JP2004097602A - 穿刺装置 - Google Patents

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Akira Kondo
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Abstract

【課題】穿刺手段による皮膚への穿刺、手動式減圧手段による吸引によって体液を採取する動作を順次スムーズに、かつ、安全に行うことができるようにすること。
【解決手段】穿刺用開口部9を指先で閉塞した状態で、手動式ポンプ55によって穿刺用開口部9内を減圧し、穿刺機構11によってランセット5を穿刺用開口部9内に発射して、指先等に傷を付けて、手動式ポンプ55による減圧吸引力を利用して体液を吸引、採取するように構成し、手動式ポンプ55によって穿刺用開口部9内を減圧する際の減圧値が最適な値となったことを圧力センサ79で検知して、ブザー等の報知手段によって報知するように構成された穿刺装置。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液等の体液の臨床検査等を行う場合に、必要量の体液を採取するのと同時に、その採取した体液中の血糖値等の成分を測定することが可能な穿刺装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液中の種々の成分を測定するために、血液中の特定成分と反応する特異酸素の反応生成物を測定する方法が検討されてきている。特に、血糖値の測定は、患者の状態をモニタするために重要であり、日常の血糖値の変動を患者自身がモニタする自己血糖測定が推奨されてきている。また、近年、糖尿病患者が増加してきており、簡便で苦痛のない測定方法、測定手段が求められてきている。この血糖値の測定は、グルコースオキシダーゼやグルコースデヒドロゲナーゼ等の酸素がブドウ糖を酸化する反応を用いて行われる場合が多い。現在、血液中のブドウ糖量に応じて呈色する試験紙を装着し、該試験紙に血液を供給、展開して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測定(測色)して血糖値を定量化する比色式の方法、上記の酸素反応の生成物を電気的に測定する電極式の方法等による血糖測定装置を用いて行われている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
これらの測定方法においては、測定用の血液を採取することが必須である。これらの方法は、穿刺専用器具を用いて、ランセットと称される針状や小刀状の穿刺手段によって患者の指先等の皮膚に傷を形成して血液等の体液を滲出させた後、その体液を別に準備した試験紙あるいはセンサが印刷された電極片等に移して血糖測定装置で測定する。これらの測定に先立ち、患者が測定用の自分の血液を採取するために、穿刺針で穿刺した後、穿刺部位周辺を指等で圧迫したり、加熱、減圧等して血液を絞り出すこと等が行われている。
また、近年、皮膚から血液を得るための穿刺針を有する穿刺具と上記の試験紙とを一体とした成分採取具が開発されている。このような穿刺具と試験紙を一体化することは、血糖測定装置に穿刺具とセンサを別々に装着することがなく、操作を簡略化できるので、非常に使い勝手を向上させることができる(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−183474号公報
【特許文献2】
特開昭60−17344号公報
【特許文献3】
特開昭61−286738号公報
【特許文献4】
特表2001−524343号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、穿刺針を穿刺する穿刺機構と、試験紙や電極センサ等により成分濃度を測定する測定機構を一体化し、さらに穿刺部位周辺を減圧するための減圧ポンプ駆動装置等を複合した体液成分測定装置は、大型になり持ち運び等に
大変不便である。
装置を小型化する一つの解決方法は、電気的に作動する減圧ポンプ駆動装置を用いないことである。手動で機能する減圧機構を採用することにより、必要とする電力が大変小さくて済み、また、電動機構を組み込む必要がなく、小型軽量化が可能である。
しかし、手動式ポンプ等の減圧手段を用いて指先等から血液等の体液を吸引する場合、減圧操作をいつまで続けて良いか不明であり、吸引が弱い場合には、体液の成分測定には不充分であり、特に、吸引力が強過ぎた場合には、体液が飛散してしまい、その体液の成分検出手順に不都合を生じたり、指先等に内出血等を生じて、患者に苦痛を与えてしまう等の問題を生じる恐れがある。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、穿刺手段による皮膚への穿刺、手動式減圧手段による吸引によって体液を滲出させる動作を順次スムーズに、かつ、安全に行うことができる穿刺装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の穿刺装置の請求項1は、皮膚に傷を形成して体液を滲出させる穿刺手段を穿刺用開口部内に発射する穿刺機構と、前記穿刺用開口部内を手動で減圧する手動式減圧手段と、少なくとも前記手動式減圧手段による前記穿刺用開口部内の減圧値が所定の値になったことを報知する報知手段とを備えたものである。
本発明の請求項1に従属する請求項2の穿刺装置は、前記手動式減圧手段により減圧される前記穿刺用開口部内を必要に応じて大気に開放させる大気開放手段を備えたものである。
本発明の請求項2に従属する請求項3の穿刺装置は、前記穿刺機構は前記穿刺手段を前記穿刺用開口部内に発射する発射手段を有し、該発射手段で前記大気開放手段を兼用させたものである。
本発明の請求項1に従属する請求項4の穿刺装置は、前記穿刺用開口部へ前記穿刺手段を発射して皮膚に傷を形成することにより該穿刺用開口部内に滲出された体液の成分を検出する成分検出手段を備えたものである。
本発明の請求項1に従属する請求項5の穿刺装置は、前記手動式減圧手段による前記穿刺用開口部内の減圧状況を表示するモニタを備えたものである。
本発明の請求項1に従属する請求項6の穿刺装置は、穿刺用開口部が形成され、その穿刺用開口部内に穿刺手段を発射して皮膚に傷を形成する穿刺機構が収容された第1ケースと、前記穿刺用開口部内を減圧する手動式減圧手段が収容された第2ケースであって、前記第1ケースに対して摺動されることにより前記手動式減圧手段を作動させる第2ケースと、前記第2ケースに設けられたモニタであって、少なくとも前記手動式減圧手段による前記穿刺用開口部内の減圧状況を表示するモニタとを備えたものである。
【0007】
上記のように構成された本発明の穿刺装置の請求項1は、例えば、穿刺手段が発射される穿刺用開口部に指先等を押し付けて塞いだ状態で、手動式減圧手段を作動して、その穿刺用開口部内を予め減圧し、その後に、穿刺手段を穿刺用開口部内に発射して、指先等に傷をつけることによって、体液を吸引、採取する方法と、穿刺手段が発射される穿刺用開口部に指先等を押し付けて塞いだ状態で、穿刺手段をその穿刺用開口部内に発射して、指先等に傷をつけ、この後に、手動式減圧手段を作動して、その穿刺用開口部内を減圧することによって、体液を吸引、採取する方法との2通りの使い方が可能である。
そして、何れの方法においても、手動式減圧手段によって穿刺用開口部内を減圧して、穿刺手段によって指先等に形成された傷部分から体液を吸引、採取する際に、その穿刺用開口部内の減圧値が、所定値になったことをブザー等の報知手段によって使用者に報知することができるものである。これにより、使用者は、その穿刺用開口部内が、少なくとも、体液の吸引、採取に最適な減圧状態になったことを容易に知ることができるのである。
また、本発明の穿刺装置の請求項1に従属する請求項2は、手動式減圧手段により減圧される穿刺用開口部内を大気開放手段によって必要に応じて大気に開放させることができるものである。
また、本発明の穿刺装置の請求項2に従属する請求項3は、穿刺手段を穿刺用開口部内に発射する発射手段で、大気開放手段を兼用させたものである。
また、本発明の穿刺装置の請求項1に従属する請求項4は、穿刺手段を穿刺用開口部内に発射して指先等に傷を形成して滲出した体液の成分を、成分検出手段によって直ちに検出して測定することができるものである。
また、本発明の穿刺装置の請求項1に従属する請求項5は、手動式減圧手段によって減圧される穿刺用開口部内の減圧状況をモニタによって表示することができるものである。
また、本発明の穿刺装置の請求項6は、穿刺用開口部が形成された第1ケース内に穿刺機構を収容して、その穿刺機構の穿刺手段を穿刺用開口部内に発射するように構成し、第1ケースに対して摺動される第2ケース内に手動式減圧手段を収容して、その手動式減圧手段は第1ケースに対する摺動によって第1ケースの穿刺用開口部内を減圧するようにし、少なくとも手動式減圧手段によって減圧される穿刺用開口部内の減圧状況を第2ケースに設けられたモニタで表示するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した穿刺装置の実施の形態を図を参照して説明する。
まず、図1〜図5に示すように、この穿刺装置1は、共にモールド部品(合成樹脂成形品であって、以下、単にモールド部品と記載する)等にて成形されている円筒状の第1ケース2と、長方体形状の第2ケース3とを有している。そして、第2ケース3はその前後両端部分に円筒状に一体成形等にて形成された一対の摺動部3a、3bによって第1ケース2の前後両端部分の外周に軸方向に摺動自在に挿入されている。従って、第2ケース3は第1ケース2に対して図5に示す一定ストロークS1で第1ケース2の軸方向である矢印a、b方向に摺動自在に構成されている。そして、第2ケース3には図1に示す方形状のモニタ4が埋設されていて、図3等に示すように、この第2ケース3内には、モニタ4を構成する液晶表示パネル5や後述する制御回路がマウントされた回路基板6等が組み込まれている。
【0009】
そして、第1ケース2は、共にモールド部品等で成形されて、同心状に結合されている円筒状の先端キャップ201、前側円筒部202、中間円筒部203、後側円筒部204等で構成されている。そして、先端キャップ201が前側円筒部202の前端部の外周にねじ嵌合部8を介して脱着可能で、同心状に装着されていて、その先端キャップ201の先端に円形等の穿刺用開口部9が開口されている。なお、この先端キャップ201は穿刺用開口部9内を外部から透かして見ることができるように透明に形成されている。また、前側円筒部202と後側円筒部204との間に配置されている中間円筒部203は軸心の周りに回転調整することが可能な回転調整筒に構成されている。
【0010】
次に、図2〜図9によって、この穿刺装置1の第1ケース2内に収容されている穿刺機構11について説明する。
まず、この穿刺機構11には、穿刺手段と成分検出手段を有する成分採取具(以下、チップと記載する)12が使用されている。このチップ12はモールド部品等で成形されていて、内部の中心位置には穿刺手段であるランセット13が収納されている。このランセット13は小径の円筒状に形成されていて、先端13a側の中心には穿刺針14が同心状に埋設されている。
そして、チップ12の先端12aの内部には、血液等の体液を検出する成分検出手段である一対の電極からなる成分検出部15が収容されていて、その成分検出部15への通電用の一対の電極端子16が平行状に埋設されている。そして、この一対の電極端子16の後端がチップ12の上面に形成された小窓である一対の端子穴17内に露出されている。
【0011】
そして、第1ケース2の先端の前側円筒部202の先端の内部にチップ12の後端12b側が矢印b方向から脱着可能に装着される成分採取具装着部であるチップ装着部20が一体成形等されている。なお、このチップ装着部20内へのチップ12の装着は、先端キャップ201を前側円筒部202から取り外した状態で行われ、そのチップ装着部20内へのチップ12の矢印b方向からの装着後に、先端キャップ201を前側円筒部202の先端外周に脱着可能に装着することにより、チップ12が固定されるように構成されている。
そして、前側円筒部202内で、チップ装着部20の上側に左右一対の接続用電極21が平行状に埋設されている。そして、このチップ装着部20内にチップ12の後端12b側が脱着可能に挿入され、先端キャップ201によって固定された時に、この左右一対の接続用電極21の先端である圧着端子21aがチップ12の上面の左右一対の端子穴17内に露出されている左右一対の電極端子16に接続(圧着)される。これにより、成分検出部15が左右一対の電極端子16、接続用電極21を介して回路基板6にマウントされていて、後述する制御回路81に電気的に接続されるように構成されている。
【0012】
次に、前側円筒部202内には円柱状の穿刺軸23が同心状に配置されていて、この穿刺軸23の先端部23aが、例えば剪断面形状がほぼC型に形成されている。そして、この先端部23a内に前述したランセット13の後端13bが軽圧入方式で脱着可能に挿入(装着)されるランセット装着部に構成されている。そして、穿刺機構11は、穿刺軸23を待機位置P1と穿刺位置P2との間で矢印a、b方向に駆動するように構成されている。この穿刺機構11には、穿刺軸23を図2〜図4に示す待機位置P1から図7及び図8に示す穿刺位置P2へ矢印a方向へ発射する圧縮コイルスプリング等からなる発射用ばね25と、その発射直後の穿刺軸23を図8に示す穿刺位置P2から図9に示す中間位置P3へ即座に引き戻す圧縮コイルスプリング等からなるリバウンド用ばね26とを備えている。この際、発射用ばね25は前側円筒部202の後端部の内側に同心状に一体成形等された小円筒部27の外周に挿入されていて、穿刺軸23の外周に一体成形等にて形成されたばね当接用ばね当接用フランジ部28を矢印a方向に押圧するように構成されている。また、リバウンド用ばね26は小円筒部27より矢印b方向側で穿刺軸23の後端部23bの外周に挿入されていて、その後端部23bにねじ止め等にて同心状に固着された係止用フランジ部29を矢印b方向に押圧するように構成されている。
【0013】
また、この穿刺機構11は後述するチップ装着時等において、穿刺軸23を待機位置P1に係止する係止機構32を備えている。この係止機構32は前側円筒部202の後端の180°対向位置に一体成形等されて矢印b方向に延出された対称形状の一対の弾性係止アーム33を有していて、これら一対の弾性係止アーム33の先端33a側は矢印b方向へ進むに従って相互に近づくように対称状に傾斜されている。なお、これら一対の弾性係止アーム33には内側方向である矢印c方向への弾性付勢力が予め付与されている。また、これら一対の弾性係止アーム33の長さ方向のほぼ中間部の内側対向位置には対称形状の一対の係止爪34が一体成形等にて形成されている。そして、穿刺軸23が中間位置P3から待機位置P1まで発射用ばね25に抗して矢印b方向へ押し戻された時に、係止用フランジ部29が一対の弾性係止アーム33を外側方向である矢印d方向へ弾性に抗して押し広げながら、一対の係止爪34を矢印b方向へ乗り越える。そして、係止用フランジ部29が一対の係止爪34を矢印b方向へ乗り越えた瞬間に、一対の弾性係止アーム33が矢印c方向へ自動的に閉じて、係止用フランジ部29の両側が一対の係止爪34に係止されるように構成されている。
【0014】
そして、後側円筒部204内には操作軸37が同心状で、矢印a、b方向に移動自在に収容されていて、その操作軸37の後端にねじ止め等にて同心状に固着された発射手段及び大気開放手段である操作ボタン38が後側円筒部204の後方に突出されている。そして、操作軸37の前端には円錐形状のカム部39が形成されていて、操作軸37と操作ボタン38は圧縮コイルスプリング等からなる戻しばね40によって後側円筒部204に対して矢印b方向へ移動付勢され、操作ボタン38の前端の外周等に一体成形等された一対の突起41がストッパー部45に矢印b方向から当接されることによって操作軸37及び操作ボタン38が定位置で停止されるように構成されている。
なお、図2に示すように、第2ケース3の前後一対の摺動部3a、3bが先端キャップ201の外周と操作ボタン38の外周で支持されて、第1ケース2に対して矢印a、b方向に摺動自在に構成されている。
【0015】
次に、この穿刺機構11には穿刺深さ調整機構44が備えられていて、この穿刺深さ調整機構44は中間円筒部203内に配置されていて、この穿刺深さ調整機構44は、後述する穿刺時に、先端キャップ20からの穿刺針14の先端14aの突出量を調整するためのものであり、その突出量の調整は、穿刺軸23の後端部23bに固着されている係止用フランジ部29の停止位置の調整によって行われるものである。
そして、前述したように、中間円筒部203が回転調整筒に構成されていて、その中間円筒部203の前端近傍位置の内周部分に、矢印b方向に面する円筒状の段部である一対の階段状ストッパー部45が形成されている。そして、これら一対の階段状ストッパー部45は円周方向に進むに従って矢印a、b方向に対して階段状に形成されている。一方、穿刺軸23の後端部23bに同心状に固着されている係止用フランジ部29の外周で、一対の弾性アーム23に対して直交する2箇所に一対の突起46が一体成形等されている。
そして、後述する穿刺時に、穿刺軸23が発射用ばね25によって待機位置P1から穿刺位置P2まで矢印a方向へ発射された時に、一対の小突起46が一対の階段状ストッパー部45の2箇所に衝突されて、穿刺軸23が停止されるように構成されている。そして、中間円筒部203を軸心の周りを回転調整することにより、一対の階段状ストッパー部45の周方向の位相を調整することができて、一対の小突起46の矢印a方向の衝突、停止位置を微調整することができるように構成されている。そして、この微調整により、穿刺針14の先端14aの穿刺深さが微調整されるように構成されている。
【0016】
なお、中間円筒部203の外周には軸心と平行な多数の凹溝47が形成されていて、前側円筒部202の後端の外周と後側円筒部204の前端の外周とに一体成形等にて形成された前後一対のフランジ部48間に1本の位置決めピン49が中間円筒部203と平行状に架設されている。そして、この位置決めピン49の両端が一対のフランジ部48に形成されている放射方向に伸びる一対の長孔50内に摺動自在に保持されていて、板ばね等からなる押圧ばね51によって、この位置決めピン49が中間円筒部203外周の1つの凹溝47内に矢印e方向から選択的に係合されている。
また、第2ケース3の底部で、中間円筒部203の下部相当位置に窓穴52が開口されていて、その窓穴52内に手指を挿入して、中間円筒部203を回転調整することにより、位置決めピン49が押圧ばね51に抗して矢印e、f方向に平行移動しながら、その中間円筒部203の外周の凹溝47を1つづつ乗り越えるようにして、その中間円筒部203を一定角度づつ、クリック的に位置決めするように構成されている。
【0017】
次に、以上のように構成された穿刺装置1の取扱い操作について説明する。
まず、チップ12の装着時には、穿刺軸23は図9に示す中間位置P3に位置している。但し、このチップ装着時には、操作ボタン38及び操作軸37が図2、図3等に実線で示すと共に、図9に1点鎖線で示す定位置P5まで戻しばね40によって矢印b方向に戻されていて、係止機構32の一対の弾性係止アーム33は図4に実線で示すと共に、図9に1点鎖線で示すように矢印e方向に閉じている。
【0018】
そこで、先端キャップ201を、ねじ嵌合部8から取り外した後に、チップ2の後端12b側を前端側円筒部202の前端のチップ装着部20内に矢印b方向から脱着可能に挿入すると、ランセット13の後端13bが穿刺軸23の前端部23aに矢印b方向から同心状で、脱着可能に装着される。そして、この時、ランセット13によって穿刺軸23が発射用ばね25に抗して図9に示す中間位置P3から図4に示す待機位置P1まで矢印b方向に押し戻されて、発射用ばね25にばね力がチャージされると共に、係止用フランジ部29の両側が係止機構32の一対の弾性係止アーム33の一対の係止爪34に係止されて、穿刺軸23が待機位置P1にロックされる。
そこで、この後、図4に示すように、先端キャップ201を前側円筒部202の外周のねじ嵌合部8に装着して締め付けると、チップ12がチップ装着部20内に完全固定されて、チップ12の先端の成分検出部15がチップ12の先端の穿刺用開口部9内の一側部に近接されて配置され、チップ装着が完了する。
【0019】
次に、このチップ装着完了後に、操作ボタン38を指で図6及び図7に1点鎖線で示す定位置P5から実線に示す発射位置P6まで戻しばね40に抗して矢印a方向に軽く押すと、図8に示すように、操作軸37の先端外周のカム部39が係止機構32の一対の弾性係止アーム33の先端33aの間の内側に矢印a方向から挿入されて、これら一対の弾性係止アーム33の先端33aが矢印d方向に押し広げられる。すると、一対の係止爪34による係止用フランジ29の係止状態が解除され、その瞬間に、発射用ばね25にチャージされているばね力によって、ばね当接用ばね当接用フランジ部28が矢印a方向に押されて、穿刺軸23が待機位置P1から穿刺位置P2まで矢印a方向に押し出される。
そして、チップ12内のランセット13が穿刺軸23と一体に矢印a方向に押し出されて、ランセット13と一体の穿刺針14が矢印a方向に押し出され、その穿刺針14の先端14aが先端キャップ201の穿刺用開口部9のほぼ中央部を貫通して、先端キャップ201の外部へ突出される。
この際、図11に示すように、操作ボタン38の外周に一体成形されている環状小突起38aが第2ケース3の摺動部3bの内周に一体成形されている環状小突起3dに当接されて停止される。そして、操作ボタン38から指を離すと、操作ボタン38と操作軸37が一体に定位置P5まで戻しばね40によって押し戻される。
【0020】
一方、発射用ばね25は穿刺軸23を待機位置P1から矢印a方向に押し出した直後に開放され、穿刺軸23は矢印a方向への慣性力と重力とによって穿刺位置P2に到達することになる。一方、穿刺軸23が穿刺位置P2に到達する直前に、リバウンド用ばね26にばね力がチャージされる。
従って、穿刺針14の先端14aが先端キャップ201の外部へ突出された直後に、図9に示すように、穿刺軸23がリバウンド用ばね26のばね力によって穿刺位置P2から中間位置P3まで矢印b方向に押し戻されて、穿刺針14の先端14aが先端キャップ201の内部へ矢印b方向へ素早く引き戻されることになる。
【0021】
次に、図2〜図12によって、第2ケース3内に収納されている手動式減圧手段である手動式ポンプ55について説明する。
この手動式ポンプ55は第1ケース2の一側部に平行状に配置されていて、モールド部品や金属等にて形成されたシリンダ56とピストン57とによって構成されている。そして、シリンダ56がシリンダ固定部59によって第2ケース3内に固定され、ピストン57が第1ケース2の後側円筒部204の一側部に直角状に一体成形等されたピストン固定部60に固定されている。そして、第2ケース3の後側壁3cの内側に固定されたばね支持部61と、ピストン固定部60の後側に一体成形等にて形成されたばね支持部62との間に圧縮コイルスプリング等からなる戻しばね63がピストン57と同心状に取り付けられている。
従って、この手動式ポンプ55は、第2ケース3を第1ケース2に対して、図5に1点鎖線で示す定位置P9と実線で示す摺動位置P10との間で、戻しばね63に抗して矢印a、b方向に往復動させることにより、シリンダ56の減圧室65内でピストン57が矢印a、b方向に往復動されるように構成されている。そして、シリンダ56内の減圧室64を挟むようにしてピストン57の先端中央部とシリンダ56の先端中央部との自動開閉弁である一対の逆止弁65、66が組み込まれている。なお、ピストン57の先端部の外周にはOリング等の密封用リング67が嵌合されている。
【0022】
そして、シリンダ56内の減圧室64がピストン57の中心に沿って形成された空気吸引通路69、T型パイプジョイント70を介して第1ケース2の後側円筒部204の側面に突出された空気吸引口71に接続されていて、その空気吸引口71は後側円筒部204の前端側の内周に円筒状に形成された空気吸引溝72の一部に直角状に連結されている。そして、前述した穿刺機構11の操作軸37の前端側の外周に一定間隔で軸心と平行な直線状に形成された複数本の空気吸引溝73が円筒状の空気吸引用溝72の内側に接続されていて、これらの空気吸引溝72、73の前端は第1ケース2の中間円筒部203内に開放されている。
【0023】
そして、第1ケース2の穿刺用開口部9から後側円筒部204内に至る範囲を気密状にするために、先端キャップ201と前側円筒部202の前端の外周との間にOリング等の密封用パッキング74が組み込まれ、前側円筒部202の後端と中間円筒部203の前端との間及び中間円筒部203の後端と後側円筒部204の前端との間にベローズ状等の一対の密封用パッキング75、76が組み込まれている。また、操作軸37の中間部分の外周に組み込まれたOリング等の密封用スライドパッキング77が後側円筒部204の内周に圧着された状態で矢印a、b方向に摺動自在に構成されている。
そして、T型パイプジョイント70の3つの接続口のうちの残りの1つの接続口に圧力センサ79が接続されている。
【0024】
この手動式ポンプ55は以上のように構成されていて、次のように動作させることができる。
即ち、図4に示すように、先端キャップ201の穿刺用開口部9を指先F等で閉塞した状態で、図5に示すように、手で第2ケース3を押すようにして、この第2ケース3を第1ケース2に対して1点鎖線で示す定位置P9から実線で示す摺動位置P10までストロークS1だけ戻しばね61に抗して矢印a方向に摺動すると、手動式ポンプ55のシリンダ56がピストン57に対して矢印a方向に摺動される。この時、シリンダ56の逆止弁66が閉じたまま、減圧室64の容積が拡大されて、その減圧室64が減圧(陰圧)される。
【0025】
すると、ピストン57の逆止弁65が開き、ピストン57内の空気吸引通路69、T型パイプジョイント70を介して第1ケース2の空気吸引口71に空気吸引力が印加されて、図4及び図10に示すように、第1ケース2の先端の穿刺用開口部9内の空気が第1ケース2内の穿刺機構11の各部の隙間を通って矢印g方向に吸引され、操作軸37の外周の複数の空気吸引溝から後側円筒部204の内周の円筒状の空気吸引溝72を通って空気吸引口71に流入して、図5に示すように、この吸引空気がT型パイプジョイント70、空気吸引通路69及び逆止弁65を通って減圧室64に流入される。
そして、手を第2ケース3から離すようにして、この第2ケース3を第1ケース2に対して戻しばね63によって図5に実線で示す摺動位置P10から定位置P9までストロークS1分矢印b方向に押し戻すと、手動式ポンプ55のシリンダ56がピストン57に対して矢印b方向に摺動される。この時、ピストン57の逆止弁65が閉じたまま、減圧室64の容積が縮小されて、その減圧室64内の空気がシリンダ56の逆止弁66を押し開いて外部へ排出される。
【0026】
従って、戻しばね63のばね力を併用しながら、第2ケース3を第1ケース2に対して矢印a、b方向に繰り返し往復動させることによって、シリンダ56に対するピストン57の矢印a、b方向のポンピング動作を行うことができ、これにより、第1ケース2内の先端の穿刺用開口部9内を減圧(陰圧)にすることができる。
そして、その穿刺用開口部9内の減圧状況が、T型パイプジョイント70に接続されている圧力センサ79によって検出されて、モニタ4に表示される。 なお、このようにして減圧された穿刺用開口部9内を大気に開放させる場合には、発射手段及び大気開放手段を兼用している操作ボタン38を指でやや強く押して、操作ボタン38と操作軸37を一体に図2、図3及び図12に示す定位置P5から図6及び図11に示す発射位置P6を経由して、図6及び図12に示す大気開放位置P7まで戻しばね40に抗して矢印a方向に押し込む。この際、図12に示すように、操作ボタン38の外周に一体成形等されている環状小突起38aが第2ケース3の摺動部3bの周囲に間隔を隔てて一体成形されている環状小突起3dと環状大突起3eのうちの、環状小突起3dの内側をクリック的に通過して、環状大突起3eに当接されて停止される。
【0027】
そして、操作軸37が大気開放位置P7まで押されたことによって、図12に示すように、操作軸37の外周に嵌合されている密封用スライドパッキング77が後側円筒部204の内周に形成されている円筒状の空気吸引溝72の後端72aより矢印a方向側へストロークS2分偏位された位置まで摺動されて、その空気吸引溝72の後端72aが大気に開放される。
すると、その瞬間に、その円筒状の空気吸引溝72の後端72aから大気が第1ケース2内に矢印h方向より流入し、第1ケース2内の先端の穿刺用開口部9内が大気圧に戻される。なお、この後に、操作ボタン38から指を離せば、この操作ボタン38と操作軸37は一体に戻しばね40によって定位置P5まで押し戻される。
【0028】
ここで、以上のように動作される穿刺装置1を用いて、指先等の皮膚に傷を付けて血液等の体液を採取するのと同時に、その採取した体液中の血糖値等の成分を測定する一連の動作について述べる。
始めに、図4に示すように、第1ケース2の先端キャップ201の先端の穿刺用開口部9を指先F等で軽く閉塞する。
そして、図5に示すように、第2ケース3を第1ケース2に対して矢印a、b方向にストロークS1の往復動操作して、手動式ポンプ55のポンピング動作を行う。
すると、図4に示すように、穿刺用開口部9内が減圧されて、指先F等の皮膚に矢印g方向の吸引力が印加される。
【0029】
そこで、操作ボタン38を図3に示す定位置から図6に示す発射位置P6まで矢印a方向に押すと、図8に示すように、穿刺機構11の係止機構32によって待機位置P1に係止されている穿刺軸23の係止状態が、操作軸37によって解除される。
すると、穿刺軸23が発射用ばね25によって待機位置P1から穿刺位置P2まで矢印a方向に発射されて、ランセット13の穿刺針14の先端14aが指先F等に穿刺されて、その指先Fに傷を形成する。
そして、この穿刺の直後に、穿刺軸23がリバウンド用ばね26によって穿刺位置P2から中間位置P3まで矢印b方向に引き戻されて、穿刺針14の先端14aが指先F等から矢印b方向へ直ちに抜き取られる。
【0030】
すると、穿刺針14の先端14aが矢印b方向に抜き取られた直後に、穿刺用開口部9内の減圧吸引力によって、指先F等の傷部分から血液等の体液fが強制的に滲出されることになる。
そして、その滲出された体液fは、穿刺用開口部9内に配置されている成分検出部15に付着され、その成分検出部15から電気信号が電極端子16及び接続用電極21を通して回路基板6にマウントされている後述する制御回路81に送られて、その体液fの成分が直ちに測定されることになる。
そして、この後に、操作ボタン38を図12に示す定位置P5から大気開放位置P7まで矢印b方向に押して、穿刺用開口部9内を大気に開放すれば、指先F等を先端キャップ201から容易に引き離すことができる。
【0031】
なお、この穿刺装置1によれば、穿刺用開口部9を指先F等で軽く閉塞した状態で、操作ボタン38を定位置P5から発射位置P6まで押して、穿刺機構11によって穿刺針14の先端14aを指先F等に矢印a方向から穿刺して、指先F等に傷を付けた後に、手動式ポンプ55のポンピング動作を行って、穿刺用開口部9内を減圧して、その減圧吸引力によって、血液等の体液fを指先F等の傷部分から強制的に滲出することにより、その体液fを成分検出部15によって検出するような使い方もできる。
【0032】
次に、図13によって穿刺装置1の制御方法について説明する。
この穿刺装置1の回路基板6にマウントされている制御回路81は、マイクロコンピュータ(CPU)で構成された処理部82を有している。そして、この処理部82には、成分検出部15が成分測定部83を通して接続されている。また、この処理部82には、手動式ポンプ55による穿刺用開口部9内の減圧状況を検知する圧力センサ79が減圧値測定部84を通して接続されている。そして、この処理部82には、減圧報知部85、電池等の電源部86、各種のスイッチである操作部87、温度検出部88、発振部89、電源電圧検出部90、データ記憶部91、時計部92等が接続されている。また、この処理部82は表示部であるモニタ4や警報手段の1つであるブザー出力部93等に接続されている。
【0033】
そして、前述したように、指先Fによって穿刺用開口部9を閉塞して、手動式ポンプ55によるポンピング動作によってその穿刺用開口部9内を減圧する際に、その穿刺用開口部9内の減圧値が圧力センサ79によって検出されて、その減圧値が減圧値測定部84によって測定される。
そして、減圧値測定部84によって測定された測定値が処理部82から減圧報知部85に送られて、その測定値が予め設定されている所定値に達したか否かが、その減圧報知部85によって判別される。そして、穿刺用開口部9内の減圧値が予め設定されている所定値である体液の吸引、採取に最適な値に達した時に、減圧報知部85から処理部82へその情報信号が出力され、処理部82は1つの報知手段として、ブザー出力部93を駆動して、報知及び/又は他の報知手段として、モニタ4で点滅信号等を出力する報知を行う。
【0034】
従って、この穿刺装置1の使用者(患者)は、ブザー出力や点滅信号等の報知手段による報知によって、穿刺用開口部9内が体液の吸引、採取に最適になったことを聴覚及び/又は視覚で容易に確認することができて、その時点で、手動式ポンプ55を安全に停止することができる。そして、使用者は体液を安全に吸引、採取することができる。
このことにより、穿刺用開口部9内の減圧値が不用意に危険値を越えたために、手指等の皮膚に内出血を発生したり、穿刺針14によって指先等に付けられた傷部分から血液等の体液が強い吸出力によって勢い良く吸い出されて飛散してしまう結果、成分検出部15によって体液の成分を検出することができなくなるような不都合を未然に防止することができる。
なお、穿刺針14が指先等に穿刺されて傷が形成され、穿刺用開口部9内の減圧吸引力によってその傷から強制的に吸引、採取された血液等の体液は成分検出部15によって安全、かつ、確実に検出されて、成分測定部83で測定され、その成分データが処理部82に出力される。そして、処理部82はデータ記憶部91に記憶すると共に、モニタ4によって成分データが表示されることになる。
【0035】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の穿刺装置は、次のような効果を奏することができる。
【0037】
請求項1は、手動式減圧手段によって穿刺用開口部内を減圧して、穿刺手段によって指先等に形成された傷部分から体液を吸引、採取する際に、その穿刺用開口部内の減圧値が、所定値になったことをブザー等の報知手段によって使用者に報知することができるようにしたので、使用者が少なくとも、体液の吸引、採取に最適な減圧状態になったことを知ることができ、手動式減圧手段による減圧操作の終了を容易に認識することができ、使用者が誤って過度な減圧操作を行ったために、指先等に内出血を生じたり、吸引、採取される体液が飛散して、その体液の採取を失敗する等の不都合を未然に防止することができて、操作性及び安全性を著しく向上することができる。
【0038】
請求項1に従属する請求項2は、手動式減圧手段により減圧される穿刺用開口部内を大気開放手段によって必要に応じて大気に開放させることができるので、体液の吸引、採取を行う上での操作性及び安全性が向上する。
【0039】
請求項2に従属する請求項3は、穿刺手段を穿刺用開口部内に発射する発射手段で、大気開放手段を兼用させたので、構成を簡素化できる。
【0040】
請求項1に従属する請求項4は、穿刺手段を穿刺用開口部内に発射して指先等に傷を形成して滲出した体液の成分を、成分検出手段によって直ちに検出して測定することができるようにしたので、体液の吸引、採取と同時に、その採取した体液の成分検出を行うことができる。
【0041】
請求項1に従属する請求項5は、手動式減圧手段によって減圧される穿刺用開口部内の減圧状況をモニタによって表示することができるので、使用者は穿刺用開口部内の減圧値が最適値になったことを視覚的に容易に認識することができる。
【0042】
請求項6は、穿刺用開口部が形成された第1ケース内に穿刺機構を収容して、その穿刺機構の穿刺手段を穿刺用開口部内に発射するように構成し、第1ケースに対して摺動される第2ケース内に手動式減圧手段を収容して、その手動式減圧手段は第1ケースに対する摺動によって第1ケースの穿刺用開口部内を減圧するようにし、少なくとも手動式減圧手段によって減圧される穿刺用開口部内の減圧状況を第2ケースに設けられたモニタで表示するようにしたので、モニタが設けられた第2ケースを穿刺機構が設けられた第1ケースに対して摺動することにより、手動式減圧手段のポンピング動作を行えて、穿刺用開口部内を容易に減圧することができ、操作性の高い穿刺装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した穿刺装置の正面図である。
【図2】同上の穿刺装置の一部切欠き正面図である。
【図3】図2のA−A矢視での断面側面図である。
【図4】図3の穿刺機構の要部を拡大して示した断面側面図である。
【図5】同上の穿刺装置の手動式ポンプのポンピング動作を説明する図2と同様の一部切欠き正面図である。
【図6】同上の穿刺装置の操作ボタンを押して穿刺針を発射する様子を説明する図2と同様の一部切欠き正面図である。
【図7】図6のB−B矢視での拡大断面図である。
【図8】図7の穿刺機構の要部を拡大して示した断面側面図である。
【図9】同上の穿刺装置の発射された穿刺針の自動引き戻し動作を説明する拡大断面図である。
【図10】同上の穿刺装置の定位置に復帰されている操作ボタンと手動式ポンプの空気吸引通路の一部を拡大して示した断面正面図である。
【図11】図10の操作ボタンを定位置から発射位置へ操作した時の様子を説明する図10と同様の断面正面図である。
【図12】図11の操作ボタンを定位置から大気開放位置まで操作した時の様子を説明する図10と同様の断面正面図である。
【図13】この穿刺装置の制御回路を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1  穿刺装置
2  第1ケース
3  第2ケース
4  表示手段であるモニタ
9  穿刺用開口部
11 穿刺機構
12 成分採取具であるチップ
13 穿刺手段であるランセット
14 穿刺針
15 成分検出手段である成分検出部
23 穿刺軸
25 発射用ばね
26 リバウンド用ばね
32 係止機構
37 操作軸
38 発射手段及び大気開放手段を兼用する操作ボタン
55 手動式減圧手段である手動式ポンプ
79 穿刺用開口部内の減圧値検出手段である圧力センサ
81 制御回路
82 処理部
83 成分測定部
85 減圧報知部
93 報知手段であるブザー出力部

Claims (6)

  1. 皮膚に傷を形成して体液を滲出させる穿刺手段を穿刺用開口部内に発射する穿刺機構と、
    前記穿刺用開口部内を手動で減圧する手動式減圧手段と、
    少なくとも前記手動式減圧手段による前記穿刺用開口部内の減圧値が所定の値になったことを報知する報知手段とを備えたことを特徴とする穿刺装置。
  2. 前記手動式減圧手段により減圧される前記穿刺用開口部内を必要に応じて大気に開放させる大気開放手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の穿刺装置。
  3. 前記穿刺機構は前記穿刺手段を前記穿刺用開口部内に発射する発射手段を有し、該発射手段で前記大気開放手段を兼用させたことを特徴とする請求項2に記載の穿刺装置。
  4. 前記穿刺用開口部へ前記穿刺手段を発射して皮膚に傷を形成することにより該穿刺用開口部内に滲出された体液の成分を検出する成分検出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の穿刺装置。
  5. 前記手動式減圧手段による前記穿刺用開口部内の減圧状況を表示するモニタを備えたことを特徴とする請求項1に記載の穿刺装置。
  6. 穿刺用開口部が形成され、その穿刺用開口部内に穿刺手段を発射して皮膚に傷を形成する穿刺機構が収容された第1ケースと、
    前記穿刺用開口部内を減圧する手動式減圧手段が収容された第2ケースであって、前記第1ケースに対して摺動されることにより前記手動式減圧手段を作動させる第2ケースと、
    前記第2ケースに設けられたモニタであって、少なくとも前記手動式減圧手段による前記穿刺用開口部内の減圧状況を表示するモニタとを備えたことを特徴とする穿刺装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4944803B2 (ja) * 2006-02-09 2012-06-06 パナソニック株式会社 血液検査装置

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