JP2004103828A - 装着プログラム作成方法およびプリント回路板製造方法 - Google Patents

装着プログラム作成方法およびプリント回路板製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品装着システムにおいて、プリント配線板の大きさが装着可能領域より大きい場合であっても、電子部品を装着し得るようにする。
【解決手段】プリント配線板14のCADデータに基づいて、装着領域53を電子部品装着システムの装着可能領域より小さい複数の部分領域54,56に分割し、それぞれの領域について装着すべき電子部品20a,20bの装着作業の手順を最適化した工程別装着プログラムを作成する。それら工程別装着プログラムを合成することにより装着領域53全体に電子部品20を装着するための装着プログラムを作成し、それに従って装着作業を実行する。その際、プリント配線板14を配線板コンベヤにより部分領域54,56が順に装着可能領域に位置するように搬送する。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント回路板の製造方法および電気部品装着システムに関し、特に大形のプリント回路板の製造方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気部品装着システムは一般に、プリント配線板を予め定められた位置に保持する配線板保持装置と、電気部品(電子部品を含む)を供給する部品供給装置と、その部品供給装置により供給される電気部品を配線板保持装置に保持されたプリント配線板に装着する部品装着装置とを含むように構成される。部品供給装置は、複数の部品フィーダ、例えばテープフィーダをテーブルに並べて搭載することによって構成される。各テープフィーダは、それぞれ一種類の電気部品を多数保持したキャリヤテープを長手方向に一定ピッチずつ送ることにより1個ずつの電気部品を部品供給部に位置決めする。部品装着装置は、部品供給装置およびプリント配線板とプリント配線板の表面に平行な方向に相対移動する部品保持ヘッドを備え、部品保持ヘッドの吸着ノズル等部品保持具が電気部品を複数のテープフィーダの各部品供給部から取り出し、プリント配線板の複数の装着位置の各々に装着する。複数の電気部品のプリント配線板への装着順序および部品供給装置内における部品フィーダの配列順序は、1枚のプリント配線板に全ての電気部品をできる限り短時間で装着し得るように決定される(特許文献1参照)。しかし、従来の電気部品装着システムにおいては、部品保持ヘッドの移動可能範囲、あるいは配線板保持装置の移動可能範囲により電気部品の装着可能領域が制限され、それ以上の大きさのプリント回路板を製造することが困難であった。そのため、大形のプリント配線板に電気部品を装着してプリント回路板を製造する場合には、プリント配線板の大きさに応じて電気部品装着システムを大形化し、部品保持ヘッドあるいは配線板保持装置の移動可能範囲を拡大することが行なわれていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−209681号公報
【0004】
しかし、電気部品装着システムが大形化すればそれの構成要素も大きくなり、コストアップ、駆動源の大形化による消費エネルギの増大など、経済性が低下するだけでなく、構成部品の加工精度,経時変化,熱変形など、システムの精度を維持することが困難となる問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
本発明は、以上の事情を背景とし、部品保持ヘッドあるいは配線板保持装置の移動可能範囲を拡大することなく、大形のプリント回路板を製造可能とすることを課題としてなされたものであり、本発明によって、下記各態様の装着プログラム作成方法,プリント回路板製造方法,電気部品装着システム,装着プログラム作成用プログラム,プリント回路板製造用プログラム等が得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能なのである。
【0006】
以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、(3)項が請求項2に、(5)項が請求項3にそれぞれ相当する。
【0007】
(1)プリント回路板の設計データを設計データメモリに格納する設計データ格納工程と、
プリント配線板の電気部品を装着すべき領域である装着領域を複数の部分領域に分割し、各部分領域毎に装着順序を決定した装着プログラムを作成する部分装着プログラム作成工程と、
それら作成した複数の部分装着プログラムを1つの装着プログラムとして統合する統合工程と
を含むことを特徴とする装着プログラム作成方法。
プリント配線板の装着領域の分割は次項におけるように、一方向においてのみ行うのが普通であるが、互いに直交する2方向の各々において行うことも可能である。いずれにしても、複数の部分領域の各々について、部品装着作業の能率ができる限り高くなるように装着順序を決定した装着プログラムを作成し、それらを統合したものとしてプリント配線板全体の装着プログラムを作成すれば、装着能率の低下を極力回避しつつ、1枚のプリント配線板に対する電気部品の装着作業を部分領域毎に分けて実行することが可能となる。部品保持ヘッドの移動可能範囲を拡大することなく、大形のプリント回路板の製造を可能とすることができるのである。
【0008】
(2)前記プリント配線板が矩形のものであり、そのプリント配線板の前記装着領域の前記複数の部分領域への分割が、そのプリント配線板の一辺に平行な方向に関して行われる (1)項に記載の装着プログラム作成方法。
一般には、上記一辺が矩形の長辺とされるが、部品装着装置の配線板搬送装置の搬送方向における寸法が、それに直角な方向の寸法に比較して短い場合等、特殊な場合には、短辺に平行な方向に関して分割が行われることもある。
【0009】
(3)プリント配線板を一直線に沿って搬送する配線板搬送装置と、その配線板搬送装置により搬入されたプリント配線板に電気部品を装着する部品装着装置とを備えた電気部品装着システムによりプリント回路板を製造する方法であって、
前記プリント配線板の電気部品を装着すべき領域である装着領域が前記配線板搬送装置の搬送方向において複数の部分領域に分割され、それら部分領域毎に装着順序が決定された部分装着プログラムを複数含む全体装着プログラムをプログラムメモリに格納する格納工程と、
前記配線板搬送装置に、前記プリント配線板の前記部分領域の一つを前記部品装着装置の装着可能領域へ移動させ、その移動させた部分領域に、前記複数の部分装着プログラムのうちその部分領域に対応するものに従って前記部品装着装置に電気部品を装着させる部分領域装着工程を、前記部分領域の数だけ繰り返させてプリント配線板全体に電気部品を装着する装着工程と
を含むプリント回路板製造方法。
配線板搬送装置により、プリント配線板の複数の部分領域を一つずつ部品装着装置の装着可能領域へ移動させ、部品装着装置に、部分領域毎に部分装着プログラムに従った電気部品の装着作業を繰り返させれば、部品装着装置の装着可能領域より大きいプリント配線板に電気部品を装着することができる。部品装着装置の装着可能領域を拡大することなく、大形のプリント配線板を製造することが可能となるのである。その上、配線板搬送装置は、もともと一直線に沿ってプリント配線板を搬送するものであるから、その一直線に沿った複数の位置でプリント配線板を停止させ得るものとすればよく、また、装着プログラムに変更を加えることによって製造コストが上昇することは殆どないため、安価に目的を達成することができる。
また、全体装着プログラムは複数の部分装着プログラムの集合ではあるが、全体として1つの装着プログラムであるので、各部分領域の装着が終了する毎にプリント配線板が所定距離移動させられる以外は、プログラムの変更など余分な作動は不要であって、通常の装着プログラムと同様に実施可能である。そして、部分装着プログラムは、各部分領域毎に装着順序が決定されるものであるため、部分領域毎に可及的に装着能率が高くなるように装着順序を決定しておけば、各部分領域に対する電気部品の装着も能率よく行われることとなり、装着能率の低下を良好に回避しつつ大形のプリント回路板を製造することができる。
【0010】
(4)前記プリント配線板の電気部品を装着すべき領域である装着領域が第1部分領域と第2部分領域との2つの部分領域に分割され、
前記装着工程が、
前記配線板搬送装置に、前記プリント配線板の第1部分領域を、前記部品装着装置の装着可能領域へ移動させ、その第1部分領域に、前記複数の部分装着プログラムのうちその第1部分領域に対応するものに従って前記部品装着装置に電気部品を装着させる第1装着工程と
前記配線板搬送装置に、前記第2部分領域を、前記部品装着装置の装着可能領域へ移動させ、その第2部分領域に、前記複数の部分装着プログラムのうちその第2部分領域に対応するものに従って前記部品装着装置に電気部品を装着させる第2装着工程と
を含むことを特徴とする (3)項に記載のプリント回路板製造方法。
第1,第2部分領域を装着可能領域へ移動させる場合に、両部分領域共、プリント配線板の搬送方向の下流側の端である前端の位置が同じになるようにすることも、両部分領域で前端の位置が異なるようにすることも可能である。例えば、第1部分領域は前端が装着可能領域の前端と一致し、第2部分領域は後端の位置が装着可能領域の後端と一致するように、あるいは逆になるようにするのである。このようにする場合には、部品供給装置が、複数の部品フィーダが配線板搬送方向に平行な一直線に沿って並べられるものであり、かつ、第1部分領域用の電気部品を供給するフィーダ群と第2部分領域用の電気部品を供給するフィーダ群とが少なくとも一部において互いに異なる場合に、それらの配置と、上記第1部分領域と第2部分領域との位置の違いとを関連付けて決定すれば、装着作業時における部品保持ヘッドの移動距離の総和を短縮して、装着能率の向上を図ることができる。また、第1部分領域および第2部分領域が共に部品装着装置の装着可能領域より小さい場合には、例えば、第1部分領域の前端が装着可能領域の前端と一致させられ、第2部分領域の後端が装着可能領域の後端と一致させられれば、第1部分領域への装着が行われる際には、第2部分領域の一部が装着可能領域内に存在し、第2部分領域への装着が行われる際には、第1部分領域の一部が装着可能領域内に存在することとなる。これらの各一部に、特別な電子回路部品が装着されるようにすることも可能である。第1、第2部分領域に装着されるべき電子回路部品は、原則的に互いに異なる時期に装着されるのであるが、第1部分領域あるいは第2部分領域に電子回路部品が装着される際、装着可能領域内にある他方の部分領域の一部にも電子回路部品の一部が装着されるようにすることが、特に望ましい場合には、それら特別の電子回路部品が装着されるようにしてもよいのである。第1部分領域と第2部分領域との分割線上あるいはその近傍に位置する電子回路部品を装着する場合がその一例であり、また、部品フィーダの搭載位置との関連等により、装着能率向上等の観点から、その方が望ましい場合もある。これらのことは、部分領域が3つ以上である場合にも当てはまる。
【0011】
(5)前記部分領域への分割がほぼ等分割である (3)項または (4)項に記載のプリント回路板製造方法。
プリント配線板の装着領域を2つに分割する場合に、部品装着装置の装着可能領域とほぼ等しい領域と、残りの領域とに分割することも可能である。しかし、等分に分割する方が、全体としての装着能率が高くなる場合が多い。
【0012】
(6)前記部品装着装置として、電気部品を保持する部品保持ヘッドと、その部品保持ヘッドをその保持されたプリント配線板の表面に平行な平面内の任意の位置へ移動させるヘッド移動装置と、前記部品保持ヘッドを昇降させて、停止中のプリント配線板に接近,離間させる昇降装置とを含むものを使用する (3)項ないし (5)項のいずれかに記載のプリント回路板製造方法。
電気部品装着システムの中には、複数の部品保持ヘッドが旋回軸線のまわりを旋回させられ、少なくとも部品受取位置と部品装着位置とに停止させられるヘッド旋回式装着装置と、配線板搬送装置により搬入されたプリント配線板を保持する配線板保持装置と、その配線板保持装置をその配線板保持装置に保持されたプリント配線板の表面に平行な平面内において移動させることにより、プリント配線板を任意の位置へ移動させる配線板移動装置と、前記配線板搬送装置の搬送方向に平行な方向に移動可能な移動テーブルに複数の部品フィーダがその移動テーブルの移動方向に並べて搭載され、移動テーブルの移動により各部品フィーダの各部品供給部が前記部品受取位置に対応する部品供給位置に位置決めされる部品供給装置とを備えたものがある。このタイプの電気部品装着システムにおいても、本発明を適用することが可能である。例えば、配線板保持装置を、プリント配線板を保持し得るのみならず、移動もさせ得るもの(例えば、配線板搬送装置の一部として機能するもの)とし、そのプリント配線板の移動により、複数の部分領域が装着可能領域に対応する位置へ移動させられるようにするのである。この場合には、配線板保持装置が大形化することは避け得ないが、その配線板保持装置の配線板移動装置による移動範囲の拡大は回避することができ、電気部品装着システム全体の大形化を抑制することができるのである。
しかし、本項に記載の部品装着装置を備えるタイプの電気部品装着システムに本発明を適用すれば、配線板搬送装置自体の一部を配線板保持装置として利用することが可能であり、かつ、その配線板保持装置を移動させる必要がないため、配線板保持装置が大形化しても、それによって電気部品装着システム全体が大形化することは殆どなく、本発明の効果を特に有効に享受することができる。
【0013】
(7)前記プリント配線板の前記複数の部分領域の各々に対して、それぞれ2個以上ずつの基準マークを設け、それら基準マークの位置を検出することにより、プリント配線板の位置誤差を取得し、前記ヘッド移動装置に、少なくともその位置誤差分修正した位置へ前記部品保持ヘッドを移動させ、前記昇降装置に前記部品保持ヘッドを昇降させて装着動作を行わせる (3)項ないし (6)項のいずれかに記載のプリント回路板製造方法。
本項に記載のプリント回路板製造方法によれば、プリント配線板の部分領域の一つを部品装着装置の装着可能領域へ移動させる際の位置決め精度が高くなくても、電気部品を高い精度で装着することができる。なお、「複数の部分領域の各々に対して、それぞれ2個以上ずつの基準マークを設ける」といっても、基準マークはすべて各部分領域に専用のものである必要はなく、複数の部分領域に兼用の基準マークを含んでも差し支えない。
【0014】
(8)電気部品を供給する部品供給装置と、
その部品供給装置から供給される電気部品をプリント配線板に装着する部品装着装置と、
前記プリント配線板を一直線に平行な搬送方向に搬送し、そのプリント配線板の電気部品を装着する領域である装着領域が複数に分割された複数の部分領域の各々を、前記部品装着装置の装着可能領域内に位置する複数の位置に順次停止させる配線板搬送装置と、
前記複数の部分領域毎に電気部品の装着順序が決定された部分装着プログラムを複数含む全体装着プログラムを記憶するプログラムメモリと、
前記配線板搬送装置により前記複数の停止位置の各々に前記プリント配線板が停止させられる毎に、前記部品装着装置に、前記複数の部分装着プログラムの各々に従って前記複数の部分領域の各々に電気部品を装着させる装着制御部と
を含む電気部品装着システム。
本電気部品装着システムは前記 (3)項に記載のプリント回路板製造方法の実施に好適なものである。
【0015】
(9)前記配線板搬送装置が、前記プリント配線板を前記複数の停止位置に停止させる停止装置を含む (8)項に記載の電気部品装着システム。
配線板搬送装置自体が、プリント配線板を複数の位置に停止させ得るものである場合には、停止装置を設ける必要がないが、停止装置を設ければ、配線板搬送装置としてベルトコンベヤ等安価なものを採用することが可能となる。
(10)前記停止装置が、前記複数の停止位置の各々に設けられた (9)項に記載の電気部品装着システム。
同じ停止装置を、複数の停止位置の各々に対応する位置に移動させて使用することも可能であるが、本項におけるように、複数の停止位置の各々に対応して停止装置を設ける方が装置の製造コストを低減させ得る場合が多い。後者の場合には、停止装置の少なくとも一部を位置調節可能に設けることが望ましい。
(11)前記停止装置が
前記プリント配線板の前記搬送方向の前端に当接してプリント配線板を停止させるストッパと、
そのストッパに当接する位置へ前記プリント配線板が到着したことを確認する到着確認センサと
を含む (9)項または(10)項に記載の電気部品装着システム。
到着確認センサの一定距離上流に、プリント配線板が減速を開始すべき位置に到達したことを検出する減速位置センサを設けることが望ましい。ストッパ装置を省略することも可能である。減速位置センサと到着確認センサとの両方を設ける場合にはストッパを省略することが特に容易であるが、例えば、配線板搬送装置の作動時間に基づいてプリント配線板の現在位置を推測し、減速位置に到達したと推測される時点に減速を開始させる等により、減速位置センサとストッパとの両方を省略することも可能である。
【0016】
(12)前記複数の停止位置の各々に停止させられたプリント配線板の予め定められた1個所以上をそれぞれ下方から支持する複数群の支持装置を備え、それら支持装置の各々が、
支持部材と、
その支持部材を、前記プリント配線板を支持する作用位置と支持しない退避位置とに移動させる支持部材移動装置と
を含むものである (8)項ないし(11)項のいずれかに記載の電気部品装着システム。
プリント配線板は下方から支持することが望ましいのであるが、支持可能な部位は限られているのが普通である。したがって、プリント配線板が複数の停止位置で停止させられる場合には、支持部材の位置も変更することが必要になる場合が多い。例えば、支持部材を保持する支持部材保持部材を移動させ、あるいは支持部材保持部材に対して支持部材を移動させる等により、文字通り、支持部材の位置を変更可能とすることも可能であるが、作用位置と退避位置とに移動可能な支持部材を複数設け、プリント配線板の停止位置に応じて、適切な支持部材を作用位置へ移動させ、プリント配線板の支持可能な部位を支持させる方が装置コストを低減させ得る場合が多い。
【0017】
(13)電気部品を供給する部品供給装置と、
その部品供給装置から供給される電気部品をプリント配線板に装着する部品装着装置と、
前記プリント配線板を一直線に平行な搬送方向に搬送し、そのプリント配線板を複数の停止位置で停止させ得る配線板搬送装置と、
それら部品装着装置と配線板搬送装置とを制御する制御装置と
を含み、かつ、制御装置が、
前記配線板搬送装置にプリント配線板を搬入させて停止させ、その停止したプリント配線板に、前記部品装着装置に複数の電気部品を装着させ、予定の装着が終了したならば、前記配線板搬送装置にプリント配線板を搬出させる第1装着モードと、
前記配線板搬送装置にプリント配線板を搬入させて停止させ、その停止したプリント配線板に、前記部品装着装置に複数の電気部品を装着させ、予定の装着が終了したプリント配線板を前記配線板搬送装置に一旦移動させて再び停止させ、その再停止したプリント配線板に、前記部品装着装置に複数の電気部品を装着させることを1回以上行い、最後に前記配線板搬送装置にプリント配線板を搬出させる第2装着モードと
に選択的に設定可能なものとされたことを特徴とする電気部品装着システム。
本項の電気部品装着システムは、プリント配線板が部品装着装置の装着可能領域より小さい場合には第1モードに設定され、装着可能領域より大きい場合には第2装着モードに設定される。それによって、部品装着装置の装着可能領域より小さいプリント配線板に対しても、大きいプリント配線板に対しても能率的に装着作業を行うことができる。
前記 (8)項ないし(12)項の各々に記載の特徴は、本項の電気部品装着システムにも適用可能である。
【発明の実施の形態】
【0018】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1ないし図4に電子部品装着システム10を示す。この種の電子部品装着システムは、例えば、特許第2824378号公報等において既に知られており、簡単に説明する。
図1において12はシステム本体としてのベースである。ベース12上には、回路基板の一種であるプリント配線板14をX軸方向(図1においては左右方向)に搬送する配線板コンベヤ16,プリント配線板14を保持する基板保持装置たる配線板保持装置18(図6参照),プリント配線板14に電子部品20(図4参照)を装着する部品装着装置22および部品装着装置22に電子部品20を供給する部品供給装置24,26等が設けられている。
【0019】
配線板コンベヤ16は、図1に示すように一対のレール34,36を有する。これらレール34,36にはそれぞれ、巻掛部材たる無端のベルト38(図6参照)が長手方向に沿って取り付けられており、プリント配線板12はこれらベルト38上に載置され、ベルト38が駆動源たる配線板搬送用モータ40によって周回させられることにより搬送される。配線板搬送用モータ40がベルト38が巻き掛けられたプーリ等と共同してベルト駆動装置42を構成している。一対のレール34,36の互いの距離は、プリント配線板12の寸法に合わせて調節可能とされている。
【0020】
本実施形態においてプリント配線板14は、配線板コンベヤ16により水平な姿勢で搬送され、停止装置48,50(図5参照)によって予め定められた作業位置において停止させられるとともに、ベース12の作業位置に対応する部分に設けられた配線板保持装置18により保持される。本実施形態においてプリント配線板14は、その電子部品が装着される表面ないし上面である被装着面52(図4参照)が水平な姿勢で支持される。
【0021】
上記停止装置48,50は、図5に示すように、互いに配線板コンベヤ16の搬送方向に隔たって設けられ、プリント配線板14を予め設定された2つの停止位置に停止させる。図10に示すように、プリント配線板14の被装着面52上に装着領域53が設定されている。本実施形態においては、装着領域53は、被装着面52の周辺部であるマージン部を除く矩形の領域として設定されており、この装着領域53がプリント配線板の搬送方向に沿って2つの部分領域に等分されている。それら部分領域54,56をそれぞれ第1部分領域54および第2部分領域56と称することとするが、上記2つの停止位置は、第1部分領域54のプリント配線板搬送方向における下流側の端である前端が、部品装着装置22により電子部品20を装着可能な領域である装着可能領域の前端に一致する第1位置と、第2部分領域の後端が装着可能領域の後端に一致する第2位置とに設定されている。プリント配線板搬送方向における上流側の停止装置である第1停止装置48は配線板保持装置18に固定して設けられ、プリント配線板14を第1位置に停止させる。第2停止装置50は、第1停止装置48より下流側であって、ベース14上に搬送方向位置調節可能に設けられている。第2停止装置50は、プリント配線板14および部分領域54,56の大きさに応じて搬送方向位置が調節可能とされているのである。
【0022】
上記停止装置48,50の構成は共通しているので、第1停止装置48について代表して説明する。停止装置48は、プリント配線板14の端面に当接してプリント配線板14の搬送方向の移動を阻止するストッパ60を備える。ストッパ60は、図示しない昇降装置により、プリント配線板14の移動軌跡上に位置して上流から搬送されてきたプリント配線板14に当接する作用位置と、移動軌跡より下方に位置してプリント配線板14の通過を許容する非作用位置とに移動可能とされている。第1または第2停止装置48,50のいずれかのストッパ60が作用位置に位置決めされることにより、プリント配線板14が2個の停止位置のいずれかにおいて停止させられる。
【0023】
停止装置48は、さらに、プリント配線板14の有無を検出する一対の非接触式のセンサ62,64を備える。それらセンサ62,64はストッパ60より上流側において搬送方向に互いに隔たって設けられている。それらセンサ62,64のうち上流側に位置するものが、ストッパ60より設定距離上流であってプリント配線板14が減速させるべき位置に達したことを検出する減速センサ62であり、減速センサ62より下流側においてストッパ60に隣接して設けられたものがプリント配線板14が停止位置に到着したことを検出する到着確認センサ64である。到着確認センサ64と減速センサ62とは、プリント配線板14の移動軌跡の下方に設けられている。それらセンサ62,64は、本実施形態においては光検出式とされ、図示は省略するが、可視光をプリント配線板14の裏面に向かって投光する投光器と、その光の反射光を受光する受光器とを備える。各センサ62,64は、プリント配線板14が上方に到達すれば、投光器から発せられ、プリント配線板14の下面において反射された光が受光器に入光することに基づいて、プリント配線板14が上方に位置することを検出する。
【0024】
プリント配線板14が、上流から配線板コンベヤ16により一定速度で搬送され、まず、減速センサ62により減速位置に到達したことが検出されれば、停止位置が近づいたとして配線板コンベヤ16が減速を開始させられる。次に、プリント配線板14が到着確認センサ64の上方に到達したことが検出されれば、プリント配線板14が停止位置に到着したと判断されて配線板コンベヤ16が停止させられる。
【0025】
配線板保持装置18は、図6に概略的に示すように、支持台70および複数の支持ピン装置72を有し、昇降台74が昇降台駆動装置76によって昇降させられることにより、支持ピン装置72がプリント配線板14の裏面に接触してこれを支持する。昇降台駆動装置76は、本実施形態では、流体圧アクチュエータたる流体圧シリンダの一種であるエアシリンダ80を駆動源として構成されており、昇降台74と共にプリント配線板支持装置昇降装置を構成している。配線板保持装置18はさらに、ガイドレール34,36に設けられた上向きの支持面82と、回動可能に設けられたクランプ部材84とを有し、プリント配線板14は支持面82とクランプ部材84とによって上下両側から挟まれてクランプされる。
【0026】
複数の支持ピン装置72は共通の構成であるので、1つについて代表して説明する。図7および図8に示すように、支持ピン装置72は、支持台70上に着脱可能に固定されている。支持台70上に複数の雌ねじ穴90が等間隔に形成されるとともに、支持ピン装置72の固定部材92を貫通してボルト穴94が形成され、ボルト96により支持ピン装置72が固定されるようになっている。雌ねじ穴90は支持台70全体に形成されているので、支持ピン装置72はプリント配線板14の形状に応じて位置を変更することができる。
【0027】
支持ピン装置72は、固定部材92により水平な回転軸線周りに回動可能に支持される支持ピン98を備える。固定部材92に軸部材100が水平方向に延びる姿勢で固定されており、支持ピン98が、その軸部材100まわりに回動させられることにより、支持ピン98の長手方向が垂直となり、先端面たる支持面102においてプリント配線板14を下方から支持する作用位置と、支持ピン98の長手方向が水平となりプリント配線板14に干渉しない非作用位置とに切り換えられる。本実施形態においては、支持ピン装置72が非作用状態とされれば、即ち、支持ピン98が水平な姿勢とされれば、プリント配線板14の移動軌跡だけでなく、移動軌跡の下方の空間の寸法も大きく確保することができる。このことにより、プリント配線板14の裏面に先に電子部品等が装着されていても、それら電子部品と支持ピン装置72とが接触することが確実に回避される。なお、複数の支持ピン装置72はそれぞれ、プリント配線板14が第1停止位置に位置する場合に作用位置に位置決めされる第1支持ピン装置72aと、プリント配線板14が第2停止位置に位置する場合に作用位置に位置決めされる第2支持ピン装置72bとに分けられる。支持ピン装置72はそれぞれ、プリント配線板14が第1または第2停止位置のいずれかに位置決めされる場合にのみ作用状態とされ、それ以外の場合は、非作用状態とされている。
【0028】
支持ピン98は、プリント配線板14を支持する支持面102とは反対側の下端部において駆動源たるエアシリンダ110に接続され、駆動される。下端部近傍において、支持ピン110の長手方向に対して垂直な向きに一対の係合片112が突出して形成されており、そこにおいてエアシリンダ110に接続されている。エアシリンダ110は、配線板保持装置18の支持台70上に水平に設けられ、シリンダ114内にピストン116が摺動可能に嵌合されている。ピストン116からピストンロッド118が軸方向に延び出して、シリンダ114から突出させられており、ピストン116とは反対側の端部において支持ピン98の係合片112に係合されている。
【0029】
ピストンロッド118のシリンダ114から突出している側の端部である先端部に、係合片112と係合する係合部120が一体的に設けられている。係合部120は、ピストンロッド118の軸方向に対して直角に延び、ピストンロッド118の直径より長く、ピストンロッド118の直径より薄い板状に形成され、それを厚さ方向に貫通し、垂直方向に延びる長穴122が形成されている。係合部120は、一対の係合片112にほぼ隙間なく挟まれている。水平方向に延びる係合ピン124が、一対の係合片112を貫通して相対移動不能に設けられており、その係合ピン124が長穴122に摺動可能に係合させられている。このことにより、ピストンロッド118の軸方向移動が支持ピン98の回動運動に変換される。支持ピン98が回動することに伴って、係合ピン124も軸部材100を中心とする円弧に沿って運動するが、その運動の軌跡の垂直方向成分の長さより長穴122のほうが長く形成されているので、係合ピン124の垂直方向の運動を許容しつつ支持ピン98を回動させることができる。ここで、シリンダ114から軸方向に延び出す位置決め凸部125が形成されている。位置決め凸部125は、係合部120の移動に干渉しない形状であって、支持ピン98が垂直な姿勢となったときに、下端部と当接するように形成されている。このことにより、支持ピン98が精度よく作用位置に位置決めされ、プリント配線板14を支持する支持面102が水平にかつ一定の高さに保たれる。
【0030】
シリンダ114の開口部に雌ねじ穴126が形成され、プラグ128が螺合されることにより、開口部が塞がれている。プラグ128とピストン116との間にばね部材の一種である圧縮コイルスプリング130(以下、単にスプリングと称する)が配設され、ピストン116をピストンロッド118が突出する向きに付勢している。一方、シリンダ114内において、ピストン116のスプリング130とは反対側に形成されたエア室132に、エア供給口が設けられており圧縮空気が供給可能とされている。なお、ピストン116の外周に環状の溝134が形成され、シール部材136が配設されるとともに、ピストンロッド118をほぼ隙間なく案内する案内部138の内周にも、環状の溝140が形成されるとともにシール部材142が配設されており、エア室132の気密が保たれている。
【0031】
エア室132に圧縮空気が供給されれば、ピストンロッド118がシリンダ114内に引きこまれ、支持ピン98が、それの長手方向が垂直となる向きに回動させられ、作用位置に位置決めされる。これに対して、エア室132が大気に連通されれば、ピストン116がスプリング130の付勢力によって、ピストンロッド118が突出する向きに移動させられるので、支持ピン98が水平な姿勢になる向きに回動させられ、非作用位置に位置決めされる。
【0032】
本実施形態においては、電子部品装着システム10全体についてXY座標面が設定され、このXY座標面上において部品装着装置22の後述する部品保持ヘッド等の移動データ等が設定される。このXY座標面は、本実施形態では、図1に示すように、電子部品装着システム10を上方から、部品供給装置26が上側、部品供給装置24が下側に位置する状態で平面視した場合における左右方向をX軸方向、上下方向をY軸方向とし、右方および上方をそれぞれ正方向とする水平な座標面とされている。
【0033】
部品供給装置24,26は、図1および図2に示すように、XY座標面内においてX軸方向と直交するY軸方向に互いに隔たって、配線板コンベヤ16の両側に静止して設けられている。図示の例においては、部品供給装置24がフィーダ型部品供給装置とされ、部品供給装置26がトレイ型部品供給装置とされている。
【0034】
フィーダ型部品供給装置24は、多数の部品フィーダ160がフィーダ支持テーブル162上に、各部品供給が一直線上、具体的にはX軸方向に平行な方向に並べて配列された部品供給テーブル164を有する。各部品フィーダ160は、電子部品20が部品保持テープ(図示省略)に保持させられたテープ化電子部品を送ることにより、電子部品20を1個ずつ順次部品供給部へ供給する。
【0035】
トレイ型部品供給装置26は、電子部品20を部品トレイ166(図4参照)に収容して供給する。部品トレイ166は、上下方向に配設された多数の部品トレイ収容箱168内にそれぞれ1枚ずつ支持されている。これら部品トレイ収容箱168はそれぞれ図示しない支持部材により支持され、コラム170内に設けられた昇降装置により順次部品供給位置へ上昇させられるのであるが、部品供給位置の上方には後述する部品保持ヘッドが電子部品20を取り出すためのスペースを確保することが必要である。そのため、電子部品20を供給し終わった部品トレイ収容箱168は、次の部品トレイ収容箱168が部品供給位置へ上昇させられるのと並行して上記スペース分上昇させられ、上方の退避領域へ退避させられる。このように上方にスペースが形成された部品トレイ収容箱168内の部品トレイ166から部品装着装置22の部品保持ヘッドが1個ずつ電子部品を取り出す。このトレイ型部品供給装置26は、特公平2−57719号公報に記載の部品供給装置と同じであり、詳細な説明は省略する。
【0036】
部品装着装置22は、図4に示す部品保持ヘッド180が互いに直交するX軸方向およびY軸方向の成分を有する方向に平行移動して電子部品20を搬送し、プリント配線板14の被装着面52に装着するものとされている。そのため、図1に示すように、ベース12の配線板コンベヤ16のY軸方向における両側にはそれぞれ送りねじとしてのボールねじ184がX軸方向に平行に設けられるとともに、X軸スライド186に設けられた2個のナット188(図3に1個のみ図示されている)の各々に螺合されており、これらボールねじ184がそれぞれ、X軸スライド駆動用モータ190によって回転させられることにより、X軸スライド186がX軸に平行な方向の任意の位置へ移動させられる。以上、ナット188,ボールねじ184およびX軸スライド駆動用モータ190等がX軸スライド移動装置196を構成している。
【0037】
X軸スライド186は、図1に示すように、フィーダ型部品供給装置24から配線板コンベヤ16を越えてトレイ型部品供給装置26にわたる長さを有する。なお、ベース12上には、2つのボールねじ184の下側にそれぞれ案内部材たるガイドレール192(図3参照)が設けられており、X軸スライド186は被案部材たるガイドブロック194においてガイドレール192に摺動可能に嵌合され、移動が案内される。
【0038】
X軸スライド186上には送りねじとしてのボールねじ200(図3参照)がY軸方向に平行に設けられるとともに、Y軸スライド202がナット204において螺合されている。このボールねじ200がY軸スライド駆動用モータ206(図1参照)によりギヤ208,210を介して回転させられることにより、Y軸スライド202は案内部材たる一対のガイドレール212に案内されてY軸方向に平行な任意の位置に移動させられる。以上、ナット204,ボールねじ200およびY軸スライド駆動用モータ206等がY軸スライド移動装置214を構成し、前記X軸スライド186,X軸スライド移動装置196およびY軸スライド202と共に相対移動装置としてのXY移動装置216を構成しており、部品保持ヘッド180は、XY移動装置216により、水平面内の任意の位置へ移動させられる。
【0039】
Y軸スライド202に設けられた支持部222には、図3および図4に示すように、部品保持ヘッド180、部品保持ヘッド180を昇降させるヘッド軸方向移動装置たるヘッド昇降装置224、および部品保持ヘッド180をその軸線まわりに回転させる回転装置226が設けられており、これら部品保持ヘッド180等が部品装着ユニット228を構成している。本実施形態では、部品装着ユニット228は1組設けられているのであるが、複数組設けてもよい。例えば、Y軸スライド202に複数の部品装着ユニット228をY軸方向に平行に1列に並べて設けることや、Y軸スライド202に回転軸線まわりに間欠回転可能な間欠回転盤を設け、その間欠回転盤の周辺部に複数の部品保持ヘッド180を等角度間隔で設けることができる。
【0040】
本実施形態の部品装着ユニット228は、特許第3093339号公報に記載の部品装着ユニットと同様に構成されており、簡単に説明する。
支持部222には、軸230がZ軸方向に平行な方向に移動可能かつ軸線まわりに回転可能に設けられ、その下端部に設けられたホルダ232によって吸着ノズル234が着脱可能に保持される。本実施形態においては、軸230およびホルダ232が部品保持ヘッド180を構成している。吸着ノズル234を部品保持ヘッドの一構成要素であると考えることもできる。
【0041】
ヘッド昇降装置224は、昇降用モータ240を駆動源とし、昇降用モータ240の回転がギヤ242,244を含む回転伝達装置によりナット246に伝達され、ナット246が回転させられることにより、ナット246に螺合された軸230が昇降させられ、部品保持ヘッド180が昇降させられる。このヘッド昇降装置224が接近・離間装置を構成している。回転装置226は、回転用モータ250(図11参照)を駆動源とし、その回転がギヤ252を含む回転伝達装置により軸230に伝達され、軸230が軸線まわりに回転させられて、部品保持ヘッド180が垂直な回転軸線まわりに回転させられる。この際、昇降用モータ240が回転用モータ250と同角度回転させられ、軸230の昇降が回避される。
【0042】
吸着ノズル234は電子部品20を負圧により吸着し、プリント配線板14に装着する。そのため、吸着ノズル234は、図示を省略する負圧源,正圧源および大気に接続されており、電磁方向切換弁装置(図示省略)の切換えにより、吸着管260が負圧源,正圧源または大気に択一的に連通させられる。吸着管260は下向きの吸着面262を備え、ここにおいて電子部品20を吸着する。
【0043】
Y軸スライド202にはまた、プリント配線板14に設けられた複数の基準マーク268を撮像する撮像デバイスたる基準マークカメラ270(図1,図4参照)が移動不能に設けられている。基準マークカメラ270は、本実施形態においては、面撮像デバイスであるCCDカメラにより構成されている。基準マークカメラ270に対応して照明装置272が配設されており、基準マーク268およびその周辺を照明する。本実施形態においては、基準マーク268は、プリント配線板14がいずれの停止位置に位置する場合であっても、基準マークカメラ270により撮像可能な領域内に複数個位置するように設けられている。図示の例では、各停止位置において、撮像領域内の一対角線上に位置する2隅にそれぞれ設けられている。
【0044】
X軸スライド186には、フィーダ型部品供給装置24と配線板コンベヤ16との間およびトレイ型部品供給装置26と配線板コンベヤ16との間の位置であって、ちょうどX軸スライド186を移動させる2つのボールねじ184にそれぞれ対応する位置にそれぞれ、撮像システム330が移動不能に取り付けられている。これら撮像システム330の構成は同じであり、一方の撮像システム330を代表的に説明する。
【0045】
撮像システム330は、図3に示すように、電子部品20を撮像する撮像デバイスとしての部品カメラ332と導光装置334とを備え、導光装置334は、反射装置としての反射鏡336,338を有している。反射鏡336,338は、図示しないブラケットによりX軸スライド186の下部に固定されており、一方の反射鏡336は、部品保持ヘッド180のY軸方向の移動経路の真下において、吸着ノズル234の中心線を含む垂直面に対して約45度傾斜させられ、それのX軸スライド186に近い側の端部が下方に位置する反射面340を有する。
【0046】
それに対して他方の反射鏡338は、X軸スライド186を挟んだ反対側に反射鏡336の反射面340と垂直面に対して対称に傾斜した反射面342を有する。X軸スライド186の部品保持ヘッド180が設けられた側とは反対側であって、前記反射鏡336の反射面340に対向する位置に、吸着ノズル234に保持された電子部品20を撮像する部品カメラ332が、保持部材346により下向きに保持されている。
【0047】
したがって、部品保持ヘッド180がXY移動装置216によって移動させられ、Y軸方向において反射鏡336上に位置する位置に至れば、像形成光が反射鏡336,338により屈折させられて部品カメラ332に入光させられる状態となり、部品カメラ332は電子部品20を撮像することができる。撮像システム330は、Y軸スライド202がX軸スライド186に対して移動する際における電子部品20の移動軌跡上において、その電子部品20の像を撮像可能な位置に配設されているのである。本実施形態においては、部品カメラ332は、前記基準マークカメラ270と同様に、面撮像装置であるCCDカメラとされている。なお、反射鏡338を省略し、部品カメラ332を水平な姿勢で反射鏡336に対向する位置に配設することも可能である。
【0048】
反射鏡336の上方には、紫外線照射装置としてのストロボ350が設けられ、吸着ノズル234の発光板352に向かって紫外線を照射するようにされている。発光板352は紫外線を吸収して可視光線を放射し、部品カメラ332は電子部品20のシルエット像を下方から撮像する。また、上記ストロボ350に比較して吸着ノズル234から遠い位置に可視光線を照射する別のストロボ354が設けられており、電子部品20の底面(プリント配線板14に装着される装着面)からの反射光により、部品カメラ332は電子部品20の正面像を下方から撮像する。以上、ストロボ350および発光板352によりシルエット像取得用照明装置356が構成され、ストロボ354により正面像取得用照明装置358が構成されている。そして、これら両照明装置356,358が、前記部品カメラ332および導光装置334と共同して撮像システム330を構成している。
【0049】
以上のように構成される電子部品装着システム10は、図9に示す制御装置300により制御される。制御装置300は、CPU302,ROM304,RAM306およびそれらを接続するバスを有するコンピュータ310を主体として構成されている。バスには、さらに入出力インタフェース312が接続されている。この入出力インタフェース312には、駆動回路316を介してX軸スライド駆動用モータ190等の各種アクチュエータが接続されている。これらモータ190等はそれぞれ駆動源を構成し、電動モータの一種である電動回転モータ、特に回転角度の精度の良い制御が可能な電動回転モータであるサーボモータにより構成されている。サーボモータに代えてステップモータを用いてもよい。また、X軸スライド駆動用モータ190等、各モータの回転角度はそれぞれ、回転角度検出装置としてのエンコーダにより検出され、その検出結果に基づいてモータ190等が制御される。図9においては、X軸スライド駆動用モータ190について設けられたエンコーダ320を代表的に示す。
【0050】
入出力インタフェース312にはまた、制御回路318を介して前記基準マークカメラ270,部品カメラ332が接続されている。これら駆動回路316,制御回路318およびコンピュータ310が制御装置300を構成している。さらに、制御装置300は、ホストコンピュータ360およびデータベースたるパーツデータジェネレータ(PDG)362に接続され、それらに記憶された種々のプログラムおよびデータが取得可能とされている。RAM306には、メインプログラム等とともに、ホストコンピュータ360およびPDG362から取得されたプログラムおよびデータとして、電子部品38をプリント配線板60に装着するためのプログラム,保持ヘッド130の回転軸線を検出するプログラム,吸着管200の吸着面201の位置誤差を検出するプログラム等、種々のプログラムおよびデータ等が記憶される。また、上記各プログラムの実施により取得されたデータもRAM306に記憶される。
【0051】
以下、本電子部品装着システム10による電子部品装着作業について説明する。電子部品装着作業自体は、特許第2824378号公報等において既に知られているので簡単に説明し、本発明と関係の深い部分についてのみ詳細に説明する。
【0052】
まず、プリント配線板14の装着作業を制御するための装着プログラムを作成する装着プログラム作成作業について説明する。
ホストコンピュータ360には、図10に示すように、プリント配線板14の種類に応じて、装着すべき電子部品20の種類,向きや装着位置を含むCADデータ400が格納されており、それらのうち今回電子部品装着システム10により装着されるべきプリント配線板14に関するCADデータ400が選択される。
【0053】
通常は、1枚のプリント配線板14に装着すべき電子部品20の全てが1台の電子部品装着システム10によって装着されるのではなく、複数台の電子部品装着システムの共同によって装着される。したがって、まず、CADデータ400に基づいて、各電子部品装着システムにおいて装着すべき電子部品20が決定されるのであるが、ここでは単純化のために、1枚のプリント配線板14に装着すべき電子部品20の全てが1台の電子部品装着システム10によって装着されるものとする。まず、被装着面52の装着領域53全体の大きさと、本システム10により装着可能な装着可能領域の大きさとが比較され、装着領域53の方が大きい場合には、それを複数の部分領域に等分する分割作業が実行される。本実施形態においては、装着領域53がX軸方向に2等分され第1部分領域54および第2部分領域56とされ、CADデータ400に含まれる電子部品20が、それぞれのX座標に基づいて、第1部分領域54に装着される第1工程用電子部品20aと第2部分領域56に装着されるべき第2工程用電子部品20bとに分割される。次に、各工程において、最も効率よく全ての電子部品20a,20bを装着し得るように装着順序が決定される。各工程において、従来の装着プログラム作成作業と同様に、装着順を最適化する最適化作業が実施され、部分装着プログラムたる第1工程用プログラム402および第2工程用プログラム404が作成されるのである。最適化作業については、本発明と直接関係がないので説明を省略するが、第2工程用プログラム404においては、プリント配線板14が第2位置へ移動させられることが考慮され、CADデータ400の電子部品20の装着位置の座標が、第1位置から第2位置への移動量分だけシフトさせられる。
【0054】
以上のように作成された第1および第2工程用プログラム402,404は、図11に示すように、ホストコンピュータ360から制御装置300に伝達されるとともに、前述のパーツ・データ・ジェネレータ(PDG)362より、各電子部品20の寸法,形状,供給形態などを含む部品関連情報が制御装置300に伝達される。制御装置300において、それら2つの工程別装着プログラム402,404が合成され、装着領域53の全体に電子部品20を装着するための全体装着プログラムたる装着プログラム406が作成される。この装着プログラム406は、第1装着領域54への電子部品20の装着作業と、第2装着領域54への装着作業との間に、プリント配線板14の第1位置から第2位置への移動やその移動後における基準マークカメラ270による基準マーク268の撮像等を含む他は、従来の装着プログラムと同様のものである。この装着プログラム406を実行することにより、電子部品装着システム10が、部分装着領域たる第1,第2装着領域54,56毎に決定された装着順序に従って、第1,第2装着領域54,56に電子部品20を装着することができる。
【0055】
以上のようにして作成された装着プログラム406に従って、電子部品装着作業が実行される。まず、概略的に説明する。本電子部品装着システム406に、新しいプリント配線板14が搬入される際には、予め第1停止装置48のストッパ60が作用位置に位置決めされる。プリント配線板14が配線板コンベヤ16により搬送されて第1停止位置近傍に到達すれば、減速センサ62により検出されて配線板コンベヤ16が減速させられる。その後、ストッパ60に当接してプリント配線板14が停止させられるとともに、到着確認センサ64によりプリント配線板14の第1位置への到着が確認され、配線板コンベヤ16が停止させられる。続いて、支持台70が上昇させられて、作用状態とされた複数の第1支持ピン装置72aによりプリント配線板14が下方から支持されるとともに、支持面82およびクランプ部材84によりクランプされる。この状態において、基準マークカメラ270による基準マーク268の撮像ならびに撮像結果の画像処理により、配線板保持装置18によるプリント配線板14の保持位置誤差の検出が行われた後、装着プログラム406の第1工程用プログラム402に対応する部分に従って、第1装着領域54に第1工程用電子部品20aが装着される。具体的には、撮像システム330により部品保持ヘッド180による電子部品20の保持位置誤差が検出され、その保持位置誤差と、上記プリント配線板14の保持位置誤差とが解消されるように、装着プログラム406の装着位置が補正されつつ電子部品20の装着が行われる。
【0056】
本実施形態における支持ピン装置72においては、プリント配線板14の上部からの荷重の方向と、駆動源たるエアシリンダ110と駆動力の方向とが直交しているため、プリント配線板14の上部からの荷重が駆動源に伝わらず、駆動源を小形化することができる。プリント配線板14の上部からの荷重は軸部材100を介して固定部材92により受けられる。
【0057】
第1部分領域54における装着作業が終了すれば、配線板保持装置18によるプリント配線板14の保持が解除される。支持台70が下降させられて第1停止装置48のストッパ60が非作用位置に位置決めされ、プリント配線板14が配線板コンベヤ16により搬送可能とされるとともに、第2停止装置50のストッパ60が作用位置に位置決めされ、プリント配線板14を第2停止位置に停止させる準備が行なわれる。その後、プリント配線板14が配線板コンベヤ16により第2停止位置に向かって搬送される。プリント配線板14が第2停止位置に到着すれば、第2支持ピン装置72bが作用状態とされた配線板保持装置18がプリント配線板14を保持する。第2停止位置においても、第1停止位置におけると同様に電子部品20の装着が行われる。
【0058】
以下、図12に示すフローチャートに基づいてさらに詳細に説明する。このフローチャートは、装着制御プログラムのうち本発明に関連の深い部分を取り出したものであり、ここに示されている部分以外は従来と同様である。装着制御プログラムの図示されていない部分において、予定枚数のプリント配線板14に対する電子部品20の装着が終了したか等の判断が行われ、未だ終了していない場合には、配線板コンベヤ16に、電子部品20を装着すべきプリント配線板14の搬入が指示されるのに続いて図12のフローチャートで表される部分が実行される。
【0059】
まず、ステップS1(以下単にS1と称する。他のステップについても同じ)において、フラグF1が0であるか否かが判断される。最初はフラグF1が0であるので、S1の判定がYESとなり、S2に進んで第1停止装置48が作用状態とされる。第1停止装置48のストッパ60が作用位置に位置決めされるとともに、減速センサ62および到着確認センサ64の発光器が発光させられて、プリント配線板14の有無を検出可能な状態とされるのである。その状態においてS3で、配線板コンベヤ16にプリント配線板14の搬送を開始するように指示され、S4においてプリント配線板14が減速位置に達することが待たれる。減速センサ62によりプリント配線板14が検出されれば、S4の判定がYESとなり、S5に進んで配線板コンベヤ16に減速を開始するように指示される。S6において、フラグF1が1とされ、以後、S1ないしS6の実行がスキップされる。
【0060】
次にS7において、フラグF2が0であるか否かが判断される。ここではフラグF2が0であるので、S7の判定がYESとなり、S8に進んでプリント配線板14が第1停止位置に到着することが待たれる。到着確認センサ64によりプリント配線板14が検出されれば、S8の判定がYESとなり、S9において、配線板保持装置18の支持台70上に設けられた支持ピン装置72のうち第1支持ピン装置72aが作用状態にされる。その状態で、S10において、配線板保持装置18にプリント配線板14を支持するように指示され、プリント配線板14が第1支持ピン装置72aにより下方から支持されるとともに、クランプ部材84によりクランプされる。S11に進んで、第1装着領域54への電子部品20aの装着が行われる。具体的には、基準マークカメラ270により基準マーク268が撮像されてプリント配線板14の保持位置誤差(平行位置誤差および回転位置誤差)が取得され、また、撮像装置330により部品保持ヘッド180による電子部品20aの保持位置誤差(平行位置誤差および回転位置誤差)が取得され、それら保持位置誤差に基づいて部品保持ヘッド180の停止位置(部品装着位置)が補正されて装着作業が実行される。第1装着領域54に装着すべき全ての電子部品20が装着されれば、S12において、フラグF2が1とされ、以後、S7ないしS12の実行がスキップされる。
【0061】
その後S13において、フラグF3が0であるか否かが判断される。ここではフラグF3が0であるので、S13の判定がYESとなり、S14に進んで配線板保持装置18によるプリント配線板14の保持が解除される。クランプ部材84によるクランプが解除されるとともに、支持台70が下降させられるのであり、さらにS15において支持台70上の第1支持ピン装置72aが非作用状態とされる。次にS16およびS17において、第1停止装置48が非作用状態とされるとともに第2停止装置50が作用状態とされ、S18において、配線板コンベヤ16にプリント配線板14の搬送開始が指示される。S19において、プリント配線板14が減速位置に達することが待たれ、減速センサ62によりプリント配線板14が検出されれば、S19の判定がYESとなり、S20に進んで、配線板コンベヤ14に減速が指示される。S21においてフラグF3が1とされ、以後の本プログラムの実行においてS14ないしS21の実行がスキップされる。
【0062】
以後、プリント配線板14が第2停止位置に停止させられて第2部分領域56に電子部品20が装着される第2工程は、前述の第1工程のうち、S7ないしS12における作業とほぼ同じであるので、説明を省略する。第2部分領域56に装着されるべき全ての電子部品20bが装着されれば、S22において配線板保持装置18によるプリント配線板14の保持が解除され、S23において第2停止装置50が非作用状態とされた後、S24において、配線板コンベヤ16に電子部品20が装着されたプリント配線板14の搬出が指示される。このS25において、全てのフラグが初期値たる0に戻されて本プログラムの1回の実行が終了し、1回の装着作業が終了する。
【0063】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、第1工程用プログラム402と第2工程用プログラム404とがそれぞれ「部分装着プログラム」に対応し、装着プログラム406が「全体装着プログラム」に対応している。
【0064】
本電子部品装着システム10によれば、システムの装着可能領域の大きさより大きな装着領域を有するプリント配線板に電子部品を装着することが可能となる。さらに、装着作業を1つの装着プログラム406により制御することにより、2つの工程別装着プログラム402,404を順番に実行する場合に比較して、プログラムの変更に伴うダウンタイムがなくなるので、生産能率を向上させることができる。
【0065】
なお、本実施形態においては、装着領域53を2等分して2つの部分領域54,56を設定し、装着作業を行うようにされているが、装着領域53はいくつに分割してもよく、3つ以上の部分領域に分割して装着作業が行われるようにしてもよい。その場合には、停止装置が各部分領域に対応するものに変更されつつ、上記プログラムにおけるS13〜S23が繰り返し実行される。
【0066】
本実施形態においては、停止装置48,50がストッパ60と到着確認センサ64とを備え、到着確認センサの一定距離上流に、プリント配線板が減速を開始すべき位置に達したことを検出する減速センサ62が設けられているが、ストッパ60を省略することも可能である。減速位置センサ62と到着確認センサ64との両方を設ける場合には特にストッパ60を省略することが容易であるが、例えば、配線板コンベヤ16の作動時間に基づいてプリント配線板14の現在位置を推測し、減速位置に到達したと推測される時点に減速を開始させる等により、減速位置センサ62とストッパ60との両方を省略することも可能である。
【0067】
また、例えば、減速センサ62,到着確認センサ64,ストッパ60の少なくとも1つを備えたストッパ装置を、配線板コンベヤ16の搬送方向に平行な方向に移動可能な可動部材上に設け、この可動部材をストッパ装置移動装置により任意の位置へ移動させ得るようにすることにより、同じストッパ装置によってプリント配線板を複数の停止位置に停止させ得るようにすることも可能である。
【0068】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるプリント回路板製造方法の実施に使用される電子部品装着システムを示す平面図である。
【図2】上記電子部品装着システムの正面図である。
【図3】上記電子部品装着システムの部品装着装置を示す側面図(一部断面)である。
【図4】上記部品装着装置を示す正面図である。
【図5】上記電子部品装着システムの配線板保持装置にプリント配線板を保持させる様子を示す図である。
【図6】上記配線板保持装置を示す正面図である。
【図7】上記配線板保持装置の支持ピン装置を示す正面断面図である。
【図8】図7の支持ピン装置を示す正面図である。
【図9】前記電子部品装着システムの制御装置を示すブロック図である。
【図10】前記電子部品装着システムによりプリント配線板上に装着すべき電子部品の配置の一例を概念的に示す図である。
【図11】前記電子部品装着システムにおいて装着プログラムを作成する工程を説明するための図である。
【図12】前記制御装置により実行される装着プログラムの要部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:電子部品装着システム   12:ベース   14:プリント配線板
16:配線板コンベヤ   18:プリント配線板支持装置   48:第1停止装置   50:第2停止装置   52:被装着面   54:第1被装着面   56:第2被装着面   72a:第1支持ピン   72b:第2支持ピン   300:制御装置   302:CPU   304:ROM
306:RAM   310:コンピュータ   312:入出力インタフェース   360:ホストコンピュータ   362:パーツデータジェネレータ   400:CADデータ   402:第1工程用プログラム
404:第2工程用プログラム   406:生産プログラム

Claims (3)

  1. プリント回路板の設計データを設計データメモリに格納する設計データ格納工程と、
    プリント配線板の電気部品を装着すべき領域である装着領域を複数の部分領域に分割し、各部分領域毎に装着順序を決定した装着プログラムを作成する部分装着プログラム作成工程と、
    それら作成した複数の部分装着プログラムを1つの装着プログラムとして統合する統合工程と
    を含むことを特徴とする装着プログラム作成方法。
  2. プリント配線板を一直線に沿って搬送する配線板搬送装置と、その配線板搬送装置により搬入されたプリント配線板に電気部品を装着する部品装着装置とを備えた電気部品装着システムによりプリント回路板を製造する方法であって、
    前記プリント配線板の電気部品を装着すべき領域である装着領域が前記配線板搬送装置の搬送方向において複数の部分領域に分割され、それら部分領域毎に装着順序が決定された部分装着プログラムを複数含む全体装着プログラムをプログラムメモリに格納する格納工程と、
    前記配線板搬送装置に、前記プリント配線板の前記部分領域の一つを前記部品装着装置の装着可能領域へ移動させ、その移動させた部分領域に、前記複数の部分装着プログラムのうちその部分領域に対応するものに従って前記部品装着装置に電気部品を装着させる部分領域装着工程を、前記部分領域の数だけ繰り返させてプリント配線板全体に電気部品を装着する装着工程と
    を含むプリント回路板製造方法。
  3. 前記部分領域への分割がほぼ等分割である請求項2に記載のプリント回路板製造方法。
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