JP2004105062A - 農作物洗浄研磨装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】農作物の根部や変形した部分にブラシが深く届くようにして農作物の表面を隅々まで充分に洗浄研磨する。
【解決手段】複数のブラシロールを所定間隔おいて並設し、ブラシロールの上方に研磨体を所定間隔おいて設け、各ブラシロールを水に濡らす濡水手段を設け、各ブラシロールを回転させる駆動手段を設け、農作物の表面をブラシロールで洗浄研磨しながら搬送できるようにした農作物洗浄研磨装置であって、隣接する一対の各ブラシロールのブラシ毛の全部又は一部を対向部分で重なり合う長さとし、しかも同各ブラシ毛同士が当たらないように互い違いに植毛し、農作物の表面にブラシ面が深く届くようにして農作物の表面を隅々まで洗浄研磨できるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のブラシロールを所定間隔おいて並設し、ブラシロールの上方に研磨体を所定間隔おいて設け、各ブラシロールを水に濡らす濡水手段を設け、各ブラシロールを回転させる駆動手段を設け、農作物の表面をブラシロールで洗浄研磨しながら搬送できるようにした農作物洗浄研磨装置であって、隣接する一対の各ブラシロールのブラシ毛の全部又は一部を対向部分で重なり合う長さとし、しかも同各ブラシ毛同士が当たらないように互い違いに植毛し、農作物の表面にブラシ面が深く届くようにして農作物の表面を隅々まで洗浄研磨できるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大根や人参,芋類の農作物を連続的に洗浄研磨しながら搬送する農作物洗浄研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の農作物洗浄研磨装置は、貯水した容器に複数本のブラシロールを所定間隔おいて一部が貯水に浸漬するように並設し、ブラシロールの上方に農作物をブラシロールと挟持するスポンジやブラシからなる研磨体を所定高さに設け、ブラシロールと研磨体の間に農作物を配置し、各ブラシロールを回転させて農作物を洗浄研磨しながら搬送できるようにした構成が一般的である。
【0003】
ところで、前記構成の各ブラシロールのブラシ毛の長さは、隣接するブラシロールの対向部分で接触するか又はしない程度の均等な長さであるため、農作物の根部等外径が狭幅な部分や変形した部分にはブラシ毛が届き難くなり、洗い残しが発生して洗浄研磨が不充分となる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、農作物の根部や変形した部分にブラシ毛が深く届くようにして農作物の表面を隅々まで充分に洗浄研磨できるようにした農作物洗浄研磨装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 回転軸の外周にブラシ毛が植毛された複数本のブラシロールを所定間隔おいて並設し、同ブラシロールの上方に研磨体をブラシロールと所定間隔おいて設け、各ブラシロールを水に濡らす濡水手段を設け、各ブラシロールを農作物の送り方向に回転させる駆動手段を設け、農作物の表面を各ブラシロールと研磨体とで洗浄研磨しながらブラシロールの回転で搬送するようにした農作物洗浄研磨装置において、隣接する一対のブラシロールのブラシ毛の全部又は一部を対向部分で重なり合う長さとし、しかも同各ブラシ毛同士が当たらないように互い違いとなる位置に植毛し、農作物の表面にブラシ毛が深く届くようにして農作物の表面を隅々まで洗浄研磨できるようにしたことを特徴とする農作物洗浄研磨装置
2) 農作物の根部が送られてくる位置のブラシロールのブラシ毛を互い違いに重なり合う長さにした前記1)記載の農作物洗浄研磨装置
3) ブラシロールの長手方向両端側に位置するブラシ毛を互い違いに重なり合う長さにした前記1)記載の農作物洗浄研磨装置
4) 上方の研磨体がスポンジ又はブラシで構成されたものである前記1)〜3)いずれか記載の農作物洗浄研磨装置
5) 濡水手段が、ブラシロールの下方に貯水した容器を各ブラシロールの一部が浸漬するように設けたものである前記1)〜4)いずれか記載の農作物洗浄研磨装置
にある。
【0006】
【作用】
本発明によれば、隣接する一対のブラシロールのブラシ毛が対向部分で重なり合う長さで他のブラシ毛より長いから、農作物の根部等外径が狭幅な部分や変形した部分にブラシ毛が確実に深く届き、洗い残しすることなく隅々まで充分に洗浄研磨される。しかも、ブラシ毛同士は当たらないように互い違いに植毛したから、ブラシロールの回転時にブラシ毛同士が直接接触し難くなり、抵抗及び負荷が軽減される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のブラシロールのブラシ毛は、大根用としてはその根部が送られてくる領域で重なり合う長さにし、他の領域は従来通り接触するか又はしない程度の均等の長さにし、サツマ芋等の長物でない場合は、ブラシロールの長手方向両端側に位置するブラシ毛を互い違いに重なり合う長さにし、他の領域を従来通りの長さにするとよい。研磨体は平板でも良いが、スポンジやブラシで構成すると各ブラシロールと相まって農作物の表面を効果的に洗浄研磨できる。
【0008】
濡水手段としては、貯水した容器に各ブラシロールのおよそ下半分を浸漬させてブラシロールの回転で水を撥ね上げるようにした構成が低コストで一般的であるが、農作物の上方や側面、あるいは下方から直接散水して農作物やブラシロールを濡らす散水機構を設けてもよい。本発明の農作物洗浄研磨装置は、主として大根や人参等の長物の農作物に適するが、その他芋類、果物等にも十分応用可能である。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【0009】
【実施例】
図1〜10に示す実施例は、大根を洗浄研磨する装置に本発明を適用した例である。図1は実施例の農作物洗浄研磨装置の右側面図、図2は実施例の農作物洗浄研磨装置の左側面図、図3は実施例の農作物洗浄研磨装置の正面図、図4は実施例の農作物洗浄研磨装置の背面図、図5は実施例のブラシロール群の側面図、図6は実施例のブラシロール群の平面図、図7,8は実施例の農作物の洗浄状態を示す説明図、図9は図8のA−A断面図、図10は図8のB−B断面図である。
【0010】
図中、1は機体、1aはフレーム、1bはスポンジを吊設する吊設体、1cは吊設体を上方に開放自在に軸支する蝶番、1dはスポンジを下方に付勢して農作物の大きさや形状に応じて上下動させるバネ、2は容器、2aは排水口、3は第1ブラシロール、3aは回転軸、3bはブラシ毛、4は第2ブラシロール、4aは回転軸、4bは大ブラシ毛、4cは小ブラシ毛、5はスポンジからなる研磨体、6はモータ、6aは出力軸、6b,6cはチェーン、7は投入台、8はシュート、9はキャスター、10は水ハネを防止するカバー、Dは農作物大根、Wは水である。
【0011】
図1〜4に示すように、機体1に排水口2aを下面に備えた容器2を設けるとともにその上方の前後端に第1ブラシロール3を、第1ブラシロール3間に第2ブラシロール4を6体それぞれ軸支し、それら上方に各ブラシロールの形状に合わせて下面を湾曲状に形成したスポンジからなる研磨体5を吊設体1bで上方に開放自在に軸支し、下方のフレーム1aに取り付けたモータ6の出力軸6aと第1及び第2ブラシロール3,4の回転軸3a,4aの軸端同士にそれぞれチェーン6bを張り渡している。
【0012】
図5,6に示すように、各第2ブラシロール4の回転軸の農作物Dの根部側が送られてくる部分に隣接する一対の第2ブラシロール4の対向するブラシ毛同士が50mm重なり合う長さの17mmピッチの大ブラシ毛4bを互い違いに植毛して外径187mmとし(A部分)、他の部分に対向するブラシ毛同士が接触しない長さの12mmピッチの小ブラシ毛4cを植毛して外径137mmとしている(B部分)。
【0013】
本実施例では、モータ6を作動させて第1及び第2ブラシロール3,4を回転させ、投入台7に農作物Dを第1ブラシロール3の長手方向に沿って並行に載置すると、図7(a)〜(c)に示すように農作物Dが第1及び第2ブラシロール3,4の回転力により同ロールと逆方向に転動しながらシュート8側に搬送され、この第1及び第2ブラシロール3,4と研磨体5の上下からの摩擦力で農作物Dの表面を研磨し、撥ね上げられた水Wで汚れを洗い流して洗浄される。
【0014】
図8,9に示すように、農作物Dの葉側は外径が太いため小ブラシ毛4cでも届き充分に洗浄研磨される。農作物Dの根側は葉側より外径が狭幅であるから、小ブラシ毛4cでは届かず洗い残しが生じることがある。しかし、根側に位置する大ブラシ毛4bを大径としているから、農作物Dの表面にブラシが確実に深く届き、洗い残しすることなく隅々まで充分に洗浄研磨される。しかも大ブラシ毛4bの対向するブラシ毛同士を当たらないように互い違いに植毛させたから、回転時にブラシ毛同士が直接接触し難くなり、回転の抵抗及びモータ6の負荷が軽減される。
【0015】
図11に示すのは、第2ブラシロールの回転軸の長手方向全周に渡って大ブラシ毛を植毛した実施例の他の例である。図11は実施例の他の例のブラシロール群の平面図である。
【0016】
実施例の他の例では、図11のA部分に示すように第2ブラシロール4の回転軸4aの長手方向全周に渡って大ブラシ毛4bを対向部分で当たらないように互い違いに植毛したから、農作物が長手方向に渡って通常より細幅又は変形していても、大ブラシ毛4bが全周に確実に深く届き、実施例と比較して洗い残しがより少ない。その他、符号、構成は実施例と同じである。
【0017】
図12,13に示すのは、第2ブラシロールの回転軸の長手方向両端部に大ブラシ毛を植毛した実施例の他の例である。図12,13は実施例の他の例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。図中、Pは農作物(サツマ芋)である。
【0018】
図12に示す実施例の他の例は、両端部の大ブラシ毛4bを中央部の小ブラシ毛4cより長幅に植毛し、サツマ芋等の農作物Pに適するように構成している。図13に示す実施例の他の例は、両端部の大ブラシ毛4bを中央部の小ブラシ毛4cより短幅に植毛し、長さの短い大根等の農作物Dに適するように構成している。その他、符号、構成、作用は実施例と同じである。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば農作物の根部や変形した部分にブラシが確実に深く届くようにして農作物の表面を隅々まで充分に洗浄研磨し得る農作物洗浄研磨装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の農作物の洗浄研磨装置の右側面図である。
【図2】実施例の農作物洗浄研磨装置の左側面図である。
【図3】実施例の農作物洗浄研磨装置の正面図である。
【図4】実施例の農作物洗浄研磨装置の背面図である。
【図5】実施例のブラシロール群の側面図である。
【図6】実施例のブラシロール群の平面図である。
【図7】実施例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。
【図8】実施例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】図8のB−B断面図である。
【図11】実施例の他の例のブラシロール群の平面図である。
【図12】実施例の他の例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。
【図13】実施例の他の例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機体
1a フレーム
1b 吊設体
1c 蝶番
1d バネ
2 容器
2a 排水口
3 第1ブラシロール
3a 回転軸
3b ブラシ毛
4 第2ブラシロール
4a 回転軸
4b 大ブラシ毛
4c 小ブラシ毛
5 研磨体
6 モータ
6a 出力軸
6b チェーン
7 投入台
8 シュート
9 キャスター
10 カバー
D,P 農作物
W 水
【発明の属する技術分野】
本発明は、大根や人参,芋類の農作物を連続的に洗浄研磨しながら搬送する農作物洗浄研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の農作物洗浄研磨装置は、貯水した容器に複数本のブラシロールを所定間隔おいて一部が貯水に浸漬するように並設し、ブラシロールの上方に農作物をブラシロールと挟持するスポンジやブラシからなる研磨体を所定高さに設け、ブラシロールと研磨体の間に農作物を配置し、各ブラシロールを回転させて農作物を洗浄研磨しながら搬送できるようにした構成が一般的である。
【0003】
ところで、前記構成の各ブラシロールのブラシ毛の長さは、隣接するブラシロールの対向部分で接触するか又はしない程度の均等な長さであるため、農作物の根部等外径が狭幅な部分や変形した部分にはブラシ毛が届き難くなり、洗い残しが発生して洗浄研磨が不充分となる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、農作物の根部や変形した部分にブラシ毛が深く届くようにして農作物の表面を隅々まで充分に洗浄研磨できるようにした農作物洗浄研磨装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 回転軸の外周にブラシ毛が植毛された複数本のブラシロールを所定間隔おいて並設し、同ブラシロールの上方に研磨体をブラシロールと所定間隔おいて設け、各ブラシロールを水に濡らす濡水手段を設け、各ブラシロールを農作物の送り方向に回転させる駆動手段を設け、農作物の表面を各ブラシロールと研磨体とで洗浄研磨しながらブラシロールの回転で搬送するようにした農作物洗浄研磨装置において、隣接する一対のブラシロールのブラシ毛の全部又は一部を対向部分で重なり合う長さとし、しかも同各ブラシ毛同士が当たらないように互い違いとなる位置に植毛し、農作物の表面にブラシ毛が深く届くようにして農作物の表面を隅々まで洗浄研磨できるようにしたことを特徴とする農作物洗浄研磨装置
2) 農作物の根部が送られてくる位置のブラシロールのブラシ毛を互い違いに重なり合う長さにした前記1)記載の農作物洗浄研磨装置
3) ブラシロールの長手方向両端側に位置するブラシ毛を互い違いに重なり合う長さにした前記1)記載の農作物洗浄研磨装置
4) 上方の研磨体がスポンジ又はブラシで構成されたものである前記1)〜3)いずれか記載の農作物洗浄研磨装置
5) 濡水手段が、ブラシロールの下方に貯水した容器を各ブラシロールの一部が浸漬するように設けたものである前記1)〜4)いずれか記載の農作物洗浄研磨装置
にある。
【0006】
【作用】
本発明によれば、隣接する一対のブラシロールのブラシ毛が対向部分で重なり合う長さで他のブラシ毛より長いから、農作物の根部等外径が狭幅な部分や変形した部分にブラシ毛が確実に深く届き、洗い残しすることなく隅々まで充分に洗浄研磨される。しかも、ブラシ毛同士は当たらないように互い違いに植毛したから、ブラシロールの回転時にブラシ毛同士が直接接触し難くなり、抵抗及び負荷が軽減される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のブラシロールのブラシ毛は、大根用としてはその根部が送られてくる領域で重なり合う長さにし、他の領域は従来通り接触するか又はしない程度の均等の長さにし、サツマ芋等の長物でない場合は、ブラシロールの長手方向両端側に位置するブラシ毛を互い違いに重なり合う長さにし、他の領域を従来通りの長さにするとよい。研磨体は平板でも良いが、スポンジやブラシで構成すると各ブラシロールと相まって農作物の表面を効果的に洗浄研磨できる。
【0008】
濡水手段としては、貯水した容器に各ブラシロールのおよそ下半分を浸漬させてブラシロールの回転で水を撥ね上げるようにした構成が低コストで一般的であるが、農作物の上方や側面、あるいは下方から直接散水して農作物やブラシロールを濡らす散水機構を設けてもよい。本発明の農作物洗浄研磨装置は、主として大根や人参等の長物の農作物に適するが、その他芋類、果物等にも十分応用可能である。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【0009】
【実施例】
図1〜10に示す実施例は、大根を洗浄研磨する装置に本発明を適用した例である。図1は実施例の農作物洗浄研磨装置の右側面図、図2は実施例の農作物洗浄研磨装置の左側面図、図3は実施例の農作物洗浄研磨装置の正面図、図4は実施例の農作物洗浄研磨装置の背面図、図5は実施例のブラシロール群の側面図、図6は実施例のブラシロール群の平面図、図7,8は実施例の農作物の洗浄状態を示す説明図、図9は図8のA−A断面図、図10は図8のB−B断面図である。
【0010】
図中、1は機体、1aはフレーム、1bはスポンジを吊設する吊設体、1cは吊設体を上方に開放自在に軸支する蝶番、1dはスポンジを下方に付勢して農作物の大きさや形状に応じて上下動させるバネ、2は容器、2aは排水口、3は第1ブラシロール、3aは回転軸、3bはブラシ毛、4は第2ブラシロール、4aは回転軸、4bは大ブラシ毛、4cは小ブラシ毛、5はスポンジからなる研磨体、6はモータ、6aは出力軸、6b,6cはチェーン、7は投入台、8はシュート、9はキャスター、10は水ハネを防止するカバー、Dは農作物大根、Wは水である。
【0011】
図1〜4に示すように、機体1に排水口2aを下面に備えた容器2を設けるとともにその上方の前後端に第1ブラシロール3を、第1ブラシロール3間に第2ブラシロール4を6体それぞれ軸支し、それら上方に各ブラシロールの形状に合わせて下面を湾曲状に形成したスポンジからなる研磨体5を吊設体1bで上方に開放自在に軸支し、下方のフレーム1aに取り付けたモータ6の出力軸6aと第1及び第2ブラシロール3,4の回転軸3a,4aの軸端同士にそれぞれチェーン6bを張り渡している。
【0012】
図5,6に示すように、各第2ブラシロール4の回転軸の農作物Dの根部側が送られてくる部分に隣接する一対の第2ブラシロール4の対向するブラシ毛同士が50mm重なり合う長さの17mmピッチの大ブラシ毛4bを互い違いに植毛して外径187mmとし(A部分)、他の部分に対向するブラシ毛同士が接触しない長さの12mmピッチの小ブラシ毛4cを植毛して外径137mmとしている(B部分)。
【0013】
本実施例では、モータ6を作動させて第1及び第2ブラシロール3,4を回転させ、投入台7に農作物Dを第1ブラシロール3の長手方向に沿って並行に載置すると、図7(a)〜(c)に示すように農作物Dが第1及び第2ブラシロール3,4の回転力により同ロールと逆方向に転動しながらシュート8側に搬送され、この第1及び第2ブラシロール3,4と研磨体5の上下からの摩擦力で農作物Dの表面を研磨し、撥ね上げられた水Wで汚れを洗い流して洗浄される。
【0014】
図8,9に示すように、農作物Dの葉側は外径が太いため小ブラシ毛4cでも届き充分に洗浄研磨される。農作物Dの根側は葉側より外径が狭幅であるから、小ブラシ毛4cでは届かず洗い残しが生じることがある。しかし、根側に位置する大ブラシ毛4bを大径としているから、農作物Dの表面にブラシが確実に深く届き、洗い残しすることなく隅々まで充分に洗浄研磨される。しかも大ブラシ毛4bの対向するブラシ毛同士を当たらないように互い違いに植毛させたから、回転時にブラシ毛同士が直接接触し難くなり、回転の抵抗及びモータ6の負荷が軽減される。
【0015】
図11に示すのは、第2ブラシロールの回転軸の長手方向全周に渡って大ブラシ毛を植毛した実施例の他の例である。図11は実施例の他の例のブラシロール群の平面図である。
【0016】
実施例の他の例では、図11のA部分に示すように第2ブラシロール4の回転軸4aの長手方向全周に渡って大ブラシ毛4bを対向部分で当たらないように互い違いに植毛したから、農作物が長手方向に渡って通常より細幅又は変形していても、大ブラシ毛4bが全周に確実に深く届き、実施例と比較して洗い残しがより少ない。その他、符号、構成は実施例と同じである。
【0017】
図12,13に示すのは、第2ブラシロールの回転軸の長手方向両端部に大ブラシ毛を植毛した実施例の他の例である。図12,13は実施例の他の例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。図中、Pは農作物(サツマ芋)である。
【0018】
図12に示す実施例の他の例は、両端部の大ブラシ毛4bを中央部の小ブラシ毛4cより長幅に植毛し、サツマ芋等の農作物Pに適するように構成している。図13に示す実施例の他の例は、両端部の大ブラシ毛4bを中央部の小ブラシ毛4cより短幅に植毛し、長さの短い大根等の農作物Dに適するように構成している。その他、符号、構成、作用は実施例と同じである。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば農作物の根部や変形した部分にブラシが確実に深く届くようにして農作物の表面を隅々まで充分に洗浄研磨し得る農作物洗浄研磨装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の農作物の洗浄研磨装置の右側面図である。
【図2】実施例の農作物洗浄研磨装置の左側面図である。
【図3】実施例の農作物洗浄研磨装置の正面図である。
【図4】実施例の農作物洗浄研磨装置の背面図である。
【図5】実施例のブラシロール群の側面図である。
【図6】実施例のブラシロール群の平面図である。
【図7】実施例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。
【図8】実施例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】図8のB−B断面図である。
【図11】実施例の他の例のブラシロール群の平面図である。
【図12】実施例の他の例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。
【図13】実施例の他の例の農作物の洗浄状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機体
1a フレーム
1b 吊設体
1c 蝶番
1d バネ
2 容器
2a 排水口
3 第1ブラシロール
3a 回転軸
3b ブラシ毛
4 第2ブラシロール
4a 回転軸
4b 大ブラシ毛
4c 小ブラシ毛
5 研磨体
6 モータ
6a 出力軸
6b チェーン
7 投入台
8 シュート
9 キャスター
10 カバー
D,P 農作物
W 水
Claims (5)
- 回転軸の外周にブラシ毛が植毛された複数本のブラシロールを所定間隔おいて並設し、同ブラシロールの上方に研磨体をブラシロールと所定間隔おいて設け、各ブラシロールを水に濡らす濡水手段を設け、各ブラシロールを農作物の送り方向に回転させる駆動手段を設け、農作物の表面を各ブラシロールと研磨体とで洗浄研磨しながらブラシロールの回転で搬送するようにした農作物洗浄研磨装置において、隣接する一対のブラシロールのブラシ毛の全部又は一部を対向部分で重なり合う長さとし、しかも同各ブラシ毛同士が当たらないように互い違いとなる位置に植毛し、農作物の表面にブラシ毛が深く届くようにして農作物の表面を隅々まで洗浄研磨できるようにしたことを特徴とする農作物洗浄研磨装置。
- 農作物の根部が送られてくる位置のブラシロールのブラシ毛を互い違いに重なり合う長さにした請求項1記載の農作物洗浄研磨装置。
- ブラシロールの長手方向両端側に位置するブラシ毛を互い違いに重なり合う長さにした請求項1記載の農作物洗浄研磨装置。
- 上方の研磨体がスポンジ又はブラシで構成されたものである請求項1〜3いずれか記載の農作物洗浄研磨装置。
- 濡水手段が、ブラシロールの下方に貯水した容器を各ブラシロールの一部が浸漬するように設けたものである請求項1〜4いずれか記載の農作物洗浄研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002271028A JP2004105062A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 農作物洗浄研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002271028A JP2004105062A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 農作物洗浄研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004105062A true JP2004105062A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32268464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002271028A Pending JP2004105062A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 農作物洗浄研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004105062A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107136529A (zh) * | 2017-03-27 | 2017-09-08 | 澜沧澳德农业开发有限公司 | 一种柠檬抛光分级机 |
CN114515823A (zh) * | 2022-01-28 | 2022-05-20 | 青岛正望新材料股份有限公司 | 一种双辊薄带连铸辊面清理方法和装置 |
-
2002
- 2002-09-18 JP JP2002271028A patent/JP2004105062A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107136529A (zh) * | 2017-03-27 | 2017-09-08 | 澜沧澳德农业开发有限公司 | 一种柠檬抛光分级机 |
CN114515823A (zh) * | 2022-01-28 | 2022-05-20 | 青岛正望新材料股份有限公司 | 一种双辊薄带连铸辊面清理方法和装置 |
CN114515823B (zh) * | 2022-01-28 | 2024-02-02 | 青岛正望新材料股份有限公司 | 一种双辊薄带连铸辊面清理方法和装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040729 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040811 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041206 |