JP2004105120A - アガリクス茸菌糸の培養方法と菌糸塊食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】短期間で大量のアガリクス茸菌糸を培地内にまんべんなく蔓在生育させるとともに、菌糸塊食品製品化のプロセスと製品の運搬が容易であって、アガリクス茸菌糸の有効成分を効率よく摂取することが可能なアガリクス茸菌糸塊食品を提供する。
【解決手段】培養袋3に、膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層2aを有する精製前穀類である玄麦1を蒸炊膨潤させ飽和吸水させて滅菌充填し、穀粒間間隙Rを保全させつつ、この蒸炊膨潤玄麦2を培地4として培養袋3に充填し、アガリクス茸種菌5を植菌する。菌糸体6が相当量生育したのちは、これを加熱して健康食品素材とする。
【選択図】 図1
【解決手段】培養袋3に、膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層2aを有する精製前穀類である玄麦1を蒸炊膨潤させ飽和吸水させて滅菌充填し、穀粒間間隙Rを保全させつつ、この蒸炊膨潤玄麦2を培地4として培養袋3に充填し、アガリクス茸種菌5を植菌する。菌糸体6が相当量生育したのちは、これを加熱して健康食品素材とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、アガリクス茸菌糸の培養方法と菌糸塊食品に関する。
【0002】
アガリクス茸は、草本類植物遺体腐朽菌の一種であり、近年その薬効成分が注目されつつあり、健康食品としての普及も著しい。本発明は、このようなアガリクス茸菌糸の人工の培養方法並びに有効成分を摂取しやすく菌糸生育も良好なアガリクス茸菌糸の菌糸塊食品に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
本発明に関連する従来技術については、アガリクス茸の有効成分の抽出には、熱水処理は不可欠とされ、グルカナーゼなどの酵素を用いてグルカンなどの有効成分を抽出させるもの、子実体を乾燥粉末化して有効成分を摂取しやすくするもの、菌体を熱水処理するものがあげられる。またアガリクス茸菌糸の菌糸塊食品化を企図した技術として、特開平10−113168がある。
【0004】
上記従来技術につき、まず菌糸体を大量に作る方法としては、▲1▼液体培養法、▲2▼個体培養法にほぼ二分される。
【0005】
まず液体培養法については、滅菌状態の保全、通気性の保全、攪拌、温度調節が一体となったタンク内で培養される。これに対し個体培養法では、従前より個体培養法の場合、草本類植物遺体腐朽菌であるため、通常、ワラ、サトウキビ残滓物であるバガスや他の植物繊維ないし植物遺体、或いはこれらを堆肥化したものを使用するのが一般的であり、アガリクス茸菌糸が澱粉質を主要摂取養分とすることから、穀類やイモ類も培地の主要構成要素とされてきた。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従前の液体培養法では、滅菌状態の保全、通気性の保全、攪拌、温度調節が一体となったタンク内での培養が必要となり、そのため設備が非常に大がかりなものとならざるをえない、という課題があり、また特にバクテリア類、や酵母、放線菌、有用カビ類と比較して、茸類菌糸は、生育、増殖に時間を要するため、勢い高コストとならざるをえない、という課題があった。
【0007】
従って、従来技術としてのアガリクス茸の栽培ないし菌糸培養は、天然環境下での栽培、或いは個体培養法が主体となっているが、難しい栽培技術と天候変化のリスクを考慮する必要がある天然環境下での栽培はさておき、アガリクス茸菌糸の培地の主要構成素材に麦類を使用した例は無きに等しく、またアガリクス茸菌糸の個体培養法の培地に使用されるワラ、サトウキビ残滓物であるバガスや他の植物繊維ないし植物遺体、或いはこれらを堆肥化したものは、食感上も衛生上も食用に適しない。
【0008】
培地の主たる構成素材にイモ類、或いは精米、精麦を用いた場合、これらに含まれるデンプンが早期に分解され半液状となりやすく、そのためアガリクス茸菌糸培養時に不可欠とされる通気性が不良となり、菌糸生育も悪く、菌糸体量も増加しにくい、という課題があり、特に精麦された麦類を用いた場合でも、麦の吸水量が多すぎると菌糸の生育に日数を要し、また通気性も不良となるため、菌糸の生育部位が偏在し、菌糸が蔓在しない部分が大きな澱粉塊となって残存してしまう、という課題が残り、逆に吸水量が少なすぎると麦粒と麦粒の間の間隙は留保されるため通気性は保全され、培地中に菌糸が偏在することなく蔓在するものの、麦粒内に芯塊部分が残存するため、その部分には菌糸が蔓在しなくなり、結果的に菌糸体の収量は少なくなる、という課題があった。
【0009】
アガリクス茸菌糸の菌糸塊食品化については、上記特開平10−113168に係る技術は、発想としては本発明と同じくするものがあるものの、米類、豆類とアガリクス茸菌糸との相性が不良で、菌糸生育が悪い、という特性を考慮しておらず、また米類、豆類の自己分解による培地内の水分量の増加が菌糸生育を阻害する、という課題を解決するものではなかった。
【0010】
本発明はこのような課題にかんがみ、短期間で大量のアガリクス菌糸を培地内にまんべんなく蔓在生育させるとともに、菌糸塊食品製品化のプロセスと製品の運搬が容易であって、アガリクス茸菌糸の有効成分を効率よく摂取することが可能なアガリクス茸菌糸塊食品を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アガリクス茸菌糸の生育に適合する植物遺体ないし穀類を主たる構成成分とし、該主たる構成成分に栄養素ないしpH調整剤などの添加物を加え、該培地を滅菌した後にアガリクス茸菌糸の種菌を植菌し、適宜環境下で菌糸生育させるアガリクス茸菌糸の培養方法において、該培地の主たる構成成分が、加熱処理により蒸炊膨潤させ、膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類であることを、アガリクス茸菌糸の菌糸生育を短期間で効率よく行うための主要課題解決手段としている。
【0012】
上記主要課題解決のための手段に係る構成のうち、アガリクス茸菌糸は、特に麦類澱粉、及びその表皮層、胚芽を構成する蛋白質主体の構成要素との相性が良好であるため、該培地の主たる構成成分が、加熱処理により蒸炊膨潤させ、膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類は、玄麦であることが望ましい。
【0013】
また本発明は、菌糸塊食品製品化のプロセスと運搬を容易にするための課題解決手段として、蒸炊膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類を滅菌状態と通気性がともに良好に保全された携帯可能且つ密閉可能な培養袋に入れ、これにアガリクス茸種菌を植菌して、適宜生育環境下で菌糸を成長させる構成をとりうるものである。
【0014】
また本発明は、上記課題解決手段に係るアガリクス茸菌糸の培養方法における培地にアガリクス茸菌糸を生育させたもの、またはこれを凍結乾燥したもの、或いはこれらに水分を加えたものを一定時間加熱ないし煮沸し、食用に適する状態としたこと、或いは上記凍結乾燥したものを煎出飲料原料ないし煎出飲料添加品として、これに飲料用の水分を加え一定時間煎出し飲用に適する状態とすることを、アガリクス茸菌糸の有効成分を効率よく摂取することが可能とするための課題解決手段としている。
【0015】
上述の構成に係る課題解決手段により、アガリクス茸菌糸生育に相性のよい、加熱処理による蒸炊膨潤させた澱粉質が、効率よくアガリクス茸菌糸に摂取される。。
【0016】
この菌糸生育の段階で、加熱処理により蒸炊膨潤させ、膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する穀粒と穀粒との間においては、穀粒中の澱粉質と澱粉質が互いに接着することがなく、従って通気性を良好に保全する間隙が留保されるため、アガリクス茸菌糸の生育にとって、頗る好ましい環境が、培地全体にわたって保全される。
【0017】
しかも穀粒、とくに玄麦の麦粒の表皮及び胚芽は、精穀ないし精麦されたものと比べ、10倍程度のマグネシウムを含むほか、隣やカリウムその他のミネラル分、蛋白質、ビタミン類を多く含み、アガリクス茸菌糸生育の栄養源として優れているだけでなく、穀類の表皮層は繊維質に富む。また菌糸培養後の培地も、アガリクス茸の有効成分のみならず、健康食品としての栄養分、有効成分に富む。
【0018】
このように通気性が良好に保全され、栄養分に富み、その栄養分が無駄なく摂取できるような生育環境下では、アガリクス茸の菌糸は順調に生育し、短期間で培地全体に菌糸が大量に蔓在することとなる。
【0019】
アガリクス茸菌糸の有効成分の主体となるものは、グルカンとされている。この有効成分の抽出、ないしは人体に有効摂取されるための活性化には、通常、熱水処理が必要となるため、蒸炊膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類を滅菌状態と通気性がともに良好に保全された携帯可能且つ密閉可能な培養袋に入れ、これにアガリクス茸種菌を植菌して、適宜生育環境下で菌糸を成長させれば、そのまま製品化が可能であり、運搬の便もよい。また菌糸生育を促進させるため、穀粒をつぶさない程度に、適宜時を選んで袋ごと軽く揉練してやるのも一策である。
【0020】
既に蒸炊膨潤された玄麦などの穀類は、アガリクス茸菌糸の菌糸生育に伴い、程良く澱粉の分解が行われ、アガリクス茸菌糸を生育させた培地は、これ自体、或いはこれに水分を加えたものを一定時間加熱ないし煮沸して味付け、或いは牛乳などを加えて味を調えれば、セルロース等の繊維質に富んだ粥状或いはオートミール状の健康食品として、食用に適するものとなる。
【0021】
またこのアガリクス茸菌糸が程良く生育した培地を、そのまま凍結乾燥したものは、それのみを麦茶のように飲料用水分を加え一定時間煎出すれば、加熱処理を行っているため、アガリクス茸の有効成分に富み、優れた健康飲料となり、個人の嗜好によっては味覚になじまないなどの場合には、麦茶などの添加品として、健康飲料の有用な原料となりうる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0023】
本発明第1実施形態では、図1に示されるように麦(大麦)の玄麦1、対照群として精麦、及び精麦と玄麦を1対1で混成したものの両者を熱水中で飽和になるまで吸水させ蒸炊膨潤状態とし、その後横幅18センチメートル、高さ28センチメートルのスタンドタイプの培養袋3に、これら蒸炊膨潤玄麦2と上記対照群培地素材を高さ13センチメートル程度にまで充填したものを培地4とし、この培地4を120℃で80分間殺菌し、冷却後に事前培養してあったアガリクス茸種菌5を25グラム植菌して、培地全体にアガリクス茸菌糸が蔓在する日数を計測した。
【0024】
図1は、本実施形態の拡大図付工程図であるが、図1の拡大部分に示されるように、本実施形態は、加熱処理により玄麦1を蒸炊膨潤させ、蒸炊膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層2aを有する蒸炊膨潤玄麦2が、穀粒間間隙Rを保全しつつ、培養袋3に充填されている。表皮層2aの存在により、膨潤澱粉質の相互接着は殆ど無きに等しい。
【0025】
結果は、蒸炊膨潤精麦のみからなる培地では、相当の日数を経ても全体にアガリクス茸菌糸が蔓在する所見は見られなかった。しかし蒸炊膨潤玄麦2からなる培地4では植菌後41日、蒸炊膨潤した精麦と玄麦を1対1で混成した培地では植菌後68日で培地全体にアガリクス茸菌糸が蔓在する所見が確認された。
【0026】
上記構成の本発明実施形態、及び2者の対照群につき、アガリクス茸種菌植菌後50日目のアガリクス茸菌糸の菌体量を測定した。測定方法については、麦に本来含有されないキチンに着目し、アガリクス茸菌糸の細胞膜を構成するキチンの分解物であるN−アセチルグルコサミンを測定することにより、菌糸体量を測出することとした。
【0027】
上記構成の本発明実施形態、及び2者の対照群につき、植菌後50日目の培養物を凍結乾燥し、その1グラムを麹菌測定キット(キッコーマン株式会社製)を使用して、515ナノメートルで比色定量することによりN−グルコサミン量を測定した。
【0028】
その結果、培養物乾燥重量比のN−グルコサミン量は、対照群である蒸炊膨潤精麦からなる培地では1.2ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラム、蒸炊膨潤した精麦と玄麦を1対1で混成した培地では、3.1ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムであるのに対し、本実施形態である蒸炊膨潤玄麦2からなる培地4では、4.8ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムもあった。
【0029】
同様の測定を、上記構成の本発明実施形態、及び2者の対照群につき、植菌後75日目に行ったところ、結果は、培養物乾燥重量比のN−グルコサミン量は、対照群である蒸炊膨潤精麦からなる培地では1.5ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラム、蒸炊膨潤した精麦と玄麦を1対1で混成した培地では、3.8ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムであるのに対し、本実施形態である蒸炊膨潤玄麦2からなる培地4では、5.7ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムもあった。
【0030】
また前記と同一の環境条件下で植菌後40日目、すなわち培養開始40日目に、図2に示されるように、培養袋3の外から培地4及び菌糸体6をほぐし、通気性を良くすることにより菌糸体6の増加を促進させることを試み、75日間培養後のN−グルコサミン量は、前記と同様の測定方法で測定したところ、培養物乾燥重量比のN−グルコサミン量は、対照群である蒸炊膨潤精麦からなる培地では3.1ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラム、蒸炊膨潤した精麦と玄麦を1対1で混成した培地では、6.2ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムであるのに対し、本実施形態である蒸炊膨潤玄麦2からなる培地4では、7.6ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムもあった。
【0031】
以上の所見で、本発明実施形態が、他の対照群と比べて相当量の菌糸体増加が確認された。外観上の所見は、培地4内の菌糸成長は、静置しておいた場合、植菌位置より下に向け、美しい糸状の菌糸成長が視認される。
【0032】
このような本実施形態は、通気性が保全されつつ滅菌密封された袋内という生育環境の下で、アガリクス菌糸のみが蒸炊膨潤玄麦を培地として生育するので、アガリクス茸菌糸が相当量に達した時点で、既に袋入り健康食品素材として製品化された状態となっている。そのため、運搬も容易である。またこの菌糸生育が進んだ培地のみを凍結乾燥して、健康食品、健康飲料原料として製品化してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明アガリクス茸菌糸の培養方法と菌糸塊食品によれば、短期間で大量のアガリクス茸菌糸を培地内にまんべんなく蔓在生育させるとともに、菌糸塊食品製品化のプロセスと製品の運搬が容易であって、アガリクス茸菌糸の有効成分を効率よく摂取することが可能なアガリクス茸菌糸塊食品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の一部拡大図付工程図である。
【図2】本発明実施形態における培養開始後40日目に行った培地及び菌体をもみほぐす工程図である。
【符号の説明】
1 玄麦
2 蒸炊膨潤玄麦
2a 蒸炊膨潤玄麦表皮層
3 培養袋
4 培地
5 アガリクス茸種菌
6 アガリクス茸菌糸体
R 穀粒間間隙
【発明が属する技術分野】
本発明は、アガリクス茸菌糸の培養方法と菌糸塊食品に関する。
【0002】
アガリクス茸は、草本類植物遺体腐朽菌の一種であり、近年その薬効成分が注目されつつあり、健康食品としての普及も著しい。本発明は、このようなアガリクス茸菌糸の人工の培養方法並びに有効成分を摂取しやすく菌糸生育も良好なアガリクス茸菌糸の菌糸塊食品に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
本発明に関連する従来技術については、アガリクス茸の有効成分の抽出には、熱水処理は不可欠とされ、グルカナーゼなどの酵素を用いてグルカンなどの有効成分を抽出させるもの、子実体を乾燥粉末化して有効成分を摂取しやすくするもの、菌体を熱水処理するものがあげられる。またアガリクス茸菌糸の菌糸塊食品化を企図した技術として、特開平10−113168がある。
【0004】
上記従来技術につき、まず菌糸体を大量に作る方法としては、▲1▼液体培養法、▲2▼個体培養法にほぼ二分される。
【0005】
まず液体培養法については、滅菌状態の保全、通気性の保全、攪拌、温度調節が一体となったタンク内で培養される。これに対し個体培養法では、従前より個体培養法の場合、草本類植物遺体腐朽菌であるため、通常、ワラ、サトウキビ残滓物であるバガスや他の植物繊維ないし植物遺体、或いはこれらを堆肥化したものを使用するのが一般的であり、アガリクス茸菌糸が澱粉質を主要摂取養分とすることから、穀類やイモ類も培地の主要構成要素とされてきた。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従前の液体培養法では、滅菌状態の保全、通気性の保全、攪拌、温度調節が一体となったタンク内での培養が必要となり、そのため設備が非常に大がかりなものとならざるをえない、という課題があり、また特にバクテリア類、や酵母、放線菌、有用カビ類と比較して、茸類菌糸は、生育、増殖に時間を要するため、勢い高コストとならざるをえない、という課題があった。
【0007】
従って、従来技術としてのアガリクス茸の栽培ないし菌糸培養は、天然環境下での栽培、或いは個体培養法が主体となっているが、難しい栽培技術と天候変化のリスクを考慮する必要がある天然環境下での栽培はさておき、アガリクス茸菌糸の培地の主要構成素材に麦類を使用した例は無きに等しく、またアガリクス茸菌糸の個体培養法の培地に使用されるワラ、サトウキビ残滓物であるバガスや他の植物繊維ないし植物遺体、或いはこれらを堆肥化したものは、食感上も衛生上も食用に適しない。
【0008】
培地の主たる構成素材にイモ類、或いは精米、精麦を用いた場合、これらに含まれるデンプンが早期に分解され半液状となりやすく、そのためアガリクス茸菌糸培養時に不可欠とされる通気性が不良となり、菌糸生育も悪く、菌糸体量も増加しにくい、という課題があり、特に精麦された麦類を用いた場合でも、麦の吸水量が多すぎると菌糸の生育に日数を要し、また通気性も不良となるため、菌糸の生育部位が偏在し、菌糸が蔓在しない部分が大きな澱粉塊となって残存してしまう、という課題が残り、逆に吸水量が少なすぎると麦粒と麦粒の間の間隙は留保されるため通気性は保全され、培地中に菌糸が偏在することなく蔓在するものの、麦粒内に芯塊部分が残存するため、その部分には菌糸が蔓在しなくなり、結果的に菌糸体の収量は少なくなる、という課題があった。
【0009】
アガリクス茸菌糸の菌糸塊食品化については、上記特開平10−113168に係る技術は、発想としては本発明と同じくするものがあるものの、米類、豆類とアガリクス茸菌糸との相性が不良で、菌糸生育が悪い、という特性を考慮しておらず、また米類、豆類の自己分解による培地内の水分量の増加が菌糸生育を阻害する、という課題を解決するものではなかった。
【0010】
本発明はこのような課題にかんがみ、短期間で大量のアガリクス菌糸を培地内にまんべんなく蔓在生育させるとともに、菌糸塊食品製品化のプロセスと製品の運搬が容易であって、アガリクス茸菌糸の有効成分を効率よく摂取することが可能なアガリクス茸菌糸塊食品を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アガリクス茸菌糸の生育に適合する植物遺体ないし穀類を主たる構成成分とし、該主たる構成成分に栄養素ないしpH調整剤などの添加物を加え、該培地を滅菌した後にアガリクス茸菌糸の種菌を植菌し、適宜環境下で菌糸生育させるアガリクス茸菌糸の培養方法において、該培地の主たる構成成分が、加熱処理により蒸炊膨潤させ、膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類であることを、アガリクス茸菌糸の菌糸生育を短期間で効率よく行うための主要課題解決手段としている。
【0012】
上記主要課題解決のための手段に係る構成のうち、アガリクス茸菌糸は、特に麦類澱粉、及びその表皮層、胚芽を構成する蛋白質主体の構成要素との相性が良好であるため、該培地の主たる構成成分が、加熱処理により蒸炊膨潤させ、膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類は、玄麦であることが望ましい。
【0013】
また本発明は、菌糸塊食品製品化のプロセスと運搬を容易にするための課題解決手段として、蒸炊膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類を滅菌状態と通気性がともに良好に保全された携帯可能且つ密閉可能な培養袋に入れ、これにアガリクス茸種菌を植菌して、適宜生育環境下で菌糸を成長させる構成をとりうるものである。
【0014】
また本発明は、上記課題解決手段に係るアガリクス茸菌糸の培養方法における培地にアガリクス茸菌糸を生育させたもの、またはこれを凍結乾燥したもの、或いはこれらに水分を加えたものを一定時間加熱ないし煮沸し、食用に適する状態としたこと、或いは上記凍結乾燥したものを煎出飲料原料ないし煎出飲料添加品として、これに飲料用の水分を加え一定時間煎出し飲用に適する状態とすることを、アガリクス茸菌糸の有効成分を効率よく摂取することが可能とするための課題解決手段としている。
【0015】
上述の構成に係る課題解決手段により、アガリクス茸菌糸生育に相性のよい、加熱処理による蒸炊膨潤させた澱粉質が、効率よくアガリクス茸菌糸に摂取される。。
【0016】
この菌糸生育の段階で、加熱処理により蒸炊膨潤させ、膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する穀粒と穀粒との間においては、穀粒中の澱粉質と澱粉質が互いに接着することがなく、従って通気性を良好に保全する間隙が留保されるため、アガリクス茸菌糸の生育にとって、頗る好ましい環境が、培地全体にわたって保全される。
【0017】
しかも穀粒、とくに玄麦の麦粒の表皮及び胚芽は、精穀ないし精麦されたものと比べ、10倍程度のマグネシウムを含むほか、隣やカリウムその他のミネラル分、蛋白質、ビタミン類を多く含み、アガリクス茸菌糸生育の栄養源として優れているだけでなく、穀類の表皮層は繊維質に富む。また菌糸培養後の培地も、アガリクス茸の有効成分のみならず、健康食品としての栄養分、有効成分に富む。
【0018】
このように通気性が良好に保全され、栄養分に富み、その栄養分が無駄なく摂取できるような生育環境下では、アガリクス茸の菌糸は順調に生育し、短期間で培地全体に菌糸が大量に蔓在することとなる。
【0019】
アガリクス茸菌糸の有効成分の主体となるものは、グルカンとされている。この有効成分の抽出、ないしは人体に有効摂取されるための活性化には、通常、熱水処理が必要となるため、蒸炊膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類を滅菌状態と通気性がともに良好に保全された携帯可能且つ密閉可能な培養袋に入れ、これにアガリクス茸種菌を植菌して、適宜生育環境下で菌糸を成長させれば、そのまま製品化が可能であり、運搬の便もよい。また菌糸生育を促進させるため、穀粒をつぶさない程度に、適宜時を選んで袋ごと軽く揉練してやるのも一策である。
【0020】
既に蒸炊膨潤された玄麦などの穀類は、アガリクス茸菌糸の菌糸生育に伴い、程良く澱粉の分解が行われ、アガリクス茸菌糸を生育させた培地は、これ自体、或いはこれに水分を加えたものを一定時間加熱ないし煮沸して味付け、或いは牛乳などを加えて味を調えれば、セルロース等の繊維質に富んだ粥状或いはオートミール状の健康食品として、食用に適するものとなる。
【0021】
またこのアガリクス茸菌糸が程良く生育した培地を、そのまま凍結乾燥したものは、それのみを麦茶のように飲料用水分を加え一定時間煎出すれば、加熱処理を行っているため、アガリクス茸の有効成分に富み、優れた健康飲料となり、個人の嗜好によっては味覚になじまないなどの場合には、麦茶などの添加品として、健康飲料の有用な原料となりうる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0023】
本発明第1実施形態では、図1に示されるように麦(大麦)の玄麦1、対照群として精麦、及び精麦と玄麦を1対1で混成したものの両者を熱水中で飽和になるまで吸水させ蒸炊膨潤状態とし、その後横幅18センチメートル、高さ28センチメートルのスタンドタイプの培養袋3に、これら蒸炊膨潤玄麦2と上記対照群培地素材を高さ13センチメートル程度にまで充填したものを培地4とし、この培地4を120℃で80分間殺菌し、冷却後に事前培養してあったアガリクス茸種菌5を25グラム植菌して、培地全体にアガリクス茸菌糸が蔓在する日数を計測した。
【0024】
図1は、本実施形態の拡大図付工程図であるが、図1の拡大部分に示されるように、本実施形態は、加熱処理により玄麦1を蒸炊膨潤させ、蒸炊膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層2aを有する蒸炊膨潤玄麦2が、穀粒間間隙Rを保全しつつ、培養袋3に充填されている。表皮層2aの存在により、膨潤澱粉質の相互接着は殆ど無きに等しい。
【0025】
結果は、蒸炊膨潤精麦のみからなる培地では、相当の日数を経ても全体にアガリクス茸菌糸が蔓在する所見は見られなかった。しかし蒸炊膨潤玄麦2からなる培地4では植菌後41日、蒸炊膨潤した精麦と玄麦を1対1で混成した培地では植菌後68日で培地全体にアガリクス茸菌糸が蔓在する所見が確認された。
【0026】
上記構成の本発明実施形態、及び2者の対照群につき、アガリクス茸種菌植菌後50日目のアガリクス茸菌糸の菌体量を測定した。測定方法については、麦に本来含有されないキチンに着目し、アガリクス茸菌糸の細胞膜を構成するキチンの分解物であるN−アセチルグルコサミンを測定することにより、菌糸体量を測出することとした。
【0027】
上記構成の本発明実施形態、及び2者の対照群につき、植菌後50日目の培養物を凍結乾燥し、その1グラムを麹菌測定キット(キッコーマン株式会社製)を使用して、515ナノメートルで比色定量することによりN−グルコサミン量を測定した。
【0028】
その結果、培養物乾燥重量比のN−グルコサミン量は、対照群である蒸炊膨潤精麦からなる培地では1.2ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラム、蒸炊膨潤した精麦と玄麦を1対1で混成した培地では、3.1ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムであるのに対し、本実施形態である蒸炊膨潤玄麦2からなる培地4では、4.8ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムもあった。
【0029】
同様の測定を、上記構成の本発明実施形態、及び2者の対照群につき、植菌後75日目に行ったところ、結果は、培養物乾燥重量比のN−グルコサミン量は、対照群である蒸炊膨潤精麦からなる培地では1.5ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラム、蒸炊膨潤した精麦と玄麦を1対1で混成した培地では、3.8ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムであるのに対し、本実施形態である蒸炊膨潤玄麦2からなる培地4では、5.7ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムもあった。
【0030】
また前記と同一の環境条件下で植菌後40日目、すなわち培養開始40日目に、図2に示されるように、培養袋3の外から培地4及び菌糸体6をほぐし、通気性を良くすることにより菌糸体6の増加を促進させることを試み、75日間培養後のN−グルコサミン量は、前記と同様の測定方法で測定したところ、培養物乾燥重量比のN−グルコサミン量は、対照群である蒸炊膨潤精麦からなる培地では3.1ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラム、蒸炊膨潤した精麦と玄麦を1対1で混成した培地では、6.2ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムであるのに対し、本実施形態である蒸炊膨潤玄麦2からなる培地4では、7.6ミリグラム/培養物乾燥重量単位グラムもあった。
【0031】
以上の所見で、本発明実施形態が、他の対照群と比べて相当量の菌糸体増加が確認された。外観上の所見は、培地4内の菌糸成長は、静置しておいた場合、植菌位置より下に向け、美しい糸状の菌糸成長が視認される。
【0032】
このような本実施形態は、通気性が保全されつつ滅菌密封された袋内という生育環境の下で、アガリクス菌糸のみが蒸炊膨潤玄麦を培地として生育するので、アガリクス茸菌糸が相当量に達した時点で、既に袋入り健康食品素材として製品化された状態となっている。そのため、運搬も容易である。またこの菌糸生育が進んだ培地のみを凍結乾燥して、健康食品、健康飲料原料として製品化してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明アガリクス茸菌糸の培養方法と菌糸塊食品によれば、短期間で大量のアガリクス茸菌糸を培地内にまんべんなく蔓在生育させるとともに、菌糸塊食品製品化のプロセスと製品の運搬が容易であって、アガリクス茸菌糸の有効成分を効率よく摂取することが可能なアガリクス茸菌糸塊食品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の一部拡大図付工程図である。
【図2】本発明実施形態における培養開始後40日目に行った培地及び菌体をもみほぐす工程図である。
【符号の説明】
1 玄麦
2 蒸炊膨潤玄麦
2a 蒸炊膨潤玄麦表皮層
3 培養袋
4 培地
5 アガリクス茸種菌
6 アガリクス茸菌糸体
R 穀粒間間隙
Claims (4)
- アガリクス茸菌糸の生育に適合する植物遺体ないし穀類を主たる構成成分とし、該主たる構成成分に栄養素ないしpH調整剤などの添加物を加え、該培地を滅菌した後にアガリクス茸菌糸の種菌を植菌し、適宜環境下で菌糸生育させるアガリクス茸菌糸の培養方法において、該培地の主たる構成成分が、加熱処理により蒸炊膨潤させ、膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類であることを特徴とするアガリクス茸菌糸の培養方法。
- 加熱処理による蒸炊膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類が玄麦であることを特徴とするアガリクス茸菌糸の培養方法。
- 蒸炊膨潤時に良好に穀粒形状を維持する表皮層を有する精製前穀類を滅菌状態と通気性がともに良好に保全された携帯可能且つ密閉可能な培養袋に入れ、これの殺菌冷却後、アガリクス茸菌糸種菌を植菌して、適宜生育環境下で菌糸を成長させることを特徴とする請求項1または2記載のアガリクス茸菌糸の培養方法。
- 請求項1〜3記載のアガリクス茸菌糸の培養方法における培地にアガリクス茸菌糸を生育させたもの、またはこれを凍結乾燥したもの、或いはこれらに水分を加えたものを一定時間加熱ないし煮沸し、食用に適する状態としたこと、或いは上記凍結乾燥したものを煎出飲料原料ないし煎出飲料添加品として、これに飲料用の水分を加え一定時間煎出し飲用に適する状態とすることを特徴とするアガリクス茸菌糸の菌糸塊食品。
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2002
- 2002-09-19 JP JP2002274124A patent/JP2004105120A/ja active Pending
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