JP2004109304A - 画像鑑賞方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像を鑑賞する際に、画像とともに、画像に付随する情報を動画や音声等により再生しながら、画像を鑑賞する。
【解決手段】画像記録媒体に設けられた、無線通信によりデータ送受信可能な記憶手段から、前記画像記録媒体に記録された画像の付属情報、あるいは前記画像の画像データ及びその付属情報を読み出して再生することを特徴とする画像鑑賞方法、及び該方法を実施するための装置を提供することにより前記課題を解決する。
【選択図】図1
【解決手段】画像記録媒体に設けられた、無線通信によりデータ送受信可能な記憶手段から、前記画像記録媒体に記録された画像の付属情報、あるいは前記画像の画像データ及びその付属情報を読み出して再生することを特徴とする画像鑑賞方法、及び該方法を実施するための装置を提供することにより前記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像鑑賞方法及び装置に係り、特に、プリントやリバーサルフィルム等に記録された画像を鑑賞する際、同時にその画像に関連する情報を参照しながら画像を鑑賞することのできる画像鑑賞方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム(以下、フィルムとする。)に撮影された画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィルムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、いわゆる直接露光(アナログ露光)によって行われていた。
【0003】
これに対して、近年では、デジタル露光を利用する焼付装置、すなわち従来型カメラによって撮影され、写真フィルムに記録された撮影コマの画像を光電的に読み取り、読み取った画像をデジタル画像データとして得た後、あるいはデジタルカメラによって撮影された撮影コマの画像のデジタル画像データを得た後、種々の画像処理を施して記録用画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上がり)写真プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化されている。
【0004】
このデジタルフォトプリンタでは、画像をデジタル画像データとして、様々な画像データ処理によって、従来の直接露光では得られなかった高品位な写真プリントを得ることができる。しかも、複数画像の合成や画像分割、さらには文字の合成等も画像データ処理によって行うことができ、用途に応じて自由に編集/処理した写真プリントも出力可能である。しかも、デジタルフォトプリンタによれば、画像を写真プリントとして出力するのみならず、デジタル画像データをコンピュータ等に供給したり、フレキシブルディスク等の画像記録媒体に保存しておくこともできるので、画像データを写真以外の様々な用途に利用することも可能である。
【0005】
また、近年レンズ付きフィルムやコンパクトカメラあるいはさらにデジタルカメラ等の撮像装置が広く普及してきている。これらの撮像装置で撮影された画像は、写真プリントとして再現されたり、スマートメディアやCD−R等の記録媒体にデジタル画像データとして記録され様々な用途に用いられている。
【0006】
このように、撮影画像をデジタル画像データとして扱うことにより、様々な加工が可能となり、デジタル画像データを可視画像として再現する、様々な画像再生方法や、娯楽性に富んだ、写真画像の鑑賞方法が考えられている。
例えば、同時プリント時に、画像が撮影されたフィルムの各コマを識別するコマ識別情報、出力したプリントの画像の画像データ、及び前記画像データに施した画像処理の情報を記憶手段に記録しておき、再プリント時に、記憶手段からコマ識別情報に対応する画像データおよび画像処理情報を読み出し、読み出した画像データに対し、これらの情報に基づいて画像処理を行い再プリントを作成するプリントシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、前回のプリントの画像と色や濃度が同様の画像を安定して再現することが可能となる。
【0007】
また、この他、デジタル画像データに所定の画像処理を施して、写真プリントとして出力したり、パソコンのモニタ等の表示装置に表示する際に、撮影日時や撮影位置等に基づいた撮影画像の撮影状況や撮影画像の被写体に関連する付加情報等の、撮影画像に付随した付加情報を写真プリントに合成したり、表示画像に付加して画像を再生する画像再生方法も知られている(特許文献2)。
このように画像に対し付加情報を付加することにより、ユーザが再生画像を見て容易に撮影当時を振り返ることができるとともに、写真プリントや表示画像の機能を高め、またユーザの好みに応じた娯楽性に富んだ再生画像の提供が可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−338062号公報
【特許文献2】
特開2000−66312号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に記載されたものは、再プリント時に同時プリントと同一品質のプリントを作製することを目的としたものであり、特に画像の鑑賞を意識したものではなかった。また、画像データとともに画像に関連した情報がデータベースに記録されている場合には、これらの情報を読み出して、画像とともに画像に関連した情報を再生することもできるが、これらの画像データ等の情報を別途データベースに保管しておかなければならないという問題がある。
【0010】
また、前記特許文献2に記載されたものでは、撮影画像に付随した付加情報が写真プリントに合成されたり、表示画像に付加されて再生されるため、画像鑑賞において一定の効果はあるが、プリント鑑賞とともに、付随する情報の動画による再生や音声等による再生ができないという問題がある。
また、この場合にも、デジタルデータを別途データベースに保存しておかなければならないという問題がある。
【0011】
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであり、画像を鑑賞する際に、画像とともに、画像に付随する情報を動画や音声等により再生しながら、画像を鑑賞することのできる画像鑑賞方法及び装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の第一の態様は、画像記録媒体に設けられた、無線通信によりデータ送受信可能な記憶手段から、前記画像記録媒体に記録された画像の付属情報、あるいは前記画像の画像データ及びその付属情報を読み出して再生することを特徴とする画像鑑賞方法を提供する。
【0013】
また、前記画像記録媒体は、写真プリントまたはリバーサルフィルムであり、前記記憶手段は、前記写真プリントまたはリバーサルフィルムに付着されたICタグであることが好ましい。
【0014】
また、前記画像の付属情報は、静止画、動画、テキスト、音声、プログラムのデータの1つ以上を含むことが好ましい。
【0015】
また、同様に前記課題を解決するために、本発明の第二の態様は、画像記録媒体に設けられた、無線通信によりデータ送受信可能な記憶手段から前記画像記録媒体に記録された画像の付属情報、あるいは前記画像の画像データ及びその付属情報を読み出す読取手段と、前記読み出した付属情報を再生する付属情報再生手段、または、前記読み出した付属情報を再生する付属情報再生手段及び前記読み出した画像データの画像を再生する画像再生手段、を有することを特徴とする画像鑑賞装置を提供する。
【0016】
また、前記付属情報再生手段は、前記付属情報が静止画、動画、テキスト、音声、プログラムのデータの1つ以上である場合に、これらのデータを再生可能な再生手段であるであることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像鑑賞方法及び装置について、添付の図面に示される好適実施形態を基に詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の画像鑑賞装置の第一実施形態の概略を示す構成図である。
図1に示す、本第一実施形態の画像鑑賞装置10は、プリントやリバーサルフィルムに記録された画像を、その画像に対する付属情報を再生しながら鑑賞するためのものである。画像鑑賞装置10で鑑賞されるプリント12やリバーサルフィルム14には、無線通信により非接触でデータの送受信(リード/ライト)可能な記録手段として、例えばICタグ16が付着されている。ICタグ16は、ICメモリ、内部アンテナ及びこれらの制御回路を備え、非接触で通信を行い、内部に搭載されたICメモリ内の情報のやりとりを行うことのできる記憶手段である。このICタグ16は、プリント12やリバーサルフィルム14作成時にその画像の付属情報が記録され、プリント12やリバーサルフィルム14に付着される。このとき、付着する方法や場所は特に限定はされないが、写真の見栄え等を考慮して、プリント12の裏面に貼付したり、リバーサルフィルム14のマウント部14aに貼付するのが好ましい。また、付着の方法も、貼付以外に、ネジ止めやはめ込み等の方法でもよい。例えば、写真プリントをフレームに入れて、フレームにICタグを取り付けるようにしてもよい。
【0019】
図1に示すように、画像鑑賞装置10は、プリント12やリバーサルフィルム14を受け入れる挿入部18、プリント12等に付着されたICタグ16からデータ(付属情報)を読み取る読取部20、読み取ったデータを再生するために所定の処理を施すデータ処理部22、付属情報を可視化して表示する付属情報表示部24および付属情報を音声として再生するスピーカ26を有している。
【0020】
挿入部18は、例えば定期入のようにその表面18aが透明なケースとなっており、プリント12等をその中に嵌め込むことができるようになっている。プリント12の場合には、プリント12を挿入部18に入れて、その透明なケースの表面18aを通して鑑賞することができる。リバーサルフィルム14の場合には、これだけでは画像が暗く、見えにくいため、リバーサルフィルム14を嵌め込む透明なケースの下側が、ライトボックスあるいはシャーカステンのようになっており、リバーサルフィルム14に下から光をあてて、その透過光を見ることにより、画像を鑑賞することができる。
【0021】
読取部20は、プリント12等に付着されたICタグ16と無線通信を行いICタグ16に記録されている情報を読み出すものである。ICタグ16に記録される情報は、特に限定されるものではないが、例えば、顧客ID、ラボID、プリント/画像ファイル個別の識別情報、原画像データ、プリント時の画像処理条件、撮影時のカメラ情報、位置情報、被写体関連情報、ラボ提供の広告、著作権情報および顧客入力メッセージ情報等その他の画像に関連した付属情報が例示される。これらの付属情報は、文字(テキスト)データ、画像データ(静止画あるいは動画データ)、音声データ、その他プログラムのデータ等、様々なデータ形態で記録可能である。後述するように、これらの付属情報はそのデータ形態に応じた形態で再生される。
【0022】
データ処理部22は、読取部20がICタグ16から読み取った付属情報を受け取り、その情報を再生するために必要な、そのデータ形態に応じたデータ処理を施し、各再生装置に出力する。
付属情報表示部24は、例えば液晶パネル等の表示装置であり、画像データ、文字データとしての付属情報を再生表示するものである。
また、スピーカ26は、付属情報が音声データの場合に、付属情報を音声で再生する。
【0023】
以下、本実施形態の作用を説明する。
例えば、画像の付属情報が記録されたICタグ16をその裏面に貼付したプリント12が、画像鑑賞装置10の挿入部18に差し込まれたとする。
プリント12が挿入部18に差し込まれると、読取部20はプリント12裏面のICタグ16と無線による交信を行い付属情報を読み出す。
なお、画像鑑賞装置10の動作開始のタイミングは特に限定はされず、プリント12を挿入部18に差し込むために装置に触ったり、動かしたりしたことを契機として、動作開始のスイッチが入るようにしてもよいし、別途オン/オフのスイッチを設け、これを操作することによって動作が開始されるようにしてもよい。これによれば、プリント12を画像鑑賞装置10に入れたままにしておいても、スイッチにより電源をオフにしておけば特に問題はない。
【0024】
読取部20が読み出した付属情報は、データ処理部22へ送られ、データ処理部22において、データの種類に応じた所定の処理が行われる。
画像データおよび文字データは、付属情報表示部24へ送られて表示される。また、音声データは、スピーカ26から音声として出力される。
このとき、付属情報をそのまま、単に付属情報表示部24やスピーカ26等の各再生装置で再生するようにしてもよいが、画像が、例えば複数の人物を撮影した画像の場合には、各被写体人物別に、その付属情報を表示(再生)するようにしてもよい。
【0025】
例えば、挿入部18の表面18aの透明フィルムをタッチパネルとし、その画像中の被写体人物をタッチパネル上から押すと、その人物に関連した付属情報が付属情報表示部24あるいはスピーカ26から再生されるようにしてもよい。
このとき、ICタグ16には、画像中のどこの位置にはどの被写体人物の画像があるかという情報が記録されており、接触圧センサによりタッチパネル中のどの位置が押されたかが検出されると、押された位置と画像の位置との対応をとり、その被写体人物に関連する付属情報を再生するようにすればよい。
【0026】
また、例えばそのマウント部14aにICタグ16が貼付されたリバーサルフィルム14が挿入部18に差し込まれた場合には、自動的に、あるいは手動によりシャーカステンのスイッチがオンになり、バックライトによりリバーサルフィルム14に記録された画像を鑑賞することができる。このとき、プリント12の場合と同様に、ICタグ16から読み出された付属情報が付属情報表示部24あるいはスピーカ26によって再生される。
【0027】
なお、画像鑑賞装置10は、特にリバーサルフィルム14の鑑賞用に挿入部18をライトボックスあるいはシャーカステンとするだけでなく、いわゆるスライドビュワーのようにルーペ等で画像を拡大して見ることができるようにしてもよい。あるいは次に説明するように、リバーサルフィルム14の場合、スライドプロジェクタに付属情報再生機能を付加した画像鑑賞装置としてもよい。次にこれについて説明する。
【0028】
以下、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態の画像鑑賞装置は、画像鑑賞装置を特にリバーサルフィルム鑑賞用のプロジェクタとしたものである。
図2に、本実施形態の画像鑑賞装置の概略構成を示す。
図2に示すように、本実施形態の画像鑑賞装置100は、主に、プロジェクタ110とスクリーン112とから成り、基本的に、プロジェクタ110の挿入口114に挿入されたリバーサルフィルム14の画像をレンズ116を通して拡大して、スクリーン112に投影するものである。
【0029】
このとき、プロジェクタ110は、リバーサルフィルム14に付着されたICタグ16と無線通信を行い付属情報を読み出す読取部118を有し、読取部118から読み出された付属情報は、データ処理部120により所定の処理を施された後、スクリーン112の一部に設けられた画像表示部122に表示されるようになっている。また、スクリーン112にはスピーカ124も設けられており、付属情報が音声データの場合に、音声として再生するようにしてもよい。
【0030】
このように、プロジェクタ110を用いて画像鑑賞装置を構成した場合には、特にリバーサルフィルムに記録された画像を、付属情報とともに大きな画像で鑑賞することができる。
【0031】
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
第三実施形態の画像鑑賞装置の概略構成を図3に示す。
図3に示すように、本実施形態の画像鑑賞装置200は、主に、画像制御部210と、画像表示部212とから成り、鑑賞用画像の再生および付属情報の再生を、プリント等を挿入する装置とは別の、再生装置で行うようにしたものである。本実施形態では、プリント等に付着されるICタグには付属情報の他に、その画像の画像データ自体も記録されているものとする。
【0032】
画像制御部210は、ICタグ16の付着されたプリント12やリバーサルフィルム14を差し込む挿入部214、ICタグ16から画像データおよびその付属情報を読み取る読取部216および読み取ったデータに対して所定のデータ処理を施すデータ処理部218を有している。
画像表示部212は、鑑賞用画像を表示する鑑賞画像表示部220、動画データ等の付属情報を表示する付属情報表示部222および音声データとしての付属情報を再生するスピーカ224を有している。
【0033】
以下、本実施形態の作用を説明する。
ICタグ16の付着されているプリント12あるいはリバーサルフィルム14を画像制御部210の挿入部214に差し込むと、読取部216は、ICタグ16から画像データおよび付属情報を読み取る。
なお、上述したように、ICタグ16には、鑑賞用の画像を再生するための画像データおよび付属情報の両方が記録されている。
【0034】
読み取られた画像データおよび付属情報は、データ処理部218で所定の処理を施され、画像表示部212に送られる。
画像表示部212は、鑑賞画像表示部220と付属情報表示部222とを有しており、鑑賞用画像は鑑賞画像表示部220に表示され、主に動画データである付属情報は付属情報表示部222に表示される。
また、付属情報として音声データがある場合には、スピーカ224から音声データが再生される。
【0035】
このように、本実施形態では、鑑賞用画像も別途画像表示装置に表示するようにしたため、第一実施形態のようにプリント等をそのまま見るよりも、大きな画像を鑑賞することができる。この画像表示装置としては、特に限定はされないが、例えば、PDA(携帯情報端末)や小型のパソコンあるいは通常のテレビ等が好適に例示される。
【0036】
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
本実施形態は、画像表示装置としてパソコンを用いたものであり、パソコンを用いたことにより、その機能を利用した他の応用をも可能としたものである。
図4に、本実施形態の画像鑑賞装置の概略構成を示す。
図4に示すように、本実施形態の画像鑑賞装置300は、主に、データを入力する入力部310、パソコン本体312(以下単にパソコン312とする。)および表示部314を有して構成される。
【0037】
入力部310は、鑑賞用画像データおよび付属情報を入力してパソコン312へ送るものであり、ICタグ16が貼付されたプリント12やリバーサルフィルム14を差し込む挿入部316およびICタグ16から画像データおよび付属情報を読み取る読取部318を有している。
読み取られた画像データおよび付属情報はパソコン312に送られ、パソコン312において所定の処理が行われるが、もちろん、入力部310側に、前記実施形態におけるデータ処理部を設けるようにしてもよい。
【0038】
パソコン312には、画像データおよび付属情報を可視化して表示する表示部314が接続されている。また、パソコン312には、音声データを再生するためのスピーカ320および、その他各種入力を行うための、キーボード322a、マウス322bおよび音声入力を行うためのマイク322c等から成る操作系322が接続されている。
また、パソコン312は、ネットワーク324を介して、電子メールのやりとりを行うことができるものとする。
【0039】
以下、本実施形態の作用を説明する。
ICタグ16の付着されたプリント12あるいはリバーサルフィルム14を挿入部316に差し込むと、読取部318は、ICタグ16から画像データおよび付属情報を読み取り、読み取ったデータをパソコン312へ送る。
パソコン312は、このデータに対して所定の処理を行い、画像データおよび付属情報を表示部314に表示するとともに、音声データがある場合にはスピーカ320から再生する。
【0040】
表示部314への表示は、鑑賞用画像の表示エリアと、動画等の付属情報の表示エリアとを分けて表示するようにしてもよい。また、付属情報が被写体人物がしゃべったセリフを表す文字データの場合には、それを各被写体人物の近くに、吹き出し等を用いて表示するようにしてもよい。あるいはこのとき、文字データを音声化して、スピーカ320から再生するとともに、その音声を発している被写体人物を矢印等で示したりして表示するようにしてもよい。
【0041】
また、表示部314の表示画面上で、被写体人物をタッチペン等の何らかの方法で指定した場合に、その人物に関連する付属情報が表示画面上でその人物の近くに表示されるようにしてもよい。
また、このとき、画面上で、その人物を指定し、その人物に対する付属情報をマイク322c等の音声入力手段等から追加することができるようにしてもよい。追加された付属情報はパソコン312から入力部310の読取部318へ送られ、読取部318から無線通信によりICタグ16に記録される。
【0042】
また、さらに、パソコン312を操作して、電子メール送受信モードにしている場合には、表示部314の画面上である人物を指定すると、その人物に対して自動的に電子メールを送信することができるようにしてもよい。このとき、一旦操作者に確認した後で送信するようにしてもよいのはもちろんである。
このとき、逆に、その人物からの電子メールの着信があった場合には、画面上で、その人物を矢印で示したり、その人物のエリアを点滅させたりして示すようにしてもよい。このとき、その人物を指定すると、その着信メールが表示されるようにしてもよい。
【0043】
また、このとき、電子メールとともに画像を送信することができるようにしてもよい。このように、画像鑑賞装置としてパソコンを用いた場合には、その機能を利用することにより、さまざまな画像の鑑賞方法および応用を行うことが可能となる。
以上各実施形態で説明したように、プリント等にICタグを付着し、付属情報を記録して、これを画像鑑賞時に利用するようにしたことにより、高画質の画像を鑑賞しながら、その画像の関連情報を楽しむことができ、より画像鑑賞が興味深いものとなる。
【0044】
また、その他の態様として、上記第四実施形態における付属情報を表示する装置(表示部314)として、透過型液晶装置を用いて、挿入部316の部分の前面に嵌め込んだ構成とすることも可能である。例えば、これを用いて特定人物のエリアを強調する場合に、矢印マークや文字等を表示したり、その人物の顔の背景エリアをブリンクさせるようにしてもよい。
あるいはさらに、付属データとして、ゲーム・プログラムを記録し、PC等で実行するようにしてもよい。例えば、これにより写真の画像データをジグゾーパズルのピースに分解し、マウス等で各ピースを動かして画像を組み立てて遊ぶようにすることもできる。
【0045】
また、ICタグから無線通信でデータを読み取ることにより、データをスキャンする等の行為が不要となり、さらに、付属情報を記録しておくために、別途記録媒体を用意する必要もない。また、付属情報を記録したICタグがプリントやリバーサルフィルム自体に付着されているため、プリント画像を鑑賞する際に、その付属情報を再生しようとした場合に、従来のように付属情報の検索や照合作業を行う必要もない。
【0046】
以上、本発明の画像鑑賞方法及び装置について、詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明した通り、本発明によれば、プリント等にデータ送受信可能な記憶手段(ICタグ)を付着し、付属情報を記録して、これを画像鑑賞時に利用するようにしたことにより、高画質の画像を鑑賞しながら、その画像の付属情報を楽しむことができ、より画像鑑賞が興味深いものとなるとともに、記憶手段から無線でデータを読み取るようにしたため、データをスキャンする等の行為が不要となり、また、別途記録媒体を用意する必要もなく、付属情報の検索や照合作業を行う必要もないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像鑑賞装置の第一実施形態の概略を示す構成図である。
【図2】本発明の画像鑑賞装置の第二実施形態の概略を示す構成図である。
【図3】本発明の画像鑑賞装置の第三実施形態の概略を示す構成図である。
【図4】本発明の画像鑑賞装置の第四実施形態の概略を示す構成図である。
【符号の説明】
10、100、200、300 画像鑑賞装置
12 プリント
14 リバーサルフィルム
14a マウント部
16 ICタグ
18、214、316 挿入部
18a 表面
20、118、216、318 読取部
22、120、218 データ処理部
24 付属情報表示部
26、124、224、320 スピーカ
110 プロジェクタ
112 スクリーン
114 挿入口
116 レンズ
122、212 画像表示部
210 画像制御部
220 鑑賞画像表示部
222 付属情報表示部
310 入力部
312 パソコン本体(パソコン)
314 表示部
322 操作系
322a キーボード
322b マウス
322c マイク
324 ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像鑑賞方法及び装置に係り、特に、プリントやリバーサルフィルム等に記録された画像を鑑賞する際、同時にその画像に関連する情報を参照しながら画像を鑑賞することのできる画像鑑賞方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム(以下、フィルムとする。)に撮影された画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィルムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、いわゆる直接露光(アナログ露光)によって行われていた。
【0003】
これに対して、近年では、デジタル露光を利用する焼付装置、すなわち従来型カメラによって撮影され、写真フィルムに記録された撮影コマの画像を光電的に読み取り、読み取った画像をデジタル画像データとして得た後、あるいはデジタルカメラによって撮影された撮影コマの画像のデジタル画像データを得た後、種々の画像処理を施して記録用画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上がり)写真プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化されている。
【0004】
このデジタルフォトプリンタでは、画像をデジタル画像データとして、様々な画像データ処理によって、従来の直接露光では得られなかった高品位な写真プリントを得ることができる。しかも、複数画像の合成や画像分割、さらには文字の合成等も画像データ処理によって行うことができ、用途に応じて自由に編集/処理した写真プリントも出力可能である。しかも、デジタルフォトプリンタによれば、画像を写真プリントとして出力するのみならず、デジタル画像データをコンピュータ等に供給したり、フレキシブルディスク等の画像記録媒体に保存しておくこともできるので、画像データを写真以外の様々な用途に利用することも可能である。
【0005】
また、近年レンズ付きフィルムやコンパクトカメラあるいはさらにデジタルカメラ等の撮像装置が広く普及してきている。これらの撮像装置で撮影された画像は、写真プリントとして再現されたり、スマートメディアやCD−R等の記録媒体にデジタル画像データとして記録され様々な用途に用いられている。
【0006】
このように、撮影画像をデジタル画像データとして扱うことにより、様々な加工が可能となり、デジタル画像データを可視画像として再現する、様々な画像再生方法や、娯楽性に富んだ、写真画像の鑑賞方法が考えられている。
例えば、同時プリント時に、画像が撮影されたフィルムの各コマを識別するコマ識別情報、出力したプリントの画像の画像データ、及び前記画像データに施した画像処理の情報を記憶手段に記録しておき、再プリント時に、記憶手段からコマ識別情報に対応する画像データおよび画像処理情報を読み出し、読み出した画像データに対し、これらの情報に基づいて画像処理を行い再プリントを作成するプリントシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、前回のプリントの画像と色や濃度が同様の画像を安定して再現することが可能となる。
【0007】
また、この他、デジタル画像データに所定の画像処理を施して、写真プリントとして出力したり、パソコンのモニタ等の表示装置に表示する際に、撮影日時や撮影位置等に基づいた撮影画像の撮影状況や撮影画像の被写体に関連する付加情報等の、撮影画像に付随した付加情報を写真プリントに合成したり、表示画像に付加して画像を再生する画像再生方法も知られている(特許文献2)。
このように画像に対し付加情報を付加することにより、ユーザが再生画像を見て容易に撮影当時を振り返ることができるとともに、写真プリントや表示画像の機能を高め、またユーザの好みに応じた娯楽性に富んだ再生画像の提供が可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−338062号公報
【特許文献2】
特開2000−66312号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に記載されたものは、再プリント時に同時プリントと同一品質のプリントを作製することを目的としたものであり、特に画像の鑑賞を意識したものではなかった。また、画像データとともに画像に関連した情報がデータベースに記録されている場合には、これらの情報を読み出して、画像とともに画像に関連した情報を再生することもできるが、これらの画像データ等の情報を別途データベースに保管しておかなければならないという問題がある。
【0010】
また、前記特許文献2に記載されたものでは、撮影画像に付随した付加情報が写真プリントに合成されたり、表示画像に付加されて再生されるため、画像鑑賞において一定の効果はあるが、プリント鑑賞とともに、付随する情報の動画による再生や音声等による再生ができないという問題がある。
また、この場合にも、デジタルデータを別途データベースに保存しておかなければならないという問題がある。
【0011】
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであり、画像を鑑賞する際に、画像とともに、画像に付随する情報を動画や音声等により再生しながら、画像を鑑賞することのできる画像鑑賞方法及び装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の第一の態様は、画像記録媒体に設けられた、無線通信によりデータ送受信可能な記憶手段から、前記画像記録媒体に記録された画像の付属情報、あるいは前記画像の画像データ及びその付属情報を読み出して再生することを特徴とする画像鑑賞方法を提供する。
【0013】
また、前記画像記録媒体は、写真プリントまたはリバーサルフィルムであり、前記記憶手段は、前記写真プリントまたはリバーサルフィルムに付着されたICタグであることが好ましい。
【0014】
また、前記画像の付属情報は、静止画、動画、テキスト、音声、プログラムのデータの1つ以上を含むことが好ましい。
【0015】
また、同様に前記課題を解決するために、本発明の第二の態様は、画像記録媒体に設けられた、無線通信によりデータ送受信可能な記憶手段から前記画像記録媒体に記録された画像の付属情報、あるいは前記画像の画像データ及びその付属情報を読み出す読取手段と、前記読み出した付属情報を再生する付属情報再生手段、または、前記読み出した付属情報を再生する付属情報再生手段及び前記読み出した画像データの画像を再生する画像再生手段、を有することを特徴とする画像鑑賞装置を提供する。
【0016】
また、前記付属情報再生手段は、前記付属情報が静止画、動画、テキスト、音声、プログラムのデータの1つ以上である場合に、これらのデータを再生可能な再生手段であるであることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像鑑賞方法及び装置について、添付の図面に示される好適実施形態を基に詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の画像鑑賞装置の第一実施形態の概略を示す構成図である。
図1に示す、本第一実施形態の画像鑑賞装置10は、プリントやリバーサルフィルムに記録された画像を、その画像に対する付属情報を再生しながら鑑賞するためのものである。画像鑑賞装置10で鑑賞されるプリント12やリバーサルフィルム14には、無線通信により非接触でデータの送受信(リード/ライト)可能な記録手段として、例えばICタグ16が付着されている。ICタグ16は、ICメモリ、内部アンテナ及びこれらの制御回路を備え、非接触で通信を行い、内部に搭載されたICメモリ内の情報のやりとりを行うことのできる記憶手段である。このICタグ16は、プリント12やリバーサルフィルム14作成時にその画像の付属情報が記録され、プリント12やリバーサルフィルム14に付着される。このとき、付着する方法や場所は特に限定はされないが、写真の見栄え等を考慮して、プリント12の裏面に貼付したり、リバーサルフィルム14のマウント部14aに貼付するのが好ましい。また、付着の方法も、貼付以外に、ネジ止めやはめ込み等の方法でもよい。例えば、写真プリントをフレームに入れて、フレームにICタグを取り付けるようにしてもよい。
【0019】
図1に示すように、画像鑑賞装置10は、プリント12やリバーサルフィルム14を受け入れる挿入部18、プリント12等に付着されたICタグ16からデータ(付属情報)を読み取る読取部20、読み取ったデータを再生するために所定の処理を施すデータ処理部22、付属情報を可視化して表示する付属情報表示部24および付属情報を音声として再生するスピーカ26を有している。
【0020】
挿入部18は、例えば定期入のようにその表面18aが透明なケースとなっており、プリント12等をその中に嵌め込むことができるようになっている。プリント12の場合には、プリント12を挿入部18に入れて、その透明なケースの表面18aを通して鑑賞することができる。リバーサルフィルム14の場合には、これだけでは画像が暗く、見えにくいため、リバーサルフィルム14を嵌め込む透明なケースの下側が、ライトボックスあるいはシャーカステンのようになっており、リバーサルフィルム14に下から光をあてて、その透過光を見ることにより、画像を鑑賞することができる。
【0021】
読取部20は、プリント12等に付着されたICタグ16と無線通信を行いICタグ16に記録されている情報を読み出すものである。ICタグ16に記録される情報は、特に限定されるものではないが、例えば、顧客ID、ラボID、プリント/画像ファイル個別の識別情報、原画像データ、プリント時の画像処理条件、撮影時のカメラ情報、位置情報、被写体関連情報、ラボ提供の広告、著作権情報および顧客入力メッセージ情報等その他の画像に関連した付属情報が例示される。これらの付属情報は、文字(テキスト)データ、画像データ(静止画あるいは動画データ)、音声データ、その他プログラムのデータ等、様々なデータ形態で記録可能である。後述するように、これらの付属情報はそのデータ形態に応じた形態で再生される。
【0022】
データ処理部22は、読取部20がICタグ16から読み取った付属情報を受け取り、その情報を再生するために必要な、そのデータ形態に応じたデータ処理を施し、各再生装置に出力する。
付属情報表示部24は、例えば液晶パネル等の表示装置であり、画像データ、文字データとしての付属情報を再生表示するものである。
また、スピーカ26は、付属情報が音声データの場合に、付属情報を音声で再生する。
【0023】
以下、本実施形態の作用を説明する。
例えば、画像の付属情報が記録されたICタグ16をその裏面に貼付したプリント12が、画像鑑賞装置10の挿入部18に差し込まれたとする。
プリント12が挿入部18に差し込まれると、読取部20はプリント12裏面のICタグ16と無線による交信を行い付属情報を読み出す。
なお、画像鑑賞装置10の動作開始のタイミングは特に限定はされず、プリント12を挿入部18に差し込むために装置に触ったり、動かしたりしたことを契機として、動作開始のスイッチが入るようにしてもよいし、別途オン/オフのスイッチを設け、これを操作することによって動作が開始されるようにしてもよい。これによれば、プリント12を画像鑑賞装置10に入れたままにしておいても、スイッチにより電源をオフにしておけば特に問題はない。
【0024】
読取部20が読み出した付属情報は、データ処理部22へ送られ、データ処理部22において、データの種類に応じた所定の処理が行われる。
画像データおよび文字データは、付属情報表示部24へ送られて表示される。また、音声データは、スピーカ26から音声として出力される。
このとき、付属情報をそのまま、単に付属情報表示部24やスピーカ26等の各再生装置で再生するようにしてもよいが、画像が、例えば複数の人物を撮影した画像の場合には、各被写体人物別に、その付属情報を表示(再生)するようにしてもよい。
【0025】
例えば、挿入部18の表面18aの透明フィルムをタッチパネルとし、その画像中の被写体人物をタッチパネル上から押すと、その人物に関連した付属情報が付属情報表示部24あるいはスピーカ26から再生されるようにしてもよい。
このとき、ICタグ16には、画像中のどこの位置にはどの被写体人物の画像があるかという情報が記録されており、接触圧センサによりタッチパネル中のどの位置が押されたかが検出されると、押された位置と画像の位置との対応をとり、その被写体人物に関連する付属情報を再生するようにすればよい。
【0026】
また、例えばそのマウント部14aにICタグ16が貼付されたリバーサルフィルム14が挿入部18に差し込まれた場合には、自動的に、あるいは手動によりシャーカステンのスイッチがオンになり、バックライトによりリバーサルフィルム14に記録された画像を鑑賞することができる。このとき、プリント12の場合と同様に、ICタグ16から読み出された付属情報が付属情報表示部24あるいはスピーカ26によって再生される。
【0027】
なお、画像鑑賞装置10は、特にリバーサルフィルム14の鑑賞用に挿入部18をライトボックスあるいはシャーカステンとするだけでなく、いわゆるスライドビュワーのようにルーペ等で画像を拡大して見ることができるようにしてもよい。あるいは次に説明するように、リバーサルフィルム14の場合、スライドプロジェクタに付属情報再生機能を付加した画像鑑賞装置としてもよい。次にこれについて説明する。
【0028】
以下、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態の画像鑑賞装置は、画像鑑賞装置を特にリバーサルフィルム鑑賞用のプロジェクタとしたものである。
図2に、本実施形態の画像鑑賞装置の概略構成を示す。
図2に示すように、本実施形態の画像鑑賞装置100は、主に、プロジェクタ110とスクリーン112とから成り、基本的に、プロジェクタ110の挿入口114に挿入されたリバーサルフィルム14の画像をレンズ116を通して拡大して、スクリーン112に投影するものである。
【0029】
このとき、プロジェクタ110は、リバーサルフィルム14に付着されたICタグ16と無線通信を行い付属情報を読み出す読取部118を有し、読取部118から読み出された付属情報は、データ処理部120により所定の処理を施された後、スクリーン112の一部に設けられた画像表示部122に表示されるようになっている。また、スクリーン112にはスピーカ124も設けられており、付属情報が音声データの場合に、音声として再生するようにしてもよい。
【0030】
このように、プロジェクタ110を用いて画像鑑賞装置を構成した場合には、特にリバーサルフィルムに記録された画像を、付属情報とともに大きな画像で鑑賞することができる。
【0031】
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
第三実施形態の画像鑑賞装置の概略構成を図3に示す。
図3に示すように、本実施形態の画像鑑賞装置200は、主に、画像制御部210と、画像表示部212とから成り、鑑賞用画像の再生および付属情報の再生を、プリント等を挿入する装置とは別の、再生装置で行うようにしたものである。本実施形態では、プリント等に付着されるICタグには付属情報の他に、その画像の画像データ自体も記録されているものとする。
【0032】
画像制御部210は、ICタグ16の付着されたプリント12やリバーサルフィルム14を差し込む挿入部214、ICタグ16から画像データおよびその付属情報を読み取る読取部216および読み取ったデータに対して所定のデータ処理を施すデータ処理部218を有している。
画像表示部212は、鑑賞用画像を表示する鑑賞画像表示部220、動画データ等の付属情報を表示する付属情報表示部222および音声データとしての付属情報を再生するスピーカ224を有している。
【0033】
以下、本実施形態の作用を説明する。
ICタグ16の付着されているプリント12あるいはリバーサルフィルム14を画像制御部210の挿入部214に差し込むと、読取部216は、ICタグ16から画像データおよび付属情報を読み取る。
なお、上述したように、ICタグ16には、鑑賞用の画像を再生するための画像データおよび付属情報の両方が記録されている。
【0034】
読み取られた画像データおよび付属情報は、データ処理部218で所定の処理を施され、画像表示部212に送られる。
画像表示部212は、鑑賞画像表示部220と付属情報表示部222とを有しており、鑑賞用画像は鑑賞画像表示部220に表示され、主に動画データである付属情報は付属情報表示部222に表示される。
また、付属情報として音声データがある場合には、スピーカ224から音声データが再生される。
【0035】
このように、本実施形態では、鑑賞用画像も別途画像表示装置に表示するようにしたため、第一実施形態のようにプリント等をそのまま見るよりも、大きな画像を鑑賞することができる。この画像表示装置としては、特に限定はされないが、例えば、PDA(携帯情報端末)や小型のパソコンあるいは通常のテレビ等が好適に例示される。
【0036】
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
本実施形態は、画像表示装置としてパソコンを用いたものであり、パソコンを用いたことにより、その機能を利用した他の応用をも可能としたものである。
図4に、本実施形態の画像鑑賞装置の概略構成を示す。
図4に示すように、本実施形態の画像鑑賞装置300は、主に、データを入力する入力部310、パソコン本体312(以下単にパソコン312とする。)および表示部314を有して構成される。
【0037】
入力部310は、鑑賞用画像データおよび付属情報を入力してパソコン312へ送るものであり、ICタグ16が貼付されたプリント12やリバーサルフィルム14を差し込む挿入部316およびICタグ16から画像データおよび付属情報を読み取る読取部318を有している。
読み取られた画像データおよび付属情報はパソコン312に送られ、パソコン312において所定の処理が行われるが、もちろん、入力部310側に、前記実施形態におけるデータ処理部を設けるようにしてもよい。
【0038】
パソコン312には、画像データおよび付属情報を可視化して表示する表示部314が接続されている。また、パソコン312には、音声データを再生するためのスピーカ320および、その他各種入力を行うための、キーボード322a、マウス322bおよび音声入力を行うためのマイク322c等から成る操作系322が接続されている。
また、パソコン312は、ネットワーク324を介して、電子メールのやりとりを行うことができるものとする。
【0039】
以下、本実施形態の作用を説明する。
ICタグ16の付着されたプリント12あるいはリバーサルフィルム14を挿入部316に差し込むと、読取部318は、ICタグ16から画像データおよび付属情報を読み取り、読み取ったデータをパソコン312へ送る。
パソコン312は、このデータに対して所定の処理を行い、画像データおよび付属情報を表示部314に表示するとともに、音声データがある場合にはスピーカ320から再生する。
【0040】
表示部314への表示は、鑑賞用画像の表示エリアと、動画等の付属情報の表示エリアとを分けて表示するようにしてもよい。また、付属情報が被写体人物がしゃべったセリフを表す文字データの場合には、それを各被写体人物の近くに、吹き出し等を用いて表示するようにしてもよい。あるいはこのとき、文字データを音声化して、スピーカ320から再生するとともに、その音声を発している被写体人物を矢印等で示したりして表示するようにしてもよい。
【0041】
また、表示部314の表示画面上で、被写体人物をタッチペン等の何らかの方法で指定した場合に、その人物に関連する付属情報が表示画面上でその人物の近くに表示されるようにしてもよい。
また、このとき、画面上で、その人物を指定し、その人物に対する付属情報をマイク322c等の音声入力手段等から追加することができるようにしてもよい。追加された付属情報はパソコン312から入力部310の読取部318へ送られ、読取部318から無線通信によりICタグ16に記録される。
【0042】
また、さらに、パソコン312を操作して、電子メール送受信モードにしている場合には、表示部314の画面上である人物を指定すると、その人物に対して自動的に電子メールを送信することができるようにしてもよい。このとき、一旦操作者に確認した後で送信するようにしてもよいのはもちろんである。
このとき、逆に、その人物からの電子メールの着信があった場合には、画面上で、その人物を矢印で示したり、その人物のエリアを点滅させたりして示すようにしてもよい。このとき、その人物を指定すると、その着信メールが表示されるようにしてもよい。
【0043】
また、このとき、電子メールとともに画像を送信することができるようにしてもよい。このように、画像鑑賞装置としてパソコンを用いた場合には、その機能を利用することにより、さまざまな画像の鑑賞方法および応用を行うことが可能となる。
以上各実施形態で説明したように、プリント等にICタグを付着し、付属情報を記録して、これを画像鑑賞時に利用するようにしたことにより、高画質の画像を鑑賞しながら、その画像の関連情報を楽しむことができ、より画像鑑賞が興味深いものとなる。
【0044】
また、その他の態様として、上記第四実施形態における付属情報を表示する装置(表示部314)として、透過型液晶装置を用いて、挿入部316の部分の前面に嵌め込んだ構成とすることも可能である。例えば、これを用いて特定人物のエリアを強調する場合に、矢印マークや文字等を表示したり、その人物の顔の背景エリアをブリンクさせるようにしてもよい。
あるいはさらに、付属データとして、ゲーム・プログラムを記録し、PC等で実行するようにしてもよい。例えば、これにより写真の画像データをジグゾーパズルのピースに分解し、マウス等で各ピースを動かして画像を組み立てて遊ぶようにすることもできる。
【0045】
また、ICタグから無線通信でデータを読み取ることにより、データをスキャンする等の行為が不要となり、さらに、付属情報を記録しておくために、別途記録媒体を用意する必要もない。また、付属情報を記録したICタグがプリントやリバーサルフィルム自体に付着されているため、プリント画像を鑑賞する際に、その付属情報を再生しようとした場合に、従来のように付属情報の検索や照合作業を行う必要もない。
【0046】
以上、本発明の画像鑑賞方法及び装置について、詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明した通り、本発明によれば、プリント等にデータ送受信可能な記憶手段(ICタグ)を付着し、付属情報を記録して、これを画像鑑賞時に利用するようにしたことにより、高画質の画像を鑑賞しながら、その画像の付属情報を楽しむことができ、より画像鑑賞が興味深いものとなるとともに、記憶手段から無線でデータを読み取るようにしたため、データをスキャンする等の行為が不要となり、また、別途記録媒体を用意する必要もなく、付属情報の検索や照合作業を行う必要もないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像鑑賞装置の第一実施形態の概略を示す構成図である。
【図2】本発明の画像鑑賞装置の第二実施形態の概略を示す構成図である。
【図3】本発明の画像鑑賞装置の第三実施形態の概略を示す構成図である。
【図4】本発明の画像鑑賞装置の第四実施形態の概略を示す構成図である。
【符号の説明】
10、100、200、300 画像鑑賞装置
12 プリント
14 リバーサルフィルム
14a マウント部
16 ICタグ
18、214、316 挿入部
18a 表面
20、118、216、318 読取部
22、120、218 データ処理部
24 付属情報表示部
26、124、224、320 スピーカ
110 プロジェクタ
112 スクリーン
114 挿入口
116 レンズ
122、212 画像表示部
210 画像制御部
220 鑑賞画像表示部
222 付属情報表示部
310 入力部
312 パソコン本体(パソコン)
314 表示部
322 操作系
322a キーボード
322b マウス
322c マイク
324 ネットワーク
Claims (5)
- 画像記録媒体に設けられた、無線通信によりデータ送受信可能な記憶手段から、前記画像記録媒体に記録された画像の付属情報、あるいは前記画像の画像データ及びその付属情報を読み出して再生することを特徴とする画像鑑賞方法。
- 前記画像記録媒体は、写真プリントまたはリバーサルフィルムであり、前記記憶手段は、前記写真プリントまたはリバーサルフィルムに付着されたICタグである請求項1に記載の画像鑑賞方法。
- 前記画像の付属情報は、静止画、動画、テキスト、音声、プログラムのデータの1つ以上を含む請求項1または2に記載の画像鑑賞方法。
- 画像記録媒体に設けられた、無線通信によりデータ送受信可能な記憶手段から前記画像記録媒体に記録された画像の付属情報、あるいは前記画像の画像データ及びその付属情報を読み出す読取手段と、
前記読み出した付属情報を再生する付属情報再生手段、または、前記読み出した付属情報を再生する付属情報再生手段及び前記読み出した画像データの画像を再生する画像再生手段、を有することを特徴とする画像鑑賞装置。 - 前記付属情報再生手段は、前記付属情報が静止画、動画、テキスト、音声、プログラムのデータの1つ以上である場合に、これらのデータを再生可能な再生手段である請求項4に記載の画像鑑賞装置。
Priority Applications (1)
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