JP2004106969A - 給紙装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置の用紙搬送路に接続する手差しトレイ部材に対して、トレイに用紙規制手段を設けずに、本体開口部に用紙規制手段を設け、前記用紙規制手段の構成を簡素化できる装置を提供することを目的としている。
【解決手段】画像形成装置の手差しトレイを設ける開口部には、用紙を載置するトレイに対応させてその入り口の内部に規制部35を設け、2つの巾ガイド部材36、36aを、連動部材40を介して相互に離接可能に設ける。前記巾ガイド部材36は、その上部の屋根部39に摩擦部材45を設けて、装置本体の開口部の上部材に対して摩擦係合して、用紙を規制する状態を維持可能とし、前記屋根部を押し下げながら移動させて、2つの巾ガイド部材を離接させ、用紙の両側面の規制を行うようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】画像形成装置の手差しトレイを設ける開口部には、用紙を載置するトレイに対応させてその入り口の内部に規制部35を設け、2つの巾ガイド部材36、36aを、連動部材40を介して相互に離接可能に設ける。前記巾ガイド部材36は、その上部の屋根部39に摩擦部材45を設けて、装置本体の開口部の上部材に対して摩擦係合して、用紙を規制する状態を維持可能とし、前記屋根部を押し下げながら移動させて、2つの巾ガイド部材を離接させ、用紙の両側面の規制を行うようにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手差しトレイのような給紙部材において、トレイにセットした用紙の規制を、装置の用紙挿入口に設けた規制手段を用いて容易に行い得るように構成した給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やファクシミリ装置等の画像形成装置においては、画像記録装置に対して設けた給紙部に、多数枚の用紙を収容可能な給紙トレイ等を装備して、記録部に向けて給紙可能に構成しているが、その他に、給紙トレイに収容するサイズ以外の用紙や特殊な用紙類を給紙するために、手差しトレイを設けている。前記手差しトレイとしては、給紙トレイから記録部に至る用紙搬送路に対して、その途中の部分に向けて給紙可能に配置するもので、用紙を載置するトレイ部材を、装置本体の側部に開閉可能に設けていることが多い。前記手差しトレイにおいては、用紙の巾方向の両側面を規制するために、サイドガイド部材を設けており、給紙トレイにセットした用紙の両側を、前記サイドガイド部材を当接させることにより規制し、給紙する用紙類に斜め送り等が生じないようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−310265号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、手差しトレイ部材には、そのトレイの用紙載置面に対してサイドガイド部材を移動可能に設けており、用紙の巾方向の両側面を規制しているが、前記サイドガイド部材には、用紙を規制する位置で停止させるために、固定手段等を設けている。そして、前記サイドガイド部材の案内を行うために、ラック・ピニオン機構と、用紙を規制する位置に、サイドガイド部材を停止保持させるための機構を手差しトレイに組み込んで設けることが必要となる。したがって、前記サイドガイド部材に対応させて、トレイ本体に設ける案内機構の構造が複雑になるという問題がある。
【0005】
本発明は、手差しトレイ部材におけるトレイに対して、用紙規制手段を設けずに、本体開口部に用紙規制手段を設け、前記用紙規制手段の構成を簡素化できる装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像記録装置の給紙装置に関するもので、請求項1の発明は、画像記録装置の装置本体に形成される開口部と、前記開口部に対して開閉自在に設けられる手差しトレイ部材と、前記手差しトレイ部材にセットされる用紙の巾方向の位置を規制する巾ガイド部材と、前記巾ガイド部材を連動移動させる連動部材とからなり、前記巾ガイド部材は、前記開口部の上面に弾接させる屋根部を設けたことを特徴とする。したがって、前記連動部材には、ピニオン等の回転を規制するための停止機構を設ける必要がないので、部品の点数を少なくでき、装置の組み立て性を向上させることが可能である。
【0007】
請求項2の発明は、前記巾ガイド部材の屋根部は、装置本体の開口の上部に対して弾性的に当接させることを特徴とする。そして、用紙をセットしたときに、巾ガイド部材が容易に移動しないため、用紙の規制を良好に行うことができる。
【0008】
請求項3の発明は、前記屋根部の装置本体の上部に当接する面には、摩擦部材を配置してなることを特徴とする。そして、巾ガイド部材の移動を摩擦部材により規制できるので、簡単な構成の規制手段を用いて、用紙の巾方向の規制を行うことが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図示される例にしたがって、本発明の装置の構成を説明する。図1、2に示す例は、一般的な画像記録装置の給紙手段として、手差しトレイ部材30を設ける場合を示しているもので、画像記録装置の用紙搬送路に向けて用紙を供給するために、装置本体の側部に設けた開口部31に対応させて、トレイ32をヒンジ部材33を介して開閉可能に設けている。前記トレイ32においては、単純に用紙を載置する板部材のみを設けていて、前記トレイ32に対応する本体の入り口部分には、一対の巾ガイド部材36、36aによる規制部35を設けている。前記規制部35は、図2に示すように、一対の略コの字状の巾ガイド部材36、36aを、その開口部を対向させた状態に組み合わせているもので、前記2つの巾ガイド部材により用紙の両側側面を規制して、用紙を位置決めし、後述する給紙ローラにより用紙搬送路に向けて給紙可能にしている。
【0010】
前記規制部35として2つの巾ガイド部材36、36aを移動可能に配置する場合は、用紙搬送路における用紙搬送モードが、用紙の巾方向の中央部を用紙搬送路の中央部に一致させる、いわゆるセンターレジスト方式の装置に対応させて設けている。これに対して、用紙搬送モードが用紙搬送路の一方の側部に一致させるように構成されている装置、いわゆるサイドレジスト方式の装置では、前記手差しトレイ部材30には、1つの巾ガイド部材36のみを設けておき、用紙の一方の側面を固定壁部に当接させ、他方の側面を巾ガイド部材36により規制する状態で給紙可能に構成する。本実施例においては、画像記録装置がセンターレジスト方式の装置の場合に対応させて設ける場合を説明している。
【0011】
図2に示す規制部35には、2つの巾ガイド部材36、36aを連動させるための連動部材40を設けており、前記連動部材40としては、2つの巾ガイド部材36、36aから突出させて設けたラック41、42とピニオン43とを組み合わせて構成している。そして、一方の巾ガイド部材を手で押して移動させることにより、他方の巾ガイド部材を離接させるようにした、従来公知の連動機構を用いている。また、前記規制部35を構成する2つの巾ガイド部材36は、前記したように、略コの字状の断面を有する部材として、樹脂材料を用いてスライド板37と立板38、屋根部39を一体に形成しており、立板38の内面部が用紙の側面を規制するものとして構成される。
【0012】
前記巾ガイド部材36において、スライド板37は開口部31の図示を省略する下のガイド部材に摺動させるが、前記連動部材のラックとピニオンとが、ガイド部に設けられることも、従来の手差しトレイ等に設ける規制部と同様に構成することが可能である。また、屋根部39も、前記開口部31の上のガイド部材に対して摺動させるようにするもので、前記巾ガイド部材36、36aを用紙サイズに対応させて移動させた後で、固定保持させるために、屋根部39の上面に摩擦部材45を設けることができる。
【0013】
前記摩擦部材45としては、軟質のゴムパッドのような部材を用いて、開口部31の上板に対して押圧させる等の手段を用いることが可能である。その他に、図3に示すように、前記摩擦部材45の上面に鋸歯状の突部材45aを形成しておき、巾ガイド部材を内側に移動させる動作に対しては抵抗が小さく、外側に移動することを摩擦部材により阻止できるようにすれば、簡単な機構の部材により巾ガイド部材を係止する作用を良好に発揮できるものとなる。なお、前記巾ガイド部材36を固定位置に保持するためには、屋根部39の上に突部を設ける等の、任意の係止手段を設けることが可能であり、前記2つの巾ガイド部材を連動させて離接可能に設ける場合には、一方の巾ガイド部材36のみに摩擦部材45を設ければ良い。
【0014】
図3に示す例は、巾ガイド部材36の屋根部39に突部材46を突出させて設け、前記突部材46に指をかけて上から押圧することにより、屋根部39を押し下げて摩擦部材45を摩擦位置から外して、巾ガイド部材36を移動させるように構成した場合を示している。つまり、本実施例のように、トレイ32に対してサイドガイド部材を直接装備せずに、装置本体の開口部31に入り込ませる状態で、規制部35を配置している場合には、従来のサイドガイド部材の移動機構をそのまま採用できないことによる。前記装置本体の開口部31の内部に規制部35を配置した例では、前記開口部31から装置の側部に巾ガイド部材36を移動させるためのハンドル部材等を突出させて設け、そのハンドル部材を介して巾ガイド部材36を移動させるようにすれば良く、そのための指をかける部材として突部材46を設ければ、その構造を簡素化できることになる。
【0015】
前記手差しトレイ部材30は、図4に示すような装置に組み合わせて、画像記録装置1を構成することができる。前記図4に示す画像記録装置1において、給紙トレイ3から記録部7に向けて用紙を搬送する用紙搬送路5の途中の部分に、手差しトレイ部材30からの給紙部を配置しているもので、前記手差しトレイ部材30のトレイ32にセットした用紙を、給紙ローラ6により用紙搬送路5に向けて送り込むようにしている。また、前記手差しトレイ部材30のトレイ32は、それを使用しないときには、装置本体の側部に立て掛けて保持させることは、従来の手差しトレイの場合と同様に構成される。
【0016】
図4に示す画像記録装置1の構成をさらに説明すると、この画像記録装置は小型の装置として構成しているもので、装置本体の下部に設ける給紙部2には、任意のサイズの用紙を収容可能な給紙トレイ3を装着し、給紙ローラ4により用紙を1枚ずつ取り出して用紙搬送路5に向けて給紙する。前記用紙搬送路5には、搬送ローラ装置5a、5bを所定の間隔を持って配置しており、用紙搬送路5内を搬送される用紙は、記録部7を通る際にトナー画像が転写され、定着装置8により定着されて記録紙が作成され、排出ローラ装置9により排出トレイ9aに排出される。また、前記給紙トレイ3からの給紙系統の他に、装置の側部に開閉可能なトレイ32を配置しており、定型サイズ以外の用紙類を用いる場合に、前記トレイ32から用紙を挿入して、給紙ローラ6により用紙搬送路5に向けて給紙することもできるようにしている。
【0017】
前記画像記録装置1において、記録部7には、感光体ドラム12を設けた感光体ユニット10と、トナーを感光体ドラム12に供給するための現像器ユニット20とを配置しており、前記2つのユニット10、20は、図2に示すように組み合わせられて装置本体の記録部7に装着される。前記感光体ユニット10においては、ユニットフレーム11に軸13を介して支持される感光体ドラム12に対して、帯電部材15とメモリ除去部材14とを配置している。また、前記感光体ドラム12の上部に対応する位置には書き込み手段16を、下部には転写ローラ17をそれぞれ配置し、図の時計方向に回転される感光体ドラム12に対向させて、書き込み手段の下流側に、現像器ユニット20の現像ローラ25を位置させて設けている。
【0018】
前記感光体ユニット10においては、帯電手段としての帯電ローラ15により、感光体ドラムに所定の電圧を印加して、LED等により構成される書き込み手段16から、画像の光を照射して静電潜像を形成する。そして、前記感光体ドラム12の静電潜像に対して、現像ローラ25からトナーを供給してトナー画像を形成し、転写ローラ17と感光体ドラム12の間に挟持されて搬送される用紙に対して、前記転写ローラ17に所定の電位を供給して、前記トナー画像を用紙に転写する。前記トナー画像が転写された用紙は、定着装置8に向けて搬送され、定着装置8で加熱・加圧されて定着されて記録紙が作成され、排出ローラ装置9により排出トレイ9aに向けて排出される。また、前記用紙にトナー画像を転写した後で、感光体ドラムに付着して残留するトナー等は、メモリ除去部材14のブラシにより掻き乱されて、付着力が弱められて一様に分散された後で、帯電ローラ15により所定の電位に帯電される。
【0019】
前記感光体ドラム12に対してトナーを供給するために、現像ローラを感光体ドラムに対応させて設けている現像器ユニット20においては、トナーホッパ22の内部に収容しているトナーを、パドル23により攪拌しながら供給ローラ24に向けて送り出す。そして、前記供給ローラ24と現像ローラ25の間でトナーを摺擦しながら、所定の電位を印加してトナーを帯電させて、現像ローラ25の表面に付着させ、ブレード部材により薄層として形成する。前記現像ローラ25に担持されるトナーは、感光体ドラム12の静電潜像に向けて供給されるが、その後に現像ローラの表面に残留するトナーは、供給ローラ24との間で、新規に供給されるトナーと混合されて再び帯電作用が付与され、現像領域に向けて供給される。
【0020】
前記感光体ユニット10と、現像器ユニット20とを組み合わせて、感光体ドラム12と現像ローラ25とを、画像形成装置の記録部7の所定の位置に位置決めして保持させるためには、前記記録部の各々のユニットの装着部に対して、任意の位置決め手段を設けておくことができる。そして、前記位置決め手段等を用いることにより、前記2つのユニットを各々上から挿入して装着するのみで、前記2つのユニットの相互の位置決めと、感光体ドラム12に対する現像ローラ25の位置決めを行うことができるようにされる。その他に、前記2つのユニットを、容易に組み合わせ得るようにするために、任意の接続手段を設けて、2つのユニットを組み合わせた状態で記録部に位置決めできるようにすることも可能である。
【0021】
なお、前記図1ないし3に説明した手差しトレイ部材30は、画像記録装置の手差しトレイとして構成することの他に、小型のファクシミリ装置等に設ける読取装置に対して、シート原稿をセットする手段としても設けることができる。また、前記トレイの構成とその開閉手段等は、その手差しトレイ部材を装備する画像形成装置に対応させて、任意の形状・構造のものとして構成することが可能であり、巾ガイド部材の形状も、本発明の実施例の基本的な構成を逸脱しない限りは、その対象とする装置に対応させて適宜変更することも可能である。
【0022】
【発明の効果】
本発明の装置は、前述したように構成したものであるから、用紙の巾方向の位置を規制する巾ガイド部材と、前記巾ガイド部材を連動移動させる連動部材とを設け、前記巾ガイド部材は、前記開口部の上面に弾接させる屋根部を設けて構成したことにより、前記連動部材には、ピニオン等の回転を規制するための停止機構を設ける必要がないので、部品の点数を少なくでき、装置の組み立て性を向上させることが可能である。また、巾ガイド部材の屋根部は、装置本体の開口の上部に対して弾性的に当接させるので、用紙をセットしたときに。巾ガイド部材が容易に移動しないため、用紙の規制を良好に行うことができる。さらに、前記屋根部の装置本体の上部に当接する面には、摩擦部材を配置しているので、巾ガイド部材の移動を摩擦部材により規制できる、簡単な構成の規制手段を用いて、用紙の巾方向の規制を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手差しトレイ部材の構成を示す説明図である。
【図2】規制部の構成を示す説明図である。
【図3】規制部の別の実施例の説明図である。
【図4】手差しトレイ部材を適用可能な画像記録装置の説明図である。
【符号の説明】
1 画像記録装置、 2 給紙部、 3 給紙トレイ、
4 給紙ローラ、 5 用紙搬送路、 5a・5b 搬送ローラ装置、
6 給紙ローラ、 7 記録部、 8 定着装置、
9 排出ローラ装置、 10 感光体ユニット、
11 ユニットフレーム、 12 感光体ドラム、 13 ドラム軸、
14 メモリ除去部材、 15 帯電部材、 16 書き込み部材、
17 転写ローラ、 18 位置決め突起、 19 表示突起、
20 現像器ユニット、 21 フレーム、 22 トナーホッパ、
23 パドル、 24 供給ローラ、 25 現像ローラ、
30 手差しトレイ部材、 31 開口部、 32 トレイ、
33 ヒンジ、 35 規制部、 36 巾ガイド部材、
37 スライド板、 38 立板、 39 屋根部、
40 連動部材、 41・42 ラック、 43 ピニオン、
45 摩擦部材、 46 突部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、手差しトレイのような給紙部材において、トレイにセットした用紙の規制を、装置の用紙挿入口に設けた規制手段を用いて容易に行い得るように構成した給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やファクシミリ装置等の画像形成装置においては、画像記録装置に対して設けた給紙部に、多数枚の用紙を収容可能な給紙トレイ等を装備して、記録部に向けて給紙可能に構成しているが、その他に、給紙トレイに収容するサイズ以外の用紙や特殊な用紙類を給紙するために、手差しトレイを設けている。前記手差しトレイとしては、給紙トレイから記録部に至る用紙搬送路に対して、その途中の部分に向けて給紙可能に配置するもので、用紙を載置するトレイ部材を、装置本体の側部に開閉可能に設けていることが多い。前記手差しトレイにおいては、用紙の巾方向の両側面を規制するために、サイドガイド部材を設けており、給紙トレイにセットした用紙の両側を、前記サイドガイド部材を当接させることにより規制し、給紙する用紙類に斜め送り等が生じないようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−310265号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、手差しトレイ部材には、そのトレイの用紙載置面に対してサイドガイド部材を移動可能に設けており、用紙の巾方向の両側面を規制しているが、前記サイドガイド部材には、用紙を規制する位置で停止させるために、固定手段等を設けている。そして、前記サイドガイド部材の案内を行うために、ラック・ピニオン機構と、用紙を規制する位置に、サイドガイド部材を停止保持させるための機構を手差しトレイに組み込んで設けることが必要となる。したがって、前記サイドガイド部材に対応させて、トレイ本体に設ける案内機構の構造が複雑になるという問題がある。
【0005】
本発明は、手差しトレイ部材におけるトレイに対して、用紙規制手段を設けずに、本体開口部に用紙規制手段を設け、前記用紙規制手段の構成を簡素化できる装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像記録装置の給紙装置に関するもので、請求項1の発明は、画像記録装置の装置本体に形成される開口部と、前記開口部に対して開閉自在に設けられる手差しトレイ部材と、前記手差しトレイ部材にセットされる用紙の巾方向の位置を規制する巾ガイド部材と、前記巾ガイド部材を連動移動させる連動部材とからなり、前記巾ガイド部材は、前記開口部の上面に弾接させる屋根部を設けたことを特徴とする。したがって、前記連動部材には、ピニオン等の回転を規制するための停止機構を設ける必要がないので、部品の点数を少なくでき、装置の組み立て性を向上させることが可能である。
【0007】
請求項2の発明は、前記巾ガイド部材の屋根部は、装置本体の開口の上部に対して弾性的に当接させることを特徴とする。そして、用紙をセットしたときに、巾ガイド部材が容易に移動しないため、用紙の規制を良好に行うことができる。
【0008】
請求項3の発明は、前記屋根部の装置本体の上部に当接する面には、摩擦部材を配置してなることを特徴とする。そして、巾ガイド部材の移動を摩擦部材により規制できるので、簡単な構成の規制手段を用いて、用紙の巾方向の規制を行うことが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図示される例にしたがって、本発明の装置の構成を説明する。図1、2に示す例は、一般的な画像記録装置の給紙手段として、手差しトレイ部材30を設ける場合を示しているもので、画像記録装置の用紙搬送路に向けて用紙を供給するために、装置本体の側部に設けた開口部31に対応させて、トレイ32をヒンジ部材33を介して開閉可能に設けている。前記トレイ32においては、単純に用紙を載置する板部材のみを設けていて、前記トレイ32に対応する本体の入り口部分には、一対の巾ガイド部材36、36aによる規制部35を設けている。前記規制部35は、図2に示すように、一対の略コの字状の巾ガイド部材36、36aを、その開口部を対向させた状態に組み合わせているもので、前記2つの巾ガイド部材により用紙の両側側面を規制して、用紙を位置決めし、後述する給紙ローラにより用紙搬送路に向けて給紙可能にしている。
【0010】
前記規制部35として2つの巾ガイド部材36、36aを移動可能に配置する場合は、用紙搬送路における用紙搬送モードが、用紙の巾方向の中央部を用紙搬送路の中央部に一致させる、いわゆるセンターレジスト方式の装置に対応させて設けている。これに対して、用紙搬送モードが用紙搬送路の一方の側部に一致させるように構成されている装置、いわゆるサイドレジスト方式の装置では、前記手差しトレイ部材30には、1つの巾ガイド部材36のみを設けておき、用紙の一方の側面を固定壁部に当接させ、他方の側面を巾ガイド部材36により規制する状態で給紙可能に構成する。本実施例においては、画像記録装置がセンターレジスト方式の装置の場合に対応させて設ける場合を説明している。
【0011】
図2に示す規制部35には、2つの巾ガイド部材36、36aを連動させるための連動部材40を設けており、前記連動部材40としては、2つの巾ガイド部材36、36aから突出させて設けたラック41、42とピニオン43とを組み合わせて構成している。そして、一方の巾ガイド部材を手で押して移動させることにより、他方の巾ガイド部材を離接させるようにした、従来公知の連動機構を用いている。また、前記規制部35を構成する2つの巾ガイド部材36は、前記したように、略コの字状の断面を有する部材として、樹脂材料を用いてスライド板37と立板38、屋根部39を一体に形成しており、立板38の内面部が用紙の側面を規制するものとして構成される。
【0012】
前記巾ガイド部材36において、スライド板37は開口部31の図示を省略する下のガイド部材に摺動させるが、前記連動部材のラックとピニオンとが、ガイド部に設けられることも、従来の手差しトレイ等に設ける規制部と同様に構成することが可能である。また、屋根部39も、前記開口部31の上のガイド部材に対して摺動させるようにするもので、前記巾ガイド部材36、36aを用紙サイズに対応させて移動させた後で、固定保持させるために、屋根部39の上面に摩擦部材45を設けることができる。
【0013】
前記摩擦部材45としては、軟質のゴムパッドのような部材を用いて、開口部31の上板に対して押圧させる等の手段を用いることが可能である。その他に、図3に示すように、前記摩擦部材45の上面に鋸歯状の突部材45aを形成しておき、巾ガイド部材を内側に移動させる動作に対しては抵抗が小さく、外側に移動することを摩擦部材により阻止できるようにすれば、簡単な機構の部材により巾ガイド部材を係止する作用を良好に発揮できるものとなる。なお、前記巾ガイド部材36を固定位置に保持するためには、屋根部39の上に突部を設ける等の、任意の係止手段を設けることが可能であり、前記2つの巾ガイド部材を連動させて離接可能に設ける場合には、一方の巾ガイド部材36のみに摩擦部材45を設ければ良い。
【0014】
図3に示す例は、巾ガイド部材36の屋根部39に突部材46を突出させて設け、前記突部材46に指をかけて上から押圧することにより、屋根部39を押し下げて摩擦部材45を摩擦位置から外して、巾ガイド部材36を移動させるように構成した場合を示している。つまり、本実施例のように、トレイ32に対してサイドガイド部材を直接装備せずに、装置本体の開口部31に入り込ませる状態で、規制部35を配置している場合には、従来のサイドガイド部材の移動機構をそのまま採用できないことによる。前記装置本体の開口部31の内部に規制部35を配置した例では、前記開口部31から装置の側部に巾ガイド部材36を移動させるためのハンドル部材等を突出させて設け、そのハンドル部材を介して巾ガイド部材36を移動させるようにすれば良く、そのための指をかける部材として突部材46を設ければ、その構造を簡素化できることになる。
【0015】
前記手差しトレイ部材30は、図4に示すような装置に組み合わせて、画像記録装置1を構成することができる。前記図4に示す画像記録装置1において、給紙トレイ3から記録部7に向けて用紙を搬送する用紙搬送路5の途中の部分に、手差しトレイ部材30からの給紙部を配置しているもので、前記手差しトレイ部材30のトレイ32にセットした用紙を、給紙ローラ6により用紙搬送路5に向けて送り込むようにしている。また、前記手差しトレイ部材30のトレイ32は、それを使用しないときには、装置本体の側部に立て掛けて保持させることは、従来の手差しトレイの場合と同様に構成される。
【0016】
図4に示す画像記録装置1の構成をさらに説明すると、この画像記録装置は小型の装置として構成しているもので、装置本体の下部に設ける給紙部2には、任意のサイズの用紙を収容可能な給紙トレイ3を装着し、給紙ローラ4により用紙を1枚ずつ取り出して用紙搬送路5に向けて給紙する。前記用紙搬送路5には、搬送ローラ装置5a、5bを所定の間隔を持って配置しており、用紙搬送路5内を搬送される用紙は、記録部7を通る際にトナー画像が転写され、定着装置8により定着されて記録紙が作成され、排出ローラ装置9により排出トレイ9aに排出される。また、前記給紙トレイ3からの給紙系統の他に、装置の側部に開閉可能なトレイ32を配置しており、定型サイズ以外の用紙類を用いる場合に、前記トレイ32から用紙を挿入して、給紙ローラ6により用紙搬送路5に向けて給紙することもできるようにしている。
【0017】
前記画像記録装置1において、記録部7には、感光体ドラム12を設けた感光体ユニット10と、トナーを感光体ドラム12に供給するための現像器ユニット20とを配置しており、前記2つのユニット10、20は、図2に示すように組み合わせられて装置本体の記録部7に装着される。前記感光体ユニット10においては、ユニットフレーム11に軸13を介して支持される感光体ドラム12に対して、帯電部材15とメモリ除去部材14とを配置している。また、前記感光体ドラム12の上部に対応する位置には書き込み手段16を、下部には転写ローラ17をそれぞれ配置し、図の時計方向に回転される感光体ドラム12に対向させて、書き込み手段の下流側に、現像器ユニット20の現像ローラ25を位置させて設けている。
【0018】
前記感光体ユニット10においては、帯電手段としての帯電ローラ15により、感光体ドラムに所定の電圧を印加して、LED等により構成される書き込み手段16から、画像の光を照射して静電潜像を形成する。そして、前記感光体ドラム12の静電潜像に対して、現像ローラ25からトナーを供給してトナー画像を形成し、転写ローラ17と感光体ドラム12の間に挟持されて搬送される用紙に対して、前記転写ローラ17に所定の電位を供給して、前記トナー画像を用紙に転写する。前記トナー画像が転写された用紙は、定着装置8に向けて搬送され、定着装置8で加熱・加圧されて定着されて記録紙が作成され、排出ローラ装置9により排出トレイ9aに向けて排出される。また、前記用紙にトナー画像を転写した後で、感光体ドラムに付着して残留するトナー等は、メモリ除去部材14のブラシにより掻き乱されて、付着力が弱められて一様に分散された後で、帯電ローラ15により所定の電位に帯電される。
【0019】
前記感光体ドラム12に対してトナーを供給するために、現像ローラを感光体ドラムに対応させて設けている現像器ユニット20においては、トナーホッパ22の内部に収容しているトナーを、パドル23により攪拌しながら供給ローラ24に向けて送り出す。そして、前記供給ローラ24と現像ローラ25の間でトナーを摺擦しながら、所定の電位を印加してトナーを帯電させて、現像ローラ25の表面に付着させ、ブレード部材により薄層として形成する。前記現像ローラ25に担持されるトナーは、感光体ドラム12の静電潜像に向けて供給されるが、その後に現像ローラの表面に残留するトナーは、供給ローラ24との間で、新規に供給されるトナーと混合されて再び帯電作用が付与され、現像領域に向けて供給される。
【0020】
前記感光体ユニット10と、現像器ユニット20とを組み合わせて、感光体ドラム12と現像ローラ25とを、画像形成装置の記録部7の所定の位置に位置決めして保持させるためには、前記記録部の各々のユニットの装着部に対して、任意の位置決め手段を設けておくことができる。そして、前記位置決め手段等を用いることにより、前記2つのユニットを各々上から挿入して装着するのみで、前記2つのユニットの相互の位置決めと、感光体ドラム12に対する現像ローラ25の位置決めを行うことができるようにされる。その他に、前記2つのユニットを、容易に組み合わせ得るようにするために、任意の接続手段を設けて、2つのユニットを組み合わせた状態で記録部に位置決めできるようにすることも可能である。
【0021】
なお、前記図1ないし3に説明した手差しトレイ部材30は、画像記録装置の手差しトレイとして構成することの他に、小型のファクシミリ装置等に設ける読取装置に対して、シート原稿をセットする手段としても設けることができる。また、前記トレイの構成とその開閉手段等は、その手差しトレイ部材を装備する画像形成装置に対応させて、任意の形状・構造のものとして構成することが可能であり、巾ガイド部材の形状も、本発明の実施例の基本的な構成を逸脱しない限りは、その対象とする装置に対応させて適宜変更することも可能である。
【0022】
【発明の効果】
本発明の装置は、前述したように構成したものであるから、用紙の巾方向の位置を規制する巾ガイド部材と、前記巾ガイド部材を連動移動させる連動部材とを設け、前記巾ガイド部材は、前記開口部の上面に弾接させる屋根部を設けて構成したことにより、前記連動部材には、ピニオン等の回転を規制するための停止機構を設ける必要がないので、部品の点数を少なくでき、装置の組み立て性を向上させることが可能である。また、巾ガイド部材の屋根部は、装置本体の開口の上部に対して弾性的に当接させるので、用紙をセットしたときに。巾ガイド部材が容易に移動しないため、用紙の規制を良好に行うことができる。さらに、前記屋根部の装置本体の上部に当接する面には、摩擦部材を配置しているので、巾ガイド部材の移動を摩擦部材により規制できる、簡単な構成の規制手段を用いて、用紙の巾方向の規制を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手差しトレイ部材の構成を示す説明図である。
【図2】規制部の構成を示す説明図である。
【図3】規制部の別の実施例の説明図である。
【図4】手差しトレイ部材を適用可能な画像記録装置の説明図である。
【符号の説明】
1 画像記録装置、 2 給紙部、 3 給紙トレイ、
4 給紙ローラ、 5 用紙搬送路、 5a・5b 搬送ローラ装置、
6 給紙ローラ、 7 記録部、 8 定着装置、
9 排出ローラ装置、 10 感光体ユニット、
11 ユニットフレーム、 12 感光体ドラム、 13 ドラム軸、
14 メモリ除去部材、 15 帯電部材、 16 書き込み部材、
17 転写ローラ、 18 位置決め突起、 19 表示突起、
20 現像器ユニット、 21 フレーム、 22 トナーホッパ、
23 パドル、 24 供給ローラ、 25 現像ローラ、
30 手差しトレイ部材、 31 開口部、 32 トレイ、
33 ヒンジ、 35 規制部、 36 巾ガイド部材、
37 スライド板、 38 立板、 39 屋根部、
40 連動部材、 41・42 ラック、 43 ピニオン、
45 摩擦部材、 46 突部材。
Claims (3)
- 画像記録装置の装置本体に形成される開口部と、
前記開口部に対して開閉自在に設けられる手差しトレイ部材と、
前記手差しトレイ部材にセットされる用紙の巾方向の位置を規制する巾ガイド部材と、前記巾ガイド部材を連動移動させる連動部材とからなり、
前記巾ガイド部材は、前記開口部の上面に弾接させる屋根部を設けたことを特徴とする給紙装置。 - 前記巾ガイド部材の屋根部は、装置本体の開口の上部に対して弾性的に当接させることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
- 前記屋根部の装置本体の上部に当接する面には、摩擦部材を配置してなることを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002269530A JP2004106969A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | 給紙装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002269530A JP2004106969A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | 給紙装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004106969A true JP2004106969A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32267435
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002269530A Pending JP2004106969A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | 給紙装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004106969A (ja) |
-
2002
- 2002-09-17 JP JP2002269530A patent/JP2004106969A/ja active Pending
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