JP2004116678A - 電磁弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】プランジャの吸引力低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる電磁弁を提供する。
【解決手段】コイル81及びコア1をもつソレノイド2と、プランジャ83と、シャフト89と、スプール84と、バルブハウジング85とを備えた電磁弁である。プランジャ83の移動によって生じる収納空間85aと環状孔86cとの容積変化を解消すべく作動油を流通させる流通路が形成されている。流通路は、プランジャ83に形成された貫通孔83a及び溝83bと、コア1の内周面を回避してドレン室92に連通する溝1fとからなる。
【選択図】 図1
【解決手段】コイル81及びコア1をもつソレノイド2と、プランジャ83と、シャフト89と、スプール84と、バルブハウジング85とを備えた電磁弁である。プランジャ83の移動によって生じる収納空間85aと環状孔86cとの容積変化を解消すべく作動油を流通させる流通路が形成されている。流通路は、プランジャ83に形成された貫通孔83a及び溝83bと、コア1の内周面を回避してドレン室92に連通する溝1fとからなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁弁に関する。この電磁弁はオートマチックトランスミッションに用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6及び図8に示す電磁弁が知られている(例えば、特許文献1)。この種の電磁弁は、コイル81への通電によってコア82が磁化されるソレノイド80と、コア82の磁化によって軸方向に移動可能なプランジャ83と、プランジャ83の摺動する環状孔86cを形成したケース86と、プランジャ83と同期して軸方向に移動するスプール84と、スプール84を収納する収納空間85aを形成するバルブハウジング85とを備えている。
【0003】
より詳細に説明すれば、ソレノイド80には、先端側(図の左側。以下、同様。)にフランジ部82aを有し、基端側(図の右側。以下、同様。)に小径部82bが形成された円筒形状のコア82が設けられている。図7(A)及び(B)に示すように、小径部82bの基端側には凹部82cが軸方向で凹設され、凹部82c内には円筒形状のプランジャ83が嵌合可能になっている。こうして、コア82の内周面はプランジャ83との間で径方向で対面する僅かなエアギャップを図6に示すように確保している。図6及び図8に示すように、コア82及びプランジャ83の周囲にはコイル81が周設されており、コア82及びコイル81は内ケース86a及び外ケース86bからなるケース86に収納され、プランジャ83は内ケース86aに形成された環状孔86cに摺動可能に収納されている。内ケース86aの基端側はキャップ88によって封止されている。また、外ケース86bの先端側はバルブハウジング85に対してかしめられている。
【0004】
また、プランジャ83の内部には貫通孔83aが形成されており、貫通孔83aの先端側にはシャフト89が圧入により固定されている。シャフト89の先端側はコア82の内周及びブッシュ100を挿通してバルブハウジング85内に延在している。コア82には、図7(A)及び(B)に示すように、先端側にブッシュ100が固定される第1孔82d及び基端側にシャフト89が挿通される第2孔82fが設けられている。そして、第1、2孔82d、82fには軸方向に延びる溝82e、82gが凹設されている。また、図6及び図8に示すように、プランジャ83の外周面には先端側から基端側の途中に向かって軸方向に延びる溝83bが凹設され、溝83bと貫通孔83aとは径方向に延びる流通孔83cで連通されている。
【0005】
シャフト89の先端側にはスプール84が設けられている。このスプール84には基端側からランド90a〜90eが軸方向に隔設されているととともに、各ランド90a〜90e間に4本の連通路91a〜91dが隔設されている。
【0006】
スプール84を収納するバルブハウジング85の収納空間85aでは、シャフト89とスプール84との間にドレン室92、ランド90aとランド90eとの間に摺動室93、ランド90eとバルブハウジング85の先端側との間にバネ収容室94が形成されている。摺動室内93には4本の環状溝が形成されており、バルブハウジング85には基端側から順にこれら環状溝と連通するフィードバックポート95a、供給圧導入ポート95b、制御圧導出ポート95c及びドレンポート95dが形成されている。バネ収容室94内にはコイルバネ98が設けられており、コイルバネ98はスプール84をドレン室92に向かって付勢している。また、ドレン室92から貫通孔83a及び環状孔86cまでの間には作動油が封入されている。
【0007】
この電磁弁では、コイル81へ通電しない場合、図6に示すように、スプール84がコイルバネ98の付勢力によりドレン室92側に移動している。そのため、ランド90dが供給圧導入ポート95bを開口し、供給圧導入ポート95bから供給された作動油を制御導出ポート95cから導出している。なお、制御導出ポート95cから導出された作動油はフィードバックポート95aに還流される。
【0008】
また、コイル81へ通電する場合、図8に示すように、コイル81への通電によってコア82が磁化され、プランジャ83が引き寄せられる。そして、プランジャ83によってシャフト89がバルブハウジング85内に押出され、スプール84がバルブハウジング85の先端側に押し出される。これにより、ランド90dが供給圧導入ポート95bを次第に絞り、ランド90eがドレンポート95bを次第に開口することにより、作動油の油圧を下降させる。
【0009】
この際、矢印で示すように、ドレン室92の作動油がコア82の溝82e、82g並びにプランジャ83の溝83b、流通孔83c及び貫通孔83aを経由して環状孔86cに流入する。また、コイル81への通電を停止した場合、作動油は、矢印で示す経路を逆に、環状孔86cからドレン室92に流入する。この作動油がプランジャ83に対してダンパとして働くことになる。
【0010】
こうして、この電磁弁では、作動油のダンパ作用によりプランジャ83の急激な移動を防止して、スプール84の自動振動及び供給圧導入ポート95bから供給された作動油の油圧振動を回避している。また、コア82とプランジャ83とのエアギャップを極力小さくして、プランジャ83の吸引力の低下を防止している。こうして、この電磁弁では、小型化を実現するとともに、アクチュエータの滑らかな作動を確保している。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−166641号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の電磁弁では、プランジャ83の作動に伴って移動する作動油がすべてコア82の内周面を通過しているため、コア82の内周、特に凹部82cには、図6に示すように、コア82とプランジャ83との間のエアギャップを作動油が通過しにくいことから異物が堆積し易い。図6に示すように、小型化を図るためコア82とプランジャ83との間のエアギャップを小さくすると、さらに異物が通過しにくくなり、堆積し易くなる。こうして、エアギャップに異物が堆積すると、プランジャの吸引力の低下を招き、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができない場合が起こり得る。
【0013】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、プランジャの吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる電磁弁を提供することを解決すべき課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁弁は、コイルへの通電によって磁化されるコアをもつソレノイドと、該コアの磁化によって軸方向に移動可能なプランジャと、該プランジャの摺動する環状孔を形成したケースと、該プランジャに固定され、該コアの内周面を摺動して軸方向に延在するシャフトと、該シャフトと当接して軸方向に移動し、作動油を流通させ得る連通路をもつスプールと、該スプールを収納する収納空間を形成し、該連通路を外部に開くポートが形成されたバルブハウジングとを備えた電磁弁において、
【0015】
前記プランジャの移動によって生じる容積変化を解消すべく前記作動油を該収納空間と前記環状孔との間で流通させる流通路が形成され、該流通路は、該プランジャに形成された第1通路と、該第1通路と連通し、前記コアの内周面を回避して該収納空間から該環状孔に連通する第2通路とからなることを特徴とする。
【0016】
本発明の電磁弁では、プランジャに形成された第1通路と、第1通路と連通し、コアの内周面を回避して収納空間から環状孔に連通する第2通路とにより、作動油を流通させる流通路が構成されている。この流通路がプランジャの移動によって生じる容積変化を解消する。この際、流通路の第2通路はコアの内周面を回避して収納空間から環状孔に連通しているため、作動油はコアとプランジャとの間のエアギャップを流通せず、そのエアギャップに異物が堆積するのを防止することができる。
【0017】
したがって、本発明の電磁弁によれば、プランジャの吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる。特に小型化を図った電磁弁では、エアギャップを極力小さくしているため、本発明の効果が顕著なものとなる。
【0018】
コアは、外周側にコイルを位置させる小径部と、小径部と一体をなし、バルブハウジングと当接されるフランジ部とを有し得る。この場合、第2通路は、小径部及びフランジ部の外周面に凹設された後、バルブハウジングを貫通して収納空間に連通させることができる。また、第2通路は、小径部の外周面に凹設された後、フランジ部を貫通して収納空間に連通させることもできる。これらの場合、コアの小径部の外周面に凹設された第2通路とプランジャに形成された第1通路との間を作動油が通過することになる。そのため、作動油がコアの内周面を通過することはなく、コアとプランジャとの間のエアギャップに異物が堆積するのを防止できる。
【0019】
また、第2通路はシャフトを貫通して収納空間に連通させることもできる。この場合も、作動油がコアの内周面を通過することがないため、コアとプランジャとの間のエアギャップに異物が堆積するのを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態1〜3を図面を参照しつつ説明する。
【0021】
(実施形態1)
実施形態1の電磁弁は、図1に示すように、コイル81への通電によってコア1が磁化されるソレノイド2と、コア1の磁化によって軸方向に移動可能なプランジャ83と、プランジャ83の摺動する環状孔86cを形成したケース86と、プランジャ83と同期して軸方向に移動するスプール84と、スプール84を収納する収納空間85aを形成するバルブハウジング85とを備えている。
【0022】
より詳細に説明すれば、ソレノイド2には、先端側(図の左側。以下、同様。)にフランジ部1aを有し、基端側(図の右側。以下、同様。)に小径部1bが形成された円筒形状のコア1が設けられている。図2(A)及び(B)にも示すように、小径部1bの基端側には凹部1cが軸方向で凹設され、凹部1c内には円筒形状のプランジャ83が嵌合可能になっている。こうして、コア1の内周面はプランジャ83との間で径方向で対面する僅かなエアギャップを確保している。
【0023】
コア1及びプランジャ83の周囲にはコイル81が周設されており、コア1及びコイル81は内ケース86a及び外ケース86bからなるケース86に収納され、プランジャ83は内ケース86aに形成された環状孔86cに摺動可能に収納されている。内ケース86aの基端側はキャップ88によって封止されている。また、外ケース86bの先端側はバルブハウジング85に対してかしめられている。
【0024】
また、プランジャ83の内部には貫通孔83aが形成されており、貫通孔83aの先端側にはシャフト89が圧入により固定されている。シャフト89の先端側はコア1の内周及びブッシュ100を挿通してバルブハウジング85内に延在している。図2(A)及び(B)に示すように、コア1の先端側にはブッシュ100が固定される第1孔1d及び基端側にシャフト89が挿通される第2孔1eが設けられている。そして、小径部1b及びフランジ部1aの外周面には溝1fが凹設されている。この溝1fはバルブハウジング85を貫通して収納空間85aの1つであるドレン室92に連通している。ここで、図1に示す溝83b及び貫通孔83aが第1通路であり、図2(A)及び(B)に示す溝1fが第2通路である。これら第1通路及び第2通路により流通路が構成されている。
【0025】
図1に示すように、シャフト89の先端側にはスプール84が設けられている。このスプール84には基端側からランド90a〜90eが軸方向に隔設されているととともに、各ランド90a〜90e間に4本の連通路91a〜91dが隔設されている。
【0026】
スプール84を収納するバルブハウジング85の収納空間85aでは、シャフト89とスプール84との間にドレン室92、ランド90aとランド90eとの間に摺動室93、ランド90eとバルブハウジング85の先端側との間にバネ収容室94が形成されている。摺動室内93には4本の環状溝が形成されており、バルブハウジング85には基端側から順にこれら環状溝と連通するフィードバックポート95a、供給圧導入ポート95b、制御圧導出ポート95c及びドレンポート95dが形成されている。バネ収容室94内にはコイルバネ98が設けられており、コイルバネ98はスプール84をドレン室92側に向かって付勢している。また、ドレン室92から貫通孔83a及び環状孔86cまでの間には作動油が封入されている。
【0027】
この電磁弁では、コイル81へ通電する場合、コア1が磁化され、プランジャ83が引き寄せられる。この際、矢印で示すように、ドレン室92の作動油がバルブハウジング85を貫通してコア1の溝1f及びプランジャ83の溝83b、流通孔83c、貫通孔83aを経由して環状孔86cに流入する。また、コイル81への通電を停止した場合、作動油は、矢印で示す経路を逆に、環状孔86cからドレン室92に流入する。そのため、シャフト89の断面積とプランジャ83のストロークとの積に相当する容積分の作動油がコア1の凹部1cを通過することがなく、凹部1cとプランジャ83との間のエアギャップに異物が堆積するのを防止できる。
【0028】
したがって、実施形態1の電磁弁によれば、プランジャ83の吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる。特に小型化を図った電磁弁である場合、エアギャップを極力小さくしているため、この効果が顕著なものとなる。
【0029】
(実施形態2)
実施形態2の電磁弁の主な機械的構成は、図3に示すように、図1のものと同様であり、図1に示した実施形態1の機械的構成と同一の構成については同一の符号を用いることとし、その説明を省略する。
【0030】
この電磁弁は、図3に示すように、ソレノイド12がコイル81とコア11とにより構成されている。コア11は、外周側にコイル81を位置させる小径部11bと、小径部11bと一体をなし、バルブハウジング85と当接されるフランジ部11aとを有している。図4(A)及び(B)に示すように、小径部1bの基端側には凹部11cが軸方向で凹設され、凹部11c内には円筒形状のプランジャ83が嵌合可能になっている。こうして、コア11の内周面はプランジャ83との間で径方向で対面する僅かなエアギャップを確保している。
【0031】
また、コア11の先端側にはブッシュ100が固定される第1孔11d及び基端側にシャフト89が挿通される第2孔11eが設けられている。そして、小径部11bの外周面には溝11fが凹設されている。この溝11fはフランジ部11aを貫通する連通孔11gを介して収納空間85aの1つであるドレン室92に連通している。ここで、図3に示す溝83b及び貫通孔83aが第1通路であり、図4(A)及び(B)に示す溝11f及び連通孔11gが第2通路である。これら第1通路及び第2通路で流通路が構成されている。
【0032】
この電磁弁では、コイル81へ通電する場合、図3に示すように、コア11が磁化され、プランジャ83が引き寄せられる。この際、矢印で示すように、ドレン室92の作動油がコア11の連通孔11g、溝11f及びプランジャ83の溝83b、流通孔83c、貫通孔83aを経由して環状孔86cに流入する。また、コイル81への通電を停止した場合、作動油は、矢印で示す経路を逆に、環状孔86cからドレン室92に流入する。そのため、実施形態1と同様の作動油がコア11の凹部11cを通過することがなく、凹部11cとプランジャ83との間のエアギャップに異物が堆積するのを防止することができる。
【0033】
したがって、実施形態2の電磁弁によっても、実施形態1と同様、プランジャ83の吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる。その他の作用及び効果は実施形態1と同様である。
【0034】
(実施形態3)
実施形態3の電磁弁の主な機械的構成は、図5に示すように、図1のものと同様であり、図1に示した実施形態1の機械的構成と同一の構成については同一の符号を用いることとし、その説明を省略する。
【0035】
この電磁弁は、図5に示すように、ソレノイド22がコイル81とコア21とにより構成されている。コア21は、外周側にコイル81を位置させる小径部21bと、小径部21bと一体をなし、バルブハウジング85と当接されるフランジ部21aとを有している。小径部21bの基端側には凹部21cが軸方向で凹設され、凹部21c内には円筒形状のプランジャ83が嵌合可能になっている。こうして、コア21の内周面はプランジャ83との間で径方向で対面する僅かなエアギャップを確保している。
【0036】
また、シャフト23がプランジャ83の貫通孔83aに圧入により固定されており、シャフト23がコア21の内周面及びブッシュ100を挿通してバルブハウジング85内に延在している。このシャフト23内には、先端側に向かって軸方向に延びた後、先端側で径外方向に屈曲する貫通孔23aが貫設されている。この貫通孔23aにより、プランジャ83の貫通孔83aと収納空間85aの1つであるドレン室92とが連通している。ここで、溝83b及び貫通孔83aが第1通路であり、貫通孔23aが第2通路である。これら第1通路及び第2通路で流通路が構成されている。
【0037】
この電磁弁では、コイル81へ通電する場合、コア21が磁化され、プランジャ83が引き寄せられる。この際、矢印で示すように、ドレン室92の作動油がシャフト23の貫通孔23a及びプランジャ83の溝83b、流通孔83c、貫通孔83aを経由して環状孔86cに流入する。また、コイル81への通電を停止した場合、作動油は、矢印で示す経路を逆に、環状孔86cからドレン室92に流入する。そのため、実施形態1、2と同様の作動油がコア21の凹部21cを通過することがなく、凹部21cとプランジャ83との間のエアギャップに異物が堆積するのを防止することができる。
【0038】
したがって、実施形態3の電磁弁によっても、実施形態1、2と同様、プランジャ83の吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる。その他の作用及び効果は実施形態1、2と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電磁弁に係り、コイルへ通電した状態の断面図である。
【図2】実施形態1の電磁弁のコアに係り、図(A)は上面図、図(B)は正面図である。
【図3】実施形態2の電磁弁に係り、コイルへ通電した状態の断面図である。
【図4】実施形態2の電磁弁のコアに係り、図(A)は上面図、図(B)は正面図である。
【図5】実施形態3の電磁弁に係り、コイルへ通電した状態の断面図である。
【図6】従来の電磁弁に係り、コイルへ通電しない状態の断面図である。
【図7】従来の電磁弁のコアに係り、図(A)は上面図、図(B)は正面図である。
【図8】従来の電磁弁に係り、コイルへ通電した状態の断面図である。
【符号の説明】
81…コイル
1、11、21…コア
1b、11b、21b…小径部
1a、11a、21a…フランジ部
2、12、22…ソレノイド
83…プランジャ
89、23…シャフト
91a〜91d…連通路
84…スプール
85a…収納空間
95a〜95d…ポート
85…バルブハウジング
86c…環状孔
83a、83b、1f、11f、11g、23a…流通路
83a、83b…第1通路(83a…貫通孔、83b…溝)
1f、11f、11g、23a…第2通路(1f、11f…溝、11g…連通孔、23a…貫通孔)
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁弁に関する。この電磁弁はオートマチックトランスミッションに用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6及び図8に示す電磁弁が知られている(例えば、特許文献1)。この種の電磁弁は、コイル81への通電によってコア82が磁化されるソレノイド80と、コア82の磁化によって軸方向に移動可能なプランジャ83と、プランジャ83の摺動する環状孔86cを形成したケース86と、プランジャ83と同期して軸方向に移動するスプール84と、スプール84を収納する収納空間85aを形成するバルブハウジング85とを備えている。
【0003】
より詳細に説明すれば、ソレノイド80には、先端側(図の左側。以下、同様。)にフランジ部82aを有し、基端側(図の右側。以下、同様。)に小径部82bが形成された円筒形状のコア82が設けられている。図7(A)及び(B)に示すように、小径部82bの基端側には凹部82cが軸方向で凹設され、凹部82c内には円筒形状のプランジャ83が嵌合可能になっている。こうして、コア82の内周面はプランジャ83との間で径方向で対面する僅かなエアギャップを図6に示すように確保している。図6及び図8に示すように、コア82及びプランジャ83の周囲にはコイル81が周設されており、コア82及びコイル81は内ケース86a及び外ケース86bからなるケース86に収納され、プランジャ83は内ケース86aに形成された環状孔86cに摺動可能に収納されている。内ケース86aの基端側はキャップ88によって封止されている。また、外ケース86bの先端側はバルブハウジング85に対してかしめられている。
【0004】
また、プランジャ83の内部には貫通孔83aが形成されており、貫通孔83aの先端側にはシャフト89が圧入により固定されている。シャフト89の先端側はコア82の内周及びブッシュ100を挿通してバルブハウジング85内に延在している。コア82には、図7(A)及び(B)に示すように、先端側にブッシュ100が固定される第1孔82d及び基端側にシャフト89が挿通される第2孔82fが設けられている。そして、第1、2孔82d、82fには軸方向に延びる溝82e、82gが凹設されている。また、図6及び図8に示すように、プランジャ83の外周面には先端側から基端側の途中に向かって軸方向に延びる溝83bが凹設され、溝83bと貫通孔83aとは径方向に延びる流通孔83cで連通されている。
【0005】
シャフト89の先端側にはスプール84が設けられている。このスプール84には基端側からランド90a〜90eが軸方向に隔設されているととともに、各ランド90a〜90e間に4本の連通路91a〜91dが隔設されている。
【0006】
スプール84を収納するバルブハウジング85の収納空間85aでは、シャフト89とスプール84との間にドレン室92、ランド90aとランド90eとの間に摺動室93、ランド90eとバルブハウジング85の先端側との間にバネ収容室94が形成されている。摺動室内93には4本の環状溝が形成されており、バルブハウジング85には基端側から順にこれら環状溝と連通するフィードバックポート95a、供給圧導入ポート95b、制御圧導出ポート95c及びドレンポート95dが形成されている。バネ収容室94内にはコイルバネ98が設けられており、コイルバネ98はスプール84をドレン室92に向かって付勢している。また、ドレン室92から貫通孔83a及び環状孔86cまでの間には作動油が封入されている。
【0007】
この電磁弁では、コイル81へ通電しない場合、図6に示すように、スプール84がコイルバネ98の付勢力によりドレン室92側に移動している。そのため、ランド90dが供給圧導入ポート95bを開口し、供給圧導入ポート95bから供給された作動油を制御導出ポート95cから導出している。なお、制御導出ポート95cから導出された作動油はフィードバックポート95aに還流される。
【0008】
また、コイル81へ通電する場合、図8に示すように、コイル81への通電によってコア82が磁化され、プランジャ83が引き寄せられる。そして、プランジャ83によってシャフト89がバルブハウジング85内に押出され、スプール84がバルブハウジング85の先端側に押し出される。これにより、ランド90dが供給圧導入ポート95bを次第に絞り、ランド90eがドレンポート95bを次第に開口することにより、作動油の油圧を下降させる。
【0009】
この際、矢印で示すように、ドレン室92の作動油がコア82の溝82e、82g並びにプランジャ83の溝83b、流通孔83c及び貫通孔83aを経由して環状孔86cに流入する。また、コイル81への通電を停止した場合、作動油は、矢印で示す経路を逆に、環状孔86cからドレン室92に流入する。この作動油がプランジャ83に対してダンパとして働くことになる。
【0010】
こうして、この電磁弁では、作動油のダンパ作用によりプランジャ83の急激な移動を防止して、スプール84の自動振動及び供給圧導入ポート95bから供給された作動油の油圧振動を回避している。また、コア82とプランジャ83とのエアギャップを極力小さくして、プランジャ83の吸引力の低下を防止している。こうして、この電磁弁では、小型化を実現するとともに、アクチュエータの滑らかな作動を確保している。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−166641号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の電磁弁では、プランジャ83の作動に伴って移動する作動油がすべてコア82の内周面を通過しているため、コア82の内周、特に凹部82cには、図6に示すように、コア82とプランジャ83との間のエアギャップを作動油が通過しにくいことから異物が堆積し易い。図6に示すように、小型化を図るためコア82とプランジャ83との間のエアギャップを小さくすると、さらに異物が通過しにくくなり、堆積し易くなる。こうして、エアギャップに異物が堆積すると、プランジャの吸引力の低下を招き、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができない場合が起こり得る。
【0013】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、プランジャの吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる電磁弁を提供することを解決すべき課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁弁は、コイルへの通電によって磁化されるコアをもつソレノイドと、該コアの磁化によって軸方向に移動可能なプランジャと、該プランジャの摺動する環状孔を形成したケースと、該プランジャに固定され、該コアの内周面を摺動して軸方向に延在するシャフトと、該シャフトと当接して軸方向に移動し、作動油を流通させ得る連通路をもつスプールと、該スプールを収納する収納空間を形成し、該連通路を外部に開くポートが形成されたバルブハウジングとを備えた電磁弁において、
【0015】
前記プランジャの移動によって生じる容積変化を解消すべく前記作動油を該収納空間と前記環状孔との間で流通させる流通路が形成され、該流通路は、該プランジャに形成された第1通路と、該第1通路と連通し、前記コアの内周面を回避して該収納空間から該環状孔に連通する第2通路とからなることを特徴とする。
【0016】
本発明の電磁弁では、プランジャに形成された第1通路と、第1通路と連通し、コアの内周面を回避して収納空間から環状孔に連通する第2通路とにより、作動油を流通させる流通路が構成されている。この流通路がプランジャの移動によって生じる容積変化を解消する。この際、流通路の第2通路はコアの内周面を回避して収納空間から環状孔に連通しているため、作動油はコアとプランジャとの間のエアギャップを流通せず、そのエアギャップに異物が堆積するのを防止することができる。
【0017】
したがって、本発明の電磁弁によれば、プランジャの吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる。特に小型化を図った電磁弁では、エアギャップを極力小さくしているため、本発明の効果が顕著なものとなる。
【0018】
コアは、外周側にコイルを位置させる小径部と、小径部と一体をなし、バルブハウジングと当接されるフランジ部とを有し得る。この場合、第2通路は、小径部及びフランジ部の外周面に凹設された後、バルブハウジングを貫通して収納空間に連通させることができる。また、第2通路は、小径部の外周面に凹設された後、フランジ部を貫通して収納空間に連通させることもできる。これらの場合、コアの小径部の外周面に凹設された第2通路とプランジャに形成された第1通路との間を作動油が通過することになる。そのため、作動油がコアの内周面を通過することはなく、コアとプランジャとの間のエアギャップに異物が堆積するのを防止できる。
【0019】
また、第2通路はシャフトを貫通して収納空間に連通させることもできる。この場合も、作動油がコアの内周面を通過することがないため、コアとプランジャとの間のエアギャップに異物が堆積するのを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態1〜3を図面を参照しつつ説明する。
【0021】
(実施形態1)
実施形態1の電磁弁は、図1に示すように、コイル81への通電によってコア1が磁化されるソレノイド2と、コア1の磁化によって軸方向に移動可能なプランジャ83と、プランジャ83の摺動する環状孔86cを形成したケース86と、プランジャ83と同期して軸方向に移動するスプール84と、スプール84を収納する収納空間85aを形成するバルブハウジング85とを備えている。
【0022】
より詳細に説明すれば、ソレノイド2には、先端側(図の左側。以下、同様。)にフランジ部1aを有し、基端側(図の右側。以下、同様。)に小径部1bが形成された円筒形状のコア1が設けられている。図2(A)及び(B)にも示すように、小径部1bの基端側には凹部1cが軸方向で凹設され、凹部1c内には円筒形状のプランジャ83が嵌合可能になっている。こうして、コア1の内周面はプランジャ83との間で径方向で対面する僅かなエアギャップを確保している。
【0023】
コア1及びプランジャ83の周囲にはコイル81が周設されており、コア1及びコイル81は内ケース86a及び外ケース86bからなるケース86に収納され、プランジャ83は内ケース86aに形成された環状孔86cに摺動可能に収納されている。内ケース86aの基端側はキャップ88によって封止されている。また、外ケース86bの先端側はバルブハウジング85に対してかしめられている。
【0024】
また、プランジャ83の内部には貫通孔83aが形成されており、貫通孔83aの先端側にはシャフト89が圧入により固定されている。シャフト89の先端側はコア1の内周及びブッシュ100を挿通してバルブハウジング85内に延在している。図2(A)及び(B)に示すように、コア1の先端側にはブッシュ100が固定される第1孔1d及び基端側にシャフト89が挿通される第2孔1eが設けられている。そして、小径部1b及びフランジ部1aの外周面には溝1fが凹設されている。この溝1fはバルブハウジング85を貫通して収納空間85aの1つであるドレン室92に連通している。ここで、図1に示す溝83b及び貫通孔83aが第1通路であり、図2(A)及び(B)に示す溝1fが第2通路である。これら第1通路及び第2通路により流通路が構成されている。
【0025】
図1に示すように、シャフト89の先端側にはスプール84が設けられている。このスプール84には基端側からランド90a〜90eが軸方向に隔設されているととともに、各ランド90a〜90e間に4本の連通路91a〜91dが隔設されている。
【0026】
スプール84を収納するバルブハウジング85の収納空間85aでは、シャフト89とスプール84との間にドレン室92、ランド90aとランド90eとの間に摺動室93、ランド90eとバルブハウジング85の先端側との間にバネ収容室94が形成されている。摺動室内93には4本の環状溝が形成されており、バルブハウジング85には基端側から順にこれら環状溝と連通するフィードバックポート95a、供給圧導入ポート95b、制御圧導出ポート95c及びドレンポート95dが形成されている。バネ収容室94内にはコイルバネ98が設けられており、コイルバネ98はスプール84をドレン室92側に向かって付勢している。また、ドレン室92から貫通孔83a及び環状孔86cまでの間には作動油が封入されている。
【0027】
この電磁弁では、コイル81へ通電する場合、コア1が磁化され、プランジャ83が引き寄せられる。この際、矢印で示すように、ドレン室92の作動油がバルブハウジング85を貫通してコア1の溝1f及びプランジャ83の溝83b、流通孔83c、貫通孔83aを経由して環状孔86cに流入する。また、コイル81への通電を停止した場合、作動油は、矢印で示す経路を逆に、環状孔86cからドレン室92に流入する。そのため、シャフト89の断面積とプランジャ83のストロークとの積に相当する容積分の作動油がコア1の凹部1cを通過することがなく、凹部1cとプランジャ83との間のエアギャップに異物が堆積するのを防止できる。
【0028】
したがって、実施形態1の電磁弁によれば、プランジャ83の吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる。特に小型化を図った電磁弁である場合、エアギャップを極力小さくしているため、この効果が顕著なものとなる。
【0029】
(実施形態2)
実施形態2の電磁弁の主な機械的構成は、図3に示すように、図1のものと同様であり、図1に示した実施形態1の機械的構成と同一の構成については同一の符号を用いることとし、その説明を省略する。
【0030】
この電磁弁は、図3に示すように、ソレノイド12がコイル81とコア11とにより構成されている。コア11は、外周側にコイル81を位置させる小径部11bと、小径部11bと一体をなし、バルブハウジング85と当接されるフランジ部11aとを有している。図4(A)及び(B)に示すように、小径部1bの基端側には凹部11cが軸方向で凹設され、凹部11c内には円筒形状のプランジャ83が嵌合可能になっている。こうして、コア11の内周面はプランジャ83との間で径方向で対面する僅かなエアギャップを確保している。
【0031】
また、コア11の先端側にはブッシュ100が固定される第1孔11d及び基端側にシャフト89が挿通される第2孔11eが設けられている。そして、小径部11bの外周面には溝11fが凹設されている。この溝11fはフランジ部11aを貫通する連通孔11gを介して収納空間85aの1つであるドレン室92に連通している。ここで、図3に示す溝83b及び貫通孔83aが第1通路であり、図4(A)及び(B)に示す溝11f及び連通孔11gが第2通路である。これら第1通路及び第2通路で流通路が構成されている。
【0032】
この電磁弁では、コイル81へ通電する場合、図3に示すように、コア11が磁化され、プランジャ83が引き寄せられる。この際、矢印で示すように、ドレン室92の作動油がコア11の連通孔11g、溝11f及びプランジャ83の溝83b、流通孔83c、貫通孔83aを経由して環状孔86cに流入する。また、コイル81への通電を停止した場合、作動油は、矢印で示す経路を逆に、環状孔86cからドレン室92に流入する。そのため、実施形態1と同様の作動油がコア11の凹部11cを通過することがなく、凹部11cとプランジャ83との間のエアギャップに異物が堆積するのを防止することができる。
【0033】
したがって、実施形態2の電磁弁によっても、実施形態1と同様、プランジャ83の吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる。その他の作用及び効果は実施形態1と同様である。
【0034】
(実施形態3)
実施形態3の電磁弁の主な機械的構成は、図5に示すように、図1のものと同様であり、図1に示した実施形態1の機械的構成と同一の構成については同一の符号を用いることとし、その説明を省略する。
【0035】
この電磁弁は、図5に示すように、ソレノイド22がコイル81とコア21とにより構成されている。コア21は、外周側にコイル81を位置させる小径部21bと、小径部21bと一体をなし、バルブハウジング85と当接されるフランジ部21aとを有している。小径部21bの基端側には凹部21cが軸方向で凹設され、凹部21c内には円筒形状のプランジャ83が嵌合可能になっている。こうして、コア21の内周面はプランジャ83との間で径方向で対面する僅かなエアギャップを確保している。
【0036】
また、シャフト23がプランジャ83の貫通孔83aに圧入により固定されており、シャフト23がコア21の内周面及びブッシュ100を挿通してバルブハウジング85内に延在している。このシャフト23内には、先端側に向かって軸方向に延びた後、先端側で径外方向に屈曲する貫通孔23aが貫設されている。この貫通孔23aにより、プランジャ83の貫通孔83aと収納空間85aの1つであるドレン室92とが連通している。ここで、溝83b及び貫通孔83aが第1通路であり、貫通孔23aが第2通路である。これら第1通路及び第2通路で流通路が構成されている。
【0037】
この電磁弁では、コイル81へ通電する場合、コア21が磁化され、プランジャ83が引き寄せられる。この際、矢印で示すように、ドレン室92の作動油がシャフト23の貫通孔23a及びプランジャ83の溝83b、流通孔83c、貫通孔83aを経由して環状孔86cに流入する。また、コイル81への通電を停止した場合、作動油は、矢印で示す経路を逆に、環状孔86cからドレン室92に流入する。そのため、実施形態1、2と同様の作動油がコア21の凹部21cを通過することがなく、凹部21cとプランジャ83との間のエアギャップに異物が堆積するのを防止することができる。
【0038】
したがって、実施形態3の電磁弁によっても、実施形態1、2と同様、プランジャ83の吸引力の低下を防止して、アクチュエータの滑らかな作動を確保することができる。その他の作用及び効果は実施形態1、2と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電磁弁に係り、コイルへ通電した状態の断面図である。
【図2】実施形態1の電磁弁のコアに係り、図(A)は上面図、図(B)は正面図である。
【図3】実施形態2の電磁弁に係り、コイルへ通電した状態の断面図である。
【図4】実施形態2の電磁弁のコアに係り、図(A)は上面図、図(B)は正面図である。
【図5】実施形態3の電磁弁に係り、コイルへ通電した状態の断面図である。
【図6】従来の電磁弁に係り、コイルへ通電しない状態の断面図である。
【図7】従来の電磁弁のコアに係り、図(A)は上面図、図(B)は正面図である。
【図8】従来の電磁弁に係り、コイルへ通電した状態の断面図である。
【符号の説明】
81…コイル
1、11、21…コア
1b、11b、21b…小径部
1a、11a、21a…フランジ部
2、12、22…ソレノイド
83…プランジャ
89、23…シャフト
91a〜91d…連通路
84…スプール
85a…収納空間
95a〜95d…ポート
85…バルブハウジング
86c…環状孔
83a、83b、1f、11f、11g、23a…流通路
83a、83b…第1通路(83a…貫通孔、83b…溝)
1f、11f、11g、23a…第2通路(1f、11f…溝、11g…連通孔、23a…貫通孔)
Claims (4)
- コイルへの通電によって磁化されるコアをもつソレノイドと、該コアの磁化によって軸方向に移動可能なプランジャと、該プランジャの摺動する環状孔を形成したケースと、該プランジャに固定され、該コアの内周面を摺動して軸方向に延在するシャフトと、該シャフトと当接して軸方向に移動し、作動油を流通させ得る連通路をもつスプールと、該スプールを収納する収納空間を形成し、該連通路を外部に開くポートが形成されたバルブハウジングとを備えた電磁弁において、
前記プランジャの移動によって生じる容積変化を解消すべく前記作動油を該収納空間と前記環状孔との間で流通させる流通路が形成され、該流通路は、該プランジャに形成された第1通路と、該第1通路と連通し、前記コアの内周面を回避して該収納空間から該環状孔に連通する第2通路とからなることを特徴とする電磁弁。 - コアは、外周側にコイルを位置させる小径部と、該小径部と一体をなし、バルブハウジングと当接されるフランジ部とを有し、第2通路は、該小径部及び該フランジ部の外周面に凹設された後、該バルブハウジングを貫通して収納空間に連通していることを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
- コアは、外周側にコイルを位置させる小径部と、該小径部と一体をなし、バルブハウジングと当接されるフランジ部とを有し、第2通路は、該小径部の外周面に凹設された後、該フランジ部を貫通して収納空間に連通していることを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
- 第2通路はシャフトを貫通して収納空間に連通していることを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
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