JP2004101835A - 原稿読取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原稿を読み取るプラテン上から原稿をすくい上げて搬送する搬送ガイド31を備えた原稿読取装置において、前記搬送ガイド31は、原稿Pの搬送方向の上流側から下流側に向かって上方に傾斜した傾斜面34と、この傾斜面34の搬送方向の少なくとも一部から突出し、原稿Pの搬送方向に沿って延び、且つ原稿搬送方向と直交する方向に複数配列したガイド凸部35を備え、前記ガイド凸部35は、前記プラテン上を搬送される原稿の先端に接触して前記プラテン上から原稿をすくい上げるようにした。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナや複写機などの光学系の読取部を備えた原稿読取装置に関し、詳しくは前記読取部を通した読取原稿をスムーズに排出ガイドするための搬送ガイドを備えた原稿読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の原稿読取装置1は、図9に示すように、読取用の原稿を1枚ずつ繰り出して、読取位置に連続供給するADF(オートマチック・ドッキュメント・フィーダ)と称される原稿搬送部2と、前記読取位置に搬送されてくる原稿の画像を光学的に読み取る原稿読取部3とを備えた構成となっている。
【0003】
前記原稿搬送部2は、複数の原稿をスタックする給紙部4と、読取済みの原稿を収容する排紙部5と、前記給紙部4から原稿読取部3のプラテン6を経由して排紙部5に原稿を送り出す搬送手段7とを備えている。一方、原稿読取部3は、前記原稿搬送部2から順次送り出されてくる原稿を読み取るべく、読取手段8が設けられている。この読取手段8としては、例えばプラテン6上を通過する原稿に光を照射し、この反射光を集光レンズによって集光してCCDラインセンサで検知するものや、プラテン上を通過する原稿に光を照射し、この反射光を集光することなく密着センサによって直接検知するものなどがある。
【0004】
前記原稿搬送部2の搬送手段7は、給紙部4から送り出される原稿を1枚ずつ原稿読取部3のプラテン6上に送り込む搬送ローラを備えており、原稿をこの搬送ローラによって前記プラテン6面に接触させながら読取処理を行う。そして、読取処理が終了した原稿は、前記プラテン6面から所定の傾斜角で立ち上がる搬送ガイド9によってすくい上げられた状態で排出側の搬送ローラに引き込まれて排紙部5に収容される。
【0005】
前記搬送ガイド9は、図10に示すように、前記プラテン6の後端面から立ち上がる傾斜面10を備えた硬質性の樹脂材で形成されている。この搬送ガイド9のサイズは、原稿Pの幅に合わせて形成されている。前記傾斜面10は、凹凸がないように表面を滑らかに形成すると共に、搬送されてきた原稿Pの下流側先端部P1をすくい上げるように、中心部を僅かに湾曲させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成からなる原稿搬送部2にあっては、原稿を搬送ローラによってプラテン6面に接触させる際、図11に示すように、原稿Pの下流側先端部P1が一瞬搬送ガイド9の傾斜面10の下端部に突き当たり、この突き当たったときの衝撃によって、瞬間的に搬送方向とは逆方向の反力を受ける。このため、原稿Pの下流側では、プラテン6面の読取ポイントに対して前後に僅かながらブレが生じることとなる。一方、前記プラテン6面の下方に備える読取手段8は、原稿Pが搬送されている間は常に読取可能状態となっているので、前記ブレが生じた部分をそのまま読み取ってしまう。したがって、本来読み取るべき画像が原稿ブレによって読み取られなかったり、原稿Pの画像と異なった画像として読み取られてしまうといった問題がある。
【0007】
従来、このような問題点を改善するため、前記搬送ガイド9の傾斜面10に摩擦係数の小さいシート部材を貼付して、搬送されてきた原稿Pの読取ブレを防いだもの(特開平10−129884号公報)や、原稿Pとの接触面を板状弾性体で構成したもの(特開平10−139211号公報)が知られている。しかしながら、前記いずれの公知例も原稿Pの先端部の衝突時における衝撃をある程度和らげることができるが、原稿Pの先端を前記傾斜面10の全面で受けるため、その衝撃が十分に緩和されず、読取画像の歪みを十分に抑えることができない。また、前記公知例では、シート部材や板状部材を設けているため、部品点数が増加してしまう。さらに、前記傾斜面10が汚れていると、原稿Pが引っ掛かってしまい原稿の搬送異常が生じるおそれがある。また、前記傾斜面10では、静電気が発生しやすいので、原稿Pが静電気によって吸着してしまい、搬送を阻害する原因ともなる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、原稿搬送部によって送出されてくる原稿を原稿読取部に備える読取面を通過させて排出する際に、原稿の読取ブレを抑えると共に、円滑に原稿を排出搬送することのできる搬送ガイドを備えた原稿読取装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る原稿読取装置は、原稿を読み取るためのプラテンと、原稿を前記プラテン上に搬送する搬送手段と、前記プラテン上に搬送された原稿を読み取る読取手段と、前記読み取られた原稿を前記プラテン上からすくい上げて搬送する搬送ガイド部材とを備えた原稿読取装置において、前記搬送ガイド部材は、原稿の搬送方向の上流側から下流側に向かって上方に傾斜した傾斜面と、この傾斜面の搬送方向の少なくとも一部から突出し、原稿の搬送方向に沿って延び、且つ原稿搬送方向と直交する方向に複数配列したガイド凸部を備え、前記ガイド凸部は、前記搬送手段によって前記プラテン上を搬送される原稿の先端に接触して前記プラテン上から原稿をすくい上げることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、搬送ガイド部材の傾斜面にガイド凸部を設けることによって、原稿先端が前記搬送ガイド部材に接触した際の衝撃を小さく抑えることができる。このため、プラテンを通過する原稿の流れがスムーズになり、原稿の読取ブレを大幅に低減させることができる。
【0011】
また、本発明の請求項2に係る原稿読取装置は、原稿を読み取るためのプラテンと、原稿を前記プラテン上に搬送する搬送手段と、前記プラテン上に搬送された原稿を読み取る読取手段と、前記読み取られた原稿を前記プラテン上からすくい上げて搬送する搬送ガイド部材とを備えた原稿読取装置において、前記搬送ガイド部材は、原稿の搬送方向の上流側における原稿面との接触面積が下流側における原稿面との接触面積より小さくなるように構成された。
【0012】
この発明によれば、読取手段に搬送されてきた原稿先端が搬送ガイド部材によってすくい上げられる際に、最初に接する搬送ガイド部材の上流側の接触面積が小さいので、原稿の先端をすくい上げる際の衝撃を受けることなく滑らかに下流側に向けて搬送させることができる。このため、読取手段による原稿読取動作中において、原稿のブレによる読取画像の歪みを抑えることができる。一方、搬送ガイド部材の下流側では接触面積を大きくすることで、原稿を安定した状態で搬送排出させることができる。
【0013】
また、前記ガイド凸部が原稿の搬送方向の上流側と下流側とで傾斜角を変えているので、原稿とガイド凸部との接触部の負荷分散を図ることができる。つまり、同一原稿を複数回読み取る場合においても、原稿面に接するガイド凸部の位置が変わるので、原稿面の特定の箇所にスジが入ったり、破損したりするのを防止することができる。また、前記ガイド凸部の傾斜角が原稿の搬送方向の上流側から下流側に向かって外方向に傾斜角を持たせて広がり形成した場合は、原稿との接触位置が徐々に外方向に拡大する。このため、結果的に原稿の略全面に亘ってガイドされることとなって、安定した原稿の搬送が可能となる。
【0014】
また、搬送されてきた原稿の下流側の先端が最初に接触するガイド凸部の高さをプラテンの上面より低い位置に設定することで、原稿の急激なすくい上げによるブレを最小限に抑えることができる。
【0015】
請求項5では、原稿面に接触する搬送ガイド部材の面積が上流側で小さくなるように、前記ガイド凸部を傾斜面の下方寄りに設けるようにした。さらに、請求項6では、前記設けたガイド凸部の高さを上流側から下流側に向けてなだらかに低くなるようにした。このため、搬送ガイド部材による原稿のすくい上げ時には衝突によるブレが少なく、逆に、すくい上げた後の搬送過程では原稿面の接触面積が大きくなるので、原稿を安定した状態で搬送することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の原稿読取装置は、原稿の搬送ガイド部材に特徴を有するものであるが、全体の装置構成は前記図9に示した原稿読取装置1と略同様である。このため、本実施形態では、前記図9に示した原稿読取装置1の主要部を拡大した図1に基づいて前記搬送ガイド部材を含む装置全体の説明をし、図2乃至図8で搬送ガイド部材の構成及び作用について説明する。
【0017】
図1に示されるように、原稿読取装置1は、プラテン6の下方に位置する光学系の読取手段(図示せず)を有する原稿読取部3と、原稿を前記読取手段へ連続的に自動搬送する原稿搬送部2とを備えた構成となっており、前記原稿搬送部2は原稿読取部3に対して着脱可能となっている。前記原稿搬送部2は、原稿読取部3の読取面(プラテン6)に原稿を繰り出し、原稿面を光学的に読み取った後、排出させるようになっている。原稿読取部3は、プラテン6を介して光源からの光を搬送される原稿に照射し、その反射光をミラーで反射させて図示しないCCDなどの読取手段により光電変換した原稿の画像を読み取る。すなわち、プラテン6上面が原稿の読取部を構成している。
【0018】
前記原稿搬送部2は、複数枚の原稿が載置可能な給紙トレイ13と、この給紙トレイ13上の原稿を1枚ずつ分離してプラテン6に向けて給送する給送部15と、原稿をプラテン6の上面に沿って通過させる搬送部16と、プラテン6上面を通過した原稿を受け取って排出する排出部18と、この排出部18から排出される原稿を積載して収納する排紙トレイ17とを備えている。
【0019】
給送部15は、下降して給紙トレイ13上の原稿の最上面に接し、原稿を繰り出す昇降自在な繰り出しローラ22と、この繰り出しローラ22で繰り出された原稿を給紙する給紙ローラ23と、最上位の原稿1枚のみを通過して2枚目以降の原稿の給紙を阻止する分離パット24とで構成された分離手段を備えている。この分離手段によって、1枚ごとに分離された原稿の先端を突き当てて整合した後、一対のレジストローラ25及び給紙路26を介して原稿をプラテン6に向けて搬送する。
【0020】
搬送部16は、プラテン6の上流側にプラテン6に原稿を送出する一対の送出搬送ローラ28、下流側にプラテン6から原稿を排出する一対の排出搬送ローラ29を備えており、原稿は原稿読取部3のプラテン6及び搬送ガイド部材(搬送ガイド31)と原稿搬送部2側のバックアップガイド32で形成された搬送路33に沿って搬送される。
【0021】
排出部18には、原稿を排紙トレイ17に排紙する一対の排紙ローラ30が設けられている。この排紙ローラ30は、前記排出搬送ローラ29によってニップされた状態で排紙路27に沿って搬送されてくる原稿を排紙トレイ17に順次収容するためのものである。
【0022】
図2は、前記搬送ガイド31の第1実施形態を示したものである。この搬送ガイド31は、原稿の搬送方向に沿って延びる傾斜面34と、この傾斜面34上に突出形成される複数のガイド凸部35を備えている。このガイド凸部35は、原稿の搬送方向に沿って形成されており、例えばその高さは前記傾斜面34より0.5mm〜2mm程度で、幅は1mm〜2mm程度に設定される。前記ガイド凸部35の高さ及び幅は原稿搬送部2における搬送経路や排出される原稿の積載可能枚数あるいは搬送される原稿の安定性とを考慮して適宜設定されるが、原稿の衝突によるブレを極力抑えるためには、原稿とガイド凸部35との接触面積が少ないほど良好である。このため、前記ガイド凸部35の配設数は少なく、また、一つ一つのガイド凸部35の幅は狭いほど好ましい。
【0023】
前記搬送ガイド31を使用した場合は、図3に示すように、原稿Pがプラテン6に接触しながら読取動作を行いながら排出する際に、原稿Pの下流側先端部P1が前記ガイド凸部35によって接触面積が少ない状態ですくい上げられる。このため、原稿Pを搬送しながら読取動作を行う際に、従来のように、前記搬送ガイド31の傾斜面に衝突したときの読取ブレが抑えられる。
【0024】
図4は本発明の搬送ガイド31を通した場合(a)と、従来の搬送ガイド9を通した場合(b)の原稿の読取ブレを測定したものである。本測定では、同一の原稿読取装置を使用して搬送ガイド31,9のみを交換することによって行った。また、使用する原稿は、同一の紙質及び厚みを備えるA4サイズを採用した。(a),(b)は、原稿がプラテンに接触した瞬間から排出される間の読取画像ブレをグラフに表したもので、横軸が時間の経過で、縦軸がブレの大きさを示す。前記縦軸の中心線(0.0)はブレのない状態で、上限値(5.0)及び下限値(−5.0)はブレの大きさ(単位は%)を示し、前記上限及び下限に接近するほど画像の読取ミスの発生する確率が大きくなる。図4に示した測定結果から分かるように、(b)の従来の搬送ガイドでは、搬送の初期におけるブレ幅が前記上限値や下限値に近づいた状態となっている。この状態は、画像の歪みが発生したことを示している。一方、(a)の本発明の搬送ガイドでは、搬送初期状態でのブレ幅が少なく安定した状態となっている。実際の読取ミスも少なく、搬送初期状態での画像の歪みも現れなくなった。なお、中心線(0.0)近傍での僅かなブレは、搬送ガイド上の通常の搬送状態で発生するものであり、読取画像には影響はない。
【0025】
以上の測定結果から、従来の搬送ガイド9では、原稿との接触部が均一な平坦面となっているので、原稿の下流端部が接触した際に衝撃が大きくなると共に、接触した際発生する静電気の作用によって、原稿の流れが一瞬停止する。このため、原稿の上流側からの押し出し力に反して、下流側では上流方向へ押し返そうとして原稿の読取ブレが発生する。一方、本発明の搬送ガイド31では、ガイド凸部35によって原稿との接触面積が小さく抑えられるので、衝撃が分散され、原稿に与える影響が少なくなる。また、静電気等の影響も少ないので搬送がスムーズに行える。このため、原稿のブレがなく読取画像の歪みを抑えることができる。
【0026】
図5は第2実施形態の搬送ガイド41を示したものである。従来、1枚のオリジナル原稿を使って何回も原稿読取装置に通さなければならないような場合、前記ガイド凸部35が原稿の同じ箇所に何回も接触するため、その部分が薄くなったり、擦り切れてしまったりするおそれがある。このような問題を解決するために、本実施形態の搬送ガイド41は、ガイド凸部45を傾斜面の配置に所定の角度を持たせて形成した。図5に例示したものは、上流から下流に向かう方向Xに対して、各ガイド凸部45を傾斜角αで外方向に広がるように形成したものである。この搬送ガイド41によれば、原稿との接触面が搬送過程で変化するので、同じ原稿を何回も原稿読取装置に掛けなければならないような場合でも、原稿との接触面が適当に分散するので、原稿の特定の箇所が集中して接触するようなことがなくなる。なお、原稿の搬送をスムーズに行うために、前記ガイド凸部45の傾斜角αは45度以下に設定するのが好ましい。また、各ガイド凸部45の傾斜角は同一でなく、ガイド凸部45ごとに任意に設定してもよい。
【0027】
搬送されてきた原稿に衝撃を与えることなく、すくい上げるには、原稿面との接触面積が少ないほど良好であることは前記測定結果等によって確認されたが、これをガイド凸部の要所ごとに見ていくと、上流側での効果が顕著であり、下流側ではそれほど影響は大きくない。一方、原稿搬送の安定性から見ると原稿面との接触面積が大きいほど搬送中のブレは少なくなる。したがって、原稿をすくい上げる際には接触面積が小さく、一旦すくい上げた後は接触面積を大きくするとよい。この原理を応用したのが、図6及び図7に示した搬送ガイド51,61である。図6は原稿の搬送方向の上流側から下流側に向かって延びる第1のガイド凸部55と、下流側にのみ設けられる第2のガイド凸部56とを交互に配設した第3実施形態の搬送ガイド51である。また、図7は搬送方向の下流側の接触面積をさらに大きくするために、上流側にのみガイド凸部65を設け、下流側は平坦な傾斜面64のままで形成した第4実施形態の搬送ガイド61である。前記搬送ガイド51,61によれば、搬送されてきた原稿の下流端部が最初に接触するガイド凸部55,65での接触面積が小さいので、抵抗なく原稿の下流端部をすくい上げることができる。これとは逆に、すくい上げた原稿を排出方向に搬出する際には原稿面との接触面積が多くなるので、安定した搬送状態を維持することができる。また、前記第4実施形態では、ガイド凸部の高さを上流側から下流に向かって徐々に低くなるように設定すれば、原稿のすくい上げ時における衝撃を和らげつつ、安定搬送状態に滑らかに移行させることができる。
【0028】
また、前記第1実施形態から第4実施形態に示したようなガイド凸部35,45,55,65を施した搬送ガイド31,41,51,61を原稿読取装置にセットする際には、図8に示すように、前記ガイド凸部35,45,55,65の先端部がプラテン6の上面6aより下方に配設する。このような配置構成にすることで、搬送されてきた原稿の先端がガイド凸部35,45,55,65に当たる際の衝撃をさらに低下することができるので、原稿の読取ブレを最小限に抑えられる。
【0029】
また、前記ガイド凸部35,45,55,56,65の原稿との接触面を、丸みをおびた形状に加工することで、原稿面が接触しながら搬送する際の抵抗を抑えて搬送を滑らかにすることができる。また、前記ガイド凸部35,45,55,56,65の立ち上がり部分を傾斜面から角部がないように滑らかにすることで、原稿の搬送過程で発生する埃や塵を簡単に取り除くことができる。
【0030】
以上説明したように、本発明の原稿読取装置、特に搬送ガイドによれば、簡易な構成であるにも関わらず、原稿の連続自動読取時における読取の向上を図ることができた。また、前記搬送ガイドは、原稿読取装置の構成に応じて傾斜角やガイド凸部の異なったものを適宜選択して使用することができると共に、破損等した場合にも交換が容易でメンテナンス性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿読取装置の要部断面図である。
【図2】上記原稿読取装置の搬送ガイド部材の第1実施形態の斜視図である。
【図3】上記第1実施形態の搬送ガイド部材における原稿の流れを示す説明図である。
【図4】上記第1実施形態の搬送ガイド部材での画像読取ブレを測定したグラフである。
【図5】上記搬送ガイド部材の第2実施形態を示す図である。
【図6】上記搬送ガイド部材の第3実施形態を示す図である。
【図7】上記搬送ガイド部材の第4実施形態を示す図である。
【図8】上記搬送ガイド部材の好適な配設例を示す断面図である。
【図9】従来の一般的な原稿読取装置の構成を示す断面図である。
【図10】上記従来の原稿読取装置に搭載されている搬送ガイド部材の形状を示す斜視図である。
【図11】上記従来の搬送ガイド部材によって原稿をすくい上げる状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 原稿読取装置
2 原稿搬送部
3 原稿読取部
6 プラテン
15 給送部
16 搬送部
18 排出部
31,41,51,61 搬送ガイド
34,44,54,64 傾斜面
35,45,55,65 ガイド凸部
P 原稿
P1 下流側先端部
Claims (6)
- 原稿を読み取るためのプラテンと、原稿を前記プラテン上に搬送する搬送手段と、前記プラテン上に搬送された原稿を読み取る読取手段と、前記読み取られた原稿を前記プラテン上からすくい上げて搬送する搬送ガイド部材とを備えた原稿読取装置において、
前記搬送ガイド部材は、原稿の搬送方向の上流側から下流側に向かって上方に傾斜した傾斜面と、この傾斜面の搬送方向の少なくとも一部から突出し、原稿の搬送方向に沿って延び、且つ原稿搬送方向と直交する方向に複数配列したガイド凸部を備え、前記ガイド凸部は、前記搬送手段によって前記プラテン上を搬送される原稿の先端に接触して前記プラテン上から原稿をすくい上げることを特徴とする原稿読取装置。 - 原稿を読み取るためのプラテンと、原稿を前記プラテン上に搬送する搬送手段と、前記プラテン上に搬送された原稿を読み取る読取手段と、前記読み取られた原稿を前記プラテン上からすくい上げて搬送する搬送ガイド部材とを備えた原稿読取装置において、
前記搬送ガイド部材は、原稿の搬送方向の上流側における原稿面との接触面積が下流側における原稿面との接触面積より小さくなるように構成されていることを特徴とする原稿読取装置。 - 前記ガイド凸部は、前記原稿の搬送方向の上流側から下流側に向かって原稿の搬送方向と直交する方向に所定角度傾斜させるように形成されてなる請求項1記載の原稿読取装置。
- 前記搬送ガイド部材は、前記原稿の搬送方向の上流側に位置するガイド凸部の先端が、前記プラテンの上面より低い位置になるように配置された請求項1又は3記載の原稿読取装置。
- 前記ガイド凸部を前記搬送ガイド部材の原稿搬送方向の上流側端部に設けた請求項1又は4記載の原稿読取装置。
- 前記ガイド凸部の突出量が原稿の搬送方向の上流側から下流側に向かって順次小さくした請求項5記載の原稿読取装置。
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