JP2004115829A - 鋼板洗浄装置 - Google Patents

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Masanori Hoshino
星野 正則
Sukebumi Takemura
武村 資文
Koichi Terahara
寺原 弘一
Tomohide Kamiyama
神山 知英
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Nippon Steel Corp
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Abstract

【課題】アルカリ電解後に残留している鋼板表面汚れをほぼ完全に除去することを可能にする鋼板洗浄装置を提供すること。
【解決手段】アルカリ電解槽の後にアルカリスプレー装置を配置し、該アルカリスプレー装置の後に鋼板表面のアルカリ液を搾り取るリンガーロールを配設した鋼板洗浄装置。アルカリ電解槽の前に、アルカリ浸漬槽もしくはアルカリスプレー槽を配置すること、また、リンガーロールの後に、温水もしくは水を吹付けながら鋼板をブラッシングするブラシスクラバーを設置することが好ましい。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼板の洗浄装置、特に、冷延帯状鋼板のアルカリ電解槽による洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷延帯状鋼板は、その表面に圧延時の圧延油や異物などが付着しており、これらを後工程に装入する前に必ず洗浄して除去する必要がある。この冷延鋼板の洗浄装置として、従来からアルカリ溶液を用いたアルカリ電解洗浄装置が用いられてきた。このアルカリ電解装置では、アルカリ溶液に鋼板を浸漬し、鋼板表面に近接した位置に設けた電極によってアルカリ溶液の電気分解を行ない、鋼板から発生するガス気泡により表面の汚れを剥離除去している。
【0003】
しかしながら、アルカリ電解洗浄だけでは鋼板表面の汚れ、特に圧延油などは完全には洗浄できない。また、アルカリ電解で完全に洗浄しようとすると、長大なアルカリ電解槽が必要となり、設備面で困難である。従来においても、圧延材に付着する油分を効率よく除去するために、アルカリ液をスプレーしたり(例えば、特許文献1〜3参照)、アルカリ溶液の噴射とブラシロールとを組み合わせる洗浄手段が提案されている(例えば、特許文献4参照)が、いずれも満足すべき洗浄性を得ることができなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−245526号公報(段落[0004][0005]、図1)
【特許文献2】
特開平8−218190号公報(段落[0012]、図1)
【特許文献3】
特開平9−13184号公報(段落[0015]、図1)
【特許文献4】
特開平11−269678号公報(段落[0028]、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来の問題点を解消するとともに、アルカリ電解後に残留している鋼板表面汚れをほぼ完全に除去することを可能にする鋼板洗浄装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の要旨は次の通りである。
(1)アルカリ電解槽の後にアルカリスプレー装置を配置し、該アルカリスプレー装置の後に鋼板表面のアルカリ液を搾り取るリンガーロールを配設したことを特徴とする鋼板洗浄装置。
(2) アルカリ電解槽の前に、アルカリ浸漬槽もしくはアルカリスプレー槽を配置したことを特徴とする(1)記載の鋼板洗浄装置。
(3) リンガーロールの後に、温水もしくは水を吹付けながら鋼板をブラッシングするブラシスクラバーを設置したことを特徴とする(1)又は(2)記載の鋼板洗浄装置。
(4) アルカリスプレー装置は、鋼板に対し両面サイドにヘッダー管を有し、該ヘッダー管には鋼板表面の全幅にわたってアルカリ液が吹付け可能となるように複数のノズルが設置されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項記載の鋼板洗浄装置。
(5) アルカリスプレー装置におけるアルカリ液供給ポンプの吐出圧を0.2MPa以上とすることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載の鋼板洗浄装置。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す設備配列は、本発明に係る洗浄装置の一実施例であり、鋼板1の進行方向に沿って、アルカリスプレー槽2A、横型のアルカリ電解槽3A、アルカリスプレー装置4、リンガーロール5及びブラシスクラバー6と順次配列されている。鋼板1は、まずアルカリ溶液に濡らすためにアルカリスプレー槽2Aに装入された後、デフレクターロール8を経てアルカリ電解槽3Aに送りこまれ、そこでアルカリ溶液と電極7によるアルカリ電解作用により、鋼板表面に強固に付着している汚れを電気分解することにより表面から浮かした状態にする。この浮かした汚れを次のアルカリスプレー装置4におけるアルカリ液の噴射により除去した後、リンガーロール5により鋼板表面のアルカリ溶液を搾り取り、最後にブラシスクラバー6による温水又は水を吹付けて鋼板をブラッシングし、鋼板表面から汚れを取り除く。
【0008】
本発明においては、アルカリ電解槽3Aの後にアルカリ溶液を噴射するアルカリスプレー装置4を配置したことを大きな特徴としている。例えば、アルカリスプレー装置4の前に、アルカリ電解槽の代わりにブラシなどの機械的な汚れ手段を設けて汚れ除去を行った場合、残留していた汚れは鋼板に強固に付着したままとなり、アルカリスプレーを実施しても、汚れは除去できない。また、アルカリ電解槽の直後にリンガーロールを設ける場合も考えられるが、これではアルカリ電解によって鋼板から浮いた汚れがリンガーロールによる圧下で再び鋼板に圧着されるため、その後アルカリスプレーしても汚れは除去できない。さらに、スプレーする液体にアルカリ溶液以外を使用した場合には、アルカリと鋼板表面の油分にて形成された石鹸成分が洗い流されてしまうため、洗浄効果が減殺される。
そこで、本発明の如くアルカリ電解を実施した後にアルカリ溶液をスプレーすることで、初めて残留していた鋼板表面の汚れを浮かした状態でスプレーにより除去できるのである。このとき鋼板表面に形成された石鹸成分が汚れの除去を助長する。
【0009】
本発明においては、上記した設備で少なくともアルカリ電解槽3A、アルカリスプレー装置4及びリンガーロール5は必須であるが、図1の如くアルカリ電解槽3Aの前にアルカリスプレー槽2Aを設置することで、電解前の鋼板表面をアルカリ液で濡らし、電解効率を高めて汚れを表面から早めに浮かせた状態にし、後のアルカリスプレー装置4による汚れの剥離除去を有効にする。なお、このアルカリスプレー槽2Aに代えて鋼板を浸漬して濡らす形式のアルカリ浸漬槽(後述する図2の2B参照)とすることもできる。
【0010】
また、本発明ではリンガーロール5の下流側にブラシスクラバー6を配置しているが、該ブラシスクラバー6では温水又は水を鋼板にかけてからブラッシングして残っているアルカリを充分取り去り、鋼板表面を清浄にするものである。なお、図示していないが最終的には鋼板はリンス洗浄される。このようにアルカリスプレー装置の後にブラシスクラバー6を配置した場合、鋼板の汚れをブラシスクラバーに持ち込まなくなるため、ブラシへの汚れが付着せず、ブラシについた汚れが鋼板に再転写することがなくなり、洗浄性が向上する。
【0011】
図2及び図3は本発明の他の実施例を示すもので、アルカリ電解槽3Bとして竪型のものを、アルカリ電解前のアルカリ溶液に濡らす手段として竪型のアルカリ浸漬槽2Bを用いたものである。9は竪型のアルカリ電解槽3Bとアルカリ浸漬槽2B内で鋼板1の方向を変更するシンクロールである。図2の例では、図1と同様にアルカリスプレー装置4をアルカリ電解槽3Bとは独立した形(電解槽を出た鋼板が水平姿勢になった位置)で設けているが、図3ではこのアルカリスプレー装置4をアルカリ電解槽3Bの内部で電解槽の溶液から引き上げられた位置でノズルにより噴射する形式としている。図3の例では噴射されたアルカリ溶液はそのまま電解槽3B中に落ちるため、図1や図2と異なりスプレー排出液の処理機構は不要である。
図1〜図3に示す洗浄装置は、設備の設置スペース、被洗浄材料の種類やサイズ等の各種条件を考慮して適宜選択すればよい。
【0012】
次に、図4はアルカリスプレー装置の循環系統の一例を示す。鋼板に対するアルカリスプレーは鋼板表裏全幅にわたって行われないと、スプレーがかからないところに汚れが残ってしまう。このため本発明におけるアルカリスプレー装置4では、鋼板1に対し両面サイドにヘッダー管を有し、該ヘッダー管には鋼板表面の全幅にわたってアルカリ溶液が吹付け可能となるように複数のノズル10を設置している。ノズル10から噴射されるアルカリ溶液はタンク11からポンプを介して一定圧力で供給されるが、鋼板に噴射されて落下排出されたアルカリ溶液は集められてタンク11に戻され、そこで再度適正な温度と濃度等に調整されて循環使用される。リンガーロール5で搾り取られたアルカリ溶液もタンク11に戻される。
【0013】
ノズル10から鋼板表面に吹付けられるアルカリ溶液は、そのスプレー圧力がある程度の圧力を超えないと、良好な洗浄効果(浮いた汚れを確実に剥離除去する機能)を発揮しない。図5は本発明者らが実施したアルカリスプレー効果を確認するために行った実験結果を示すものである。横軸にスプレー圧力(供給ポンプ吐出圧)、縦軸に洗浄汚れ評点をとったもので、具体的には洗浄後の鋼板表面にセロテープ(登録商標)を貼り付け後剥離し、該セロテープを白紙に再貼り付けしたものの色を限界サンプルと比較し、汚れ度合いを評点付けするというセロテープテストを行い、評点5以上を合格としたものである。洗浄無し、アルカリスプレー無し、圧力0.1MPaでは合格とならなかったが、圧力が0.2MPaを超えると評点が5以上となり良好な洗浄結果が得られた。なお、ポンプ吐出圧は実用的には0.3MPa以上が望ましい。
【0014】
【発明の効果】
以上の如く本発明に係る洗浄装置によれば、少なくともアルカリ電解槽の後にアルカリスプレー装置とリンガーロールを設置することで、効果的に鋼板表面に付着した圧延油などの汚れを除去することが可能となり、鋼板の洗浄性の向上に寄与する。また、アルカリ電解の前にアルカリスプレーやアルカリ溶液への浸漬することや、リンガーロールの後にブラシスクラバーを設けることにより、一層洗浄効果をあげることも可能となる。さらに、アルカリスプレーとして鋼板全幅をカバーする複数個のノズルを設けることで、効率的にアルカリ溶液の吹付けが行えるとともに設備的にも安価に済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼板洗浄装置の一実施形態例を示す設備配置図である。
【図2】本発明に係る鋼板洗浄装置の他の実施形態例を示す設備配置図である。
【図3】本発明に係る鋼板洗浄装置のさらに別の実施形態例を示す設備配置図である。
【図4】本発明におけるアルカリスプレー装置のアルカリ溶液の供給系統を示す図である。
【図5】本発明のアルカリスプレー効果を確認するための実験結果を示す図である。
【符号の説明】
1  鋼板            2A アルカリスプレー槽
2B アルカリ浸漬槽       3A 横型アルカリ電解槽
3B 縦型アルカリ電解槽     4  アルカリスプレー装置
5  リンガーロール       6  ブラシスクラバー
7  電極            8  デフレクターロール
9  シンクロール        10 アルカリ吹付けノズル
11 タンク

Claims (5)

  1. アルカリ電解槽の後にアルカリスプレー装置を配置し、該アルカリスプレー装置の後に鋼板表面のアルカリ液を搾り取るリンガーロールを配設したことを特徴とする鋼板洗浄装置。
  2. アルカリ電解槽の前に、アルカリ浸漬槽もしくはアルカリスプレー槽を配置したことを特徴とする請求項1記載の鋼板洗浄装置。
  3. リンガーロールの後に、温水もしくは水を吹付けながら鋼板をブラッシングするブラシスクラバーを設置したことを特徴とする請求項1又は2記載の鋼板洗浄装置。
  4. アルカリスプレー装置は、鋼板に対し両面サイドにヘッダー管を有し、該ヘッダー管には鋼板表面の全幅にわたってアルカリ液が吹付け可能となるように複数のノズルが設置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鋼板洗浄装置。
  5. アルカリスプレー装置におけるアルカリ液供給ポンプの吐出圧を0.2MPa以上とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鋼板洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105543859A (zh) * 2014-10-31 2016-05-04 广东新会中集特种运输设备有限公司 薄钢板自动除油装置

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