JP4223267B2 - 記念写真編集装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、結婚式などの記念行事において出席者等に提供される記念写真の編集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、結婚式等の催事においては記念写真の撮影が一般的に行われている。この記念写真には、主催者または他の代表者が代表的に撮影するものと、出席者が各自持参したカメラ等によって自由に撮影するものとが含まれる。このような記念写真をプリントするためには、プリントのための設備および処理時間が必要であるため、希望者がその写真プリントを入手するのは後日となってしまう。
【0003】
そこで、写真プリントを催事の当日に配布可能とするために、デジタルカメラおよびプリンタを用いて作成する装置が従来より提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。これらの装置では、必要に応じてパソコンや専用の編集装置等を用い、写真を選択したり、挨拶文を挿入するなどの画像編集が行われている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−106539号(図1)
【特許文献2】
特開平13−218136号(図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術は、プリントの即時性、すなわち出席者にその場で写真プリントを配布可能とすることを目的としたものである。したがって、催事の当日に写真プリントを配布することができる点を除けば、プリントに日数を要する通常の写真撮影と何ら変わるところはない。すなわち、出席者は、写真プリントを受け取るまで写真の仕上がりを確認することはできず、また自由に装飾を施すなどして楽しむこともできない。
【0006】
また、結婚式等では、出席者のメッセージ等を記入する色紙または台帳を回付して「寄せ書き」を作成することも広く行われている。これらは上記した記念写真とは独立して作成されているものであるが、式典の進捗に合わせてこれらのメッセージを撮影された写真に書き込むことができれば、より付加価値の高い記念写真を作成することができる。
【0007】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、出席者が楽しみながら編集することができ、しかも、その場でプリント等を受け取ることのできる付加価値の高い記念写真を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、記念行事の進行中に撮像手段により撮像された写真画像に所定の編集を施す記念写真編集装置において、前記撮像手段による前記写真画像に対応した画像信号の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた前記写真画像の少なくとも1枚を画面上に表示する表示手段と、前記表示手段に表示された前記写真画像に対し前記画面上において文字や図形の書き込み画像情報を書き込み操作するための入力手段と、前記写真画像と前記入力手段により書き込まれた前記書き込み画像情報とを重ね合わせた合成画像を生成して前記表示手段に出力する画像処理手段と、オペレータの操作により、少なくとも前記写真画像に基づく娯楽性の高い画像を前記表示手段に表示させるアミューズモードを動作モードとして選択可能なモード選択画面を表示するサブパネルとを備え、前記画像処理手段は、前記サブパネルの操作により前記アミューズモードが選択されているときに、前記写真画像の一部である部分画像を抽出するとともに抽出した複数の部分画像を合成する機能を有することを特徴としている(請求項1)。
【0009】
このような構成によれば、アミューズモードが選択されていると、例えば記念行事の進行中に撮像され、画面上に表示された写真画像に対して、部分画像の抽出、合成による合成画像が画面に表示されるため、行事出席者は合成画像を画面に表示して楽しむことができ、装置の付加価値をより高めることができる。
【0010】
この発明において、前記入力手段は、例えば前記表示手段の前記画面上に重ね合わされたタッチパネルであり、前記サブパネルは、前記アミューズモードのほか寄せ書きモードを動作モードとして選択可能な前記モード選択画面を表示し、前記画像処理手段は、前記サブパネルの操作により前記アミューズモードが選択されているときに、前記写真画像に対する前記入力手段による前記書き込み画像情報を重ね合わせた合成画像を生成するとしてもよい(請求項2)。このような構成によれば、出席者は写真画像が表示された画面に触れることで文字などの入力を行うことができ、表示中の写真画像に対して簡単な操作で書き込み入力を楽しむことができ、例えば、従来個別に提供されていた写真と寄せ書きとを一体とした記念写真を作成することができる。また、書き込みを行っていない他の出席者も、写真画像に書き込みが施される過程を画面上の合成画像により見て楽しむことができる。その結果、複数の出席者が楽しみながらその作成過程を共有することとなるため、完成した記念写真のみならず、記念行事そのものが、出席者にとってより印象深いものとなる。
【0011】
また、本発明は、請求項1または2に記載の発明において、複数の写真画像に対応した画像信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記複数の写真画像のうち所望のものを選択するための選択手段とをさらに備え、前記表示手段は、前記選択手段により選択された枚数分の前記写真画像を表示するものであることを特徴としている(請求項3)。
【0012】
このような構成によれば、例えば、予め撮像された複数の写真画像を相互に切り換えながら画面に表示したり、複数枚の写真画像の中から必要枚数を同時に画面に表示することができる。そして、これら複数の写真画像のそれぞれに対して書き込み入力を可能とすることで、複数種の記念写真を作成することができる。なお、これらの写真画像としては、当該記念行事の進行中に撮像されたものだけでなく、予め撮像されたものも用いることができる。
【0015】
また、このような記念写真編集装置においては、前記合成画像を印刷媒体に印刷する印刷手段(請求項4)、および、前記合成画像に対応する画像信号を外部の記録媒体および/または外部機器に対して出力する出力手段(請求項5)の少なくとも一方をさらに備えることができる。このような構成によれば、でき上がった記念写真を印刷物として、あるいは画像信号データとして、出席者に対しその場で配布することが可能となる。
【0017】
さらに、このような記念写真編集装置においては、前記受付手段が、外部の記録媒体に記録された画像信号の入力を受け付け可能に構成されてもよい(請求項6)。すなわち、外部の撮像手段によって撮像・記録されている画像の入力を受け付けることで、写真画像の種類をより豊富化することができる。例えば、出席者各自が持参したカメラで撮像した写真画像を受け付けるようにすれば、出席者自身がその写真に書き込みを行ったり、撮像した写真画像を互いに交換するなどして楽しむことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明を好適に適用した一実施形態として、結婚披露宴等の式典会場に設置される記念写真編集装置について説明する。図1はこの発明にかかる記念写真編集装置の一実施形態を示す外観図である。また、図2はこの記念写真編集装置の制御系を示すブロック図である。
【0022】
この記念写真編集装置1は、大きく分けてベース部11と、その上部に載置されたパネル部10とで構成されている。図1(a)に示すように、パネル部10の正面側には、例えばPDP(プラズマディスプレイパネル)や液晶パネルによる「表示手段」としてのディスプレイ101が設けられており、後述するように、披露宴の進行に応じてその画面上に様々な画像を表示する。このディスプレイ101は、集合写真等の画像を明瞭に表示し、また会場の後方からも画像が見やすいように、大型(例えば100インチ以上)の画面を有するものが好ましい。
【0023】
また、ディスプレイ101の表面にはタッチパネル102(図2)が設けられており、操作者が画像を表示した画面上に指やタッチペン等で触れることで画像の選択や文字の手書き入力等を行うことができるようになっている。すなわち、この実施形態では、タッチパネル102が「入力手段」として機能する。
【0024】
一方、図1(b)に示すように、ベース部11の背面側には、オペレータがこの装置を操作をする際に使用する操作部が設けられている。すなわち、オペレータが操作入力を行うためのサブパネル111と、メモリーカード、フロッピー(登録商標)ディスクおよびビデオテープをそれぞれ挿入するための挿入口112、113および114と、USB(ユニバーサルシリアルバス)規格およびIEEE1394規格のそれぞれに準拠した通信端子115および116と、ビデオ端子117とが、ベース部11の背面側上部に設けられて操作部を構成している。
【0025】
そして、後述するように、これらの挿入口のそれぞれに適合した記録媒体が挿入される、あるいは、これらの端子のそれぞれに適合した外部機器が接続されることによって、これらの記録媒体あるいは外部機器との間で画像信号のやり取りを行うことが可能となっている。つまり、会場スタッフや出席者がビデオカメラやデジタルカメラで撮像した写真画像を、磁気ディスクやテープ等の記録媒体あるいは信号ケーブルを介して本装置に入力したり、逆に、本装置で編集した写真画像をこれらの外部機器等に対して出力したりすることができる。
【0026】
この「記録媒体」としては、上記したメモリーカード、フロッピー(登録商標)ディスク、ビデオテープの他に、フォトCD、CD−ROM、CD−R(書き込み可能CD)、DVD、MO(光磁気)ディスクやハードディスク等、各種のデータ記録可能な媒体を用いることができる。また、「外部機器」としては、ビデオカメラやデジタルカメラの他にも、パソコンやその他のデータストレージ装置等を用いることができる。さらに、電気通信回線を介し、インターネット等により画像信号を配信するようにしてもよい。以下、本明細書では、本装置との間で画像信号のやり取りができる上記の機器や媒体を総称して「外部機器等」という。
【0027】
また、ベース部11の背面側下部には、後述するようにして作成される写真プリントを払い出すためのプリント払出口118が設けられている。さらに、ベース部11の底部にはキャスター119が取りつけられており、装置の移動が容易となっている。
【0028】
また、ベース部11の内部には、図2に示すように、画像処理プロセッサ121が設けられている。この画像処理プロセッサ121は、ディスプレイ101に必要な画像を表示するためのビデオ信号をディスプレイ101に対して出力したり、書き込み入力された画像信号と写真画像とを合成した合成画像信号を生成するものであり、本発明の「画像処理手段」として機能するものである。
【0029】
この画像処理プロセッサ121に対して、I/Oポート122が接続されており、上記した外部機器等と画像処理プロセッサ121との間の画像信号の送受は、このI/Oポート122を介して行われる。つまり、この実施形態では、このI/Oポート122が、本発明の「受付手段」および「出力手段」として機能している。
【0030】
また、ベース部11の内部には、「印刷手段」としてのプリンタ123が設けられている。そして、必要に応じて、I/Oポート122を介して画像処理プロセッサ121から送出される画像信号に対応する画像を台紙に印刷し、こうして作成された写真プリントはベース部11下部のプリント払出口118(図1)から払い出される。
【0031】
また、画像処理プロセッサ121には、複数枚の写真画像を記憶するためのハードディスク装置(HDD)124およびタッチパネル102から入力された書き込み画像に対応する画像信号を記憶するための画像メモリ125が接続されている。そして、画像処理プロセッサ121は、ハードディスク装置124に記憶された写真画像の中から選択された画像と、タッチパネル102から入力された書き込み画像とを重ね合わせた合成画像信号を生成し、ディスプレイ101に出力する。このように、この実施形態では、ハードディスク装置124が本発明の「記憶手段」として機能している。また、後述するように、ハードディスク装置124に記憶された複数の写真画像のうち所望のものが表示された画面に触れることによって写真画像を選択することが可能となっている。つまり、この実施形態では、タッチパネル102が「選択手段」としての機能も有する。
【0032】
さらに、ベース部11の内部には、上記した装置各部を制御するCPU126およびこれと接続されたメモリ127が設けられている。このCPU126が、予めメモリ127に記憶された一連のプログラムを実行して装置各部を制御することにより、記念写真が作成される。また、このCPU126は、サブパネル111への表示を司るとともに、タッチパネル102、サブパネル111からの操作入力の処理も行っている。
【0033】
上記のように構成された記念写真編集装置では、式の進行に合わせた様々な動作モードが用意されており、その進行状況に合わせて、予め設定されたスケジュールデータに基づくプログラムにより自動的に、あるいはオペレータのサブパネル111への操作により手動で、その場面に応じた画像をディスプレイ101に表示することができる。また、表示された写真画像に対して出席者による書き込み操作を行うことができる。さらに、でき上がった写真を記念写真としてその場で出席者に配布することができる。すなわち、この実施形態では、CPU126、サブパネル111がそれぞれ「管理手段」、「切り換え手段」として機能している。さらに、CPU126が実行するプログラムを記憶するメモリ127が、「スケジュール格納手段」として機能している。
【0034】
図3は、モード選択画面を示す図である。このモード選択画面は装置が起動された後、サブパネル111に表示されるものであり、専任のオペレータがこの画面の該当箇所に触れることによって動作モードを選択する。これらの動作モードの内容は概略次のとおりである。
【0035】
まず、「コマーシャル」モードは、ビデオテープ挿入口114に挿入したビデオを再生し、会場の施設案内やコマーシャル等のビデオ映像を流す動作モードである。また、「案内表示」モードは、ハードディスク装置124に記憶された式次第などを示す画像を表示して、式の進行を案内する動作モードである。そして、「お祝いメール表示」モードは、事前に告知しておいたメールアドレスに対して寄せられた電子メールを表示し、紹介する動作モードである。
【0036】
また、「寄せ書き」モードは、選択された写真画像を表示するとともに、出席者による文字や図形の書き込みを許容する動作モードである。この動作モードについては後に詳述する。
【0037】
また、「ビデオカメラ」モードは、ビデオ端子117に接続されたビデオカメラにより現在撮像されている画像(スルー映像)をそのまま表示する動作モードである。また、「デジタルカメラ」モードは、デジタルカメラ等で撮像され、本装置に取り込まれた写真画像を表示したり、逆に本装置に取り込まれた写真画像をデジタルカメラに出力する動作モードである。さらに、「アミューズ」モードは、撮像された写真画像から一部分を抽出したり、複数の抽出画像を合成するなど各種の加工を施した画像を表示する動作モードである。
【0038】
次に、式の進行に従って、上記各動作モードを順次実行し、最後に出席者に記念写真を提供する方法について説明する。図4は、式の進行と動作モードとの対応を示すタイムチャートである。図4(a)は、一般的な披露宴の進行を表している。また、図4(b)は、上記進行状況に合わせて、ディスプレイ101に表示する内容を表している。また、図4(c)は、各時点において選択すべき動作モードを表している。
【0039】
まず、披露宴の開宴までの時間には、ビデオテープ挿入口114に挿入されたビデオテープを再生し、会場の施設案内や広告などを収録したビデオ映像が会場に放映される(コマーシャルモード)。なお、このとき、会場に設置された音響設備を用いて音声を再生することができるが、本装置に音声再生のためのスピーカ等を内蔵するようにしてもよい。そして、開宴直前には、出席者に対して、式の段取りや注意事項についての案内をディスプレイ101に表示する(案内表示モード)。また、例えば、新郎新婦の入場の際にはディスプレイ101に「新郎新婦ご入場」と大きく表示することで、出席者の注意を喚起することができる。
【0040】
披露宴が始まり、新郎新婦の入場および来賓の祝辞等の間は、会場スタッフにより撮像されるビデオカメラの映像がビデオ端子117を通じて入力され、リアルタイムでディスプレイ101に表示される(ビデオカメラモード)。そのため、被写体の表情等を、会場の後方にいる出席者にも容易に視認することができる。また、新郎新婦の紹介等のために写真やスライドを使用する場合には、動作モードを適宜切り換えて、予めハードディスク装置124に記憶しておいた、あるいはビデオテープ、フォトCD等の記録媒体に記録されている映像をディスプレイ101に表示することができる。このような映像の挿入は、必要に応じて、以下の動作中にも同様に、任意のタイミングで実施することが可能である。
【0041】
次いで、祝電が披露される際には、事前に電子メールとして寄せられたお祝いメッセージを順次表示する(お祝いメールモード)。このときのメッセージとしては、テキスト文書のほか、静止画像や動画によるもの、さらには音声メッセージを含むものであってもよい。また、テキスト文書に適当な背景画像を重ね合わせて表示してもよい。
【0042】
その後、出席者の挨拶や余興が行われる間には、再びビデオカメラの映像がディスプレイ101に表示される(ビデオカメラモード)。そして、新郎新婦がお色直しのために退場すると、それまでに撮像した写真画像に対して出席者の寄せ書き入力を受け付ける(寄せ書きモード)。図5は寄せ書きモードの動作を示すフローチャートである。また、図6は寄せ書きモードにおける画面表示の一例を示す図である。
【0043】
この寄せ書きモードでは、まず、写真画像信号の入力を受け付ける(ステップS1)。すなわち、会場スタッフあるいは出席者がデジタルカメラ、ビデオカメラ等の外部機器で撮像したスチール画像の中から適当なものを、適当な媒体あるいは通信ケーブル等を通じて本装置のハードディスク装置124に格納する(画像信号受付工程)。
【0044】
次いで、こうしてハードディスク装置124に格納した写真画像および予め撮像されハードディスク装置124に格納されていた写真画像を候補画像として1枚ずつ、あるいは画面を分割して複数枚ずつ、ディスプレイ101に表示する(ステップS2)。そして、オペレータまたは出席者がそのうちの1枚の写真が表示された画面に触れることで画像を選択すると(ステップS3)、選択された画像がディスプレイ101に表示される(ステップS4)。
【0045】
このとき、図6に示すように、選択された写真画像の横に、各種の入力メニューが表示される。そして、出席者は、これらの入力メニューに指で触れることで入力モードを選択し、次いで写真画像に触れることで任意のメッセージや記号等を写真画像上に手書き入力することができる(ステップS5、入力工程)。このとき、画面上には、写真画像および出席者により書き込まれた文字等が重ね合わせて表示されるので(画像処理工程)、仕上がりを確認しながら書き込みを行うことができ、また、書き込みを行っていない他の出席者も画面を見て楽しむことができる。この書き込み入力は適当な時間が来るまで、あるいは全ての希望者が書き込みを終えるまで継続して行われる(ステップS6)。こうして1枚の画像に対する書き込みが終了し、次の画像についても書き込みを行う場合には、ステップS2に戻り上記動作を繰り返す(ステップS7)。
【0046】
そして、このようにして書き込み入力がなされた写真画像を印刷物として、あるいは画像信号として出力したい場合には(ステップS8)、出力媒体を選択し(ステップS9)、選択された出力媒体に対して写真画像と書き込み画像とを重ね合わせた合成画像信号を出力する(ステップS10)。そして、さらに出力が必要な場合には(ステップS11)、上記ステップS9、S10を繰り返し実行する。この出力媒体としては、先に述べた種々の外部機器等を用いることができるほか、台紙に印刷した写真プリントとしての出力を希望する場合には、画像処理プロセッサ121からI/Oポート122を介しプリンタ123に対して合成画像信号が与えられ、プリンタ123がこれを台紙に印刷する。こうして作成された写真プリントは、プリント払出口118から払い出される。以上が、この実施形態における「寄せ書きモード」の動作である。なお、上記各工程のうち、出力工程(ステップS8以降)については、以後の他の動作モードの実行と並行して行うようにしてもよい。
【0047】
図4に戻って、式の進行と本装置の動作との対応についての説明を続ける。新郎新婦がいったん退場している間に上記した寄せ書き入力を受け付けた後、再入場に先立って、ディスプレイ101には「新郎新婦再入場」と大きく表示される(案内表示モード)。そして、新郎新婦が再入場した後に、余興として、予め撮像した2人の肖像写真から部分的に抽出し加工を施した画像を表示する(アミューズモード)。このような画像は、例えば、2人の顔から想像される赤ちゃんの顔や、2人の数十年後の想像図などであり、このような娯楽性の高い画像を表示することで、出席者に楽しい時間を提供し、場を盛り上げることができる。また、これらの画像やハードディスク装置124に記憶された画像については、出席者の求めに応じて各自の持つデジタルカメラに出力したり(デジタルカメラモード)、印刷物として出力することができる。
【0048】
その後、再び出席者による寄せ書き入力の時間が設けられているが、その動作は上記と同一である。そして、新郎新婦から両親への花束贈呈、新郎等の挨拶が行われ、新郎新婦が退場するまでの間は、再び会場スタッフにより撮像されるビデオカメラの映像(スルー映像)がディスプレイ101に表示される。なお、こうしてスルー映像が表示されている間に、プリンタ123により、先に編集された写真画像の印刷が行われている。したがって、終宴までに必要枚数の写真プリントが完成しており、希望者はその場で記念写真を受け取ることができる。
【0049】
また、終宴時には、出口の案内や、主催者からのお礼の言葉等が表示される(案内表示モード)。
【0050】
なお、上記した各動作モードの切り換えは、オペレータがサブパネル111を操作することにより手動で行ってもよく、また、予め設定されたプログラムにしたがって、所定のタイミングで自動的に行われるようにしてもよい。また、手動切り換えとプログラムによる自動切り換えとを組み合わせてもよい。
【0051】
以上のように、この記念写真編集装置およびその提供方法によれば、撮像された写真に出席者のそれぞれが思い思いのメッセージ等を記入した付加価値の高い記念写真を提供することができる。また、出席者自身が記念写真の作成過程を共有することができ、楽しい時間を過ごすことができるとともに、こうして作成された記念写真は新郎新婦だけでなく各出席者にとっても印象深いものとなる。
【0052】
また、式の進捗状況に合わせて、その場面に合致した画像が適宜選択されて表示されるので、式をスムーズに、しかも優れた演出とともに進行させることができる。
【0053】
また、I/Oポート122を介して様々な外部機器等とのデータ交換を可能としているので、多様な画像を表示することができ、また各自の希望に応じた様々な出力形態で合成画像を提供することが可能である。
【0054】
さらに、印刷手段としてのプリンタ123を備えており、編集された画像を直ちに印刷物として出力することができるので、出席者にその場で記念写真を配布することができる。
【0055】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した各動作モードは、本発明の実施形態の一例として記載したものにすぎず、必要に応じて、これ以外の様々な動作を実行するようにしてもよい。
【0056】
また、例えば、上記した実施形態は、会場スタッフあるいは出席者のデジタルカメラやビデオカメラなど、外部の撮像手段により撮像された写真画像に対して編集を行うように構成された編集装置であるが、本装置にCCDカメラなどの撮像手段を内蔵させてもよい。また、すでにプリントされた写真をスキャナ等により取り込むことができるようにしてもよい。
【0057】
また、上記した実施形態では、操作者がディスプレイ101の画面を直接指で触れることにより書き込み入力を行うようにしているが、これ以外にも、例えば専用のタッチペンやタブレット、デジタイザ等を用いて書き込みを行うように構成してもよい。また、小型の表示パネルおよびタッチパネルを備え、装置本体との間で有線あるいは無線通信を行う可搬型の入力装置を、大型のタッチパネル102に代えて、あるいはこれと併用して用いるようにすれば、出席者が席を立つことなく着席したまま、この入力装置を回付することで編集を行うことが可能となる。
【0058】
また、上記した実施形態では、CPU126、画像処理プロセッサ121、ハードディスク装置124および画像メモリ125等は個別部品により構成されているが、これらはいずれも標準的なパソコンに装備されているものであるから、これらの個別部品に代えて、装置内に埋め込んだパソコンにより上記動作を実現するようにしてもよい。この場合、サブパネル111に代えて、モニタ、キーボードおよびマウス等を用いてオペレータが操作するようにしてもよい。
【0059】
また、「外部機器等」として用いることのできる機器や記憶媒体としては、上記に限定されず任意のものを用いることができ、必要に応じて、使用する機器等の規格に適合した端子やスロット等を設ければよい。
【0060】
また、上記した装置は、撮像手段を除く本発明の構成要件が一体に組み込まれた装置として構成されているが、ディスプレイ101およびタッチパネル102とその他の部分とは別体に構成してもよい。すなわち、例えば本実施形態におけるパネル部10とベース部11とを別体に構成し、会場にはパネル部のみを設置する一方、ベース部はこれとは分離して専用のオペレータブースに設置するようにしてもよい。こうすることで、会場における設置スペースを小さく抑えることができ、またオペレータにとっては操作が行いやすくなる。また、例えば、プリンタ123を別室に設置するようにすれば、比較的動作音の大きいプリンタ123であっても式の進行を妨げることなく印刷を行うことが可能となる。
【0061】
さらに、上記では、本装置が結婚披露宴において使用される場合について説明したが、本装置を好適に使用することができる行事はこれに限定されるものではなく、これ以外にも、入学・卒業式、卒業アルバム作成や文化祭等の学校行事や、表彰式等の各種の式典など、種々の記念行事においても、本装置の仕様や動作モードを必要に応じ適宜改変して使用することができることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、アミューズモードが選択されていると、例えば記念行事の進行中に撮像され、画面上に表示された写真画像に対して、部分画像の抽出、合成による合成画像が画面に表示されるため、行事出席者は合成画像を画面に表示して楽しむことができ、装置の付加価値をより高めることができる。
【0063】
また、請求項2に記載の発明によれば、出席者は写真画像が表示された画面に触れることで文字などの入力を行うことができ、表示中の写真画像に対して、簡単な操作で書き込み入力を楽しむことができ、例えば、従来個別に提供されていた写真と寄せ書きとを一体とした記念写真を作成することができる。また、書き込みを行っていない他の出席者も、写真画像に書き込みが施される過程を画面上の合成画像により見て楽しむことができる。その結果、複数の出席者が楽しみながらその作成過程を共有することとなるため、完成した記念写真のみならず、記念行事そのものが、出席者にとってより印象深いものとなる。
【0064】
また、請求項3に記載の発明によれば、予め撮像された複数の写真画像を相互に切り換えながら画面に表示したり、複数枚の写真画像の中から必要枚数を同時に画面に表示することができる。そして、これら複数の写真画像のそれぞれに対して書き込み入力を可能とすることで、複数種の記念写真を作成することができる。
【0066】
また、請求項4または5に記載の発明によれば、でき上がった記念写真を印刷物として、あるいは画像信号データとして、出席者に対しその場で配布することが可能となる。
【0068】
また、請求項6に記載の発明によれば、外部の撮像手段によって撮像・記録されている画像の入力を受け付け、写真画像の種類をより豊富化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる記念写真編集装置の一実施形態を示す外観図である。
【図2】この記念写真編集装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】モード選択画面を示す図である。
【図4】式の進行と動作モードとの対応を示すタイムチャートである。
【図5】寄せ書きモードの動作を示すフローチャートである。
【図6】寄せ書きモードにおける画面表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 記念写真編集装置
10 パネル部
11 ベース部
101 ディスプレイ(表示手段)
102 タッチパネル(入力手段、選択手段)
111 サブパネル(切換手段)
121 画像処理プロセッサ(画像処理手段)
122 I/Oポート(受付手段、出力手段)
123 プリンタ(印刷手段)
124 ハードディスク装置(記憶手段)
126 CPU(管理手段)
127 メモリ(スケジュール格納手段)
Claims (6)
- 記念行事の進行中に撮像手段により撮像された写真画像に所定の編集を施す記念写真編集装置において、
前記撮像手段による前記写真画像に対応した画像信号の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた前記写真画像の少なくとも1枚を画面上に表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記写真画像に対し前記画面上において文字や図形の書き込み画像情報を書き込み操作するための入力手段と、
前記写真画像と前記入力手段により書き込まれた前記書き込み画像情報とを重ね合わせた合成画像を生成して前記表示手段に出力する画像処理手段と、
オペレータの操作により、少なくとも前記写真画像に基づく娯楽性の高い画像を前記表示手段に表示させるアミューズモードを動作モードとして選択可能なモード選択画面を表示するサブパネルと
を備え、
前記画像処理手段は、前記サブパネルの操作により前記アミューズモードが選択されているときに、前記写真画像の一部である部分画像を抽出するとともに抽出した複数の部分画像を合成する機能を有することを特徴とする記念写真編集装置。 - 前記入力手段は、前記表示手段の前記画面上に重ね合わされたタッチパネルであり、
前記サブパネルは、前記アミューズモードのほか寄せ書きモードを動作モードとして選択可能な前記モード選択画面を表示し、
前記画像処理手段は、前記サブパネルの操作により前記アミューズモードが選択されているときに、前記写真画像に対する前記入力手段による前記書き込み画像情報を重ね合わせた合成画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の記念写真編集装置。 - 複数の写真画像に対応した画像信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記複数の写真画像のうち所望のものを選択するための選択手段とをさらに備え、
前記表示手段は、前記選択手段により選択された枚数分の前記写真画像を表示するものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の記念写真編集装置。 - 前記合成画像を印刷媒体に印刷する印刷手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記念写真編集装置。
- 前記合成画像に対応する画像信号を外部の記録媒体および/または外部機器に対して出力する出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記念写真編集装置。
- 前記受付手段が、外部の記録媒体に記録された画像信号の入力を受け付け可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の記念写真編集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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