JP2004104630A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信される電波の強度の判断が容易に可能である情報処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】無線モジュール11はアンテナ5と接続されており、このアンテナ5を介して受信した電波の強度の検出を行なっている。この検出された電波の強度がコントローラ12に入力される。またコントローラ12に設けられるレジスタ12aに、LED9の色変化、点灯、点滅等の制御を行なうためのテーブルを準備する。LED9の発光状態は、コントローラ12から出力される受信電波強度に対応したLED発光状態変化制御信号に基づき変化する。
【選択図】 図2
【解決手段】無線モジュール11はアンテナ5と接続されており、このアンテナ5を介して受信した電波の強度の検出を行なっている。この検出された電波の強度がコントローラ12に入力される。またコントローラ12に設けられるレジスタ12aに、LED9の色変化、点灯、点滅等の制御を行なうためのテーブルを準備する。LED9の発光状態は、コントローラ12から出力される受信電波強度に対応したLED発光状態変化制御信号に基づき変化する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置に関し、特に無線モジュールを装備した情報処理装置における受信電波強度表示機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の無線情報処理装置は、LCD(Liquid Crystal Display)上に受信電波強度を通知する専用アイコンを備えている。使用者は、この専用アイコンの表示変化によって受信した電波の強弱、つまり無線接続レベル状況を認識している。
【0003】
しかし、パーソナルコンピュータ等を含む情報処理装置に装備される無線モジュール(例えば無線LAN、Bluetooth等)は、この無線モジュールの電源のオン/オフ状況を通知するLED、もしくは無線の接続中を通知するLEDしか装備していない。
【0004】
従って、無線モジュールを装備する情報処理装置がLCD上の専用アイコンによる受信電波強度通知機能を有していない場合、使用者は受信電波強度を確認することが困難である。また、無線モジュールを装備した情報処理装置がLCD上の専用アイコンを有している場合でも、このLCDを使用していない状態であれば、専用アイコンも使用不可能であるため、使用者は受信電波強度を確認することが困難である。上記構成においては、情報処理装置を使用する場所における受信電波の強度を認識することが困難である、という問題があった。受信状態を検出するための受信状態検出手段と受信状態劣化報知手段とを具備し、この受信状態劣化報知手段を用いて、受信状態検出手段で検出された受信状態が予め設定された所定の閾値よりも劣化した場合に、その旨をLCDに報知するものもある(特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−30011号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような文献1に記載の情報処理装置において、受信電波状態を受信圏内、受信圏外としてLCDに報知しているため、上述したようにLCDが未使用状態である場合は、受信電波強度を認識することが困難である。
【0007】
そこで本発明は上記問題を鑑みて、受信される電波の強度を容易に認識可能である情報処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置では、本体と、本体に設けられ、電波を受信可能な受信部と、受信部で受信された電波の状態を検出する検出部と、検出部で検出された前記電波の状態に基づき発光する発光体とを具備することを特徴とする。
【0009】
上記の構成により、受信される電波の強度の判断が容易に可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を、パーソナルコンピュータ(情報処理装置)に適用して説明する。
【0011】
図1は本発明における情報処理装置1を表す斜視図である。情報処理装置1は表示部4と本体6とで構成されており、本体6の上面に入力部3が設けられている。この入力部3は例えばキーボードである。入力部3を用いて入力されたデータが表示部4に設けられたLCD2に表示される。さらに電波を受信するためにアンテナ5が表示部4に設けられる。このアンテナ5は情報処理装置1内部又は情報処理装置1外部のいずれに設けてもよい。また、情報処理装置1に拡張スロット等が備わっているなら、このアンテナ5は情報処理装置1に予め設けておく必要がなく、アンテナ機能を内蔵した拡張カード等を情報処理装置1に装着することによりアンテナ5を設けてもよい。本体電源スイッチ7は本体6の側部などの操作しやすい箇所に設ける。この本体電源スイッチ7をオンにすると受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給される。電波強度確認スイッチ(操作部)8は、本体電源スイッチ7をオンにしない状態時において、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群の電源をオン/オフするスイッチである。LED9は表示部4を閉じてもその発光状態を認識することが可能である箇所に設けられる。このLED9には互いに色の異なる複数のLED発光素子が内蔵されている。なおLED9の代わりに、発光状態が変化する他の発光体を用いても良い。本発明における情報処理装置1の本体電源スイッチ7もしくは電波強度確認スイッチ8をオンにして、受信電波強度表示が開始されると、この受信電波強度に基いて、後述する制御方法によりLED9の発光状態が制御される。
【0012】
図2は本発明におけるハードウェアのシステムブロック図である。CPU10はこのシステム全体を制御するものである。CPU10は無線モジュール11、コントローラ12、メモリ13、グラフィックスコントローラ16それぞれと結ばれている。無線モジュール11はアンテナ5と接続されており、このアンテナ5を介して受信した電波の強度の検出を行なっている。コントローラ12はパワーサプライコントローラ(以下PSCと称す。)14と共同して、主に情報処理装置1の電源状態の管理を行う。このコントローラ12及びPSC14には本体電源スイッチ7がオフされて、停止状態もしくはスリープ状態(ハイバネーション状態またはサスペンド状態。)へ移行しても、情報処理装置1に装着されているAC電源もしくはバッテリから動作電力が供給される。なお、ハイバネーション状態は情報処理装置の電源をオフにする直前の状態を内蔵されたハードディスク上に保存している状態であり、またサスペンド状態は情報処理装置の電源をオフにする直前の状態を保存している状態である。コントローラ12には本体電源スイッチ7及び電波強度確認スイッチ8が接続されている。この電波強度確認スイッチ8がオンにされると、本体電源スイッチ7がオンされていない状態で、PSC14は、少なくとも無線モジュール11、コントローラ12、LED9に電力を供給する。またコントローラ12に設けられるレジスタ12aに、LED9の色変化、点灯、点滅等の制御を行なうためのテーブルを準備する。LED9の発光状態は、コントローラ12から出力される受信電波強度に対応したLED発光状態変化制御信号に基づき変化する。さらにコントローラ12は入力部コントローラ15と接続されており、この入力部コントローラ15は入力部3を制御している。
CPU10と接続されているメモリ13は、このシステムの主記憶として使用されるものであり、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及びアプリケーションプログラムによって作成されたデータ等が格納される。メモリ13と同様、CPU10と接続されているグラフィックコントローラ16は、LCD2と接続されており、このLCD2を制御している。
【0013】
図3は無線モジュール11内部のシステムブロック図である。電波送受信部17はアンテナ5を介して、通信相手情報処理装置から送信される電波を受信する受信部と、送信用の信号をアンテナ5へ供給する送信部とで構成される。受信電波強度検出部18は電波送受信部17から出力される受信電波の強度を電圧値として検出する。受信電波強度レベル判定部19には受信電波強度検出部18で検出された受信電波の強度(電圧値)が入力され、その受信電波の強度の値に基いてレベル付けが行なわれる。このレベル付けは、受信電波の強度の値と受信電波強度レベル判定部19に予め設定されている閾値とを比較することで行なわれる。受信電波強度レベル判定部19にてレベル付けされた受信電波強度レベル値はコントローラ12に入力される。
【0014】
図4は無線モジュール11、コントローラ12、LED9およびメモリ13との関係を示した図である。無線モジュール11からコントローラ12へ受信電波強度のレベル値が入力される。コントローラ12に設けられるレジスタ12a上でLED9の発光状態を制御する信号に変換される。この信号はスイッチ部(以下SW部と称す。)12bに入力される。SW部12bは信号線21に設けられたスイッチ21a、信号線22に設けられたスイッチ22aおよび信号線23に設けられたスイッチ23aを有する。またSW部12bはレジスタ12aと信号線20で接続されている。この信号線20は、LED9の点滅の制御を行なう。コントローラ12からLED9へLED9の発光状態を制御する信号が入力される。LED9は赤色LED素子24、青色LED素子25および緑色LED素子26のように互いに異なる色を発色するLED素子を有する。赤色LED素子24はレジスタ12aと信号線21を用いて接続され、青色LED素子25はレジスタ12aと信号線22を用いて接続され、緑色LED素子26はレジスタ12aとレジスタ12aと信号線23を用いて接続される。赤色LED素子24はスイッチ21aをオン/オフすることで発光状態が制御され、青色LED素子25はスイッチ22aをオン/オフすることで発光状態が制御され、緑色LED素子はスイッチ23aをオン/オフすることで発光状態が制御される。LED9の発光色はこれら赤色LED素子24、青色LED素子25および緑色LED26の発光色を組み合わせて生成される。以下、これらのLED素子の発色の組み合わせにより取り得るLED9の発色の例を述べる。スイッチ21aのみをオンにして赤色LED素子24を発色させLED9は赤色を発色、スイッチ22aのみをオンにして青色LED素子25を発色させLED9は青を発色、スイッチ23aのみをオンにして緑色LED素子26を発色させLED9は緑を発色、スイッチ21aとスイッチ22aとをオンにして赤色LED素子24と青色LED素子25を発色させLED9は紫を発色、スイッチ22aとスイッチ23aとをオンにして青色LED素子25と緑色LED素子26を発色させLED9は水色を発色、スイッチ21aとスイッチ23aとをオンにして赤色LED素子24と緑色LED素子を発色させLED9は黄を発色、スイッチ21aとスイッチ22aとスイッチ23aとをオンにして赤色LED素子24と青色LED素子25と緑色LED素子26を発色させLED9は白を発色、という具合である。上記で説明したLED9の発光状態の設定は、これらを設定するアプリケーションをメモリ13に設けておくことにより、使用者の好みに基づいた設定を行なうことも可能である。図5、図6および図7を参照して、LED9の発光状態を設定するアプリケーションの説明を行なう。
【0015】
図5はLED9の発光状態を設定するアプリケーションの初期設定画面である。アプリケーションの設定画面はテーブルで表示される。このテーブルは受信電波強度レベル値T1とLED発光状態T2とを対応づけて構成されている。受信電波強度レベル値T1はレベル1からレベル7まで受信電波の強度に基いてレベル分けがなされている。それぞれの受信電波強度レベル値T1に対し、使用者の好みに基づいたLED発光状態T2を設定できる。
【0016】
図6はLED9の発光状態を設定するアプリケーションの設定画面例1である。図5と図6を比較すると、図6の受信電波強度レベル値T1に対応するLED発光状態T2の値が変更されている。このように、アプリケーションを用いてユーザの好みに基づいて、LED発光状態T2を変更することが可能である。
【0017】
図7はLED9の発光状態を設定するアプリケーションの設定画面例2である。図5および図6を用いてLED発光状態T2の設定内容が「発光色の点灯状態」である場合を示したが、図7で示すようにLED発光状態T2の設定内容を「発光色の点灯状態」と「発光色の点滅状態」の両方を用いて設定することも可能である。このように点灯と点滅を組み合わせてLED発光状態T2の設定を行なうと、同じ発光色を用いて、複数の受信電波強度レベルを使用者に通知することが可能となる。
【0018】
図8はコントローラ12のレジスタ12aの詳細を示す図である。レジスタ12a上に発光色設定テーブル28、点灯点滅設定テーブル29および発光状態設定テーブル30が設けられる。発光色設定テーブル28および点灯点滅設定テーブル29はこれらのテーブルの内容が変更不可能であるように設けられている。また発光色設定テーブル28および点灯点滅設定テーブル29は発光状態設定テーブル30の内容を変更する時に用いられる。発光状態設定テーブル30は受信電波強度のレベル値に基づいてLED9の発光状態を変化させるテーブルである。この発光状態設定テーブル30は、発光色設定テーブル28、点灯点滅設定テーブル29およびメモリ13に設けられたアプリケーション27の設定変更内容に基づいて、テーブルの内容が変更可能であるように設けられている。発光状態設定テーブル30には予め初期設定内容が設定されており、この内容が変更されない限り、初期設定内容を保持した発光状態設定テーブル30が参照される。しかし、発光色設定テーブル28、点灯点滅設定テーブル29およびアプリケーション27の設定変更内容に基づいて、発光状態設定テーブル30の内容が変更されると、次回使用時は、変更された発光状態設定テーブル30の内容を参照して、LED9の発光状態が変化させられる。従ってコントローラ12に電力が供給される状態では、発光状態設定テーブル30を参照してLED9の発光状態の制御を行なうことが可能である。図9を参照して発光色設定テーブル28を説明する。
【0019】
図9は発光色設定テーブル28を表す。このテーブルはLED発光色T3とLED素子への信号T4とを対応づけて構成されている。LED発光色T3はLED9に内蔵された赤色LED素子24、青色LED素子25および緑色LED素子26の発色の組み合わせによって生成された色が設定されている。LEDへの信号T4は以下に記述する意味を持つ信号である。信号”100”はスイッチ21aをオンにして赤色LED素子24を発色させる意味を持つ信号である。信号”010”はスイッチ22aをオンにして青色LED素子25を発色させる意味を持つ信号である。信号”001”はスイッチ23aをオンにして緑色LED素子26を発色させる意味を持つ信号である。信号”100”および信号”010”を組み合わせた信号”110”はスイッチ21aおよびスイッチ22aをオンにして赤色LED素子24および青色LED素子25を同時に発色させ紫を発色させる意味を持つ信号である。信号”010”および信号”001”を組み合わせた信号”011”はスイッチ22aおよびスイッチ23aをオンにして青色LED素子25および緑色LED素子26を同時に発色させ水色を発色させる意味を持つ信号である。信号”100”および信号”001”を組み合わせた信号”101”はスイッチ21aおよびスイッチ23aをオンにして赤色LED素子24および緑色LED素子26を同時に発色させ黄色を発色させる意味を持つ信号である。信号”100”、信号”010”及び信号”001”を組み合わせた信号”111”はスイッチ21a、スイッチ22aおよびスイッチ23aをオンにして赤色LED素子24、青色LED素子25および緑LED素子26を同時に発色させ白を発色させる意味を持つ信号である。発光色設定テーブル28は発光状態設定テーブル30の設定内容を変更する時に用いられる。発光色設定テーブル28自身の設定内容が変更されることは無い。図10を参照して点灯点滅設定テーブル29を説明する。
【0020】
図10は点灯点滅設定テーブル29を表す。このテーブルはLED素子の発光状態T5とLED素子の点灯点滅制御信号T6とを対応づけて構成されている。LED素子の発光状態T5は点灯および点滅の2通りの状態が準備される。LED素子の点灯点滅制御信号T6は、以下に記述する意味を持つ信号である。信号”1”はLED素子の発光状態T5が点灯である意味を持ち、信号”0”はLED素子の発光状態T5が点滅である意味を持つ。点灯点滅設定テーブル29は発光状態設定テーブル30の設定内容を変更する時に用いられる。点灯点滅設定テーブル29自身の設定内容が変更されることは無い。図11を参照して、発光状態設定テーブル30の初期設定状態を説明する。
【0021】
図11は発光状態設定テーブル30の初期設定状態を表す。このテーブルは受信電波強度レベル値T7とLED素子の点灯点滅制御信号T8とLED素子への信号T9とを対応づけて構成されている。受信電波強度レベル値T7のレベル1からレベル7までのそれぞれの値に対応するLED素子の点滅点灯制御信号T8とLED素子への信号T9とが、SW部12bに出力される。この発光状態設定テーブル30の初期設定状態における内容の場合、次のようにLED素子が発光する。LED素子の点灯点滅制御信号T8は受信電波強度レベル値T7のどのレベル値においてでも1であるから、LED9は点灯状態である。またLED素子への信号T9は受信電波強度レベル値7のレベル1からレベル7にかけて、順に”100”、”110”、”010”、”011”、”001”、”101”、”111”であるから、LED9は順に赤、紫、青、水色、緑、黄色、白を発光する。従ってレベル1からレベル7にかけるLEDの発光状態は、順に赤点灯、紫点灯、青点灯、水色点灯、緑点灯、黄色点灯、白点灯という状態である。図12および図13を参照して、発光色設定テーブル28、点灯点滅設定テーブル29およびアプリケーション27の設定変更内容に基づく発光状態設定テーブル30の設定方法を説明する。
【0022】
図12は図6の設定に対応する発光状態設定テーブル30の内容である。この図6に表すアプリケーション27の設定内容に対応する発光状態設定テーブル30の設定方法を説明する。まず、図6に示すように使用者の好みに基づいて受信電波強度レベル値T1のそれぞれのレベル値に対して、LED発光状態T2のそれぞれの状態を設定する。この内容がメモリ13からコントローラ12のレジスタ12aに出力される。次に、アプリケーション27で設定されレジスタ12aに出力された内容に、発光色設定テーブル28および点灯点滅設定テーブル29を合体させることで、図12に表す発光状態設定テーブル30が生成される。例えを挙げて説明する。図6の受信電波強度レベル値T1のレベル1に対応するLED発光状態T2は「白点灯」である。「白点灯」を意味する信号は、図9の発光色設定テーブル28におけるLED発光色T3の「白」に対応するLED素子への信号T4の”111”と、図10の点灯点滅設定テーブル29におけるLEDの発光状態T5の「点灯」に対応するLED素子の点灯点滅制御信号T6の”1”とで表せる。従って、図12の受信電波強度レベル値T7のレベル1に、LED素子の点灯点滅制御信号T8は”1”、LED素子への信号T9は”111”が対応づけられる。以上のようにして、受信電波強度レベル値T7のレベル1に限らない他のレベルにおいてでも、LED素子の点灯点滅制御信号T8とLED素子への信号T9が設定される。
【0023】
図13は図7の設定に対応する発光状態設定テーブル30の内容である。この図7に表すアプリケーション27の設定内容に対応する発光状態設定テーブル30の設定方法も図12を参照して上記で説明した方法と同様である。このようにアプリケーション27を通じて設定される受信電波強度レベル値T1とLED発光状態T2を対応づけたテーブル、発光色設定テーブル28および点灯点滅設定テーブル29の3つのテーブルを用いると、発光状態設定テーブル30の内容を初期設定状態から図12および図13に表すテーブルに変更することが可能である。
【0024】
ここまで、本体電源スイッチ7がオン状態時のLED9の発光状態変化による受信電波強度表示機能について説明した。次に、本体電源スイッチ7がオフ状態時において、図2で説明した電波強度確認スイッチ8をオンにして、受信電波強度表示を行なう場合のメリットを説明する。
本体電源スイッチ7がオフ状態で電波強度確認スイッチ8をオン状態にすると、少なくとも無線モジュール11、コントローラ12、LED9に電力が供給される。この場合と本体電源スイッチ7をオンにする場合とを比較すると、本体電源スイッチ7がオフ状態で電波強度確認スイッチ8をオン状態にする場合は、受信電波強度を表示させるために不必要なモジュール群に電力を供給する必要がないので、消費電力を減少させることになる。上記のような電波強度確認スイッチ8を設けることで、本体電源スイッチ7がオフ状態において無線強度確認スイッチ8をオンにして、まず良好な無線通信環境を測定し、その後、良好な無線通信環境において本体電源スイッチ7をオンにして、情報処理装置1を有効に使用することが可能である。
【0025】
また、情報処理装置1がスリープ状態において、受信電波強度を表示させるために、PSC14に、少なくとも無線モジュール11、コントローラ12、LED9へ電力を供給する電力供給制御部を設けておくとよい。
【0026】
本体電源オン時、本体電源オフ時、本体スリープ時の3つの状態を考慮して、図14,図15,図16,図17および図18を参照して、受信電波強度表示機能利用を目的した本発明に係る情報処理装置1の使用手順を流れに従って各ステップごとに説明する。
図14は本発明に係る情報処理装置1の使用開始から終了までを説明したフローチャートである。本情報処理装置1の使用開始にあたって、本体電源スイッチ7をオフ状態で保持するか、もしくは本体電源スイッチ7をオン状態にする(ステップS1)。本体電源スイッチ7をオフ状態で保持すると、本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップS2)。本体電源スイッチ7をオンにすると、本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップS3)。本体電源スイッチ7がオン状態では、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給されている状態であるから、本発明に係る情報処理装置1の使用の終了ではない。本体電源スイッチ7がオフ状態で、かつ電波確認スイッチ8もオフ状態である場合、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給されない状態であるので、本発明に係る情報処理装置1の使用の終了となる。図15を参照して本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理(ステップS3)を説明する。
【0027】
図15は本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャートである。本体電源スイッチ7がオン状態に移行すると、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給され、受信電波強度表示が開始される(ステップS4)。本体電源スイッチ7がオン状態からスリープ状態に移行するか、もしくは本体電源スイッチ7がオン状態で保持されるかの選択(ステップS5)、本体電源スイッチ7がオン状態から本体電源スイッチ7がオフ状態に移行するか、もしくは本体電源スイッチ7がオン状態で保持されるか(ステップS1)の2通りのステップが選択可能である。(ステップS5)において、スリープ状態に移行する場合、スリープ状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップS6)。スリープ状態時の受信電波強度表示処理に移行した(ステップS6)ので、本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理は終了される。一方、本体電源スイッチ7がオン状態で保持される場合、(ステップS1)に移行する。(ステップS1)において、本体電源スイッチ7がオフ状態に移行する場合、本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップS2)。本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理に移行した(ステップS2)ので、本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理は終了される。本体電源スイッチ7がオン状態で保持される場合、受信電波強度表示処理が引き続き行なわれる(ステップS4)。図16を参照して、スリープ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS6)を説明する。
【0028】
図16はスリープ状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャートである。情報処理装置1がスリープ状態に移行すると、スリープ状態に作動する電力供給制御部が作動する(ステップS7)。すると受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給され、受信電波強度表示処理が開始される(ステップS4)。スリープ状態から、本体電源スイッチ7がオン状態に移行する場合か、もしくはスリープ状態で保持される場合の2通りの選択がある(ステップ8)。スリープ状態が保持される場合、受信電波強度表示処理が引き続き行なわれる(ステップS4)。スリープ状態から本体電源スイッチ7がオン状態に移行する場合、本体電源スイッチ7をオフ状態からオン状態にする(ステップS9)。本体電源スイッチ7をオン状態にすると、本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップ3)。本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理に移行した(ステップ3)ので、本体スリープ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS3)は終了する。図17を参照して、図14および図15を参照して説明したフローチャートのステップの一つである本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS2)を説明する。
【0029】
図17は本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャートである。本体電源スイッチ7がオフ状態において、電波強度確認スイッチ8をオン状態にする場合とオン状態にしない場合との2通りの選択がある(ステップ10)。電源強度確認スイッチ8をオン状態にしない場合、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給されないので、本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS2)は終了する。電波強度確認スイッチ8をオン状態にする場合、受信電波強度を表示させるため少なくとも必要なモジュール群に電力が供給されるために、受信電波強度表示処理(ステップS4)が開始される。電波強度確認スイッチ8がオン状態からオフ状態に移行する場合か、オン状態を保持する場合かの2通りの選択がある(ステップS10)。電波強度確認スイッチ8がオン状態を保持する場合、受信電波強度表示処理(ステップS2)が引き続き行なわれる。電波強度確認スイッチ8がオン状態からオフ状態に移行する場合、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群への電力供給が遮断されるので、本体電源オフ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS2)は終了する。最後に図18を参照して、受信電波強度表示処理(ステップS4)を説明する。
【0030】
図18は受信電波強度表示を説明したフローチャートである。電波を受信してから受信電波強度レベルに基づいてLED9が発光されるまでの手順を説明する。まず、アンテナ5を介し電波受信部で電波を受信する(ステップS11)。受信された電波の強度を受信電波強度検出部18において検出する(ステップS12)。検出された受信電波強度のレベル付けを行い、コントローラ12のレジスタ12a上にある発光状態設定テーブル30を用いて、LED発光表示状態を選択する(ステップS13)。そして選択されたLED発光状態に基づいてLED9で発光が行なわれる(ステップS14)。
【0031】
以上、説明した構成からなる情報処理装置1は、本体電源スイッチ7のみをオン状態にする、もしくは電波強度確認スイッチ8のみをオン状態にすることで、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力を供給し、LED9を用いて受信電波強度を表示する。
【0032】
他の実施の形態を説明する。
【0033】
上述した本体電源スイッチ7は、このスイッチをオン状態にした時に無線モジュール11以外のモジュール群に電力を供給するスイッチとする。さらに、
上述した電波強度確認スイッチ8(操作部)は、前記本体電源スイッチ7がオン状態時には無線モジュール11のみに電力を供給する無線オンオフスイッチスイッチとして作動し、前記本体電源スイッチ7がオフ状態時には、受信電波強度を表示するために必要なモジュール群に電力を供給するスイッチとする。
【0034】
前記本体電源スイッチ7がオン状態の場合は、前記電波強度確認スイッチ8を無線機能オンオフスイッチとして使用することで受信電波強度を表示させ、前記本体電源スイッチ7がオフ状態の場合は、前記電波強度確認スイッチ8のみをオン状態にして受信電波強度を表示させることが可能である。
【0035】
上記の機能が作動するために、PSC14に、前記本体電源スイッチ7をオン状態にした場合、無線モジュール11以外の受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力を供給し、さらに前記本体電源スイッチ7をオン状態にした後に前記電波強度確認スイッチ8をオン状態にすることで無線モジュール11に電力を供給する、かつ、前記本体電源スイッチ7をオフ状態で保持した場合、前記電波強度確認スイッチ8のみをオン状態にして、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力を供給する、という機能を設ければよい。
【0036】
なお、本実施例の情報処理装置1の無線モジュール11において受信電波強度を検出したが、電波強度を検出する機能を設けるだけではなく、受信電波品質を表すエラーレートもしくは希望信号対干渉妨害信号比等を検出する機能も設けてもよい。これは受信電波強度検出部18と受信電波強度レベル判定部19で電波の強度のみらならず品質も検出し、その品質をレベル付けすることで可能である。すると受信電波強度のみならず受信電波品質も表示させることも可能である。
【0037】
さらに、上述した本実施例の情報処理装置1の無線モジュール11の受信電波強度レベル判定部19において、受信電波強度のレベル判定を行なったが、この受信電波強度レベル判定部19を無線モジュール11ではなくコントローラ12に設けることによって本発明と同等の効果を得ることも可能である。
このような構成からなる本実施例の情報処理装置1によれば、この情報処理装置1の使用者が使用環境における受信電波の強弱を判断できるように、受信電波強度レベルつまり無線接続レベルをLED9の発光状態変化を通じて通知することができる。
【0038】
本発明ではその主旨を逸脱しない範囲であれば、上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、携帯電話、PDA等の情報処理装置にも適用することが可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、受信される電波の強度の判断が容易に可能であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における情報処理装置を表す斜視図。
【図2】本発明におけるハードウェアのシステムブロック図。
【図3】無線モジュール内部のシステムブロック図。
【図4】無線モジュール、コントローラ、LEDおよびメモリ1との関係を示した図。
【図5】LEDの発光状態を設定するアプリケーションの初期設定画面。
【図6】LEDの発光状態を設定するアプリケーションの設定画面例1。
【図7】LEDの発光状態を設定するアプリケーションの設定画面例2。
【図8】コントローラのレジスタの詳細を示す図。
【図9】発光色設定テーブル。
【図10】点灯点滅設定テーブル。
【図11】発光状態設定テーブルの初期設定状態。
【図12】図6の設定に対応する発光状態設定テーブルの内容。
【図13】図7の設定に対応する発光状態設定テーブルの内容。
【図14】本情報処理装置の使用開始から終了までを説明したフローチャート。
【図15】本体電源スイッチがオン状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャート。
【図16】本体スリープ状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャート。
【図17】本体電源スイッチがオフ状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャート。
【図18】受信電波強度表示を説明したフローチャート。
【符号の説明】
1…情報処理装置、2…LCD、3…入力部、4…表示部、
5…アンテナ、6…本体、7…本体電源スイッチ、
8…電波強度確認スイッチ、9…LED、10…CPU、
11…無線モジュール、12…コントローラ、12a…レジスタ、
12b…スイッチ部、13…メモリ、14…パワーサプライコントローラ、
15…入力部コントローラ、16…グラフィックスコントローラ、
17…電波送受信部、18…電波強度検出部、
19…受信電波強度レベル判定部、20…信号線、21…信号線、
21a…スイッチ、22…信号線、22a…スイッチ、23…信号線、
23a…スイッチ、24…赤色LED素子、25…青色LED素子、
26…緑色LED素子、27…アプリケーション、
28…発光色設定テーブル、29…点灯点滅設定テーブル、
30…発光状態設定テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置に関し、特に無線モジュールを装備した情報処理装置における受信電波強度表示機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の無線情報処理装置は、LCD(Liquid Crystal Display)上に受信電波強度を通知する専用アイコンを備えている。使用者は、この専用アイコンの表示変化によって受信した電波の強弱、つまり無線接続レベル状況を認識している。
【0003】
しかし、パーソナルコンピュータ等を含む情報処理装置に装備される無線モジュール(例えば無線LAN、Bluetooth等)は、この無線モジュールの電源のオン/オフ状況を通知するLED、もしくは無線の接続中を通知するLEDしか装備していない。
【0004】
従って、無線モジュールを装備する情報処理装置がLCD上の専用アイコンによる受信電波強度通知機能を有していない場合、使用者は受信電波強度を確認することが困難である。また、無線モジュールを装備した情報処理装置がLCD上の専用アイコンを有している場合でも、このLCDを使用していない状態であれば、専用アイコンも使用不可能であるため、使用者は受信電波強度を確認することが困難である。上記構成においては、情報処理装置を使用する場所における受信電波の強度を認識することが困難である、という問題があった。受信状態を検出するための受信状態検出手段と受信状態劣化報知手段とを具備し、この受信状態劣化報知手段を用いて、受信状態検出手段で検出された受信状態が予め設定された所定の閾値よりも劣化した場合に、その旨をLCDに報知するものもある(特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−30011号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような文献1に記載の情報処理装置において、受信電波状態を受信圏内、受信圏外としてLCDに報知しているため、上述したようにLCDが未使用状態である場合は、受信電波強度を認識することが困難である。
【0007】
そこで本発明は上記問題を鑑みて、受信される電波の強度を容易に認識可能である情報処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置では、本体と、本体に設けられ、電波を受信可能な受信部と、受信部で受信された電波の状態を検出する検出部と、検出部で検出された前記電波の状態に基づき発光する発光体とを具備することを特徴とする。
【0009】
上記の構成により、受信される電波の強度の判断が容易に可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を、パーソナルコンピュータ(情報処理装置)に適用して説明する。
【0011】
図1は本発明における情報処理装置1を表す斜視図である。情報処理装置1は表示部4と本体6とで構成されており、本体6の上面に入力部3が設けられている。この入力部3は例えばキーボードである。入力部3を用いて入力されたデータが表示部4に設けられたLCD2に表示される。さらに電波を受信するためにアンテナ5が表示部4に設けられる。このアンテナ5は情報処理装置1内部又は情報処理装置1外部のいずれに設けてもよい。また、情報処理装置1に拡張スロット等が備わっているなら、このアンテナ5は情報処理装置1に予め設けておく必要がなく、アンテナ機能を内蔵した拡張カード等を情報処理装置1に装着することによりアンテナ5を設けてもよい。本体電源スイッチ7は本体6の側部などの操作しやすい箇所に設ける。この本体電源スイッチ7をオンにすると受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給される。電波強度確認スイッチ(操作部)8は、本体電源スイッチ7をオンにしない状態時において、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群の電源をオン/オフするスイッチである。LED9は表示部4を閉じてもその発光状態を認識することが可能である箇所に設けられる。このLED9には互いに色の異なる複数のLED発光素子が内蔵されている。なおLED9の代わりに、発光状態が変化する他の発光体を用いても良い。本発明における情報処理装置1の本体電源スイッチ7もしくは電波強度確認スイッチ8をオンにして、受信電波強度表示が開始されると、この受信電波強度に基いて、後述する制御方法によりLED9の発光状態が制御される。
【0012】
図2は本発明におけるハードウェアのシステムブロック図である。CPU10はこのシステム全体を制御するものである。CPU10は無線モジュール11、コントローラ12、メモリ13、グラフィックスコントローラ16それぞれと結ばれている。無線モジュール11はアンテナ5と接続されており、このアンテナ5を介して受信した電波の強度の検出を行なっている。コントローラ12はパワーサプライコントローラ(以下PSCと称す。)14と共同して、主に情報処理装置1の電源状態の管理を行う。このコントローラ12及びPSC14には本体電源スイッチ7がオフされて、停止状態もしくはスリープ状態(ハイバネーション状態またはサスペンド状態。)へ移行しても、情報処理装置1に装着されているAC電源もしくはバッテリから動作電力が供給される。なお、ハイバネーション状態は情報処理装置の電源をオフにする直前の状態を内蔵されたハードディスク上に保存している状態であり、またサスペンド状態は情報処理装置の電源をオフにする直前の状態を保存している状態である。コントローラ12には本体電源スイッチ7及び電波強度確認スイッチ8が接続されている。この電波強度確認スイッチ8がオンにされると、本体電源スイッチ7がオンされていない状態で、PSC14は、少なくとも無線モジュール11、コントローラ12、LED9に電力を供給する。またコントローラ12に設けられるレジスタ12aに、LED9の色変化、点灯、点滅等の制御を行なうためのテーブルを準備する。LED9の発光状態は、コントローラ12から出力される受信電波強度に対応したLED発光状態変化制御信号に基づき変化する。さらにコントローラ12は入力部コントローラ15と接続されており、この入力部コントローラ15は入力部3を制御している。
CPU10と接続されているメモリ13は、このシステムの主記憶として使用されるものであり、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及びアプリケーションプログラムによって作成されたデータ等が格納される。メモリ13と同様、CPU10と接続されているグラフィックコントローラ16は、LCD2と接続されており、このLCD2を制御している。
【0013】
図3は無線モジュール11内部のシステムブロック図である。電波送受信部17はアンテナ5を介して、通信相手情報処理装置から送信される電波を受信する受信部と、送信用の信号をアンテナ5へ供給する送信部とで構成される。受信電波強度検出部18は電波送受信部17から出力される受信電波の強度を電圧値として検出する。受信電波強度レベル判定部19には受信電波強度検出部18で検出された受信電波の強度(電圧値)が入力され、その受信電波の強度の値に基いてレベル付けが行なわれる。このレベル付けは、受信電波の強度の値と受信電波強度レベル判定部19に予め設定されている閾値とを比較することで行なわれる。受信電波強度レベル判定部19にてレベル付けされた受信電波強度レベル値はコントローラ12に入力される。
【0014】
図4は無線モジュール11、コントローラ12、LED9およびメモリ13との関係を示した図である。無線モジュール11からコントローラ12へ受信電波強度のレベル値が入力される。コントローラ12に設けられるレジスタ12a上でLED9の発光状態を制御する信号に変換される。この信号はスイッチ部(以下SW部と称す。)12bに入力される。SW部12bは信号線21に設けられたスイッチ21a、信号線22に設けられたスイッチ22aおよび信号線23に設けられたスイッチ23aを有する。またSW部12bはレジスタ12aと信号線20で接続されている。この信号線20は、LED9の点滅の制御を行なう。コントローラ12からLED9へLED9の発光状態を制御する信号が入力される。LED9は赤色LED素子24、青色LED素子25および緑色LED素子26のように互いに異なる色を発色するLED素子を有する。赤色LED素子24はレジスタ12aと信号線21を用いて接続され、青色LED素子25はレジスタ12aと信号線22を用いて接続され、緑色LED素子26はレジスタ12aとレジスタ12aと信号線23を用いて接続される。赤色LED素子24はスイッチ21aをオン/オフすることで発光状態が制御され、青色LED素子25はスイッチ22aをオン/オフすることで発光状態が制御され、緑色LED素子はスイッチ23aをオン/オフすることで発光状態が制御される。LED9の発光色はこれら赤色LED素子24、青色LED素子25および緑色LED26の発光色を組み合わせて生成される。以下、これらのLED素子の発色の組み合わせにより取り得るLED9の発色の例を述べる。スイッチ21aのみをオンにして赤色LED素子24を発色させLED9は赤色を発色、スイッチ22aのみをオンにして青色LED素子25を発色させLED9は青を発色、スイッチ23aのみをオンにして緑色LED素子26を発色させLED9は緑を発色、スイッチ21aとスイッチ22aとをオンにして赤色LED素子24と青色LED素子25を発色させLED9は紫を発色、スイッチ22aとスイッチ23aとをオンにして青色LED素子25と緑色LED素子26を発色させLED9は水色を発色、スイッチ21aとスイッチ23aとをオンにして赤色LED素子24と緑色LED素子を発色させLED9は黄を発色、スイッチ21aとスイッチ22aとスイッチ23aとをオンにして赤色LED素子24と青色LED素子25と緑色LED素子26を発色させLED9は白を発色、という具合である。上記で説明したLED9の発光状態の設定は、これらを設定するアプリケーションをメモリ13に設けておくことにより、使用者の好みに基づいた設定を行なうことも可能である。図5、図6および図7を参照して、LED9の発光状態を設定するアプリケーションの説明を行なう。
【0015】
図5はLED9の発光状態を設定するアプリケーションの初期設定画面である。アプリケーションの設定画面はテーブルで表示される。このテーブルは受信電波強度レベル値T1とLED発光状態T2とを対応づけて構成されている。受信電波強度レベル値T1はレベル1からレベル7まで受信電波の強度に基いてレベル分けがなされている。それぞれの受信電波強度レベル値T1に対し、使用者の好みに基づいたLED発光状態T2を設定できる。
【0016】
図6はLED9の発光状態を設定するアプリケーションの設定画面例1である。図5と図6を比較すると、図6の受信電波強度レベル値T1に対応するLED発光状態T2の値が変更されている。このように、アプリケーションを用いてユーザの好みに基づいて、LED発光状態T2を変更することが可能である。
【0017】
図7はLED9の発光状態を設定するアプリケーションの設定画面例2である。図5および図6を用いてLED発光状態T2の設定内容が「発光色の点灯状態」である場合を示したが、図7で示すようにLED発光状態T2の設定内容を「発光色の点灯状態」と「発光色の点滅状態」の両方を用いて設定することも可能である。このように点灯と点滅を組み合わせてLED発光状態T2の設定を行なうと、同じ発光色を用いて、複数の受信電波強度レベルを使用者に通知することが可能となる。
【0018】
図8はコントローラ12のレジスタ12aの詳細を示す図である。レジスタ12a上に発光色設定テーブル28、点灯点滅設定テーブル29および発光状態設定テーブル30が設けられる。発光色設定テーブル28および点灯点滅設定テーブル29はこれらのテーブルの内容が変更不可能であるように設けられている。また発光色設定テーブル28および点灯点滅設定テーブル29は発光状態設定テーブル30の内容を変更する時に用いられる。発光状態設定テーブル30は受信電波強度のレベル値に基づいてLED9の発光状態を変化させるテーブルである。この発光状態設定テーブル30は、発光色設定テーブル28、点灯点滅設定テーブル29およびメモリ13に設けられたアプリケーション27の設定変更内容に基づいて、テーブルの内容が変更可能であるように設けられている。発光状態設定テーブル30には予め初期設定内容が設定されており、この内容が変更されない限り、初期設定内容を保持した発光状態設定テーブル30が参照される。しかし、発光色設定テーブル28、点灯点滅設定テーブル29およびアプリケーション27の設定変更内容に基づいて、発光状態設定テーブル30の内容が変更されると、次回使用時は、変更された発光状態設定テーブル30の内容を参照して、LED9の発光状態が変化させられる。従ってコントローラ12に電力が供給される状態では、発光状態設定テーブル30を参照してLED9の発光状態の制御を行なうことが可能である。図9を参照して発光色設定テーブル28を説明する。
【0019】
図9は発光色設定テーブル28を表す。このテーブルはLED発光色T3とLED素子への信号T4とを対応づけて構成されている。LED発光色T3はLED9に内蔵された赤色LED素子24、青色LED素子25および緑色LED素子26の発色の組み合わせによって生成された色が設定されている。LEDへの信号T4は以下に記述する意味を持つ信号である。信号”100”はスイッチ21aをオンにして赤色LED素子24を発色させる意味を持つ信号である。信号”010”はスイッチ22aをオンにして青色LED素子25を発色させる意味を持つ信号である。信号”001”はスイッチ23aをオンにして緑色LED素子26を発色させる意味を持つ信号である。信号”100”および信号”010”を組み合わせた信号”110”はスイッチ21aおよびスイッチ22aをオンにして赤色LED素子24および青色LED素子25を同時に発色させ紫を発色させる意味を持つ信号である。信号”010”および信号”001”を組み合わせた信号”011”はスイッチ22aおよびスイッチ23aをオンにして青色LED素子25および緑色LED素子26を同時に発色させ水色を発色させる意味を持つ信号である。信号”100”および信号”001”を組み合わせた信号”101”はスイッチ21aおよびスイッチ23aをオンにして赤色LED素子24および緑色LED素子26を同時に発色させ黄色を発色させる意味を持つ信号である。信号”100”、信号”010”及び信号”001”を組み合わせた信号”111”はスイッチ21a、スイッチ22aおよびスイッチ23aをオンにして赤色LED素子24、青色LED素子25および緑LED素子26を同時に発色させ白を発色させる意味を持つ信号である。発光色設定テーブル28は発光状態設定テーブル30の設定内容を変更する時に用いられる。発光色設定テーブル28自身の設定内容が変更されることは無い。図10を参照して点灯点滅設定テーブル29を説明する。
【0020】
図10は点灯点滅設定テーブル29を表す。このテーブルはLED素子の発光状態T5とLED素子の点灯点滅制御信号T6とを対応づけて構成されている。LED素子の発光状態T5は点灯および点滅の2通りの状態が準備される。LED素子の点灯点滅制御信号T6は、以下に記述する意味を持つ信号である。信号”1”はLED素子の発光状態T5が点灯である意味を持ち、信号”0”はLED素子の発光状態T5が点滅である意味を持つ。点灯点滅設定テーブル29は発光状態設定テーブル30の設定内容を変更する時に用いられる。点灯点滅設定テーブル29自身の設定内容が変更されることは無い。図11を参照して、発光状態設定テーブル30の初期設定状態を説明する。
【0021】
図11は発光状態設定テーブル30の初期設定状態を表す。このテーブルは受信電波強度レベル値T7とLED素子の点灯点滅制御信号T8とLED素子への信号T9とを対応づけて構成されている。受信電波強度レベル値T7のレベル1からレベル7までのそれぞれの値に対応するLED素子の点滅点灯制御信号T8とLED素子への信号T9とが、SW部12bに出力される。この発光状態設定テーブル30の初期設定状態における内容の場合、次のようにLED素子が発光する。LED素子の点灯点滅制御信号T8は受信電波強度レベル値T7のどのレベル値においてでも1であるから、LED9は点灯状態である。またLED素子への信号T9は受信電波強度レベル値7のレベル1からレベル7にかけて、順に”100”、”110”、”010”、”011”、”001”、”101”、”111”であるから、LED9は順に赤、紫、青、水色、緑、黄色、白を発光する。従ってレベル1からレベル7にかけるLEDの発光状態は、順に赤点灯、紫点灯、青点灯、水色点灯、緑点灯、黄色点灯、白点灯という状態である。図12および図13を参照して、発光色設定テーブル28、点灯点滅設定テーブル29およびアプリケーション27の設定変更内容に基づく発光状態設定テーブル30の設定方法を説明する。
【0022】
図12は図6の設定に対応する発光状態設定テーブル30の内容である。この図6に表すアプリケーション27の設定内容に対応する発光状態設定テーブル30の設定方法を説明する。まず、図6に示すように使用者の好みに基づいて受信電波強度レベル値T1のそれぞれのレベル値に対して、LED発光状態T2のそれぞれの状態を設定する。この内容がメモリ13からコントローラ12のレジスタ12aに出力される。次に、アプリケーション27で設定されレジスタ12aに出力された内容に、発光色設定テーブル28および点灯点滅設定テーブル29を合体させることで、図12に表す発光状態設定テーブル30が生成される。例えを挙げて説明する。図6の受信電波強度レベル値T1のレベル1に対応するLED発光状態T2は「白点灯」である。「白点灯」を意味する信号は、図9の発光色設定テーブル28におけるLED発光色T3の「白」に対応するLED素子への信号T4の”111”と、図10の点灯点滅設定テーブル29におけるLEDの発光状態T5の「点灯」に対応するLED素子の点灯点滅制御信号T6の”1”とで表せる。従って、図12の受信電波強度レベル値T7のレベル1に、LED素子の点灯点滅制御信号T8は”1”、LED素子への信号T9は”111”が対応づけられる。以上のようにして、受信電波強度レベル値T7のレベル1に限らない他のレベルにおいてでも、LED素子の点灯点滅制御信号T8とLED素子への信号T9が設定される。
【0023】
図13は図7の設定に対応する発光状態設定テーブル30の内容である。この図7に表すアプリケーション27の設定内容に対応する発光状態設定テーブル30の設定方法も図12を参照して上記で説明した方法と同様である。このようにアプリケーション27を通じて設定される受信電波強度レベル値T1とLED発光状態T2を対応づけたテーブル、発光色設定テーブル28および点灯点滅設定テーブル29の3つのテーブルを用いると、発光状態設定テーブル30の内容を初期設定状態から図12および図13に表すテーブルに変更することが可能である。
【0024】
ここまで、本体電源スイッチ7がオン状態時のLED9の発光状態変化による受信電波強度表示機能について説明した。次に、本体電源スイッチ7がオフ状態時において、図2で説明した電波強度確認スイッチ8をオンにして、受信電波強度表示を行なう場合のメリットを説明する。
本体電源スイッチ7がオフ状態で電波強度確認スイッチ8をオン状態にすると、少なくとも無線モジュール11、コントローラ12、LED9に電力が供給される。この場合と本体電源スイッチ7をオンにする場合とを比較すると、本体電源スイッチ7がオフ状態で電波強度確認スイッチ8をオン状態にする場合は、受信電波強度を表示させるために不必要なモジュール群に電力を供給する必要がないので、消費電力を減少させることになる。上記のような電波強度確認スイッチ8を設けることで、本体電源スイッチ7がオフ状態において無線強度確認スイッチ8をオンにして、まず良好な無線通信環境を測定し、その後、良好な無線通信環境において本体電源スイッチ7をオンにして、情報処理装置1を有効に使用することが可能である。
【0025】
また、情報処理装置1がスリープ状態において、受信電波強度を表示させるために、PSC14に、少なくとも無線モジュール11、コントローラ12、LED9へ電力を供給する電力供給制御部を設けておくとよい。
【0026】
本体電源オン時、本体電源オフ時、本体スリープ時の3つの状態を考慮して、図14,図15,図16,図17および図18を参照して、受信電波強度表示機能利用を目的した本発明に係る情報処理装置1の使用手順を流れに従って各ステップごとに説明する。
図14は本発明に係る情報処理装置1の使用開始から終了までを説明したフローチャートである。本情報処理装置1の使用開始にあたって、本体電源スイッチ7をオフ状態で保持するか、もしくは本体電源スイッチ7をオン状態にする(ステップS1)。本体電源スイッチ7をオフ状態で保持すると、本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップS2)。本体電源スイッチ7をオンにすると、本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップS3)。本体電源スイッチ7がオン状態では、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給されている状態であるから、本発明に係る情報処理装置1の使用の終了ではない。本体電源スイッチ7がオフ状態で、かつ電波確認スイッチ8もオフ状態である場合、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給されない状態であるので、本発明に係る情報処理装置1の使用の終了となる。図15を参照して本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理(ステップS3)を説明する。
【0027】
図15は本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャートである。本体電源スイッチ7がオン状態に移行すると、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給され、受信電波強度表示が開始される(ステップS4)。本体電源スイッチ7がオン状態からスリープ状態に移行するか、もしくは本体電源スイッチ7がオン状態で保持されるかの選択(ステップS5)、本体電源スイッチ7がオン状態から本体電源スイッチ7がオフ状態に移行するか、もしくは本体電源スイッチ7がオン状態で保持されるか(ステップS1)の2通りのステップが選択可能である。(ステップS5)において、スリープ状態に移行する場合、スリープ状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップS6)。スリープ状態時の受信電波強度表示処理に移行した(ステップS6)ので、本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理は終了される。一方、本体電源スイッチ7がオン状態で保持される場合、(ステップS1)に移行する。(ステップS1)において、本体電源スイッチ7がオフ状態に移行する場合、本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップS2)。本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理に移行した(ステップS2)ので、本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理は終了される。本体電源スイッチ7がオン状態で保持される場合、受信電波強度表示処理が引き続き行なわれる(ステップS4)。図16を参照して、スリープ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS6)を説明する。
【0028】
図16はスリープ状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャートである。情報処理装置1がスリープ状態に移行すると、スリープ状態に作動する電力供給制御部が作動する(ステップS7)。すると受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給され、受信電波強度表示処理が開始される(ステップS4)。スリープ状態から、本体電源スイッチ7がオン状態に移行する場合か、もしくはスリープ状態で保持される場合の2通りの選択がある(ステップ8)。スリープ状態が保持される場合、受信電波強度表示処理が引き続き行なわれる(ステップS4)。スリープ状態から本体電源スイッチ7がオン状態に移行する場合、本体電源スイッチ7をオフ状態からオン状態にする(ステップS9)。本体電源スイッチ7をオン状態にすると、本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理に移行する(ステップ3)。本体電源スイッチ7がオン状態時の受信電波強度表示処理に移行した(ステップ3)ので、本体スリープ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS3)は終了する。図17を参照して、図14および図15を参照して説明したフローチャートのステップの一つである本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS2)を説明する。
【0029】
図17は本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャートである。本体電源スイッチ7がオフ状態において、電波強度確認スイッチ8をオン状態にする場合とオン状態にしない場合との2通りの選択がある(ステップ10)。電源強度確認スイッチ8をオン状態にしない場合、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力が供給されないので、本体電源スイッチ7がオフ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS2)は終了する。電波強度確認スイッチ8をオン状態にする場合、受信電波強度を表示させるため少なくとも必要なモジュール群に電力が供給されるために、受信電波強度表示処理(ステップS4)が開始される。電波強度確認スイッチ8がオン状態からオフ状態に移行する場合か、オン状態を保持する場合かの2通りの選択がある(ステップS10)。電波強度確認スイッチ8がオン状態を保持する場合、受信電波強度表示処理(ステップS2)が引き続き行なわれる。電波強度確認スイッチ8がオン状態からオフ状態に移行する場合、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群への電力供給が遮断されるので、本体電源オフ状態時の受信電波強度表示処理(ステップS2)は終了する。最後に図18を参照して、受信電波強度表示処理(ステップS4)を説明する。
【0030】
図18は受信電波強度表示を説明したフローチャートである。電波を受信してから受信電波強度レベルに基づいてLED9が発光されるまでの手順を説明する。まず、アンテナ5を介し電波受信部で電波を受信する(ステップS11)。受信された電波の強度を受信電波強度検出部18において検出する(ステップS12)。検出された受信電波強度のレベル付けを行い、コントローラ12のレジスタ12a上にある発光状態設定テーブル30を用いて、LED発光表示状態を選択する(ステップS13)。そして選択されたLED発光状態に基づいてLED9で発光が行なわれる(ステップS14)。
【0031】
以上、説明した構成からなる情報処理装置1は、本体電源スイッチ7のみをオン状態にする、もしくは電波強度確認スイッチ8のみをオン状態にすることで、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力を供給し、LED9を用いて受信電波強度を表示する。
【0032】
他の実施の形態を説明する。
【0033】
上述した本体電源スイッチ7は、このスイッチをオン状態にした時に無線モジュール11以外のモジュール群に電力を供給するスイッチとする。さらに、
上述した電波強度確認スイッチ8(操作部)は、前記本体電源スイッチ7がオン状態時には無線モジュール11のみに電力を供給する無線オンオフスイッチスイッチとして作動し、前記本体電源スイッチ7がオフ状態時には、受信電波強度を表示するために必要なモジュール群に電力を供給するスイッチとする。
【0034】
前記本体電源スイッチ7がオン状態の場合は、前記電波強度確認スイッチ8を無線機能オンオフスイッチとして使用することで受信電波強度を表示させ、前記本体電源スイッチ7がオフ状態の場合は、前記電波強度確認スイッチ8のみをオン状態にして受信電波強度を表示させることが可能である。
【0035】
上記の機能が作動するために、PSC14に、前記本体電源スイッチ7をオン状態にした場合、無線モジュール11以外の受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力を供給し、さらに前記本体電源スイッチ7をオン状態にした後に前記電波強度確認スイッチ8をオン状態にすることで無線モジュール11に電力を供給する、かつ、前記本体電源スイッチ7をオフ状態で保持した場合、前記電波強度確認スイッチ8のみをオン状態にして、受信電波強度を表示させるために少なくとも必要なモジュール群に電力を供給する、という機能を設ければよい。
【0036】
なお、本実施例の情報処理装置1の無線モジュール11において受信電波強度を検出したが、電波強度を検出する機能を設けるだけではなく、受信電波品質を表すエラーレートもしくは希望信号対干渉妨害信号比等を検出する機能も設けてもよい。これは受信電波強度検出部18と受信電波強度レベル判定部19で電波の強度のみらならず品質も検出し、その品質をレベル付けすることで可能である。すると受信電波強度のみならず受信電波品質も表示させることも可能である。
【0037】
さらに、上述した本実施例の情報処理装置1の無線モジュール11の受信電波強度レベル判定部19において、受信電波強度のレベル判定を行なったが、この受信電波強度レベル判定部19を無線モジュール11ではなくコントローラ12に設けることによって本発明と同等の効果を得ることも可能である。
このような構成からなる本実施例の情報処理装置1によれば、この情報処理装置1の使用者が使用環境における受信電波の強弱を判断できるように、受信電波強度レベルつまり無線接続レベルをLED9の発光状態変化を通じて通知することができる。
【0038】
本発明ではその主旨を逸脱しない範囲であれば、上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、携帯電話、PDA等の情報処理装置にも適用することが可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、受信される電波の強度の判断が容易に可能であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における情報処理装置を表す斜視図。
【図2】本発明におけるハードウェアのシステムブロック図。
【図3】無線モジュール内部のシステムブロック図。
【図4】無線モジュール、コントローラ、LEDおよびメモリ1との関係を示した図。
【図5】LEDの発光状態を設定するアプリケーションの初期設定画面。
【図6】LEDの発光状態を設定するアプリケーションの設定画面例1。
【図7】LEDの発光状態を設定するアプリケーションの設定画面例2。
【図8】コントローラのレジスタの詳細を示す図。
【図9】発光色設定テーブル。
【図10】点灯点滅設定テーブル。
【図11】発光状態設定テーブルの初期設定状態。
【図12】図6の設定に対応する発光状態設定テーブルの内容。
【図13】図7の設定に対応する発光状態設定テーブルの内容。
【図14】本情報処理装置の使用開始から終了までを説明したフローチャート。
【図15】本体電源スイッチがオン状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャート。
【図16】本体スリープ状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャート。
【図17】本体電源スイッチがオフ状態時の受信電波強度表示処理を説明したフローチャート。
【図18】受信電波強度表示を説明したフローチャート。
【符号の説明】
1…情報処理装置、2…LCD、3…入力部、4…表示部、
5…アンテナ、6…本体、7…本体電源スイッチ、
8…電波強度確認スイッチ、9…LED、10…CPU、
11…無線モジュール、12…コントローラ、12a…レジスタ、
12b…スイッチ部、13…メモリ、14…パワーサプライコントローラ、
15…入力部コントローラ、16…グラフィックスコントローラ、
17…電波送受信部、18…電波強度検出部、
19…受信電波強度レベル判定部、20…信号線、21…信号線、
21a…スイッチ、22…信号線、22a…スイッチ、23…信号線、
23a…スイッチ、24…赤色LED素子、25…青色LED素子、
26…緑色LED素子、27…アプリケーション、
28…発光色設定テーブル、29…点灯点滅設定テーブル、
30…発光状態設定テーブル
Claims (16)
- 本体と、
前記本体に設けられ、電波を受信可能な受信部と、
前記受信部で受信された電波の状態を検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記電波の状態に基づき発光する発光体と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 発光体を有する本体と、
前記本体に設けられ、電波を受信可能な受信部と、
前記受信部で受信された電波の状態を検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記電波の状態に基づき前記発光体の発光状態を変化させる制御部と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記本体に設けられ、前記本体の電源をオン/オフする電源スイッチと、
前記本体に設けられ、前記電源スイッチがオフ状態の場合、少なくとも前記受信部、前記検出部および前記発光体の電源をオン/オフする操作部と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載した情報処理装置。 - 前記本体に設けられ、前記本体の電源をオン/オフする電源スイッチと、
前記本体に設けられ、前記電源スイッチがオフ状態の場合、少なくとも前記受信部、前記検出部、前記制御部および前記発光体の電源をオン/オフする操作部と、
を具備することを特徴とする請求項2に記載した情報処理装置。 - 前記本体に設けられ、前記受信部および前記検出部以外の構成部品の電源をオン/オフする電源スイッチと、
前記本体に設けられ、前記電源スイッチがオン状態の場合、前記受信部および前記検出部の電源をオン/オフし、前記電源スイッチがオフ状態の場合、少なくとも前記受信部、前記検出部および前記発光体の電源をオン/オフする操作部と、を具備することを特徴とする請求項1に記載した情報処理装置。 - 前記本体に設けられ、前記受信部および前記検出部以外の構成部品の電源をオン/オフする電源スイッチと、
前記本体に設けられ、前記電源スイッチがオン状態の場合、前記受信部および前記検出部の電源をオン/オフし、前記電源スイッチがオフ状態の場合、少なくとも前記受信部、前記検出部、前記制御部および前記発光体の電源をオン/オフする操作部と、
を具備することを特徴とする請求項2に記載した情報処理装置。 - 前記本体に設けられ、前記本体がスリープ状態の場合、少なくとも前記受信部、前記検出部および前記発光体に電力を供給する電力供給部と、を具備することを特徴とする請求項1に記載した情報処理装置。
- 前記本体に設けられ、前記本体がスリープ状態の場合、少なくとも前記受信部、前記検出部、前記制御部および前記発光体に電力を供給する電力供給部と、
を具備することを特徴とする請求項2に記載した情報処理装置。 - 前記発光体はLEDであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載した情報処理装置。
- 前記発光体は発光色が変化させられることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載した情報処理装置。
- 前記発光体は点滅により発光状態が変化させられることを特徴とする請求項1ないし請求項8いずれかに記載した情報処理装置。
- 前記制御部は前記電波の状態と前記発光体の発光状態とを対応付けたテーブルを具備することを特徴とする請求項2、4、6および8のいずれかに記載した情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、前記テーブルの内容を変更する手段を具備したことを特徴とする請求項12に記載した情報処理装置。
- 前記検出部は電波強度を検出することを特徴とする請求項1ないし請求項13に記載した情報処理装置。
- 前記検出部はエラーレートを検出することを特徴とする請求項1ないし請求項13に記載した情報処理装置。
- 前記検出部は希望信号対干渉妨害信号比を検出することを特徴とする請求項1ないし請求項13に記載した情報処理装置。
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JP2002266246A JP2004104630A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 情報処理装置 |
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JP2002266246A JP2004104630A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 情報処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101412208B1 (ko) | 2013-03-29 | 2014-06-26 | 한국지질자원연구원 | 지진규모에 따른 경보음 발생장치 |
JP2019083525A (ja) * | 2018-11-28 | 2019-05-30 | 株式会社東芝 | システム、ホスト装置、スレーブ装置、および外部機器 |
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-
2002
- 2002-09-12 JP JP2002266246A patent/JP2004104630A/ja active Pending
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