JP2004106026A - 真空部を有する容器の製造方法および該方法で製造された容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】クラッド材を絞りプレス加工して真空部を有する容器を形成する際に、内面側の金属板の局所的な膨出を防止して製造不良を無くす。
【解決手段】金属板11、12同士を接合したクラッド材の一部に非接合の真空部16を設け、クラッド材のブランクの周縁をダイス上に載置し、押さえ板で固定してパンチをダイス内に押下し、絞りプレス加工して有底円筒形状の容器20を製造する方法であって、絞りプレス加工で、容器周壁20bに位置するクラッド材の真空部16と接合部13との境界位置Pよりも、ダイスの内周面のアール部の終端位置が下方に位置するようにアール部の曲率半径Rを大とし、境界位置Pを拡径状に湾曲される部分に位置させている。
【選択図】 図5
【解決手段】金属板11、12同士を接合したクラッド材の一部に非接合の真空部16を設け、クラッド材のブランクの周縁をダイス上に載置し、押さえ板で固定してパンチをダイス内に押下し、絞りプレス加工して有底円筒形状の容器20を製造する方法であって、絞りプレス加工で、容器周壁20bに位置するクラッド材の真空部16と接合部13との境界位置Pよりも、ダイスの内周面のアール部の終端位置が下方に位置するようにアール部の曲率半径Rを大とし、境界位置Pを拡径状に湾曲される部分に位置させている。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空部を有する容器の製造方法および該方法で製造された容器に関し、詳しくは、絞りプレス加工により断熱性能に優れた金属製の真空容器を好適に製造するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、IH炊飯器の内釜等に用いられる電磁誘導加熱容器等は、金属製のクラッド材により形成されているが、近時、上記のような電磁誘導加熱容器に用いられるクラッド材として、電磁誘導加熱が可能であることと、加熱状態を保持できる断熱性能を併せ持つことが要求されている。
このような要求に応えるべく、本出願人は特願2002−166127号で真空部を有するクラッド材を提案している。
【0003】
詳しくは、図7に示すように、上記クラッド材1は、非磁性金属板2と磁性金属板3とを接合用金属層3を介して部分的に接合し、容器形状とされた際の周壁となる部位には接合用金属層4を介在させない非接合部5を設けて真空部としており、図8(A)に示すように、そのクラッド材1を、絞りプレス金型のダイス6と押さえ板7で抑えて固定し、図8(B)に示すように、パンチ8を下降させることによりクラッド材1を絞りプレス加工して容器形状を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非接合部5を有するクラッド材1を絞りプレス加工すると、図9に示すように、接合用金属層4と非接合部5との境界位置Aの直下において、内面側の非磁性金属板2が内方に膨れ上がる膨出部2aが発生する場合がある。
ダイス6の上端角部の拡径状に湾曲されるアール部6aに沿って曲げられたクラッド材1は、磁性金属板3は内周側となり非磁性金属板2は外周側となるため、クラッド材1のアール部6aに位置する部位ではその内外周差により磁性金属板3に対して非磁性金属板2の方が大きく延ばされることになる。
その応力により非接合部5に位置する非磁性金属板2も図中矢印方向に延ばされ、当該延びが接合用金属層4との境界位置Aで食い止めされることにより、非磁性金属板2がたるんで局所的に膨出部2aが発生してしまう。
【0005】
そして、上記絞りプレス加工時にパンチ8を降下させた後に上昇させる際に、図10(A)に示すように、膨出部2aを白矢印方向に押し付ける力が働くと非磁性金属板2が延ばされ、その非磁性金属板2の延びに磁性金属板3が追従できない場合には、図10(B)に示すように、磁性金属板3が破断Bしてしまう不良が発生する。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、非接合部分を有するクラッド材を絞りプレス加工して真空部を有する容器を形成する際に、内面側の金属板の局所的な膨出を防止して製造不良を無くすことを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、金属板同士を接合したクラッド材の一部に非接合の真空部を設け、該クラッド材のブランクの周縁をダイス上に載置し、押さえ板で固定してパンチをダイス内に押下し、絞りプレス加工して有底円筒形状の容器を製造する方法であって、
上記絞りプレス加工で、容器周壁に位置する上記クラッド材の真空部と接合部との境界位置よりも、上記ダイスの内周面のアール部の終端位置が下方に位置するように上記アール部の曲率半径を大とし、上記境界位置を拡径状に湾曲される部分に位置させていることを特徴とする真空部を有する容器の製造方法を提供している。
【0008】
上記製造方法によると、上記絞りプレス加工の際に、上記ダイスのアール部の終端位置、即ち、アール部と直線状の周壁との境界を上記クラッド材の接合部と非接合部との境界位置よりも下方に位置させているので、クラッド材の内面側の金属板が膨出し易い位置である上記境界位置が上記ダイスのアール部に位置することとなる。
上記クラッド材の上記ダイスのアール部に位置する部位は、ダイスに対して外周側、即ち、容器形状の内面側の金属板が内外周差により大きく延ばされるので、該金属板が内方に膨出するのが防止される。
また、膨出部が発生しないので、当然に、膨出部を押圧することにより発生する外面側の金属板の破断も発生せず、絞りプレス加工時の製造不良も無くすことができる。
【0009】
上記容器周壁に位置する真空部は周壁上端近傍まで位置し、該容器周壁の上端周縁よりフランジが突出し、該フランジを上記ダイスと押さえ板とで固定された上記ブランク周縁部により形成している。
【0010】
上記ブランクとするクラッド材には円環形状に上記真空部が設けられており、上記容器周壁に全周方向に連続した上記真空部が設けられる。
このように、真空部を容器周壁の全周に沿って連続させることにより、容器の断熱性能をさらに高めることができる。
【0011】
上記クラッド材は非磁性金属板と磁性金属板とを接合しており、上記絞りプレス加工により形成する容器の内面側に非磁性金属板、外面側に磁性金属板が位置し、電磁誘導加熱容器としている。
【0012】
上記構成とすると、電磁誘導により磁性金属板で発熱し、伝熱層となる非磁性金属板で内容物をムラ無く加熱できると共に、上記磁性金属板と非磁性金属板との間の真空部により、断熱・保温することができる。
【0013】
具体的には、上記非磁性金属板はアルミニウム、アルミニウム合金、非磁性ステンレス等からなり、
上記磁性金属板は磁性ステンレス、鉄、鉄合金、ニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金、コバルト、コバルト合金等からなると好適である。
【0014】
上記クラッド材の金属板同士の接合面に、予め接合用金属となるメッキ部と非メッキ部とが設けられており、上記非メッキ部を非接合の上記真空部としている。
【0015】
上記のように非メッキ部を非接合として金属板間に残存させて金属板を接合することで、金属板間に容易に真空部を形成することができる。また、金属板の接合面において、非メッキ部の配置位置を変更するだけで、所望の位置に真空部を形成することができる。従って、溶接等の煩雑な工程を要することなく、容易かつ安価に真空部を有するクラッド材を得ることができる。
【0016】
上記クラッド材は熱膨張率の異なる金属板を接合させている。
このように、クラッド材を構成する各金属板に熱膨張率の異なる材質を用いることにより、真空容器を加熱処理するだけで、上記非接合部の金属板同士が離反して真空部を形成あるいは拡大することができる。
【0017】
上記容器の内面側に位置する金属板をフッ素樹脂でコーティングしており、
上記絞りプレス加工された真空容器を加熱処理することで、上記クラッド材を構成する各金属板の熱膨張率の相違で上記金属板の非接合部分同士を離反させて真空部を拡大していると共に、上記フッ素樹脂を焼結している。
【0018】
このように、上記真空容器の内面側となる金属板の表面にはフッ素コーティングし、上記加熱処理をフッ素樹脂の焼結工程と兼用していると、作業工数の低減を図ることができる。
【0019】
また、本発明は上記方法により製造された真空部を有する容器を提供している。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1はIHジャー炊飯器の内釜等の電磁誘導加熱容器20の素材となるクラッド材10を示し、非磁性金属板であるアルミニウム板11と磁性金属板であるステンレス板12とが接合され円板形状としている。(なお、図1中では、図示されていないが、アルミニウム板11の上面にはフッ素コートが施されている。
【0021】
クラッド材10の製造方法について説明すると、まず、アルミニウム板11の上面にフッ素コートが施される。
アルミニウム板11の上面側には、図3に示すように、予めエッチング処理により表面に微細な凹凸11aを形成し、その上面に着色されたフッ素樹脂をベースコート14として5〜60μm(本実施形態では25μm)の厚さでコーティングしている。
この際、アルミニウム板11の表面に微細な凹凸11aを設けることで、フッ素樹脂が表面の凹凸に入り込み、非粘着性のフッ素樹脂によるベースコート14を強固に行うことができる。
【0022】
更にベースコート14の表面に無色のフッ素樹脂をトップコート15として5〜50μm(本実施形態では25μm)の厚さでコーティングしている。なお、ベースコート14およびトップコート15に用いるフッ素樹脂としては、耐熱性に優れたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等を用いることが好ましい。
【0023】
図2(A)(B)に示すように、アルミニウム板11の下面は、中心位置に円形状の銅メッキ層13、外周縁側に円環状の銅メッキ層13、これら2つの銅メッキ層13の中間に円環状の非メッキ部Xが設けられている。ステンレス板12の上面には接合用金属層となる銅メッキ層13を全面に設けている。
銅メッキ層13を介在させた状態でアルミニウム板11とステンレス板12とを同心に積層配置してホットプレス(熱間一軸加圧法)することによって互いを接合してクラッド材10を形成し、非メッキ部Xを非接合の真空部16としている。
なお、ステンレス板12に設ける銅メッキ13も全面とせず、アルミニウム板11と同様に、中心位置に円形状の銅メッキ層13、外周縁側に円環状の銅メッキ層13、これら2つの銅メッキ層13の中間に円環状の非メッキ部Xを設けて部分メッキとしても好適である。
【0024】
上記ホットプレスは、温度180〜600℃、圧力200〜1000kg/cm2、加圧時間10min〜30hの条件下で、減圧下または真空下で行っている。これにより、非接合部を真空部16とすることができると共に、接合界面へのガス分子の介在を低減し、接合される金属同士の拡散を促進することもできる。
【0025】
なお、非磁性金属板は、熱伝導性が良好で伝熱層となるものであれば特に限定されず、アルミニウム、アルミニウム合金、非磁性ステンレス等の材料が好適に用いられ、本実施形態では熱伝導性や加工性が良好となる点からアルミニウム板1を用いている。アルミニウム板11は、強度や熱伝導性等の観点から0.5〜5.0mm(本実施形態では1.7mm)の厚みのものを使用し、その下面側の銅メッキ層13の厚さは1〜50μm(本実施形態では10μm)としている。
【0026】
磁性金属板は、高周波磁界により渦電流が流れて発熱層となるものであれば特に限定されず、磁性ステンレス、鉄、鉄合金、ニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金、コバルト、コバルト合金等の材料が用いられるが、本実施形態では、磁性のステンレス板12を用いている。ステンレス板12は、0.1〜3.0mm(本実施形態では0.5mm)の厚みのものを使用して、その上面側の銅メッキ層13の厚さは1〜50μm(本実施形態では10μm)としている。
なお、銅メッキ層13は、メッキ材料としてアルミニウム、ニッケルあるいは/および銀等で代替しても良い。
【0027】
次に、クラッド材10を絞りプレス加工により容器形状に加工する手順について説明する。
【0028】
前記図8と同様の原理で、クラッド材10をブランクとして絞りプレス加工を行う。
図4に示すように、クラッド材10を設置するプレス金型のダイス17の上端角部は曲率半径Rのアール部17aとし、ダイス17の直線状の周壁17aとの境界、即ち、ダイス17のアール部17aの終端位置17cが、クラッド材10の接合部13と非接合の真空部16との境界位置Pよりも下方に位置するように、アール部17aの曲率半径Rをクラッド材10の板厚をT(mm)とした場合に、R=5T〜9T(mm)として大としている。
(従来のアール部の曲率半径は3T程度であった。)
【0029】
上記ダイス17で絞りプレス加工すると、クラッド材10の内面側のアルミニウム板11が膨出し易い位置である境界位置Pがダイス17の拡径状に湾曲するアール部17aに位置することとなる。
ダイス17のアール部17aに沿って曲げられる部位は、従来のような膨出部が発生しようとしても、アルミニウム板11が大きく延ばされるため、膨出することなく当該延びにより吸収することができる。
従って、クラッド材10の接合用金属層13と非接合の真空層16との境界位置Pの近傍でアルミニウム板11が内方に膨出するのが防止される。そして、アルミニウム板11がプレス時に膨出しないので、当然ながら、従来のように膨出部が押し付けられてステンレス板12が破断することもなく、製造不良率が大幅に低減される。
【0030】
また、ダイス17のアール部17aの曲率半径Rを大としているので、アルミニウム板11とステンレス板12との内外周差も小さくなり、応力発生も低減される。この観点からも、電磁誘導加熱容器20の内面側のアルミニウム板11の内方への膨出防止効果があり、製造不良率を低減することに貢献している。
【0031】
上記のように、クラッド材10を絞りプレス加工することで、図5に示すような底壁20aと側壁20bとを備えた炊飯器の内釜であって、真空部16を側壁20bの全周に沿って連続して配置している電磁誘導加熱容器(真空容器)20を形成している。
この電磁誘導加熱容器20を2次プレス加工により、側壁20bの上端部の曲面を断面L字状へと形状を整える。次いで、その電磁誘導加熱容器20に対して250〜300℃で短時間の加熱処理を施すことにより、目盛り等の刻印を見易いように色入れされたフッ素樹脂を焼結する工程を行う。
【0032】
すると、図6に示すように、電磁誘導加熱容器20のアルミニウム板11とステンレス板12との熱膨張率が異なるため、非接合の真空部16においてアルミニウム板11とステンレス板12とが自動的に離反し真空部16が拡大される。
つまり、上記加熱処理は、色入れ用のフッ素樹脂の焼結工程と真空層16の拡大形成とを兼用しているので、作業工数の低減を図ることができる。
なお、上記加熱処理前の段階で、アルミニウム板11とステンレス板12との非接合部が空間をあけず密接している場合にも、上記加熱処理を施すことによって真空部を形成することができる。
【0033】
また、上記方法によると、非メッキ部Xを非接合としてアルミニウム板11とステンレス板12の間に残存させて互いを接合することで、アルミニウム板11とステンレス板12の間に容易に真空部16を形成することができ、溶接等の煩雑な工程を要することなく、従来に比べて非常に容易かつ安価に真空部16を有する電磁誘導加熱容器20(真空容器)を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、上記絞りプレス加工の際に、クラッド材の内面側の金属板が膨出し易い位置である上記境界位置が上記ダイスのアール部に位置するので、その曲面の内外周差により外周側となる容器形状の内面側の金属板が大きく延ばされて該金属板が内方に膨出するのが防止される。また、膨出部が発生しないので、当然に、膨出部を押圧することにより発生する外面側の金属板の破断も発生せず、絞りプレス加工時の製造不良も無くすことができる。
また、非メッキ部を非接合として金属板間に残存させて金属板を接合することで、溶接等の煩雑な工程を要することなく、金属板間に容易かつ安価に真空部を形成することができる。
【0035】
上記クラッド材を構成する各金属板に熱膨張率の異なる材質を用いることで、上記絞りプレス加工で容器形状とされた真空容器を加熱処理するだけで、上記非接合部の金属板同士が離反して真空部を形成・拡大することができる。
しかも、上記真空容器の内面側となる金属板の表面にフッ素コーティングしておき、上記加熱処理をフッ素樹脂の焼結工程と兼用すると、作業工数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のクラッド材の概略斜視図である。
【図2】(A)はクラッド材の接合前の断面模式図、(B)は接合後のクラッド材の断面模式図である。
【図3】微細な凹凸加工表面、およびフッ素樹脂のベースコート、トップコートを示す要部拡大断面図である。
【図4】絞りプレス加工時の要部断面模式図である。
【図5】電磁誘導加熱容器(真空容器)の断面模式図である。
【図6】加熱処理後の電磁誘導加熱容器(真空容器)の断面模式図である。
【図7】クラッド材の断面模式図である。
【図8】(A)(B)は絞りプレス加工の説明図である。
【図9】絞りプレス加工時の要部断面模式図である。
【図10】(A)(B)は問題点を示す要部断面模式図である。
【符号の説明】
10 クラッド材
11 アルミニウム板(非磁性金属板)
11a 微細な凹凸
12 ステンレス板(磁性金属板)
13 銅メッキ層(接合用金属層)
14 ベースコート(フッ素樹脂層)
15 トップコート(フッ素樹脂層)
16 真空部
17 ダイス
17a アール部
17b 周壁
17c 終端位置
20 電磁誘導加熱容器
20a 底壁
20b 側壁
P 境界位置
X 非メッキ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空部を有する容器の製造方法および該方法で製造された容器に関し、詳しくは、絞りプレス加工により断熱性能に優れた金属製の真空容器を好適に製造するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、IH炊飯器の内釜等に用いられる電磁誘導加熱容器等は、金属製のクラッド材により形成されているが、近時、上記のような電磁誘導加熱容器に用いられるクラッド材として、電磁誘導加熱が可能であることと、加熱状態を保持できる断熱性能を併せ持つことが要求されている。
このような要求に応えるべく、本出願人は特願2002−166127号で真空部を有するクラッド材を提案している。
【0003】
詳しくは、図7に示すように、上記クラッド材1は、非磁性金属板2と磁性金属板3とを接合用金属層3を介して部分的に接合し、容器形状とされた際の周壁となる部位には接合用金属層4を介在させない非接合部5を設けて真空部としており、図8(A)に示すように、そのクラッド材1を、絞りプレス金型のダイス6と押さえ板7で抑えて固定し、図8(B)に示すように、パンチ8を下降させることによりクラッド材1を絞りプレス加工して容器形状を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非接合部5を有するクラッド材1を絞りプレス加工すると、図9に示すように、接合用金属層4と非接合部5との境界位置Aの直下において、内面側の非磁性金属板2が内方に膨れ上がる膨出部2aが発生する場合がある。
ダイス6の上端角部の拡径状に湾曲されるアール部6aに沿って曲げられたクラッド材1は、磁性金属板3は内周側となり非磁性金属板2は外周側となるため、クラッド材1のアール部6aに位置する部位ではその内外周差により磁性金属板3に対して非磁性金属板2の方が大きく延ばされることになる。
その応力により非接合部5に位置する非磁性金属板2も図中矢印方向に延ばされ、当該延びが接合用金属層4との境界位置Aで食い止めされることにより、非磁性金属板2がたるんで局所的に膨出部2aが発生してしまう。
【0005】
そして、上記絞りプレス加工時にパンチ8を降下させた後に上昇させる際に、図10(A)に示すように、膨出部2aを白矢印方向に押し付ける力が働くと非磁性金属板2が延ばされ、その非磁性金属板2の延びに磁性金属板3が追従できない場合には、図10(B)に示すように、磁性金属板3が破断Bしてしまう不良が発生する。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、非接合部分を有するクラッド材を絞りプレス加工して真空部を有する容器を形成する際に、内面側の金属板の局所的な膨出を防止して製造不良を無くすことを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、金属板同士を接合したクラッド材の一部に非接合の真空部を設け、該クラッド材のブランクの周縁をダイス上に載置し、押さえ板で固定してパンチをダイス内に押下し、絞りプレス加工して有底円筒形状の容器を製造する方法であって、
上記絞りプレス加工で、容器周壁に位置する上記クラッド材の真空部と接合部との境界位置よりも、上記ダイスの内周面のアール部の終端位置が下方に位置するように上記アール部の曲率半径を大とし、上記境界位置を拡径状に湾曲される部分に位置させていることを特徴とする真空部を有する容器の製造方法を提供している。
【0008】
上記製造方法によると、上記絞りプレス加工の際に、上記ダイスのアール部の終端位置、即ち、アール部と直線状の周壁との境界を上記クラッド材の接合部と非接合部との境界位置よりも下方に位置させているので、クラッド材の内面側の金属板が膨出し易い位置である上記境界位置が上記ダイスのアール部に位置することとなる。
上記クラッド材の上記ダイスのアール部に位置する部位は、ダイスに対して外周側、即ち、容器形状の内面側の金属板が内外周差により大きく延ばされるので、該金属板が内方に膨出するのが防止される。
また、膨出部が発生しないので、当然に、膨出部を押圧することにより発生する外面側の金属板の破断も発生せず、絞りプレス加工時の製造不良も無くすことができる。
【0009】
上記容器周壁に位置する真空部は周壁上端近傍まで位置し、該容器周壁の上端周縁よりフランジが突出し、該フランジを上記ダイスと押さえ板とで固定された上記ブランク周縁部により形成している。
【0010】
上記ブランクとするクラッド材には円環形状に上記真空部が設けられており、上記容器周壁に全周方向に連続した上記真空部が設けられる。
このように、真空部を容器周壁の全周に沿って連続させることにより、容器の断熱性能をさらに高めることができる。
【0011】
上記クラッド材は非磁性金属板と磁性金属板とを接合しており、上記絞りプレス加工により形成する容器の内面側に非磁性金属板、外面側に磁性金属板が位置し、電磁誘導加熱容器としている。
【0012】
上記構成とすると、電磁誘導により磁性金属板で発熱し、伝熱層となる非磁性金属板で内容物をムラ無く加熱できると共に、上記磁性金属板と非磁性金属板との間の真空部により、断熱・保温することができる。
【0013】
具体的には、上記非磁性金属板はアルミニウム、アルミニウム合金、非磁性ステンレス等からなり、
上記磁性金属板は磁性ステンレス、鉄、鉄合金、ニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金、コバルト、コバルト合金等からなると好適である。
【0014】
上記クラッド材の金属板同士の接合面に、予め接合用金属となるメッキ部と非メッキ部とが設けられており、上記非メッキ部を非接合の上記真空部としている。
【0015】
上記のように非メッキ部を非接合として金属板間に残存させて金属板を接合することで、金属板間に容易に真空部を形成することができる。また、金属板の接合面において、非メッキ部の配置位置を変更するだけで、所望の位置に真空部を形成することができる。従って、溶接等の煩雑な工程を要することなく、容易かつ安価に真空部を有するクラッド材を得ることができる。
【0016】
上記クラッド材は熱膨張率の異なる金属板を接合させている。
このように、クラッド材を構成する各金属板に熱膨張率の異なる材質を用いることにより、真空容器を加熱処理するだけで、上記非接合部の金属板同士が離反して真空部を形成あるいは拡大することができる。
【0017】
上記容器の内面側に位置する金属板をフッ素樹脂でコーティングしており、
上記絞りプレス加工された真空容器を加熱処理することで、上記クラッド材を構成する各金属板の熱膨張率の相違で上記金属板の非接合部分同士を離反させて真空部を拡大していると共に、上記フッ素樹脂を焼結している。
【0018】
このように、上記真空容器の内面側となる金属板の表面にはフッ素コーティングし、上記加熱処理をフッ素樹脂の焼結工程と兼用していると、作業工数の低減を図ることができる。
【0019】
また、本発明は上記方法により製造された真空部を有する容器を提供している。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1はIHジャー炊飯器の内釜等の電磁誘導加熱容器20の素材となるクラッド材10を示し、非磁性金属板であるアルミニウム板11と磁性金属板であるステンレス板12とが接合され円板形状としている。(なお、図1中では、図示されていないが、アルミニウム板11の上面にはフッ素コートが施されている。
【0021】
クラッド材10の製造方法について説明すると、まず、アルミニウム板11の上面にフッ素コートが施される。
アルミニウム板11の上面側には、図3に示すように、予めエッチング処理により表面に微細な凹凸11aを形成し、その上面に着色されたフッ素樹脂をベースコート14として5〜60μm(本実施形態では25μm)の厚さでコーティングしている。
この際、アルミニウム板11の表面に微細な凹凸11aを設けることで、フッ素樹脂が表面の凹凸に入り込み、非粘着性のフッ素樹脂によるベースコート14を強固に行うことができる。
【0022】
更にベースコート14の表面に無色のフッ素樹脂をトップコート15として5〜50μm(本実施形態では25μm)の厚さでコーティングしている。なお、ベースコート14およびトップコート15に用いるフッ素樹脂としては、耐熱性に優れたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等を用いることが好ましい。
【0023】
図2(A)(B)に示すように、アルミニウム板11の下面は、中心位置に円形状の銅メッキ層13、外周縁側に円環状の銅メッキ層13、これら2つの銅メッキ層13の中間に円環状の非メッキ部Xが設けられている。ステンレス板12の上面には接合用金属層となる銅メッキ層13を全面に設けている。
銅メッキ層13を介在させた状態でアルミニウム板11とステンレス板12とを同心に積層配置してホットプレス(熱間一軸加圧法)することによって互いを接合してクラッド材10を形成し、非メッキ部Xを非接合の真空部16としている。
なお、ステンレス板12に設ける銅メッキ13も全面とせず、アルミニウム板11と同様に、中心位置に円形状の銅メッキ層13、外周縁側に円環状の銅メッキ層13、これら2つの銅メッキ層13の中間に円環状の非メッキ部Xを設けて部分メッキとしても好適である。
【0024】
上記ホットプレスは、温度180〜600℃、圧力200〜1000kg/cm2、加圧時間10min〜30hの条件下で、減圧下または真空下で行っている。これにより、非接合部を真空部16とすることができると共に、接合界面へのガス分子の介在を低減し、接合される金属同士の拡散を促進することもできる。
【0025】
なお、非磁性金属板は、熱伝導性が良好で伝熱層となるものであれば特に限定されず、アルミニウム、アルミニウム合金、非磁性ステンレス等の材料が好適に用いられ、本実施形態では熱伝導性や加工性が良好となる点からアルミニウム板1を用いている。アルミニウム板11は、強度や熱伝導性等の観点から0.5〜5.0mm(本実施形態では1.7mm)の厚みのものを使用し、その下面側の銅メッキ層13の厚さは1〜50μm(本実施形態では10μm)としている。
【0026】
磁性金属板は、高周波磁界により渦電流が流れて発熱層となるものであれば特に限定されず、磁性ステンレス、鉄、鉄合金、ニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金、コバルト、コバルト合金等の材料が用いられるが、本実施形態では、磁性のステンレス板12を用いている。ステンレス板12は、0.1〜3.0mm(本実施形態では0.5mm)の厚みのものを使用して、その上面側の銅メッキ層13の厚さは1〜50μm(本実施形態では10μm)としている。
なお、銅メッキ層13は、メッキ材料としてアルミニウム、ニッケルあるいは/および銀等で代替しても良い。
【0027】
次に、クラッド材10を絞りプレス加工により容器形状に加工する手順について説明する。
【0028】
前記図8と同様の原理で、クラッド材10をブランクとして絞りプレス加工を行う。
図4に示すように、クラッド材10を設置するプレス金型のダイス17の上端角部は曲率半径Rのアール部17aとし、ダイス17の直線状の周壁17aとの境界、即ち、ダイス17のアール部17aの終端位置17cが、クラッド材10の接合部13と非接合の真空部16との境界位置Pよりも下方に位置するように、アール部17aの曲率半径Rをクラッド材10の板厚をT(mm)とした場合に、R=5T〜9T(mm)として大としている。
(従来のアール部の曲率半径は3T程度であった。)
【0029】
上記ダイス17で絞りプレス加工すると、クラッド材10の内面側のアルミニウム板11が膨出し易い位置である境界位置Pがダイス17の拡径状に湾曲するアール部17aに位置することとなる。
ダイス17のアール部17aに沿って曲げられる部位は、従来のような膨出部が発生しようとしても、アルミニウム板11が大きく延ばされるため、膨出することなく当該延びにより吸収することができる。
従って、クラッド材10の接合用金属層13と非接合の真空層16との境界位置Pの近傍でアルミニウム板11が内方に膨出するのが防止される。そして、アルミニウム板11がプレス時に膨出しないので、当然ながら、従来のように膨出部が押し付けられてステンレス板12が破断することもなく、製造不良率が大幅に低減される。
【0030】
また、ダイス17のアール部17aの曲率半径Rを大としているので、アルミニウム板11とステンレス板12との内外周差も小さくなり、応力発生も低減される。この観点からも、電磁誘導加熱容器20の内面側のアルミニウム板11の内方への膨出防止効果があり、製造不良率を低減することに貢献している。
【0031】
上記のように、クラッド材10を絞りプレス加工することで、図5に示すような底壁20aと側壁20bとを備えた炊飯器の内釜であって、真空部16を側壁20bの全周に沿って連続して配置している電磁誘導加熱容器(真空容器)20を形成している。
この電磁誘導加熱容器20を2次プレス加工により、側壁20bの上端部の曲面を断面L字状へと形状を整える。次いで、その電磁誘導加熱容器20に対して250〜300℃で短時間の加熱処理を施すことにより、目盛り等の刻印を見易いように色入れされたフッ素樹脂を焼結する工程を行う。
【0032】
すると、図6に示すように、電磁誘導加熱容器20のアルミニウム板11とステンレス板12との熱膨張率が異なるため、非接合の真空部16においてアルミニウム板11とステンレス板12とが自動的に離反し真空部16が拡大される。
つまり、上記加熱処理は、色入れ用のフッ素樹脂の焼結工程と真空層16の拡大形成とを兼用しているので、作業工数の低減を図ることができる。
なお、上記加熱処理前の段階で、アルミニウム板11とステンレス板12との非接合部が空間をあけず密接している場合にも、上記加熱処理を施すことによって真空部を形成することができる。
【0033】
また、上記方法によると、非メッキ部Xを非接合としてアルミニウム板11とステンレス板12の間に残存させて互いを接合することで、アルミニウム板11とステンレス板12の間に容易に真空部16を形成することができ、溶接等の煩雑な工程を要することなく、従来に比べて非常に容易かつ安価に真空部16を有する電磁誘導加熱容器20(真空容器)を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、上記絞りプレス加工の際に、クラッド材の内面側の金属板が膨出し易い位置である上記境界位置が上記ダイスのアール部に位置するので、その曲面の内外周差により外周側となる容器形状の内面側の金属板が大きく延ばされて該金属板が内方に膨出するのが防止される。また、膨出部が発生しないので、当然に、膨出部を押圧することにより発生する外面側の金属板の破断も発生せず、絞りプレス加工時の製造不良も無くすことができる。
また、非メッキ部を非接合として金属板間に残存させて金属板を接合することで、溶接等の煩雑な工程を要することなく、金属板間に容易かつ安価に真空部を形成することができる。
【0035】
上記クラッド材を構成する各金属板に熱膨張率の異なる材質を用いることで、上記絞りプレス加工で容器形状とされた真空容器を加熱処理するだけで、上記非接合部の金属板同士が離反して真空部を形成・拡大することができる。
しかも、上記真空容器の内面側となる金属板の表面にフッ素コーティングしておき、上記加熱処理をフッ素樹脂の焼結工程と兼用すると、作業工数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のクラッド材の概略斜視図である。
【図2】(A)はクラッド材の接合前の断面模式図、(B)は接合後のクラッド材の断面模式図である。
【図3】微細な凹凸加工表面、およびフッ素樹脂のベースコート、トップコートを示す要部拡大断面図である。
【図4】絞りプレス加工時の要部断面模式図である。
【図5】電磁誘導加熱容器(真空容器)の断面模式図である。
【図6】加熱処理後の電磁誘導加熱容器(真空容器)の断面模式図である。
【図7】クラッド材の断面模式図である。
【図8】(A)(B)は絞りプレス加工の説明図である。
【図9】絞りプレス加工時の要部断面模式図である。
【図10】(A)(B)は問題点を示す要部断面模式図である。
【符号の説明】
10 クラッド材
11 アルミニウム板(非磁性金属板)
11a 微細な凹凸
12 ステンレス板(磁性金属板)
13 銅メッキ層(接合用金属層)
14 ベースコート(フッ素樹脂層)
15 トップコート(フッ素樹脂層)
16 真空部
17 ダイス
17a アール部
17b 周壁
17c 終端位置
20 電磁誘導加熱容器
20a 底壁
20b 側壁
P 境界位置
X 非メッキ部
Claims (8)
- 金属板同士を接合したクラッド材の一部に非接合の真空部を設け、該クラッド材のブランクの周縁をダイス上に載置し、押さえ板で固定してパンチをダイス内に押下し、絞りプレス加工して有底円筒形状の容器を製造する方法であって、
上記絞りプレス加工で、容器周壁に位置する上記クラッド材の真空部と接合部との境界位置よりも、上記ダイスの内周面のアール部の終端位置が下方に位置するように上記アール部の曲率半径を大とし、上記境界位置を拡径状に湾曲される部分に位置させていることを特徴とする真空部を有する容器の製造方法。 - 上記容器周壁に位置する真空部は周壁上端近傍まで位置し、該容器周壁の上端周縁よりフランジが突出し、該フランジを上記ダイスと押さえ板とで固定された上記ブランク周縁部により形成している請求項1に記載の真空部を有する容器の製造方法。
- 上記ブランクとするクラッド材には円環形状に上記真空部が設けられており、上記容器周壁に全周方向に連続した上記真空部が設けられる請求項2に記載の真空部を有する容器の製造方法。
- 上記クラッド材は非磁性金属板と磁性金属板とを接合しており、上記絞りプレス加工により形成する容器の内面側に非磁性金属板、外面側に磁性金属板が位置し、電磁誘導加熱容器としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の真空部を有する容器の製造方法。
- 上記クラッド材の金属板同士の接合面に、予め接合用金属となるメッキ部と非メッキ部とが設けられており、上記非メッキ部を非接合の上記真空部としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の真空部を有する容器の製造方法。
- 上記クラッド材は熱膨張率の異なる金属板を接合させている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の真空部を有する容器の製造方法。
- 上記容器の内面側に位置する金属板をフッ素樹脂でコーティングしており、
上記絞りプレス加工された真空容器を加熱処理することで、上記クラッド材を構成する各金属板の熱膨張率の相違で上記金属板の非接合部分同士を離反させて真空部を拡大していると共に、上記フッ素樹脂を焼結している請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の真空部を有する容器の製造方法。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の方法により製造された真空部を有する容器。
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