の先端にパイプ延長部8aが突設され、その開口9がヘッダープレート10の外周縁に接合されている。入口ガスパイプ8からヘッダープレート10に導かれた高温ガス1は、全てのチューブ2内を右方から左方に流通し、第2ガスタンク4から出口ガスパイプ13を介して外部に導かれる。
なお、冷却水7の流通は、図1及び図5のそれと同一である。この例においても、入口ガスパイプ8のパイプ延長部8aの存在により、第1ガスタンク3と入口ガスパイプ8の外周との間に空間が生じ、第1ガスタンク3を異常に加熱することを防止できる。それにより、冷却水7が第1ガスタンク3の外周で沸騰する現象を防止できる。
【0012】
【発明の作用・効果】
本発明の熱交換器は、高温ガス1の入口側の第1ガスタンク3の外周が空間を開けて第1水タンク5で被嵌されている。そして入口ガスパイプ8に、その第1ガスタンク3内に延長するパイプ延長部8aが設けられる共に、パイプ延長部8aの開口9がヘッダープレート10に近接または接触して配置されたものである。そのためパイプ延長部8aと第1ガスタンク3との間に空間が形成され、それにより第1ガスタンク3が異常に高温になることを防止し、第1ガスタンク3の外周で冷却水7が沸騰することを防止できる。
【0013】
上記構成において、第2ガスタンク4の外周を第2水タンク11で被嵌し、ケーシング6を介して第1水タンク5と第2水タンク11とを連通することができる。
それにより、高温ガス1の冷却効果を向上することができる。
上記構成において、さらに第1ガスタンク3内をその中央部で仕切12により二分し、仕切12の一方側に入口ガスパイプ8およびパイプ延長部8aを導き、第2ガスタンク4で高温ガス1がUターンして第1ガスタンク3の仕切12の他方側に導かれるように構成することができる。
このように構成することにより、熱交換器における高温ガス1の流路長を長くし、熱交換を促進できると共に、第1ガスタンク3回りの冷却水の沸騰をより効果的に防止できる。
【0014】
上記構成において、パイプ延長部8aの開口9がヘッダープレート10の一部に接触し、その開口9内に連通されたチューブ2の第1の集合体を高温ガス1が流通して、第2ガスタンク4内でUターンし、第1の集合体以外のチューブ2の集合体から第1ガスタンク3内に導かれるように構成することができる。
この場合は、さらにパイプ延長部8aと第1水タンク5との間に完全な空間部を形成し、高温ガス1の全てがチューブ2に導かれ、第1ガスタンク3が加熱することをより効果的に防止できる。
【0015】
上記構成において、第1ガスタンク3内に延長されたパイプ延長部8aの開口9が実質的にヘッダープレート10全体に接触または近接し、全てのチューブ2の集合体を高温ガス1が流通して、それが第2ガスタンク4から外部に導かれるように構成することができる。
この場合には、第1ガスタンク3の外周の加熱を可及的に低くして冷却水7の沸騰が起こるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器の第1の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図2】図1のII−II矢視断面図。
【図3】図1の III− III矢視断面図。
【図4】図1のIV−IV矢視断面図。
【図5】本発明の熱交換器の第2の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図6】本発明の熱交換器の第3の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図7】公知のEGRクーラから考えられる熱交換器の一部破断正面図。
【図8】図7のVIII−VIII矢視断面略図。
【符号の説明】
1 高温ガス
2 チューブ
3 第1ガスタンク
4 第2ガスタンク
5 第1水タンク
6 ケーシング
7 冷却水
8 入口ガスパイプ
8a パイプ延長部
9 開口
10 ヘッダープレート
11 第2水タンク
12 仕切
13 出口ガスパイプ
14 入口水パイプ
15 出口水パイプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ガス等の高温ガスを冷却水で冷却する熱交換器に係り、特に高温ガスのタンク外周に水タンクを被嵌したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
排気ガス再循環装置(EGR)の冷却用熱交換器として、図7及び図8に示すような水冷式のものが考えられる。これは一対の第1ガスタンク3,第2ガスタンク4に、並列させた多数のチューブ2の両端を連通し、その並列されたチューブ2の集合体の外周をケーシング6で被嵌する。それと共に、第1ガスタンク3及び第2ガスタンク4の外周を空間を開けて第1水タンク5及び第2水タンク11で被嵌し、第2水タンク11及び第1水タンク5に入口水パイプ14及び出口水パイプ15を突設する。さらに、第1ガスタンク3の内部に仕切12を設け、その一方の空間から入口ガスパイプ8を突設して、第1水タンク5に貫通させる。さらに、仕切12の他方側に出口ガスパイプ13を突設して第1水タンク5に貫通させる。
【0003】
そして入口ガスパイプ8から高温ガス1を流入し、図において仕切12の上側に位置する多数のチューブ2を右方から左方に流通させ、第2ガスタンク4内でUターンして仕切12の下方側に存在するチューブ2内を右方から左方に流通させ、出口ガスパイプ13からそれを流出させる。
一方、入口水パイプ14から冷却水7を流入し、それを第2ガスタンク4の外周及び各チューブ2間を流通させ、次いで第1水タンク5から出口水パイプ15にそれを導く。そして冷却水7と高温ガス1との間に熱交換を行い、高温ガス1を冷却するものである。
なお、図8は図7のVIII−VIII矢視断面図である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図7及び図8に示すように、第1ガスタンク3の外周に第1水タンク5が被嵌された熱交換器においては、入口ガスパイプ8から流入した最も温度の高い高温ガス1によって第1ガスタンク3の上半分が加熱される。すると、第1ガスタンク3の外周を流通する冷却水7が沸騰するおそれがある。そのような沸騰が生じると、冷却水7を円滑に流通できないおそれが生じる。
そこで本発明は、係る沸騰を可及的に防止する熱交換器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、高温ガス(1) を内部に導く並列された多数のチューブ(2) の両端が、第1ガスタンク(3) および第2ガスタンク(4) に連通され、少なくとも高温ガス(1) の入口側の前記第1ガスタンク(3) の外周が空間を開けて第1水タンク(5) で被嵌されると共に、多数の前記チューブ(2) の集合体の外周がケーシング(6) で被嵌され、
そのケーシング(6) および前記第1水タンク(5) に冷却水(7) が流通され、
前記第1水タンク(5) を貫通して高温ガス(1) の入口ガスパイプ(8) が前記入口側の第1ガスタンク(3) に連通され、
その入口ガスパイプ(8) に、前記第1ガスタンク(3) 内に延長するパイプ延長部(8a)が設けられると共に、そのパイプ延長部(8a)の開口(9) がそのヘッダプレート(10)に近接または接触して配置されたことを特徴とする熱交換器である。
【0006】
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記第2ガスタンク(4) の外周が第2水タンク(11)で被嵌され、前記ケーシング(6) を介して第1水タンク(5) と第2水タンク(11)とが連通された熱交換器である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記第1ガスタンク(3) がその中央部で仕切(12)により二分され、その仕切(12)の一方側に前記入口ガスパイプ(8) 及びパイプ延長部(8a)が導かれ、第2ガスタンク(4) で前記高温ガス(1) がUターンして第1ガスタンク(3) の前記仕切(12)の他方側に導かれるように構成された熱交換器である。
【0007】
請求項4に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記第1ガスタンク(3) 内に延長されたパイプ延長部(8a)の開口(9) が、ヘッダプレート(10)の一部に接触し、その開口(9) 内に連通されたチューブ(2) の第1の集合体を前記高温ガス(1) が流通して前記第2ガスタンク(4) 内でUターンし、第1の集合体以外のチューブ(2) の集合体から前記第1ガスタンク(3) 内に導かれる熱交換器である。
請求項5に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記第1ガスタンク(3) 内に延長されたパイプ延長部(8a)の開口(9) が、実質的にヘッダプレート(10)全体に接触または近接し、全てのチューブ(2) の集合体を前記高温ガス(1) が流通して、それが前記第2ガスタンク(4) から外部に導かれる熱交換器である。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の熱交換器の第1の実施の形態を示す一部破断正面図であり、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図1の III− III矢視断面図、図4は図1のIV−IV矢視断面図である。なお、図7おける部品と共通する部品は同一番号を付す。それと共に、同一部分については、その説明を省略する。
この図1〜図4の例が図7及び図8のそれと異なる点は、入口ガスパイプ8及びそれに延長するパイプ延長部8aのみである。即ち、入口ガスパイプ8が第1ガスタンク3に連通すると共に、その先端部が第1ガスタンク3の内部に延長してパイプ延長部8aを形成し、パイプ延長部8aの開口9が第1ガスタンク3のヘッダープレート10に近接する。
【0009】
そして入口ガスパイプ8に流入した高温ガス1の殆どは、直接仕切12の上側に位置する多数のチューブ2に導かれる。そのため、高温ガス1によって第1ガスタンク3を異常に加熱することがない。そして仕切12の上方に位置する夫々のチューブ2を右方から左方に流通し、第2ガスタンク4でUターンし、仕切12の下方に位置するチューブ2を左方から右方に流通し、冷却されて仕切12の下側に導かれ出口ガスパイプ13から外部に取り出される。
【0010】
次に、図5は本発明の熱交換器の第2の実施の形態を示し、この例が図1のそれと異なる点は、図1における仕切12が存在せず、入口ガスパイプ8が第1ガスタンク3の中心部に貫通し、その先端にパイプ延長部8aが設けられ、そのパイプ延長部8aの開口9がヘッダープレート10に接触していることである。
なお、パイプ延長部8aは方形に形成され、その内部に囲まれた多数のチューブ2内を高温ガス1が右方から左方に流通する。次いで、第2ガスタンク4内でその中心部から放射方向外方に夫々それがUターンし、パイプ延長部8aで囲まれた部分の外側の夫々のチューブ2を左方から右方に流通し、第1ガスタンク3内に流入して出口ガスパイプ13から外部に導かれる。そして、夫々のチューブ2内を流通する間に冷却水7により冷却される。従って、冷却された高温ガス1が第1ガスタンク3内に流通するため、第1ガスタンク3が異常に加熱されることがない。
【0011】
次に、図6は本発明の熱交換器のさらに他の実施の形態を示し、この例は図1及び図5が2パス型(高温ガス1が第2ガスタンク4内でUターンする)のものであるのに対し、図6のそれは高温ガス1が1パス型のものである。そして入口ガスパイプ8の先端にパイプ延長部8aが突設され、その開口9がヘッダープレート10の外周縁に接合されている。入口ガスパイプ8からヘッダープレート10に導かれた高温ガス1は、全てのチューブ2内を右方から左方に流通し、第2ガスタンク4から出口ガスパイプ13を介して外部に導かれる。
なお、冷却水7の流通は、図1及び図5のそれと同一である。この例においても、入口ガスパイプ8のパイプ延長部8aの存在により、第1ガスタンク3と入口ガスパイプ8の外周との間に空間が生じ、第1ガスタンク3を異常に加熱することを防止できる。それにより、冷却水7が第1ガスタンク3の外周で沸騰する現象を防止できる。
【0012】
【発明の作用・効果】
本発明の熱交換器は、高温ガス1の入口側の第1ガスタンク3の外周が空間を開けて第1水タンク5で被嵌されている。そして入口ガスパイプ8に、その第1ガスタンク3内に延長するパイプ延長部8aが設けられる共に、パイプ延長部8aの開口9がヘッダープレート10に近接または接触して配置されたものである。そのためパイプ延長部8aと第1ガスタンク3との間に空間が形成され、それにより第1ガスタンク3が異常に高温になることを防止し、第1ガスタンク3の外周で冷却水7が沸騰することを防止できる。
【0013】
上記構成において、第2ガスタンク4の外周を第2水タンク11で被嵌し、ケーシング6を介して第1水タンク5と第2水タンク11とを連通することができる。
それにより、高温ガス1の冷却効果を向上することができる。
上記構成において、さらに第1ガスタンク3内をその中央部で仕切12により二分し、仕切12の一方側に入口ガスパイプ8およびパイプ延長部8aを導き、第2ガスタンク4で高温ガス1がUターンして第1ガスタンク3の仕切12の他方側に導かれるように構成することができる。
このように構成することにより、熱交換器における高温ガス1の流路長を長くし、熱交換を促進できると共に、第1ガスタンク3回りの冷却水の沸騰をより効果的に防止できる。
【0014】
上記構成において、パイプ延長部8aの開口9がヘッダープレート10の一部に接触し、その開口9内に連通されたチューブ2の第1の集合体を高温ガス1が流通して、第2ガスタンク4内でUターンし、第1の集合体以外のチューブ2の集合体から第1ガスタンク3内に導かれるように構成することができる。
この場合は、さらにパイプ延長部8aと第1水タンク5との間に完全な空間部を形成し、高温ガス1の全てがチューブ2に導かれ、第1ガスタンク3が加熱することをより効果的に防止できる。
【0015】
上記構成において、第1ガスタンク3内に延長されたパイプ延長部8aの開口9が実質的にヘッダープレート10全体に接触または近接し、全てのチューブ2の集合体を高温ガス1が流通して、それが第2ガスタンク4から外部に導かれるように構成することができる。
この場合には、第1ガスタンク3の外周の加熱を可及的に低くして冷却水7の沸騰が起こるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器の第1の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図2】図1のII−II矢視断面図。
【図3】図1の III− III矢視断面図。
【図4】図1のIV−IV矢視断面図。
【図5】本発明の熱交換器の第2の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図6】本発明の熱交換器の第3の実施の形態を示す一部破断正面図。
【図7】公知のEGRクーラから考えられる熱交換器の一部破断正面図。
【図8】図7のVIII−VIII矢視断面略図。
【符号の説明】
1 高温ガス
2 チューブ
3 第1ガスタンク
4 第2ガスタンク
5 第1水タンク
6 ケーシング
7 冷却水
8 入口ガスパイプ
8a パイプ延長部
9 開口
10 ヘッダープレート
11 第2水タンク
12 仕切
13 出口ガスパイプ
14 入口水パイプ
15 出口水パイプ
Claims (5)
- 高温ガス(1) を内部に導く並列された多数のチューブ(2) の両端が、第1ガスタンク(3) および第2ガスタンク(4) に連通され、
少なくとも高温ガス(1) の入口側の前記第1ガスタンク(3) の外周が空間を開けて第1水タンク(5) で被嵌されると共に、多数の前記チューブ(2) の集合体の外周がケーシング(6) で被嵌され、
そのケーシング(6) および前記第1水タンク(5) に冷却水(7) が流通され、
前記第1水タンク(5) を貫通して高温ガス(1) の入口ガスパイプ(8) が前記入口側の第1ガスタンク(3) に連通され、
その入口ガスパイプ(8) に、前記第1ガスタンク(3) 内に延長するパイプ延長部(8a)が設けられると共に、そのパイプ延長部(8a)の開口(9) がそのヘッダプレート(10)に近接または接触して配置されたことを特徴とする熱交換器。 - 請求項1において、
前記第2ガスタンク(4) の外周が第2水タンク(11)で被嵌され、前記ケーシング(6) を介して第1水タンク(5) と第2水タンク(11)とが連通された熱交換器。 - 請求項1または請求項2において、
前記第1ガスタンク(3) がその中央部で仕切(12)により二分され、その仕切(12)の一方側に前記入口ガスパイプ(8) 及びパイプ延長部(8a)が導かれ、第2ガスタンク(4) で前記高温ガス(1) がUターンして第1ガスタンク(3) の前記仕切(12)の他方側に導かれるように構成された熱交換器。 - 請求項1または請求項2において、
前記第1ガスタンク(3) 内に延長されたパイプ延長部(8a)の開口(9) が、ヘッダプレート(10)の一部に接触し、その開口(9) 内に連通されたチューブ(2) の第1の集合体を前記高温ガス(1) が流通して前記第2ガスタンク(4) 内でUターンし、第1の集合体以外のチューブ(2) の集合体から前記第1ガスタンク(3) 内に導かれる熱交換器。 - 請求項1または請求項2において、
前記第1ガスタンク(3) 内に延長されたパイプ延長部(8a)の開口(9) が、実質的にヘッダプレート(10)全体に接触または近接し、全てのチューブ(2) の集合体を前記高温ガス(1) が流通して、それが前記第2ガスタンク(4) から外部に導かれる熱交換器。
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