JP2004111215A - Icソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部材でレバー部材を回動させて移動板を押し下げたり、あるいは押し上げてコンタクトを開くことによって、操作力を緩和して応力を小さくし寿命を延ばすようにする。
【解決手段】上下動可能な操作部材と、装着されたICパッケージと電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクトと、該コンタクトが固設されるソケット本体と、前記コンタクトを開閉する移動板とを有するICソケットにおいて、前記操作部材によって前記移動板を上下動して前記コンタクトを開閉するためのレバー部材を有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソケット本体のコンタクトと電子部品等のパッケージであるICパッケージの外部接点との開閉を行う電子部品用ソケットに関するもので、特に、コンタクトの弾性接片がICパッケージの外部接点を挟み込んで接続するように適用されるICソケットに係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子部品としてのICパッケージ等は、ICソケットのソケット本体に装着し、格子状に形成された移動板を横方向に移動して、挟み込みコンタクトを開閉してICパッケージと接続するようにしたICソケットが知られている。
【0003】
従来におけるこのようなICソケットにおいては、挟み込みコンタクトが固定側の弾性接片と可動側の弾性接片とをほぼ平行に延びるように配置して成り、固定側の弾性接片に対して可動側の弾性接片を、格子状または櫛歯状の仕切壁を有する移動板によって水平横方向に移動して開閉するように形成されていて、コンタクトによってICパッケージの外部接点を挟み込んで接続するように構成されている。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−48923号公報(第2頁、第1、2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のICソケットにおいては、コンタクトを開放する時に、カバー部材としての操作部材を押し下げてカム機構を介して、コンタクトの一方の弾性接片を、開放方向と同一方向に移動板を移動させることで、コンタクトを開くようにしている。このためICソケットは、開放時にコンタクトを開くための操作部材の操作力がかなり大きくなり、相当な押し下げ力が必要となる。
【0006】
従って、本発明の目的は、このような従来における問題を解決するために、操作部材でレバー部材を回動させて移動板を押し下げたり、あるいは押し上げてコンタクトを開くことによって、操作力を緩和して応力を小さくし寿命を延ばすようにしたICソケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明のICソケットは、上下動可能な操作部材と、装着されたICパッケージと電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクトと、該コンタクトが固設されるソケット本体と、前記コンタクトを開閉する移動板とを有するICソケットにおいて、前記操作部材によって前記移動板を上下動して前記コンタクトを開閉するためのレバー部材を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明のICソケットは、前記レバー部材が、ほぼ中間において回動可能に枢支され、上端が操作部材の押圧カム部材に係合し、下端が移動板のカム作動部に係合するように形成されていることを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明のICソケットは、前記レバー部材が、前記操作部材の上下動によって回動されてカム作動部を介して前記移動板を上下動させてコンタクトを開閉することを特徴とする。
【0010】
さらにまた、本発明のICソケットは、前記コンタクトが、一対の弾性接片の間に前記移動板の格子状の仕切壁が配設されたことを特徴とする。
【0011】
本発明のICソケットは、前記コンタクトの弾性接片が内側に僅かにしぼった形状に彎曲され、前記移動板の仕切壁によって押し広げられるように形成されたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明のICソケットは、前記一対の弾性接片の間に前記移動板の仕切壁が挟み込まれて配置されていることを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明のICソケットは、前記操作部材の押し下げによって前記レバー部材が回動されて、カム面を介して前記移動板が下方に移動されることを特徴とする。
【0014】
さらにまた、本発明のICソケットは、前記レバー部材の軸部と前記移動板との間に中継部材が入れられることを特徴とする。
【0015】
本発明のICソケットの他の実施例においては、前記移動板を押し下げできるように圧縮ばね部材によって弾性支持されることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のICソケットの他の実施例においては、前記移動板を押し上げできるように引張ばね部材によって弾性支持されることを特徴とする。
【0017】
本発明のその他の目的や特徴および利点は、添付図面に示される本発明のICソケットの実施形態についての以下の詳細な説明から明らかである。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1および図2は、本発明の電子部品用ソケットとしての、例えばICソケットの実施例1を示す概要説明図で、図1は、ICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図、図2は、図1のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【0019】
図1および図2に示されるように、本発明の実施例1における電子部品用ソケットとしてのICソケット1は、電子部品としてのICパッケージ10を装着して電気的接続を形成する挟み込み形のコンタクト4を有するタイプのICソケットである。
【0020】
このような本発明のICソケット1は、ソケット本体2と、このソケット本体2に対して複数個のコイルばねのようなばね部材14によって上下動可能に弾性支持された操作部材3とを有している。また、ICソケット1は、ソケット本体2に基端部において固設され、装着されたICパッケージ10と電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクト4と、ソケット本体2内に複数個の圧縮コイルばねのようなばね部材15によって上下動可能に弾性支持されて格子状または櫛歯状の仕切壁8とカム作動部9が設けられた移動板5と、ソケット本体2内に回動可能に設けられた一対のレバー部材6とを有している。
【0021】
このような本発明のICソケット1において、ソケット本体2は箱形をなしている。この箱形のソケット本体2の底部には、複数個の挟み込み形のコンタクト4がその基端部において固設されていて、装着されたICパッケージ10の球状または半球状の外部端子11と電気的接続を形成するように構成されている。
【0022】
また、ソケット本体2の上部には、1つ、または複数個のコイルスプリングのようなばね部材14によって、操作部材3が上下動可能に弾性支持されており、この操作部材3の底面に偏平なくさび形の押圧カム部材7が下方に垂下、すなわち突出するように設けられている。従って、操作部材3の下方への押し下げによって、押圧カム部材7とレバー部材6とを介して移動板5によって、後述するようにコンタクト4が開かれるようになる。
【0023】
このような本発明のICソケット1において、コンタクト4は、一対の弾性接片12a、12bから成っている。これら弾性接片12a、12bは、上方に向ってほぼ平行に延びるように基端部においてソケット本体2の底部に互いに固着されている。これら弾性接片12aと弾性接片12bとの間に移動板5の格子状または櫛歯状の仕切壁8が位置するように配設されていて、弾性接片12a、12bがそれぞれ隔絶されている。
【0024】
このような移動板5の仕切壁8は、コンタクト4の一対の弾性接片12a、12bを左右に向って押し広げて開くことができるように断面形状が細長い三角形やくさび形等に形成されるのが好適である。また、コンタクト4の弾性接片12a、12bは、先端部分の下方部分において絞られるように内側に僅かに屈曲されていて、屈曲部12c、12dを有するように形成されている。
【0025】
従って、このようなコンタクト4の弾性接片12a、12bは、移動板5が下方に押圧される時に、移動板5の仕切壁8によって外方に向って押圧されることによって、屈曲部12c、12dにおいて弾性接片12a、12bの先端部が外方に向って押し開かれるようになる。
【0026】
さらに、ソケット本体2内には左右にレバー部材6、6がそれぞれ回動可能に設けられている。各レバー部材6は、中程より幾分下方の中間において回動軸16によって回動可能に枢支されている。各レバー部材6の上端に押圧軸17が設けられていて、その下端に作動軸18が設けられている。レバー部材6の上端の押圧軸17が操作部材3の押圧カム部材7のカム面13に係合できるように形成されており、その下端の作動軸18が移動板5のカム作動部9のカム面19に係合できるように形成されている。
【0027】
このレバー部材6は、回動軸16と押圧軸17との間の距離aが、回動軸16と作動軸18との間の距離bよりも十分に大きくなるように決められている。これによってレバー部材6では、梃子の原理により押圧軸17に作用される力fが拡大されて作動軸18に作用される大きな力Fが得られるように軸間距離が選ばれている。
【0028】
従って、レバー部材6においては、a・f=b・Fとなる軸間距離の関係が得られ、これによって、F=f・a/bの関係が得られる。これにより、操作部材3の押し下げによってレバー部材6の上端の押圧軸17に作用される力fが増大されて、作動軸18に作用される大きな力Fとなる。結果としてこの実施例では、小さな押し下げ力によって、十分に大きな作動力が作動軸18に作用されるようになり、操作力を緩和することができる。
【0029】
このように構成された本発明のICソケット1によれば、図1に示されるソケットフリー状態において、操作部材3を下方に押し下げれば、操作部材3の押し下げによってばね部材14が圧縮されて押圧カム部材7のカム面13がレバー部材6の押圧軸17に係合して押圧軸17を押す。これによってICソケット1では、レバー部材6が回動軸16を中心として回動されて作動軸18が移動板5のカム作動部9のカム面19と係合して内側に向ってカム面19を押し、カム作動部9が下方に移動されてばね部材15を圧縮するようになる。結果として、この実施例では、この移動板5の下方への移動によって仕切壁8がコンタクト4の弾性接片12a、12bの屈曲部12c、12dを外方に向って押し開くように作用するので、コンタクト4は、図2に示されるように先端部が外側に向って押し開かれて開放されたオープン状態となる。
【0030】
この時に、レバー部材6は梃子の原理によって押圧軸17に作用される小さな力が、レバー部材6の回動軸16からの押圧軸17までの距離と作動軸18までの距離との比に対応して十分に大きな作用力に拡大されるので、小さな作用力で大きな作動力が得られるようになり、操作力が緩和されるようになる。
【0031】
従って、図2に示されるこのオープン状態において、操作部材3の開口部分からICパッケージ10を挿入してコンタクト4の上に載置することができるし、あるいは既に装着されていたICパッケージ10を取り出すことができるようになる。
【0032】
こうしてICパッケージ10を挿入して装着したり、あるいはまた取り出した後に、操作部材3の押し下げを停止して、操作部材3をフリーにして自由な状態にすると次の様になる。すなわち、操作部材3は、ばね部材14によって上方に向って押し上げられると同時に、移動板5もばね部材15によって上方に向って押し上げられるために、カム作動部9のカム面19がレバー部材6の作動軸18を外方に向って押すように作用する。この作用により、レバー部材6は、回動軸16を中心として回動されて上端の押圧軸17が内方に向って動かされて、上昇する操作部材3の押圧カム部材7のカム面13に沿って移動して、やがて操作部材3の押圧カム部材7のカム面13がレバー部材6の押圧軸17から完全に離れて、図1のフリー状態に戻るようになる。
【0033】
このように、本発明のボール・グリッド・アレイ・タイプのICパッケージ10のためのICソケット1において、コンタクト4を開放させるための移動板5を移動させるレバー部材6を含む新規な構成が得られ、梃子の原理を利用したレバー部材6によって操作力を好適に軽減することができる。
【0034】
(実施例2)
図3および図4は、本発明の電子部品用ソケットとしてのICソケットの実施例2を示す概要説明図で、図3は、ICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図、図4は、図3のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【0035】
図3および図4に示されるように、本発明の実施例2における電子部品用ソケットとしてのICソケット20も、先の実施例1と同様な挟み込み形のコンタクト24を有するタイプのICソケットである。実施例2では、基本的な構成は実施例1のものと実質的に同じであり、これに中継部材21が、移動板25のカム作動部29のカム面39と、レバー部材26の作動軸38との間に新たに加えられていることが異なっている。
【0036】
このような本発明の実施例2におけるICソケット20は、ソケット本体22と、このソケット本体22に対して複数個のばね部材34によって上下動可能に弾性支持された操作部材23と、ソケット本体22に基端部において固設されている。また、ICソケット20は、装着されたICパッケージ30と電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクト24と、ソケット本体22内に複数個の圧縮コイルばねのようなばね部材35によって上下動可能に弾性支持されて格子状または櫛歯状の仕切壁28とカム作動部29が設けられた移動板25と、ソケット本体22内に回動可能に設けられた一対のレバー部材26とを有している。さらに、ICソケット20は、移動板25のカム作動部29のカム面39と、その外側のレバー部材26の作動軸38との間に、断面形状がくさび形の中継部材21が設けられている。
【0037】
このような本発明のICソケット20において、ソケット本体22は箱形をなしていて底部に、複数個の挟み込み形のコンタクト24がその基端部において固設されていて、装着されたICパッケージ30の球状または半球状の外部端子31と電気的接続を形成するように構成されている。また、ソケット本体22の上部には、複数個のばね部材34によって操作部材23が上下動可能に弾性支持されており、この操作部材23の底面に偏平なくさび形の押圧カム部材27が下方に垂下、すなわち突出するように設けられている。従って、操作部材23の下方への押し下げによって、押圧カム部材27とレバー部材26と中継部材21とを介して移動板25の仕切壁28によって、後述するようにコンタクト24が開かれるようになる。
【0038】
このような本発明のICソケット20において、コンタクト24は、一対の弾性接片32a、32bから成っている。これら弾性接片32a、32bは、上方に向ってほぼ平行に延びるように基端部においてソケット本体22の底部に互いに固着されている。これら弾性接片32aと弾性接片32bとの間に、移動板25の格子状または櫛歯状の仕切壁28が位置するように配設されていて弾性接片32a、32bがそれぞれ隔絶されている。このような移動板25の仕切壁28は、コンタクト24の一対の弾性接片32a、32bを左右に押し広げて開くことができるように断面形状が細長い三角形やくさび形等に形成されるのが好適である。
【0039】
また、コンタクト24の弾性接片32a、32bは、先端部の下方部分において絞られるように内側に向って僅かに屈曲されていて屈曲部32c、32dを有するように形成されている。
【0040】
従って、このようなコンタクト24の弾性接片32a、32bは、移動板25が下方に押圧される時に、移動板25の仕切壁28によって互いに外方に向って押圧されるので、屈曲部32c、32dにおいて弾性接片32a、32bの先端部がそれぞれ外方に向って押し開かれるようになる。
【0041】
また、ソケット本体22内には左右にレバー部材26がそれぞれ回動可能に設けられている。各レバー部材26は、中程より幾分下方の中間において回動軸36によって回動可能に枢支されており、上端に押圧軸37が設けられている。このレバー部材26の下端に作動軸38が設けられており、その上端の押圧軸37が操作部材23の押圧カム部材27のカム面33に係合できるように形成されいる。レバー部材26の下端の作動軸38は中継部材21を介して移動板25のカム作動部29のカム面39に係合できるように形成されている。
【0042】
さらに、中継部材21は、図示されるようにくさび形に形成されていて、カム作動部29のカム面39に対応するカム面21aが設けられており、これらカム面39、21aにおいて互いにスライドすることができるように接触係合している。
【0043】
さらにまた、レバー部材26は、回動軸36と押圧軸37との間の距離が、回動軸36と作動軸38との間の距離よりも十分に大きい。このため、先の実施例1において説明したと同様に梃子の原理によって押圧軸37に作用される小さな作用力が、大きく拡大されて作動軸38に作用される大きな操作力となるように、回動軸36と押圧軸37の間と、回動軸36と作動軸38の間の、軸間距離が選ばれるように形成されている。従って、操作部材23の押し下げによってレバー部材26の上端の押圧軸37に作用される作用力が増大されて作動軸38に作用される大きな作動力となり、小さい押し下げ作用力によって、十分な作動力が作動軸38に作用されるようになり、操作力を緩和することができる。
【0044】
このように構成された本発明のICソケット20によれば、図3に示されるソケットフリー状態において、操作部材23を下方に押し下げれば、操作部材23の押し下げによってばね部材34が圧縮されて押圧カム部材27のカム面33がレバー部材26の押圧軸37に係合して押圧軸37を外方に向って押すことになる。これによって、レバー部材26が回動軸36を中心として回動されて作動軸38が中継部材21を内方に向って押すことになる。この結果、中継部材21のカム面21aが、移動板25のカム作動部29のカム面39と係合してカム面39を押すことになり、結果として、この中継部材21のカム面21aが、移動板25のカム作動部29のカム面39を内方に押すことになる。この作用により、中継部材21は、カム作動部29のカム面39に沿ってカム面21aが水平方向にスライドするようになる。
【0045】
従って、中継部材21のこの水平方向のスライドによって、移動板25は、カム作動部39が下方に押されるために下方への移動となって、ばね部材35を圧縮するようになる。
【0046】
このようにして、移動板25は、カム作動部29が下方に移動されてばね部材35を圧縮するようになり、この移動板25の下方への移動によって仕切壁28がコンタクト24の弾性接片32a、32bの屈曲部32c、32dを外方に向って押し開くように作用する。この作用により、コンタクト24は、図4に示されるように、先端部が外側へと向って押し開かれて開放されたオープン状態となる。
【0047】
この時に、レバー部材26は、梃子の原理によって押圧軸37に作用される小さな力が、レバー部材26の回動軸36からの押圧軸37までの距離と作動軸38までの距離との比に対応して十分に大きな作用力に拡大される。この結果、小さな作用力で大きな作動力が得られるようになり、操作力が緩和されるようになる。
【0048】
さらにまた、中継部材21を、移動板25のカム作動部29とレバー部材26の作動軸28との間に入れることによって、移動板25の上下変位量を変更することができるようになる。これにより、中継部材21のサイズや形状等を適宜に選ぶことによって、移動板25の変位量を所要するように決めることが可能になる。
【0049】
従って、図4に示されるこのオープン状態において、操作部材23の開口部分からICパッケージ30を挿入してコンタクト24の上に載置することができるし、あるいは既に装着されていたICパッケージ30を取り出すことができるようになる。こうしてICパッケージ30を挿入して装着したり、あるいは取り出した後に、操作部材23の押し下げを停止して、操作部材23をフリーにして自由な状態にすると、操作部材23は、ばね部材34によって上方に押し上げられると同時に、移動板25もばね部材35によって押し上げられるために、カム作動部29のカム面39が、中継部材21を介してレバー部材26の作動軸38を外方に向って押すことになる。結果として、レバー部材26は、回動軸36を中心として回動されて上端の押圧軸37が内方に向って動かされて、上昇する操作部材23の押圧カム部材27のカム面33に沿って移動して、やがて操作部材23の押圧カム部材27のカム面33がレバー部材26の押圧軸37から完全に離れて、図3のフリー状態に戻るようになる。
【0050】
このように、本発明のボール・グリッド・アレイ・タイプのICパッケージ30のためのICソケット20において、コンタクト24を開放させるための移動板25を移動させるレバー部材26と、このレバー部材26と係合して移動板25の上下変位量を変更することができる中継部材21等を含む新規な構成が得られ、梃子の原理を利用したレバー部材26によって操作部材23における操作力を好適に軽減することができる。
【0051】
(実施例3)
図5および図6は、本発明の電子部品用ソケットとしてのICソケットの実施例3を示す概要説明図で、図5は、ICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図、図6は、図5のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【0052】
図5および図6に示されるように、本発明の実施例3における電子部品用ソケットとしてのICソケット40は、電子部品としてのICパッケージ50を装着して電気的接続を形成する挟み込み形のコンタクト44を有するタイプのICソケットである。しかしながら、実施例3では、コンタクト44を開くために移動板45が押し上げられることが先の実施例1、2のものと異なっており、移動板45の作動方向が上下逆になっているが、基本的な構成は上記実施例1、2のものと実質的に同じである。
【0053】
このような本発明のICソケット40は、ソケット本体42と、このソケット本体42に対して複数個のばね部材54によって上下動可能に弾性支持された操作部材43とを有している。さらに、ICソケット40は、ソケット本体42に基端部において固設されていて、装着されたICパッケージ50と電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクト44を有している。また、ICソケット40は、ソケット本体42内に、複数個の引張コイルばねのようなばね部材55によって下方に引張られるように上下動可能に弾性支持されて、かつ格子状または櫛歯状の仕切壁48とカム作動部49が設けられた移動板45と、ソケット本体42内に回動可能に設けられた一対のレバー部材46とを有している。
【0054】
このような本発明のICソケット40において、ソケット本体42は箱形をなしている。この箱形のソケット本体42の底部には、複数個の挟み込み形のコンタクト44がその基端部において固設されていて、装着されたICパッケージ50の球状または半球状の外部端子51と電気的接続を形成するように構成されている。また、ソケット本体42の上部には、1つ、または複数個のコイルスプリングのようなばね部材54によって操作部材43が上下動可能に弾性支持されている。この操作部材43の底面には、偏平なくさび形の押圧カム部材47が下方に垂下、すなわち突出するように設けられている。従って、操作部材43の下方への押し下げによって後述するようにコンタクト44が開かれるようになる。
【0055】
このような本発明のICソケット40において、コンタクト44は、一対の弾性接片52a、52bから成っている。これら弾性接片52a、52bは上方に向ってほぼ平行に延びるように基端部においてソケット本体42の底部において互いに固着されている。これら弾性接片52aと弾性接片52bとの間に移動板45の格子状または櫛歯状の仕切壁48が位置するように配設されていて弾性接片52a、52bがそれぞれ隔絶されている。
【0056】
また、この移動板45の格子状または櫛歯状の仕切壁48は、断面形状が細長い三角形またはくさび形をなしている。その先端は上方を向くように形成されており、このような仕切壁48が上方に向って移動される時に、仕切壁48によってコンタクト44の弾性接片52a、52bがそれぞれ左右の方向に外方に向って押圧されて開かれるように形成されている。
【0057】
さらに、コンタクト44の弾性接片52a、52bは、先端部分の下方部分において絞られるように内側に向って僅かに屈曲されていて屈曲部52c、52dを有するように形成されている。従って、このようなコンタクト44の弾性接片52a、52bは、移動板45が上方に向って押し上げられる時に、移動板45の仕切壁48によって外方に向って押圧される。この押圧により、屈曲部52c、52dにおいて弾性接片52a、52bの先端部が外方に向って押し開かれるようになる。
【0058】
さらにまた、ソケット本体42内には左右にレバー部材46がそれぞれ回動可能に設けられている。各レバー部材46は、中程より幾分下方の中間において回動軸56によって回動可能に枢支されている。レバー部材46の上端に押圧軸57が設けられていて、下端に作動軸58が設けられている。このレバー部材46の上端の押圧軸57が操作部材43の押圧カム部材47のカム面53に係合できるように形成されており、下端の作動軸58が移動板45のカム作動部49のカム面59に係合できるように形成されている。
【0059】
さらに、レバー部材46は、回動軸56と押圧軸57との間の軸間距離が、回動軸56と作動軸58との間の軸間距離よりも十分に大きく、先に実施例1、2において説明した梃子の原理によって、押圧軸57に作用される小さな力が拡大されて作動軸58に作用される大きな力となるようにそれぞれ軸間距離が選ばれるように形成されている。
【0060】
従って、操作部材43の押し下げによってレバー部材46の上端の押圧軸57に作用される作用力が増大されて作動軸58に作用される大きな作動力となり、小さい押し下げ作用力によって、十分な作動力が作動軸58に作用されるようになり、操作力を緩和することができる。
【0061】
このように構成された本発明のICソケット40によれば、図5に示されるソケットフリー状態において、操作部材43を下方に押し下げれば、操作部材43の押し下げによってばね部材54が圧縮されて押圧カム部材47のカム面53がレバー部材46の押圧軸57に係合して押圧軸57を外側の方に押圧する。これによりこの実施例では、レバー部材46が回動軸56を中心として回動されて作動軸58が移動板45のカム作動部49のカム面59と係合してカム面59を押す。これによって、移動板45のカム作動部49が上方に押し上げられてばね部材55が引張られるようになる。このような移動板45の上方への押し上げによって仕切壁48がコンタクト44の弾性接片52a、52bの屈曲部52c、52dを下側から外方に向って押し開くように作用するので、コンタクト44は、図6に示されるように、先端部が外側へと開かれて開放されたオープン状態となる。
【0062】
この時に、レバー部材46は、上述の実施例1、2において説明したように梃子の原理によって押圧軸57に作用される小さな力が、レバー部材46の回動軸56からの押圧軸57までの距離と作動軸58までの距離との比に対応して十分に大きな作用力に拡大される。この結果、この実施例では、小さな作用力で大きな作動力が得られるようになり、操作力が緩和されるようになる。
【0063】
従って、図6に示されるこのオープン状態において、操作部材43の開口部分からICパッケージ50を挿入してコンタクト44の上に載置することができるし、あるいは既に装着されていたICパッケージ50を取り出すことができるようになる。
【0064】
こうしてICパッケージ50を挿入して装着したり、あるいは取り出した後に、操作部材43の押し下げを停止して操作部材43をフリーにして自由な状態にする。この結果、操作部材43は、ばね部材54によって上方に押し上げられると同時に、移動板45が引張ばねのばね部材55によって下方に向って引張られるようになる。このために、カム作動部49のカム面59がレバー部材46の作動軸58を外方に向って押すので、レバー部材46は、回動軸56を中心として回動されて上端の押圧軸57が内方に向って動かされる。この結果、レバー部材46の押圧軸57は、上昇する操作部材43の押圧カム部材47のカム面53に沿って移動する。やがて、操作部材43の押圧カム部材47のカム面53がレバー部材46の押圧軸57から完全に離れて、移動板45が下方に引張られた図5のフリー状態に戻るようになる。
【0065】
このように、本発明のボール・グリッド・アレイ・タイプのICパッケージ50のためのICソケット40において、コンタクト44を開放させるための移動板45を上方に移動させるレバー部材46を含む新規な構成が得られ、梃子の原理を利用したレバー部材46によって操作力を好適に軽減することができる。
【0066】
(実施例4)
図7および図8は、本発明の電子部品用ソケットとしてのICソケットの実施例4を示す概要説明図で、図7は、ICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図、図8は、図7のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【0067】
図7および図8に示されるように、本発明の実施例4における電子部品用ソケットとしてのICソケット60は、電子部品としてのICパッケージ70を装着して電気的接続を形成する挟み込み形のコンタクト64を有するオープントップタイプのICソケットである。しかしながら、この実施例4では、コンタクト64を開くために移動板65が押し上げられることが先の実施例1、2のものと異なっていて、移動板65の作動方向が上下逆になっているが、基本的な構成は上記実施例1、2および実施例3のものと実質的に同じである。さらにまた、これに加えて中継部材61が、移動板65のカム作動部69のカム面79と、レバー部材66の作動軸78との間に新たに付加されていることが上記実施例1ないし3のものと異なっている。
【0068】
このような本発明の実施例4におけるICソケット60は、ソケット本体62と、このソケット本体62に対して複数個のばね部材74によって上下動可能に弾性支持された操作部材63とを有している。さらに、ICソケット60は、ソケット本体62に基端部において固設されて、装着されたICパッケージ70と電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクト64を有する。また、ICソケット60は、ソケット本体62内に複数個の引張コイルばねのようなばね部材75によって上下動可能に弾性支持された移動板65と、ソケット本体62内に回動可能に設けられたレバー部材66とを有している。この移動板65は、格子状または櫛歯状の仕切壁68とカム作動部69が設けられている。さらにまた、ICソケット60は、移動板65のカム作動部69のカム面79と、レバー部材66の作動軸78との間に中継部材61が設けられている。
【0069】
このような本発明のICソケット60において、ソケット本体62は箱形をなしていて底部に、複数個の挟み込み形のコンタクト64がその基端部において固設されていて、装着されたICパッケージ70の球状または半球状の外部端子71と電気的接続を形成するように構成されている。また、ソケット本体62の上部には、複数個のコイルスプリングのようなばね部材74によって操作部材63が上下動可能に弾性支持されている。さらに、この操作部材63の底面には、偏平なくさび形の押圧カム部材67が下方に垂下、すなわち突出するように設けられている。従って、操作部材63の下方への押し下げによって後述するようにコンタクト64が開かれるようになる。
【0070】
このような本発明のICソケット60において、コンタクト64は、一対の弾性接片72a、72bからなっている。これら弾性接片72a、72bは、上方に向ってほぼ平行に延びるように基端部においてソケット本体62の底部に互いに固着されている。そして、これら弾性接片72aと弾性接片72bとの間に、移動板65の格子状または櫛歯状の仕切壁68が位置するように配設されていて弾性接片72a、72bがそれぞれ隔絶されている。
【0071】
また、このような移動板65の格子状または櫛歯状の仕切壁68は、断面形状が細長い三角形またはくさび形をなしていて、先端が上方を向くように形成されている。これにより、このような仕切壁68が上方に向って移動される時に、仕切壁68によってコンタクト64の弾性接片72a、72bがそれぞれ左右の方向に外方に向って押圧されて開かれるように形成されている。
【0072】
さらに、このようなコンタクト64のこれら弾性接片72a、72bは、先端部分の下方部分において絞られるように内側に向って僅かに屈曲されていて屈曲部72c、72dを有するように形成されている。従って、このようなコンタクト64の弾性接片72a、72bは、移動板65が上方に向って押し上げられる時に、移動板65の仕切壁68によって下側から外方に向って押圧される。この結果、弾性接片72a、72bは、屈曲部72c、72dにおいて先端部がそれぞれ外方に向って押し開かれるようになる。
【0073】
さらにまた、ソケット本体62内には左右にレバー部材66がそれぞれ回動可能に設けられている。各レバー部材66は、中程より幾分下方の中間において回動軸76によって回動可能に枢支されており、上端に押圧軸77が設けられている。レバー部材66の下端に作動軸78が設けられており、その上端の押圧軸77が操作部材63の押圧カム部材67のカム面73に係合できるように形成されている。レバー部材66の下端の作動軸78は、中継部材61を介して移動板65のカム作動部69のカム面79に係合できるように形成されている。
【0074】
さらに、レバー部材66は、回動軸76と押圧軸77との間の軸間距離が、回動軸76と作動軸78との間の軸間距離よりも十分に大きく形成されている。従って、先の実施例1ないし3において説明したと同様に梃子の原理によって、押圧軸77に作用される作用力が大きく拡大されて、作動軸78に作用される大きな操作力となるように軸間距離が選ばれるように形成されている。
【0075】
従って、操作部材63の押し下げによって、レバー部材66の上端の押圧軸77に作用される作用力が増大されて、作動軸78に作用される大きな作動力となる。この結果、小さい押し下げ作用力によって、十分な作動力が作動軸78に作用されるようになり、操作力を緩和することができる。
【0076】
このように構成された本発明のICソケット60によれば、図7に示されるソケットフリー状態において、操作部材63を下方に押し下げる。この操作部材63の押し下げによって、ばね部材74が圧縮されて押圧カム部材67のカム面73がレバー部材66の押圧軸77に係合して押圧軸77を押す。これによって、レバー部材66は、回動軸76を中心として回動されて、作動軸78が中継部材61を介して、移動板65のカム作動部69のカム面79と係合してカム面79を押す。この結果、カム作動部69が上方に押し上げられて、ばね部材75が引張られるようになる。このような移動板65の上方への押し上げによって、仕切壁68がコンタクト64の弾性接片72a、72bの屈曲部72c、72dを下側から外方に向って押し開くように作用する。これによって、コンタクト64は、図8に示されるように先端部が外側へと開かれて開放されたオープン状態となる。
【0077】
この時に、レバー部材26は、上述の実施例1乃至3において説明したように梃子の原理によって押圧軸77に作用される小さな力が、レバー部材66の回動軸76からの押圧軸77までの距離と作動軸78までの距離との比に対応して十分に大きな作用力に拡大される。結果として、この実施例では、小さな作用力で大きな作動力が得られるようになり、操作力が緩和されるようになる。
【0078】
さらにまた、中継部材61を、移動板65のカム作動部69とレバー部材66の作動軸78との間に入れることによって、移動板65の上下変位量を変更することができるようになり、中継部材61のサイズや形状等を適宜に選ぶことによって移動板65の変位量を所要するように決めることが可能になる。
【0079】
従って、図8に示されるこのオープン状態において、操作部材63の開口部分からICパッケージ70を挿入してコンタクト64の上に載置することができるし、あるいは既に装着されていたICパッケージ70を取り出すことができるようになる。
【0080】
こうしてICパッケージ70を挿入して装着したり、あるいは取り出した後に、操作部材63の押し下げを停止して操作部材63をフリーにして自由な状態にする。これにより、操作部材63は、ばね部材74によって上方に押し上げられると同時に、移動板65が、引張ばね等のばね部材75によって下方に引張られる。このために、カム作動部69のカム面79が、中継部材61を介してレバー部材66の作動軸78を外方に向って押す。これにより、レバー部材66は、回動軸76を中心として回動されて上端の押圧軸77が内方に向って動かされて、上昇する操作部材63の押圧カム部材67のカム面73に沿って移動する。やがて、操作部材63の押圧カム部材67のカム面73は、レバー部材66の押圧軸77から完全に離れて、移動板65が下方に引張られた図7のフリー状態に戻るようになる。
【0081】
このように、本発明のボール・グリッド・アレイ・タイプのICパッケージ70のためのICソケット60において、コンタクト64を開放させるための移動板65を移動させるレバー部材66と、このレバー部材66と係合して移動板65の上下変位量を変更することができる中継部材61等を含む新規な構成が得られ、梃子の原理を利用したレバー部材66によって操作力を好適に軽減することができる。
【0082】
このように、本発明のICソケットにおいては、コンタクトが両開きの挟み込みタイプであり、共に等しい変位量をもって開くことができ、コンタクトの弾性接片当りの変位量がそれぞれ半分で済み、しかも、操作部材を押し下げる小さな作用力で、レバー部材を介してレバー部材における梃子の原理を利用して大きな作動力を得て、操作力を好適に軽減することができ、応力が小さくなって寿命が延びる。
【0083】
従って、上記のように構成された本発明のICソケットにおいては、コンタクトの開閉操作が容易にでき、しかも、コンタクトが良好にICパッケージの外部接点と接触でき、かつオープン時の移動板による引き離しを良好に行って、ICパッケージの取り出しを容易にすることができ、実装作業の効率を向上し、かつ改善して寿命を延ばすことが出来る。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1記載のICソケットは、上下動可能な操作部材と、装着されたICパッケージと電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクトと、該コンタクトが固設されるソケット本体と、前記コンタクトを開閉する移動板とを有するICソケットにおいて、前記操作部材によって前記移動板を上下動して前記コンタクトを開閉するためのレバー部材を有するので、レバー部材の梃子の原理を応用した作動によって操作力を軽減することができ、応力を小さくでき、寿命を長くすることができる。
【0085】
本発明の請求項2記載のICソケットは、前記レバー部材が、ほぼ中間において回動可能に枢支され、上端が操作部材の押圧カム部材に係合し、下端が移動板のカム作動部に係合するように形成されているので、レバー部材における梃子の原理を有効に利用することができる。
【0086】
本発明の請求項3記載のICソケットは、前記レバー部材が、前記操作部材の上下動によって回動されてカム作動部を介して前記移動板を上下動させてコンタクトを開閉するので、カム作用と梃子の原理を有用に組み合わせて利用することができ、簡単な構成に製作することができる。
【0087】
本発明の請求項4記載のICソケットは、前記コンタクトが、弾性接片の間に前記移動板の格子状の仕切壁が配設されているので、コンタクトの開閉を簡単、かつ良好に行うことができる。
【0088】
本発明の請求項5記載のICソケットは、前記コンタクトの弾性接片が内側に僅かにしぼった形状に彎曲され、前記移動板の仕切壁によって押し広げられるように形成されているので、移動板によってコンタクトを良好に開閉作動することができる。
【0089】
本発明の請求項6記載のICソケットは、前記弾性接片の間に前記移動板の仕切壁が挟み込まれて配置されているので、コンタクトの弾性接片を有効に移動板によって開閉することができ、簡単に製作することができる。
【0090】
本発明の請求項7記載のICソケットは、前記操作部材の押し下げによって前記レバー部材が回動されて、カム面を介して前記移動板が下方に移動されるので、カム機構とレバー機構の有用な組合せ作用によって好適にコンタクトを開閉作動することができる。
【0091】
本発明の請求項8記載のICソケットは、前記レバー部材の軸部と前記移動板との間に中継部材が入れられるので、レバー部材の有効な利用と共に、移動板の上下変位量を有効に変更することができ、中継部材の追加の簡単な構成によって好適に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品用ソケットとしてのICソケットの実施例1におけるフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図である。
【図2】図1の本発明のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【図3】本発明のICソケットの実施例2におけるフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図である。
【図4】図3の本発明のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【図5】本発明のICソケットの実施例3におけるフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図である。
【図6】図5の本発明のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【図7】本発明のICソケットの実施例4におけるフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図である。
【図8】図7の本発明のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【符号の説明】
1   ICソケット
2   ソケット本体
3   操作部材
4   コンタクト
5   移動板
6   レバー部材
7   押圧カム部材
8   仕切壁
9   カム作動部
10  ICパッケージ
11  外部端子
12a 弾性接片
12b 弾性接片
12c 屈曲部
12d 屈曲部
14  ばね部材
15  ばね部材
16  回動軸
17  押圧軸
18  作動軸
19  カム面
20  ICソケット
21  中継部材
22  ソケット本体
23  操作部材
24  コンタクト
25  移動板
26  レバー部材
27  押圧カム部材
28  仕切壁
29  カム作動部
30  ICパッケージ
31  外部端子
32a 弾性接片
32b 弾性接片
32c 屈曲部
32d 屈曲部
34  ばね部材
35  ばね部材
36  回動軸
37  押圧軸
38  作動軸
39  カム面
40  ICソケット
42  ソケット本体
43  操作部材
44  コンタクト
45  移動板
46  レバー部材
47  押圧カム部材
48  仕切壁
49  カム作動部
50  ICパッケージ
51  外部端子
52a 弾性接片
52b 弾性接片
52c 屈曲部
52d 屈曲部
54  ばね部材
55  ばね部材
56  回動軸
57  押圧軸
58  作動軸
59  カム面
60  ICソケット
61  中継部材
62  ソケット本体
63  操作部材
64  コンタクト
65  移動板
66  レバー部材
67  押圧カム部材
68  仕切壁
69  カム作動部
70  ICパッケージ
71  外部端子
72a 弾性接片
72b 弾性接片
72c 屈曲部
72d 屈曲部
74  ばね部材
75  ばね部材
76  回動軸
77  押圧軸
78  作動軸
79  カム面

Claims (8)

  1. 上下動可能な操作部材と、装着されたICパッケージと電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクトと、該コンタクトが固設されるソケット本体と、前記コンタクトを開閉する移動板とを有するICソケットにおいて、
    前記操作部材によって前記移動板を上下動して前記コンタクトを開閉するためのレバー部材を有することを特徴とするICソケット。
  2. 前記レバー部材は、ほぼ中間において回動可能に枢支され、上端が操作部材の押圧カム部材に係合し、下端が移動板のカム作動部に係合するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のICソケット。
  3. 前記レバー部材は、前記操作部材の上下動によって回動されてカム作動部を介して前記移動板を上下動させてコンタクトを開閉することを特徴とする請求項1記載のICソケット。
  4. 前記コンタクトが、一対の弾性接片の間に前記移動板の格子状の仕切壁が配設されたことを特徴とする請求項1記載のICソケット。
  5. 前記コンタクトの弾性接片が内側に僅かにしぼった形状に彎曲され、前記移動板の仕切壁によって押し広げられるように形成されたことを特徴とする請求項4記載のICソケット。
  6. 前記一対の弾性接片の間に前記移動板の仕切壁が挟み込まれて配置されていることを特徴とする請求項4記載のICソケット。
  7. 前記操作部材の押し下げによって前記レバー部材が回動されて、カム面を介して前記移動板が下方に移動されることを特徴とする請求項1記載のICソケット。
  8. 前記レバー部材の軸部と前記移動板との間に中継部材が入れられることを特徴とする請求項2記載のICソケット。
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