JP4025670B2 - 体液成分測定装置と制御方法 - Google Patents

体液成分測定装置と制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液等の体液の臨床検査等を行う場合に、必要量の体液を採取するのと同時に、その採取した体液中の血糖値等の成分を測定する体液成分測定装置と制御方法の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液中の種々の成分を測定するために、血液中の特定成分と反応する特異酵素の反応生成物を測定する方法が検討されてきている。特に、血糖値の測定は、患者の状態をモニタするために重要であり、日常の血糖値の変動を患者自身がモニタする自己血糖測定が推奨されてきている。また、近年、糖尿病患者が増加してきており、簡便で苦痛のない測定方法、測定手段が求められてきている。
この血糖値の測定は、グルコースオキシダーゼやグルコースデヒドロゲナーゼ等の酵素がブドウ糖を酸化する反応を用いて行われる場合が多い。現在、血液中のブドウ糖量に応じて呈色する試験紙を装着し、該試験紙に血液を供給、展開して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測定(測色)して血糖値を定量化する比色式の方法、上記の酵素反応の生成物を電気的に測定する電極式の方法等による血糖測定装置を用いて行われている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
これらの測定方法においては、測定用の血液を採取することが必須である。これらの方法は、穿刺専用器具を用いて、ランセットと称される針状や小刀状の穿刺手段によって患者の指先等の皮膚に傷を形成して血液等の体液を滲出させた後、その体液を別に準備した試験紙あるいはセンサが印刷された電極片等に移して血糖測定装置で測定する。
また、近年、皮膚から血液を得るための穿刺針を有する穿刺具と上記の試験紙とを一体とした成分採取具が開発されている。このような穿刺具と試験紙を一体化することは、血糖測定装置に穿刺具とセンサを別々に装着することがなく、操作を簡略化できるので、非常に使い勝手を向上させることができる(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−183474号公報
【特許文献2】
特開昭60−17344号公報
【特許文献3】
特開昭61−286738号公報
【特許文献4】
特表2001−524343号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、穿刺針を穿刺する穿刺機構と、試験紙や電極センサ等により成分濃度を測定する測定機構を一体化した体液採取具とすることにより、構造が複雑となるため、不具合を有する体液採取具を血糖測定装置に装着してしまったり、一旦使用した穿刺針を有するあるいは一旦血液が付着した体液採取具を装着してしまう可能性がある。また、誤って穿刺針を発射してしまった場合、試験紙や電極センサが未使用で穿刺針が清潔であっても、体液採取具を廃棄しなければならず不経済である等の課題も有している。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、体液採取具の装着検出、穿刺部材の装着検出、穿刺部材が未使用品であるか否かの判別等を総合的に行うことができるように構成された体液成分測定装置と制御方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の体液成分測定装置および制御方法は、以下の(1)〜(8)の構成を有する。
【0007】
(1)皮膚に傷を形成し体液を滲出させる穿刺部材と、滲出した該体液の成分を検出する成分検出部とを備えた体液採取具が脱着可能に装着される体液採取具装着部と、該穿刺部材を該穿刺部材が発射可能な待機位置から該穿刺部材が皮膚に傷を形成する穿刺位置へ発射する駆動機構とを備えた体液成分測定装置において、
該体液採取具が該体液採取具装着部に装着されていることを検出する第1検出手段と、
該穿刺部材が該待機位置にあることを検出する第2検出手段と、
該成分検出部において該体液の有無を検出する第3検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
(2)前記穿刺部材が前記駆動機構に装着されていることを検出する第4検出手段を有することを特徴とする。
(3)前記第1検出手段が前記体液成分測定装置の電源スイッチを兼ねていることを特徴とする。
(4)前記体液成分測定装置が、前記穿刺部材が先端部に脱着可能に装着される穿刺軸を備え、
前記駆動機構が、該穿刺部材が未使用状態である前記体液採取具が前記体液採取具装着部に装着されるに伴い、該穿刺部材が該穿刺軸を前記待機位置へ押して該待機位置に係止し、該待機位置での該穿刺軸の係止を解除することによって、該穿刺軸で該穿刺部材を該待機位置から前記穿刺位置へ発射するものであることを特徴とする。
【0009】
(5)前記体液採取具が前記体液採取具装着部に装着された状態で、前記駆動機構により発射された前記穿刺部材を前記待機位置へ戻す再チャージ機構を有することを特徴とする。
(6)前記第1検出手段により体液採取具が装着されていることが検出されている状態で、前記第2検出手段が検出不可となった時、および/または、第3検出手段が体液有りとなった時に、そのことを報知する報知手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
(7) 皮膚に傷を形成し体液を滲出させる穿刺部材と、滲出した該体液の成分を検出する成分検出部とを備えた体液採取具が脱着可能に装着される体液採取具装着部と、該穿刺部材を該穿刺部材が発射可能な待機位置から該穿刺部材が皮膚に傷を形成する穿刺位置へ発射する駆動機構とを備えた体液成分測定装置であって、
該体液採取具が該体液採取具装着部に装着されていることを検出する第1検出手段と、
該穿刺部材が該待機位置にあることを検出する第2検出手段と、
該成分検出部において該体液の有無を検出する第3検出手段とを備えた体液成分測定装置の制御方法において、
前記第1検出手段により体液採取具が装着されていることが検出されている状態で、前記第2検出手段が検出不可となった時、および/または、第3検出手段が体液有りとなった時に、そのことを報知し、および/または該穿刺部材の発射が不能となることを特徴とする。
【0011】
(8)皮膚に傷を形成し体液を滲出させる穿刺部材と、滲出した該体液の成分を検出する成分検出部とを備えた体液採取具が脱着可能に装着される体液採取具装着部と、該穿刺部材を該穿刺部材が発射可能な待機位置から該穿刺部材が皮膚に傷を形成する穿刺位置へ発射する駆動機構とを備えた体液成分測定装置であって、
該体液採取具が該体液採取具装着部に装着されていることを検出する第1検出手段と、
前記穿刺部材が前記駆動機構に装着されていることを検出する第4検出手段と、
該成分検出部において該体液の有無を検出する第3検出手段とを備えた体液成分測定装置の制御方法において、
前記第1検出手段により体液採取具が装着されていることが検出されている状態で、前記第4検出手段が検出不可となった時、および/または、第3検出手段が体液有りとなった時に、そのことを報知し、および/または該穿刺部材の発射が不能となることを特徴とする。
【0012】
上記のように構成された本発明の(1)に記載の体液成分測定装置は、体液採取具装着部に体液採取具が装着された時に、その体液採取具の装着が正しく行われたか否かを第1検出手段によって検出すると共に、駆動機構が待機位置にあるか否かを第2検出手段によって検出し、さらに成分検出部に体液が付着しているか否かを第3検出部によって検出するものである。これにより、未使用の体液採取具が装着され、即使用可能であることを容易に検出することができるものである。
【0013】
本発明の上記(2)の体液成分測定装置は、穿刺部材が駆動機構に装着されたか否かを検出する第4検出手段をさらに設けることにより、駆動機構が穿刺部材を発射可能な待機位置にあったとしても、該駆動機構に穿刺部材が正常に装着されていないこと検出することを可能とするものである。
また、本発明の上記(3)の体液成分測定装置は、体液採取具が体液採取具装着部に脱着されることに伴って電源のON−OFFが可能とすることができ、使用時のみ電力を消費するので、電力の消耗を減少させることができる。
また、本発明の上記(4)の体液成分測定装置は、未使用の体液採取具が体液採取具装着部に装着された時に、穿刺部材で穿刺軸を待機位置へ押して係止し、駆動手段は待機位置での穿刺部材の係止を解除することにより、その穿刺部材を穿刺軸で待機位置から穿刺位置へ発射するようにし、体液採取具の装着時に、穿刺軸に装着された穿刺部材によって、その穿刺軸が待機位置まで押し戻されて係止されたか否かを穿刺部材装着検出手段で検出するものである。
【0014】
また、本発明の上記(5)の体液成分測定装置は、体液採取具が体液採取具装着部に装着されている状態で、待機位置から穿刺位置へ駆動機構によって発射された穿刺部材を、再チャージ機構によって穿刺位置から待機位置へ押し戻すことができるものである。
また、本発明の上記(6)の体液成分測定装置は、第2検出手段が検出不可となった時、および/または第3検出手段が体液有りとなったときに報知手段が報知する報知手段を有するものである。
【0015】
また、本発明の上記(7)の体液成分測定装置の制御方法は、体液採取具装着時に、第1検出手段から体液採取具装着状態である旨の信号を受け、第2検出手段からは駆動機構が穿刺部材を発射準備された待機位置にない旨の信号を受けた場合に、および/または、成分検出部に体液が付着している旨の信号を受けた場合に、警報を報知することにより、体液採取具内で穿刺針に不具合のある異常な状態であること、または成分検出部が既に使用されており使用不能であることを使用者に認識させることができるものであり、また、穿刺部材の発射スイッチが押されたとしても、穿刺部材の発射を不能とする制御をするものである。
【0016】
また、本発明の上記(8)の体液成分測定装置は、体液採取具装着時に、第1検出手段から体液採取具装着状態である旨の信号を受け、第4検出手段からは穿刺部材が駆動機構に装着されていない旨の信号を受けた場合に、および/または、成分検出部に体液が付着している旨の信号を受けた場合に、警報を報知することにより、体液採取具内で穿刺針に不具合のある異常な状態であること、または成分検出部が既に使用されており使用不能であることを使用者に認識させることができるものであり、また、穿刺部材の発射スイッチが押されたとしても、穿刺部材の発射を不能とする制御をするものである。これらの警報の報知と穿刺部材の発射を不能とすることにより、使用済みの体液採取具を使用を防止し、安全を図ると同時に、体液採取具の有効利用を図り、使用者の経済的負担を軽減させるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した体液成分測定装置と制御方法の実施の形態を図を参照して説明する。
【0018】
まず、図1〜図7によって、この体液成分測定装置1に使用される使い捨て要素である体液採取具(以下、チップと記載する)2について説明すると、このチップ2はモールド部品(合成樹脂成形品であって、以下、単にモールド部品と記載する)等で構成されたチップケース3を有している。このチップケース3の外形は扁平な長方体に形成されていて、内部の中心には円筒状の中空部4が形成されている。この中空部4は先端側が小径に形成され、後端側が大径に形成された段付き形状に形成されている。そして、穿刺部材である円筒状のランセット5がモールド部品等で構成されていて、このランセット5は中空部4内に収納されている。このランセット5の先端5aの中心に穿刺手段である穿刺針6が同軸上に埋設され、このランセット5の後端5bの近傍位置の外周には円筒状の大径部5cが同軸上に一体成形されている。そして、チップケース3には中空部4の後端近傍位置の内周に一体成形等にて形成されたリング状配列の複数の凸部やリング形状の1本の凸部等で形成されているランセット保持部8が形成されている。そして、ランセット5が中空部4内で軸方向に一定範囲内で移動自在に構成されていて、ランセット5の大径部5cがランセット保持部8内に抜き差し可能に軽圧入されるように構成されている。
【0019】
そして、このチップ2は、ランセット5が未使用品であれば、図5及び図6に示すようにランセット5の後端5bの大径部5cがチップケース3のランセット保持部8内に軽圧入されている。そして、そのランセット保持部8とランセット5の大径部5cとの摩擦力によってランセット5がチップケース3内に保持されて、後述するチップ装着時に、ランセット5の後端5bが後述する穿刺軸23の先端部23aに脱着可能に装着することができるように構成されている。
一方、ランセット5が一度でも使用されて、使用済み品となると、図7に示されているように、ランセット5の後端5bの大径部5cがチップケース3のランセット保持部8内から穿刺針6の先端6a側に離脱(抜け落ちた状態)されている。この結果、使用済みランセット5は後述するチップ装着時に、穿刺軸23の先端部23aに装着することができなくなるように構成されている。
そして、チップ2の先端2aの内部には、血液等の体液を検出する成分検出手段である一対の電極からなる成分検出部9が収容されていて、その成分検出部9への通電用の一対の電極端子10が平行状に埋設されている。そして、この一対の電極端子10の後端がチップケース3の上面に形成された小窓である一対の端子穴11内に露出されている。
【0020】
次に、図1〜図4に示すように、体液成分測定装置1のモールド部品等で構成されているハウジング12の上部に長方形状の表示部13が形成されていて、その表示部13内には液晶表示パネル14と回路基板15が上下に重ねられて収容されている。そして、このハウジング12の下部の中央部を貫通するモールド部品等で構成された円筒部16が設けられている。なお、この円筒部16は前側円筒部16aと後側円筒部16bとに2分割されていて、これら前側円筒部16aと後側円筒部16bは共にハウジング12内に固定されている。そして、前側円筒部16aの先端部に前述したチップ2の後端2b側が脱着可能に装着される体液採取具装着部(以下、チップ装着部と記載する)17が一体成形等されている。なお、このチップ装着部17はハウジング12に一体成形等にて形成することもできる。
【0021】
そして、このチップ装着部17は扁平な角筒形等に形成されていて、その内部にチップ2の後端2b側で、そのチップ2の全長のほぼ2/3に相当する長さが脱着可能で、同軸上に挿入されるように構成されているが、挿入されるチップ2の上下方向の向きを常に正しい状態に確定させるために、例えばチップ2の後端2b側及びチップ装着部17の剪断面形状を台形状等の異形に形成することが好ましい。
そして、このチップ装着部17の後端側の左右両側部には左右一対のチップロックピン18が左右対称状に配置されている。そして、このチップ装着部17内に脱着可能に挿入されたチップ2の後端の両側部に形成されている左右一対の凹部2c内に左右一対のロックピン18が左右一対のロック用ばね19の押圧力によってクリック的に嵌合されて、チップ2をロックするように構成されている。また、このチップ装着部17の上側に左右一対の接続用電極20が平行状に埋設されている。そして、このチップ装着部17内にチップ2の後端2b側が脱着可能に挿入されて、左右一対のロックピン18によってロックされた時に、この左右一対の接続用電極20の先端である圧着端子20aがチップ2の上面の左右一対の端子穴10内に露出されている左右一対の電極端子10に接続(圧着)される。これにより、成分検出部9が左右一対の電極端子10、接続用電極20を介して回路基板15にマウントされていて、後述する制御回路71に電気的に接続されるように構成されている。
【0022】
次に、前側円筒部16a内には円柱状の穿刺軸23が同軸上に配置されていて、この穿刺軸23の先端部23aが、例えば剪断面形状がほぼC型に形成されている。そして、この先端部23a内に前述したランセット5の後端5bが軽圧入方式で脱着可能に挿入(装着)されるランセット装着部に構成されている。
そして、円筒部16内に駆動機構24が収容されていて、この駆動機構24は穿刺軸23を待機位置P1と穿刺位置P2との間で矢印a、b方向に駆動するように構成されている。この駆動機構24には、穿刺軸23と、穿刺軸23を図2及び図3に示す待機位置P1から図8に示す穿刺位置P2へ矢印a方向へ発射する圧縮コイルスプリング等からなる発射用ばね25と、その発射直後の穿刺軸23を図8に示す穿刺位置P2から図9に示す中間位置P3へ即座に引き戻す圧縮コイルスプリング等からなるリバウンド用ばね26とを備えている。この際、発射用ばね25は前側円筒部16aの後端部の内側に同軸上に一体成形等された小円筒部27の外周に挿入されていて、穿刺軸23の外周に一体成形等にて形成されたばね当接用フランジ部28を矢印a方向に押圧するように構成されている。また、リバウンド用ばね26は小円筒部27より矢印b方向側で穿刺軸23の後端部23bの外周に挿入されていて、その後端部23bにねじ止め等にて同軸上に固着された係止用フランジ部29を矢印b方向に押圧するように構成されている。
【0023】
また、この駆動機構24は後述するチップ装着時等において、穿刺軸23を待機位置P1に係止する係止機構32を備えている。この係止機構32は前側円筒部16aの後端の180°対向位置に一体成形等されて矢印b方向に延出された対称形状の一対の弾性係止アーム33を有していて、これら一対の弾性係止アーム33の先端33a側は矢印b方向へ進むに従って相互に近づくように対称状に傾斜されている。なお、これら一対の弾性係止アーム33には内側方向である矢印c方向への弾性付勢力が予め付与されている。また、これら一対の弾性係止アーム33の長さ方向のほぼ中間部の内側対向位置には対称形状の一対の係止爪34が一体成形等にて形成されている。
【0024】
そして、穿刺軸23が中間位置P3から待機位置P1まで発射用ばね25に抗して矢印b方向へ押し戻された時に、係止用フランジ部29が一対の弾性係止アーム33を外側方向である矢印d方向へ弾性に抗して押し広げながら、一対の係止爪34を矢印b方向へ乗り越える。そして、係止用フランジ部29が一対の係止爪34を矢印b方向へ乗り越えた瞬間に、一対の弾性係止アーム33が矢印c方向へ自動的に閉じて、係止用フランジ部29の両側が一対の係止爪34に係止されるように構成されている。
そして、後側円筒部16内には発射用操作軸37が同軸上で、矢印a、b方向に移動自在に収容されていて、その発射用操作軸37の後端にねじ止め等にて同軸上に固着された発射ボタン38が後側円筒部16bの後方に突出されている。そして、発射用操作軸37の前端には円錐形状のカム部39が形成されていて、発射用操作軸37と発射ボタン38は圧縮コイルスプリング等からなる戻しばね40によって後側円筒部16bに対して矢印b方向へ移動付勢され、発射ボタン38の前端の外周等に一体成形等された一対の突起41がストッパー部42に矢印b方向から当接されることによって発射用操作軸37及び発射ボタン38が定位置で停止されるように構成されている。
【0025】
また、この体液成分測定装置1には、発射阻止機構98が備えられている。この発射阻止機構98は、発射ボタン38の外周に一体成形等されたフランジ100に当接可能に配置された突出部99を有する発射阻止機構98がハウジング12の後側円筒部16b側に設けられている。発射阻止機構98は、ソレノイド等により構成することができ、制御機構71からの信号により、突出部99が突出、引込し、発射ボタン38の押下を不能とすることができる。
【0026】
次に、この体液成分測定装置1には、再チャージ機構57が備えられている。この再チャージ機構57は再チャージ操作部58を有していて、この再チャージ機構57はハウジング12の底部に開口された窓穴59外に突出されて、この窓穴59内で矢印a、b方向にスライド自在に構成されている。そして、この再チャージ操作部58の内側に一体成形等にて形成されたアーム部60が穿刺軸23の先端部23aの近傍位置の外周に円形穴61によって相互に矢印a、b方向に摺動自在に挿入されていて、このアーム部60は穿刺軸23のばね当接用フランジ部28に矢印b方向から当接可能に構成されている。そして、この再チャージ操作部58は前側円筒部16aの外周に挿入されている圧縮コイルスプリング等の戻しばね62によって窓穴59内で矢印a方向に押し戻されるように構成されている。そして、この再チャージ操作部58を戻しばね62に抗して矢印b方向へスライド操作することによって、アーム部60で穿刺軸23のばね当接用フランジ部28を矢印b方向へ押し戻すようにして、後述するように、穿刺軸23を中間位置P3から待機位置P1へ再チャージ操作することができるように構成されている。
【0027】
ここで、以上述べた構成に基づいて、この体液成分測定装置1の取扱操作について説明する。
(1) 未使用のランセット5が収納されているチップ2の装着操作
図5に示すように、チップ2内に収納されているランセット5が未使用品(以下、未使用のチップと記載する)であれば、このランセット5の大径部5cがチップ2のランセット保持部8内に軽圧入されている。一方、このとき体液成分測定装置1の穿刺軸23は図9に示す中間位置P3にある。
そこで、図6に示すように、この未使用のチップ2の後端2b側を体液成分測定装置1のチップ装着部17内に矢印b方向から挿入すると、ランセット5の後端5bが穿刺軸23の先端部23a内に同軸上に軽圧入された後に、そのランセット5によって穿刺軸23が発射用ばね25に抗して図9に示す中間位置P3から図3に示す待機位置P1まで矢印b方向に押し戻される。そして、発射用ばね25にばね力がチャージされ、係止用フランジ部29の両側が係止機構32の一対の弾性係止アーム33の一対の係止爪34に係止されて、穿刺軸23が待機位置P1にロックされる。
【0028】
そして、この後に、図6に示すように、チップ2の後端面2dがチップ装着部17の後端面17aに矢印b方向から突き当てられるが、その直前に、チップ2のランセット保持部8からランセット5の大径部5cが矢印a方向に相対的に抜け落ちる。そして、チップ2の後端面2dがチップ装着部17の後端面17aに矢印b方向から突き当てられるのと同時に、一対のロックピン18が一対のロック用ばね19の押圧力によってチップ2の一対の凹部2c内にクリック的に嵌合されて、チップ2の装着が完了し、チップ2は一対のロックピン18によってそのままロックされることになる。そして、このチップ2の装着により一対の接続用電極20の圧着端子20aがチップ2の一対の電極端子10に一対の端子穴11を通して接続(圧着)されることになる。
【0029】
(2) 使用済みランセット5が収納されているランセット5の装着操作
図7に示すように、チップ2内に収納されているランセット5が一度でも使用された使用済み品(以下、使用済みのチップと記載する)であれば、このランセット5の大径部5cはチップ2のランセット保持部8内から矢印a方向に既に抜け落ちている。
従って、この使用済みのチップ2を体液成分測定装置1のチップ装着部17内に矢印b方向から挿入しても、ランセット5の後端5bを穿刺軸23の先端部23a内に軽圧入することができず、穿刺軸23を発射用ばね25に抗して中間位置P3から待機位置P1まで矢印b方向に押し戻して、係止機構32によって係止することができない仕様に構成されている。
【0030】
(3) 体液の採取と、採取した体液の成分測定操作
図8に示すように、一方の手で体液成分測定装置1を下向けに保持して、下向けにしたチップ2の先端2aに、他方の手の指先等を下方から軽く押し当てる。そして、一方の手の指で発射ボタン38を戻しばね40に抗して矢印a方向に軽く押すと、発射用操作軸37の先端外周のカム部39が係止機構32の一対の弾性係止アーム33の先端33aの間の内側に矢印a方向から挿入されて、これら一対の弾性係止アーム33の先端33aが矢印d方向に押し広げられる。すると、一対の係止爪34による係止用フランジ29の係止状態が解除され、その瞬間に、発射用ばね25にチャージされているばね力によって、ばね当接用ばね当接用フランジ部28が矢印a方向に押されて、穿刺軸23が待機位置P1から穿刺位置P2まで矢印a方向に押し出される。そして、チップ2内のランセット5が穿刺軸23と一体に矢印a方向に押し出されて、ランセット5と一体の穿刺針6が矢印a方向に押し出され、その穿刺針6の先端6aがチップ2の先端2aから下方に突出されて手指に上方から穿刺される。
【0031】
この際、発射用ばね25は穿刺軸23を待機位置P1から矢印a方向に押し出した直後に開放され、穿刺軸23は矢印a方向への慣性力と重力とによって穿刺位置P2に到達することになり、一方、穿刺軸23が穿刺位置P2に到達する直前に、リバウンド用ばね26にばね力がチャージされる。
従って、穿刺針6の先端6aが指先に上方から穿刺されて、その指先に傷を形成した直後に、穿刺軸23がリバウンド用ばね26のばね力によって穿刺位置P2から中間位置P3まで矢印b方向に押し戻されて、穿刺針6の先端6aが指先から上方へ素早く引き抜かれることになり、使用者に与える痛みを最小限に抑えることができる。
【0032】
そして、指先に形成された傷から血液等の体液が滲出されると、その体液が成分検出部9によって直ちに検出され、その検出データが一対の電極端子10及び一対の接続用電極20を介して回路基板15にマウントされている制御回路中の測定部で測定されて、液晶表示パネル14により表示部13に血糖値のデータが自動的に表示されることになる。成分検出部9には、一対の電極端子10の端部が露出し、グルコースオキシダーゼ等の酸化酵素が配置されているので、血液等の体液が成分検出部9に添着されることにより、酸化酵素が所定の成分を分解し、その際の酸化還元反応を検出することができる。
【0033】
なお、発射ボタン38を矢印a方向に押していた指をその発射ボタン38から離せば、発射ボタン38と発射用操作軸37とが一体に戻しばね40によって図3及び図9に示す元の位置まで矢印b方向に押し戻されて、発射用操作軸37の先端外周のカム部39が係止機構32の一対の弾性係止アーム33の先端33a間から矢印b方向に抜き取られる。すると、一対の弾性係止アーム33の先端33aが矢印c方向に自動的に閉じて、後述する再チャージ時等において、穿刺軸23が待機位置P2まで矢印b方向に押し戻された時に、係止用フランジ部29の両側を一対の弾性係止アーム33の一対の係止爪34によって前述したように再び係止することができるように復元される。
以上の通り、手指を用いて体液を採取、測定する操作方法を説明したが、体液の採取個所は、手指に限らず腕、腹部等の他の個所から採取してもできることは言うまでもない。
【0034】
(4) 再チャージ操作
図9及び図10に示す再チャージ操作は、1回目の穿刺(穿刺針6の先端6aを指先に穿刺する操作を言う)に失敗した時に限り行うものであって、再チャージ機構57の再チャージ操作部58を図9に示す待機位置P4から図10に示す再チャージ位置P5まで戻しばね62に抗して矢印b方向にスライド操作すると、アーム部60が穿刺軸23のばね当接用フランジ部28を矢印a方向に押し戻す。すると、リバウンド用ばね26のばね力が開放される一方、発射用ばね25にばね力が再チャージされながら、穿刺軸23が図9に示す中間位置P3から図10に示す待機位置P1まで矢印b方向に押し戻されて、穿刺軸23が係止機構32によって前述同様に待機位置P1に係止される。従って、この再チャージ後に、発射ボタン38を再び矢印a方向に押せば、前述したように、穿刺軸23を待機位置P1から穿刺位置P2まで矢印a方向に発射して、穿刺針6の先端6aを指先等に穿刺することができる。
【0035】
次に、図11〜図17によって、第1検出手段であるチップ装着検出手段及び第2検出手段である待機状態検出手段、第3検出手段である体液検出手段、第4検出手段である穿刺部材装着検出手段について説明する。
まず、図11は第1の実施の形態を示したものであって、チップ装着検出手段であるチップ検出部72が体液成分測定装置1のチップ装着部17内の奥位置に組み込まれている。このチップ検出部72は、例えばマイクロスイッチ72a等で構成することができる。チップ装着検出手段は、体液採取具(チップ)が体液採取具装着部に適正に装着されたことを検出するものである。
そして、このチップ検出部72は、前述したチップ装着部17内へのチップ2の矢印a方向からの装着時に、そのチップ2の後端面2dがチップ装着部17内の後端面17aに正しく突き当てられて、一対のロックピン18がチップ2の一対の凹部2c内に嵌合され、チップ2がチップ装着部17内に正しく装着完了された時に限りONとなるように構成されている。
【0036】
次に、待機状態検出手段である針待機検出部73が例えばマイクロスイッチ73aで構成されていて、この針待機検出部73が体液成分測定装置1の穿刺軸23の待機位置P1より後方側(矢印b方向側)に組み込まれている。待機状態検出手段は駆動機構が穿刺針を穿刺準備完了の位置に待機させる待機位置にあること検出するものである。駆動機構が穿刺針と契合する穿刺軸を有し、未使用のチップがチップ装着部に装着された時に、穿刺針で穿刺軸を待機位置へ押して係止するような本発明の実施態様の場合には、チップの装着時に、針待機状態を検出することにより、穿刺針が適正に装着されていることを検知することができる。そして、この針待機検出部73は、前述したように、未使用のチップ2がチップ装着部17内に正しく装着されて、ランセット5の後端5bが穿刺軸23の先端部23a内に軽圧入され、そのランセット5によって穿刺軸23が中間位置P3から待機位置P1まで矢印b方向に押し戻されて係止機構32によって穿刺軸23が待機位置P1に係止された時に、穿刺軸23の係止用フランジ部29等の穿刺軸23に同期して矢印b方向へ押し戻されるスイッチ操作部によって針待機検出部73がONとなり、ランセット5が穿刺軸23の先端部23aに正しく装着されたこと及び穿刺軸23が待機位置P1まで矢印b方向に正しく押し戻されて係止されたことが同時に検出されるように構成されている。
【0037】
次に、体液検出手段は、体液成分を検知するセンサ部分に体液が到達したことを検知する手段であり、成分検知部9を用いることができる。未使用のチップ2を用いた場合、成分検知部9の一対の電極端子10は電気的に切り離された状態であり、チップ2がチップ装着部17内に装着時、一対の接続用電極20に電圧を負荷しても電流の流れることはない。ここで、一旦、血液等の体液が付着したチップを用いた場合、チップ検出部72によりチップ装着を検出した時に一対の接続用電極20に電圧を負荷すれば、付着した体液により成分検知部の一対の電極端子に電流が流れることとなる。チップ検出部によりチップ装着を検出した時に一対の接続用電極20に電圧を負荷することで、成分検知部9を体液検出手段とすることができる。
また、穿刺軸23の先端部23aには穿刺部材装着検出手段91が配置されている。穿刺部材装着検出手段は、穿刺針などの穿刺部材が穿刺軸等の駆動機構により制御されるよう適正に装着されているか否かを検知するものである。図14の穿刺部材装着検出手段91は、穿刺軸23の先端部23aの歪を検知するものであり、ピエゾ素子等の圧電素子を用いることができる。チップ2をチップ装着部17内に装着する際、ランセット5の後端5bが穿刺軸23の先端部23a内に軽圧入されると、穿刺軸23の先端部23aは外側に歪を生じるので、駆動機構の一部である穿刺軸23に穿刺部材であるランセット5が装着されているか否かを検知することができる。
【0038】
そして、これらチップ検出部72、針待機検出部73、歪ゲージ91は成分検出部9と同様に回路基板15にマウントされている後述する制御回路71に電気的に接続されて、チップ2及びランセット5が体液成分測定装置1に正しく装着された旨の検出信号、体液が付着しているか否かの検知信号が制御回路71の記憶手段に時系列に記憶されるように構成されている。
なお、前述したように使用済みのチップ2がチップ装着部17に装着された時には、チップ検出部72はONとなるものの、穿刺軸23が待機位置P1まで矢印b方向に正しく押し戻されることがないので、針待機検出部73はONせず、OFF状態を維持することになる。
【0039】
次に、図12は第2の実施の形態を示したものであって、この場合は、針待機検出部73を円筒部16側に固定されたホール素子73bと穿刺軸23側に取り付けられて矢印a、b方向に移動する磁石73cとからなる非接触スイッチに置換したものである。
そして、前述したように、未使用のチップ2がチップ装着部17内に正しく装着されて、穿刺軸23が待機位置P1まで矢印b方向に正しく押し戻されて、磁石73cがホール素子73bを正しく通過した時に、ホール素子73bがONとなるように構成されている。
そして、この場合も、前述したように、使用済みチップ2がチップ装着部17に装着された時には、チップ検出部72はONとなるものの、穿刺軸23が待機位置P1まで矢印b方向へ正しく押し戻されることがないので、ホール素子73bはONせず、OFF状態を維持することになる。
なお、この場合、針待機検出部73を発光素子と受光素子とからなる非接触式の光センサに置換することも可能である。
【0040】
次に、図13は第3の実施の形態を示したものであって、この場合は、針待機位置検出部73をピエゾ素子等の圧電素子73dに置換したものであり、前述したように、穿刺軸23が中間位置P2から待機位置P1まで矢印b方向に押し戻されて、発射用ばね25にばね力がチャージされる際に、その発射用ばね25の圧縮反発力によって押圧される位置にリング状等の圧電素子73dを配置したものである。
そして、前述した未使用のチップ2の装着により、穿刺軸23が待機位置P1まで矢印b方向に正しく押し戻されて発射用ばね25にばね力がチャージされる際に、その発射用ばね25の圧縮反発力によって圧電素子73dに一定値以上の圧力が印加されることにより、この圧電素子73dがON(圧力が電流に変換されて出力されること)されるように構成されている。
【0041】
そして、この場合も、前述したように、使用済みのチップ2がチップ装着部17に装着された時には、チップ検出部72はONとなるものの、穿刺軸23が待機位置P1まで矢印b方向へ正しく押し戻されることがないので、圧電素子73dはONせず、OFF状態を維持することになる。
なお、チップ検出部72もマイクロスイッチ72aに限定されることなく、ホール素子と磁石や光センサ等の非接触スイッチ、圧電素子等に置換することが可能である。また、穿刺部材装着検出手段91も、圧電素子に限定されることなく、光センサやマイクロスイッチ等に置換することが可能である。
【0042】
次に、図16を用いて成分検出部に比色式の試験紙を用いた別の実施態様について説明する。これまでの説明に用いてきた図1〜図15の成分測定装置と異なる部分について説明する。図16のチップ2には、液体流路101を有し、該液体流路101の一端は、チップ2の先端部2a近傍に開口部102を有する。また、該液体流路101の多端には、試験紙95が配置されている。該試験紙には、体液成分と反応して呈色する試薬が含まれている。該試薬としては、体液成分としてブドウ糖を測定する場合は、グルコースオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、4−アミノアンチピリン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジンなどを組合わせて用いられる。また、チップ装着部17側には、チップ2がチップ装着部17に適正に装着されたときに、該試験紙95の位置に正対する位置に、該試験紙95に所定の波長を有する光を照射する発光素子97と該試験紙95から反射してくる光を受光する受光素子(図示せず)とを有する測光手段96を有する。該発光素子および受光素子は、電気的に制御回路71に接続されている。図17において、液体流路101、試験紙95および測光手段96が成分検出部9に対応する。
【0043】
チップ先端部2aに付着した血液等の体液は、毛管作用により液体流路10の開口部102より侵入し、液体流路10を伝わって試験紙95に到達し、試験紙に染込み拡散して、試験紙95に含まれた試薬と反応し、呈色する。該測光手段により試験紙が呈色することによる反射光量の変化は電流の変化に変換されるので、体液成分量を求めることができるのである。さらに、チップ2が既に使用済みであり体液が試験紙95に付着していた場合には、呈色反応が起こっているので、測光手段96を作動させることにより、呈色反応が起こっていない未使用の試験紙を有するチップと呈色反応が起こっている使用済みの試験紙を有するチップを識別することができる。
【0044】
次に、図17によって、体液成分測定装置1の制御方法について説明する。
この体液成分測定装置1の回路基板15にマウントされている制御回路71はマイクロコンピュータ(CPU)で構成された処理部75を有している。そして、この処理部75には、成分検出部9が測定部76を通して接続され、チップ検出部72、針待機検出部73及び穿刺針装着検出部79が接続されている。また、この処理部75には、電池等の電源部77、各種のスイッチである操作部78、発振部80、電源電圧検出部81、データ記憶部82、時計部83等が接続されている。また、この処理部75は表示部13や警報手段の1つであるブザー出力部84、発射阻止機構98等に接続されている。
【0045】
この体液成分測定装置1による前述した血液等の体液の成分の測定に当っては、まず、チップ装着時に、処理部75がチップ検出部72と針待機検出部73からの検出信号をデータ記憶部82に記憶する。さらに、成分検知部9を作動させ、測定部76からの検出信号をデータ記憶部82に記憶する。
そして、処理部75がチップ検出部72と針待機検出部73との両方からの検出信号を受け、かつ成分検出部9から体液の検出なしとの信号を受けた場合に限り、チップ2及びランセット5がチップ装着部17及び穿刺軸23の先端部23aに共に正しく装着されていて、「ランセット5が未使用である」旨を認識して、データ記憶部82に記憶する。
そして、このチップ装着時に、処理部75がチップ検出部72からの検出信号を受け、針待機検出部73からの検出信号を受けることができなかった場合には、「ランセット5が使用済みである」として、処理部75は、ブザー出力部84を駆動して警報ブザーを鳴らすか、及び/又は、表示部13によって警報ランプを点滅する等の第1警報を報知して、使用済みチップ2の使用の禁止を促す。
【0046】
また、このチップ装着時に、処理部75がチップ検出部72からの検出信号を受け、成分検出部9から体液の検出なしとの信号を受けることができなかった場合には、「ランセット5が使用済みである」として、処理部75は、ブザー出力部84を駆動して警報ブザーを鳴らすか、及び/又は、表示部13によって警報ランプを点滅する等の第1警報を報知して、使用済みチップ2の使用の禁止を促す。さらには、発射阻止機構98を作動させ、ランセット5の発射を不能とする。
また、このチップ装着時に、処理部75がチップ検出部72からの検出信号を受けている状態で、一度、針待機検出部73からの検出信号を受けた後に、その針待機検出部73からの検出信号が切れた場合には、「ランセット5が待機位置P1に正しく係止(ロック)されていない」として、同様に、警報ブザーを鳴らすか、及び/又は、警報ランプを点滅する等の第2警報を報知して、再度のチップ装着を促す。但し、この場合には、針待機検出部および/又は駆動機構に装着されていることの検出部からの信号が無い場合にも、チップが装着されていることおよび成分検出部から体液の検出がなく試験紙が未使用であるとの検出が得られた場合、ピペット等を用いた点着により、体液成分の測定は可能である。
【0047】
さらにチップ装着時に穿刺針装着検出部からの信号を受ける制御を行った場合、上記の制御をより確実に実行することができるものであるが、再チャージ機構57により再チャージした場合に、装着されているチップが使用可能であるか否かを的確に表示させることが可能となる。処理部75がチップ検出部72および針待機検出部73により信号を受け、かつ成分検出部9から体液なしとの信号を受けた場合に、穿刺針装着検出部79から信号を受けられなかった場合には、「ランセット5が正しく装着されていない」として、処理部75は、ブザー出力部84を駆動して警報ブザーを鳴らすか、及び/又は、表示部13によって警報ランプを点滅する等の第1警報を報知して、使用済みチップ2の使用の禁止を促す。さらには、発射阻止機構98を作動させ、ランセット5の発射を不能とする。これにより、安全な操作を確実に行うことができ、正常に装着されたチップを一端発射してしまった場合にも、チップの再使用を安心して行うことができる。
【0048】
そして、前述したように、指先等への穿刺針6の穿刺によって血液等の体液を滲出させて、その体液を成分検出部9が検出すると、測定部76が血糖値等の体液の成分を測定する。そして、その成分の測定値が測定部76から処理部75によって読み出されて、表示部13に液晶表示パネル14によって表示されると共に、データ記憶部82に記憶されることになる。
【0049】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の体液成分測定装置と制御方法は、次のような効果を奏することができる。
【0051】
上記のように構成された本発明の体液成分測定装置は、体液採取具装着部に体液採取具が装着された時に、その体液採取具の装着が正しく行われたか否かを第1検出手段によって検出すると共に、駆動機構が待機位置にあるか否かを第2検出手段によって検出し、さらに成分検出部に体液が付着しているか否かを第3検出部によって検出するものである。これにより、未使用の体液採取具が装着され、即使用可能であることを容易に検出することができるものである。
また、本発明の体液成分測定装置は、穿刺部材が駆動機構に装着されたか否かを検出する第4検出手段をさらに設けることにより、駆動機構が穿刺部材を発射可能な待機位置にあったとしても、該駆動機構に穿刺部材が正常に装着されていないこと検出することを可能とするものである。
【0052】
また、本発明の体液成分測定装置は、体液採取具が体液採取具装着部に脱着されることに伴って電源のON−OFFが可能とすることができ、使用時のみ電力を消費するので、電力の消耗を減少させることができる。
また、本発明の体液成分測定装置は、未使用の体液採取具が体液採取具装着部に装着された時に、穿刺部材で穿刺軸を待機位置へ押して係止し、駆動手段は待機位置での穿刺部材の係止を解除することにより、その穿刺部材を穿刺軸で待機位置から穿刺位置へ発射するようにし、体液採取具の装着時に、穿刺軸に装着された穿刺部材によって、その穿刺軸が待機位置まで押し戻されて係止されたか否かを穿刺部材装着検出手段で検出するものである。
また、本発明の体液成分測定装置は、体液採取具が体液採取具装着部に装着されている状態で、待機位置から穿刺位置へ駆動機構によって発射された穿刺部材を、再チャージ機構によって穿刺位置から待機位置へ押し戻すことができるものである。
【0053】
また、本発明の体液成分測定装置は、第2検出手段が検出不可となった時、および/または第3検出手段が体液有りとなったときに報知手段が報知する報知手段を有するものである。
【0054】
また、本発明の体液成分測定装置の制御方法は、体液採取具装着時に、第1検出手段から体液採取具装着状態である旨の信号を受け、第2検出手段からは駆動機構が穿刺部材を発射準備された待機位置にない旨の信号を受けた場合に、および/または、成分検出部に体液が付着している旨の信号を受けた場合に、警報を報知することにより、体液採取具内で穿刺針に不具合のある異常な状態であること、または成分検出部が既に使用されており使用不能であることを使用者に認識させることができるものであり、また、穿刺部材の発射スイッチが押されたとしても、穿刺部材の発射を不能とする制御をするものである。
【0055】
また、本発明の体液成分測定装置の制御方法は、体液採取具装着時に、第1検出手段から体液採取具装着状態である旨の信号を受け、第4検出手段からは穿刺部材が駆動機構に装着されていない旨の信号を受けた場合に、および/または、成分検出部に体液が付着している旨の信号を受けた場合に、警報を報知することにより、体液採取具内で穿刺針に不具合のある異常な状態であること、または成分検出部が既に使用されており使用不能であることを使用者に認識させることができるものであり、また、穿刺部材の発射スイッチが押されたとしても、穿刺部材の発射を不能とする制御をするものである。これらの警報の報知と穿刺部材の発射を不能とすることにより、使用済みの体液採取具を使用を防止し、安全を図ると同時に、体液採取具の有効利用を図り、使用者の経済的負担を軽減させるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の体液成分測定装置の実施の形態を説明する正面図である。
【図2】同上の体液成分測定装置のチップの装着を説明する図3におけるA−A矢視での断面図である。
【図3】同上の体液成分測定装置のチップの装着を説明する図2におけるB−B矢視での断面図である。
【図4】図2のC−C矢視及びD−D矢視での断面図である。
【図5】同上の体液成分測定装置における未使用のチップの装着動作を説明する要部の拡大断面図である。
【図6】同上の体液成分測定装置における未使用のチップの装着完了を説明する要部の拡大断面図である。
【図7】同上の体液成分測定装置における使用済みのチップの装着動作を説明する要部の拡大断面図である。
【図8】同上の体液成分測定装置における体液の採取と、採取した体液の成分測定の操作を説明する断面図である。
【図9】図8で説明した操作の引き続きの動作を説明する断面図である。
【図10】同上の体液成分測定装置における再チャージ機構を説明する断面図である。
【図11】同上の体液成分測定装置におけるチップ検出部と針待機検出部の第1の実施の形態を説明する概略断面図である。
【図12】同上の体液成分測定装置におけるチップ検出部と針待機検出部の第2の実施の形態を説明する概略断面図である。
【図13】同上の体液成分測定装置におけるチップ検出部と針待機検出部の第3の実施の形態を説明する概略断面図である。
【図14】本発明の体液成分測定装置における穿刺針装着検出機構を説明する概略断面図である。
【図15】本発明の体液成分測定装置における別の穿刺針装着検出機構を説明する概略断面図である。
【図16】本発明の体液成分測定装置における別の成分検出手段を説明する断面図である。
【図17】同上の体液成分測定装置における制御回路を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 体液成分測定装置
2 体液採取具であるチップ
5 穿刺部材であるランセット
6 穿刺手段である穿刺針
8 穿刺部材保持部であるランセット保持部
9 成分検出手段である成分検出部
12 ハウジング
16 円筒部
17 体液採取具装着部であるチップ装着部
23 穿刺軸
23a 穿刺軸の先端部
24 駆動機構
25 発射用ばね
26 リバウンド用ばね
29 係止用フランジ部
32 係止機構
33 弾性係止アーム
34 係止爪
38 発射ボタン
44 穿刺深さ調整機構
57 再チャージ機構
71 制御回路
72 体液採取具装着検出手段であるチップ検出部
73 穿刺部材装着検出手段である針待機検出部
91,92 穿刺針装着検出手段
95 試験紙
96 測光部
98 発射阻止機構
101体液流路

Claims (8)

  1. 皮膚に傷を形成し体液を滲出させる穿刺部材と、滲出した該体液の成分を検出する成分検出部とを備えた体液採取具が脱着可能に装着される体液採取具装着部と、該穿刺部材を該穿刺部材が発射可能な待機位置から該穿刺部材が皮膚に傷を形成する穿刺位置へ発射する駆動機構とを備えた体液成分測定装置において、
    該体液採取具が該体液採取具装着部に装着されていることを検出する第1検出手段と、
    該駆動機構が該待機位置にあることを検出する第2検出手段と、
    該成分検出部において該体液の有無を検出する第3検出手段とを備えたことを特徴とする体液成分測定装置。
  2. 前記穿刺部材が前記駆動機構に装着されていることを検出する第4検出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の体液成分測定装置。
  3. 前記第1検出手段が前記体液成分測定装置の電源スイッチを兼ねていることを特徴とする請求項1または2に記載の体液成分測定装置。
  4. 前記体液成分測定装置が、前記穿刺部材が先端部に脱着可能に装着される穿刺軸を備え、
    前記駆動機構が、該穿刺部材が未使用状態である前記体液採取具が前記体液採取具装着部に装着されるに伴い、該穿刺部材が該穿刺軸を前記待機位置へ押して該待機位置に係止し、該待機位置での該穿刺軸の係止を解除することによって、該穿刺軸で該穿刺部材を該待機位置から前記穿刺位置へ発射するものであることを特徴とする請求項1ないし3に記載の体液成分測定装置。
  5. 前記体液採取具が前記体液採取具装着部に装着された状態で、前記駆動機構により発射された前記穿刺部材を前記待機位置へ戻す再チャージ機構を有することを特徴とする請求項1ないし4に記載の体液成分測定装置。
  6. 前記第1検出手段により体液採取具が装着されていることが検出されている状態で、前記第2検出手段が検出不可となった時、前記第3検出手段が体液有りとなった時、または、前記第2検出手段が検出不可となり且つ前記第3検出手段が体液有りとなった時に、そのことを報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし5に記載の体液成分測定装置。
  7. 皮膚に傷を形成し体液を滲出させる穿刺部材と、滲出した該体液の成分を検出する成分検出部とを備えた体液採取具が脱着可能に装着される体液採取具装着部と、該穿刺部材を該穿刺部材が発射可能な待機位置から該穿刺部材が皮膚に傷を形成する穿刺位置へ発射する駆動機構とを備えた体液成分測定装置であって、
    該体液採取具が該体液採取具装着部に装着されていることを検出する第1検出手段と、
    該駆動機構が該待機位置にあることを検出する第2検出手段と、
    該成分検出部において該体液の有無を検出する第3検出手段とを備えた体液成分測定装置の制御方法において、
    前記第1検出手段により体液採取具が装着されていることが検出されている状態で、前記第2検出手段が検出不可となった時、前記第3検出手段が体液有りとなった時、または、前記第2検出手段が検出不可となり且つ前記第3検出手段が体液有りとなった時にそのことを報知すること、前記穿刺部材の発射が不能となること、または、その両方となることを特徴とする体液成分測定装置の制御方法。
  8. 前記穿刺部材が前記駆動機構に装着されていることを検出する第4検出手段を有し、
    前記第1検出手段により体液採取具が装着されていることが検出されている状態で、前記第2検出手段および前記第4検出手段のうちの何れか一方が検出不可となった時、第3検出手段が体液有りとなった時、または、前記第2検出手段および前記第4検出手段のうちの何れか一方が検出不可となり且つ第3検出手段が体液有りとなった時にそのことを報知すること、前記穿刺部材の発射が不能となること、または、その両方となることを特徴とする請求項7に記載の体液成分測定装置の制御方法。
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