JP2004098390A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】濃度むらの低減し、高画質の画像を形成することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】光プリントヘッドの光強度分布を測定し(ステップ100)、測定した光強度分布から高周波成分を抽出し(ステップ102)、この光強度分布の高周波成分を略フラットにするように補正データを算出し、光プリントヘッドの光量補正に用いるデータを記憶するためのEEPROMに記憶した後(ステップ104)、該光プリントヘッドを画像形成装置に搭載する(ステップ106)。EEPROMの補正データに基づいて光量補正を行いながら、テストパターンを印字させ(ステップ108)、この濃度を測定して(ステップ110)、濃度分布を略フラットにするような補正データを求める(ステップ112)。これを光強度分布の高周波成分から求めた補正データと合成して(ステップ114)、EEPROMに書き込んで置く(ステップ116)。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係わり、特に、発光素子アレイ及びレンズアレイを備えた光プリントヘッドと、前記光プリントヘッドの出力光量を補正する補正手段とを備え、前記補正手段により前記出力光量を補正しながら前記光プリントヘッドにより前記感光体を露光して画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、感光体を画像に応じて露光することにより静電潜像を形成し、該静電潜像をトナー現像することにより感光体上に形成されたトナー像を記録用紙(以下、「用紙」と言う)に転写することで画像を形成している。
【0003】
感光体に静電潜像を形成するための光源としては、従来からLD(Laser  Diode)が用いられてきたが、近年ではLED(Light Emitting Diode)素子などの発光素子を各画素に対応して一列に配置した発光素子アレイと、各発光素子から出力された光を感光体表面に結像させるように結像レンズを配置したセルフォックレンズアレイなどの結像素子レンズアレイとを備えた光プリントヘッドが用いられている。
【0004】
このような光プリントヘッドを用いた画像形成装置では、光プリントヘッドの各LED素子を画像データに基づいて駆動して画像データに基づく光を出力させ、結像レンズによって出力された光を感光体表面に結像させることにより、感光体を画像データに基づいて露光すると共に、感光体と光プリントヘッドを相対移動させる(この移動方向を「副走査方向」という)ことにより、露光位置を移動させて感光体上に画像を形成する。
【0005】
近年、画像形成装置の高解像度化のために、発光素子アレイの分解能を高めることが要求され、発光素子間ピッチが小さくなってきている。複数の発光素子が配列されている発光チップを略一直線状に複数並べて発光素子アレイを構成するのでは、1つの発光チップの配列方向両端部において、一番端の発光素子からチップ端部までの長さを非常に小さくしなければならず、このような発光チップの製造は非常に困難であり、隣接する発光チップの境界部では発光素子間ピッチを一定にすることができない。
【0006】
このため、従来より、発光チップを千鳥状に配列することが提案されている(特許文献1参照)。すなわち、図4に示すように、発光チップとしてのLEDチップ48をY方向に交互にずらしてX方向に並べ、隣合うLEDチップ48間でX方向に重複領域を設けることを可能としたことで、各LEDチップの一番端の発光素子(LED)からチップ端部までの長さに係わらず、全発光素子がX方向に所定ピッチで配置することが可能となる。
【0007】
ところで、光プリントヘッドには、複数の発光素子を搭載する発光チップ毎の性能のばらつきや、各発光素子のばらつき、セルフォックレンズアレイの屈折率分布のばらつき、レンズの配列乱れ、発光素子アレイとセルフォックレンズアレイの組み立て誤差などにより、出力むら(出力エネルギーのばらつき)が発生する。この出力むらは、画像形成装置により画像を形成した場合に濃度むらとなって現れ、画質低下の原因となるため、光プリントヘッドでは出力むらを低減するように光量補正を行う必要がある。
【0008】
出力むらを低減するための技術として、特許文献2には、各発光素子のビームプロファイル(光強度分布、ビーム径やビーム照射面積)を測定し、該測定したビームプロファイルの所定の閾値を上回る光量が一定になるように各発光素子の補正データを求め、それぞれの発光素子の出力光量を補正する技術が提案されている。ビームプロファイルの測定は、図13のように、CCD(Charge−CoupledDevices)310を備え、且つ光プリントヘッド16を画像形成装置に搭載した際の感光体の位置に相当する結像素子レンズアレイ44の焦点位置がCCD310の受光面に対応するように、焦点合わせネジ316により、光プリントヘッド16を光プリントヘッド固定台318に固定する測定装置320により、CCD310を光プリントヘッド16における発光素子(LED)46の配列方向(矢印Cで示す方向)に移動しながら、結像素子レンズアレイ44の結像レンズを透過した各発光素子46の出力光量を1発光素子ごとに測定することにより行われるようになっている。
【0009】
また、出力むらを低減するための技術としては、特許文献3に記載されているように、画像形成装置から出力された出力画像(テストパターン)の濃度を読取り、その読取濃度を一定にするような各発光素子の補正データを求め、それぞれの発光素子の出力光量を補正する技術もある。出力画像濃度の読取は、図16のように、原稿台ガラス350の下方に、読取素子としてCCD352が一列に配列され、且つ原稿台ガラス350に下方から光を照射し、原稿台ガラス350上に載置された原稿からの反射光を結像させてCCD350に入射させる光学系354が収容されたキャリッジ356とを備えた読取装置358により、テストパターンが記録された用紙360を、該テストパターンを記録した光プリントヘッドの発光素子の配列方向がCCD352の配列方向と同一となるようにして指標板362で定められた原稿台ガラス350上の所定位置に置き、キャリッジ356を該配列方向と直交する方向(矢印Vで示す方向)に移動しながら、CCD352によりテストパターンの濃度を読み取ることで行われるようになっている。
【0010】
【特許文献1】
特開平8−216448号公報
【特許文献2】
特開平11−342650号公報
【特許文献3】
特開平11−240202号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、一般的なセルフォックレンズアレイの焦点深度は40〜50um程度と非常に小さく、セルフォックレンズアレイを用いた光プリントヘッドの取り付けの際には、取り付けによる位置ずれを抑えることが重要である。したがって、特許文献2に記載の技術でも、光プリントヘッドに対するCCDの位置(以下、測定位置)を、実際に該光プリントヘッドが画像形成装置に搭載された場合の感光体の位置(以下、実機搭載位置)と同一にすることが要求されるが、画像形成装置を構成する部品(感光体、感光体取り付け部品、光プリントヘッドの取り付け部品など)にばらつきがあるので、測定位置と実機搭載位置とを同一にすることは非常に困難である。このため、測定装置で測定されたビームプロファイルと、実際に感光体に照射されるビームプロファイルが一致せず、測定したビームプロファイルから求めた補正データで補正を行っても濃度むらが発生してしまうという問題があった。
【0012】
例えば、図14(A)に示すように、LEDチップ48を基板に実装した際に、チップごとに高さ方向(矢印D参照)にずれが生じた場合には、結像素子レンズアレイ44による焦点位置がLEDチップ48ごとに異なる。このため、画像形成装置にこの光プリントヘッドを搭載した場合に、測定装置320でのビームプロファイルの測定位置330Aと画像形成装置搭載時の感光体の位置330Bがずれると、図14(B)、(C)に示されるように測定装置の測定結果と画像形成装置での感光体上では、ビーム径(ビーム照射面積)や光強度分布が異なる。
【0013】
特に、発光チップを千鳥配置した場合には、発光チップを実装するために必要な基板の面積が大きくなり、チップ実装の高さ方向誤差が増大しやすい。また、千鳥配置では、発光チップが一直線上に並ばないので、測定時にCCDの面内むらによる測定むら(測定誤差)が発生しやすく、発光チップ単位の濃度むらが残る。すなわち、測定装置の測定結果に基づいて、図15(A)に示すように光プリントヘッドの光強度分布を略フラットにするように補正しても、画像形成装置上での光プリントヘッドと感光体の位置が40um〜50umずれたり、測定装置の誤差により、実際の出力結果は、図15(B)に示すように不均一な光強度分布となり、図15(C)に示す如く発光チップ単位の濃度むらが発生する。
【0014】
また、特許文献3に記載の技術では、測定装置と実機による位置ずれや、測定装置に起因する濃度むらはなくなるものの、高周波の濃度むらが残るという問題があった。これは、光プリントヘッドの解像度と読取装置の読取解像度を同じにしたとしても、読取装置の光学系の倍率誤差、読取装置を駆動するモータの駆動精度の誤差、光プリントヘッド自体の倍率ずれなどにより、発光素子と読取素子とが1対1に対応するとは限らず、テスト画像上の各発光素子により記録された画素の濃度を正確に検出できないことに起因する。
【0015】
図17(A)に、発光素子と読取素子が1対1対応の場合の補正前後の濃度分布の一例を示す。図17(A)では、実線は読取装置で読み取った補正前の濃度データを示し、破線は該補正前の濃度データにより求めた補正データを用いた補正を行った場合の濃度データを示す。図17(A)に示されているように、記録素子と読取素子が1対1で対応しているので、当然補正後の濃度は一定となる。
【0016】
次に、図17(B)に、発光素子と読取素子が1対1対応でない場合の補正前後の濃度分布の一例を示す。図17(B)では、実線は読取装置で読み取った補正前の濃度データを示し、破線は発光素子と読取素子とが1ドット分、1点鎖線は発光素子と読取素子とが2ドット分ずれているときに、補正前の濃度データにより求めた補正データを用いて補正を行った場合の濃度データである。図17(B)に示されているように、発光素子と読取素子とが1ドット分ずれただけで、補正を行っても約半分の濃度むらが残り、2ドットずれると補正しない場合と同程度の濃度むらが残る。
【0017】
このように読取素子が読み取った濃度と発光素子との対応がずれた状態で求めた補正データでは、補正を行っても意味をなさない。なお、このような高周波の濃度むらは、特に低コスト結像レンズとしてプラスチックロッドレンズ(プラスチック屈折率分布型レンズ)を用いた場合に顕著に発生することが一般に知られている。更にプラスチックレンズだけでなく、小型化のために1列のセルフォックレンズアレイを使用したり、高速対応のため3列のセルフォックレンズアレイを使用した場合にも高周波のむらが顕著に発生する。
【0018】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたもので、濃度むらの低減し、高画質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定方向に複数の発光素子が所定ピッチで配置されるように、複数の発光チップが配列された発光素子アレイ、及び前記発光素子から出力される光を感光体上に結像するための複数の結像レンズが配列されたレンズアレイを備えた光プリントヘッドと、前記光プリントヘッドの出力光量を補正する補正手段とを備え、前記補正手段により前記出力光量を補正しながら前記光プリントヘッドにより前記感光体を露光して画像を形成する画像形成装置において、前記補正手段が、前記光プリントヘッドの出力特性を測定して、該測定結果に基づいて前記光プリントヘッドの出力むらを低減するように予め求められた第1の補正データと、前記補正手段により前記第1の補正データに基づいて出力光量を補正して形成した画像の出力結果を測定し、該測定結果に基づいて前記画像の濃度むらを低減するように予め求められた第2の補正データとの両者に基づいて、前記出力光量を補正する、ことを特徴としている。
【0020】
請求項1に記載の発明によれば、第1の補正データが、光プリントヘッドの出力特性に基づいて予め求められており、この第1の補正データに基づいて補正手段により光量補正を行いながら画像形成装置で実際に画像を形成する。第2の補正データは、この実際に形成した画像の出力結果に基づいて予め求められている。なお、画像の出力結果としては、例えば、濃度、潜像電位、トナー量などが挙げられる。
【0021】
画像形成装置では、これら第1及び第2の補正データの両者に基づいて、補正手段により光量補正を行いながら画像を形成するので、第1の補正データにより光プリントヘッドの出力むらを補正し、且つ出力むらを補正しても画像に生じる濃度むらについては第2の補正データで補正することができ、従来よりも濃度むらの少ない高画質の画像を形成することができる。
【0022】
なお、このように第1及び第2の補正データを求めることにより、相対的に第1の補正データでは高周波成分、第2の補正データでは低周波成分のむらを担当して補正することになる。
【0023】
なお、発光チップの実装誤差許容値を緩和するためには、請求項2に記載されているように、前記1の補正データを、前記発光チップの前記所定方向の配列ピッチに相当する成分よりも高周波の出力むらを低減するように求め、発光チップの配列ピッチよりも高周波成分のむらは、第1の補正データで補正し、それ以外、すなわち配列ピッチよりも低周波成分を第2の補正データで補正するようにするとよい。
【0024】
また、発光素子と結像レンズの調整公差を緩和するためには、請求項3に記載されているように、前記第1の補正データを、前記結像レンズのレンズ径に相当する成分よりも高周波の出力むらを低減するように求め、レンズ径よりも高周波成分のむらは、第1の補正データで補正し、それ以外、すなわちレンズ径よりも低周波成分を第2の補正データで補正するようにするとよい。
【0025】
また、高解像度画像形成のためには、請求項4に記載されているように、前記発光チップを、前記所定方向に直交する方向の位置を交互にずらして前記所定方向に複数配列(千鳥配置)するとよい。
【0026】
或いは、請求項5に記載されているように、前記発光チップを、前記所定方向に直交する方向の位置が所定ピッチずつずらして前記所定方向に複数配列(段差配置)するとよい。
【0027】
また、請求項6に記載されているように、前記結像レンズに、プラスチックロッドレンズを用いた場合にも高画質の画像を形成することが可能となる。
【0028】
また、請求項7に記載されているように、前記第1の補正データと前記第2の補正データを合成して生成された第3の補正データが記憶された記憶手段を更に有し、前記補正手段は、前記記憶手段に記憶されている第3の補正データに基づいて前記出力光量を補正すれば、第1の補正データと第2の補正データの両者に基づいて光量補正を行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0030】
[画像形成装置の全体構成]
図1には、本発明が適用された画像形成装置10の全体構成が示されている。図2に示すように、画像形成装置10は、矢印A方向に定速回転する感光体ドラム12を備えている。なお、この感光体ドラム12の回転方向(矢印A)が副走査方向に対応する。
【0031】
この感光体ドラム12の周囲には、感光体ドラム12の回転方向に沿って、帯電器14、光プリントヘッド16、現像器18、転写ローラ20、クリーナ(図示省略)、イレーズランプ(図示省略)が順に配設されている。
【0032】
すなわち、感光体ドラム12は、帯電器14によって表面が一様に帯電された後、光プリントヘッド16によって光ビームが照射されて、感光体ドラム12上に潜像が形成される。なお、光プリントヘッド16は、制御装置22(図3参照)と接続されており、この制御装置22に制御されて画像データに基づいて光ビームを出力する。
【0033】
感光体ドラム12上に形成された潜像には、現像器18によってトナーが供給されて現像され、感光体ドラム12上にトナー像が形成される。感光体ドラム12上のトナー像は、転写ローラ20によって、用紙トレイ24から1枚ずつ取出されて、用紙搬送ベルト26によって搬送されてきた用紙28に転写される。転写後に感光体ドラム12に残留しているトナーはクリーナ(図示省略)によって除去され、イレーズランプ(図示省略)によって除電された後、再び帯電器14によって帯電されて、同様の処理を繰り返す。
【0034】
一方、トナー像が転写された用紙28は、加圧ローラ30Aと加熱ローラ30Bからなる定着器30に搬送されて定着処理が施される。これにより、トナー像が定着されて、用紙28上に所望の画像が形成される。画像が形成された用紙28は装置外へ排出される。
【0035】
[光プリントヘッドの詳細構成]
次に、光プリントヘッド16の構成を詳しく説明する。図2に光プリントヘッド16の断面図を示す。図2に示すように、光プリントヘッド16は、LEDアレイ40と、LEDアレイ40を支持するとともに、LEDアレイ40の駆動を制御する各種信号を供給するための回路が形成されたプリント基板42と、LEDアレイ40から出射した光を感光体ドラム12上に結像させるための結像素子レンズアレイ44と、を備えている。
【0036】
LEDアレイ40は、複数のLED46が一列に配置された複数のLEDチップ48により構成されており(図3参照)、LEDアレイ40全体では、LED46は、解像度に応じた画素(ドット)数分、例えば、A3サイズ(420mm×297mm)の用紙まで対応し、主走査方向について600dpiで印刷する場合には、約7020個設けられている。
【0037】
LEDチップ48は、各々のLED46の配列方向を主走査方向に一致させて、副走査方向の位置を交互にずらして主走査方向に並べられ(千鳥配置:図4参照)、プリント基板42に取りつけられている。このように千鳥配置したことにより、高解像度化のためにLED46間ピッチが狭くても、主走査方向に隣接するチップ間で重複を設け、この重複寸法を調節することで、LED46を所定ピッチで主走査方向に配列可能となっている。なお、各々のLED46の配列方向を主走査方向に一致させて、LEDチップ48を主走査方向に一列状に配置してもよい。
【0038】
結像素子レンズアレイ44は、結像レンズとして、屈折率分布型のプラスチックロッドレンズが解像度に応じた各画素(ドット)に対応して配列されて構成されており、各LED46から出射された光ビームを感光体ドラム12上に結像させる。
【0039】
プリント基板42は、LEDアレイ40の取り付け面を感光体に対向させてハウジング50内に配設されている。このプリント基板42には、LEDアレイ40の他に、図3に示すように、1ライン分の画像データを格納するシフトレジスタ60、ラッチ回路62、LEDアレイ40の各LED46を駆動するために各々のLED46に対して設けられたドライバ64、及びEEPROM66を備えている。シフトレジスタ60、ラッチ回路62、及びドライバ64は、制御装置22と接続されており、制御装置22により各々の作動は制御されている。
【0040】
詳しくは、制御装置22は、転送クロックに同期して1ライン分の画像データ(前述の例では7020ドット分の画素データ)をシフトレジスタ60に出力し、1ライン分の画像データをシフトレジスタ60に出力し終わると、SET信号をラッチ回路62に出力する。これにより、シフトレジスタに格納された1ライン分の画像データがラッチ回路にラッチされる。
【0041】
そして制御装置22がSTROB信号をドライバ64に出力すると、各々のドライバ64は、対応する画素データに応じた電流値の電流をLED46に供給する。これにより、各々のLED46は、ドライバ64から出力された電流の電流値に応じて発光する。
【0042】
また、各ドライバ64は、図示しないドライバ出力電流補正用のレジスタを各々備えており、このレジスタには、LED46から発光される光量を補正するための補正データ68が書き込まれており、画像データに基づく電流値をこの補正データ68により補正してからLED46に電流を出力する。すなわち、ドライバ64が本発明の補正手段に対応している。
【0043】
この補正データ68は、予め求められてEEPROM66(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)に格納されており、画像形成装置10の電源ON時などの所定のタイミングに、EEPROM66から各ドライバ64のレジスタに書込まれるようになっている。
【0044】
このEEPROM66は、図5に示すように、光プリントヘッド16の光強度分布を測定して、該光強度分布に基づいた補正データを生成する測定装置70(詳細後述)と、実際に該画像形成装置10で形成した画像濃度に基づいてEEPROM66の補正データを補正する補正データ生成装置72(詳細後述)との各々と接続可能とされ、測定装置70により補正データ68を書き込み、補正データ生成装置72によりEEPROM66に書き込まれている補正データ68が書き換えられるようになっている。
【0045】
この測定装置70及び補正データ生成装置72の各々は、画像形成装置10とは物理的に異なる装置として構成され、必要時に所定のケーブルなどで接続して用いられるようになっている。なお、補正データ生成装置72は、画像形成装置10に内蔵してもよい。
【0046】
本実施の形態では、一例として、画像形成装置10に光プリントヘッド16を搭載する前に、測定装置70により該光プリントヘッド16の光強度分布を出力特性として測定して、第1の補正データとして、該光強度分布に基づいた補正データ68(以下、補正データ68Aと称す)がEEPROM66に書き込まれるようになっている。また、画像形成装置10の組み立て後の工場出荷前に、補正データ生成装置72と画像形成装置10と接続されて、補正データ生成装置72により、第2の補正データとして、実際に該画像形成装置10で形成した画像濃度に基づいて補正データ68(以下、補正データ68Bと称す)が算出され、EEPROM66から補正データ68Aを読出して、第3の補正データとして、この補正データ68Bと合成した補正データ68(補正データ68Cと称す)を生成して、EEPROM66に書き戻されるようになっている。画像形成装置10は、補正データ生成装置72により補正データがEEPROM66に書き戻された後、出荷される。
【0047】
[測定装置の詳細構成]
測定装置70は、従来公知のものでよく、本実施の形態では、一例として、図6に示す測定装置70によりビームプロファイルを測定する。図6に示す測定装置70は、図示しないホルダー部材によって、光プリントヘッド16が所定位置にセットされるようになっており、該所定位置にセットされた光プリントヘッド16による光強度分布を測定するためのセンサ80が設けられている。
【0048】
センサ80は、複数のCCD(Charge Coupled Device)がライン状に配列されたラインCCD80Aの受光面側に拡大レンズ(本実施の形態では、×10の倍率)80Bが取り付けられて構成されている。このセンサ80は、ラインCCD80Aの受光面を光プリントヘッド16の光出力方向に対向させて、且つ矢印Bに示す光プリントヘッド16のLEDの配列方向(主走査方向に対応)に対して、CCDの配列方向が直交するようにして、主走査方向に等速移動可能なセンサ移動ステージ82上に設置されている。
【0049】
このセンサ80は、ドライバ84を介して、パソコン(PC)86と接続されており、パソコン86は、ドライバ84を介して、光プリントヘッド16とも接続されている。また。パソコン86は、センサ移動ステージ82の駆動部(図示省略)とも接続されている。
【0050】
パソコン86は、ドライバ85を介して、光プリントヘッド16へ点灯データを出力し、光プリントヘッド16の各LEDの点灯制御すると共に、センサ移動ステージ82の駆動部(図示省略)へ移動ステージ制御信号を出力し、センサ移動ステージ82の駆動を制御して、センサ80を主走査方向に等速移動させる。また、センサ80へ計測タイミング信号を出力し、1つのLED46ごとに露光エネルギーを測定するようにセンサ80による露光エネルギー測定をON/OFF制御する。
【0051】
すなわち、このパソコン86の制御により、センサ80は、LEDの配列方向(主走査方向)に等速移動しながら、各CCDによって各々の受光面に入射した光を受光し、当該受光量に応じた電気信号を出力することで、LED46毎に、LED46の配列方向と直交する方向(以下、「副走査方向」という)の光強度分布を測定可能となっている。
【0052】
センサ80の出力は、演算処理部88に接続され、演算処理部88には、センサ80からラインCCD80Aによる測定結果、すなわち各CCDの受光量に応じた電気信号がシリアルに入力される。演算処理部88は、センサ80による1回の測定、すなわち1つのLED46に対して行った測定で得られた各CCDの測定結果のうち、所定の閾値を超えた分を加算し、ラインCCD80Aの1ライン分についてこの加算を行ったら、図示しない内部メモリに格納して、加算値をリセットする。これにより、演算処理部88では、各LED46毎に、当該LED46による所定の閾値を超える露光エネルギ量の加算(積分)値に対応するデータが内部メモリに順次格納されていき、光プリントヘッドの主走査方向に渡って測定がなされると、光プリントヘッド16全体の光強度分布が得られる。
【0053】
なお、露光エネルギー量を積分するのは、実際に画像形成装置10において形成される画像の濃度は、光量ではなく露光エネルギーによって決定されるからである。
【0054】
この演算処理部88は、ドライバ84を介してパソコン86と接続されており、取得した光強度分布をパソコン86に転送する。
【0055】
パソコン86は、ローパスフィルタ(演算処理)により、入力された光強度分布から高周波成分のみを取り出して、各LED46について、この高周波成分を略フラットにするような補正データ68Aを算出し、算出した補正データ68AをEEPROM66に書き込む。
【0056】
[補正データ生成装置の詳細構成]
次に、補正データ生成装置72の構成を詳しく説明する。図5に示すように、補正データ生成装置72は、読取装置90と、濃度むら演算回路92と、補正データ演算回路94と、EEPROM66に書き込むデータを生成するデータ生成回路96と、該補正データ生成装置72が画像形成装置10と接続された場合に、EEPROM66にデータを読み書きするためのドライバ98とを備えている。
【0057】
読取装置90は、画像形成装置10から出力された出力画像(テストパターン)の濃度を読み取ることができれば、従来公知のものでよく、例えば、図16で示した装置を用いることができるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0058】
この読取装置90は、濃度むら演算回路92と接続されており、濃度むら演算回路92に読取装置90で読取った読取結果(濃度データ)が入力されるようになっている。なお、読取装置90は、必ずしも補正データ生成装置72に内蔵されている必要はなく、必要時に所定のケーブルなどで接続して用いるようにしてもよい。また、例えば、画像形成装置10がスキャナ機能を備えているものであれば、該スキャナ機能を読取装置90として利用することもできる。
【0059】
濃度むら演算回路92は、補正データ演算回路94とも接続されており、読取装置90から入力された濃度データとLED46とを対応付け、例えば各LED毎に入力データを副走査方向に平均するなどして、画像形成装置10で形成した画像上に生じている主走査方向の濃度分布を求め、その結果を濃度むらデータとして補正データ演算回路94へ出力する。
【0060】
補正データ演算回路94は、データ生成回路96とも接続されており、濃度むら演算回路92から入力された濃度むらデータに基づいて、各LED46に対して、主走査方向の濃度分布を略フラットにするための補正データ68Bを算出し、その結果をデータ生成回路96へ出力する。
【0061】
また、データ生成回路96は、ドライバ98を介してEEPROM66にアクセス可能とされており、EEPROM66に記憶されている補正データ68Aを読み込み、読み込んだ補正データ68Aを補正データ演算回路94から入力された補正データ68Bと合成して補正データ68Cを生成し、この補正データ68Cをドライバ98を介してEEPROM66に書き戻す。
【0062】
[作用]
次に、本実施の形態の作用として、画像形成装置10の出荷前に行われる補正データの設定するための手順について図7を参照して説明する。図7には、補正データの設定に係わる全体の手順が示されている。
【0063】
図7に示すように、補正データを設定するためには、まずステップ100で、光プリントヘッド16を測定装置70にセットし、測定装置70で該光プリントヘッド16の光強度分布を測定する。そして測定装置70(より詳しくはPC86)では、次のステップ102で、ローパスフィルタにより測定した光強度分布から高周波成分を抽出し、ステップ104で、この光強度分布の高周波成分を略フラットにするような補正データ68Aを算出し、光プリントヘッド16のEEPROM66に記憶させる。
【0064】
具体的には、結像素子レンズアレイ44を構成する主走査方向のレンズの配置間隔P1(図14参照)に相当するピッチ以下の光強度分布の高周波成分を抽出するようになっており、例えば、図8に示すような光強度分布が測定された場合は、図9に示す如くこの光強度分布の高周波成分の変動を略フラットにするように補正データ68Aが算出されてEEPROM66に記録される。
【0065】
なお、測定装置70では、ローパスフィルタにより、1つのLEDチップ48の主走査方向の幅寸法P2に相当するピッチ以下の光強度分布を取り出して、補正データ68Aを求めるようにしてもよい。
【0066】
このようにして、測定装置70による補正データ68AのEEPROM66への書き込みが終了したら、次のステップ106に進み、作業者により、光プリントヘッド16が測定装置70から取り外され、画像形成装置10が組み立てられて、該光プリントヘッド16が画像形成装置10に搭載される。
【0067】
画像形成装置10を組み立てたら、ステップ108に進み、テストパターンを印字する。このとき、EEPROM66には、前述したごとく測定装置70により光強度分布に基づいて算出された補正データ68Aが記憶されているため、該画像形成装置10の電源ON時にEEPROM66からこの補正データ68Aが読み出されて各ドライバ64のレジスタ(図示省略)に格納される。したがって、画像形成装置10では、光プリントヘッド16においてこの補正データ68Aにより光量補正を行いながら、テストパターンを印字することになる。そして、画像形成装置10からはテストパターンが記録された用紙28が排出される。
【0068】
そして、次のステップ110では、補正データ生成装置72を画像形成装置10と接続すると共に、テストパターンが印字されて排出された用紙28を補正データ生成装置72の読取装置90にセットし、該用紙28に記録されているテストパターンの濃度を測定する。
【0069】
このときの読取装置90による濃度測定により、図10に示すような主走査方向の濃度分布データが得られる。図10からは、測定装置70で測定された光強度分布(図8参照)の高周波のむらは補正されているが、低周波の濃度むらが発生していることが分かる。これは、前述したように、光プリントヘッド16に対する測定装置70での光強度の測定位置と、画像形成装置での感光体ドラム12の位置とを同一にするのは困難であり位置がずれる。このため、補正データ68Aで光量補正を行っても、出力画像(テストパターン)にはLEDチップ48単位の濃度むらが発生するからである。
【0070】
そして、補正データ生成装置72では、次のステップ112で、読取装置90の測定で得られた濃度データから画像形成装置10で形成した画像上に生じている濃度むらを算出して、この濃度むらを低減するための補正データ68Bを算出する。例えば、図10に示した濃度分布を図11に示す如く略フラットにするような補正データ68Bが算出される。すなわち、この補正データ68Bは、補正データ68Aでは補正できない低周波のむらを補正するためのデータである。
【0071】
続いて、補正データ生成装置72では、ステップ114で、EEPROM66から光強度分布の高周波成分から求めて記憶しておいた補正データ68Aを読み出して、補正データ68Aにこの画像濃度から求めた補正データ68Bを乗算または加算するなどして、両者を合成した補正データ68Cを生成する。すなわち、この補正データ68Cは、高周波のむらを補正する補正データ68Aと、補正データ68Aでは補正できない低周波のむらを補正する補正データ68Bとをマージしたデータである。
【0072】
そして、最後に、ステップ116で、この補正データ68CをEEPROM66に書き戻したら(補正データ68Aに上書き)、補正データの設定は終了する。これにより、補正データの設定が終了し、画像形成装置10は補正データ生成装置72が取り外されて出荷される。
【0073】
すなわち画像形成装置10は、EEPROM66に補正データ68Cが格納された状態で出荷されるので、出荷後のユーザによる使用時は、画像形成装置10では、光プリントヘッド16においてこの補正データ68Cを用いて光量補正を行ないながら、画像を印字する。
【0074】
このように補正データ68Aと補正データ68Bをマージした補正データ68Cにより光量補正を行うことにより、補正データ68Aを用いた補正の後、さらに補正データ68Bを用いた補正を行う補正した場合と等しくなる。すなわち、画像形成装置10では、光プリントヘッド16の高周波成分の出力むらについては、補正データ68Cに含まれる光プリントヘッド16の光強度分布に基づいて求めた補正データ68A成分で補正し、その他の出力むら、すなわち低周波成分の出力むらについては、補正データ68Cに含まれる画像形成装置10による実際の出力結果の濃度分布に基づいて求めた補正データ68B成分で補正することができ、従来よりも濃度むらの少ない高画質の画像を得ることができる。
【0075】
特に、上記のように、光プリントヘッド16の光強度分布に基づいて、レンズの配置間隔P1(図14参照)に相当するピッチ以下の高周波成分を補正するように補正データ68Aを求めたことにより、この補正データ68Aにより光量補正を行うことで、発光点(LED)と結像レンズ(プラスチックロッドレンズ)の調整公差を緩和することが可能となる。
【0076】
なお、光プリントヘッド16を画像形成装置10に搭載した後、該画像形成装置10で形成した画像上に最も大きく現れる濃度むらはLEDチップ48単位の濃度むらであるため、光プリントヘッド16の光強度分布から、LEDチップ48の配置間隔P2(図4参照)に相当するピッチ以下の高周波成分を抽出して、この高周波成分から補正データ68Aを算出するようにしてもよい。すなわち、補正データ68Aでは、LEDチップ48の配置間隔P2以下の高周波の出力むら、補正データ68Bでは、LEDチップ48の配置間隔P2を超える低周波の出力むらを補正するようにしてもよい。これにより、LEDチップ48の実装誤差許容値を緩和することができる。
【0077】
また、補正データ68Aで高周波の出力むらを補正するようにしたことにより、上記のように結像レンズにプラスチックロッドレンズを用いた場合でも、濃度むらの少ない画像を得ることができる。
【0078】
また、補正データ68Bで低周波の出力むらを補正するようにしたことにより、上記のようにLEDチップ48を千鳥配置しても、LEDチップ単位の濃度むらを低減でき、濃度むらの少ない画像を得ることができる。言いかえると、副走査方向のずらし量Δy(図4参照参照)の濃度むらへの影響を低減することができるので、副走査方向のずらし量Δyを広げることも可能である。
【0079】
また、千鳥配置以外であっても、主走査方向に隣合うLEDチップ48間で副走査方向の位置が異なるように、LEDチップ48を主走査方向に配列した配置であれば、同様の効果がある。例えば、図12(A)に示すように、各々のLED46の配列方向を主走査方向に一致させた上で、副走査方向の位置を所定ピッチずつずらして主走査方向に複数のLEDチップ48を並べた(段差配置)場合にも、本発明を適用することにより、同様に、濃度むらの少ない画像を得ることができる。
【0080】
なお、主走査方向に隣り合うLEDチップ48間で副走査方向位置を互いにずらした配置とすれば、主走査方向に隣り合うチップ間で重複を設けることができるので、LED46間ピッチが狭くても、LED46を所定ピッチで主走査方向に配列可能であることは言うまでもない。
【0081】
また、図12(B)に示すように、LEDチップ48の配列を複数列配置し、同時に複数ライン分の画像を感光体ドラム12に書き込み可能とした場合にも、本発明を適用することにより、同様に、濃度むらの少ない画像を得ることができる。なお、当然ながら、LED46を所定ピッチで主走査方向に配列することができるのであれば、LEDチップ48を1列状に配置してもよい。
【0082】
なお、本実施の形態では、読取装置90により用紙上に形成された画像(テストパターン)を読み取って濃度むらを算出したが、本発明はこれに限定されるものではない。画像形成装置10内に、例えば、図1に点線で示すように、感光体ドラム12上の潜像電位を測定するセンサ200を取り付け、このセンサ200により測定された電位むらが小さくなるように補正データ68Bを算出してもよいし、感光体ドラム12上のトナー量(トナー像の濃度)を測定するセンサ202を取り付け、このセンサ202により測定された濃度むらが小さくなるように補正データ68Bを算出してもよい。
【0083】
また、本実施の形態では、補正データ68Aと補正データ68Bを合成した補正データ68CをEEPROM66に記憶しておく場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。補正データ68Aと補正データ68BをEEPROM66に記憶しておき、ドライバ64へ補正データを転送する際に、補正データ68Aと補正データ68Bとを合成して補正データ68Cを生成して、ドライバ64へ転送するようにしてもよい。ただし、この場合は、画像形成装置に補正データ68Aと補正データ68Bを合成する手段が必要になり、また、補正データの転送の度に合成処理を行う必要があるため、上記本実施の形態の如く、予め補正データ68CをEEPROM66に記憶しておく方が好ましい。
【0084】
また、本実施の形態では、工場出荷前に補正データの設定を行う場合を例に説明したが、出荷後にも行われるようにしてもよい。例えば、装置設置後の感光体ドラム12を交換した時に、テストパターンを出力して、交換後の濃度むらを補正するための補正データ68Bを算出し、補正データ68Cを更新するようにしてもよい。
【0085】
この場合、交換前の補正データ68Cと補正データ68Bを合成して、新たな補正データ68Cを生成してEEPROM66に書き込んでもよいが、より好ましくは、EEPROM66に、工場出荷前に算出された補正データ68Aを上書きせずに残しておき、この補正データ68Aと交換後に算出した補正データ68Bとを合成して、新たな補正データ68Cを生成して、EEPROM66に書き込むようにするとよい。これは、交換前の補正データ68Cには、光プリントヘッド16に対する測定装置70での光強度の測定位置と、画像形成装置での交換前の感光体ドラム12の位置とのずれによる成分が含まれているためである。
【0086】
また、出力結果からの補正は、工場出荷する画像形成装置で行う必要はなく、基準の補正データ算出用の画像形成装置に光プリントヘッドを搭載して、補正データを算出する、すなわち補正データ算出用の画像形成装置に光プリントヘッドのみを載せ変えて補正データを算出するようにしてもよい。
【0087】
また、上記では、結像素子として、プラスチックレンズを用いた場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ガラス製の屈折率分布レンズ(セルフォックレンズ)を用いてもよい。また、光プリントヘッドの結像素子レンズアレイとして使用されているセルフォックレンズアレイは2列のものが一般的であるが、小型化のために1列の結像素子レンズアレイを使用したり、高速対応のため3列の結像素子レンズアレイを使用した場合にも本発明は適用可能である。
【0088】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、濃度むらの低減し、高画質の画像を形成することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の概略構成図である。
【図2】光プリントヘッドの断面構成図である。
【図3】光プリントヘッドの電気系の構成を示す図である。
【図4】本実施の形態に係わるLEDチップの配置(千鳥配置)を示す図である。
【図5】補正データの設定に係わる部分及び補正データ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図6】測定装置の構成を示すグロック図である。
【図7】補正データの設定手順を示すフローチャートである。
【図8】測定装置で測定された光プリントヘッドの光強度分布の一例を示すグラフである。
【図9】図8の光強度分布に基づいて求めた補正データにより補正後の光強度分布の一例を示すグラフである。
【図10】補正データ生成装置で測定された画像形成装置からの出力画像の濃度分布の一例を示すグラフである。
【図11】図10の濃度分布に基づいて求めた補正データにより補正後の濃度分布の一例を示すグラフである。
【図12】(A)、(B)は、LEDチップのその他の配置例を示す図である。
【図13】従来の光プリントヘッドのプロファイルを測定する測定装置を示す図である。
【図14】(A)はLEDチップの実装高さがずれた場合に焦点位置がずれることを説明するための図であり、(B)はこの場合の光ビーム径(ビーム照射面積)、(C)はこの場合の光強度分布を示す図である。
【図15】(A)は従来技術による光量補正後の光強度分布、(B)は光プリントヘッドを画像形成装置に取り付けたときに位置ずれが発生した場合の光強度分布、(C)は光プリントヘッドを画像形成装置に取り付けたときに位置ずれが発生した場合に出力画像に生じる濃度むらを示す図である。
【図16】従来の出力画像濃度を読み取るための読取装置の概要図である。
【図17】(A)は発光素子と記録素子とが1対1対応の場合、(B)は、発光素子と記録素子とが1対1に対応しない場合の従来技術による光量補正前後の濃度比を表すグラフである。
【符号の説明】
10 画像形成装置
12 感光体ドラム
16 光プリントヘッド
28 用紙
40 LEDアレイ
44 結像素子レンズアレイ
46 LED(発光素子)
48 LEDチップ
68補正データ
68A      補正データ
68B      補正データ
68C      補正データ
70 測定装置
72 補正データ生成装置
90 読取装置
92 濃度むら演算回路
94 補正データ演算回路
96 データ生成回路

Claims (7)

  1. 所定方向に発光素子が所定ピッチで配置されるように、複数の発光チップが配列された発光素子アレイ、及び前記発光素子から出力される光を感光体上に結像するための複数の結像レンズが配列されたレンズアレイを備えた光プリントヘッドと、前記光プリントヘッドの出力光量を補正する補正手段とを備え、前記補正手段により前記出力光量を補正しながら前記光プリントヘッドにより前記感光体を露光して画像を形成する画像形成装置において、
    前記補正手段が、前記光プリントヘッドの出力特性を測定して、該測定結果に基づいて前記光プリントヘッドの出力むらを低減するように予め求められた第1の補正データと、前記補正手段により前記第1の補正データに基づいて出力光量を補正して形成した画像の出力結果を測定し、該測定結果に基づいて前記画像の濃度むらを低減するように予め求められた第2の補正データとの両者に基づいて、前記出力光量を補正する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の補正データは、前記発光チップの前記所定方向の配列ピッチに相当する成分よりも高周波の出力むらを低減するように求められた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の補正データは、前記結像レンズのレンズ径に相当する成分よりも高周波の出力むらを低減するように求められた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記発光チップが、前記所定方向に直交する方向の位置を交互にずらして前記所定方向に複数配列されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記発光チップが、前記所定方向に直交する方向の位置が所定ピッチずつずらして前記所定方向に複数配列されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記結像レンズが、プラスチックロッドレンズである、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の補正データと前記第2の補正データを合成して生成された第3の補正データが記憶された記憶手段を更に有し、
    前記補正手段は、前記記憶手段に記憶されている第3の補正データに基づいて前記出力光量を補正する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の画像形成装置。
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