JP2004108077A - 境界可変底面式側溝 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で道路側側溝埋設工事及び歩道側境界ブロック敷設工事における煩雑さを解消し、作業工数を減少させることができる境界可変底面式側溝を提供する。
【解決手段】断面門型の排水溝ブロック部2と、該排水溝ブロック部の一方の側縁から上方に隆設した境界ブロック部5とを一体に成型するとともに、該境界ブロック部から排水溝ブロック部の一方の脚壁2b,2cに繋がる部分に肉厚を上方から下方に徐々に減少させた連結補強部7を排水ブロック部及び境界ブロック部と一体に成型し、尚且つ排水溝ブロック部と境界ブロック部と連結補強部とに連続させて鉄筋6を内在させる。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車道の端に埋設する排水溝ブロックと、該排水溝ブロックに沿って歩道と車道との境界に設置する境界ブロックを同時に施工することができる境界可変底面式側溝に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路の両端には雨水の排水を行うために排水溝が構築され、また、排水溝と歩道との境界部分には車道の路面よりも高い境界ブロックを設置して車道と歩道を明確に区画するとともに、道路上の雨水が歩道側に流れ込むことなく排水溝へと排水されるように構成されている。したがって、従来は、車道に排水溝を埋設する作業と歩道に境界ブロックを敷設する作業とを別個に行っていた。
【0003】
この別個の作業をいっしょにできる排水溝として、本願発明者は側溝の蓋材に境界ブロックを一体化したものを開発した(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−179034号公報(第7頁、図7、図8)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の境界ブロック付き側溝は、複数の側溝本体を接続しながら順次設置する際に、雨水が排水空部内を集水桝に向かって流れるための傾斜を付けなければならないので、順次埋設する側溝本体の深さを少しずつ深くしなければならない。したがって、側溝本体の上に載置される境界ブロックの上面も側溝本体の埋設深さに応じて少しずつ変化することとなり、一連に設置した境界ブロックの上面の高さを水平に揃えることができなかった。このため、歩道や車道が水平に延在していても、その境界に設置する境界ブロックが路面に対して少しずつ傾斜した状態で設置されることとなり、それも集水桝を設置した近辺の境界ブロックの上面が最も低くなっており、不自然な景観を呈していた。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、境界ブロックの設置作業と道路の側溝本体の埋設作業とを同時に行って作業工数を減少させることができ、しかも路面に対する境界ブロックの上面の高さを一定に保って自然な景観を呈することができる境界可変底面式側溝を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、上面部の左右両側縁から下方に脚壁を延設して下面が開放した断面門型の排水溝ブロック部と、該排水溝ブロック部の一方の側縁から上方に隆設した境界ブロック部とを一体に成型するとともに、該境界ブロック部から排水溝ブロック部の一方の脚壁に繋がる部分に肉厚を上方から下方に徐々に減少させた連結補強部を上記排水ブロック部及び境界ブロック部と一体に成型し、尚且つ排水溝ブロック部と境界ブロック部と連結補強部とに連続させて鉄筋を内在させ、
境界ブロック部を歩道と車道との境界に位置させた状態で排水溝ブロック部を車道側に埋設してから排水溝ブロック部の開放下面にコンクリートを打設して排水溝の底面を形成するようにしたことを特徴とする境界可変底面式側溝である。
【0008】
請求項2に記載のものは、前記排水溝ブロック部の上面部に開口部を開設し、該開口部の近傍の両脚壁の内面にはその長手方向に沿って突起部を形成し、該突起部により、上記開口部に嵌合した蓋体ブロックを支持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の境界可変底面式側溝である。
【0009】
請求項3に記載のものは、前記蓋体ブロックの境界ブロック部側の端部に路面排水口を開設し、該路面排水口の下方に位置する突起部に切欠部を形成し、路面排水口から導入した雨水が上記切欠部を流下して排水溝内に排水されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の境界可変底面式側溝である。
【0010】
請求項4に記載のものは、前記境界ブロック部側の側面に歩道排水導入路の導入口を開設し、該導入口から排水溝内へと通じる歩道排水導入路を前記連結補強部内に形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の境界可変底面式側溝である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施形態の境界可変底面式側溝における側溝本体を示しており、(a)はその正面図、(b)はその左側面図、(c)はその右側面図、(d)はその平面図、(e)はその底面図、(f)はその背面図、及び(g)はそのA−A´線断面図である。また図2は、第1の実施形態の境界可変底面式側溝を示しており、(a)は側溝本体の斜視図、(b)は蓋体ブロックの斜視図である。
【0012】
これらの図面に示すように、本実施形態の境界可変底面式側溝1は、道路の左右両側部(端部)において雨水を排水するために掘削溝に埋設される側溝であり、図1(b)に示すように、上面部2aの左右両側縁から下方に脚壁2b、2cを延設して下面が開放した排水溝ブロック部2と、該排水溝ブロック部2の一方の脚壁2bの側縁から上方に隆設した境界ブロック部5とを一体に成型するとともに、該境界ブロック部5から排水ブロック部2の一方の脚壁2bに繋がる部分に連結補強部7を上記排水ブロック部2及び境界ブロック部5と一体に成型し、尚且つ排水溝ブロック部2と境界ブロック部5と連結補強部7とに連続させて鉄筋6(図4参照)を内在させている。
【0013】
排水溝ブロック部2は、縦断面形状が略門型状を呈するコンクリート成形部であり、埋設後に開放下面にコンクリートを打設し、この打設コンクリートの上面と上面部2aと左右の脚壁2b、2cとに囲まれた空部が排水溝(排水流路)となるものである。そして、図3に示すように、排水溝ブロック部2の両脚壁2b、2c間の幅Sが排水溝の溝幅となり、例えば300mm程度に設定されている。排水溝ブロック部2の両脚壁2b、2cの高さ(脚長)Lは、例えば550mm、950mm、1250mm等の複数の寸法が設定されており、排水溝底部の深さや勾配に合わせて適宜選択される。なお、各脚壁2b、2cの肉厚Tは、排水溝ブロック部2の両脚壁2b、2cの脚長に合わせて設定され、例えば60mm、75mm、85mm程度に設定される。
【0014】
境界ブロック部5は縦断面形状が略台形状を呈するコンクリート成形部であり、その上部幅W1は、例えば180mm程度に設定され、その基部幅W2は、例えば220mm程度に設定されている。また、排水溝ブロック部2の上面部2aの上面から突出した境界ブロック部5の高さHは、例えば200mm程度に設定されている。
【0015】
排水ブロック部2は道路側に、境界ブロック部5は歩道側に配置する関係からして、排水ブロック部2の歩道側の外面と境界ブロック部5の道路側の脚壁2bとが略同一垂直面に位置することとなって両ブロック部の接続部分の強度が不足して搬送過程等において境界ブロック部5が破損する虞れがある。このため、単に排水溝ブロック部2と境界ブロック部5とを一体成型することができない。
そこで本願発明では、境界ブロック部5から排水溝ブロック部2の一方(歩道側)の脚壁2bに繋がる部分に肉厚を上方から下方に徐々に減少させた連結補強部7を形成するとともに、排水溝ブロック部2と連結補強部7と境界ブロック5部とに、図4に示すように、これらに連続するように鉄筋6を内在させる。したがって、この鉄筋6の縦断面形状は、例えばh状を呈している。
【0016】
排水溝ブロック部2の上面部2の中央部には長方形の上部開口部3が形成されており、図3に示すように、この開口部3の開口幅Dは、例えば240mm程度に形成されている。この排水溝ブロック部2において、上部開口部3の近傍に位置する両脚壁2b、2cの内面側にはその長手方向に沿ってそれぞれ水平に突起部8a、8bが形成されている。そして、これらの突起部8a、8b上には、路面排水口9の開口された蓋体ブロック4が支持される。
【0017】
蓋体ブロック4は、上述したように、排水溝ブロック部2の上部開口部3内に嵌合して開口を覆う長方形のコンクリート製平板であり、その長手方向及び幅方向寸法は上部開口部3内に蓋体ブロック4を落とし込んで突起部8a、8b上に支持すべく、上部開口部3の当該寸法よりも若干小さく設定されている。したがって、突起部8a、8bは上部開口部3の近傍に位置する両脚壁2b、2cの内側において、上面部2aの上面より蓋体ブロック4の肉厚分だけ下方に配置されており、突起部8a、8b上に蓋体ブロック4を載置した状態で、その上面と排水溝ブロック部2の上面部2aの上面とが面一となるように構成されている。
【0018】
また、蓋体ブロック4の境界側側面中央部には、矩形長孔状の路面排水口9が形成されており、排水溝ブロック部2の上面部2aに境界ブロック部5の基部へ向けて2%の水勾配が付けられており、その上面と蓋体ブロック4の上面とが面一と成っているので、車道の雨水が境界ブロック部5の基部へと流れ、容易に路面排水口9へと案内されることになる。
【0019】
蓋体ブロック4を支持する突起部8a、8bにおける上記路面排水口9に相当する部位には、排水溝内へ水を導入する切欠き部10が突起部を縦方向に貫通する形成されている。本実施形態では、図2に示すように、排水溝ブロック部2の上部開口部3に2個の蓋体ブロック4が縦列に嵌合され、各蓋体ブロック4の境界側側面中央部に路面排水口9が形成されているので、境界側の突起部8aに2ヶ所の切欠き部10が間隔を隔てて形成されている。
【0020】
次に、本実施形態の境界可変底面式側溝1を用いた排水溝工事及び境界工事の作業内容を、当該境界可変底面式側溝1の作用と共に説明する。
まず、車道の端に道路に沿って溝を掘削する。溝の幅は、敷設する境界可変底面式側溝1の排水溝ブロック部2の脚壁2b、2cの外面間寸法以上の幅とし、掘削深さは、敷設する境界可変底面式側溝1の排水溝ブロック部2の高さ(脚長)Lに、基礎の形成厚さを加えた深さとする。
【0021】
そして、掘削溝内に砂利等により基礎を形成した後、この基礎上に境界可変底面式側溝1を縦列に連ねて敷設するが、集水桝へ向けて所望の水勾配を設定し、例えば10個単位で境界可変底面式側溝1の排水溝ブロック部2の高さ(脚長)Lを増加させて敷設する。その際、境界可変底面式側溝1の排水溝ブロック部2における上面部2aの上面レベルの調整を行うが、本実施形態の境界可変底面式側溝1によれば、排水溝ブロック部2と境界ブロック部5とが一体成型されているため、排水溝ブロック部2における上面部2aの上面レベルの調整を行えば、縁石となる境界ブロック部5の上面レベルも調整されることになり、しかも排水のための傾斜をつけて埋設する必要がないので、歩道の路面に合わせて(例えば、路面が水平面であれば同じ高さに)埋設すればよい。また、縁石となる境界ブロック部5は排水溝ブロック部2の境界側脚壁2bの外側上部に一体成型されているため、別段、縁石の基礎を形成する必要もない。
【0022】
即ち、本実施形態の境界可変底面式側溝1によれば、車道側の排水溝ブロック部2と、歩道と車道との境界に配置する境界ブロック部5とを一体成型しているので、簡易な構造で排水溝工事及び境界工事における煩雑さを解消し、その作業工数を減少させることができるものであり、しかも排水溝の勾配に関係なく歩道や車道の路面の水平面或いは傾斜に合わせて同じ高さでも傾斜した状態でも自由に埋設できる。
【0023】
次に、縦列に埋設した境界可変底面式側溝1における排水溝ブロック部2の両脚壁2b、2c間の基礎上に、生コンクリートを例えば厚さ50mm程度打設し、排水溝の底部11を形成する。そして、上述したように、集合排水口へ向けて、例えば10個単位で境界可変底面式側溝1の排水溝ブロック部2の高さ(脚長)Lを増加させて敷設しているので、排水溝の底部に集水桝へ向けた下り傾斜した水勾配が形成されることになる。
【0024】
最後に、境界可変底面式側溝1の両側の隙間を埋め戻すと共に、縁石となる境界ブロック部5の外側に、ブロックやアスファルト等を敷設し、同様に、車道側も路面となるアスファルト等を敷設する。
【0025】
本実施形態の境界可変底面式側溝1は、車道両側部の排水溝を構築する排水溝ブロック部2と、歩道と車道との境界に位置する縁石を形成する境界ブロック部5とを同一型枠内で一体成型しただけではなく、これら排水溝ブロック部2と連結補強部と境界ブロック部5とに連続させて鉄筋6を内在させているので、1個のコンクリート成形体としての強度を十分に補強することができ、搬送時や工事中における境界ブロック部5や脚壁2の破損を防止することができる。さらに、境界ブロック部5の基部の下方部分にはその肉厚を下方へ向けて順次減少させた滑らかな連結補強部7が形成されているので、境界ブロック部5の外側基部がノッチ形状となり集中荷重が掛かって破損するのを防止することができる。
【0026】
また、本実施形態の境界可変底面式側溝1によれば、排水溝ブロック部2の上部開口部3の近傍の両脚壁2b、2cにその長手方向に沿って突起部8a、8bが形成され、該突起部8a、8b上に路面排水口9の開口された蓋体ブロック4が支持されるので、従来のようにグレーチング等の網状の金属製蓋体が不要となる。
【0027】
さらに、境界側突起部8aの上記路面排水口9に相当する部位には、排水溝内へ雨水を導入する切欠き部10が形成されているので、蓋体ブロック4の路面排水口9から切欠き部10を経て雨水を容易に排水溝内へ導入して排水することができる。
【0028】
図5は、第2の実施形態の境界可変底面式側溝を示す斜視図である。なお、第1の実施形態と同一の部材等については、同一の符号を付して説明する。
第2の実施形態の境界可変底面式側溝21は、境界側突起部8a及び境界側脚壁2bにおける前記路面排水口9に相当する部位には、排水溝内へ雨水を導入する案内凹部22が形成されている点で、第1の実施形態と異なる。この案内凹部22は路面排水口9の幅と略同一幅で形成されており、排水溝ブロック部2の上面部2aの上面に相当するレベルから下方へ向けて垂下されている。したがって、蓋体ブロック4の路面排水口9から流入した雨水を排水溝内へと案内することができる。また、本実施形態における境界側突起部8aは、案内凹部22の側面を区画するために、上記脚壁2bの下端部まで連続して突設されている。
【0029】
本実施形態の境界可変底面式側溝21は、基本的には第1の実施形態の境界可変底面式側溝1と同様の作用効果を奏するが、特に第2の実施形態では、境界側突起部8a及び境界側脚壁2bにおける前記路面排水口9に相当する部位に案内凹部22が形成されているので、この案内凹部22により路面排水口9が境界側脚壁2b内へと拡張されることになり、より大量の雨水を路面排水口9から案内凹部22を経て排水溝内へ導入することができる。
【0030】
図6は、第3の実施形態の境界可変底面式側溝を示す模式図である。なお、第1の実施形態と同一の部材等については、同一の符号を付して説明する。
第3の実施形態の境界可変底面式側溝31は、境界ブロック部5に歩道側の排水を導入する歩道排水導入路32が形成されている点で、第1の実施形態と異なる。歩道排水導入路32は、境界ブロック部5から排水溝ブロック部2の境界側脚壁2bの上端部分でもある連結補強部を貫通して排水溝内へと至る連通路であり、例えば、透水性舗装等を施した歩道側の雨水を境界ブロック部5及び境界側脚壁2bを貫通する歩道排水導入路32を経て排水溝へと導入して排水するのに有効である。この歩道排水導入路32は、境界ブロック部5の基部の下方部分にその肉厚を下方へ向けて順次減少させた滑らかな連結補強部7を形成しているので、この連結補強部7に歩道排水導入路32を配することにより、コンクリート成形体としての強度を減少させることなく形成することができる。
【0031】
本実施形態の境界可変底面式側溝31は、基本的には第1の実施形態の境界可変底面式側溝1と同様の作用効果を奏するが、特に第3の実施形態では、境界ブロック部5から排水溝ブロック部2の境界側脚壁2b(連結補強部)を貫通して排水溝内へと至る歩道排水導入路32が形成されているので、車道側の雨水だけでなく、歩道側の雨水をも容易に排水溝内へ流入させて排水することができるものである。
【0032】
なお、上記の実施形態における各種寸法は例示であって、適宜設計変更することができるのは、言うまでもない。また、上記の実施形態では、排水溝ブロック部2の両脚壁2b、2cの内側上部に形成した突起部8a、8b上に蓋体ブロック4を支持して上部開口部3を覆っているが、従来と同様に、グレーチング等の金属製蓋体を配することもできる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、排水溝ブロック部と境界ブロック部とを一体成型したので、簡易な構造で道路側の側溝埋設工事と歩道側の境界ブロック敷設工事を別個に行う煩雑さを解消し、作業工数を減少させることができる。
また、これら排水溝ブロック部と連結補強部と境界ブロック部とに連続させて鉄筋を内在させているので、1個のコンクリート成形体としての一体化を補強することができる。
【0034】
請求項2に記載の発明によれば、排水溝ブロック部の上面部に開口部を開設し、該開口部の近傍の両脚壁の内面にはその長手方向に沿って突起部を形成し、該突起部により、上記開口部に嵌合した蓋体ブロックを支持するので、グレーチング等の網状の金属製蓋体が不要となる。
【0035】
請求項3に記載の発明によれば、蓋体ブロックの境界ブロック部側の端部に路面排水口を開設し、該路面排水口の下方に位置する突起部に切欠部を形成するので、路面排水口からの雨水を上記切欠部を通して排水溝内に円滑に導入することができる。
【0036】
請求項4に記載の発明によれば、境界ブロック部側の側面に歩道排水導入路の導入口を開設し、該導入口から排水溝内へと通じる歩道排水導入路を前記連結補強部内に形成したので、車道側の雨水だけでなく、歩道側の雨水をも容易に排水溝内へ流入させて排水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の境界可変底面式側溝を示しており、(a)はその正面図、(b)はその左側面図、(c)はその右側面図、(d)はその上面図、(e)はその下面図、(f)はその背面図、及び(g)はそのA−A´線断面図である。
【図2】第1の実施形態の境界可変底面式側溝を示しており、(a)は側溝本体の斜視図、(b)は蓋体ブロックの斜視図である。
【図3】第1の実施形態の境界可変底面式側溝において、各部位の例示寸法の説明に用いる縦断面模式図である。
【図4】第1の実施形態の境界可変底面式側溝において、鉄筋の配筋状況を示す模式図である。
【図5】第2の実施形態の境界可変底面式側溝を示す斜視図である。
【図6】第3の実施形態の境界可変底面式側溝を示す模式図である。
【符号の説明】
1 境界可変底面式側溝
2 排水溝ブロック部
2a 上面部
2b、2c 脚壁
3 上部開口部
4 蓋体ブロック
5 境界ブロック部
6 鉄筋
7 連結補強部
8a、8b 突起部
9 路面排水口
10 切欠き部
L 排水溝ブロック部の脚壁の高さ(脚長)
T 排水溝ブロック部の脚壁の肉厚
S 排水溝ブロック部の脚壁間の幅(排水溝の溝幅)
W1 境界ブロック部の上部幅
W2 境界ブロック部の基部幅
H 境界ブロック部の高さ
D 上部開口部の開口幅
11 排水溝の底部
21 境界可変底面式側溝
22 案内凹部
31 境界可変底面式側溝
32 歩道排水導入路

Claims (4)

  1. 上面部の左右両側縁から下方に脚壁を延設して下面が開放した断面門型の排水溝ブロック部と、該排水溝ブロック部の一方の側縁から上方に隆設した境界ブロック部とを一体に成型するとともに、該境界ブロック部から排水溝ブロック部の一方の脚壁に繋がる部分に肉厚を上方から下方に徐々に減少させた連結補強部を上記排水ブロック部及び境界ブロック部と一体に成型し、尚且つ排水溝ブロック部と境界ブロック部と連結補強部とに連続させて鉄筋を内在させ、
    境界ブロック部を歩道と車道との境界に位置させた状態で排水溝ブロック部を車道側に埋設してから排水溝ブロック部の開放下面にコンクリートを打設して排水溝の底面を形成するようにしたことを特徴とする境界可変底面式側溝。
  2. 前記排水溝ブロック部の上面部に開口部を開設し、該開口部の近傍の両脚壁の内面にはその長手方向に沿って突起部を形成し、該突起部により、上記開口部に嵌合した蓋体ブロックを支持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の境界可変底面式側溝。
  3. 前記蓋体ブロックの境界ブロック部側の端部に路面排水口を開設し、該路面排水口の下方に位置する突起部に切欠部を形成し、路面排水口から導入した雨水が上記切欠部を流下して排水溝内に排水されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の境界可変底面式側溝。
  4. 前記境界ブロック部側の側面に歩道排水導入路の導入口を開設し、該導入口から排水溝内へと通じる歩道排水導入路を前記連結補強部内に形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の境界可変底面式側溝。
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