JP2002153250A - 根菜類の皮むき装置 - Google Patents

根菜類の皮むき装置

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JP2002153250A
JP2002153250A JP2000358234A JP2000358234A JP2002153250A JP 2002153250 A JP2002153250 A JP 2002153250A JP 2000358234 A JP2000358234 A JP 2000358234A JP 2000358234 A JP2000358234 A JP 2000358234A JP 2002153250 A JP2002153250 A JP 2002153250A
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roll
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root
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Toshio Takahashi
敏夫 高橋
Takeshi Nakamura
雄志 中村
Reiji Chiba
令二 千葉
Kaoru Sakamoto
薫 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 甘藷、人参等、根菜類の皮むき効率の向上
と、装置のコストダウンを図った皮むき装置を提供す
る。 【解決手段】 長手方向Xを互いに隣接させたロール状
ブラシ2と、皮むき板3と、により端面視略U字形の根
菜類Gの反転凹部4が形成され、前記反転凹部4の上方
に、所定間隔をあけて噴射ノズル10を有する散水管9
が設けられてなり、好ましくは、前記皮むき板3が、前
記反転凹部4の一側端上部4aを形成し、また、前記皮
むき板が表面に多数の小突起17,18を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄も兼ねること
ができる甘藷、人参等、根菜類の皮むき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、根菜類の皮むき装置として、槽式
タイプの皮剥ぎ装置(特開平7−327651号公報参
照)、ブラシロールを利用した皮むき装置(特開平6−
253804号公報参照)等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮むき効率
の向上と、装置のコストダウンを図った根菜類の皮むき
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に示す本発明の根菜類の皮むき装置は、長
手方向を互いに隣接させたロール状ブラシと、皮むき板
と、により端面視略U字形の根菜類の反転凹部が形成さ
れ、該反転凹部の上方に、所定間隔をあけて噴射ノズル
を有する散水管が設けられた構成である。
【0005】この請求項1の本発明によれば、前記反転
凹部に、洗浄後、あるいは洗浄前の前記根菜類を投入
し、前記ロール状ブラシを回転駆動させることにより、
投入された前記根菜類が前記反転凹部内で反転循環させ
られる。
【0006】そして、前記根菜類の反転循環に伴い、該
根菜類が前記皮むき板に接触させられ、きわめて迅速に
前記根菜類の皮むき、あるいは洗浄を兼ねた皮むき作用
が行われ、同時散水により剥かれた皮、あるいは土等が
洗浄除去され、例えば、干しいも用等の甘藷の大量皮む
き、あるいは洗浄皮むきが迅速に行われる。また、構造
も、前記適数のロール状ブラシと前記皮むき板からな
り、シンプルであり、安価に提供できる。
【0007】請求項2に示す実施の一形態は、前記請求
項1における前記皮むき板を、前記反転凹部の一側端上
部を形成するように配置したことを特徴とする。この請
求項2の実施の一形態では、前記長手方向を互いに隣接
させた前記それぞれのロール状ブラシが、前記根菜類
を、前記反転凹部の前記皮むき板と対向する他側端上部
に搬送するように回転駆動させられる。
【0008】前記請求項2に示す実施の一形態によれ
ば、前記反転凹部に投入された前記根菜類が、前記ロー
ル状ブラシの回転駆動によって、前記反転凹部の前記皮
むき板と対向する他側端上部へ向けて次々と搬送され、
先に搬送された前記根菜類は、前記反転凹部内に投入お
よび反転させられている前記根菜類の上部を通って、前
記反転凹部の一側端上部に配置した前記皮むき板方向へ
移動循環させられ、該皮むき板に接触させられて、効率
よく皮むきが行われる。
【0009】請求項3に示す実施の一形態は、前記請求
項1又は2における前記皮むき板が、表面に多数の小突
起を有することを特徴とする。すなわち、前記皮むき板
の皮むき面の構成は、従来例の如く、摩擦面を有する研
磨材等によっても可能であるが、好ましくは、多数の小
突起、さらに好ましくは、尖鋭部を有する小突起を有す
る、いわゆる、おろし金のごとく構成することが望まし
い。
【0010】前記尖鋭部を有する小突起は、例えば、前
記皮むき板を金属で構成する場合には、板体の裏面から
尖鋭物等による多数の穴あけ、あるいは一部打ち抜き加
工を行うと同時に、表面に多数の切り起こし突起を形成
すること等により行うことができる。
【0011】また、前記皮むき板を、プラスチック材で
構成する場合には、成形、その他の加工方法により、前
記尖鋭小突起を形成することができる。なお、前記尖鋭
小突起は、整列状態ではなく、千鳥状に形成される。
【0012】前記請求項3に示す実施の一形態によれ
ば、従来例の研摩材等からなる摩擦面に比べて、皮むき
効果を一段と向上させることができる。
【0013】請求項4に示す実施の一形態は、前記請求
項1、2又は3に示す根菜類の皮むき装置において、前
記ロール状ブラシの少なくとも一部を、剛直毛ロール状
ブラシとすることを特徴とする。
【0014】前記剛直毛ロール状ブラシは、例えば、い
わゆる、ナイロンブラシ等の刷毛部を砥粒を含む合成樹
脂系接着剤で被覆させることにより構成することができ
る。その他、請求項5に記載のもののように、前記ロー
ル状ブラシの少なくとも一部に代えて、皮むき作用を奏
する多数の突起をその表面に有する回転刃ロールを備え
た構成としてもよい。
【0015】なお、前記剛直毛ロール状ブラシ又は前記
回転刃ロールは、より良好な皮むき作用を得る観点か
ら、前記反転凹部4の底部を形成するように位置せしめ
るのが望ましい。
【0016】前記請求項4及び5に示す実施の一形態に
よれば、前記皮むき板の機能に加えて、さらに、前記剛
直毛ロール状ブラシ又は前記回転刃ロールによって皮む
き効率の向上が図られるとともに、その他の部分のロー
ル状ブラシを、市販されている安価なナイロンブラシ等
とすることにより、装置のコストアップを避けることが
できる。
【0017】請求項6に示す実施の一形態は、前記請求
項1、2、3、4又は5に示す根菜類の皮むき装置にお
いて、前記反転凹部の上方に、後端部が機枠体に止着さ
れ、先端部の下面に皮むき補助板を取着した可撓性シー
トを設けたことを特徴とする。
【0018】前記請求項6に示す実施の一形態によれ
ば、前記皮むき板、さらには、前記剛直毛ロール状ブラ
シ等の皮むき機能に加えて、前記根菜類の前記皮むき板
方向への搬送循環時において、前記皮むき補助板による
皮むき機能が加えられ、さらなる皮むき効率の向上が図
られる。
【0019】請求項7に示す実施の一形態は、前記請求
項6における前記皮むき補助板が適数の小片に分割され
るとともに、それ等の間の前記可撓性シートにスリット
を入れたことを特徴とする。
【0020】この請求項7に示す実施の一形態によれ
ば、前記小片に分割された前記皮むき補助板が、前記可
撓性シートの先端部において、それぞれ独立して上下動
し、前記反転凹部に投入されて前記皮むき板方向へ搬送
循環させられる前記根菜類の上部に接触して、さらなる
皮むき効果の向上が図られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の一形態を
図面に基づいて説明する。図1は、一部切欠全体斜視
図、図2は、要部の縦断面図、図3は、皮むき板の実施
の一形態を示す一部切欠拡大斜視図、図4は、皮むき板
の他の実施の一形態を示す一部拡大断面図、図5は、皮
むき補助板部の一部拡大斜視図、図6は、ロール状ブラ
シ部の一部拡大斜視図、図7はロール状ブラシに代わる
回転刃ロールの一部拡大斜視図である。
【0022】上部を開放した直方箱状の機枠体1の内部
に、長手方向Xを互いに隣接させた適数のロール状ブラ
シ2と皮むき板3により、端面視略U字形の根菜類Gの
反転凹部4が形成される。
【0023】なお、図中、5は、皮むきを完了した前記
根菜類Gの排出部、図中、6は、前記機枠体1の四隅部
に設けられた、それぞれ高さ調整自在の支持脚であり、
下端にそれぞれキャスター7を有する。
【0024】図面実施の一形態では、前記反転凹部4
は、一側方から略J字形に配置された前記適数のロール
状ブラシ2の他側端上部に連続するように、前記皮むき
板3が配置されて、全体として端面視略U字形に形成さ
れている。すなわち、前記適数のロール状ブラシ2及び
前記皮むき板3の両端が、前記直方箱状の機枠体1の両
端面8に支持されて、前記反転凹部4が形成されてい
る。
【0025】さらに、該反転凹部4の上方には、前記適
数のロール状ブラシ2と同方向XーXに、所定間隔をあ
けて噴射ノズル10を有し、ホース9aを介して図示し
ない水源に接続された散水管9が設けられ、前記噴射ノ
ズル10が、前記反転凹部4内に投入された前記根菜類
Gに向けられる。
【0026】次に、前記適数のロール状ブラシ2につい
て述べる。本発明では、前記皮むき板3を設けて皮むき
を行うため、前記適数のロール状ブラシ2は、市販され
ている安価な、いわゆる、ナイロンブラシで足りる。図
面実施の一形態では、図6に示すように、前記適数のロ
ール状ブラシ2は、束ねられた剛直毛状の刷毛部2aを
有し、該刷毛部2aの可撓性が適度に抑えられ、前記根
菜類Gの反転及び搬送等が効率よく行われるように構成
されている。
【0027】その他、更にコストダウンを図るため、前
記ロール状ブラシ2に代えて、図7に示すように、薄ス
テンレス鋼板に矩形小突起18を切り起こし形成した皮
むき板3を、木ロール等の表面に巻回し、その突き当て
部3aを溶着した回転刃ロール22も使用できる。
【0028】つぎに、前記適数のロール状ブラシ2の回
転駆動機構について述べる。前記適数のロール状ブラシ
2は、そのそれぞれの中心軸11の両端が、前記直方箱
状の機枠体1の前記両端面8にそれぞれ支持され、前記
機枠体1の前記排出部5と反対側の前記端面8に支持及
び突出させられたそれぞれの中心軸11に、それぞれ歯
車12が固着され、該それぞれの歯車12が、電動モー
タ13により同方向Yに回転させられる構成になってい
る。
【0029】図面実施の一形態では、前記それぞれの歯
車12を囲むごとく、前記それぞれの歯車12の外側に
巻掛されたローラーチェーン14に、前記電動モータ1
3で変速機30を介して駆動される原動歯車15を噛み
合わせて、前記それぞれのロール状ブラシ2を一体的に
前記同方向Yに回転駆動させる構造を採用している。図
中、16は、テンション歯車、16aは、テンションス
プリングである。
【0030】つぎに、皮むき板3について述べる。図3
には、前記皮むき板3の表面に、前記根菜類Gとの摩擦
面3bとして、バーリング加工により円形の多数の切り
起こし小突起17を形成した例が示されている。また、
図4には、前記皮むき板3のの表面に、多数の矩形小片
18を切り起こし形成した例が示されている。その他、
いわゆるおろし金状の尖鋭な切り起こし小突起を形成し
てもよい。
【0031】図中、19は、前記反転凹部4の上方に、
該反転凹部4の大半を覆うように設けられた可撓性シー
トであり、その後端部19aが、前記機枠体1、すなわ
ち、該機枠体1の上部の開放部に設けられた一部蓋部材
1aに止着され、先端部19bが、前記皮むき板3の近
くまで延長され、前記先端部19bの下面に、皮むき補
助板20が、適当な手段により分離しないように取着さ
れている。
【0032】なお、前記可撓性シート19は、好ましく
は、前記反転凹部4内を透視できるように透明素材で構
成され、さらに適宜の弛みを持たせて、前記先端部19
b側の除き、その両端が前記機枠体1側に止着され、皮
むき作業時における噴射水の外部への跳ね飛びを防止す
る機能をも有する。
【0033】さらに、図面実施の一形態では、前記皮む
き補助板20が小片に分割され、且つその間の前記可撓
性シート19の前記先端部19bにスリット19cが入
れられている。したがって、前記小片に分割された前記
皮むき補助板20のそれぞれは独立して上下動し、前記
反転凹部4に投入、反転させられている前記根菜類Gの
上部において、前記皮むき板3方向へ搬送循環させられ
る前記根菜類Gに上側から接触して皮むき機能を発揮す
る。
【0034】なお、前記反転凹部4の下方は、排出口3
1として開放されており、必要に応じて、剥かれた皮の
収集部及び排水処理部が構成される。
【0035】前記構成の根菜類の皮むき装置は、前記そ
れぞれの支持脚6の高さを調節し、例えば、皮むきを完
了した前記根菜類Gの排出部5側を、少し低く傾斜させ
て設置し、前記反転凹部4に前記根菜類Gを投入し、前
記ロール状ブラシ2を、図2に矢印Yで示す方向に回転
駆動させればよい。
【0036】その結果、投入された前記根菜類Gは、前
記ロール状ブラシ2の前記方向Yへの回転駆動によっ
て、反転させられながら、前記皮むき板3と対向する方
向の上部へ次々と搬送され、先に搬送された前記根菜類
Gは、前記反転凹部4内に投入及び反転させられている
他の前記根菜類Gの上部を通って、前記皮むき板3に接
触させられ、効率よく皮むきが行われる。
【0037】また、前記請求項4に示す実施の一形態に
よれば、前記皮むきに加えて、さらに前記反転凹部4内
において剛直毛ロール状ブラシ2aによる皮むきが行わ
れ、さらにまた、前記請求項5及び6に示す実施の一形
態によれば、前記皮むき補助板20による皮むき作用が
加えられ、皮むき効率の一層の向上が図られる。
【0038】
【発明の効果】前記本発明の根菜類の皮むき装置によれ
ば、皮むき効率の向上を図ることができるとともに、従
来のこの種装置に比べてコストダウンが可能である効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る根菜類の皮むき装
置の一部切欠全体斜視図である。
【図2】図1に示す根菜類の皮むき装置の要部の縦断面
図である。
【図3】図1に示す根菜類の皮むき装置の皮むき板の実
施の一形態を示す一部切欠拡大斜視図である。
【図4】皮むき装置の皮むき板の他の実施の一形態を湿
す一部拡大断面図である。
【図5】図1に示す根菜類の皮むき装置の皮むき補助板
部の要部拡大斜視図である。
【図6】図1に示す根菜類の皮むき装置のロール状ブラ
シ部の要部拡大斜視図である。
【図7】図6に示すロール状ブラシに代わる回転刃ロー
ルの要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 機枠体 2,2a ロール状ブラシ(剛直毛ロール状ブラシ) 3 皮むき板 4 反転凹部 4a (反転凹部の)一側端上部 9 散水管 10 噴射ノズル 17,18 小突起 19 可撓性シート 19a (可撓性シートの)後端部 19b (可撓性シートの)先端部 19c (可撓性シートの)スリット 20 皮むき補助板 X 長手方向 G 根菜類
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月6日(2000.12.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
フロントページの続き (72)発明者 千葉 令二 東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式 会社共立内 (72)発明者 坂本 薫 東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式 会社共立内 Fターム(参考) 4B061 AA02 BA02 CB02 CB13 CB14 CB18 CB23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向(X)を互いに隣接させたロー
    ル状ブラシ(2)と、皮むき板(3)と、により端面視
    略U字形の根菜類(G)の反転凹部(4)が形成され、
    該反転凹部(4)の上方に、所定間隔をあけて噴射ノズ
    ル(10)を有する散水管(9)が設けられてなること
    を特徴とする根菜類の皮むき装置。
  2. 【請求項2】 前記皮むき板(3)が、前記反転凹部
    (4)の一側端上部(4a)を形成してなる請求項1に
    記載の根菜類の皮むき装置。
  3. 【請求項3】 前記皮むき板(3)が、表面に多数の小
    突起(17,18)を有することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の根菜類の皮むき装置。
  4. 【請求項4】 前記ロール状ブラシの少なくとも一部
    を、剛直毛ロール状ブラシ(2a)としたことを特徴と
    する請求項1、2又は3に記載の根菜類の皮むき装置。
  5. 【請求項5】 前記ロール状ブラシの少なくとも一部に
    代えて、皮むき作用を奏する多数の突起(18)をその
    表面に有する回転刃ロール(22)を備えたことを特徴
    とする請求項1、2又は3に記載の根菜類の皮むき装
    置。
  6. 【請求項6】 前記反転凹部(4)の上方に、後端部
    (19a)が機枠体(1)に止着され、先端部(19
    b)の下面に皮むき補助板(20)を取着した可撓性シ
    ート(19)を設けたことを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5に記載の根菜類の皮むき装置。
  7. 【請求項7】 前記皮むき補助板(20)が、小片に分
    割され、且つその間の前記可撓性シート(19)にスリ
    ット(19c)が入れられてなることを特徴とする請求
    項6に記載の根菜類の皮むき装置。
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