JP2004100029A - 溶融めっき金属帯の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属帯Sを溶融金属浴2中に浸漬させて溶融金属を付着させた後、溶融金属浴2中で金属帯Sと接触する唯一のロールであるシンクロール3により金属帯Sを方向転換させて溶融金属浴2外へ引き上げるめっき付着工程と、金属帯Sに付着した過剰の溶融金属をワイパ4により払拭してその付着量を調整する付着量調整工程と、ワイパ4の直前及び/又は直後で金属帯Sの形状及び/又は振動を電磁石5により非接触で制御する制御工程と、ワイパ4及び電磁石5の上方に設けられた曲げ歪付与ロール6aにより、金属帯Sの表層に降伏点伸びを超える歪量を与える曲げ歪付与工程とを有する溶融めっき金属帯の製造方法。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶融めっき金属帯の製造方法に関するものであり、特に表面性状に優れた溶融めっき金属帯の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋼帯などの金属帯を連続してめっきする方法として、金属帯を亜鉛、アルミニューム等の溶融金属中に浸漬してその金属帯の表面にめっきを施す溶融めっき法が知られている。
【0003】
図3は、溶融めっき金属帯の製造ラインの一例を示す構成図である。
【0004】
前工程である冷間圧延プロセスにおいて圧延され、続く洗浄プロセスにおいて表面が洗浄された金属帯Sは、焼鈍炉10において焼鈍処理を施された後、溶融金属めっき槽1内に導かれる。
【0005】
金属帯Sは、溶融金属めっき浴中を浸漬しながら通板され、その表面に溶融金属が付着する。そして、溶融金属めっき槽1から引き出された金属帯Sは、溶融金属めっき槽1の上方に設置されているガスワイパ4から噴出するガスにより、金属帯表面に付着した過剰の溶融金属が払拭されて、めっき付着量の調整が行われる。
【0006】
続くプロセスでは、製造される溶融めっき金属帯の用途に応じて、合金化炉11を使用して金属帯Sを再加熱し、合金化層を作り出す合金化処理を施す場合がある。そして、金属帯Sは冷却帯12を通過した後、化成処理13で特殊の防錆、耐食処理が施され、コイルに巻き取られる。
【0007】
図4は、従来の溶融金属めっき槽周りの装置構成の一例を示す図である。
【0008】
金属帯Sは、スナウト7と呼ばれる非酸化性雰囲気に保たれた筒状部を通って溶融金属めっき槽1の溶融金属めっき浴2中に引き込まれる。溶融金属めっき浴2中では、方向変換用のシンクロール3によって通板方向が変換された後、同じく浴中に設置された浴中支持ロール20を経て溶融金属めっき浴2から引き出され、ガスワイパ4によってめっき付着量が調整される。
【0009】
この溶融めっき方法は、他のめっき方法である電気めっき方法と比較した場合、安価にめっき金属帯を製造することができ、容易に厚めっきの金属帯を製造することができる等の多くの特長を有している。
【0010】
なお、図4に示すように、ガスワイパ4の上方には、金属帯Sを表裏両面から上下方向にずれた位置から挟み込む浴上支持ロール6bが設けられている。この浴上支持ロールは、通常、めっき浴2から引き上げられた金属帯Sを支持するために設けられているものである。
【0011】
一方、めっき浴内又はめっき後にロールを用いて、金属帯に曲げ歪を加えて表面の合金層にクラックを生じさせるものもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0012】
【特許文献1】
特開平5−311371号公報(第2頁)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図4に示した従来の溶融めっき方法にも解決すべき課題が存在する。
【0014】
先ず、溶融めっき法では、溶融金属めっき浴2中でドロスと呼ばれる不純物が発生し、それが金属帯Sやシンクロール3,浴中支持ロール20などの浴中機器に付着することで、金属帯Sに欠陥を発生させる場合がある。このドロスの発生は、溶融めっき金属帯の製造プロセスにおいては避けることのできない現象であるため、ドロスが金属帯Sに付着することを防止するあるいは低減する方法が必要とされる。そして、このようなドロスの付着はライン速度が高速であるほど多くなることが知られており、したがって操業効率を向上させることを妨げる一因ともなっている。
【0015】
また、溶融金属めっき浴2中に設置されるシンクロール3,浴中支持ロール20は、常時高温の過酷な環境にさらされるため、回転不良などのトラブルを生じ易く、このトラブルが原因となって金属帯Sに欠陥などの品質不良を発生させることもある。このため、従来の溶融めっき金属帯の製造においては、定期的にラインを停止して前記浴中のロールの手入れや交換を行わなければならず、操業効率を大きく低下させている。
【0016】
また、このような品質不良や操業効率低下を防止するために、後述する本出願人の未公開発明を適用すると、腰折れ欠陥が発生しやすいことがわかってきた(この点は後に詳述する)。
【0017】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ドロス付着等による品質不良や操業効率低下を防止しつつ、腰折れ欠陥をも抑制することのできる溶融めっき金属帯の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本出願人は、以上のような事情に鑑み、従来よりも高品質の溶融めっき金属帯を製造することができ、かつその金属帯を製造効率を低下させることなく製造することができ、更に設備のメンテナンス頻度を減らすことのできる溶融めっき金属帯の製造について、鋭意研究を重ねた。そして、浴中支持ロール20を取り外すことに想到した。
【0019】
浴中支持ロール20の主な機能としては、金属帯の幅方向の反り形状を矯正する機能と、金属帯の振動(バタツキ)を抑制する機能の2つを挙げることができる。金属帯が反り形状を有していたり、振動を起こすと、金属帯Sとガスワイパ4との間隔が、幅方向,長手方向,あるいは表裏面で一定ではなくなるため、金属帯Sのめっき付着量にムラが生ずることになる。したがって、浴中支持ロール20は、金属帯の反り矯正と振動抑制のために、溶融めっき金属帯製造ラインにとっては必須の設備であると考えられており、数十年の長きに渡って使用されてきた設備である。それゆえ、浴中支持ロール20を取り外すにあたっては、金属帯の反り矯正と振動抑制の機能を代替する技術の開発が必要となった。
【0020】
そこで本出願人は、これらの機能を代替する技術として、アクティブ振動制御技術を導入することに想到した。アクティブ振動制御技術は、センサで計測した制御対象の振動を打ち消すような外力を何らかのアクチュエータによって制御対象に加えることで振動を抑制する技術である。また、アクチュエータが制御対象である金属帯Sに加える外力に静的な力も合わせれば、振動制御のみでなく反り矯正も可能となる。なお、溶融めっき金属帯を対象とする場合は、アクチュエータは非接触式が望ましく、その候補としては電磁石や空力アクチュエータ(エアパッド)などが挙げられる。
【0021】
以上のようにして、本出願人は、浴中支持ロール20を取り外し、その替わりに電磁石を用いることにより、金属帯の反り矯正と振動抑制を行いつつ、浴中支持ロール20に起因する表面欠陥問題や操業効率低下の問題を解決するに至った(特願2001−74510号)。
【0022】
しかしながら、本出願人は、浴中支持ロール20を取り外したことにより、以下のような新たな問題に直面した。
【0023】
すなわち、本出願人は、浴中支持ロール20を取り外し、その他の条件は従来通りとして溶融めっき金属帯の製造を行った。すると、製造された溶融めっき金属帯の表面に、腰折れと呼ばれる表面欠陥が顕著に現れるようになった。
【0024】
この現象は、以下のようにして生じていると推定される。
【0025】
浴中支持ロール20は、前述したように金属帯Sの反りを矯正するため、2本のロールを金属帯の表裏両面に備え、表裏で上下方向にずれた位置から金属帯を挟み込み、これを押し込むことによって金属帯Sに曲げ曲げ戻しの塑性変形を加えている。しかし、浴中支持ロール20を取り外すと、このような曲げ曲げ戻しの塑性変形を加えることができなくなる。
【0026】
一般に、予め適正量の歪を材料に加えることにより、その後の加工による腰折れの発生が抑制されることが知られている。すなわち、浴中支持ロール20は腰折れ抑制の予歪付与効果を奏しており、浴中支持ロール20を不使用とすることで、予歪付与による腰折れ抑制効果がなくなったものと考えられる。
【0027】
これに対し、本発明者らは、浴中支持ロールを不使用とし、その場合であっても腰折れによる表面欠陥が問題とならない溶融めっき金属帯の製造方法について鋭意検討を重ね、本発明を完成させた。
【0028】
このようにしてなされた本発明は、以下のような特徴を有するものである。
【0029】
(1)金属帯をめっき金属である溶融金属の浴中に引き込み、前記金属帯に溶融金属を付着させた後、前記溶融金属の浴中で前記金属帯と接触する唯一のロールであるシンクロールにより前記金属帯を方向転換させて前記溶融金属の浴外へ引き上げるめっき付着工程と、前記金属帯に付着した過剰の溶融金属をワイパにより払拭してその付着量を調整する付着量調整工程と、前記ワイパの直前及び/又は直後で前記金属帯の形状及び/又は振動を電磁石により非接触で制御する制御工程と、前記ワイパ及び前記電磁石の上方に設けられた曲げ歪付与ロールにより、前記金属帯の表層に降伏点伸びを超える歪量を与える曲げ歪付与工程とを有することを特徴とする溶融めっき金属帯の製造方法。
【0030】
(2)曲げ歪付与工程は、金属帯の表裏面で長手方向に100〜300mmずれた位置において前記金属帯を挟み込むように設けられた直径100〜250mmの2本の曲げ歪付与ロールを備え、2.5〜5kgf/mm2の張力で張られた前記金属帯に2〜20mmの押込み量で前記曲げ歪付与ロールを押し込むことを特徴とする、上記(1)に記載の溶融めっき金属帯の製造方法。
【0031】
(3)曲げ歪付与ロールの表面温度を130〜170℃とすることを特徴とする、上記(1)又は(2)に記載の溶融めっき金属帯の製造方法。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する各実施の形態では、具体例として、金属帯Sとして鋼帯を、また溶融金属めっき浴2として溶融亜鉛を念頭においている。
【0033】
図1は本発明の一実施形態である溶融めっき金属帯の製造装置を示す構成図である。
【0034】
図1に示す溶融めっき金属帯の製造装置は、金属帯Sを引き込んで溶融金属を付着させる溶融金属めっき浴2を保持する溶融金属めっき槽1、めっき浴2から引き上げられた金属帯Sに付着した溶融金属のめっき付着量を調整するガスワイパ4、金属帯Sの反り矯正と振動抑制を行う電磁石5、金属帯Sにガスワイパ4の上方で曲げ歪を付与する曲げ歪付与ロール6aから構成されている。
【0035】
溶融金属めっき槽1は、金属帯Sがめっき浴2に引き込まれる部分を非酸化性雰囲気に保つためのスナウト7と、めっき浴2中で金属帯Sを巻き掛けて方向転換させるシンクロール3とを備えている。そして、めっき浴2中にて金属帯Sと接触するロールは、このシンクロール3のみである。すなわち、図4に示すような従来の溶融めっき金属帯の製造装置に用いられていた浴中支持ロール20は設置しない。
【0036】
ガスワイパ4は、めっき浴2の浴面より上方で、金属帯Sの表裏面に対向して設けられており、ガスを噴出して金属帯S表面のめっき付着量を調整するものである。なお、ガスワイパ以外の方式のワイパ、例えば固体接触式のワイパ等を用いてもよい。
【0037】
電磁石5は、ガスワイパ4の直前及び/又は直後において、金属帯表面と交わる方向に磁力を発生させるように、金属帯Sの表裏面に対向して設けられる。そして、金属帯Sの振動を抑制すると共に、シンクロール3に巻きつけた際の曲げ及び曲げ戻しによって生じる金属帯Sの反り形状を矯正する機能を有する。なお、ガスワイパ4の直前(下方)は、ガスワイパ4によって払拭された溶融金属が飛散して堆積するため、ガスワイパ4の直後(上方)に電磁石5を設置する方が望ましい。また、幅方向に電磁石5を多数並べて設置し、金属帯Sの板幅や幅方向の反り形状に応じてこれらの電磁石を選択的に使用することができる。
【0038】
なお、図1には示していないが、電磁石5の制御装置や、金属帯の反りや振動を測定するセンサー等も必要に応じて設けられる。
【0039】
曲げ歪付与ロール6aは、電磁石5の上方において、金属帯Sの表裏両面に設置される2本のロールからなり、金属帯Sをその長手方向にややずれた位置で表裏から挟み込むように設けられる。そして、この曲げ歪付与ロール6aを水平方向(金属帯S表面に対して垂直方向)へ押し込むことにより、金属帯Sへ曲げ歪を与える。
【0040】
図2は、この曲げ歪付与ロールの配置の説明図である。表裏の曲げ歪付与ロール6a間の上下方向間隔すなわち金属帯Sの長手方向の距離(以下、オフセット量とよぶ)をL、パスラインに対する曲げ歪付与ロール6aの押し込み量をXとして、これらの値が調整できるようになっている。金属帯Sへ適正な歪量を与えるためには、曲げ歪付与ロール6aの直径を100〜250mmとし、また、オフセット量Lを100〜300mmとすることが好ましい。このように配置された曲げ歪付与ロールを、押し込み量Xが2〜20mm、好ましくは5〜20mmの範囲で調整することで、金属帯Sへ適正な歪量を付与することができる。なお、図4に示した従来の装置で用いられていた浴上支持ロール6bを代用又は改造して、本発明の曲げ歪付与ロール6aとして用いてもよい。
【0041】
さらに、図1及び図2には図示しないが、曲げ歪付与ロール6aは、その表面温度を調節可能とすることが好ましい。これは、曲げ歪付与ロール6aによる押し込み量Xを従来装置における浴上支持ロール6bの押し込み量よりも大きくすると、金属帯Sが曲げ歪付与ロール6aへ巻き付く長さが長くなり、金属帯Sの表面が接触するロール表面温度の影響を受け易くなる。そして、ロール表面温度が高いと金属帯S表面のめっき金属がロールへピックアップされ、逆にロール表面温度が低いと金属帯S表面のめっき金属がロールと接触する際に金属粉が発生するため、これを抑制する目的から行うものである。
【0042】
次に、以上のように構成された本実施形態に係る溶融めっき金属帯の製造装置の動作を説明する。
【0043】
図1に示すように、スナウト7を通ってめっき浴2へ侵入した金属帯Sは、シンクロール3により方向転換されてめっき浴2から引き上げられる。なお、めっき浴2中において、金属帯Sはシンクロール3以外には接触しない。そして、めっき浴2から引き上げられた金属帯Sは、ガスワイパ4により表面のめっき付着量が制御される。この時の金属帯Sは、電磁石5による磁力の作用を受け、反り形状が矯正され、あるいは振動(バタツキ)が抑制されている。
【0044】
なお、電磁石5の制御方法は特に限定されるものではない。金属帯Sの反り形状を矯正し、あるいは振動を抑制することができればよく、公知の方法を用いることができる。
【0045】
電磁石5を通過した金属帯は、引き続き、曲げ歪付与ロール6aを通過する際に曲げ歪を付与される。その際、金属帯Sの表層に付与される歪量が、金属帯Sの降伏点伸びを超えるように、曲げ歪付与ロール6aの押し込み量Xが調整される。なお、前述の特許文献1は、鋼板表面の合金化層にクラックを生じさせるため、鋼板の降伏点伸びを超えない範囲の曲げ歪を与えるものであった。しかし、本発明は、腰折れ欠陥を防止することを目的とするものであり、そのためには、金属帯Sの降伏点伸びを超える歪み量(予歪)を与える必要がある(均一塑性変形域に入れるためである)。この点、特許文献1と本発明とは、歪を与える目的、与える歪量の大きさ、及び得られる効果が全く異なるものである。また、2%を超える歪量を加えても、その効果は飽和するので、曲げ歪付与ロール6aにより加える歪量は2%以下とすればよい。
【0046】
なお、その際の金属帯Sの張力は、通常の1.5〜3.0kgf/mm2程度よりも高めとすることが好ましく、2.5〜5kgf/mm2が望ましい範囲であり、3.5〜5kgf/mm2がさらに望ましい範囲である。そして、このような張力で張られた金属帯Sに対し、押し込み量Xが2〜20mm、好ましくは5〜20mmの範囲で曲げ歪付与ロール6aを押し込み、上記の歪量を与える。押し込み量Xが2mm未満、金属帯Sの材質や板厚によっては5mm未満では、必要なひずみ量を与えることができない場合があり、また20mmを超えると金属帯Sが曲げ歪付与ロールへ巻き付く長さが長くなり過ぎ、金属帯Sの表面が接触するロール表面温度の影響を受け易くなるためである。
【0047】
さらに、曲げ歪付与ロール6aは、その表面温度を130〜170℃となるように調整されることが好ましい。曲げ歪付与ロール6aの表面温度を前記温度とすることにより、金属帯Sがこのロールを通過する際に、ピックアップと金属粉が発生することを共に防止することができる。130℃未満では金属紛が発生し易くなり、170℃を超えるとピックアップが発生し易くなる。
【0048】
このようにして製造された溶融めっき金属帯は、従来の浴中支持ロールに起因する表面欠陥の発生はなく、また、電磁石5により反り矯正と振動抑制が図られているため、めっき付着量も均一である。そして、このような溶融めっき金属帯を操業効率よく製造することが可能である。さらに、曲げ歪付与ロール6aにより金属帯に適切な量の曲げ歪を付与されているため、その後の通板による腰折れの発生が抑制される。したがって、浴中支持ロールを不使用としても、腰折れ欠陥は問題とはならない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、浴中支持ロールを不使用とし、電磁石により金属帯の反り矯正及び振動抑制を行い、さらに曲げ歪付与ロールにより金属帯に曲げ歪を付与するので、浴中支持ロールに起因する表面欠陥や腰折れ欠陥のない、表面性状に優れた溶融めっき金属帯を操業効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である溶融めっき金属帯の製造装置を示す構成図
【図2】本発明に係る曲げ歪付与ロールの配置の説明図
【図3】溶融めっき金属帯の製造ラインの一例を示す構成図
【図4】従来の溶融金属めっき槽周りの装置構成の一例を示す構成図
【符号の説明】
1…溶融金属めっき槽
2…溶融金属めっき浴
3…シンクロール
4…ガスワイパ
5…電磁石
6a…曲げ歪付与ロール
6b…浴上支持ロール
7…スナウト
10…焼鈍炉
11…合金化炉
12…冷却帯
13…化成処理
S…金属帯
Claims (3)
- 金属帯をめっき金属である溶融金属の浴中に引き込み、前記金属帯に溶融金属を付着させた後、前記溶融金属の浴中で前記金属帯と接触する唯一のロールであるシンクロールにより前記金属帯を方向転換させて前記溶融金属の浴外へ引き上げるめっき付着工程と、
前記金属帯に付着した過剰の溶融金属をワイパにより払拭してその付着量を調整する付着量調整工程と、
前記ワイパの直前及び/又は直後で前記金属帯の形状及び/又は振動を電磁石により非接触で制御する制御工程と、
前記ワイパ及び前記電磁石の上方に設けられた曲げ歪付与ロールにより、前記金属帯の表層に降伏点伸びを超える歪量を与える曲げ歪付与工程と
を有することを特徴とする溶融めっき金属帯の製造方法。 - 曲げ歪付与工程は、金属帯の表裏面で長手方向に100〜300mmずれた位置において前記金属帯を挟み込むように設けられた直径100〜250mmの2本の曲げ歪付与ロールを備え、2.5〜5kgf/mm2の張力で張られた前記金属帯に2〜20mmの押込み量で前記曲げ歪付与ロールを押し込むことを特徴とする、請求項1に記載の溶融めっき金属帯の製造方法。
- 曲げ歪付与ロールの表面温度を130〜170℃とすることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の溶融めっき金属帯の製造方法。
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Cited By (2)
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JP2007238991A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Nippon Steel Corp | 溶融めっき鋼帯の製造方法及び溶融めっき設備 |
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2002
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