JP2004097410A - 遊技表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】箱形の装置本体11の前面に前側表示器2を設け、内部空間に後側表示器8と部屋光源25とを設け、前側表示器2と後側表示器8との間に電気を流すと透過性となり電気を遮断すると遮光性となる電気シャッター9を配置し、部屋光源25からの光で内部空間を照明した場合、部屋光源25からの光が装置本体11の白色系被膜24で散乱し、後側表示器8を明るく照明するようになっている。
【選択図】 図1
Description
本発明はパチンコ機やスロットマシンなどの遊技機において遊技状況を遊技者への視覚に訴える遊技表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技表示装置は、透明EL(透明エレクトロルミネッセンス)のような電気的に画像を表示する透過形で平面状の前側表示器と、前側表示器よりも後側に配置されて図柄変動・停止を回転体の回転・停止で表示する後側表示器とを備え、前側表示器で表示される画像と後側表示器で表示される図柄とが重畳された表示形態を遊技者に見せるようにしている(例えば、特許文献1参照)。また、透明ELは走査側電極と信号側電極との間に電圧を印加されることで発光層を発光(表示)するが、無表示の状態では透明であって、前側から後側表示器を透かして見せるものである(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−252393号公報(第5頁、段落番号「0035」、図2)
【特許文献2】
特開2002−85624号公報(第3頁、段落番号「0018」−「0019」、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例は筐体の前面に形成された窓を閉鎖する前面パネルに透明ELを配置し、この透明ELと対応するように筐体の内部に設けられた後側表示器を配置した構造である。このため、前側表示器の図柄が表示されていない部分から筐体の内部が透けて見えるので、遊技状況を遊技者の視覚に訴える力に欠けるという問題点がある。また、前面パネルに取り付けられた蛍光灯で後側表示器の図柄を照明しているが、蛍光灯の光が筐体の内部に散乱し、後側表示器の図柄が薄暗くなり、遊技状況を遊技者の視覚に訴える力に欠けるという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明は、後側表示器を明るく照明することで、遊技状況を遊技者の視覚に訴える力を向上することができる遊技表示装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、箱形の装置本体の前側に電気的に画像を表示する透過形で平面状の前側表示器を備え、装置本体の内部空間に後側表示器を備え、装置本体の内部空間を囲む内側面を白色系被膜で被覆したことによって、遊技者が前側表示器の前側から遊技表示器を見た場合、内部空間が明るくなり、後側表示器が明るい内部空間で引き立って見えることで、遊技状況を遊技者の視覚に訴える力を向上することができる。また、内部空間に部屋光源を設け、当該部屋光源で内部空間を照明すると、部屋光源からの光が白色系被膜で散乱し、内部空間が明るくなり、後側表示器を部屋光源からの光で好適にライトアップすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1−図3は一実施形態であって、図1は遊技表示装置1の縦方向に切断した断面を示し、図2は遊技表示装置1の分解した外観を示し、図3は遊技表示装置1を搭載したパチンコ機41の外観を示す。
【0008】
図1を参照し、遊技表示装置1の内部構造について説明する。前側表示器2は電気的に画像を表示する透過形で平面状のカラー液晶表示器により形成される。前側表示器2としては、例えば大島篤著「続・見てわかるパソコン解体新書」ソフトバンク株式会社出版事業部、1998年3月20日、P31に記載されている、1枚のガラス板に赤、緑、青のカラーフィルタと共通電極(透明電極)および配向膜を備え、別のもう1枚のガラス板に配向膜とデータ線(透明電極)と走査線(透明電極)およびTFT(薄膜トランジスタ;Thin Film Transistor)を備え、これら2枚のガラス板の配向膜が液晶層およびスペーサを介在させて互いに向き合わせられる一方、2枚のガラス板それぞれの外側に偏光板が配置されたアクティブマトリクス駆動方式のTFTカラー液晶表示器が使用される。前側表示器2の後側(背面側)にバックライトユニット3が配置される。バックライトユニット3はバックライト光源4としての冷陰極蛍光灯のような蛍光灯、バックライト光源4の光を内側に導く導光板5、導光板5から前側表示器2の方向への透過光を拡散する拡散板6、拡散板6から前側表示器2の方向への透過光を集める集光板7などの公知の要素から構成される。
【0009】
バックライトユニット3の後側には後側表示器8が所定間隔で離隔配置される。後側表示器8は遊技状況で動く可動式キャラクタ、遊技状況で動くことのない固定式フィギア、図柄変動・停止を回転体の回転・停止で表示する図柄表示器、カラー液晶表示器などのいずれかにより構成される。前側表示器2と後側表示器8との間、つまり本実施形態の場合、バックライトユニット3と後側表示器8との間には電気シャッター9が設けられる。電気シャッター9は遊技状況により後側表示器8を隠顕し得るものであって、本実施形態では、板状の高分子体の両端部に一対の電極を備え、これらの電極間に電力を供給すると、高分子体が素通しガラスのような透過形態となり、上記電極間への電力供給を停止すると、高分子体が曇りガラスのような遮光形態に切り替えられる。
【0010】
したがって、前側表示器2のTFTが図外の垂直駆動回路や水平駆動回路からデータ線と走査線とを経由する電気的な制御で動作して画像を表示し、電気シャッター9の一対の電極間への電力供給が遮断されている場合には、バックライト光源4への電力供給で点灯したバックライトユニット3からのバックライト光が電気シャッター9で反射し前側表示器2を照明し、遮光形態の電気シャッター9が後側表示器8を隠すので、遊技者が前側表示器2の前側から遊技表示器を見た場合、遊技者はバックライト光で照明された前側表示器2の電気的に表示されたカラー画像を適切に見ることがことができる。その状態において、電気シャッター9の一対の電極間に電力が供給されると、電気シャッター9が透過形態となって後側表示器8を見えるようにするので、遊技者が前側表示器2の前側から遊技表示器を見た場合、遊技者はバックライト光で照明された前側表示器2の電気的に表示されたカラー画像と後側表示器8で表示される可動式キャラクタ、固定式フィギア、図柄表示器による図柄、カラー液晶表示器による画像のいずれかとの組み合わされた情景を適切に見ることができる。
【0011】
図2を参照し、遊技表示装置1の全体構造について説明する。遊技表示装置1は遊技表示装置1の土台である四角な箱形の装置本体11を備える。装置本体11の前壁12には前側表示器2の外形よりもひとまわり小さい相似形の開口部13、開口部13の周りに形成された本体側取付部14を備える。前側表示器2の外形が四角形であることから、装置本体11の前壁12に形成された開口部13も四角形である。前側表示器2とバックライトユニット3および電気シャッター9がベゼルと呼ばれるようなフレーム15に収納される。フレーム15は装置本体11の前壁12に形成された開口部13と形と大きさがほぼ同じ開口部16を縁取る額縁状であって、開口部16の周囲を囲む前壁17、前壁17から後側に直角に折り曲げられた上・下・左・右側壁18;19;20;21を備える。
【0012】
フレーム15における上側壁18と下側壁19との間の縦幅(内のり寸法)は前側表示器2とバックライトユニット3および電気シャッター9を接触しつつ収納可能な寸法である。フレーム15における左側壁20と右側壁21との間の横幅(内のり寸法)は前側表示器2とバックライトユニット3および電気シャッター9それぞれの横幅よりも大きい寸法になっている。よって、フレーム15にフレーム15の裏側から前側表示器2とバックライトユニット3および電気シャッター9を順に収納した場合、前側表示器2とバックライトユニット3および電気シャッター9がフレーム15の上側壁18と下側壁19とで上下方向にがたつかないようにフレーム15の内部に収納され、当該収納された前側表示器2とバックライトユニット3および電気シャッター9とフレーム15の左側壁20と右側壁21との間に隙間が形成される。この形成された隙間を覆うフレーム15の前壁17の部分にはフレーム側取付部22が形成される。
【0013】
前側表示器2とバックライトユニット3および電気シャッター9がフレーム15の内部に裏側から収納された状態において、フレーム15が装置本体11の前壁12に重ね合わせられた後、例えば止ねじのような固着具23がフレーム側取付部22から本体側取付部14に締結されることで、フレーム15が装置本体11に取り付けられる。このようにフレーム15が装置本体11に取り付けられることで、前側表示器2の前面がフレーム15の開口部16を閉鎖し、前側表示器2における前面の周縁部がフレーム15における前壁12の裏面に接触し、電気シャッター9の後面が装置本体11の開口部13を閉鎖し、電気シャッター9における後面の周縁部が装置本体11における前壁12の前面に接触し、前側表示器2とバックライトユニット3および電気シャッター9が前後方向にがたつかないようにフレーム15で装置本体11に取り付けられる。
【0014】
フレーム15が装置本体11に取り付けられる場合において、前側表示器2における共通電極とデータ線および走査線のそれぞれに接続された図外の配線(リード線)や電気シャッター9における一対の電極9aのそれぞれに接続された配線(リード線)9bがフレーム15における上・下・左・右側壁18−22と装置本体11の前壁12との間の隙間を経由してフレーム15の外部に引き出される。装置本体11の内部空間は後側表示器8を格納する部屋であって、例えば、後側表示器8が装置本体11の内部空間を囲む前壁12以外の周壁に取り付けられる。装置本体11の内部空間を囲む前壁12を含む周壁の内側面(内部空間側面)は光の反射率の高い白色系塗料のような白色系被膜24で覆われる。装置本体11の内部空間には後側表示器8に対する照明を行う部屋光源25が配置される。
【0015】
部屋光源25は冷陰極蛍光灯のような蛍光灯であって、装置本体11の内部空間を囲む前壁12を含む周壁に取り付けられる。部屋光源25の図外の配線(リード線)は内部空間から装置本体11の周壁を貫通して装置本体11の外部に引き出される。部屋光源25の装置本体11の外部に引き出された配線や上記フレーム15の外部に引き出された配線は装置本体11の外側面に取り付けられた制御装置26における出力部として実装された図外のコネクタにコネクタで接続される。制御装置26は前側表示器2の画像を表示するためのドライブ回路および制御回路を構成する電気部品、電気シャッター9のドライブ回路および制御回路を構成する電気部品、部屋光源25のドライブ回路および制御回路を構成する電気部品が実装された回路基板である。
【0016】
要するに、後側表示器8が箱形の装置本体11の内部空間に配置され、当該内部空間を囲む内部空間側面が白色系被膜24で被覆されているので、装置本体11の内部空間に部屋光源25を設け、その部屋光源25からの光で内部空間を照明した場合、部屋光源25からの光が白色系被膜24で散乱し、内部空間が明るくなる。したがって、後側表示器8を明るく照明することで、遊技状況を遊技者の視覚に訴える力を向上することができる。
【0017】
図3を参照し、遊技表示装置1を搭載した遊技機の例としてのパチンコ機41について説明する。パチンコ機41は遊技機枠42の内部に遊技主体である遊技盤43を格納し、遊技機枠42の前面に設けられた皿44に球を入れた状態において、遊技者が遊技機枠42の前面に設けられたハンドルグリップと呼ばれるような球発射操作機構45を操作すると、遊技機枠42の内部に設けられた球発射機構46が皿44から供給された球を1個ずつ遊技盤43の遊技領域に向けて発射する。遊技領域に発射された球が遊技領域の前側を覆うガラスのような透過パネル47と遊技領域との間の空間を飛び交いつつ始動入賞部品48に入賞すると、始動入賞部品48に入賞した球を検出した球検出器49が始動入賞信号を遊技盤43の裏側または遊技機枠42の裏側に設けられた制御装置50に出力し、制御装置50に格納されたマイクロコンピュータが当たり外れの抽選を実行するとともに遊技表示装置1における制御装置26に動作開始信号を出力する。
【0018】
抽選は当たり、外れ以外に確変、時短、演出パターンなどの遊技も決める。抽選の結果は制御装置50のRAMのようなメモリに記憶される。動作開始信号はメモリに記憶された抽選の結果である当たり、外れ、確変、時短、演出パターンなどの情報も含む。よって、例えば、動作開始信号が当たりとそれの演出パターンとからなる場合には遊技表示装置1の前側表示器2で図柄の変動表示を開始した後、電気シャッター9が遮光形態から透過形態に切り替わり、前側表示器2による画像として変動する図柄と後側表示器8で表示される可動式キャラクタ、固定式フィギア、図柄表示器による図柄、カラー液晶表示器による画像のいずれかとの組み合わされた情景を演出し、電気シャッター9が透過形態から遮光形態に切り替わった後に、前側表示器2による図柄変動を停止する場合に当たり図柄に揃えて確定表示すれば、前側表示器2での図柄変動中に後側表示器8での演出を見ることで確定図柄が当たりとなることを遊技者に知らせることができる。
【0019】
また、動作開始信号が外れとそれの演出パターンとからなる場合には遊技表示装置1の前側表示器2で図柄の変動表示を開始した後、電気シャッター9が遮光形態のまま、前側表示器2による図柄変動を停止する場合に当たり図柄以外で確定表示すれば、前側表示器2での図柄変動中に後側表示器8での演出を見ることがないことで遊技者に確定図柄が外れとなることを知らせることができる。また、動作開始信号が確変とそれの演出パターンとからなる場合には遊技表示装置1の前側表示器2で図柄の変動表示を開始した後、電気シャッター9が遮光形態から透過形態への切り替わりを数回繰り返すことで、前側表示器2による画像として変動する図柄と後側表示器8で表示される可動式キャラクタ、固定式フィギア、図柄表示器による図柄、カラー液晶表示器による画像のいずれかとの組み合わされた情景演出を繰り返した後に、前側表示器2による図柄変動を停止する場合に当たり図柄に揃えて確定表示すれば、前側表示器2での図柄変動中に後側表示器8での演出を断続的に見ることで確定図柄が確変当たりとなることを遊技者に知らせることができる。
【0020】
また、動作開始信号が時短とそれの演出パターンとからなる場合には遊技表示装置1の前側表示器2で図柄の変動表示を開始した後、電気シャッター9が遮光形態から透過形態への切り替わりの周期を変えることで、前側表示器2による画像として変動する図柄と後側表示器8で表示される可動式キャラクタ、固定式フィギア、図柄表示器による図柄、カラー液晶表示器による画像のいずれかとの組み合わされた情景演出の見える時間が変わった後に、前側表示器2による図柄変動を停止する場合に当たり図柄に揃えて確定表示すれば、前側表示器2での図柄変動中に後側表示器8での演出の見える時間の変化で確定図柄が時短当たりとなることを遊技者に知らせることができる。
【0021】
このような遊技状況により後側表示器8を隠顕し得る電気シャッター9を有する遊技表示装置1の表示が確定すると、外れの場合はそれ以上の継続遊技が発生しないが、当たり、確変、時短などの場合は制御装置50が電磁ソレノイドのような開閉駆動源51を駆動し、開閉駆動源51が遊技領域に設けられたアタッカーや大入賞口と呼ばれるような可変入賞部品52の開閉体53を所定回数または所定時間開閉する大当たり遊技を実行する。開閉体53の開放中に遊技領域から球が可変入賞部品52に入賞すると、制御装置50が遊技機枠42の裏側に設けられた図外の球払出機構を駆動し、球払出機構が賞球としての球を皿44に払い出す。
【0022】
図1の前側表示器2で図柄を変動表示するか、または、後側表示器8を回胴式図柄表示器に形成するか、または、後側表示器8を電気的に図柄を変動表示する表示器にすれば、遊技表示装置1をスロットマシンにも使用することはできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の遊技表示装置の内部を示す縦断面図。
【図2】同実施形態の遊技表示装置を示す斜視図。
【図3】同実施形態のパチンコ機を示す正面図。
【符号の説明】
2 前側表示器
8 後側表示器
24 白色系被膜
Claims (1)
- 箱形の装置本体の前側に電気的に画像を表示する透過形で平面状の前側表示器を備え、装置本体の内部空間に後側表示器を備え、装置本体の内部空間を囲む内側面を白色系被膜で被覆したことを特徴とする遊技表示装置。
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JP2007021089A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Taiyo Elec Co Ltd | 回胴式遊技機 |
JP2007037578A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-15 | Samii Kk | 遊技機の演出装置 |
JP2007312902A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Abilit Corp | 遊技機 |
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