JP2004112196A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Hajime Tsukahara
塚原 元
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Abstract

【課題】アナログ方式をデジタル方式に変更した場合でも画像特性に互換性を持たせることで、画像パターン種類によらず、いかなる画像の地肌も除去可能なアルゴリズムを有する画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】画像入力装置1は、CCDセンサにより原稿を読み取ったアナログ信号をA/Dコンバータ(図示せず)によりデジタル信号に変換し、シェーディング処理を行う。地肌除去装置2は、画像入力装置1から送信された画像信号の地肌濃度を検出して地肌除去処理を行う装置である。画像処理装置3は、MTF補正、変倍処理、ガンマ補正、2値/多値化処理等を行う装置である。画像出力装置4は画像処理装置3により処理された画像信号を受信し、電子写真方式等の出力装置で画像を形成し、出力する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明のデジタル複写機、スキャナ、ファクシミリ等に用いられる画像読み取り装置に関し、特に読み取り画像信号のピークレベルにから画像処理を行う画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
新聞、時刻表、再生紙、色紙等の用紙の読み取りを行った場合、地肌の濃度が高いため、CCDセンサ等の原稿読み取り手段で読み取った画像データをそのまま出力すると、再現された原稿は地肌が出て汚いものとなり、文字部等も見ずらい原稿となってしまう。このような、地肌が一定の濃度を持った原稿に対しては、従来、原稿の地肌濃度のピークを検出し、そのピーク値によって読み取り画像を補正していた。
【0003】
このような問題を解決することを目的として以下のような従来技術がある。
アナログ的に画像読み取り信号のピークレベルをコンデンサで保持するアナログ方式は、検出時における高速応答性とホールド時における長時間ホールド性とを、回路構成を増大させることなく両立させている(特許文献1参照)。
【0004】
A/D変換後の画像読み取り信号のピークレベルをデジタルデータとして保持するデジタル方式では、プリスキャンをしなくても原稿の全体を考慮した地肌濃度の検出、除去、制御のふらつきのない安定した地肌除去を可能し、地肌濃度判定の制度の向上を図っている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−225138号公報
【特許文献2】
特開平6−311359号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コスト、部品バラツキ、信頼性等の面から近年、デジタル方式を採用する装置が増加してきている。デジタル的にピークホールドを行うの装置は、デジタル化された画像信号のライン単位での平均値を算出し、平均値に所定のオフセット値を加算することでピークホールドラインを決定するものである。従来アナログ方式により画像読み取り装置を設計してきた企業としては、デジタル方式に変更した場合、両方式のピークホールド追従特性の違いにより、画像特性に差異が生じると従来機との画像特性の互換性を損なうことでのユーザからのクレームが発生する等の問題が発生する可能性がある。
【0007】
従来のアナログ方式からデジタル方式に変更した場合、画像特性に差異がでてしまう。ライン単位での平均値からピークホールドレベルを算出していることから、例えば半分が地肌で残り半分が中間調画像のような場合、地肌にピークホールドレベルが追従しきらないことからピークホールドレベルが低くなってしまい、地肌以外の高濃度原稿領域の画像まで飛ばしてしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、従来のアナログ方式の画像読み取り装置をデジタル方式に変更した場合でも画像特性に互換性を持たすことで、デジタル方式として、画像パターン種類によらず、いかなる画像の地肌も除去可能なアルゴリズムを備えた画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の画像読み取り装置は、原稿面を光学的に走査し、一次元ラインセンサによって読み取る光学的読み取り手段と、一次元ラインセンサで読み取り、デジタル信号に変換された画像信号から地肌レベルを検出、保持するピークホールド手段と、画像信号とピークホールドレベルから次ラインのピークホールドレベルを演算する演算手段と、ライン単位でピークホールドレベルを更新する更新手段と、ピークホールド値に基づいて入力画像信号の地肌除去を行う地肌除去手段を有する画像読み取り装置において、1ラインを固定画素単位のブロックに分割し、ブロック単位の平均値からピークホールドレベルの検出する検出手段と、ピークホールドレベルを設定する設定手段と、濃度の濃い原稿を読み取る読み取り手段を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像読み取り装置であって、ピークホールドホールド手段は、一次元ラインセンサで読み取りデジタル信号に変換された画像信号から地肌レベルを検出、保持する際に、ピークホールドレベルの基準を最低値にすることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像読み取り装置であって、設定手段は、ピークホールドレベルを外部から任意設定可能にすることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像読み取り装置であって、設定手段は、ピークホールドレベルを設定する手段として操作部を有し、複数の設定値の中から任意の値を選択可能としたことを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の画像読み取り装置であって、設定手段は、複数の設定値を設定する際に、原稿の地肌色を操作部から選択可能としたことを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項3記載の画像読み取り装置であって、ピークホールドレベルは、操作部から任意の値を設定可能としたことを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の画像読み取り装置であって、読み取り手段は、濃度の濃い原稿を読み取る読取モードを設け、読み取りモードが選択された場合には原稿読み取りに先だって原稿の地肌レベルを検出した後に原稿読み取り動作を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項1または2記載の画像読み取り装置であって、読み取りモードは、濃度の濃い原稿を読み取る読取モードの選択を操作部から選択可能としたことを特徴とする。
【0017】
請求項9記載の発明は、請求項3記載の画像読み取り装置であって、ピークホールド手段は、地肌レベル検出エリアを選択できることを特徴とする。
【0018】
請求項10記載の発明は、請求項4記載の画像読み取り装置であって、ピークホールド手段は、地肌レベル検出エリアの指定を操作部から指定可能としたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
図1は、画像読み取り装置の基本構成を示すブロック図である。
画像読み取り装置は、画像入力装置1と地肌除去装置2、画像処理装置3、画像出力装置4から構成されている。画像入力装置1は、CCDセンサにより原稿を読み取ったアナログ信号をA/Dコンバータ(図示せず)によりデジタル信号に変換し、シェーディング処理を行う。地肌除去装置2は、画像入力装置1から送信された画像信号の地肌濃度を検出して地肌除去処理を行う装置である。画像処理装置3は、MTF補正、変倍処理、ガンマ補正、2値/多値化処理等を行う装置である。画像出力装置4は画像処理装置3により処理された画像信号を受信し、電子写真方式等の出力装置で画像を形成し、出力する装置であり、これら一連の動作はシステム制御装置(図示せず)により制御される。
【0020】
図2は、地肌除去装置2の構成を示したブロック図である。
地肌除去装置2は、ブロック単位平均算出部5とブロック平均−PH値差分算出部6、定数A立ち上がり演算部7、重加算平均8、定数B立ち下がり演算部9、オフセット加減算部10、Low Limit 比較部11、地肌除去部12から構成されている。
【0021】
次に図2に示した各ブロックの動作について説明する。
ブロック単位平均算出部5は、図3を参照しながら説明する。
1ラインをブロック[1]〜ブロック[i]に分割し、各ブロックの平均値AVE[1]〜AVE[i]を算出する。1ライン内のピークレベル検出ブロック数は下記式から算出される。
PW_WIDTH:1ラインピーク検出画素数
BK_WIDTH:1ブロック画素数
ピークレベル検出ブロック数=PW_WIDTH/BK_WIDTH
【0022】
ブロック平均値−PH値差分算出部6と定数A立ち上がり演算部7について説明する。
例として、ピークホールドの立ち上がり追従特性を600dpi読み取り装置において10mm×10mmの白地肌(入力データ)で99%(5τ)の追従特性を目指すとする(白地肌以外は全黒データを想定)。
アナログ方式では10mm×10mmの画素数(236画素×236画素)の時間で5τの充電時定数となるコンデンサ、抵抗の定数となり、本発明のピークホールド方式では1ラインで追従させる割合は下記式となる。
1−EXP(−5 / 236)=0.02096
【0023】
ここで、理想状態を仮定して、1ラインに236画素の同じレベルの白地肌があった場合に(白地肌以外は全黒データを想定)ライン単位で現在のピークホールドレベルを上昇させる値を求めると下記式となる。
(現ピークホールドレベルを上昇させる値)=(入力データ−現ピークホールドレベル)× 236× 0.02096×(1/236)
1.“(入力データ−現ピークホールドレベル)× 236”の項は、236画素同レベルの入力データが入って来た時の(入力データ−現ピークホールドレベル)の差分が236画素分あるために236を乗算している。
2.“ 0.02096×(1/236) ”の項は、1ラインでピークホールドレベルを上昇させる割合は、(入力データ−現ピークホールドレベル)の値を100%と考えた場合、2.096%分上昇させることを意味する。236で減算している理由としては、1ライン中に同レベルの白地肌が236画素あることを想定しているため、読み取り解像度に応じた1ラインの上昇分に換算するためである。
ここで、
0.02096 ×(1/236) =1/αとすると
α=11260
上記は236画素の入力データレベルがピークホールドレベルを超過した値の1/αだけ、現ピークホールドレベルを上昇させるということになる。ここで、αを定義しているのは、回路構成の容易性から算出している。
【0024】
本発明では1ラインをブロック単位で分割して1つの平均値を算出しているため、立ち上がり追従定数:Aは下記となる。
A=α/(1ブロック画素数)
例えば、1ブロックの画素数を192画素と仮定した場合、
A=11260 /192=59となる。
上記ピークホールド追従演算により、デジタル方式でアナログ方式と同等なピークホールド追従特性とすることができると同時に、デジタル方式としていかなる画像に関しても忠実な地肌へのピークホールド追従が可能となる。
【0025】
重加算平均部8について説明する。
j:副走査ライン変数
IIRden[j] :分母変数
IIRnum[j] :分子変数
IIRrem[j−1] :前ライン重加算平均結果の余り
PH[j] :現ラインピークホールドレベル
PH[j−1] :前ラインピークホールドレベル
PH[j] =(IIRrem[j−1] +(PH[j−1]×(IIRden[j]−IIRnum[j]))+(PH[j]×IIRnum[j]))/IIRden[j]
上記、重加算平均により定数A立ち上がり演算部7結果に対して、さらに追従速度を遅らせる方向に制御が可能である。
【0026】
定数B立ち下がり演算部9について説明する。
例として、ピークホールドの立ち下がり追従特性を600dpi読み取り装置において副走査420mmのライン数で63%(1τ)の追従特性を目指すとする(副走査420mmの期間立ち上がり演算によりピークホールドレベルが上昇しないことを想定)。アナログ方式では副走査420mmのライン数(9921ライン)の時間で1τの放電時定数となるコンデンサ、抵抗の定数となり、本発明のピークホールド方式では1ラインでの追従レベルは下記式となる。
1− EXP(−1 /9921)=0.00010079
ライン単位で現在のピークホールドレベルを下降させる値は下記式となる。
(現ピークホールドレベルを下降させる値)=(現ピークホールドレベル)×0.00010079
ここで、
0.00010079=1/B とすると
B =9922( Bを立ち下がり追従定数とする)
ライン毎に現ピークホールドレベルの1/Bだけ現ピークホールドレベルを下降させるということである。上記ピークホールド追従演算により、デジタル方式でアナログ方式と同等なピークホールド追従特性とすることができる。
【0027】
オフセット加減算部10は、定数B立ち下がり演算部9で確定したピークホールドレベルに対して、任意定数の加算または減算を行う。Low Limit 比較部11は、下記の条件の場合、ピークホールドレベルを予め設定された任意の値(Low Limit )とする。
ピークホールドレベル<Low Limit
【0028】
地肌除去部12について説明する。
例として、データ幅8bitで黒(0)、白(255)とした場合、地肌除去部12では図4に示すようにDsh(現ライン量子化スレッシュレベル)以上のデータが入力された時、出力データが255となるように下記式の演算を行う。
出力データ=(入力データ/Dsh)×255
上記演算により、0〜Dshのデータが0〜255に再量子化される。
【0029】
図5は、地肌除去装置2のピークホールド演算の処理動作を示したフローチャートである。
ステップS1からステップS4では、ブロック単位平均算出部5で、1ラインのブロック単位の平均値AVE[1]〜[k] が算出される。
k は“ピークレベル検出ブロック数=PW_WIDTH/BK_WIDTH”である。
【0030】
ステップS5からステップS10では、ブロック平均−PH値差分算出部6で、1ライン内の各ブロック平均値:AVE[m]に対して前ラインのピークホールドレベル:PH[j−1] との差分をとり、下記処理を行う。
・差分がマイナス:Dif[m]=0
・差分がプラス:Dif[m]=AVE[m]−PH[j−1]
上記演算を1ライン内のピークレベル検出ブロック数:k全てに関して行い結果の総和をΣDif とする。ΣDif は1ライン内で入力画像がピークホールドレベルを超過した値の総和である。
【0031】
ステップS11からステップS13では、定数A立ち上がり演算部7で、ΣDif とRrem[j−1] (前ラインの定数A演算結果余り)の加算値を立ち上がり追従定数Aで除算した結果、Rquo[j] (商)、Rrem[j] (余り)が算出される。上記結果から下記条件でPH[j]を上昇させる。
・Rquo[j] <1 の場合:PH[j]=PH[j]
・Rquo[j] ≧1 の場合:PH[j]=PH[j]+Rquo[j]
Rrem[j] は次ラインの定数A演算に持ち越される。
【0032】
ステップS14では、重加算平均部8で、定数A立ち上がり演算部7で算出されたPH[j] に対して下記演算が行われる。
IIRrem[j−1] は前ラインの重加算演算結果の余りである。
PH[j] =(IIRrem[j−1] +(PH[j−1]×(IIRden[j]−IIRnum[j]))+(PH[j]×IIRnum[j]))/IIRden[j]PH[j](商)、IIRrem[j] (余り)が算出される。
ここで、IIRrem[j] は次ラインの重加算平均演算に持ち越される。また、IIRden[j] :重加算分母変数、IIRnum[j] :重加算分子変数は任意の値を設定可能である。
【0033】
ステップS15からステップS17では、定数B立ち下がり演算部9で、重加算平均部8で算出されたPH[j] に対してFrem[j−1] (前ラインの定数B演算結果余り)の加算値を立ち下がり追従定数Bで除算した結果、Fquo[j] (商)、Frem[j] (余り)が算出される。上記結果から下記条件でPH[j] を下降させる。
・Fquo[j] <1 の場合:PH[j]=PH[j]
・Fquo[j] ≧1 の場合:PH[j]=PH[j]−Fquo[j]
Frem[j] は次ラインの定数B演算に持ち越される。
【0034】
ステップS18からステップS20では、オフセット加減算部10で、任意定数:AEREF の加減算が選択可能である。オフセット加減算部10でのPH[j] に対する演算結果が、現ラインの量子化スレッシュレベル:Dsh[j]となる。
【0035】
ステップS21からステップS23では、Low Limit 比較部11では、下記条件の場合はDsh[j]を任意の値を設定可能なLow Limit とする。
・Dsh[j]< Low Limit
上記Dsh[j]はライン単位で、地肌除去部12に出力され、地肌除去部12ではライン単位で量子化スレッシュレベル:Dsh[j]が更新されることになる。
【0036】
図7は、図2に示した地肌除去装置2の構成にLow Limit 比較部11出力段にSEL14を設けたことを示したブロック図である。
ブロック単位平均算出部5とブロック平均−PH値差分算出部6、定数A立ち上がり演算部7、重加算平均8、定数B立ち下がり演算部9、オフセット加減算部10、Low Limit 比較部11、地肌除去部12、PH固定値設定部13、SEL14、CPU15から構成されている。Low Limit 比較部11からの出力とPH固定値設定部13からの出力をSEL14で選択可能とする。PH固定値設定部13の設定値は、CPU15により設定される。SEL14の出力選択は、CPU15からのPH_SEL信号により選択される。
【0037】
図8は、図7の構成に操作部16を設けたことを示したブロック図である。
図9に示す操作パネル上の1〜Nから地肌除去濃度の選択をユーザが行い、ピークホールドレベルとして固定値モードが選択されたことを送信する。固定値モードが選択されたことを認識したCPU15は、PH固定値設定部13に選択された固定値を設定し、その後、PH_SEL信号によりSEL14をPH固定値設定部13出力に切り替える。
【0038】
図10は、原稿地肌色を選択操作できる操作パネルを示した図である。
原稿選択地肌色の選択はユーザが行うと、操作部16からCPU15へピークホールドとして固定値モードが選択されたことを送信する。固定値モードが選択されたことを認識したCPU15は、何色の原稿地肌色が選択されたかにより、予め色に対応して決められているピークホールドレベルがCPU15を介してPH固定値設定部13に設定され、その後、PH_SEL信号によりSEL14をPH固定値設定部13出力に切り替える。
【0039】
図11は、地肌除去濃度をユーザが入力できる操作パネルを示した図である。
ユーザは、0〜255の値を入力の欄に入力する。ユーザが入力欄に地肌除去濃度の設定値を入力すると、操作部16からCPU15へピークホールドレベルとして固定値モードが選択されたことを送信する。固定値モードが選択されたことを認識したCPU15は、設定された地肌除去濃度値からピークホールドレベルに変換しCPU15を介してPH固定値設定部13に設定され、その後、PH_SEL信号によりSEL14をPH固定値設定部13に切り替える。
【0040】
図12は、地肌処理装置2の基本構成を示すブロック図中のオフセット加減算部10出力をLow Limit 比較部11と前スキャンPH値保存部13に出力する。前スキャンPH値保存部13には一回前の読み取り動作終了時のピークホールド値が保存されている。CPU15は通常読み取り動作時はPH_SEL信号によりSEL14を制御し、Low Limit 比較部11の出力が地肌除去部12に入力されるようにする。プレスキャン動作時は、CPU15により地肌除去部12からの出力は停止される。プレスキャン読み取り終了時のピークホールド値が前スキャンPH値保存部13に格納される。プレスキャンに続く原稿読み取り動作時は、CPU15により地肌除去部12からの出力が開始され、SEL14の出力は前スキャンPH値保存部13からのデータが選択される。上記動作により、プレスキャンによって確定したピークホールド値を使用して、プレスキャンに続く原稿読み取り動作時には地肌処理部12にて地肌処理が行われる。
【0041】
図13は、図12の構成に操作部16を設けたことを示したブロック図である。
ユーザは、図17に示す原稿の種類を選択できる操作パネルを操作して原稿種類で色紙を選択することによって、操作部16からCPU15へプレスキャンモードでの読み取り命令の指示が発行される。
【0042】
図14は、図12の構成に地肌検出エリア選択部17を設けたことを示した図である。
地肌検出エリア選択部17の内部タイミング図(図16に図示)を参照して説明する。
以下に信号機能を説明する。
XFGATE:副走査画像有効期間信号
XLSYNC:ライン周期信号(ラインの始まりで”L”を出力)
XLGATE:主走査画像有効期間信号
PIXCLK:画素クロック
XPF_WIND:副走査地肌検出期間信号
XPL_WIND:主副走査地肌検出期間信号
【0043】
地肌検出エリア選択部17には画像データと一緒にXFGATE、XLSYNC、XLGATE、PIXCLKが入力される。CPU15は地肌検出エリア選択部17に主走査、副走査の地肌検出エリアの設定を行う。主走査には画素単位、副走査にはライン単位で設定を行う。
地肌検出エリア選択部17は副走査に関しては、XFGATEがアクテイブになってからXLSYNCをカウントすることでXPF_WINDを生成する。主走査に関してはXLGATEがアクテイブになってからPIXCLKをカウントすることでXPL_WINDを生成する。ピークホールド回路は上記XPF_WIND、XPL_WINDが共に”L”の期間に関して演算を実行する。
【0044】
機器の中でのXPF_WIND、XPL_WIND期間を決める要因としては、画像読み取り装置の最小読み取り原稿の大きさに固定する方法がある。これは、読み取り原稿より地肌レベル検出エリアの面積が大きいと、原稿以外のエリアに対してピークホールドを行ってしまうことで正確に地肌検出ができない等の不具合を解消するためである。また、コンタクトガラス上に置かれた原稿サイズを原稿サイズ検知センサにより自動で検出する画像読み取り装置においては例えば、検出した原稿サイズと原稿サイズの20mm内側等の情報を地肌検出エリア選択部17に設定することも可能である。
【0045】
図15は、図14の構成に操作部16を設けたことを示した図である。
ユーザが図18に示す地肌レベル検出の基準点の設定と地肌レベルサイズの設定を設けた操作パネルを操作することにより、操作部16からCPU15へ地肌検出エリアの情報が送られるとCPU15が情報を地肌検出エリア選択部17に設定することで、XPF_WIND、XPL_WINDのゲート信号に変換することで可能となる。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明は、デジタル方式でアナログ方式のピークホールド特性と同等なピーク追従性を実現することが可能となる。デジタル方式として、画像パターン種類によらず、いかなる画像の地肌も除去可能となる。本発明では、入力画像がピークホールドレベルを超過した値に対して各種演算を行っている。最も精度を上げるためには、画素毎に超過分の演算を実行することが有効であるが、同時に、単位時間における回路の処理時間も増加してしまう。1ラインを固定画素単位のブロックに分割して前記超過分の演算を行える構成としたことで、システムの回路規模、スループットによってブロックの画素数を選択することでいかなるシステムにも対応可能となる。また、ブロックを1画素とすることで画素単位での処理も可能である。
【0047】
請求項2記載の発明は、Low Limit を設けない場合、色紙の中に文字がある原稿の地肌飛ばし処理を行った場合、原稿先端部のピークホールドレベルが地肌に追従しきれていないラインまでは文字部まで飛ばしすぎてしまう不具合がある。また、写真原稿等の原稿全体が高濃度である場合には、地肌でない写真原稿部分の画像を飛ばしてしまうという不具合がある。ピークホールドレベルにLow Limit を定義することで、原稿の先端部のピークホールドレベルが地肌に追従しきれない部分でも文字部が飛ばないようすることと、写真原稿のような全体が高濃度の原稿でも写真部分の情報を飛ばさないことが可能となる。
【0048】
請求項3記載の発明は、ピークホールドレベルにLow Limit を定義することで原稿の先端部のピークホールドレベルが地肌に追従しきれない部分でも文字部が飛ばないようすることと、写真原稿のような全体が高濃度の原稿でも写真部分の情報を飛ばさないことが可能となるが、しかし逆に、色紙の高濃度色原稿で、原稿濃度がピークホールドレベルのLow Limit 以下の場合、地肌を除去できず出力画像の文字部が読みにくい、又は読めなくなってしまうという不具合がある。また、原稿を抑えるための圧板は原稿以外の領域を読み込んだ場合、トナーののらない側(白)のレベルとするために通常白色となっている。色紙を読み取る場合で原稿をしっかりスケールにあてなかった場合、先端部分は圧板の白にピークレベルが追従し色紙のエリアに入ると色紙のレベルに追従しようとするが、一般的にピークホールドレベルを下げる方向には追従をわざと遅らせている(読み取り画像レベルをラインにより極端に変動させたくないためピークホールドレベルを上げる方向には追従を早く、下げる方向には追従を遅くしている)。
上記より、先端部で圧板の白にピークホールドレベルが追従してしまった場合、色紙のラインに入っても色紙の地肌にピークホールドレベルが下がるまでに時間を要するために色紙の地肌を除去できないという不具合がある。原稿の地肌に追従することでピークホールド値を決める以外に、外部から任意のピークホールド値を設定可能とすることでピークホールドLow Limit 以下の濃度原稿の地肌も除去可能とし文字部をきれいに出力することが可能となる。
【0049】
請求項4記載の発明は、画像読み取り装置システムとして操作部からボタン操作により任意のピークホールドレベルを設定可能とすることでユーザが所望の出力画像を得ることが可能となる。
【0050】
請求項5記載の発明は、画像読み取り装置システムとして操作部の中に色紙読み取り時のピークホールドレベル外部設定ボタンとして、色紙の色を指定することでユーザが直感で最適なピークホールドレベルを設定可能となりユーザが所望の出力画像を得ることが可能となる。
【0051】
請求項6記載の発明は、画像読み取り装置システムとして操作部の中にピークホールドレベルを直接入力する手段を有することで、ユーザがさらに詳細な設定が可能となり、ユーザが所望の出力画像を得ることが可能となる。
【0052】
請求項7記載の発明は、原稿読み取り動作前にプレスキャンにより、原稿地肌レベルを検出しピークホールド値として後述の演算を行うことで原稿先端部で有効画像情報を飛ばすことを防止することが可能となる
【0053】
請求項8記載の発明は、濃度の濃い原稿を読み取る場合に操作部からユーザが任意にモードを切り替えられるようにすることで生産性を保ちながら、濃度の濃い原稿でも有効情報を飛ばさない読み取りを行うことが可能となる。
【0054】
請求項9記載の発明は、地肌レベル検出エリアを変更可能とすることで原稿領域外をピークホールドすることを防止できる。上記検出エリア確定方法としては、原稿サイズ検知センサからの原稿情報に対して認識した原稿サイズの内側を選択する等が考えられる。
【0055】
請求項10記載の発明は、操作部からユーザが任意に地肌レベル検出エリアを切り替えられるようにすることで任意の原稿サイズの原稿に対して原稿領域外をピークホールドすることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における画像読み取り装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における地肌除去装置の第1の構成を示したブロックである。
【図3】本発明の実施形態におけるブロック単位平均算出部の動作を示した図である。
【図4】本発明の実施形態における現ライン量子化スレッシュレベルを算出するためのグラフである。
【図5】本発明の実施形態における地肌除去装置のピークホールド演算の処理動作を示したフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における地肌除去装置のピークホールド演算の処理動作を示したフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における地肌除去装置の第2の構成を示したブロック図である。
【図8】本発明の実施形態における地肌除去装置の第3の構成を示したブロック図である。
【図9】本発明の実施形態における操作パネルの第1の構成を示した図である。
【図10】本発明の実施形態における操作パネルの第2の構成を示した図である。
【図11】本発明の実施形態における操作パネルの第3の構成を示した図である。
【図12】本発明の実施形態における地肌除去装置の第4の構成を示した図である。
【図13】本発明の実施形態における地肌除去装置の第5の構成を示した図である。
【図14】本発明の実施形態における地肌除去装置の第6の構成を示した図である。
【図15】本発明の実施形態における地肌除去装置の第7の構成を示した図である。
【図16】本発明の実施形態における地肌検出エリア選択部の内部タイミングを示した図である。
【図17】本発明の実施形態における操作パネルの第4の構成を示した図である。
【図18】本発明の実施形態における操作パネルの第5の構成を示した図である。
【符号の説明】
1 画像入力装置
2 地肌除去装置
3 画像処理装置
4 画像出力装置

Claims (10)

  1. 原稿面を光学的に走査し、一次元ラインセンサによって読み取る光学的読み取り手段と、前記一次元ラインセンサで読み取り、デジタル信号に変換された画像信号から地肌レベルを検出、保持するピークホールド手段と、前記画像信号とピークホールドレベルから次ラインの前記ピークホールドレベルを演算する演算手段と、ライン単位で前記ピークホールドレベルを更新する更新手段と、前記ピークホールド値に基づいて入力画像信号の地肌除去を行う地肌除去手段を有する画像読み取り装置において、
    1ラインを固定画素単位のブロックに分割し、ブロック単位の平均値から前記ピークホールドレベルの検出する検出手段と、
    前記ピークホールドレベルを設定する設定手段と、
    濃度の濃い原稿を読み取る読み取り手段を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記検出手段は、前記一次元ラインセンサで読み取りデジタル信号に変換された画像信号から地肌レベルを検出、保持する際に、前記ピークホールドレベルの基準を最低値に設定することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記設定手段は、前記ピークホールドレベルを外部から任意設定可能にすることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  4. 前記設定手段は、前記ピークホールドレベルを設定する手段として操作部を有し、複数の設定値の中から任意の値を選択可能としたことを特徴とする請求項3記載の画像読み取り装置。
  5. 前記設定手段は、前記複数の設定値を設定する際に、原稿の地肌色を前記操作部から選択可能としたことを特徴とする請求項3記載の画像読み取り装置。
  6. 前記ピークホールドレベルは、前記操作部から任意の値を設定可能としたことを特徴とする請求項3記載の画像読み取り装置。
  7. 前記読み取り手段は、濃度の濃い原稿を読み取る読取モードを設け、前記読み取りモードが選択された場合には原稿読み取りに先だって原稿の前記地肌レベルを検出した後に原稿読み取り動作を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  8. 前記読み取りモードは、濃度の濃い原稿を読み取る読取モードの選択を前記操作部から選択可能としたことを特徴とする請求項1または2記載の画像読み取り装置。
  9. 前記ピークホールド手段は、地肌レベル検出エリアを選択できることを特徴とする請求項3記載の画像読み取り装置。
  10. 前記ピークホールド手段は、前記地肌レベル検出エリアの指定を前記操作部から指定可能としたことを特徴とする請求項4に記載の画像読み取り装置。
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