JP2004097603A - 体液成分測定装置 - Google Patents

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近藤 晃
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Abstract

【課題】穿刺用開口部内の減圧値が体液の吸引、採取に最適な値に達していなかった時には、穿刺モードを自動的に禁止することができるようにすること。
【解決手段】装置本体から蓋体を開いて、減圧手段を減圧開始可能な状態に準備させ、開始ボタン7を操作すると、減圧ポンプ39によって穿刺用開口部内が減圧開始される。そして、穿刺用開口部内の減圧状態が体液の吸引、採取に最適な値になったことが減圧センサ65によって検出されると、穿刺機構11によって穿刺針28が穿刺用開口部内に発射されて、指先等に傷が形成される。すると、穿刺用開口部内の減圧吸引力によって指先等から血液等の体液が吸引、採取されて、その穿刺用開口部内部の成分検出部29によって検出されて、血糖値等の体液の成分が成分測定部83で測定されるように構成された体液成分測定装置。
【選択図】図21

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液等の体液の臨床検査等を行う場合に、必要量の体液を採取するのと同時に、その採取した体液中の血糖値等の成分を測定する体液成分測定装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液中の種々の成分を測定するために、血液中の特定成分と反応する特異酸素の反応生成物を測定する方法が検討されてきている。特に、血糖値の測定は、患者の状態をモニターするために重要であり、日常の血糖値の変動を患者自身がモニターする自己血糖測定が推奨されてきている。また、近年、糖尿病患者が増加してきており、簡便で苦痛のない測定方法、測定手段が求められてきている。
この血糖値の測定は、グルコースオキシダーゼやグルコースデヒドロゲナーゼ等の酸素がブドウ糖を酸化する反応を用いて行われる場合が多い。現在、血液中のブドウ糖量に応じて呈色する試験紙を装着し、該試験紙に血液を供給、展開して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測定(測色)して血糖値を定量化する比色式の方法、上記の酸素反応の生成物を電気的に測定する電極式の方法等による血糖測定装置を用いて行われている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
これらの測定方法においては、測定用の血液を採取することが必須である。これらの方法は、穿刺専用器具を用いて、ランセットと称される針状や小刀状の穿刺手段によって患者の指先等の皮膚に傷を形成して血液等の体液を滲出させた後、その体液を別に準備した試験紙あるいはセンサが印刷された電極片等に移して血糖測定装置で測定する。
また、近年、皮膚から血液を得るための穿刺針を有する穿刺具と上記の試験紙とを一体とした成分採取具が開発されている。このような穿刺具と試験紙を一体化することは、血糖測定装置に穿刺具とセンサを別々に装着することがなく、操作を簡略化できるので、非常に使い勝手を向上させることができる(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
そこで、本発明の出願人は、以下の先願発明を出願している(特許文献5参照)。この先願発明は、チップ装着部の先端の穿刺用開口部であって、ランセットが発射される穿刺用開口部を指先等で閉塞した状態で、減圧手段を作動させて、穿刺用開口部内を減圧開始する。そして、その減圧開始直後に、ランセットを穿刺用開口部内に発射して、指先等に傷を形成する。そして、指先等の傷部分から血液等の体液を吸引して、試験紙に吸着させるように採取し、発光素子と受光素子とによって構成された測光手段によって試験紙に吸着された体液の血糖値等の成分を測定するように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−183474号公報
【特許文献2】
特開昭60−17344号公報
【特許文献3】
特開2002−85384号公報
【特許文献4】
特表2001−524343号公報
【特許文献5】
特開2000−152923号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、穿刺用開口部内を減圧手段によって減圧開始した直後に、ランセットを穿刺用開口部内に発射して指先等に傷を形成して、血液等の体液を試験紙に吸引、採取する方法であり、穿刺用開口部内の減圧状態が体液の吸引、採取に最適な値になっているか否かの確認をすることなく、ランセットの穿刺ステップ、体液の吸引、採取ステップが実行されてしまうことになる。
従って、穿刺用開口部を閉塞している指先の位置ずれ等のアクシデントにより、穿刺用開口部内の減圧状態が体液の吸引、採取に最適な値よりも低ければ、体液の吸引力が不足することから、試験紙に吸着される体液量が不足して、血糖値等の成分の測定ミスを招いてしまう。一方、穿刺用開口部内の減圧状態が体液の吸引、採取に最適な値よりも高ければ、体液の吸引力が強過ぎて、吸引された体液が広範囲に飛散されて試験紙に吸着されてしまい、同様に、血糖値等の成分の測定ミスを招いてしまうと言う問題があった。
他方、チップによって装着されるランセットは、使い捨て要素であり、一度でも指先を等を穿刺した使用済みランセットについては、これを再度使用した場合の血液感染を防止する目的で、全て、廃棄させなければならない。
このために、上記のような血糖値等の成分の測定ミスを招いた場合には、チップごと、ランセットを廃棄しなければならず、再利用することができないと言う無駄を招くことになる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、穿刺用開口部を指等で閉塞して減圧し、次いで、穿刺モードが実行される際に、何等かのアクシデントにより、穿刺用開口部内の減圧値が体液の吸引、採取に最適な値に達していなかった時には、穿刺モードを自動的に禁止することができるようにした体液成分測定装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の体液成分測定装置の請求項1は、皮膚に傷を形成して体液を滲出させる穿刺手段を穿刺用開口部内に発射する穿刺機構と、前記穿刺用開口部内に配置されて、前記穿刺手段によって傷が形成された皮膚から滲出された体液の成分を検出する成分検出手段とを備えた体液成分測定装置において、前記穿刺用開口部内を減圧する減圧手段と、前記減圧手段を減圧開始可能な状態に準備させる減圧準備手段と、前記減圧開始可能な状態に準備された前記減圧手段によって前記穿刺用開口部内を減圧する開始スイッチと、前記減圧手段によって減圧された前記穿刺用開口部内の減圧値が所定値になったことを検出して、自動的に前記穿刺機構により前記穿刺手段を前記穿刺用開口部内に発射させて、体液の採取と前記成分検出手段での体液成分の検出を実行させる減圧センサとを備えたものである。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項1に従属する請求項2は、前記穿刺用開口部内を前記減圧手段によって減圧する減圧ステップと、前記穿刺機構によって前記穿刺用開口部内に前記穿刺手段を発射する穿刺ステップと、前記成分検出手段によって前記吸引、採取した体液の成分を検出して測定する測定ステップと、前記測定した体液の成分を報知する報知ステップと、前記減圧手段によって減圧された前記穿刺用開口部内が所定値に達しなかった場合に、そのことを報知して、前記減圧準備手段及び前記開始スイッチの再度の実行を促す再実行ステップとを有するものである。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項1に従属する請求項3は、装置本体に対して開閉自在に構成された蓋体で前記減圧準備手段が構成され、該蓋体を閉状態から開状態へ開くことにより前記減圧手段を前記減圧開始可能な状態に準備させるように構成されたものである。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項2に従属する請求項4は、前記減圧手段によって減圧された前記穿刺用開口部内を大気に開放させる大気開放手段を備え、前記開始スイッチによって実行される前記一連のステップにおける前記測定ステップ終了後に、前記大気開放手段よって前記穿刺用開口部内が大気に開放される大気開放ステップが自動的に実行されるように構成されたものである。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項1に従属する請求項5は、前記穿刺用開口部内が前記減圧手段によって減圧されて、体液の吸引、採取に最適な減圧値になったことを報知する報知手段を備えているものである。
また、本発明の請求項4に従属する請求項6は、前記穿刺機構における穿刺手段の駆動手段がソレノイドで構成され、前記減圧手段の駆動手段がばねで構成され、前記大気開放手段が電磁弁で構成されたものである。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項1に従属する請求項7は、穿刺用開口部が形成されたアダプタを備え、該アダプタを前記穿刺機構の先端に脱着可能に装着し、該アダプタを前記穿刺機構の先端に弾性係止爪によって脱着可能に係止したものである。
【0006】
また、本発明の体液成分測定装置の請求項8は、長軸方向と短軸方向を有するほぼ扁平な直方体形状に構成されていて、短軸方向の幅が約3cm〜約8cmに構成された装置本体と、前記装置本体とほぼ同一形状の外形を有し、該装置本体の長軸方向の一方の端部に回動自在に取り付けられて、該装置本体の上面を開閉する蓋体とを有し、前記装置本体には、少なくとも電源と、穿刺用開口部と、該穿刺用開口部内に発射される穿刺手段を備えた穿刺機構と、該穿刺用開口部内に配置されて体液の成分を検出する成分検出手段と、該穿刺用開口部内を減圧する減圧手段と、前記成分検出手段から検出信号に基づいて体液の成分を算出する成分測定手段と、該成分測定手段によって測定された体液の成分測定値を報知する測定値報知手段と、開始スイッチが設置され、前記蓋体が閉状態から開状態に開かれることにより、前記電源の投入と共に、前記開始スイッチが操作可能な状態になり、かつ、前記減圧手段が減圧開始可能な状態に準備されるように構成され、前記開始スイッチの操作により、前記減圧手段によって前記穿刺用開口部内を減圧する減圧ステップと、前記穿刺機構によって前記穿刺手段を前記穿刺用開口部内に発射する穿刺ステップと、前記成分検出手段により検出した体液の成分を前記成分測定手段によって測定する成分測定ステップと、該成分測定手段により測定された体液の成分測定値を前記測定値報知手段によって報知する測定値報知ステップが実行されるように構成されたものである。
【0007】
上記のように構成された本発明の体液成分測定装置の請求項1は、減圧準備手段によって減圧手段を減圧開始可能な状態に準備させ、穿刺用開口部を指先等にて閉塞させた状態で、開始スイッチを操作すると、減圧手段によって穿刺用開口部内が減圧開始される。そして、穿刺用開口部内の減圧状態が体液の吸引、採取に最適な所定値になったことが減圧センサによって検出されると、穿刺用開口部を皮膚に対して移動させることなく、自動的に穿刺機構によって穿刺手段が穿刺用開口部内に発射されて、指先や腕等の皮膚に傷が形成される。すると、穿刺用開口部内の減圧吸引力によって皮膚から血液等の体液が吸引、採取されて、その穿刺用開口部内の成分検出手段によって検出されて、血糖値等の体液の成分が測定されるように構成されている。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項1に従属する請求項2は、穿刺用開口部内を減圧手段によって減圧する減圧ステップと、穿刺機構によって穿刺手段を穿刺用開口部内に発射して指先や腕等の皮膚に傷を形成する穿刺ステップと、穿刺用開口部内の減圧吸引力によって指先等の傷から体液を吸引、採取して成分検出手段によって成分を検出して測定する測定ステップと、測定した体液の成分を報知する報知ステップを順次実行する際、減圧手段によって減圧された穿刺用開口部内が体液の吸引、採取に最適な所定値に達しなかった場合に、そのことを報知して、減圧準備手段及び開始スイッチの再度の実行を促す再実行ステップを備えたものである。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項1に従属する請求項3は、装置本体に対して開閉自在に構成された蓋体で、減圧準備手段を兼用させて、この蓋体を開くことにより、減圧手段を減圧開始可能に準備させるようにしたものである。また、本発明の体液成分測定装置の請求項2に従属する請求項4は、開始スイッチによって実行される一連のステップにおける測定ステップ終了後に、大気開放手段によって穿刺用開口部内を自動的に大気に開放させるようにしたものである。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項1に従属する請求項5は、穿刺用開口部内が減圧手段によって減圧されて、体液の吸引、採取に最適な所定の減圧値になった時に、そのことを報知手段によって報知するものである。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項4に従属する請求項6は、穿刺機構における穿刺手段の駆動手段をソレノイドで構成し、減圧手段の駆動手段をばねで構成し、大気開放手段を電磁弁で構成したものである。
また、本発明の体液成分測定装置の請求項1に従属する請求項7は、穿刺用開口部が形成されたアダプタを穿刺機構の先端に弾性係止爪を用いて脱着可能に装着したので、指、腕等の適用部位に合わせた穿刺用開口部を有する複数のアダプタを用意して、これら複数のアダプタを付け替えることが可能である。
【0008】
また、本発明の体液成分測定装置の請求項8は、装置本体と蓋体が長方体形状に構成されていて、装置本体の短軸方向の幅が約3cm〜約8cmに構成され、装置本体には電源、穿刺用開口部、穿刺手段を穿刺用開口部内に発射する穿刺機構、穿刺用開口部にて体液の成分を検出する成分検出手段、穿刺用開口部内を減圧する減圧手段、成分検出手段からの検出信号により体液の成分を測定する成分測定手段、その成分の測定値を報知する測定値報知手段及び開始スイッチ等が設置されている。そして、蓋体を装置本体から開くことにより電源が投入され、開始スイッチが操作可能となり、減圧手段が減圧開始可能な状態に準備される。そして、穿刺用開口部を指先等にて閉塞した状態で、開始スイッチを操作すると、減圧手段によって穿刺用開口部内が減圧される減圧ステップと、穿刺機構によって穿刺手段が穿刺用開口部内に発射されて指先等に傷を形成する穿刺ステップと、穿刺用開口部内の減圧吸引力によって血液等の体液を指先等から吸引、採取して成分検出手段で検出して成分測定手段で測定する測定ステップと、その測定した体液の成分測定値を測定値報知手段によって報知する報知ステップとが順次自動的に実行されるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した体液成分測定装置の実施の形態を図を参照して説明する。
【0010】
まず、図1〜図4等に示すように、この体液成分測定装置1は、長軸方向Xと、短軸方向Yを有するほぼ扁平な長方体形状の装置本体2と、その装置本体2の上面2aを開閉する蓋体3とを有していて、装置本体2の短軸方向Yの寸法は、例えば約3cm〜約8cmに構成されている。そして、蓋体3の一端3bが装置本体2の一方の端部2bに取り付けられた支点ピン4に回転自在に枢支されて、この蓋体3が支点ピン4を中心にして、図4に示す装置本体2上の閉位置と図1及び図2に示す装置本体2の一側方へ開いた開位置との間でほぼ180°の回転角度で矢印a、b方向に開閉自在に取り付けられている。従って、この体液成分測定装置1は丁度折畳み式の携帯電話とほぼ同等の大きさ及び形状に構成されている。
【0011】
そして、装置本体2内には蓋体3を閉位置へ矢印a方向に閉じた時にOFFとなり、この蓋体3を開位置へ矢印b方向に開いた時にONとなる電源スイッチ6が埋設されていて、装置本体2の上面2a上には開始スイッチである開始ボタン7が垂直状に突出されている。なお、蓋体3を閉位置へ矢印a方向に閉じた時に、装置本体2の上面2aと重なる内面3aには開始ボタン7に対する逃げ用の凹部8が形成されていて、この内面3aの凹部8の一側部には液晶パネルで構成されたモニター9が埋設されている。
従って、図4に示すように、蓋体3を装置本体2上の閉位置まで矢印a方向に回転すれば、電源スイッチ6がOFFとなり、開始ボタン7及びモニター9が閉塞される。一方、図1及び図2に示すように、蓋体3を装置本体2の一側方の開位置まで矢印b方向にほぼ180°回転すれば、電源スイッチ6がONとなり、開始ボタン7及びモニター9が上向きに露出されることになる。
そして、この蓋体3が後述する減圧ポンプ(減圧手段)を減圧開始可能な状態に準備する減圧準備手段に構成されている。
【0012】
次に、図3〜図20によって、装置本体2内に組み込まれている減圧手段、穿刺機構、減圧センサ、大気開放手段等について順次説明する。
まず、装置本体2内の一側部には穿刺機構11がこの装置本体2の長軸方向と平行な状態に組み込まれている。この穿刺機構11は、穿刺軸12を有していて、この穿刺軸12は先端筒状部13内の軸心位置に配置されて、軸方向である矢印c、d方向に移動自在に構成されている。
そして、先端筒状部13の後部に穿刺深さ調整用回転筒14を介して後端筒状部15が連結されていて、この後端筒状部15内には穿刺軸12の駆動手段であるプランジャーソレノイド17が同軸状に組み込まれている。このプランジャーソレノイド17は円筒状のコイル18内にプランジャー19を軸方向である矢印c、d方向に移動自在に挿入したものであり、コイル18への通電によりプランジャー19を矢印c方向に移動する仕様に構成されている。
【0013】
そして、穿刺軸12の後端のフランジ部12bがプランジャー19の先端に同軸状に連結されていて、プランジャー19を介して穿刺軸12を矢印c方向に発射する発射手段である圧縮コイルスプリング等からなる発射用ばね20がプランジャー19の先端外周に挿入されている。そして、先端円筒部13の後端13bと穿刺軸12の後端のフランジ部12bとの間で、その穿刺軸12の外周部分には、穿刺軸12を矢印d方向に引き戻すための圧縮コイルスプリング等からなるリバウンド用ばね21が挿入されている。
なお、穿刺深さ調整用回転筒14の先端側の内周部分には、穿刺軸12のフランジ部12bの一部が矢印c方向から当接される円筒状で階段状のストッパー部22が形成されている。そして、穿刺深さ調整用回転筒14を回転調整することにより、この円筒状で階段状のストッパー部22の位相が調整されて、後述する穿刺時において、穿刺軸12のフランジ部12bが矢印c方向から当接されて、停止される停止位置が矢印c、d方向に微調整されることにより、後述する穿刺深さが微調整されるように構成されている。
【0014】
そして、先端円筒部13の先端が装置本体2の一側面2cに開口された円形穴24に臨まれていて、この先端円筒部13の先端13a側の内部には剪断面形状がほぼ方形状等に形成されているチップ装着部25が同軸状に形成されている。
そして、使い捨て要素である穿刺手段と成分検出手段を有する成分採取具(以下、チップと記載する)26内に穿刺手段であるランセット27が同軸状で、矢印c、d方向に移動自在に収納されていて、このランセット27の先端27aの中心には穿刺針28が同軸状に埋設されている。そして、このチップ26の先端の上側位置には、例えば電極センサ等にて構成された成分検出手段である成分検出部29が埋設されている。
一方、穿刺軸12の先端部12aが例えば剪断面形状がほぼC型に形成されている。
【0015】
そして、図6及び図7に示すように、チップ26を円形穴24を通して先端円筒部13のチップ装着部25内に矢印d方向へ脱着可能に軽圧入するように装着すると、ランセット27の後端27bが穿刺軸12の先端部12a内に同軸状に軽圧入されて、脱着可能に連結される。そして、このチップ装着時に、ランセット27によって穿刺軸12が発射用ばね20に抗して待機位置P1まで矢印d方向に押し戻される。この時、プランジャーソレノイド17のプランジャー19が穿刺軸12と一体に矢印d方向に押し戻されて、コイル18内のマグネット(図示せず)に吸着されて、発射用ばね20が圧縮されて、この発射用ばね20に発射力(ばね力)がチャージされた状態で、穿刺軸12が待機位置P1に係止(ロック)される。
そこで、このチップ装着後に、円筒状のアダプタ30を装置本体2の円形穴24を通して先端円筒部13の先端13aの外周に矢印d方向へ脱着可能に装着する。この時、アダプタ30の後端に一体成形等にて形成されている複数の弾性係止爪31が先端円筒部13の外周に形成されている円形状の段部である係止部32に脱着可能に係止される。そして、このアダプタ30の先端30aによってチップ26の先端が矢印d方向に押圧されて、チップ26が先端円筒部13のチップ装着部25内にガタツキのないように固定される。
【0016】
そして、このアダプタ30の先端30aは装置本体2の外部に突出されていて、その先端30aの中心には、後述する穿刺時に、ランセット27の穿刺針28が発射される円形穴である穿刺用開口部34が開口されている。そして、このアダプタ30の装着により、成分検出部29が穿刺用開口部34の内側上部位置に近接されることになる。なお、チップ装着部25内へのチップ26の装着により、成分検出部29が電気的接続手段(図示せず)によって後述する制御回路に電気的に接続されるように構成されている。また、アダプタ30の先端30aの外周には、このアダプタ30を先端円筒部13の外周から矢印c方向に引き抜くための指係止用リブ30bが一体成形等にて形成されている。
【0017】
このように、複数の弾性係止爪31によって穿刺機構11の先端に脱着可能に係止されるアダプタ30の先端円筒部13の先端13aに穿刺用開口部34を形成した構造を採用すれば、指、腕等の適用部位に合わせた形状や大きさの穿刺用開口部34が形成された複数のアダプタを用意しておくことにより、使用者等の選択により、これら複数のアダプタ30を先端円筒部13の先端13aに対して付け替えることが可能になる。従って、使用者は、指、腕等の適用部位に最適な形状や大きさの穿刺用開口部34を選択して使用することができて、指、腕等の広範囲の適用部位から体液の吸引、採取を行うことができる。また、アダプタ30を複数の弾性係止爪31に抗して先端円筒部13の先端13aに脱着可能に係止する構造は、そのアダプタ30の脱着操作(抜き差し)を簡単、かつ、迅速に行うことができる。
なお、この穿刺機構11の後端円筒部15の後端は密封蓋35によって密封されていて、この密封蓋35に空気吸引口36が開口されている。そして、この空気吸引口36から穿刺用開口部34に至る穿刺機構11の内部11a全体を気密状に形成するために、アダプタ30と先端円筒部13との間、先端円筒部13と穿刺深さ調整用回転筒14との間及び穿刺深さ調整用回転筒14と後端円筒部15との間が複数の気密用パッキング37によって密封されている。
【0018】
次に、減圧手段である減圧ポンプ39が装置本体2内の穿刺機構11の一側部に平行状に組み込まれている。この減圧ポンプ39はシリンダー40と、シリンダー40内の減圧室41内で矢印e、f方向に往復動されるピストン42とによって構成されていて、このピストン42から突出されたピストンロッド43の外周に圧縮コイルスプリング等からなる減圧用ばね44が挿入されている。そして、減圧室41の空気吸引口45が空気吸引パイプによって穿刺機構11の空気吸引口36に接続されている。
そして、この減圧用ばね44が減圧手段である減圧ポンプ39を駆動する駆動手段に構成されていて、この減圧用ばね44に減圧力(ばね力)をチャージするチャージ機構48が蓋体3との間に介在されている。
このチャージ機構48は、ピストンロッド43の先端にねじ止め等にて固着されて、左右一対のガイドレール49上で矢印e、f方向にスライドされるスライダ50と、蓋体3とスライダ50とを連動する左右一対のリンク51と、これら左右一対のリンク51とスライダ50との間を連動及び連動解除する左右一対のラッチ機構52とによって構成されている。そして、ピストンロッド43の外周に挿入されている減圧用ばね44が減圧ポンプ39のシリンダー40とスライダ50との間に挿入されている。
【0019】
そして、左右一対のリンク51の一端51aが蓋体3の支点ピン4の近傍位置に左右一対の駆動ピン53を介して回転自在に連結されている。そして、左右一対のリンク51の他端51bの内側に固着された左右一対の連動ピン54がスライダ50の左右両側部に形成されて矢印e、f方向に延びる左右一対のガイド溝55内にスライド自在に貫通されている。そして、左右一対のラッチ機構52には、左右一対のラッチ用リンク56と、捩りコイルばね等からなる左右一対のラッチ用ばね57とを有している。そして、左右一対のラッチ用リンク56は長さ方向のほぼ中央部に配置された支点ピン58を中心に上下方向である矢印g、h方向に回転自在に構成され、ラッチ用ばね57がこれら左右一対のラッチ用リンク56を矢印g方向へ回転付勢することにより、これら左右一対のラッチ用リンク56の先端56aが左右一対の連動ピン54に係合されるように構成されている。そして、左右一対のラッチ用リンク56の他端56bの内側には左右一対の解除ピン59が固着されている。
【0020】
次に、装置本体2の上面2a上に垂直状に突出されている開始ボタン7の下端は装置本体2内に貫通されている。そして、この開始ボタン7は装置本体2に対して上下方向である矢印i、j方向に移動自在に構成されていて、圧縮コイルスプリング等からなる戻しばね62によって上方である矢印i方向に突出付勢されている。そして、この開始ボタン7の下端には、左右一対のラッチ機構52の左右一対のラッチ用リンク56の他端56bの左右一対の解除ピン59を同時に下方へ押し下げることができるピン押下げ部63が形成されている。
そして、装置本体2内には減圧ポンプ39の減圧室41内の減圧値を検出する減圧センサ65が設置されている。
また、装置本体2内には、穿刺用開口部34内を大気に開放するための大気開放手段である電磁弁67が設置されている。そして、穿刺機構11と減圧ポンプ39との間に接続されている空気吸引パイプ46に電磁弁67が外気吸入パイプ68によって接続されている。
【0021】
ここで、以上のように構成された体液成分測定装置1を用いて、指先等の皮膚に傷を形成して血液等の体液を吸引、採取するのと同時に、その体液の血糖値等の成分を測定する一連の動作について説明する。
まず、図4に示すように、蓋体3を装置本体2上の閉位置まで矢印a方向に閉じた状態では、電源スイッチ6がOFF状態になっている。
また、この蓋体3の閉状態では、図4及び図5に示すように、チャージ機構48の左右一対のリンク51が矢印e方向に押し出されている。そして、図8及び図11に示すように、左右一対のラッチ機構52がラッチ状態に設定されていて、左右一対のラッチ用リンク56の先端56aが左右一対のラッチ用ばね57によって左右一対の支点ピン58を中心に矢印g方向に回転されて、これら左右一対のラッチ用リンク56の先端56aが左右一対のリンク51の左右一対の連動ピン54の矢印f方向側に入り込んだ状態に設定されている。
従って、左右一対のリンク51によって左右一対のラッチ機構52を介してスライダ50が左右一対のガイドレール49上で矢印e方向に押し戻される。そして、そのスライダ50によって減圧ポンプ39のピストン42が図4及び図5に示す減圧終了位置P5までピストンロッド43を介して矢印e方向に引き戻されていて、減圧用ばね44は開放状態となっている。
【0022】
そこで、図19及び図20に示すように、一度アダプタ30を穿刺機構11の先端円筒部13から矢印c方向に引き抜く。この際、アダプタ30の先端30aの外周の指係止用リブ30bに指先を係止して矢印c方向に引っ張ることにより、このアダプタ30を複数の弾性係止爪31の弾性に抗して容易に引き抜くことができる。
そして、図6及び図7に示すように、チップ26を先端円筒部13のチップ装着部25内に矢印d方向から装着して、ランセット27の後端27bを穿刺機構11の穿刺軸12の先端部12aに装着すると、穿刺軸12が待機位置P1まで矢印d方向に押されて、この穿刺軸12がプランジャーソレノイド17のプランジャー19と一体に待機位置P1でマグネットMに吸着されて係止され、この時、発射用ばね20に発射力がチャージされる。
そして、この後、アダプタ30を先端円筒部13の先端13aの外周に再度矢印d方向から装着して、複数の弾性係止爪31によって先端円筒部13の係止部32に係止し、このアダプタ30によってチップ26をチップ装着部25内にガタツキのないように固定する。
【0023】
次に、蓋体3を図4に示す閉位置から図8に示す開位置まで支点ピン4を中心に矢印b方向にほぼ180°回転して開く。
すると、電源スイッチ6がONされる。
そして、蓋体3の矢印b方向への回転により、チャージ機構48の左右一対の駆動ピン53が図4に示す位置から図8に示す位置まで矢印b方向に回動されて、左右一対のリンク51が図4に示す開放位置から図8に示す減圧準備位置まで減圧用ばね44に抗して矢印f方向に引っ張られる。この時、図8に示すように左右一対の駆動ピン53が支点ピン4と左右一対の連動ピン54との中心を結ぶデッドポイントDPを矢印b方向に越えることにより、蓋体3が図8に示す開位置にそのままロックされ、左右一対のリンク51も図8に示す減圧準備位置にそのままロックされる。
【0024】
一方、左右一対のリンク51が図4に示す開放位置から図8に示す減圧準備位置まで矢印f方向に引っ張られると、図8及び図11に示すように、左右一対のリンク51の左右一対の連動ピン54が左右一対のガイド溝55内に沿って矢印f方向にスライドされながら、これら左右一対の連動ピン54が左右一対のラッチ機構52の左右一対のラッチ用リンク56の先端56aを矢印f方向に押すことになり、その左右一対のラッチ用リンク56と一体にスライダ50が矢印f方向にスライドされる。
【0025】
そして、そのスライダ50によって減圧ポンプ39のピストン42がピストンロッド43を介して矢印f方向に押されて、このピストン42が図8及び図9に示す減圧室41内の減圧準備位置P6にセットされると同時に、減圧用ばね44がスライダ50によって矢印f方向に圧縮されて、この減圧用ばね44に減圧力(ばね力)がチャージされることになる。なお、この時、電磁弁67によって外気吸入パイプ68は閉状態にあるものの、穿刺用開口部34は開放状態にあるので、減圧室41内の空気がピストン42によって空気吸引口45、空気吸引用パイプ46及び空気吸引口36を通って穿刺機構11内にスムーズに排出される。他方、図8に示すように、左右一対のリンク51によって矢印f方向へスライドされたスライダ50の左右一対のラッチ機構52における左右一対のラッチ用リンク56の他端56bの左右一対の解除ピン59が開始ボタン7の下端のピン押下げ部63の下部位置へ入り込むことになる。
【0026】
以上により、体液の吸引、採取のための準備が完了する。
そこで、図7に示すように、指先F等によって穿刺機構11の穿刺用開口部34を閉塞した状態で、図10及び図11に1点鎖線で示すように、他の指で開始ボタン7を戻しばね62に抗して下方である矢印j方向に押し下げる。すると、その開始ボタン7の下端のピン押下げ部63によって左右一対のラッチ機構52の左右一対の解除ピン59が同時に押されて、左右一対のラッチ用リンク56が左右一対の支点ピン58を中心に左右一対のラッチ用ばね57に抗して矢印h方向に回転される。そして、これら左右一対のラッチ用リンク56の先端56aが左右一対のリンク51の左右一対の連動ピン54の上方である矢印h方向に離脱されて、左右一対のラッチ機構52によるラッチが解除される。
【0027】
そして、図12〜図14に示すように、左右一対のラッチ機構52によるラッチ解除の瞬間に、減圧用ばね44にチャージされている減圧力によってスライダ50が矢印e方向に自動的に押し出されて、スライダ50が減圧ポンプ39のピストン42をピストンロッド43を介して減圧室41内の図8及び図9に示した減圧準備位置P6から図13及び図14に示す減圧終了位置P5まで矢印e方向にスライド駆動する。
要するに、開始ボタン7を下方に押すことによって、減圧ポンプ39のピストン42を減圧用ばね44の減圧力によって減圧室41内の減圧準備位置P6から減圧終了位置P5まで矢印e方向にスライド駆動することができる。
【0028】
すると、減圧室41内が減圧されて、空気吸引口45、空気吸引パイプ46及び空気吸引口36を介して穿刺機構11の内部11aの空気が減圧室41内に吸引されて、指先Fによって閉塞されている穿刺用開口部34内が減圧される。
なお、開始ボタンが押されてから、一定時間経過しても、体液の吸引、採取に最適な所定の減圧値にならない場合には、減圧エラーを報知する。
そして、この穿刺用開口部34内の減圧値が減圧センサ65によって測定されて、その減圧値が体液の吸引、採取に最適な値になったことが減圧センサ65によって検出されると、プランジャーソレノイド17のコイル18が通電されて、マグネットMの磁界とは逆の磁界が発生する。
すると、その瞬間に、図15及び図16に示すように、穿刺機構11の発射用ばね20にチャージされていた発射力(ばね力)によって、プランジャー19と一体に穿刺軸12が図6及び図7に示した待機位置P1から図15及び図16に示す穿刺位置P2まで矢印c方向に発射されて、穿刺軸12と一体にランセット27の穿刺針28の先端28aが穿刺用開口部34を通して指先F等に予め設定されている穿刺深さに穿刺されて、指先F等に傷を形成する。
【0029】
この際、発射用ばね20は穿刺軸12を待機位置P1から矢印c方向に押し出した直後に開放され、穿刺軸12は矢印c方向への慣性力によって穿刺位置P2に到達することになり、一方、穿刺軸12が穿刺位置P2に到達する直前に、リバウンド用ばね21にばね力がチャージされる。
従って、穿刺針28の先端28aが指先F等に穿刺されて、その指先F等に傷を形成した直後に、穿刺軸12がリバウンド用ばね21のばね力によって図15及び図16に示す穿刺位置P2から図17及び図18に示す中間位置P3まで矢印d方向に押し戻されて、穿刺針28の先端28aが指先F等から矢印d方向に素早く引き抜かれることになり、使用者に与える痛みを最小限に抑えることができる。
【0030】
一方、この穿刺の瞬間においては、穿刺用開口部34内が減圧ポンプ39によって、既に、体液の吸引、採取に最適な減圧値に減圧されているので、図16に示すように、その減圧吸引力によって指先F等の傷から血液等の体液F′が無理なく、スムーズに吸引、採取される。
そして、その採取された体液F′が成分検出部29によって検出されて、後述する制御回路の測定部に検出データが送られて、体液F′の血糖値等の成分が即座に、自動的に測定されることになる。
【0031】
そして、その測定部によって測定された体液F′の成分は蓋体3のモニター9に表示されると共に、電磁弁67が通電されて外気吸入パイプ68が大気に開放される。すると、外気吸入パイプ68から空気吸入パイプ46及び空気吸入口36を通して穿刺機構11の内部11aに大気が導入されて、穿刺用開口部34内が大気圧に復帰されるので、体液F′を穿刺用開口部34内で不用意に飛散させることなく、指先F等を穿刺用開口部34からスムーズに引き離すことができる。
なお、図11に1点鎖線で示したように、左右一対のラッチ機構52がラッチ解除されて、図12に示すようにスライダ50が矢印e方向にスライド復帰された状態では、左右一対のラッチ機構52の左右一対のラッチ用リンク56が左右一対のラッチ用ばね57によって矢印g方向へ回転付勢された状態に設定されている。
従って、以上説明した体液F′の吸引、採取及び成分の測定終了後に、図4に示すように、蓋体3を装置本体2上の閉位置まで矢印a方向に閉じると、チャージ機構48の左右一対のリンク51が矢印e方向に押し戻される。そして、左右一対のガイド溝55に沿って矢印e方向に押し戻された左右一対の連動ピン54が図12に1点鎖線で示すように左右一対のラッチ機構52の左右一対のラッチ用リンク56の先端56aを左右一対のラッチ用ばね57に抗して矢印h方向に押し上げながら、これらラッチ用リンク56の先端56aより矢印e方向側に入り込む。従って、これら左右一対の連動ピン54が左右一対のラッチ用リンク56によって再びラッチされることになる。
【0032】
ところで、以上説明したこの体液成分測定装置1は、蓋体3を開き、開始ボタン7を指で押すだけのワンタッチ操作を実行するだけで、減圧吸引、穿刺、体液の成分測定、大気開放、体液の成分表示の一連の動作を全て自動的に実行することができるものであり、操作性に優れているものである。
また、この体液成分測定装置は、前述したように、穿刺用開口部34を指先等にて閉塞した状態で、減圧ポンプ39によってその穿刺用開口部34内を減圧し、その減圧値が体液の吸引、採取に最適な値になったことを減圧センサ65によって検知した時に限り、穿刺機構11の穿刺針28を指先等に穿刺して、穿刺用開口部34内の減圧吸引力によって体液を吸引、採取して成分検出部29で検知して、測定部によって体液の成分を測定するように構成されている。
体液の吸引、採取に最適な所定値とは、−13〜−93kPa、好ましくは、−40〜−67kPaである。
【0033】
従って、穿刺用開口部34を閉塞している指先等の位置ずれ(指ずれ)によって穿刺用開口部34内の減圧に失敗しても、穿刺針28が発射(穿刺)されることがないので、その減圧に失敗しても、蓋体3を再度開閉操作するだけで、再減圧を実行することができる。このことは、減圧開始直後に穿刺を行う従来例のように、減圧に失敗したために、チップ26を再使用することができなくなって廃棄してしまうようなものに比べて、チップ26の無駄を防止できることになり、経済的にも優れていることになる。
【0034】
次に、この体液成分測定装置1は、図20に示す制御回路81を備えている。この制御回路81は、マイクロコンピュータ(CPU)で構成された処理部82を有している。そして、この処理部82には、成分検出部29が成分測定部83を通して接続されている。また、この処理部82には、減圧ポンプ39によって減圧される穿刺用開口部34内の減圧値を検知する減圧センサ65が減圧値測定部84を通して接続されている。そして、この処理部82には、減圧報知部85、電池等の電源部86、各種のスイッチである操作部87、温度検出部88、発振部89、電源電圧検出部90、データ記憶部91、時計部92等が接続されている。また、この処理部82は表示部であるモニター9や報知手段の1つであるブザー出力部93等に接続されている。
【0035】
ここで、この制御回路81について、図21に示すフローチャートを参照して説明する。
前述したように、体液の吸引、採取及び成分検出に際しては、最初に蓋体3を開く(S01)。すると、電源スイッチ6がONとなり、電源部85の電源が投入される。
次に、穿刺機構11の先端の穿刺用開口部34に指先等を当てて、この穿刺用開口部34を閉塞する(S02)。
そして、開始スイッチである開始ボタン7を押す(S03)と、前述したように減圧用ばね44によって減圧ポンプ39のピストン42が駆動されて、減圧室41が減圧され、穿刺機構11の先端の穿刺用開口部34内が減圧される。
この際、穿刺用開口部34内が体液の吸引、採取に最適な値になったか否かが、減圧センサ65によって確認(検出)される(S04)。
そして、一定時間後に穿刺用開口部34内の減圧値が体液の吸引、採取に最適な値よりも低い(減圧不足)(S05)と、減圧センサ65が判断した場合には、モニター9にその旨を表示するか、及び/又は、ブザー出力部93によって警報を報知し、そのことがデータ記憶部91に記憶される。
一方、穿刺用開口部34内の減圧値が体液の吸引、採取に最適な値になったことを減圧センサ65が確認すると、前述したように、穿刺機構11のプランジャーソレノイド17へ通電されて、発射用ばね20によって穿刺針28が穿刺用開口部34内の指先等に穿刺(S06)され、そのことがデータ記憶部91に記憶される。
そして、穿刺用開口部34内の減圧吸引力によって、血液等の体液が吸引、採取されて成分検出部29で検出(検知)(S07)されて、そのことがデータ記憶部91に記憶される。
この後、電磁弁67が通電されて、穿刺用開口部34内が大気に開放(S08)され、成分検出部29で検出(検知)された体液の血糖値等の成分が成分測定部83によって測定されて、その血糖値等の成分がモニター9で表示(S10)されると共に、その血糖値等の成分がデータ記憶部91に記憶されて、一連の動作が終了する。
【0036】
以上、述べたように、この体液成分測定装置1は、蓋体3の開放等の減圧準備手段の操作により、減圧ポンプ等の減圧手段を減圧準備状態にセットする減圧準備ステップを実行する。
そして、穿刺用開口部34を指先等で閉塞した後に、開始ボタン7等の開始スイッチを操作するだけで、減圧用ばね44等の減圧駆動手段によって穿刺用開口部34内を減圧する減圧ステップを実行する。
これに引き続き、穿刺用開口部34内が体液の吸引、採取に最適な値になったか否かを減圧センサ65で検出する減圧値測定ステップを実行する。
これに引き続き、穿刺用開口部34が体液の吸引、採取に最適な値になった時に、穿刺機構11の発射用ばね20等の発射手段によって穿刺針28を穿刺用開口部34内の指先等に穿刺する穿刺ステップを実行する。
これに引き続き、穿刺用開口部34内の減圧吸引力によって血液等の体液を指先の傷部分から吸引、採取して成分検出部29等の成分検出手段によって検出(検知)して成分測定部83によって測定する測定ステップを実行する。
これに引き続き、測定した体液の成分をモニター9で報知する報知ステップを実行する。
この際、穿刺用開口部34を閉塞している指先のずれ動き等によって、穿刺用開口部34の減圧値が体液の吸引、採取に最適な値に達しなかった場合には、そのことをブザー出力部93等によって報知すると共に、減圧準備手段及び開始スイッチの再度の実行を促す再実行ステップを実行する。
そして、上記した一連のステップが実行された後に、電磁弁67等の大気開放手段によって穿刺用開口部34内を大気に開放する大気開放ステップを実行して終了することになる。
【0037】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の体液成分測定装置は、次のような効果を奏することができる。
【0039】
請求項1は、減圧準備手段によって減圧手段を減圧開始可能な状態に準備させ、穿刺用開口部を指先等にて閉塞させた状態で、開始スイッチを操作すると、減圧手段によって穿刺用開口部内が減圧開始され、穿刺用開口部内の減圧状態が体液の吸引、採取に最適な値になったことが減圧センサによって検出されると、穿刺機構によって穿刺手段が穿刺用開口部内に発射されて、指先や腕等に傷が形成され、穿刺用開口部内の減圧吸引力によって指先等から血液等の体液が吸引、採取されて、その穿刺用開口部内の成分検出手段によって検出されて、血糖値等の体液の成分が測定されるように構成されているので、使用者は開始スイッチを操作するだけのアクションを行うだけで、減圧−穿刺−成分測定の一連の操作を自動的に行うことができ、操作性に優れている。それでいて、穿刺用開口部内の減圧値が体液の吸引、採取に最適な値に達したことが減圧センサで検出した時に限り、穿刺を実行するものであり、穿刺用開口部内の減圧値が体液の吸引、採取に最適な値に達しなかった時には穿刺が実行されないので、穿刺用開口部内が体液の吸引、採取に最適な値に達していないにも拘らず、穿刺が実行されて、穿刺手段が無駄になってしまうことを未然に防止することができ、経済性にも優れている。
【0040】
請求項2は、穿刺用開口部内を減圧手段によって減圧する減圧ステップと、穿刺機構によって穿刺手段を穿刺用開口部内に発射して指先や腕等に傷を形成する穿刺ステップと、穿刺用開口部内の減圧吸引力によって指先等の傷から体液を吸引、採取して成分検出手段によって成分を検出して測定する測定ステップと、測定した体液の成分を報知する報知ステップを順次実行する際、減圧手段によって減圧された穿刺用開口部内が体液の吸引、採取に最適な値に達しなかった場合に、そのことを報知して、減圧準備手段及び開始スイッチの再度の実行を促す再実行ステップを備えたので、穿刺用開口部を閉塞している指のずれ動き等によって、穿刺用開口部内の減圧に失敗した場合等には、使用者がその減圧の失敗を明確にすることができる。従って、減圧−穿刺−成分測定の一連の操作を容易に再実行することができて、操作性が良い。
【0041】
請求項1に従属する請求項3は、装置本体に対して開閉自在に構成された蓋体で、減圧準備手段を兼用させて、この蓋体を開くことにより、減圧手段を減圧開始可能に準備させるようにしたので、蓋体を開くだけの簡単な操作で減圧準備を実行することができ、操作性が良い上に、構成を簡略化することができる。
【0042】
請求項2に従属する請求項4は、開始スイッチによって実行される一連のステップにおける測定ステップ終了後に、大気開放手段によって穿刺用開口部内を自動的に大気に開放させるようにしたので、一連のステップ終了後に、使用者は穿刺用開口部から指等を安全、かつ、スムーズに引き離すことができて、安全性が高い。
【0043】
請求項1に従属する請求項5は、穿刺用開口部内が減圧手段によって減圧されて、体液の吸引、採取に最適な減圧値になった時に、そのことを報知手段によって報知するので、使用者は穿刺されるタイミングを容易に予測することができて、安心して使用することができる。
【0044】
請求項4に従属する請求項6は、穿刺機構における穿刺手段の駆動手段をソレノイドで構成し、大気開放手段を電磁弁で構成したので、一連のステップを電気的に制御することができて、体液成分測定装置の小型化を実現できる。
【0045】
請求項1に従属する請求項7は、穿刺用開口部が形成されたアダプタを穿刺機構の先端に弾性係止爪を用いて脱着可能に装着したので、指、腕等の適用部位に合わせた穿刺用開口部を有する複数のアダプタを用意して、これら複数のアダプタを付け替えることが可能であり、指、腕等の広範囲の適用部位から体液の吸引、採取を行うことができる。また、弾性係止爪を用いて脱着されるアダプタの脱着操作はねじ止め方式に比べて、そのアダプタの脱着操作が簡単である。
【0046】
請求項8は、装置本体と蓋体が長方体形状に構成されていて、装置本体の短軸方向の幅が約3cm〜約8cmに構成され、装置本体には電源、穿刺用開口部、穿刺手段を穿刺用開口部内に発射する穿刺機構、穿刺用開口部にて体液の成分を検出する成分検出手段、穿刺用開口部内を減圧する減圧手段、成分検出手段からの検出信号により体液の成分を測定する成分測定手段、その成分の測定値を報知する測定値報知手段及び開始スイッチ等が設置されていて、蓋体を装置本体から開くことにより電源が投入され、開始スイッチが操作可能となり、減圧手段が減圧開始可能な状態に準備されるようになされ、穿刺用開口部を指先等にて閉塞した状態で、開始スイッチを操作すると、減圧手段によって穿刺用開口部内が減圧される減圧ステップと、穿刺機構によって穿刺手段が穿刺用開口部内に発射されて指先等に傷を形成する穿刺ステップと、穿刺用開口部内の減圧吸引力によって血液等の体液を指先等から吸引、採取して成分検出手段で検出して成分測定手段で測定する測定ステップと、その測定した体液の成分測定値を測定値報知手段によって報知する報知ステップとが順次自動的に実行されるものであり、丁度、折畳み式の携帯電話の片手操作と同じように、蓋体を開けば、片手で操作本体を容易に握ることができて、その握った手の指で開始スイッチを容易に操作することができ、体液の吸引、採取及び成分測定の一連の動作を片手操作で容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した体液成分測定装置の蓋体を開いた状態の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】装置本体内の構造部の外観を示した一部切欠き平面図である。
【図4】蓋体を閉じた状態の体液成分測定装置の一部切欠き側面図である。
【図5】図4の装置本体内を切り欠いて示した平面図である。
【図6】穿刺機構の構造とチップの装着を説明する一部切欠き平面図である。
【図7】図6のA−A矢視での断面図である。
【図8】蓋体を開いた状態の体液成分測定装置の一部切欠き側面図である。
【図9】図8の装置本体内を切り欠いて示した平面図である。
【図10】図8の体液成分測定装置の開始スイッチを押して一連の動作を開始する様子を示した一部切欠き側面図である。
【図11】図10に示したラッチ機構を拡大して示した透視図である。
【図12】図11のラッチ機構の引き続きの動作を示した透視図である。
【図13】体液成分測定装置の減圧開始を説明する一部切欠き側面図である。
【図14】図13の一部切欠き平面図である。
【図15】穿刺用開口部内の減圧吸引と、穿刺を説明する一部切欠き平面図である。
【図16】図15のB−B矢視での断面側面図である。
【図17】穿刺後の穿刺針のリバウンドを説明する一部切欠き平面図である。
【図18】図17のC−C矢視での断面側面図である。
【図19】アダプタチップの脱着を説明する一部切欠き平面図である。
【図20】図19のD−D矢視での断面側面図である。
【図21】制御回路を説明するブロック図である。
【図22】制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1  体液成分測定装置
2  装置本体
3  減圧準備手段を兼用する蓋体
6  電源スイッチ
7  開始スイッチである開始ボタン
9  表示部であるモニター
11 穿刺機構
12 穿刺軸
17 穿刺駆動手段であるプランジャーソレノイド
20 発射手段である発射用ばね
28 穿刺手段である穿刺針
29 成分検出手段である成分検出部
30 アダプタ
31 弾性係止爪
32 係止部
34 穿刺用開口部
39 減圧手段である減圧ポンプ
44 減圧駆動手段である減圧用ばね
48 チャージ機構
65 減圧値検出手段である減圧センサ
67 大気開放手段である電磁弁
81 制御回路
83 成分測定手段である成分測定部
84 減圧値測定手段である減圧値測定部
85 減圧報知手段である減圧報知部
93 警報報知手段であるブザー出力部

Claims (8)

  1. 皮膚に傷を形成して体液を滲出させる穿刺手段を穿刺用開口部内に発射する穿刺機構と、
    前記穿刺用開口部内に配置されて、前記穿刺手段によって傷が形成された皮膚から滲出された体液の成分を検出する成分検出手段とを備えた体液成分測定装置において、
    前記穿刺用開口部内を減圧する減圧手段と、
    前記減圧手段を減圧開始可能な状態に準備させる減圧準備手段と、
    前記減圧開始可能な状態に準備された前記減圧手段によって前記穿刺用開口部内を減圧する開始スイッチと、
    前記減圧手段によって減圧された前記穿刺用開口部内の減圧値が所定値になったことを検出して、自動的に前記穿刺機構により前記穿刺手段を前記穿刺用開口部内に発射させて、体液の採取と前記成分検出手段での体液成分の検出を実行させる減圧センサとを備えたことを特徴とする体液成分測定装置。
  2. 前記穿刺用開口部内を前記減圧手段によって減圧する減圧ステップと、
    前記穿刺機構によって前記穿刺用開口部内に前記穿刺手段を発射する穿刺ステップと、
    前記成分検出手段によって前記吸引、採取した体液の成分を検出して測定する測定ステップと、
    前記測定した体液の成分を報知する報知ステップと、
    前記減圧手段によって減圧された前記穿刺用開口部内が所定値に達しなかった場合に、そのことを報知して、前記減圧準備手段及び前記開始スイッチの再度の実行を促す再実行ステップとを有することを特徴とする請求項1に記載の体液成分測定装置。
  3. 装置本体に対して開閉自在に構成された蓋体で前記減圧準備手段が構成され、該蓋体を閉状態から開状態へ開くことにより前記減圧手段を前記減圧開始可能な状態に準備させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の体液成分測定装置。
  4. 前記減圧手段によって減圧された前記穿刺用開口部内を大気に開放させる大気開放手段を備え、
    前記開始スイッチによって実行される前記一連のステップにおける前記測定ステップ終了後に、前記大気開放手段よって前記穿刺用開口部内が大気に開放される大気開放ステップが自動的に実行されるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の体液成分測定装置。
  5. 前記穿刺用開口部内が前記減圧手段によって減圧されて、所定の減圧値になったことを報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の体液成分測定装置。
  6. 前記穿刺機構における穿刺手段の駆動手段がソレノイドで構成され、前記減圧手段を減圧開始する減圧駆動手段がばねで構成され、前記大気開放手段が電磁弁で構成されたことを特徴とする請求項4に記載の体液成分測定装置。
  7. 穿刺用開口部が形成されたアダプタを備え、該アダプタを前記穿刺機構の先端に脱着可能に装着し、該アダプタを前記穿刺機構の先端に弾性係止爪によって脱着可能に係止したことを特徴とする請求項1に記載の体液成分測定装置。
  8. 長軸方向と短軸方向を有するほぼ扁平な直方体形状に構成されていて、短軸方向の幅が約3cm〜約8cmに構成された装置本体と、
    前記装置本体とほぼ同一形状の外形を有し、該装置本体の長軸方向の一方の端部に回動自在に取り付けられて、該装置本体の上面を開閉する蓋体とを有し、
    前記装置本体には、少なくとも電源と、穿刺用開口部と、該穿刺用開口部内に発射される穿刺手段を備えた穿刺機構と、該穿刺用開口部内に配置されて体液の成分を検出する成分検出手段と、該穿刺用開口部内を減圧する減圧手段と、前記成分検出手段から検出信号に基づいて体液の成分を算出する成分測定手段と、該成分測定手段によって測定された体液の成分測定値を報知する測定値報知手段と、開始スイッチが設置され、
    前記蓋体が閉状態から開状態に開かれることにより、前記電源の投入と共に、前記開始スイッチが操作可能な状態になり、かつ、前記減圧手段が減圧開始可能な状態に準備されるように構成され、
    前記開始スイッチの操作により、前記減圧手段によって前記穿刺用開口部内を減圧する減圧ステップと、前記穿刺機構によって前記穿刺手段を前記穿刺用開口部内に発射する穿刺ステップと、前記成分検出手段により検出した体液の成分を前記成分測定手段によって測定する成分測定ステップと、該成分測定手段により測定された体液の成分測定値を前記測定値報知手段によって報知する測定値報知ステップが実行されるように構成されたことを特徴とする体液成分測定装置。
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