JP2004104226A - 画像処理方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
画像読取装置で大量の原稿を読み取る場合であっても、読み取りで得た画像に対して迅速、かつ、適切に補正処理を施すことのできる画像処理方法および装置を提供する。
【解決手段】
画像読取装置2で原稿を読み取って得た画像を画像保持部12に一時的に保持し、画像保持部12が保持している画像の状態を画像状態検出部13が検出し、当該検出結果に基づいて、表示情報作成部14が、各画像とともに推奨する処理内容を表示する表示情報を作成し、表示/入力装置3に表示させる。
【選択図】 図1
画像読取装置で大量の原稿を読み取る場合であっても、読み取りで得た画像に対して迅速、かつ、適切に補正処理を施すことのできる画像処理方法および装置を提供する。
【解決手段】
画像読取装置2で原稿を読み取って得た画像を画像保持部12に一時的に保持し、画像保持部12が保持している画像の状態を画像状態検出部13が検出し、当該検出結果に基づいて、表示情報作成部14が、各画像とともに推奨する処理内容を表示する表示情報を作成し、表示/入力装置3に表示させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像処理方法および装置に関し、特に、スキャナ等の画像読取装置で読み取った画像に対する処理を行う画像処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スキャナ等の画像読取装置で原稿を読み取り、文書を電子化する機会が増大している。このため、画像読取装置は、大量の原稿を高速で読み取ることができるものの需要が増大している。
【0003】
一方、画像読取装置で原稿を読み取って得た画像には、補正処理の必要なものが少なからず混在していることがある。画像に対して施す補正処理としては、例えば、傾き補正やノイズ除去補正等があるが、特に、傾き補正は、大量の原稿を読み取る際に利用するフィーダによって原稿が斜行することに起因する画像の傾きを補正するものであり、その処理の必要性も高いものである。
【0004】
画像に対して傾き補正を施す技術としては、例えば、画像を読み取る際に、オペレータ等が目視で画像の確認を行って補正の有無を確認するものがある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、最近の高速読み取りが可能な画像読取装置では、目視による画像の確認は、事実上不可能である。
【0005】
また、傾き補正の履歴を保持しておき、必要に応じて再コピーを行うものや(例えば、特許文献2参照)、自動的に検出した傾き角度とユーザが指定した角度のうち、選択された角度で回転補正処理を行うものがある(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、いずれの技術も大量に原稿の読み取りを行う際には不向きであるといえる。
【0006】
また、この他にも、読み取った全ての画像に対して自動で傾き補正処理を施すことも考えられるが、この方法でも、大量に原稿の読み取りを行った際には、補正処理に多大な時間を要し、傾きにより画像が途切れている場合には、補正も不可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−95161号公報
【特許文献2】
特開平10−285380号公報
【特許文献3】
特開2001−36727号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、画像読取装置で原稿を読み取って得た画像に対しては、補正処理を施す必要がある場合があった。しかしながら、大量の原稿を読み取る場合には、必ずしも適切な補正処理を行うことができず、補正処理に多大な時間を要したり、不適切な補正処理を施してしまう場合があった。
【0009】
そこで、この発明は、画像読取装置で大量の原稿を読み取る場合であっても、読み取りで得た画像に対して迅速、かつ、適切に補正処理を施すことのできる画像処理方法および装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、画像読取装置が原稿を読み取って生成した画像に対して処理を施す画像処理方法であって、画像読取装置が生成した画像を保持するとともに、該保持している画像の状態を検出し、該検出した画像の状態に基づいて該画像に対して推奨する処理内容を判定し、該判定した処理内容とともに該当する画像を表示することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記処理内容は、前記画像に対する補正処理であり、前記補正処理に際して推奨する補正パラメータとともに前記画像を表示することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記補正処理は、前記画像の回転補正処理であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記処理内容は、前記画像に対応する原稿の再読取処理であることを特徴とする。
【0014】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記再読取処理を実行する際に、載置された全ての原稿から再読み取りすべき原稿のみを読み取るように前記画像読取装置を制御することを特徴とする。
【0015】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記再読取処理により生成された画像を対応する前記画像と置き換えて保持することを特徴とする。
【0016】
また、請求項7の発明は、画像読取装置が原稿を読み取って生成した画像に対して処理を施す画像処理装置において、画像読取装置が生成した画像を保持する画像保持手段と、前記画像保持手段に保持されている画像の状態を検出し、該検出した画像の状態に基づいて、該画像に対して推奨する処理内容を判定する画像状態検出手段と、前記画像状態検出手段が判定した処理内容とともに、前記画像保持手段に保持されている対応する画像を表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0017】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記画像状態検出手段は、前記画像に対して施すべき補正処理を判定し、前記表示手段は、前記画像状態検出手段が判定した補正処理に際して推奨する補正パラメータとともに前記画像を表示することを特徴とする。
【0018】
また、請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記補正処理は、前記画像の回転補正処理であることを特徴とする。
【0019】
また、請求項10の発明は、請求項7の発明において、前記画像状態検出手段は、前記画像に対して、対応する原稿の再読取処理をすべきか否かを判定することを特徴とする。
【0020】
また、請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記再読取処理を実行する際に、載置された全ての原稿から再読み取りすべき原稿のみを読み取るように前記画像読取装置を制御する制御手段をさらに具備することを特徴とする。
【0021】
また、請求項12の発明は、請求項10の発明において、前記再読取処理により生成された画像を前記画像保持手段に保持されている対応する画像と置き換える画像置換手段とさらに具備することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る画像処理方法および装置の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、この発明を適用した画像処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像処理装置1は、ジョブ受信部11と画像保持部12、画像状態検出部13、表示情報作成部14、入力指示解釈部15、画像補正部16、読取装置制御部17、画像置換部18、ジョブ転送部19を具備して構成される。なお、画像処理装置1は、実際には、コンピュータ装置でソフトウェアを動作させることで実現されるが、もちろん、専用のハードウェアとして構成することも可能である。
【0024】
さて、ジョブ受信部11は、スキャナ等の画像読取装置2から画像データを含むジョブを受信する。
【0025】
画像保持部12は、ジョブ受信部11が受信したジョブに含まれる画像データを一時的に保持する。
【0026】
画像状態検出部13は、画像保持部12に保持されている各画像の状態を検出する。検出する状態は、補正処理の要否や推奨する補正の度合い等である。
【0027】
表示情報作成部14は、画像状態検出部13が検出した画像の状態と画像保持部12が保持している各画像に基づいて、表示/入力装置3に表示するための表示情報を作成する。ここで作成される表示情報は、各画像に対して補正処理や再読み取り処理を指示するための情報である。なお、表示/入力装置3は、コンピュータ装置でソフトウェアを動作させることで実現され、一般的なクライアント装置として利用するが、画像読取装置2に制御指示を与える指示装置(インタフェイス)として利用することも可能である。表示/入力装置3を画像読取装置2に制御指示を与える指示装置として利用する場合には、表示/入力装置3を画像読取装置2の近傍に配することとなるが、両者を画像処理装置2を介して接続する他に、直接接続するような構成も可能である。
【0028】
入力指示解釈部15は、表示/入力装置3で表示情報に対応して入力された入力指示を受け取り、これを解釈する。入力指示は、各画像に対して補正処理や再読み取り処理を実行させるためのもので、入力指示解釈部15は、画像に対して補正処理を実行させる指示を受けた場合には、当該指示を画像保持部12に通知して、画像補正部16での補正処理を実行させる。また、入力指示解釈部15は、画像に対して再読み取り指示を実行させる指示を受けた場合には、当該指示を読取装置制御部17に通知して、画像読取装置2に原稿の再読み取りを実行させる。
【0029】
画像補正部16は、画像に対して回転やノイズ除去等の補正処理を施す。この補正処理の実行や補正処理に際する各種パラメータは、表示/入力装置3から入力された指示を入力指示解釈部15が解釈したものを利用し、画像保持部12に保持されている画像の補正処理を実行する。
【0030】
読取装置制御部17は、画像読取装置2に原稿の再読み取りを実行させる。画像読取装置2に実行させる原稿の再読み取り方法としては、再読み取りを行う原稿のみをフィーダに載置する方法と、全ての原稿をフィーダに載置して必要な原稿のみを読み取らせ、他の原稿を読み飛ばさせる方法がある。また、読取装置制御部17による画像読取装置2の制御方法は、画像読取装置2が有する機能によりことなり、読取装置制御部17から画像読取装置2にコマンド等を送出して直接制御する方法や、読取装置制御部17が画像読取装置2用の制御情報を記述したファイル(ジョブテンプレート等と称することが多い)を生成して画像読取装置2に送出する方法等がある。また、表示/入力装置3が画像読取装置2を直接制御する場合には、読取装置制御部17は、表示/入力装置3へ制御情報を送出するようにしてもよい。
【0031】
画像置換部18は、ジョブ受信部11が受信したジョブが原稿の再読み取りによるものであった場合に、当該ジョブに含まれる画像データを既に画像保持部12に保持されている画像データと置換する。
【0032】
ジョブ転送部19は、補正処理や原稿の再読み取り処理が終了した後に画像保持部12に保持されている画像データを含むジョブを出力装置4に送出する。また、補正処理等を必要としないジョブに関しては、ジョブ受信部11が受信したジョブを直ちに出力装置4に送出する。出力装置4は、各種のプリンタやファックスサーバ、ファイルサーバ、メールサーバ等であり、複数の装置のうち、ジョブにより選択されている装置に対して当該ジョブを送出することとなる。
【0033】
次に、画像処理装置1を利用したジョブ処理の流れをユーザの観点から説明する。図2は、ジョブ実行時のユーザ操作の流れを示すフローチャートである。
【0034】
画像処理装置1を利用してジョブを実行する際には、まず、ユーザは、画像読取装置2で原稿を読み取らせる(ステップ100)。そして、その読取結果を表示/入力装置3で確認する(ステップ101)。確認の結果、ユーザが、補正や再読み取り等の修正が必要であると判断した場合には(ステップ102でNO)、ユーザは、表示/入力装置3に補正や再読み取り等の修正指示を入力する(ステップ103)。そして、その修正指示に原稿の再読み取り指示が含まれていた場合には(ステップ104でYES)、画像読取装置2で原稿の再読み取りを実行する(ステップ105)。
【0035】
ユーザが入力した修正指示に基づいて、補正や再読み取り等が行われると、ユーザは再び表示/入力装置3で確認する(ステップ102)。そして、さらに修正が必要で有れば同様の処理を繰り返すが、ユーザが修正の必要が無いと判断すれば(ステップ102でYES)、ユーザは、表示/入力装置3からジョブの出力指示を入力し(ステップ106)、これに応じて画像処理装置1が出力装置4にジョブを送出して処理を終了する。
【0036】
次に、ジョブ実行時の画像処理装置1の動作について説明する。図3は、画像処理装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
【0037】
画像処理装置1は、ジョブ受信部11が画像読取装置2からのジョブを受け付け(ステップ200でYES)、当該ジョブが新規のジョブであれば(ステップ201でNO)、当該ジョブに含まれる画像データを画像保持部12に保持し(ステップ202)、表示情報作成部14等により表示/入力装置3に画像の確認のための表示処理を行うが(ステップ204)、この表示処理の詳細については、後述する。
【0038】
表示処理の結果、表示/入力装置3から指示が入力されると、入力指示解釈部15が入力された指示を解釈する(ステップ205)。解釈の結果、画像に対する補正指示があれば(ステップ206でYES)、画像補正部16が指示された画像データに対して、指示されたパラメータで補正処理を実行する(ステップ207)。また、入力指示の解釈の結果、原稿の再読取指示があれば(ステップ208でYES)、読取装置制御部17が画像読取装置2に原稿の再読み取りを実行させる(ステップ209)。なお、読取装置制御部17での再読取処理の詳細については、後述する。
【0039】
一方、ジョブ受信部11が受け付けたジョブが、再読取処理の結果として生成される再読取ジョブであった場合には(ステップ200でYES、ステップ201でYES)、画像置換部18が当該ジョブに含まれる画像データを画像保持部12に保持されている画像データと置換し(ステップ203)、その後、画像処理装置1は、上述の場合と同様の処理を行う(ステップ204以降)。
【0040】
ここで、ステップ204での表示処理の詳細について説明する。図4は、表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0041】
表示処理では、まず、画像状態検出部13が、画像保持部12に保持されている画像データの状態を検出し、その検出結果を表示情報作成部14に通知する(ステップ240)。
【0042】
表示情報作成部14では、画像状態検出部13が検出した画像の状態に基づいて、当該画像が再読取処理を推奨する程度の状態であれば再読取対象に設定し(ステップ241でYES、ステップ242)、当該画像が補正処理を推奨する程度の状態であれば補正対象に設定する(ステップ241でNO、ステップ243でYES、ステップ244)。そして、表示/入力装置3への表示設定が全ての画像を表示する設定である場合(ステップ245でYES)、若しくは、当該画像が再読取対象か補正対象に設定された場合には(ステップ246でYES)、当該画像を表示対象に設定する(ステップ247)。
【0043】
これらの処理は、画像保持部12に保持されている画像データのうち、対象となるもの、つまり、処理対象のジョブに含まれていた全ての画像データに対して行われ(ステップ248でNO)、対象となる全ての画像データに対して処理が終了すると(ステップ248でYES)、表示情報作成部14は、表示対象として設定された画像を表示すべく、表示情報を作成し(ステップ249)、作成した表示情報を表示/入力装置3へ送出する(ステップ250)。
【0044】
ここで、表示情報に基づく表示/入力装置3での表示例を説明する。図5乃至7は、表示/入力装置3の表示例を示した図である。
【0045】
表示/入力装置3は、表示情報作成部14が作成した表示情報に基づいて、図5乃至図7のそれぞれに示すような画面300を表示する。画面300には、画像のイメージを表示するイメージ表示欄301と、画像状態検出部13が検出した状態を示す状態表示欄302、ユーザが入力すべき指示を選択する指示選択欄303(303−1〜303−3)が表示されている。
【0046】
この画面300では、説明の簡略化のため、補正処理の対象が画像の傾きの補正のみの場合を示しているが、この場合には、状態表示欄302には、画像状態検出部13が検出した画像の傾き角度が表示され、指示選択欄303は、「回転」指示303−1、「再スキャン」指示303−2、「何もしない」指示303−3を選択肢として構成される。
【0047】
そして、図5に示した状態は、画像の傾き角度が5度の場合であり、この場合には、原稿の再読取処理が推奨されるため、「再スキャン」指示303−2がデフォルトとして選択されている。
【0048】
また、図6に示した状態は、画像の傾き角度が0度の場合であり、この場合には、再読取処理も補正処理も必要としないと判断されているため、「何もしない」指示303−3がデフォルトとして選択されている。なお、再読取処理も補正処理も必要としないと判断された場合は、表示/入力装置3への表示設定が全ての画像を表示する設定である場合以外は、表示されないこととなる。
【0049】
また、図7に示した状態は、画像の傾き角度が2度の場合であり、この場合には、補正処理が推奨されるため、「回転」指示303−1がデフォルトとして選択されている。
【0050】
この図5乃至図7に示したいずれの状態においても、ユーザは、デフォルトの選択にかかわらず、「回転」指示303−1、「再スキャン」指示303−2、「何もしない」指示303−3を任意に選択することができ、状態表示欄302に所望の角度を入力した後に「回転」指示303−1を選択して、処理を実行させることで、所望の角度での回転補正処理を実行させることができる。また、「再スキャン」指示303−2を選択する際には、画像読取装置2のフィーダに全原稿を載置するか、再読み取りすべき原稿のみを載置するかを指定することもできる(不図示)。
【0051】
なお、ここでは、指示選択欄303を「回転」指示303−1、「再スキャン」指示303−2、「何もしない」指示303−3を選択肢として構成したが、「削除」指示を追加して混入した白紙を削除する処理を実行させること等も可能である。また、実際には、状態表示欄302と指示選択欄303は、処理可能な補正毎に表示されることとなる。
【0052】
次に、上述のステップ209での再読取処理の詳細について説明する。図8は、再読取処理の流れを示すフローチャートである。
【0053】
再読取処理では、まず、入力指示解釈部15からの通知を受けた読取装置制御部17が、再読取処理に際して全原稿をフィーダに載置する指定か、再読み取りすべき原稿のみをフィーダに載置する指定かを判定し、全原稿を載置する指定である場合には(ステップ290でYES)、読み取りを行う原稿が何枚目の原稿であるかを特定する(ステップ291)。そして、画像読取装置2で原稿を再読み取りして得られた画像データと置換する画像データをファイル名や識別名等で特定し(ステップ292)、これらの情報に基づいて画像読取装置2用の制御情報を記述したファイル(ジョブ実行指示、ジョブテンプレート等)を作成し(ステップ293)、作成したジョブ実行指示を画像読取装置2へ送出し(ステップ294)、画像読取装置2に指定した条件での再読取処理を実行させる。
【0054】
なお、ここで説明した処理は、ジョブ実行指示により画像読取装置2を制御する場合であるが、画像読取装置2を直接制御する場合には、ステップ293およびステップ294の処理に代えて、相当する制御コマンドを送出することとなる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、画像読取装置で原稿を読み取って得た画像を一時的に保持し、該保持している画像の状態を検出し、各画像とともに推奨する処理内容を表示するように構成したので、ユーザは、各画像の状態を視覚的に確認することができるとともに、補正処理や再読取処理の指示を容易に行うことが可能となった。
【0056】
また、原稿の再読取処理を実行する際には、全ての原稿を画像読取装置のフィーダに載置するだけでよく、再読み取りする原稿を選別する必要がなく、再読取処理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した画像処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図2】ジョブ実行時のユーザ操作の流れを示すフローチャートである。
【図3】画像処理装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】表示/入力装置3の表示例を示した図(1)である。
【図6】表示/入力装置3の表示例を示した図(2)である。
【図7】表示/入力装置3の表示例を示した図(3)である。
【図8】再読取処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 画像読取装置
3 表示/入力装置
4 出力装置
11 ジョブ受信部
12 画像保持部
13 画像状態検出部
14 表示情報作成部
15 入力指示解釈部
16 画像補正部
17 読取装置制御部
18 画像置換部
19 ジョブ転送部
300 画面
301 イメージ表示欄
302 状態表示欄
303−1 「回転」指示
303−2 「再スキャン」指示
303−3 「何もしない」指示
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像処理方法および装置に関し、特に、スキャナ等の画像読取装置で読み取った画像に対する処理を行う画像処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スキャナ等の画像読取装置で原稿を読み取り、文書を電子化する機会が増大している。このため、画像読取装置は、大量の原稿を高速で読み取ることができるものの需要が増大している。
【0003】
一方、画像読取装置で原稿を読み取って得た画像には、補正処理の必要なものが少なからず混在していることがある。画像に対して施す補正処理としては、例えば、傾き補正やノイズ除去補正等があるが、特に、傾き補正は、大量の原稿を読み取る際に利用するフィーダによって原稿が斜行することに起因する画像の傾きを補正するものであり、その処理の必要性も高いものである。
【0004】
画像に対して傾き補正を施す技術としては、例えば、画像を読み取る際に、オペレータ等が目視で画像の確認を行って補正の有無を確認するものがある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、最近の高速読み取りが可能な画像読取装置では、目視による画像の確認は、事実上不可能である。
【0005】
また、傾き補正の履歴を保持しておき、必要に応じて再コピーを行うものや(例えば、特許文献2参照)、自動的に検出した傾き角度とユーザが指定した角度のうち、選択された角度で回転補正処理を行うものがある(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、いずれの技術も大量に原稿の読み取りを行う際には不向きであるといえる。
【0006】
また、この他にも、読み取った全ての画像に対して自動で傾き補正処理を施すことも考えられるが、この方法でも、大量に原稿の読み取りを行った際には、補正処理に多大な時間を要し、傾きにより画像が途切れている場合には、補正も不可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−95161号公報
【特許文献2】
特開平10−285380号公報
【特許文献3】
特開2001−36727号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、画像読取装置で原稿を読み取って得た画像に対しては、補正処理を施す必要がある場合があった。しかしながら、大量の原稿を読み取る場合には、必ずしも適切な補正処理を行うことができず、補正処理に多大な時間を要したり、不適切な補正処理を施してしまう場合があった。
【0009】
そこで、この発明は、画像読取装置で大量の原稿を読み取る場合であっても、読み取りで得た画像に対して迅速、かつ、適切に補正処理を施すことのできる画像処理方法および装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、画像読取装置が原稿を読み取って生成した画像に対して処理を施す画像処理方法であって、画像読取装置が生成した画像を保持するとともに、該保持している画像の状態を検出し、該検出した画像の状態に基づいて該画像に対して推奨する処理内容を判定し、該判定した処理内容とともに該当する画像を表示することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記処理内容は、前記画像に対する補正処理であり、前記補正処理に際して推奨する補正パラメータとともに前記画像を表示することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記補正処理は、前記画像の回転補正処理であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記処理内容は、前記画像に対応する原稿の再読取処理であることを特徴とする。
【0014】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記再読取処理を実行する際に、載置された全ての原稿から再読み取りすべき原稿のみを読み取るように前記画像読取装置を制御することを特徴とする。
【0015】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記再読取処理により生成された画像を対応する前記画像と置き換えて保持することを特徴とする。
【0016】
また、請求項7の発明は、画像読取装置が原稿を読み取って生成した画像に対して処理を施す画像処理装置において、画像読取装置が生成した画像を保持する画像保持手段と、前記画像保持手段に保持されている画像の状態を検出し、該検出した画像の状態に基づいて、該画像に対して推奨する処理内容を判定する画像状態検出手段と、前記画像状態検出手段が判定した処理内容とともに、前記画像保持手段に保持されている対応する画像を表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0017】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記画像状態検出手段は、前記画像に対して施すべき補正処理を判定し、前記表示手段は、前記画像状態検出手段が判定した補正処理に際して推奨する補正パラメータとともに前記画像を表示することを特徴とする。
【0018】
また、請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記補正処理は、前記画像の回転補正処理であることを特徴とする。
【0019】
また、請求項10の発明は、請求項7の発明において、前記画像状態検出手段は、前記画像に対して、対応する原稿の再読取処理をすべきか否かを判定することを特徴とする。
【0020】
また、請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記再読取処理を実行する際に、載置された全ての原稿から再読み取りすべき原稿のみを読み取るように前記画像読取装置を制御する制御手段をさらに具備することを特徴とする。
【0021】
また、請求項12の発明は、請求項10の発明において、前記再読取処理により生成された画像を前記画像保持手段に保持されている対応する画像と置き換える画像置換手段とさらに具備することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る画像処理方法および装置の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、この発明を適用した画像処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像処理装置1は、ジョブ受信部11と画像保持部12、画像状態検出部13、表示情報作成部14、入力指示解釈部15、画像補正部16、読取装置制御部17、画像置換部18、ジョブ転送部19を具備して構成される。なお、画像処理装置1は、実際には、コンピュータ装置でソフトウェアを動作させることで実現されるが、もちろん、専用のハードウェアとして構成することも可能である。
【0024】
さて、ジョブ受信部11は、スキャナ等の画像読取装置2から画像データを含むジョブを受信する。
【0025】
画像保持部12は、ジョブ受信部11が受信したジョブに含まれる画像データを一時的に保持する。
【0026】
画像状態検出部13は、画像保持部12に保持されている各画像の状態を検出する。検出する状態は、補正処理の要否や推奨する補正の度合い等である。
【0027】
表示情報作成部14は、画像状態検出部13が検出した画像の状態と画像保持部12が保持している各画像に基づいて、表示/入力装置3に表示するための表示情報を作成する。ここで作成される表示情報は、各画像に対して補正処理や再読み取り処理を指示するための情報である。なお、表示/入力装置3は、コンピュータ装置でソフトウェアを動作させることで実現され、一般的なクライアント装置として利用するが、画像読取装置2に制御指示を与える指示装置(インタフェイス)として利用することも可能である。表示/入力装置3を画像読取装置2に制御指示を与える指示装置として利用する場合には、表示/入力装置3を画像読取装置2の近傍に配することとなるが、両者を画像処理装置2を介して接続する他に、直接接続するような構成も可能である。
【0028】
入力指示解釈部15は、表示/入力装置3で表示情報に対応して入力された入力指示を受け取り、これを解釈する。入力指示は、各画像に対して補正処理や再読み取り処理を実行させるためのもので、入力指示解釈部15は、画像に対して補正処理を実行させる指示を受けた場合には、当該指示を画像保持部12に通知して、画像補正部16での補正処理を実行させる。また、入力指示解釈部15は、画像に対して再読み取り指示を実行させる指示を受けた場合には、当該指示を読取装置制御部17に通知して、画像読取装置2に原稿の再読み取りを実行させる。
【0029】
画像補正部16は、画像に対して回転やノイズ除去等の補正処理を施す。この補正処理の実行や補正処理に際する各種パラメータは、表示/入力装置3から入力された指示を入力指示解釈部15が解釈したものを利用し、画像保持部12に保持されている画像の補正処理を実行する。
【0030】
読取装置制御部17は、画像読取装置2に原稿の再読み取りを実行させる。画像読取装置2に実行させる原稿の再読み取り方法としては、再読み取りを行う原稿のみをフィーダに載置する方法と、全ての原稿をフィーダに載置して必要な原稿のみを読み取らせ、他の原稿を読み飛ばさせる方法がある。また、読取装置制御部17による画像読取装置2の制御方法は、画像読取装置2が有する機能によりことなり、読取装置制御部17から画像読取装置2にコマンド等を送出して直接制御する方法や、読取装置制御部17が画像読取装置2用の制御情報を記述したファイル(ジョブテンプレート等と称することが多い)を生成して画像読取装置2に送出する方法等がある。また、表示/入力装置3が画像読取装置2を直接制御する場合には、読取装置制御部17は、表示/入力装置3へ制御情報を送出するようにしてもよい。
【0031】
画像置換部18は、ジョブ受信部11が受信したジョブが原稿の再読み取りによるものであった場合に、当該ジョブに含まれる画像データを既に画像保持部12に保持されている画像データと置換する。
【0032】
ジョブ転送部19は、補正処理や原稿の再読み取り処理が終了した後に画像保持部12に保持されている画像データを含むジョブを出力装置4に送出する。また、補正処理等を必要としないジョブに関しては、ジョブ受信部11が受信したジョブを直ちに出力装置4に送出する。出力装置4は、各種のプリンタやファックスサーバ、ファイルサーバ、メールサーバ等であり、複数の装置のうち、ジョブにより選択されている装置に対して当該ジョブを送出することとなる。
【0033】
次に、画像処理装置1を利用したジョブ処理の流れをユーザの観点から説明する。図2は、ジョブ実行時のユーザ操作の流れを示すフローチャートである。
【0034】
画像処理装置1を利用してジョブを実行する際には、まず、ユーザは、画像読取装置2で原稿を読み取らせる(ステップ100)。そして、その読取結果を表示/入力装置3で確認する(ステップ101)。確認の結果、ユーザが、補正や再読み取り等の修正が必要であると判断した場合には(ステップ102でNO)、ユーザは、表示/入力装置3に補正や再読み取り等の修正指示を入力する(ステップ103)。そして、その修正指示に原稿の再読み取り指示が含まれていた場合には(ステップ104でYES)、画像読取装置2で原稿の再読み取りを実行する(ステップ105)。
【0035】
ユーザが入力した修正指示に基づいて、補正や再読み取り等が行われると、ユーザは再び表示/入力装置3で確認する(ステップ102)。そして、さらに修正が必要で有れば同様の処理を繰り返すが、ユーザが修正の必要が無いと判断すれば(ステップ102でYES)、ユーザは、表示/入力装置3からジョブの出力指示を入力し(ステップ106)、これに応じて画像処理装置1が出力装置4にジョブを送出して処理を終了する。
【0036】
次に、ジョブ実行時の画像処理装置1の動作について説明する。図3は、画像処理装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
【0037】
画像処理装置1は、ジョブ受信部11が画像読取装置2からのジョブを受け付け(ステップ200でYES)、当該ジョブが新規のジョブであれば(ステップ201でNO)、当該ジョブに含まれる画像データを画像保持部12に保持し(ステップ202)、表示情報作成部14等により表示/入力装置3に画像の確認のための表示処理を行うが(ステップ204)、この表示処理の詳細については、後述する。
【0038】
表示処理の結果、表示/入力装置3から指示が入力されると、入力指示解釈部15が入力された指示を解釈する(ステップ205)。解釈の結果、画像に対する補正指示があれば(ステップ206でYES)、画像補正部16が指示された画像データに対して、指示されたパラメータで補正処理を実行する(ステップ207)。また、入力指示の解釈の結果、原稿の再読取指示があれば(ステップ208でYES)、読取装置制御部17が画像読取装置2に原稿の再読み取りを実行させる(ステップ209)。なお、読取装置制御部17での再読取処理の詳細については、後述する。
【0039】
一方、ジョブ受信部11が受け付けたジョブが、再読取処理の結果として生成される再読取ジョブであった場合には(ステップ200でYES、ステップ201でYES)、画像置換部18が当該ジョブに含まれる画像データを画像保持部12に保持されている画像データと置換し(ステップ203)、その後、画像処理装置1は、上述の場合と同様の処理を行う(ステップ204以降)。
【0040】
ここで、ステップ204での表示処理の詳細について説明する。図4は、表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0041】
表示処理では、まず、画像状態検出部13が、画像保持部12に保持されている画像データの状態を検出し、その検出結果を表示情報作成部14に通知する(ステップ240)。
【0042】
表示情報作成部14では、画像状態検出部13が検出した画像の状態に基づいて、当該画像が再読取処理を推奨する程度の状態であれば再読取対象に設定し(ステップ241でYES、ステップ242)、当該画像が補正処理を推奨する程度の状態であれば補正対象に設定する(ステップ241でNO、ステップ243でYES、ステップ244)。そして、表示/入力装置3への表示設定が全ての画像を表示する設定である場合(ステップ245でYES)、若しくは、当該画像が再読取対象か補正対象に設定された場合には(ステップ246でYES)、当該画像を表示対象に設定する(ステップ247)。
【0043】
これらの処理は、画像保持部12に保持されている画像データのうち、対象となるもの、つまり、処理対象のジョブに含まれていた全ての画像データに対して行われ(ステップ248でNO)、対象となる全ての画像データに対して処理が終了すると(ステップ248でYES)、表示情報作成部14は、表示対象として設定された画像を表示すべく、表示情報を作成し(ステップ249)、作成した表示情報を表示/入力装置3へ送出する(ステップ250)。
【0044】
ここで、表示情報に基づく表示/入力装置3での表示例を説明する。図5乃至7は、表示/入力装置3の表示例を示した図である。
【0045】
表示/入力装置3は、表示情報作成部14が作成した表示情報に基づいて、図5乃至図7のそれぞれに示すような画面300を表示する。画面300には、画像のイメージを表示するイメージ表示欄301と、画像状態検出部13が検出した状態を示す状態表示欄302、ユーザが入力すべき指示を選択する指示選択欄303(303−1〜303−3)が表示されている。
【0046】
この画面300では、説明の簡略化のため、補正処理の対象が画像の傾きの補正のみの場合を示しているが、この場合には、状態表示欄302には、画像状態検出部13が検出した画像の傾き角度が表示され、指示選択欄303は、「回転」指示303−1、「再スキャン」指示303−2、「何もしない」指示303−3を選択肢として構成される。
【0047】
そして、図5に示した状態は、画像の傾き角度が5度の場合であり、この場合には、原稿の再読取処理が推奨されるため、「再スキャン」指示303−2がデフォルトとして選択されている。
【0048】
また、図6に示した状態は、画像の傾き角度が0度の場合であり、この場合には、再読取処理も補正処理も必要としないと判断されているため、「何もしない」指示303−3がデフォルトとして選択されている。なお、再読取処理も補正処理も必要としないと判断された場合は、表示/入力装置3への表示設定が全ての画像を表示する設定である場合以外は、表示されないこととなる。
【0049】
また、図7に示した状態は、画像の傾き角度が2度の場合であり、この場合には、補正処理が推奨されるため、「回転」指示303−1がデフォルトとして選択されている。
【0050】
この図5乃至図7に示したいずれの状態においても、ユーザは、デフォルトの選択にかかわらず、「回転」指示303−1、「再スキャン」指示303−2、「何もしない」指示303−3を任意に選択することができ、状態表示欄302に所望の角度を入力した後に「回転」指示303−1を選択して、処理を実行させることで、所望の角度での回転補正処理を実行させることができる。また、「再スキャン」指示303−2を選択する際には、画像読取装置2のフィーダに全原稿を載置するか、再読み取りすべき原稿のみを載置するかを指定することもできる(不図示)。
【0051】
なお、ここでは、指示選択欄303を「回転」指示303−1、「再スキャン」指示303−2、「何もしない」指示303−3を選択肢として構成したが、「削除」指示を追加して混入した白紙を削除する処理を実行させること等も可能である。また、実際には、状態表示欄302と指示選択欄303は、処理可能な補正毎に表示されることとなる。
【0052】
次に、上述のステップ209での再読取処理の詳細について説明する。図8は、再読取処理の流れを示すフローチャートである。
【0053】
再読取処理では、まず、入力指示解釈部15からの通知を受けた読取装置制御部17が、再読取処理に際して全原稿をフィーダに載置する指定か、再読み取りすべき原稿のみをフィーダに載置する指定かを判定し、全原稿を載置する指定である場合には(ステップ290でYES)、読み取りを行う原稿が何枚目の原稿であるかを特定する(ステップ291)。そして、画像読取装置2で原稿を再読み取りして得られた画像データと置換する画像データをファイル名や識別名等で特定し(ステップ292)、これらの情報に基づいて画像読取装置2用の制御情報を記述したファイル(ジョブ実行指示、ジョブテンプレート等)を作成し(ステップ293)、作成したジョブ実行指示を画像読取装置2へ送出し(ステップ294)、画像読取装置2に指定した条件での再読取処理を実行させる。
【0054】
なお、ここで説明した処理は、ジョブ実行指示により画像読取装置2を制御する場合であるが、画像読取装置2を直接制御する場合には、ステップ293およびステップ294の処理に代えて、相当する制御コマンドを送出することとなる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、画像読取装置で原稿を読み取って得た画像を一時的に保持し、該保持している画像の状態を検出し、各画像とともに推奨する処理内容を表示するように構成したので、ユーザは、各画像の状態を視覚的に確認することができるとともに、補正処理や再読取処理の指示を容易に行うことが可能となった。
【0056】
また、原稿の再読取処理を実行する際には、全ての原稿を画像読取装置のフィーダに載置するだけでよく、再読み取りする原稿を選別する必要がなく、再読取処理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した画像処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図2】ジョブ実行時のユーザ操作の流れを示すフローチャートである。
【図3】画像処理装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】表示/入力装置3の表示例を示した図(1)である。
【図6】表示/入力装置3の表示例を示した図(2)である。
【図7】表示/入力装置3の表示例を示した図(3)である。
【図8】再読取処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 画像読取装置
3 表示/入力装置
4 出力装置
11 ジョブ受信部
12 画像保持部
13 画像状態検出部
14 表示情報作成部
15 入力指示解釈部
16 画像補正部
17 読取装置制御部
18 画像置換部
19 ジョブ転送部
300 画面
301 イメージ表示欄
302 状態表示欄
303−1 「回転」指示
303−2 「再スキャン」指示
303−3 「何もしない」指示
Claims (12)
- 画像読取装置が原稿を読み取って生成した画像に対して処理を施す画像処理方法であって、
画像読取装置が生成した画像を保持するとともに、該保持している画像の状態を検出し、該検出した画像の状態に基づいて該画像に対して推奨する処理内容を判定し、該判定した処理内容とともに該当する画像を表示することを特徴とする画像処理方法。 - 前記処理内容は、
前記画像に対する補正処理であり、
前記補正処理に際して推奨する補正パラメータとともに前記画像を表示する
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 前記補正処理は、
前記画像の回転補正処理であることを特徴とする請求項2記載の画像処理方法。 - 前記処理内容は、
前記画像に対応する原稿の再読取処理であることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 前記再読取処理を実行する際に、載置された全ての原稿から再読み取りすべき原稿のみを読み取るように前記画像読取装置を制御することを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
- 前記再読取処理により生成された画像を対応する前記画像と置き換えて保持することを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
- 画像読取装置が原稿を読み取って生成した画像に対して処理を施す画像処理装置において、
画像読取装置が生成した画像を保持する画像保持手段と、
前記画像保持手段に保持されている画像の状態を検出し、該検出した画像の状態に基づいて、該画像に対して推奨する処理内容を判定する画像状態検出手段と、
前記画像状態検出手段が判定した処理内容とともに、前記画像保持手段に保持されている対応する画像を表示する表示手段と
を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像状態検出手段は、
前記画像に対して施すべき補正処理を判定し、
前記表示手段は、
前記画像状態検出手段が判定した補正処理に際して推奨する補正パラメータとともに前記画像を表示する
ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。 - 前記補正処理は、
前記画像の回転補正処理であることを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。 - 前記画像状態検出手段は、
前記画像に対して、対応する原稿の再読取処理をすべきか否かを判定することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。 - 前記再読取処理を実行する際に、載置された全ての原稿から再読み取りすべき原稿のみを読み取るように前記画像読取装置を制御する制御手段をさらに具備することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
- 前記再読取処理により生成された画像を前記画像保持手段に保持されている対応する画像と置き換える画像置換手段とさらに具備することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
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- 2002-09-05 JP JP2002260058A patent/JP2004104226A/ja active Pending
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