JP2004109210A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組み立てや、環境によりレーザ照射位置がずれた場合でも、転写不良が発生しないよう転写高圧印加タイミングを調整する。
【解決手段】・複数の画像形成ステーションにより画像を形成する画像形成装置であって、
・画像を転写するための高圧を生成する手段
・1画像ごとに転写高圧を制御する手段
・各ステーションにおいて各色の補正パターンを形成する手段
・補正パターン検出手段
・検出した補正パターンから、各ステーションのレーザ照射位置を算出する算出手段
・各ステーションにおいて各色の転写高圧印加タイミングを変更する手段
【選択図】 図1
【解決手段】・複数の画像形成ステーションにより画像を形成する画像形成装置であって、
・画像を転写するための高圧を生成する手段
・1画像ごとに転写高圧を制御する手段
・各ステーションにおいて各色の補正パターンを形成する手段
・補正パターン検出手段
・検出した補正パターンから、各ステーションのレーザ照射位置を算出する算出手段
・各ステーションにおいて各色の転写高圧印加タイミングを変更する手段
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の感光体を有し、各感光体上に走査される光ビームにより形成された各画像を多重しながらカラー画像を形成するカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感光ドラム上の記録情報に応じて光変調されたレーザビーム光を照射し、電子写真プロセスによって感光体の静電潜像を現像し、転写紙に画像を転写する記録装置を複数個有し、転写ベルトにより転写紙を各記録装置に順次搬送しながら各色画像を重畳転写してカラー画像を形成可能な画像形成装置が提案されている。
【0003】
上記の画像形成装置には、転写ベルトを挟んで各感光ドラムと対向して転写ブレードを有し、この転写ブレードにバイアスを印加することにより、転写ベルト上に転写紙を静電吸着させると同時に感光ドラム上のトナー画像の転写を行うものがある。この種の画像形成装置では、転写紙が転写ベルトで搬送され、転写紙の先端および後端が感光ドラムと転写ブレード位置(画像転写位置)に達する際に、転写ブレードにバイアスが印加されていると、縁面放電および転写紙と転写ベルト間のエアギャップ等により感光ドラムと転写ブレード間に電流が流れやすくなり、感光ドラムに予期しない潜像が形成されることがあった。このため図13に示すように、転写ブレードにバイアスを印加する際は、転写紙先端が転写位置を通過してから画像先端に達するまでの先端余白中にバイアス印加を開始することにより、異常な潜像形成を防止していた。またバイアス印加をオフする際も同様に、画像後端が転写位置を通過してから転写紙後端に達するまでの後端余白中に行っていた。
【0004】
その実現方法として、図14に示すようにレーザによる感光ドラムへの潜像形成開始から、感光ドラムが回転してその間に現像された画像が転写位置に至る距離L1に相当する時間t3をタイマでカウントし、カウント終了後に転写ブレードへのバイアスを印加し、同様にレーザによる感光ドラムへの潜像形終了から、時間t3経過後に転写ブレードへのバイアス印加をオフすることにより、転写紙の先端および後端でバイアスの印加制御を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方法においては生産時の感光ドラムへのレーザ照射位置調整のばらつきや、環境温度変化によるミラーの歪み等による感光ドラムへのレーザ照射位置にずれが発生すると、感光ドラム上の顕像に対する画像転写タイミングがずれて転写不良が発生するといった問題があった。これを図15を用いて説明すると、レーザ照射位置がLA側に傾くと顕像が転写バイアス印加のタイミングよりも距離L2だけ先に転写位置を通過してしまうため、画像先端部で転写不良が発生し、またレーザ照射位置がLB側に傾くと画像が転写バイアスオンのタイミングよりも距離L2だけ遅れて転写位置に達するため、画像後端部で転写不良が発生していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、請求項第1記載の画像形成装置は、画像坦持体上にそれぞれ異なる色に応じた画像を形成する画像形成手段を有する複数の画像ステーションと、前記画像坦持体上に形成された画像が転写される転写材を搬送する搬送手段と、前記画像坦持体上にレジスト補正マークを形成すべく前記各画像形成手段を制御するパターン形成手段と、前記レジスト補正マークを検出するマーク検出手段と、前記画像坦持体上に形成された画像を前記転写材に転写するためのバイアスを生成する転写バイアス生成手段と、前記画像坦持体上に形成された画像を前記転写材に転写する際に、1画像毎に前記転写バイアス生成手段の出力を制御する転写バイアス制御手段を有する画像形成装置において、前記レジスト補正マーク検出手段で検出された第1の検出結果に基づいて、前記転写バイアス制御手段による転写バイアスの印加タイミングを調整する転写バイアス印加タイミング制御手段を有することを特徴とするものであり、
請求項第2記載の画像形成装置は、前記レジスト補正マーク検出手段で検出された第1の検出結果は、検出したレジスト補正マークから前記画像担持体上に画像を形成する画像形成手段の画像形成位置ずれの算出結果であることを特徴とするものであり、
請求項3記載の画像形成装置は、前記レジスト補正マーク検出手段で検出された第2の検出結果に応じて、前記画像のレジストずれを補正するレジスト補正手段を有することを特徴とするものであり、
請求項第4記載の画像形成装置は、前記第2の検出結果のうち副走査方向のレジストずれに相当する検出結果を用いて前記第1の検出結果を算出することを特徴とするものである。
【0007】
以上により、装置組み立て時のレーザ照射位置の調整ばらつきや、環境温度の変化によって転写ドラム上のレーザ照射位置がずれた場合でも、転写ベルト上の転写紙に正確に画像を転写することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例を示す画像形成装置の構成を説明する概略構成図であり、図2は画像形成装置全体を表した図である。以下に、画像形成動作について図1、図2を用いて説明する。
【0009】
マゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、イエロー(Ye)、ブラック(Bk)に対応する感光ドラム2〜5はそれぞれドラムモータ11〜14により回転駆動され、図示しない帯電ユニットにより一様に帯電される。マゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、イエロー(Ye)、ブラック(Bk)に対応する感光ドラム2〜5はビデオ信号により光変調されたレーザビームL1とL1’、L2とL2’、L3とL3’、及びL4とL4’により露光され、それぞれの静電潜像が感光ドラム2〜5上に形成され、図示しない現像ユニットにより現像され顕像が形成される。
【0010】
次に感光ドラム2〜5上に形成された顕像は、給紙手段110から給紙された転写紙上に転写される。これは、転写高圧コントローラ45により所定のタイミングで転写ブレード41〜44に高圧を印加して、転写紙を転写ベルト1上に静電吸着すると同時に転写紙上への顕像の転写を行う。顕像の転写が行われた転写紙は、さらにパルスモータ15の駆動により図中矢印方向に搬送され、定着手段90を介して定着、排紙される。
【0011】
読みとり手段10は照明系(本実施例ではLEDを用いるが、その他にもハロゲンランプ等の照明ランプでも実現可能である)6a、6b、7a、7b、集光レンズ8a、8b、反射ミラー9a、9b、CCDで構成されるセンサ10a、10b等より構成され、パルスモータ15の駆動に従って移動する転写ベルト1上に形成されたパターン(例えば所定幅を有する+字マークで、本実施例では画像処理ステーション52のビデオコントローラ52aが形成する)を照明して得られる反射光をセンサ10a、10bに結像させることにより、パターン読み取りを行う。読み取ったパターン画像信号β503、β504は、コントローラ部51が所定の演算処理を行いその結果を各色毎に記憶手段(後述するRAM603、604)に記憶させ、補正手段(本実施例では画像処理部52のCPU52c)が記憶された演算結果を解析して各画像ステーション(ST1〜ST4)を機械的または電気的に補正する。本実施例におけるレジスト補正は、走査光学系(各ドラム毎に設けられる)の反射ミラー1000Ma、1000Cy、1000Ye、1000Bkの位置をパルスモータM1〜M8により駆動して、レジストレーションの倍率及び傾きのずれを機械的に補正するとともに、レジスト補正パターンの書き込みタイミングは、後述する画像処理ステーション52内のビデオコントローラ52a、通常の画像データはビデオメモリコントローラ52dによりビデオメモリ52bのデータ読み出しタイミングを制御して、光ビームの走査タイミングを電気的に補正することにより、各ドラム間のレジストを一致させる。
【0012】
ここで、画像処理ステーション52とコントローラ部51については、後に詳述する。
【0013】
本実施例では、装置の高速化を実現するためにレーザ光学系に2ビームレーザスキャン方式を採用している。この2ビームレーザスキャンについて図2を用いて説明する。
【0014】
図2(a)は図1のポリゴンスキャナ及びレーザドライバの部分を詳細に説明して図であり、本図が示すようにマゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、イエロー(Ye)、ブラック(Bk)に対応するレーザビームLM(L1)、LC(L2)、LY(L3)、LBK(L4)、LM’(L1’)、LC’(L2’)、LY’(L3’)、LBK’(L4’)の計8本のレーザビームが照射されている。このL1とL1’、L2とL2’、L3とL3’、及びL4とL4’のそれぞれ2本のレーザビームによって各色の潜像を感光ドラムに形成するようにしている。
【0015】
図2(b)は実際にレーザが照射される状態を説明する図である。
【0016】
図中の○はレーザ走査による1画素を表しており、L1とL1’、L2とL2’、L3とL3’、及びL4とL4’は1ライン間隔で走査されるように構成されている。こうした2ビームレーザスキャン方式を採用することで、転写材の送り速度(ベルトの移動速度)を高速にしても、転写材またはベルト上に画像を形成する速度は半分で済むため、ポリゴンスキャナの回転数及びレーザ駆動周波数等の制約が大幅に解消されることになる。例えば、1分間に30枚の画像形成能力を持つ画像形成装置を本2ビームレーザスキャン方式を採用することで、装置全体としての改良をすること無く2倍の60枚機に仕立てることが可能となる。
【0017】
図10は、外部バスβ502から入力された画像データを像形成するための画像処理ステーション52と、インターフェース(I/F)53を説明するブロック図である。
【0018】
図10において、像形成するためのビデオ信号が外部バスβ502(外部インターフェースはGPIBなどの汎用インターフェースでも可能)を介し、外部インターフェース部53aを経由して、画像処理ステーション52とのビデオインターフェースβ501bによりビデオメモリ52bに格納される。この際、外部インターフェース部53aのインターフェース制御は、CPU52CがCPUインターフェースβ501aにより、インターフェースコントローラ53bを駆動し、β510によりコントロールしている。
【0019】
像形成を行うために、ビデオメモリコントローラ52dによりビデオメモリ52bのメモリアドレス制御および書き込み、読み出し制御が実施され、ビデオデータの受け渡し制御が行われる。この際、ビデオメモリコントローラ52dは、制御バスβ504によりCPU52Cがコントロールしている。ビデオメモリ52bはビデオコントローラ52aにビデオ信号β521a、β521bを送り、先に説明したようにPWM変調されたレーザ光L1とL1’、L2とL2’、L3とL3’、及びL4とL4’をそれぞれ形成し、それぞれの感光ドラム上に潜像を形成していく。さらに、ビデオコントローラ52aは、ビデオコントローラバスβ503によりCPU52Cで制御され、後で説明するレジストレーション補正パターンを含む各パターンの形成を行う。なお、このビデオコントローラ52aの詳細は後に述べる。
【0020】
また、CPU52cはCPUバスβ500を介してコントローラ部51に接続され、レジストレーションずれデータを受け取り、電気的および機械的なレジストレーション補正目標データをコントローラ部51に受け渡し、本発明の転写高圧タイミング補正およびレジストレーション補正を統括的に制御している。
【0021】
以下に、本画像形成装置における補正用パターン画像の形成、および読み取りについて図3、図4、図5、図6を用いて詳細に説明する。
【0022】
図3は転写タイミング補正用パターンの画像形成タイミングを示すタイミングチャート、図5は図3のタイミングで転写ベルト上に形成された転写タイミング補正パターンの状態を示す図である。後述するビデオコントローラ52a内のパターン形成回路により画像パターン形成起動信号S1をトリガにして図3に示すタイミングで各感光ドラム2〜5に顕像化されたパターン画像は、図5に示すような間隔で各々転写ベルト1上に転写される。そして搬送されたパターン画像は、搬送方向の下流の照明ランプ6a、6b、7a、7b、集光レンズ8a、8b、反射ミラー9a、9bからなるパターン読み取り手段10が配置された読み取りエリアA1、A2で読み取られる。各色パターンの読み取りは、画像パターン形成起動信号S1を所定時間カウントすることにより読み取りタイミングを生成する。なお画像パターン形成起動信号S1は、CPU52Cにより生成される。
【0023】
なお、図3において、各色の補正パターンイネーブル信号は、前述したように2ビームレーザスキャン方式であるため、図中*部拡大図に示すように各色に対してS2とS2’,S3とS3’,S4とS4’,S5とS5’のようにイネーブルの幅は同一で、1ライン分の間隔を有するイネーブル信号を2系統出力でき、これに応じて各レーザビームに対応した合計4×2の計8つのイネーブル信号に基づいた補正パターンの画像をおのおの形成している。また、通常の画像形成動作においても同様なイネーブル信号を形成している。
【0024】
図6は、画像処理ステーション52中にあるビデオコントローラ52aの画像形成装置においてパターン形成部の構成を説明する回路ブロック図である。レーザビームの記録区域外の走査によって得られ、主走査信号の同期信号となるビームディテクト信号(BD)β528が主走査方向のイネーブル信号生成回路(Hイネーブル信号生成回路)27に加えられ、2本のレーザビームのレジストレーション補正用画像パターン信号のH方向イネーブル信号β516a、β516bが生成される。この時BDは2つのビームで各々持つわけではなく、2つのビームのうちどちらか一方あるいは、2つのビームの合成信号を用いている。
【0025】
また、補正用画像パターン形成の起動信号(ITOP)β529が副走査方向のイネーブル信号生成回路(Vイネーブル信号生成回路)28に加えられ、各色画像パターン信号の2本のレーザビームの補正用画像パターン信号のV方向イネーブル信号β517a、β517bが生成される。H方向イネーブル信号β516a、β516b、V方向イネーブル信号β517a、β517bはアドレスカウンタ29に供給され、次の補正用画像のパターンRAM30a、30bのアドレス信号β531a、β531bを生成する。このアドレス信号に従って画像パターンRAM30a、30bから画像パターン信号β518a、β518bが出力される(本実施例では+字パターン)。
【0026】
画像パターンを形成するモードにおいては、選択信号β527により画像パターンが選択され、選択された画像情報β522a、β522bがγRAM34a、34bに出力され、γ変換された画像情報β523a、β523bがゲート回路37a、37bを介してビデオ信号β525a、β525bとしてレーザドライバ38a、38bに出力される。レーザドライバ38a、38bには、NANDゲート36a、bを介してゲート信号β524a、β524bが入力される。半導体レーザ39a、39bはレーザドライバ38a、38bに入力される画像信号β525a、β525bに基づいてON/OFF変調され、ポリゴンスキャナや反射ミラー等の光学走査系を介して感光ドラム2〜5に潜像が形成される。
【0027】
上記の様に、2ビームレーザスキャン構成のレーザドライバであるため、画像データを形成する系を2系統有し、各々レーザを駆動する構成になっている。
【0028】
補正パターンの画像書き出し位置制御は、CPU52CによりCPUバスβ503を介して、主走査及び副走査のイネーブル信号を制御して行っている。また通常の画像データは、各色のずれ量を算出したデータを基に、CPU52Cからビデオメモリコントロールバスβ504を介して、BDβ528及びITOPβ529信号を基準にビデオメモリコントローラ52dのビデオデータアドレス生成信号を操作し、ビデオメモリ制御バスβ509を介してビデオメモリ52bからのビデオデータの読みだしタイミングを変更することで行っている。
【0029】
ビデオメモリ52bには4色分の画像データが外部ビデオデータバスβ501bを介して外部インターフェース53aより入力され、予め保存されている。外部インターフェース53aはCPU52cによりインターフェースバスβ501aを介してインターフェースコントローラ53bにより、制御バスβ510を介してビデオメモリ52bへのデータの格納をコントロールしている。
【0030】
ビデオメモリ52bからのビデオデータの読み出しは、色ずれ補正をされた後、各色の画像が正確に重なり合うタイミングで読み出され、転写紙上に形成されることになる。
【0031】
なお、本実施例では、各色毎にそれぞれパターン発生回路を設ける構成としているが、パターンRAM30a、30b等については各色用に兼用する構成とすることも可能である。
【0032】
図4は、コントローラ部51の詳細構成を説明するブロック図である。転写ベルト1の搬送方向に対して手前側と奥側に形成された各色のパターン画像は、LED6a、6b、7a、7bにより光照射され、各パターン画像からの反射光がCCDセンサ10a、10bで読み取られる。CCDドライバ18、19には、補正パターン検出部20から原発信クロックβ507、β508が送出され、そこでCCDセンサ10a、10bの駆動に必要なクロック(転送パルス、リセットパルス、シフトパルス等)β501、β502が生成されてCCDセンサ10a、10bに供給される。CCD10a、10bにより読み取られたパターン画像信号β503、β504は、A/Dコンバータ401、402により増幅、クランプ、オフセット調整、A/D変換等の処理が施され、デジタル信号β505、β506としてレジストレーションコントローラ20に送出される。
【0033】
補正パターン検出部20で受け取った各色パターン画像信号は、補正用パターン認識処理を行った後、複数の認識処理データがメモリに格納され、CPUバスβ500を介してCPU52Cにより、所定の色のパターン画像を基準としてその他の色のパターンのずれ量から、各色のレジストレーションのずれ量を演算する。各色主走査及び副走査の電気的書き出しタイミングは、補正パターンはビデオコントローラ52aを、通常の画像はビデオメモリコントローラ52dによりビデオメモリ52bのメモリ読み出しタイミングを制御して各色の色ずれ補正を行っている。また、記録レーザビームの光路長変化及び光路変化を補正して、各色の倍率補正及び傾き補正を行うために、光路中に設けられた反射ミラー1000Ma,Cy,Ye,Bkを駆動する傾き補正パルスモータM5〜M8及び倍率補正パルスモータM1〜M4の各モータを制御すべく、CPU52Cによりミラーモータコントローラ21に駆動パルスデータを送出し、ミラーモータドライバにパルスモータ駆動パルス値をβ511を介して設定し、β512a、β512b〜β515a、β515bの駆動パルスにより各モータが駆動される。その結果、反射ミラー1000Ma,1000Cy,1000Ye,1000Bkの位置決め制御が行われる。また、補正パターンの認識処理結果より本発明の転写高圧タイミング制御の実行方法に関しては後に詳述する。
【0034】
以下、図7、図8を用いて補正パターンの形状算出処理について詳細に説明する。
【0035】
図7は、補正パターン検出部20の内部構成を説明するブロック図である。202は、補正パターン読み取り用の副走査イネーブル信号生成回路で、CPU52Cから出力されたITOP信号β529を入力して、CPUバスβ500によりCPU52Cで設定された所定のタイミングで補正パターン読み取り用の主走査イネーブル信号(LEN)β201に同期した副走査方向のイネーブル信号(VEN)β401を生成する。DF1〜DF4はD型のフリップフロップ、601、602は加算器で、画像クロック(VCLK)β202に同期してAに入力されるCCD画像データβ505、β506と、Bに入力されるデータとの加算を行う。603はRAMで、各色のパターンの副走査方向の濃度比ヒストグラムを図8に示すタイミングチャートに従うタイミングで記憶する。604はRAMで、各色のパターンの主走査方向の濃度ヒストグラムを図8に示すタイミングチャートに従うタイミングで記憶する。607はバスコントローラで、各種のタイミング信号、バンク選択信号BANKSELを出力する。
【0036】
本実施例では各色パターン位置及びパターン形状を算出するために読み取られるパターンデータ主走査、副走査に対して各ライン毎の各画素毎に積算データを作成し、作成された積算データに基づいて形状認識を行っている。
【0037】
先ず副走査方向の積算データの作成は、例えばCCDセンサ10aから出力される1副走査ラインのパターンデータをリセット信号RES1により初期クリアした後、加算器602により1ライン分のデータを加算して求め、図8に示すタイミングで出力される主走査イネーブル信号LENβ201に基づいてアドレスカウンタ606が決定するアドレスに従いながら書き込み信号RAMWR2に同期してRAM604に書き込まれる。なおアドレスカウンタ606、およびRAM604は、副走査方向イネーブル信号(VEN)β401が送出されている間はイネーブルとなる。
【0038】
一方、主走査方向の積算データの作成は、初めにリセット信号RES2により主走査1ライン分のパターンデータをクリアした後、RAM603に格納する。その後、図8に示すタイミングで入力される画像クロックVCLKβ202に基づいてアドレスカウンタ605が決定するアドレスに従いながら各画素毎に書き込み信号RAMWR1、RAMOE1及びデータ方向切り替え信号RAMDIRによりリードモディファイライト動作を繰り返し、加算器601に加算された各画素毎に各主走査ラインの積算データをRAM603に格納する。なおアドレスカウンタ605は主走査イネーブル信号(LEN)β201が送出される間はイネーブルとなり、RAM603は、副走査方向イネーブル信号(VEN)β401が送出されている間はイネーブルとなる。
【0039】
この結果、図9に示すようなパターン画像に対する主走査/副走査の積算データを各色毎にRAM603,604に格納されることとなる。なお、上記パターン処理回路はCCD10a、10bに対応してレジストレーションコントローラ20の内部に2回路分有する構成になっている。
【0040】
バンク選択信号BANKSELにより各色のバンクと、各セットのバンクをRAMアドレスの上位に送ることにより、メモリ空間の使い分けを行っている。
【0041】
先に説明したように、イエロー(Ye)、マゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、ブラック(Bk)のパターン画像は図9に示すような主走査、副走査それぞれの積算データHD,VDを得てRAM603,604に格納される。該RAM603,604に格納されている積算データHD,VDを基に積算データのピークの中心位置をCPU52cによりRAM603,604にアクセスして算出する。
【0042】
各々算出された各色、主走査、副走査の中心位置がパターン画像の中心となる各色の中心位置を合わせ込む手法としては、各色の中心位置が一致するように、前述した主走査、副走査のそれぞれの書き出し位置を制御すると同時に、反射ミラー1000Ma、Cy、Ye、Bkを倍率(光路長可変)補正用モータM1〜M4、傾き(光路可変)補正モータM5〜M7をミラーモータコントローラ21を介してミラーモータドライバ22により駆動することで補正している。モータの制御はCPU52cによりバスβ500を介して行っている。
【0043】
次に図16、17、18を用いて、本発明の画像形成装置における転写高圧タイミング制御について説明する。
【0044】
図16は転写高圧コントローラ45の内部構成を説明するブロック図である。D/Aコンバータ3010には、コントローラ部51からCPUバスβ500を介して、転写紙の種類および環境に応じて転写に必要な高圧が転写ブレード41〜44に印加されるよう高圧設定値が予め入力され、高圧設定信号3020が出力される。またコントローラ部51は、同じくCPUバスβ500を介して、各色のレーザビームL1〜L4、L1’〜L4’によるドラムへの照射開始位置から転写ベルト1上の転写位置までの距離を、画像形成の1ライン(600dpiで42.3μm)単位のデータに換算してレジスタ3012に設定する。
【0045】
高圧イネーブル生成回路3013は、V方向イネーブル信号β517a、β517bを入力すると、H方向イネーブル信号β516a、β516bをカウントしてレジスタ3012の設定値に応じた時間だけ遅延させて、転写高圧イネーブル信号3001を出力する。セレクタ回路3011は、高圧イネーブル信号3001を入力すると、D/Aコンバータ3010から出力された高圧設定信号3020を選択し、高圧制御信号3021を出力する。高圧電源ユニット3014は、入力された高圧制御信号3021に応じて転写高圧3022を出力してブレード41〜44に印加する。
【0046】
転写高圧コントローラ45内には以上の回路が各色につき1回路有し、各色で独立に転写高圧のタイミング調整が可能である。
【0047】
図17、図18は高圧イネーブル生成回路3013の動作を示すタイミングチャートである。
【0048】
まず始めに、図17を用いて説明する。各色において、V方向イネーブル信号β517a、β517bが出力されると、同時に対応した色のレーザビームL1〜L4、L1’〜L4’がドラム2〜5上に照射され潜像形成が開始される。高圧イネーブル生成回路3013は、V方向イネーブル信号β517a、β517bが入力されると、レジスタ3012に設定した値DをH方向イネーブル信号β516a、β516bでカウントして高圧イネーブル信号3001を出力する。V方向イネーブル信号β517a、β517bは画像形成領域で出力されているため、高圧イネーブル信号3001は画像の先端でHとなり、後端でLとなるため、ブレード41〜44に印加される転写高圧3022が画像領域中で出力される。
【0049】
上記において、転写高圧イネーブル信号3001が出力され転写高圧制御信号3021が高圧電源ユニット3014に入力されても、転写高圧出力が即座に追従しない場合がある。その場合、レジスタ3012に、高圧立ち上げ用の設定値D1と立ち下げ用の設定値D2を用意しておき、図18に示すように高圧イネーブル信号3001の立ち上げは設定値Dより前に立ち上がる設定値D1で行い、立ち下げはDと同様の設定値D2で行う。この場合、転写高圧は転写紙の先端余白中に立ち上がり、後端余白中で立ち下がるのが望ましく、高圧電源ユニット3014の高圧出力追従性は上記余白範囲内にする。
【0050】
図12は、本発明の画像形成装置における転写高圧タイミング補正、およびレジストレーション補正シーケンスを説明するフローチャートである。
【0051】
先に説明したように、本発明による装置は2ビームレーザスキャン方式を用いて画像を形成する構成をとっている。即ち、各色に対しておのおの2本のレーザビームを有しており、レジストレーション補正もその各々に対して行う必要がある。以下にフローチャートに従って各色おのおの2種類のレーザ走査に対するレジストレーション補正、および転写高圧タイミング補正のシーケンスを順次説明する。
【0052】
まず、各色に対して2本づつ照射されるレーザのうち、第1レーザ(本発明ではベルト移動方向に対して先行するレーザL1〜L4)のL1をアクティブにし、他方のレーザL1’に関してはOFFまたはバイアス点灯などのレーザ光が強く照射されない状態にし、マゼンタの補正パターンを転写ベルト上に形成する(S101)。形成されるパターンは先に説明した図5に示されるパターンである。続いて、S101のステップとは逆に、L1’をアクティブにし、L1はOFFまたはバイアス点灯などのレーザ光が強く照射されない状態にし、第2レーザによるマゼンタの補正パターンを転写ベルト上に形成する(S102)。以下マゼンタのパターンを形成したのと同様にシアンS103、S104、イエローS105、S106、ブラックS107、S108のパターンも転写ベルト上に形成する。
【0053】
次に、転写ベルト上に形成された各色、および各レーザの補正パターンを先に説明したとおり順次ヒストグラムデータを作成しつつ読み取る(S109〜S116)。マゼンタの第1レーザ補正パターンが送られてきた際に、パターン画像の読み取りを開始して、ヒストグラムデータを作成しつつ読み取りを行って、補正パターン検出部20内のRAM603、604に格納する(S109)。次に送られてくるマゼンタの第2レーザ補正パターンも同様にして画像の読み取りを行う(S110)。
【0054】
以下、同様にしてシアン、イエロー、ブラックの補正パターンの読み取りを行う(S111〜S116)。
【0055】
以上の補正用パターンの形成と読み取りを8回繰り返し、第1レーザによる補正パターン8セット、第2レーザによる補正パターン8セット、合計16セットの補正パターンの形成と読み取りを行う(S117)。これは、各補正パターンを複数個読み取ることで、ベルト上への補正パターンの形成不良による補正ミスまたは補正誤差を減らし、補正制御のレベルを向上させるための措置である。
【0056】
そして各色8×2セット分の補正パターン検出部20内のRAM603、604に格納されたレジ補正用パターン画像データは、CPU52cによりアクセスされ(S118)、先に説明したように各色パターンの主走査/副走査のヒストグラムデータのピークを算出することで各パターンの位置を導き出している。また、このパターン位置データはデータの有効性を高めるため、8セットが読み取られているため、この8つのデータを各々平均してパターンの位置データとしている(S119)。各色パターンのベルト移動方向の読み取りタイミングは、補正パターンの大きさの2倍の距離に換算した一定の間隔で読み取られる。パターンの形成も同様のタイミングで形成される。そのため、各色のヒストグラムデータの中心位置ずれが、各色の相対的なレジストレーションずれ量に相当することになる。
【0057】
続いて、第1レーザの基準色(本実施例ではCyのパターン)に対するその他の色の第1レーザ及び第2レーザのパターンの相対的なレジストずれ量を算出する(S120)。本実施例では各色ともに主走査/副走査で読み取り位置精度を256/256ステップ有しており、1ステップは補正パターン読み取りセンサの精度である14μmの分解能を持っている(ベルト進行方向が副走査であり、それと直行する方向が主走査とする)。ここで例えば主、副走査とも解像度600dpi(42.3μm)の画像形成装置で、正常時ベルト進行方向に対して第1および第2のレーザビーム右側のデータが主走査/副走査で128/128、左側も128/128の位置にパターンが形成される場合、Cyの第1レーザ右側が主走査/副走査で128/125、左側も128/125の位置にパターンが形成されていたと認識した場合、その際Maの第1レーザの右側が132/119、左側が124/119と認識した場合は、Cyの第1レーザに対するMaの第1レーザは主走査方向の倍率が8ステップ(112μm)、副走査方向の画像書き出し位置が6ステップ(84μm)先行していることになる。この様にCyの第1レーザに対するその他の色のずれ量から、Cyの第1レーザ以外の各色第1レーザ、第2レーザのレジストレーション補正データを算出する(S121)。
【0058】
ここでのレジストレーション補正データとは、上記の例を用いると、Cyの第1レーザに対してMaの第1レーザの副走査方向の書き出し位置を調整して84μm遅らせ、更にレーザ走査光学系の反射ミラー1000Maの倍率補正モータM1を駆動し、112μmに相当する倍率調整を実施する。本例では、傾きがずれていないため傾き補正モータは駆動しないが、倍率調整と同様に、傾きがずれている場合は傾き補正が実施される(S122)。
【0059】
また、各色の第1レーザ及び第2レーザは共通の光学系を経由して感光ドラム上に照射されるため、例えば、上記例の様にMaの第1レーザの倍率調整を実施した後は、第2レーザの倍率調整は実施する必要はなくなる。即ち、第1レーザCyに対するその他の色の第1レーザのレジスト調整(傾き/倍率調整の光路修正と書き出し位置修正)を実施した後、次にCyの第1レーザに対するMa、Cy、Ye、Bkの第2レーザのレジスト調整は各レーザの書き出し位置調整のみを実施することになる。
【0060】
次に転写高圧のタイミング調整を行うために、まず始めに各色でレーザL1〜L4、L1’〜L4’がドラム2〜5に照射する副走査方向の照射位置ずれ量LDCn、LDMn、LDYn、LDKnを、Cyの副走査方向の補正パターンデータ、および初期のレジストレーション補正データRDM1、RDY1、RDK1を含む前回までに行なわれた補正動作で算出されたレジストレーション補正データRDM1〜n−1、RDY1〜n−1、RDK1〜n−1、および今回算出されたレジストレーション補正データRDMn、RDYn、RDKn、また今回算出したCyのレーザ照射位置ずれ量LDCnより算出する。ここでLDCnはCyの照射位置ずれ量であり、LDMnとRDMnはそれぞれMaのn回目の照射位置ずれ量と補正データを表し、YeとBkも同様にそれぞれLDYnとRDYnおよびLDKnとRDKnで表す。また初期のレジストレーション補正データLDM1、LDY1、LDK1とは、主に装置生産時に補正データを0として理想的なイニシャルデータを用いて補正動作を実行した際に算出されたデータである。さらに過去の補正データRDM1〜n−1、RDY1〜n−1、RDK1〜n−1および照射位置ずれ量LDC1〜n−1、LDM1〜n−1、LDY1〜n−1、LDK1〜n−1は、コントローラ部51が図示しないメモリに保存し、過去の変動履歴が確認できるようになっている。ここで副走査方向のレーザ照射位置のずれが0の場合、副走査は左右とも128の位置にパターンが形成され、Cyはレジストレーション補正が実行されないために、この位置を基準に照射位置ずれ量が算出できる。先ほどのパターンデータよりCyの第1レーザの副走査方向のパターンデータは125よりCyの照射位置ずれ量LDCnは128−125で3ステップ(42μm)となるため、42μmに相当する時間だけ転写高圧の印加タイミングを早く立ち上げる様に調整する。またその他の色の照射位置ずれ量LDMn、LDYn、LDKnに関しては、まず始めにCyの照射位置に対する各色の照射位置ずれ量を算出するために、前回算出された照射位置ずれ量LDMn−1、LDYn−1、LDKn−1と今回算出されたレジストレーション補正データRDMn、RDYn、RDKnをそれぞれ加算して算出する。ここで前回の照射位置ずれ量LDMn−1、LDYn−1、LDKn−1は、例えばMaを例にすると、これまでの補正データを用いてRDM1+RDM2+・・・・・+RDMn−2+RDMn−1で算出され、他の色も同様に計算できる。次にここで算出したCyの照射位置に対する各色の照射位置ずれ量と先ほど算出したCyの副走査方向の照射位置ずれ量LDCnの加算により各色の照射位置ずれ量LDMn、LDYn、LDKnが算出できる。
【0061】
例えば、128の位置に対してベルト進行方向のずれをプラス(+)、それと逆方向のずれをマイナス(−)で表し、Ma第1レーザの前回の照射位置ずれ量LDMn−1が−9ステップ(126μm)だとすると、今回のCyの第1レーザに対するMa第1レーザのレジストレーション補正データRDMnが+6ステップ(84μm)であるので、Cyの第1レーザに対するMa第1レーザの照射位置ずれは−3ステップ(42μm)となる。そしてCyの照射位置ずれ量LDCnは+3ステップ(42μm)であるので、Maの第1レーザの照射位置ずれ量LDMnは0ステップ(0μm)となる。YeとBkの第1レーザにおいても同様の方法で算出することにより、各色の副走査方向のレーザ照射位置ずれ量LDYn、LDKnが算出できる(S123)。ここで第1レーザのみで副走査方向のレーザ照射位置ずれ量が算出できるので、第2レーザによる補正データを用いた演算は必要ない。
【0062】
以上より算出された各色の副走査方向レーザ照射位置ずれ量から、各色の転写高圧タイミング補正データを算出する(S124)。
ここでの転写高圧タイミング補正データとは、転写高圧制御のタイミングを変更するためにレジスタ3012に設定するデータであり、各色の副走査方向レーザ照射位置ずれ量LDCn、LDMn、LDYn、LDKnから算出できる。上記の例を用いると、Cyのレーザ照射位置ずれ量LDCnは3ステップ(42μmで約1ライン)であるので、レジスタ3012の理論設定値D(またはD1およびD2)を−1した値をCyの転写高圧タイミング補正データとして設定し、転写タイミングを1ライン早く立ち上げるようにする。またMaに関しては、レーザ照射位置ずれ量LDMnが0ステップであるので転写高圧タイミング補正データの変更は必要ない。またYe、Bkに関しても同様に行うことにより転写高圧タイミング補正データが算出できる(S124)。
【0063】
最後に、各色で算出した転写高圧タイミング補正データを各色のレジスタ3012に設定することで、転写高圧の立ち上げ/立ち下げタイミングが最適になり、以降の画像形成で転写紙上に良好な画像転写が行われる(S125)。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、補正パターンを読み取って、測定したパターンデータからドラムに入射されるレーザの副走査方向の照射位置ずれ量を算出し、転写高圧の立ち上げ/立ち下げタイミングを調整するために、装置組み立て時のレーザ照射位置の調整ばらつきや、環境温度の変化によって転写ドラム上のレーザ照射位置がずれた場合でも、転写ベルト上の転写紙に正確に画像を転写することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置の構成を説明する概略構成図である。
【図2】画像形成装置全体を表した図である。
【図3】転写タイミング補正用パターンの画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】コントローラ部51の詳細構成を説明するブロック図である。
【図5】図3のタイミングで転写ベルト上に形成された転写タイミング補正パターンの状態を示す図である。
【図6】画像処理ステーション52中にあるビデオコントローラ52aの画像形成装置においてパターン形成部の構成を説明する回路ブロック図である。
【図7】補正パターン検出部20の内部構成を説明するブロック図である。
【図8】濃度比ヒストグラム記憶するタイミングチャートである。
【図9】パターン画像に対する主走査/副走査の積算データである。
【図10】外部バスβ502から入力された画像データを像形成するための画像処理ステーション52と、インターフェース(I/F)53を説明するブロック図である。
【図11】画像形成装置全体を表した図である。
【図12】画像形成装置における転写高圧タイミング補正、およびレジストレーション補正シーケンスを説明するフローチャートである。
【図13】従来の画像形成装置における異常な潜像形成防止機構の説明図である。
【図14】従来の画像形成装置における異常な潜像形成防止機構の実現方法を示した説明図である。
【図15】転写不良が発生するといった問題を示す説明図である。
【図16】画像形成装置における転写高圧タイミング制御の説明図である。
【図17】高圧イネーブル生成回路3013の動作を示すタイミングチャートである。
【図18】高圧イネーブル生成回路3013の動作を示すタイミングチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の感光体を有し、各感光体上に走査される光ビームにより形成された各画像を多重しながらカラー画像を形成するカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感光ドラム上の記録情報に応じて光変調されたレーザビーム光を照射し、電子写真プロセスによって感光体の静電潜像を現像し、転写紙に画像を転写する記録装置を複数個有し、転写ベルトにより転写紙を各記録装置に順次搬送しながら各色画像を重畳転写してカラー画像を形成可能な画像形成装置が提案されている。
【0003】
上記の画像形成装置には、転写ベルトを挟んで各感光ドラムと対向して転写ブレードを有し、この転写ブレードにバイアスを印加することにより、転写ベルト上に転写紙を静電吸着させると同時に感光ドラム上のトナー画像の転写を行うものがある。この種の画像形成装置では、転写紙が転写ベルトで搬送され、転写紙の先端および後端が感光ドラムと転写ブレード位置(画像転写位置)に達する際に、転写ブレードにバイアスが印加されていると、縁面放電および転写紙と転写ベルト間のエアギャップ等により感光ドラムと転写ブレード間に電流が流れやすくなり、感光ドラムに予期しない潜像が形成されることがあった。このため図13に示すように、転写ブレードにバイアスを印加する際は、転写紙先端が転写位置を通過してから画像先端に達するまでの先端余白中にバイアス印加を開始することにより、異常な潜像形成を防止していた。またバイアス印加をオフする際も同様に、画像後端が転写位置を通過してから転写紙後端に達するまでの後端余白中に行っていた。
【0004】
その実現方法として、図14に示すようにレーザによる感光ドラムへの潜像形成開始から、感光ドラムが回転してその間に現像された画像が転写位置に至る距離L1に相当する時間t3をタイマでカウントし、カウント終了後に転写ブレードへのバイアスを印加し、同様にレーザによる感光ドラムへの潜像形終了から、時間t3経過後に転写ブレードへのバイアス印加をオフすることにより、転写紙の先端および後端でバイアスの印加制御を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方法においては生産時の感光ドラムへのレーザ照射位置調整のばらつきや、環境温度変化によるミラーの歪み等による感光ドラムへのレーザ照射位置にずれが発生すると、感光ドラム上の顕像に対する画像転写タイミングがずれて転写不良が発生するといった問題があった。これを図15を用いて説明すると、レーザ照射位置がLA側に傾くと顕像が転写バイアス印加のタイミングよりも距離L2だけ先に転写位置を通過してしまうため、画像先端部で転写不良が発生し、またレーザ照射位置がLB側に傾くと画像が転写バイアスオンのタイミングよりも距離L2だけ遅れて転写位置に達するため、画像後端部で転写不良が発生していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、請求項第1記載の画像形成装置は、画像坦持体上にそれぞれ異なる色に応じた画像を形成する画像形成手段を有する複数の画像ステーションと、前記画像坦持体上に形成された画像が転写される転写材を搬送する搬送手段と、前記画像坦持体上にレジスト補正マークを形成すべく前記各画像形成手段を制御するパターン形成手段と、前記レジスト補正マークを検出するマーク検出手段と、前記画像坦持体上に形成された画像を前記転写材に転写するためのバイアスを生成する転写バイアス生成手段と、前記画像坦持体上に形成された画像を前記転写材に転写する際に、1画像毎に前記転写バイアス生成手段の出力を制御する転写バイアス制御手段を有する画像形成装置において、前記レジスト補正マーク検出手段で検出された第1の検出結果に基づいて、前記転写バイアス制御手段による転写バイアスの印加タイミングを調整する転写バイアス印加タイミング制御手段を有することを特徴とするものであり、
請求項第2記載の画像形成装置は、前記レジスト補正マーク検出手段で検出された第1の検出結果は、検出したレジスト補正マークから前記画像担持体上に画像を形成する画像形成手段の画像形成位置ずれの算出結果であることを特徴とするものであり、
請求項3記載の画像形成装置は、前記レジスト補正マーク検出手段で検出された第2の検出結果に応じて、前記画像のレジストずれを補正するレジスト補正手段を有することを特徴とするものであり、
請求項第4記載の画像形成装置は、前記第2の検出結果のうち副走査方向のレジストずれに相当する検出結果を用いて前記第1の検出結果を算出することを特徴とするものである。
【0007】
以上により、装置組み立て時のレーザ照射位置の調整ばらつきや、環境温度の変化によって転写ドラム上のレーザ照射位置がずれた場合でも、転写ベルト上の転写紙に正確に画像を転写することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例を示す画像形成装置の構成を説明する概略構成図であり、図2は画像形成装置全体を表した図である。以下に、画像形成動作について図1、図2を用いて説明する。
【0009】
マゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、イエロー(Ye)、ブラック(Bk)に対応する感光ドラム2〜5はそれぞれドラムモータ11〜14により回転駆動され、図示しない帯電ユニットにより一様に帯電される。マゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、イエロー(Ye)、ブラック(Bk)に対応する感光ドラム2〜5はビデオ信号により光変調されたレーザビームL1とL1’、L2とL2’、L3とL3’、及びL4とL4’により露光され、それぞれの静電潜像が感光ドラム2〜5上に形成され、図示しない現像ユニットにより現像され顕像が形成される。
【0010】
次に感光ドラム2〜5上に形成された顕像は、給紙手段110から給紙された転写紙上に転写される。これは、転写高圧コントローラ45により所定のタイミングで転写ブレード41〜44に高圧を印加して、転写紙を転写ベルト1上に静電吸着すると同時に転写紙上への顕像の転写を行う。顕像の転写が行われた転写紙は、さらにパルスモータ15の駆動により図中矢印方向に搬送され、定着手段90を介して定着、排紙される。
【0011】
読みとり手段10は照明系(本実施例ではLEDを用いるが、その他にもハロゲンランプ等の照明ランプでも実現可能である)6a、6b、7a、7b、集光レンズ8a、8b、反射ミラー9a、9b、CCDで構成されるセンサ10a、10b等より構成され、パルスモータ15の駆動に従って移動する転写ベルト1上に形成されたパターン(例えば所定幅を有する+字マークで、本実施例では画像処理ステーション52のビデオコントローラ52aが形成する)を照明して得られる反射光をセンサ10a、10bに結像させることにより、パターン読み取りを行う。読み取ったパターン画像信号β503、β504は、コントローラ部51が所定の演算処理を行いその結果を各色毎に記憶手段(後述するRAM603、604)に記憶させ、補正手段(本実施例では画像処理部52のCPU52c)が記憶された演算結果を解析して各画像ステーション(ST1〜ST4)を機械的または電気的に補正する。本実施例におけるレジスト補正は、走査光学系(各ドラム毎に設けられる)の反射ミラー1000Ma、1000Cy、1000Ye、1000Bkの位置をパルスモータM1〜M8により駆動して、レジストレーションの倍率及び傾きのずれを機械的に補正するとともに、レジスト補正パターンの書き込みタイミングは、後述する画像処理ステーション52内のビデオコントローラ52a、通常の画像データはビデオメモリコントローラ52dによりビデオメモリ52bのデータ読み出しタイミングを制御して、光ビームの走査タイミングを電気的に補正することにより、各ドラム間のレジストを一致させる。
【0012】
ここで、画像処理ステーション52とコントローラ部51については、後に詳述する。
【0013】
本実施例では、装置の高速化を実現するためにレーザ光学系に2ビームレーザスキャン方式を採用している。この2ビームレーザスキャンについて図2を用いて説明する。
【0014】
図2(a)は図1のポリゴンスキャナ及びレーザドライバの部分を詳細に説明して図であり、本図が示すようにマゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、イエロー(Ye)、ブラック(Bk)に対応するレーザビームLM(L1)、LC(L2)、LY(L3)、LBK(L4)、LM’(L1’)、LC’(L2’)、LY’(L3’)、LBK’(L4’)の計8本のレーザビームが照射されている。このL1とL1’、L2とL2’、L3とL3’、及びL4とL4’のそれぞれ2本のレーザビームによって各色の潜像を感光ドラムに形成するようにしている。
【0015】
図2(b)は実際にレーザが照射される状態を説明する図である。
【0016】
図中の○はレーザ走査による1画素を表しており、L1とL1’、L2とL2’、L3とL3’、及びL4とL4’は1ライン間隔で走査されるように構成されている。こうした2ビームレーザスキャン方式を採用することで、転写材の送り速度(ベルトの移動速度)を高速にしても、転写材またはベルト上に画像を形成する速度は半分で済むため、ポリゴンスキャナの回転数及びレーザ駆動周波数等の制約が大幅に解消されることになる。例えば、1分間に30枚の画像形成能力を持つ画像形成装置を本2ビームレーザスキャン方式を採用することで、装置全体としての改良をすること無く2倍の60枚機に仕立てることが可能となる。
【0017】
図10は、外部バスβ502から入力された画像データを像形成するための画像処理ステーション52と、インターフェース(I/F)53を説明するブロック図である。
【0018】
図10において、像形成するためのビデオ信号が外部バスβ502(外部インターフェースはGPIBなどの汎用インターフェースでも可能)を介し、外部インターフェース部53aを経由して、画像処理ステーション52とのビデオインターフェースβ501bによりビデオメモリ52bに格納される。この際、外部インターフェース部53aのインターフェース制御は、CPU52CがCPUインターフェースβ501aにより、インターフェースコントローラ53bを駆動し、β510によりコントロールしている。
【0019】
像形成を行うために、ビデオメモリコントローラ52dによりビデオメモリ52bのメモリアドレス制御および書き込み、読み出し制御が実施され、ビデオデータの受け渡し制御が行われる。この際、ビデオメモリコントローラ52dは、制御バスβ504によりCPU52Cがコントロールしている。ビデオメモリ52bはビデオコントローラ52aにビデオ信号β521a、β521bを送り、先に説明したようにPWM変調されたレーザ光L1とL1’、L2とL2’、L3とL3’、及びL4とL4’をそれぞれ形成し、それぞれの感光ドラム上に潜像を形成していく。さらに、ビデオコントローラ52aは、ビデオコントローラバスβ503によりCPU52Cで制御され、後で説明するレジストレーション補正パターンを含む各パターンの形成を行う。なお、このビデオコントローラ52aの詳細は後に述べる。
【0020】
また、CPU52cはCPUバスβ500を介してコントローラ部51に接続され、レジストレーションずれデータを受け取り、電気的および機械的なレジストレーション補正目標データをコントローラ部51に受け渡し、本発明の転写高圧タイミング補正およびレジストレーション補正を統括的に制御している。
【0021】
以下に、本画像形成装置における補正用パターン画像の形成、および読み取りについて図3、図4、図5、図6を用いて詳細に説明する。
【0022】
図3は転写タイミング補正用パターンの画像形成タイミングを示すタイミングチャート、図5は図3のタイミングで転写ベルト上に形成された転写タイミング補正パターンの状態を示す図である。後述するビデオコントローラ52a内のパターン形成回路により画像パターン形成起動信号S1をトリガにして図3に示すタイミングで各感光ドラム2〜5に顕像化されたパターン画像は、図5に示すような間隔で各々転写ベルト1上に転写される。そして搬送されたパターン画像は、搬送方向の下流の照明ランプ6a、6b、7a、7b、集光レンズ8a、8b、反射ミラー9a、9bからなるパターン読み取り手段10が配置された読み取りエリアA1、A2で読み取られる。各色パターンの読み取りは、画像パターン形成起動信号S1を所定時間カウントすることにより読み取りタイミングを生成する。なお画像パターン形成起動信号S1は、CPU52Cにより生成される。
【0023】
なお、図3において、各色の補正パターンイネーブル信号は、前述したように2ビームレーザスキャン方式であるため、図中*部拡大図に示すように各色に対してS2とS2’,S3とS3’,S4とS4’,S5とS5’のようにイネーブルの幅は同一で、1ライン分の間隔を有するイネーブル信号を2系統出力でき、これに応じて各レーザビームに対応した合計4×2の計8つのイネーブル信号に基づいた補正パターンの画像をおのおの形成している。また、通常の画像形成動作においても同様なイネーブル信号を形成している。
【0024】
図6は、画像処理ステーション52中にあるビデオコントローラ52aの画像形成装置においてパターン形成部の構成を説明する回路ブロック図である。レーザビームの記録区域外の走査によって得られ、主走査信号の同期信号となるビームディテクト信号(BD)β528が主走査方向のイネーブル信号生成回路(Hイネーブル信号生成回路)27に加えられ、2本のレーザビームのレジストレーション補正用画像パターン信号のH方向イネーブル信号β516a、β516bが生成される。この時BDは2つのビームで各々持つわけではなく、2つのビームのうちどちらか一方あるいは、2つのビームの合成信号を用いている。
【0025】
また、補正用画像パターン形成の起動信号(ITOP)β529が副走査方向のイネーブル信号生成回路(Vイネーブル信号生成回路)28に加えられ、各色画像パターン信号の2本のレーザビームの補正用画像パターン信号のV方向イネーブル信号β517a、β517bが生成される。H方向イネーブル信号β516a、β516b、V方向イネーブル信号β517a、β517bはアドレスカウンタ29に供給され、次の補正用画像のパターンRAM30a、30bのアドレス信号β531a、β531bを生成する。このアドレス信号に従って画像パターンRAM30a、30bから画像パターン信号β518a、β518bが出力される(本実施例では+字パターン)。
【0026】
画像パターンを形成するモードにおいては、選択信号β527により画像パターンが選択され、選択された画像情報β522a、β522bがγRAM34a、34bに出力され、γ変換された画像情報β523a、β523bがゲート回路37a、37bを介してビデオ信号β525a、β525bとしてレーザドライバ38a、38bに出力される。レーザドライバ38a、38bには、NANDゲート36a、bを介してゲート信号β524a、β524bが入力される。半導体レーザ39a、39bはレーザドライバ38a、38bに入力される画像信号β525a、β525bに基づいてON/OFF変調され、ポリゴンスキャナや反射ミラー等の光学走査系を介して感光ドラム2〜5に潜像が形成される。
【0027】
上記の様に、2ビームレーザスキャン構成のレーザドライバであるため、画像データを形成する系を2系統有し、各々レーザを駆動する構成になっている。
【0028】
補正パターンの画像書き出し位置制御は、CPU52CによりCPUバスβ503を介して、主走査及び副走査のイネーブル信号を制御して行っている。また通常の画像データは、各色のずれ量を算出したデータを基に、CPU52Cからビデオメモリコントロールバスβ504を介して、BDβ528及びITOPβ529信号を基準にビデオメモリコントローラ52dのビデオデータアドレス生成信号を操作し、ビデオメモリ制御バスβ509を介してビデオメモリ52bからのビデオデータの読みだしタイミングを変更することで行っている。
【0029】
ビデオメモリ52bには4色分の画像データが外部ビデオデータバスβ501bを介して外部インターフェース53aより入力され、予め保存されている。外部インターフェース53aはCPU52cによりインターフェースバスβ501aを介してインターフェースコントローラ53bにより、制御バスβ510を介してビデオメモリ52bへのデータの格納をコントロールしている。
【0030】
ビデオメモリ52bからのビデオデータの読み出しは、色ずれ補正をされた後、各色の画像が正確に重なり合うタイミングで読み出され、転写紙上に形成されることになる。
【0031】
なお、本実施例では、各色毎にそれぞれパターン発生回路を設ける構成としているが、パターンRAM30a、30b等については各色用に兼用する構成とすることも可能である。
【0032】
図4は、コントローラ部51の詳細構成を説明するブロック図である。転写ベルト1の搬送方向に対して手前側と奥側に形成された各色のパターン画像は、LED6a、6b、7a、7bにより光照射され、各パターン画像からの反射光がCCDセンサ10a、10bで読み取られる。CCDドライバ18、19には、補正パターン検出部20から原発信クロックβ507、β508が送出され、そこでCCDセンサ10a、10bの駆動に必要なクロック(転送パルス、リセットパルス、シフトパルス等)β501、β502が生成されてCCDセンサ10a、10bに供給される。CCD10a、10bにより読み取られたパターン画像信号β503、β504は、A/Dコンバータ401、402により増幅、クランプ、オフセット調整、A/D変換等の処理が施され、デジタル信号β505、β506としてレジストレーションコントローラ20に送出される。
【0033】
補正パターン検出部20で受け取った各色パターン画像信号は、補正用パターン認識処理を行った後、複数の認識処理データがメモリに格納され、CPUバスβ500を介してCPU52Cにより、所定の色のパターン画像を基準としてその他の色のパターンのずれ量から、各色のレジストレーションのずれ量を演算する。各色主走査及び副走査の電気的書き出しタイミングは、補正パターンはビデオコントローラ52aを、通常の画像はビデオメモリコントローラ52dによりビデオメモリ52bのメモリ読み出しタイミングを制御して各色の色ずれ補正を行っている。また、記録レーザビームの光路長変化及び光路変化を補正して、各色の倍率補正及び傾き補正を行うために、光路中に設けられた反射ミラー1000Ma,Cy,Ye,Bkを駆動する傾き補正パルスモータM5〜M8及び倍率補正パルスモータM1〜M4の各モータを制御すべく、CPU52Cによりミラーモータコントローラ21に駆動パルスデータを送出し、ミラーモータドライバにパルスモータ駆動パルス値をβ511を介して設定し、β512a、β512b〜β515a、β515bの駆動パルスにより各モータが駆動される。その結果、反射ミラー1000Ma,1000Cy,1000Ye,1000Bkの位置決め制御が行われる。また、補正パターンの認識処理結果より本発明の転写高圧タイミング制御の実行方法に関しては後に詳述する。
【0034】
以下、図7、図8を用いて補正パターンの形状算出処理について詳細に説明する。
【0035】
図7は、補正パターン検出部20の内部構成を説明するブロック図である。202は、補正パターン読み取り用の副走査イネーブル信号生成回路で、CPU52Cから出力されたITOP信号β529を入力して、CPUバスβ500によりCPU52Cで設定された所定のタイミングで補正パターン読み取り用の主走査イネーブル信号(LEN)β201に同期した副走査方向のイネーブル信号(VEN)β401を生成する。DF1〜DF4はD型のフリップフロップ、601、602は加算器で、画像クロック(VCLK)β202に同期してAに入力されるCCD画像データβ505、β506と、Bに入力されるデータとの加算を行う。603はRAMで、各色のパターンの副走査方向の濃度比ヒストグラムを図8に示すタイミングチャートに従うタイミングで記憶する。604はRAMで、各色のパターンの主走査方向の濃度ヒストグラムを図8に示すタイミングチャートに従うタイミングで記憶する。607はバスコントローラで、各種のタイミング信号、バンク選択信号BANKSELを出力する。
【0036】
本実施例では各色パターン位置及びパターン形状を算出するために読み取られるパターンデータ主走査、副走査に対して各ライン毎の各画素毎に積算データを作成し、作成された積算データに基づいて形状認識を行っている。
【0037】
先ず副走査方向の積算データの作成は、例えばCCDセンサ10aから出力される1副走査ラインのパターンデータをリセット信号RES1により初期クリアした後、加算器602により1ライン分のデータを加算して求め、図8に示すタイミングで出力される主走査イネーブル信号LENβ201に基づいてアドレスカウンタ606が決定するアドレスに従いながら書き込み信号RAMWR2に同期してRAM604に書き込まれる。なおアドレスカウンタ606、およびRAM604は、副走査方向イネーブル信号(VEN)β401が送出されている間はイネーブルとなる。
【0038】
一方、主走査方向の積算データの作成は、初めにリセット信号RES2により主走査1ライン分のパターンデータをクリアした後、RAM603に格納する。その後、図8に示すタイミングで入力される画像クロックVCLKβ202に基づいてアドレスカウンタ605が決定するアドレスに従いながら各画素毎に書き込み信号RAMWR1、RAMOE1及びデータ方向切り替え信号RAMDIRによりリードモディファイライト動作を繰り返し、加算器601に加算された各画素毎に各主走査ラインの積算データをRAM603に格納する。なおアドレスカウンタ605は主走査イネーブル信号(LEN)β201が送出される間はイネーブルとなり、RAM603は、副走査方向イネーブル信号(VEN)β401が送出されている間はイネーブルとなる。
【0039】
この結果、図9に示すようなパターン画像に対する主走査/副走査の積算データを各色毎にRAM603,604に格納されることとなる。なお、上記パターン処理回路はCCD10a、10bに対応してレジストレーションコントローラ20の内部に2回路分有する構成になっている。
【0040】
バンク選択信号BANKSELにより各色のバンクと、各セットのバンクをRAMアドレスの上位に送ることにより、メモリ空間の使い分けを行っている。
【0041】
先に説明したように、イエロー(Ye)、マゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、ブラック(Bk)のパターン画像は図9に示すような主走査、副走査それぞれの積算データHD,VDを得てRAM603,604に格納される。該RAM603,604に格納されている積算データHD,VDを基に積算データのピークの中心位置をCPU52cによりRAM603,604にアクセスして算出する。
【0042】
各々算出された各色、主走査、副走査の中心位置がパターン画像の中心となる各色の中心位置を合わせ込む手法としては、各色の中心位置が一致するように、前述した主走査、副走査のそれぞれの書き出し位置を制御すると同時に、反射ミラー1000Ma、Cy、Ye、Bkを倍率(光路長可変)補正用モータM1〜M4、傾き(光路可変)補正モータM5〜M7をミラーモータコントローラ21を介してミラーモータドライバ22により駆動することで補正している。モータの制御はCPU52cによりバスβ500を介して行っている。
【0043】
次に図16、17、18を用いて、本発明の画像形成装置における転写高圧タイミング制御について説明する。
【0044】
図16は転写高圧コントローラ45の内部構成を説明するブロック図である。D/Aコンバータ3010には、コントローラ部51からCPUバスβ500を介して、転写紙の種類および環境に応じて転写に必要な高圧が転写ブレード41〜44に印加されるよう高圧設定値が予め入力され、高圧設定信号3020が出力される。またコントローラ部51は、同じくCPUバスβ500を介して、各色のレーザビームL1〜L4、L1’〜L4’によるドラムへの照射開始位置から転写ベルト1上の転写位置までの距離を、画像形成の1ライン(600dpiで42.3μm)単位のデータに換算してレジスタ3012に設定する。
【0045】
高圧イネーブル生成回路3013は、V方向イネーブル信号β517a、β517bを入力すると、H方向イネーブル信号β516a、β516bをカウントしてレジスタ3012の設定値に応じた時間だけ遅延させて、転写高圧イネーブル信号3001を出力する。セレクタ回路3011は、高圧イネーブル信号3001を入力すると、D/Aコンバータ3010から出力された高圧設定信号3020を選択し、高圧制御信号3021を出力する。高圧電源ユニット3014は、入力された高圧制御信号3021に応じて転写高圧3022を出力してブレード41〜44に印加する。
【0046】
転写高圧コントローラ45内には以上の回路が各色につき1回路有し、各色で独立に転写高圧のタイミング調整が可能である。
【0047】
図17、図18は高圧イネーブル生成回路3013の動作を示すタイミングチャートである。
【0048】
まず始めに、図17を用いて説明する。各色において、V方向イネーブル信号β517a、β517bが出力されると、同時に対応した色のレーザビームL1〜L4、L1’〜L4’がドラム2〜5上に照射され潜像形成が開始される。高圧イネーブル生成回路3013は、V方向イネーブル信号β517a、β517bが入力されると、レジスタ3012に設定した値DをH方向イネーブル信号β516a、β516bでカウントして高圧イネーブル信号3001を出力する。V方向イネーブル信号β517a、β517bは画像形成領域で出力されているため、高圧イネーブル信号3001は画像の先端でHとなり、後端でLとなるため、ブレード41〜44に印加される転写高圧3022が画像領域中で出力される。
【0049】
上記において、転写高圧イネーブル信号3001が出力され転写高圧制御信号3021が高圧電源ユニット3014に入力されても、転写高圧出力が即座に追従しない場合がある。その場合、レジスタ3012に、高圧立ち上げ用の設定値D1と立ち下げ用の設定値D2を用意しておき、図18に示すように高圧イネーブル信号3001の立ち上げは設定値Dより前に立ち上がる設定値D1で行い、立ち下げはDと同様の設定値D2で行う。この場合、転写高圧は転写紙の先端余白中に立ち上がり、後端余白中で立ち下がるのが望ましく、高圧電源ユニット3014の高圧出力追従性は上記余白範囲内にする。
【0050】
図12は、本発明の画像形成装置における転写高圧タイミング補正、およびレジストレーション補正シーケンスを説明するフローチャートである。
【0051】
先に説明したように、本発明による装置は2ビームレーザスキャン方式を用いて画像を形成する構成をとっている。即ち、各色に対しておのおの2本のレーザビームを有しており、レジストレーション補正もその各々に対して行う必要がある。以下にフローチャートに従って各色おのおの2種類のレーザ走査に対するレジストレーション補正、および転写高圧タイミング補正のシーケンスを順次説明する。
【0052】
まず、各色に対して2本づつ照射されるレーザのうち、第1レーザ(本発明ではベルト移動方向に対して先行するレーザL1〜L4)のL1をアクティブにし、他方のレーザL1’に関してはOFFまたはバイアス点灯などのレーザ光が強く照射されない状態にし、マゼンタの補正パターンを転写ベルト上に形成する(S101)。形成されるパターンは先に説明した図5に示されるパターンである。続いて、S101のステップとは逆に、L1’をアクティブにし、L1はOFFまたはバイアス点灯などのレーザ光が強く照射されない状態にし、第2レーザによるマゼンタの補正パターンを転写ベルト上に形成する(S102)。以下マゼンタのパターンを形成したのと同様にシアンS103、S104、イエローS105、S106、ブラックS107、S108のパターンも転写ベルト上に形成する。
【0053】
次に、転写ベルト上に形成された各色、および各レーザの補正パターンを先に説明したとおり順次ヒストグラムデータを作成しつつ読み取る(S109〜S116)。マゼンタの第1レーザ補正パターンが送られてきた際に、パターン画像の読み取りを開始して、ヒストグラムデータを作成しつつ読み取りを行って、補正パターン検出部20内のRAM603、604に格納する(S109)。次に送られてくるマゼンタの第2レーザ補正パターンも同様にして画像の読み取りを行う(S110)。
【0054】
以下、同様にしてシアン、イエロー、ブラックの補正パターンの読み取りを行う(S111〜S116)。
【0055】
以上の補正用パターンの形成と読み取りを8回繰り返し、第1レーザによる補正パターン8セット、第2レーザによる補正パターン8セット、合計16セットの補正パターンの形成と読み取りを行う(S117)。これは、各補正パターンを複数個読み取ることで、ベルト上への補正パターンの形成不良による補正ミスまたは補正誤差を減らし、補正制御のレベルを向上させるための措置である。
【0056】
そして各色8×2セット分の補正パターン検出部20内のRAM603、604に格納されたレジ補正用パターン画像データは、CPU52cによりアクセスされ(S118)、先に説明したように各色パターンの主走査/副走査のヒストグラムデータのピークを算出することで各パターンの位置を導き出している。また、このパターン位置データはデータの有効性を高めるため、8セットが読み取られているため、この8つのデータを各々平均してパターンの位置データとしている(S119)。各色パターンのベルト移動方向の読み取りタイミングは、補正パターンの大きさの2倍の距離に換算した一定の間隔で読み取られる。パターンの形成も同様のタイミングで形成される。そのため、各色のヒストグラムデータの中心位置ずれが、各色の相対的なレジストレーションずれ量に相当することになる。
【0057】
続いて、第1レーザの基準色(本実施例ではCyのパターン)に対するその他の色の第1レーザ及び第2レーザのパターンの相対的なレジストずれ量を算出する(S120)。本実施例では各色ともに主走査/副走査で読み取り位置精度を256/256ステップ有しており、1ステップは補正パターン読み取りセンサの精度である14μmの分解能を持っている(ベルト進行方向が副走査であり、それと直行する方向が主走査とする)。ここで例えば主、副走査とも解像度600dpi(42.3μm)の画像形成装置で、正常時ベルト進行方向に対して第1および第2のレーザビーム右側のデータが主走査/副走査で128/128、左側も128/128の位置にパターンが形成される場合、Cyの第1レーザ右側が主走査/副走査で128/125、左側も128/125の位置にパターンが形成されていたと認識した場合、その際Maの第1レーザの右側が132/119、左側が124/119と認識した場合は、Cyの第1レーザに対するMaの第1レーザは主走査方向の倍率が8ステップ(112μm)、副走査方向の画像書き出し位置が6ステップ(84μm)先行していることになる。この様にCyの第1レーザに対するその他の色のずれ量から、Cyの第1レーザ以外の各色第1レーザ、第2レーザのレジストレーション補正データを算出する(S121)。
【0058】
ここでのレジストレーション補正データとは、上記の例を用いると、Cyの第1レーザに対してMaの第1レーザの副走査方向の書き出し位置を調整して84μm遅らせ、更にレーザ走査光学系の反射ミラー1000Maの倍率補正モータM1を駆動し、112μmに相当する倍率調整を実施する。本例では、傾きがずれていないため傾き補正モータは駆動しないが、倍率調整と同様に、傾きがずれている場合は傾き補正が実施される(S122)。
【0059】
また、各色の第1レーザ及び第2レーザは共通の光学系を経由して感光ドラム上に照射されるため、例えば、上記例の様にMaの第1レーザの倍率調整を実施した後は、第2レーザの倍率調整は実施する必要はなくなる。即ち、第1レーザCyに対するその他の色の第1レーザのレジスト調整(傾き/倍率調整の光路修正と書き出し位置修正)を実施した後、次にCyの第1レーザに対するMa、Cy、Ye、Bkの第2レーザのレジスト調整は各レーザの書き出し位置調整のみを実施することになる。
【0060】
次に転写高圧のタイミング調整を行うために、まず始めに各色でレーザL1〜L4、L1’〜L4’がドラム2〜5に照射する副走査方向の照射位置ずれ量LDCn、LDMn、LDYn、LDKnを、Cyの副走査方向の補正パターンデータ、および初期のレジストレーション補正データRDM1、RDY1、RDK1を含む前回までに行なわれた補正動作で算出されたレジストレーション補正データRDM1〜n−1、RDY1〜n−1、RDK1〜n−1、および今回算出されたレジストレーション補正データRDMn、RDYn、RDKn、また今回算出したCyのレーザ照射位置ずれ量LDCnより算出する。ここでLDCnはCyの照射位置ずれ量であり、LDMnとRDMnはそれぞれMaのn回目の照射位置ずれ量と補正データを表し、YeとBkも同様にそれぞれLDYnとRDYnおよびLDKnとRDKnで表す。また初期のレジストレーション補正データLDM1、LDY1、LDK1とは、主に装置生産時に補正データを0として理想的なイニシャルデータを用いて補正動作を実行した際に算出されたデータである。さらに過去の補正データRDM1〜n−1、RDY1〜n−1、RDK1〜n−1および照射位置ずれ量LDC1〜n−1、LDM1〜n−1、LDY1〜n−1、LDK1〜n−1は、コントローラ部51が図示しないメモリに保存し、過去の変動履歴が確認できるようになっている。ここで副走査方向のレーザ照射位置のずれが0の場合、副走査は左右とも128の位置にパターンが形成され、Cyはレジストレーション補正が実行されないために、この位置を基準に照射位置ずれ量が算出できる。先ほどのパターンデータよりCyの第1レーザの副走査方向のパターンデータは125よりCyの照射位置ずれ量LDCnは128−125で3ステップ(42μm)となるため、42μmに相当する時間だけ転写高圧の印加タイミングを早く立ち上げる様に調整する。またその他の色の照射位置ずれ量LDMn、LDYn、LDKnに関しては、まず始めにCyの照射位置に対する各色の照射位置ずれ量を算出するために、前回算出された照射位置ずれ量LDMn−1、LDYn−1、LDKn−1と今回算出されたレジストレーション補正データRDMn、RDYn、RDKnをそれぞれ加算して算出する。ここで前回の照射位置ずれ量LDMn−1、LDYn−1、LDKn−1は、例えばMaを例にすると、これまでの補正データを用いてRDM1+RDM2+・・・・・+RDMn−2+RDMn−1で算出され、他の色も同様に計算できる。次にここで算出したCyの照射位置に対する各色の照射位置ずれ量と先ほど算出したCyの副走査方向の照射位置ずれ量LDCnの加算により各色の照射位置ずれ量LDMn、LDYn、LDKnが算出できる。
【0061】
例えば、128の位置に対してベルト進行方向のずれをプラス(+)、それと逆方向のずれをマイナス(−)で表し、Ma第1レーザの前回の照射位置ずれ量LDMn−1が−9ステップ(126μm)だとすると、今回のCyの第1レーザに対するMa第1レーザのレジストレーション補正データRDMnが+6ステップ(84μm)であるので、Cyの第1レーザに対するMa第1レーザの照射位置ずれは−3ステップ(42μm)となる。そしてCyの照射位置ずれ量LDCnは+3ステップ(42μm)であるので、Maの第1レーザの照射位置ずれ量LDMnは0ステップ(0μm)となる。YeとBkの第1レーザにおいても同様の方法で算出することにより、各色の副走査方向のレーザ照射位置ずれ量LDYn、LDKnが算出できる(S123)。ここで第1レーザのみで副走査方向のレーザ照射位置ずれ量が算出できるので、第2レーザによる補正データを用いた演算は必要ない。
【0062】
以上より算出された各色の副走査方向レーザ照射位置ずれ量から、各色の転写高圧タイミング補正データを算出する(S124)。
ここでの転写高圧タイミング補正データとは、転写高圧制御のタイミングを変更するためにレジスタ3012に設定するデータであり、各色の副走査方向レーザ照射位置ずれ量LDCn、LDMn、LDYn、LDKnから算出できる。上記の例を用いると、Cyのレーザ照射位置ずれ量LDCnは3ステップ(42μmで約1ライン)であるので、レジスタ3012の理論設定値D(またはD1およびD2)を−1した値をCyの転写高圧タイミング補正データとして設定し、転写タイミングを1ライン早く立ち上げるようにする。またMaに関しては、レーザ照射位置ずれ量LDMnが0ステップであるので転写高圧タイミング補正データの変更は必要ない。またYe、Bkに関しても同様に行うことにより転写高圧タイミング補正データが算出できる(S124)。
【0063】
最後に、各色で算出した転写高圧タイミング補正データを各色のレジスタ3012に設定することで、転写高圧の立ち上げ/立ち下げタイミングが最適になり、以降の画像形成で転写紙上に良好な画像転写が行われる(S125)。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、補正パターンを読み取って、測定したパターンデータからドラムに入射されるレーザの副走査方向の照射位置ずれ量を算出し、転写高圧の立ち上げ/立ち下げタイミングを調整するために、装置組み立て時のレーザ照射位置の調整ばらつきや、環境温度の変化によって転写ドラム上のレーザ照射位置がずれた場合でも、転写ベルト上の転写紙に正確に画像を転写することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置の構成を説明する概略構成図である。
【図2】画像形成装置全体を表した図である。
【図3】転写タイミング補正用パターンの画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】コントローラ部51の詳細構成を説明するブロック図である。
【図5】図3のタイミングで転写ベルト上に形成された転写タイミング補正パターンの状態を示す図である。
【図6】画像処理ステーション52中にあるビデオコントローラ52aの画像形成装置においてパターン形成部の構成を説明する回路ブロック図である。
【図7】補正パターン検出部20の内部構成を説明するブロック図である。
【図8】濃度比ヒストグラム記憶するタイミングチャートである。
【図9】パターン画像に対する主走査/副走査の積算データである。
【図10】外部バスβ502から入力された画像データを像形成するための画像処理ステーション52と、インターフェース(I/F)53を説明するブロック図である。
【図11】画像形成装置全体を表した図である。
【図12】画像形成装置における転写高圧タイミング補正、およびレジストレーション補正シーケンスを説明するフローチャートである。
【図13】従来の画像形成装置における異常な潜像形成防止機構の説明図である。
【図14】従来の画像形成装置における異常な潜像形成防止機構の実現方法を示した説明図である。
【図15】転写不良が発生するといった問題を示す説明図である。
【図16】画像形成装置における転写高圧タイミング制御の説明図である。
【図17】高圧イネーブル生成回路3013の動作を示すタイミングチャートである。
【図18】高圧イネーブル生成回路3013の動作を示すタイミングチャートである。
Claims (4)
- 画像坦持体上にそれぞれ異なる色に応じた画像を形成する画像形成手段を有する複数の画像ステーションと、前記画像坦持体上に形成された画像が転写される転写材を搬送する搬送手段と、前記画像坦持体上にレジスト補正マークを形成すべく前記各画像形成手段を制御するパターン形成手段と、前記レジスト補正マークを検出するマーク検出手段と、前記画像坦持体上に形成された画像を前記転写材に転写するためのバイアスを生成する転写バイアス生成手段と、前記画像坦持体上に形成された画像を前記転写材に転写する際に、1画像毎に前記転写バイアス生成手段の出力を制御する転写バイアス制御手段を有する画像形成装置において、
前記レジスト補正マーク検出手段で検出された第1の検出結果に基づいて、前記転写バイアス制御手段による転写バイアスの印加タイミングを調整する転写バイアス印加タイミング制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記レジスト補正マーク検出手段で検出された第1の検出結果は、検出したレジスト補正マークから前記画像担持体上に画像を形成する画像形成手段の画像形成位置ずれの算出結果であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、前記レジスト補正マーク検出手段で検出された第2の検出結果に応じて、前記画像のレジストずれを補正するレジスト補正手段を有することを特徴とする請求項1、および2記載の画像形成装置。
- 前記第2の検出結果のうち副走査方向のレジストずれに相当する検出結果を用いて前記第1の検出結果を算出することを特徴とする請求項1、2および3記載の画像形成装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |