以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1,図2において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に配置された前枠3とを備えている。前枠3は左右一側、例えば左側に配置された上下方向のヒンジ4aを介して外枠2に着脱及び開閉自在に装着されている。
前枠3には、上部側に遊技盤5(図4)等が、下部側に発射手段6等が配置されると共に、その前側に、遊技盤5の前側に対応するガラス扉7と、発射手段6の前側に対応する下部扉8とが上下に配置されている。ガラス扉7及び下部扉8は、例えばヒンジ4aと同じ側のヒンジ4bを介して前枠3に開閉自在に装着されている。ガラス扉7は、遊技盤5の遊技領域5aに対応する開口部9、その開口部9の周囲に配置されたスピーカ10a,LED(発光体)11a等の演出手段、それらスピーカ10a,LED11a等を前側から略覆う上部前面パネル12、開口部9を後側から略塞ぐように着脱自在に装着されたガラスユニット13(図2)等を備えている。上部前面パネル12は、その少なくとも一部が透光性を有する発光レンズ部(発光領域)12aとなっており、LED11aが所定パターンに従って点灯或いは点滅することにより発光レンズ部12aが発光するようになっている。
また下部扉8は、発射用の遊技球を貯留する貯留皿14、発射手段6を作動させるための発射ハンドル15、スピーカ10b,LED(発光体)11b等の演出手段、それら貯留皿14,スピーカ10b,LED11b等を前側から略覆う下部前面パネル16、演出用の操作ボタン17等を備えている。下部前面パネル16は、その少なくとも一部が透光性を有する発光レンズ部(発光領域)16aとなっており、LED11bが例えばLED11aと共に所定パターンに従って点灯或いは点滅することにより発光レンズ部16aが発光するようになっている。なお、ガラス扉7と下部扉8とを一つの扉体として一体に形成してもよい。
遊技盤(透光規制部)5は、図4,図6等に示すように、ベニヤ板等の非透光性材料で形成されたベース板21を備え、そのベース板21に、ガイドレール22、中央表示枠23、始動入賞ユニット24、大入賞ユニット25、普通入賞ユニット26、裏ベース体27(図2,図3及び図6)等が装着されている。そして、例えば中央表示枠23には普通図柄始動手段28、普通図柄表示手段29、第1特別図柄表示手段31、第2特別図柄表示手段32等が、始動入賞ユニット24には第1特別図柄始動手段33、第2特別図柄始動手段34等が、大入賞ユニット25には大入賞手段35等が、普通入賞ユニット26には例えば複数の普通入賞手段36等が夫々設けられている。
ベース板21は、例えば略矩形状に形成されると共に、図6に示すように中央表示枠23、始動入賞ユニット24等を装着するための前後方向貫通状の装着孔37a〜37dが形成されている。またベース板21の前面側には、任意の絵柄や機種名等が印刷されたセルシート(装飾層)38(図3等)が貼付されている。更に、そのセルシート38の前面側の所定位置には、光凝視警告情報39が表示された例えば透光性の警告シール(貼付シート)39aが貼付されている。光凝視警告情報39は、光に関する警告情報の一例として遊技者に対して光の凝視を警告するためのもので、図5に示すように例えば「長時間同じ光を凝視しないでください。」等の文字情報により構成されている。なお、光凝視警告情報39が表示された警告シール39aをセルシート38の前面側に貼付するのではなく、光凝視警告情報39を任意の絵柄や機種名等と同様にセルシート38に直接印刷してもよい。
ガイドレール22は、図4,図6に示すように、遊技領域5aの外周側を取り囲むようにベース板21の前面側に配置され、例えば3つの第1〜第3レール部材41〜43等により形成されている。第1レール部材41は例えば金属製で、ベース板21の下部左側から左縁部略中央、上縁部略中央を経て右上部まで正面視略円弧状に配置され、ベース板21の前面側に略一定幅で立設されている。第2レール部材42も例えば金属製で、ベース板21の左上部から左下部にかけて第1レール部材41の内側に並行するように略円弧状に配置され、ベース板21の前面側に略一定幅で立設されている。これら第1レール部材41と第2レール部材42とで挟まれた部分が、発射手段6によって発射された遊技球を遊技領域5aに案内する発射案内通路44となっている。
第3レール部材43は例えば合成樹脂製で、第1レール部材41の右上部側端部と第2レール部材42の左下部側端部とを接続するように、ベース板21の右縁部と下縁部とに沿って前後方向略一定幅に形成され、ベース板21の前面側に着脱自在に装着されている。なお、この第3レール部材43の内側壁43bがガイドレール22の一部を構成している。また、第3レール部材43には、遊技領域5aの最下流部、例えば左右方向略中央における下部側に対応してアウト口部材45が例えば一体に設けられている。このアウト口部材45は、アウト口46を構成するもので、入賞手段に入賞することなく遊技領域5aの最下流部まで流下してきた遊技球はこのアウト口46を経て遊技盤5の後側に排出される。
なお、セルシート38上の光凝視警告情報39は、遊技者が遊技機本体1の前側から視認可能なように、ガラス扉7の開口部9内に対応する位置、例えば発射案内通路44内の下流端側(上部側)に配置されている(図4,図5等)。その光凝視警告情報39が表示された警告シール39aは、発射案内通路44の形状に応じて例えば細長矩形状に形成されている。もちろん、光凝視警告情報39を遊技領域5a内に配置してもよい。
中央表示枠23は、液晶式、その他の画像表示手段47の表示枠を構成するもので、例えば遊技領域5aにおける左右方向略中央の上部側に配置されており、ベース板21に形成された装着孔37a(図6)に対して前側から嵌め込まれ、ネジ止め等により着脱自在に固定されている。なお画像表示手段47は、図2,図3等に示すように裏ベース体27によりベース板21の後側で支持されており、演出図柄表示手段48等を構成している。
中央表示枠23には、画像表示手段47に対応する表示窓49が形成されており、その表示窓49の下部前側にはステージ50が設けられ、また表示窓49の側方等に普通図柄表示手段29、第1特別図柄表示手段31、第2特別図柄表示手段32等の各種表示手段が配置されている。発射手段6により発射され、発射案内通路44を経て遊技領域5aの上部側に到達した遊技球は、中央表示枠23の上端部で左右に振り分けられ、中央表示枠23の左側の左側通路51aと右側の右側通路51bとの何れかを流下する。
ステージ50は、中央表示枠23の左右の少なくとも一方、例えば左側に設けられた入球口52を経て流入した遊技球を左右方向に転動させた後、左右方向略中央の中央落下部53aとその左右両側の側部落下部53bとの何れかから前側に落下させるようになっている。また、中央表示枠23の例えば右側には、普通図柄始動手段28が配置されている。普通図柄始動手段28は、例えば通過する遊技球を検出可能な通過ゲート式で、右側通路51bを流下してきた遊技球が通過可能となっている。
普通図柄始動手段28が遊技球を検出すると、普通図柄表示手段29により普通図柄の変動表示が行われる。普通図柄表示手段29は、例えば複数個の普通図柄(例えば「○」「×」の2種類)に対応する複数個の発光体(例えばLED)を備えており、普通図柄始動手段28が遊技球を検出することに基づいてそれら複数の発光体が所定順序で発光するように点滅して、普通図柄始動手段28による遊技球検出時に取得された普通乱数情報に含まれる当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様(所定態様)に対応する例えば「○」側の発光体が点灯し、それ以外の場合には外れ態様に対応する例えば「×」側の発光体が点灯して停止する。なお、変動後の普通図柄は1/10程度の所定の確率で当たり態様となり、普通利益状態が発生する。また、普通図柄の始動検出は所定の上限数(例えば4)まで保留可能である。
第1特別図柄表示手段31と第2特別図柄表示手段32とは、夫々1個又は複数個、例えば各1個の第1,第2特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されている。そして、第1特別図柄表示手段31は第1特別図柄始動手段33に遊技球が入賞することを条件に、また第2特別図柄表示手段32は第2特別図柄始動手段34に遊技球が入賞することを条件に、夫々第1,第2特別図柄を所定時間変動表示して、第1,第2特別図柄始動手段33,34への遊技球入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様(特定態様)で、それ以外の場合には外れ態様で夫々停止するようになっている。
なお、変動後の第1特別図柄、第2特別図柄は、通常確率状態中は1/350等の通常確率で大当たり態様となり、その後に特別利益状態が発生する。特別利益状態終了後には例えば所定の確率で高確率状態となり、第1特別図柄、第2特別図柄は1/35等、通常確率よりも高確率で大当たり態様となる。また、第1特別図柄、第2特別図柄は、例えば一方が変動中の場合には他方は変動せず、特別利益状態中は何れも変動しない。また、各特別図柄の始動検出は所定の上限数(例えば4)まで保留可能であり、両方に1以上の保留がある場合には、第2特別図柄表示手段32の図柄変動が優先する。
始動入賞ユニット24は、例えば中央表示枠23の下側で且つアウト口46の上側近傍に配置されており、ベース板21に形成された装着孔37b(図6)に対して前側から嵌め込まれ、ネジ止め等により着脱自在に固定されている。始動入賞ユニット24には、中央落下部53aの下側に上向き開口状に配置された非開閉式の第1特別図柄始動手段33と、その第1特別図柄始動手段33の下側に配置された開閉式の第2特別図柄始動手段34とが設けられている。
大入賞ユニット25は、例えば中央表示枠23の下側で且つ始動入賞ユニット24の右側に配置されており、ベース板21に形成された装着孔37c(図6)に対して前側から嵌め込まれ、ネジ止め等により着脱自在に固定されている。大入賞ユニット25には、大入賞手段35、遊技球案内手段54等が設けられている。大入賞手段35は開閉式で、第1特別図柄、第2特別図柄の何れかが大当たり態様で停止した場合に発生する特別利益状態において所定の開放パターンに従って開放するようになっている。特別利益状態における大入賞手段35の開放パターンは、例えば開放してから所定時間(例えば29秒)経過するかそれまでに所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する動作を1ラウンドとして、そのラウンドを所定のラウンド間インターバルを挟んで所定回数繰り返すように設定されている。また、特別利益状態の開始時には、第1ラウンドの前に大当たり開始インターバルが設けられ、また最終ラウンドの終了後は残存球排出時間と大当たり終了インターバルとが設けられている。
遊技球案内手段54は、遊技球を左右方向の一方側(ここでは始動入賞ユニット24側)に案内するもので、大入賞手段35の下側に例えば左下がりの傾斜状に形成されており、その下流端側は第1特別図柄始動手段33よりも下側で第2特別図柄始動手段34よりも上側に配置されている。
普通入賞ユニット26は、例えば中央表示枠23の下側で且つ始動入賞ユニット24の左側にガイドレール22に沿って配置されており、ベース板21に形成された装着孔37d(図6)に対して前側から嵌め込まれ、ネジ止め等により着脱自在に固定されている。普通入賞ユニット26には、非開閉式の普通入賞手段36がガイドレール22に沿って複数、例えば3つ設けられている。
なお、ベース板21の前側に装着された中央表示枠23、始動入賞ユニット24、大入賞ユニット25、普通入賞ユニット26等にはLED(発光体)55が内蔵されており、それらLED55が例えばLED11a,11bと共に所定パターンに従って点灯或いは点滅することにより、中央表示枠23等の前側の発光レンズ部(発光領域)が発光するようになっている。
裏ベース体27は、遊技領域5aの略全体を後側から覆うようにベース板21の裏側に配置されており、図2,図3,図6等に示すように、ベース板21と略平行な略矩形状に形成された背壁56と、この背壁56の外縁部からベース板21の背面側まで前向きに縁設された外周壁57と、この外周壁57の前縁側にベース板21の背面側に沿って一体に形成された固定板58とを一体に備え、例えば固定板58をベース板21にネジ止めすることにより着脱自在に固定されている。
裏ベース体27の背壁56には、例えばその上部側に略矩形状の表示用開口部59が形成されており、画像表示手段47はその表示画面47aを表示用開口部59に対応させた状態で背壁56の背面側に着脱自在に固定されている。また背壁56の後側には、図2に示すように、主制御基板、演出制御基板等の各種制御基板を格納した基板ケース60が着脱自在に装着されている。
また、例えば裏ベース体27内には、図2〜図4,図6に示すように可動演出手段61が配置されている。この可動演出手段61は、例えば可動演出体62と、この可動演出体62を所定動作可能に支持する駆動ベース体63と、この駆動ベース体63と可動演出体62とを連結する可動連結部64とを備えている。可動演出手段61は、駆動ベース体63が例えば表示用開口部59の上側で背壁56の前側に着脱自在に固定され、この駆動ベース体63内に配置されたステッピングモータ等の駆動手段(図示省略)により、可動演出体62が、例えば画像表示手段47における表示画面47aの外側(ここでは左上部)の退避位置(図4に破線で表示)と、表示画面47aの前側の動作位置(図4に二点鎖線で表示)との間で移動(例えば揺動及び回転)可能となっている。
可動演出体62には、例えばLED(発光体)65が内蔵されており、そのLED65が例えば可動演出体62の動作と同期して所定パターンに従って点灯或いは点滅することにより、可動演出体62の前側の発光レンズ部(発光領域)が発光するようになっている。
なお本実施形態では、光凝視警告情報39の少なくとも一部が、退避位置にある可動演出体62の前側に位置するように配置されている(図4等)。しかしながら、光凝視警告情報39は非透光性のベース板21の前面側に設けられており、可動演出体62の退避位置はそのベース板21の後側であるため、仮に退避位置にある可動演出体62のLED65が点灯しても、その光は前側のベース板21に遮られて光凝視警告情報39に直接届くことはなく、従ってそのLED65の光によって光凝視警告情報39が発光することはない。
また図3に示すように、退避位置以外の位置で可動演出体62のLED65が点灯しても、光凝視警告情報39の後側には非透光性のベース板21が存在するため、LED65の光が光凝視警告情報39に直接届くことはなく、従ってそのLED65の光によって光凝視警告情報39が発光することはない。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、光凝視警告情報39を、非透光性の遊技盤(透光規制部)5の前面側に表示しているため、遊技者がこの光凝視警告情報39を凝視したとしても強い光が目に入るようなことはなく、光凝視警告情報を遊技者に安全に伝えることが可能である。
図7及び図8は本発明の第2の実施形態を例示し、第1の実施形態を一部変更して、光凝視警告情報39を、遊技盤5の前側の遊技部品に表示した例を示している。なお、光凝視警告情報39の配置位置以外の構成は第1の実施形態と同様である。
本実施形態のパチンコ機では、図7,図8に示すように、第1の実施形態と同様の光凝視警告情報39が表示された警告シール(貼付シート)39aを第3レール部材43に貼付している。第3レール部材(透光規制部)43は、黒色その他の非透光性の合成樹脂製で、図8に示すように、ベース板21と略平行な前壁43aと、この前壁43aの遊技領域5a側の縁部から後向きに延設された内側壁43bと、前壁43aの遊技領域5aとは反対側の縁部から後向きに延設された外側壁43cとで後向きに開放する断面略コの字型に形成されており、その後部側をベース板21により後側から略塞ぐようにベース板21の前面側に着脱自在に固定されている。警告シール39aは、第3レール部材43における前壁43aの前面側に貼付されている。
このように、遊技盤5の前側に設けた非透光性の遊技部品に光凝視警告情報39を表示した場合でも、非透光性のベース板21に光凝視警告情報39を表示した場合と同様、遊技盤5の後側等に設けたLED等からの光が光凝視警告情報39に直接届くことはないため、遊技者がこの光凝視警告情報39を凝視したとしても強い光が目に入るようなことはなく、光凝視警告情報を遊技者に安全に伝えることが可能である。また、このように遊技盤5の前側の遊技部品の前面に光凝視警告情報39を表示することによって、遊技球が光凝視警告情報39の前側を通過することがなく、光凝視警告情報39の視認性を保つことができる。更に遊技球との摩擦により光凝視警告情報39が薄れ劣化することも防止することができる。
もちろん、光凝視警告情報39を表示する非透光性の遊技部品は第3レール部材43に限られるものではなく、例えば遊技領域5a内に配置される普通入賞ユニット26等でもよい。また、光凝視警告情報39を表示する遊技部品の全体が非透光性である必要はなく、少なくとも光凝視警告情報39の表示領域、好ましくはその光凝視警告情報39の表示領域とその周囲の一定領域とが非透光性であればよい。
なお、本実施形態の場合にはベース板21が非透光性であり、しかもその前側の第3レール部材43内には、少なくとも光凝視警告情報39の後側に対応する位置にはLED等の発光体が配置されていないため、第3レール部材(遊技部品)43は非透光性でなくてもよい。
図9〜図13は本発明の第3の実施形態を例示し、第1の実施形態を一部変更して遊技盤5のベース板21′を透明とし、その透明なベース板21′に光凝視警告情報39を表示した例を示している。なお、透明なベース板21′を用いた点、その透明なベース板21′の後側に可動演出手段61とは別の発光演出手段66を配置した点、及びベース板21′上における光凝視警告情報39の配置位置以外は第1の実施形態と同様である。
本実施形態の遊技盤5は、図9,図11,図13等に示すように、ポリカーボネート等の透光性材料で形成された例えば無色透明のベース板21′を備え、そのベース板21′に、第1の実施形態と同様のガイドレール22、中央表示枠23、始動入賞ユニット24、大入賞ユニット25、普通入賞ユニット26、裏ベース体27等が装着されている。
また、ベース板21′の後側には、例えば裏ベース体27内に、可動演出手段61と共に発光演出手段66が配置されている。発光演出手段66は、例えば表示用開口部59の外周に対応して配置されており、その前部の装飾面67には任意の装飾が施されると共に、少なくとも一部が発光レンズ部(発光領域)となっており、内部には発光レンズ部の後側に対応してLED(発光体)68が配置されている。本実施形態のベース板21′は透明であるため、遊技者はベース板21′を介してその後側の可動演出手段61、発光演出手段66等を視認可能である。
また、ベース板21′の前面側の所定位置、例えば発射案内通路44内の上流端側(下部側)には、「長時間同じ光を凝視しないでください。」等の光凝視警告情報39が表示された例えば透光性の警告シール(貼付シート)39aが貼付されている。ここで、光凝視警告情報39の後側には例えば発光演出手段66が配置されているが、その発光演出手段66のLED68は、図12,図13に示すように、光凝視警告情報39の後側に対応する位置を避けて配置されている。なお、光凝視警告情報39が表示された警告シール39aをベース板21′の前面側に貼付するのではなく、光凝視警告情報39をベース板21′の前面側に直接印刷してもよい。
以上のような本実施形態のパチンコ機では、透光性を有するベース板21′の前面側に光凝視警告情報39を表示しているが、その光凝視警告情報39の後側に対応する位置にはLED68等の発光体が配置されていないため、図13に示すように、LED68等が点灯しても光凝視警告情報39が強く発光することはない。従って、遊技者がこの光凝視警告情報39を凝視したとしても強い光が目に入るようなことはなく、光凝視警告情報39を遊技者に安全に伝えることが可能である。
図14及び図15は本発明の第4の実施形態を例示し、第3の実施形態を一部変更して、透明なベース板21′の前面側に表示する警告シール39a全体を非透光性とした例を示している。なお、第3の実施形態では、警告シール39aの後側に対応する位置にはLED68等の発光体を配置しないように構成したが、本実施形態では警告シール39aの後側にLED68等の発光体が配置されていてもよい。
本実施形態の警告シール(貼付シート)39aは、図15に示すように、PETフィルム等よりなるベースフィルム69に例えばアルミ蒸着コーティングを施すことによってその全面に遮光層(透光規制部)70を形成し、例えばその遮光層70の表面(前面)に光凝視警告情報39を印刷することにより形成されている。
以上のような本実施形態のパチンコ機では、透光性を有するベース板21′の前面側に光凝視警告情報39を表示しているが、その光凝視警告情報39を表示する警告シール39aが非透光性であるため、図15に示すように、LED68等が点灯しても光凝視警告情報39が強く発光することはない。従って、遊技者が光凝視警告情報39を凝視したとしても強い光が目に入るようなことはなく、光凝視警告情報を遊技者に安全に伝えることが可能である。なお、ベースフィルム69に特定色を印刷することにより遮光層を形成してもよい。
図16及び図17は本発明の第5の実施形態を例示し、第3の実施形態を一部変更して、透明なベース板21′の前面側に表示する警告シール39aの一部を非透光性とし、その非透光性の部分に光凝視警告情報39を表示した例を示している。なお、第3の実施形態では、警告シール39aの後側に対応する位置にはLED68等の発光体を配置しないように構成したが、本実施形態では警告シール39aの後側にLED68等が配置されていてもよい。
本実施形態の警告シール(貼付シート)39aは、図16,図17に示すように、PETフィルム等よりなるベースフィルム69に例えばアルミ蒸着コーティングを施すことによってその一部分に遮光層(投稿規制部)70を形成し、例えばその遮光層70の表面(前面)に光凝視警告情報39を印刷することにより形成されている。
以上のような本実施形態のパチンコ機では、透光性を有するベース板21′の前面側に光凝視警告情報39を表示しているが、その光凝視警告情報39を表示する警告シール39aの一部が非透光性であり、その非透光性部分に光凝視警告情報39が表示されているため、図17に示すように、LED68等が点灯しても光凝視警告情報39が強く発光することはない。従って、遊技者が光凝視警告情報39を凝視したとしても強い光が目に入るようなことはなく、光凝視警告情報を遊技者に安全に伝えることが可能である。なお、ベースフィルム69の一部に特定色を印刷することにより遮光層を形成してもよい。
図18及び図19は本発明の第6の実施形態を例示し、第3の実施形態を一部変更して、光凝視警告情報39を、遊技盤5の前側の遊技部品に表示した例を示している。なお、光凝視警告情報39の配置位置以外の構成は第3の実施形態と略同様である。
本実施形態のパチンコ機では、図18,図19に示すように、光凝視警告情報39が表示された警告シール(貼付シート)39aを第3レール部材43に貼付している。第3レール部材(透光規制部)43は黒色その他の非透光性の合成樹脂製で、図19に示すように、ベース板21と略平行な前壁43aと、この前壁43aの遊技領域5a側の縁部から後向きに延設された内側壁43bと、前壁43aの遊技領域5aとは反対側の縁部から後向きに延設された外側壁43cとで後向きに開放する断面略コの字型に形成されており、その後部側をベース板21′により後側から略塞ぐようにベース板21′の前面側に着脱自在に固定されている。警告シール39aは、第3レール部材43における前壁43aの前面側に貼付されている。
このように、透明なベース板21′の前側に設けた非透光性の遊技部品に光凝視警告情報39を表示した場合、図19に示すように、例えばベース板21′の後側に配置された発光演出手段66のLED68等からの光が光凝視警告情報39に直接届くことはない。従って、遊技者がこの光凝視警告情報39を凝視したとしても強い光が目に入るようなことはなく、光凝視警告情報を遊技者に安全に伝えることが可能である。
もちろん、光凝視警告情報39を表示する非透光性の遊技部品は第3レール部材43に限られるものではなく、例えば遊技領域5a内に配置される普通入賞ユニット26等でもよい。また、光凝視警告情報39を表示する遊技部品の全体が非透光性である必要はなく、少なくとも光凝視警告情報39の表示領域、好ましくはその光凝視警告情報39の表示領域とその周囲の一定領域とが非透光性であればよい。
図20〜図24は本発明の第7の実施形態を例示し、本発明をスロットマシンに採用した例を示している。図20において、遊技機本体81は、筐体82と、この筐体82の前側に配置された正面視略矩形状の前扉83とを備えている。筐体82は前側が開放する箱形に形成されており、その前側を開閉自在に閉鎖するように前扉83が装着されている。
筐体82内には、左右方向に複数個の図柄表示リール85a〜85cを有する表示リールユニット86が上下方向の略中央に配置され、また払い出し用のメダルを貯留すると共に払い出し要求に従って払い出すメダル払い出し装置(図示省略)が下部側に配置されている。
前扉83は、骨格体を構成する扉本体87を備え、その扉本体87が左右一端側、例えば左側のヒンジ(図示省略)を介して筐体82に開閉自在に装着されている。前扉83の前側には、上部側の上部前面パネル88と下部側の下部前面パネル89とが例えば着脱可能に装着されており、更に下部前面パネル89の下側には、メダル受け皿90、メダル払い出し装置からメダル受け皿90にメダルを払い出すためのメダル排出口90a等が設けられている。
上部前面パネル88には、上部表示窓91aと中央表示窓91bとが上下に配置されている。上部表示窓91aは、扉本体87の裏側に装着された液晶表示ユニットその他の画像表示手段92に対応する矩形状に形成されており、遊技者はこの上部表示窓91aを介して画像表示手段92の表示画面92aを前側から視認可能となっている。また、中央表示窓91bは、筐体82側の図柄表示リール85a〜85cに対応して、例えば上部表示窓91aよりも大型の矩形状に形成されており、遊技者はこの中央表示窓91bを介して図柄表示リール85a〜85cを前側から視認可能となっている。
また上部前面パネル88には、各表示窓91a,91bの左右両側等に透光性を有する発光レンズ部(発光領域)93が設けられると共に、その発光レンズ部93の後側に対応して多数のLED94が配置されており、LED94が所定パターンに従って点灯或いは点滅することにより発光レンズ部93が発光するようになっている。
下部前面パネル89は、上操作パネル部95、前操作パネル部96、装飾パネル97等を備えている。上操作パネル部95は、例えば前下がりに傾斜し且つ左右方向に長い横長状で、その左右方向の一端側に1ベットボタン98、マックスベットボタン99及びキャンセルボタン100等の操作手段が設けられ、他端側に遊技媒体としてのメダルを投入可能なメダル投入口手段101が設けられている。1ベットボタン98、マックスベットボタン99は、メダル投入口手段101へのメダル投入に代えてクレジットからメダルをベットするためのものである。
前操作パネル部96は、略前向きの横長状で、図柄表示リール85a〜85cの回転を開始させるためのスタートレバー102、回転中の図柄表示リール85a〜85cを夫々個別に停止させるためのストップボタン103a〜103c、メダル投入口手段101内に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン104等の操作手段が設けられている。
下部前面パネル89は、上部前面パネル88側の中央表示窓91b等よりも前側に張り出しており、図21,図22等に示すように、左右方向中央が前側へと緩やかな円弧状に張り出す張り出し部105と、その張り出し部105の左右両側から後側に湾曲する外湾曲部106と、張り出し部105の上端から中央表示窓91bの下側へと後上がりに傾斜する上傾斜部107と、張り出し部105の下端から下側へと後下がりに傾斜する下傾斜部108(図24)とを備え、扉本体87の前側に着脱可能に固定されている。
上傾斜部107上には上操作パネル部95が設けられ、また張り出し部105の前側には、上部側に前操作パネル部96が、その下側に装飾パネル97が設けられている。なお、張り出し部105には、装飾パネル97を装着するための装飾パネル装着部109が後向き凹入状に形成され、更にその装飾パネル装着部109の背壁109aには開口部109bが形成されており、その開口部109bに対応して扉本体87の前側にLED110を備えたバックライト手段111が配置されている。
上操作パネル部95には、図22等に示すように、上傾斜部(ベース体)107の上面の略全体を覆うように配置される薄板状の装飾シート112と、その装飾シート112の上面の略全体を覆うように配置される薄板状の保護カバー(カバー体)113とが装着されている。装飾シート112は、例えばポリカーボネート樹脂その他の透明シート材に、任意の絵柄の他、ベットボタン98,99等の名称、入賞役の種類等の各種情報が印刷されている。更に、その装飾シート112の表面側(保護カバー113に接する面)の所定位置には、光凝視警告情報39が表示された例えば透光性の警告シール39aが貼付されている。光凝視警告情報39は、遊技者に対して光の凝視を警告するためのもので、例えば「長時間同じ光を凝視しないでください。」等の文字情報により構成されている。なお、光凝視警告情報39が表示された警告シール39aを装飾シート112の表面側に貼付するのではなく、光凝視警告情報39を任意の絵柄等と同様に装飾シート112に直接印刷してもよい。
保護カバー113は、光透過性を有するアクリル樹脂その他の合成樹脂により形成されており、遊技者はこの保護カバー113を介して装飾シート112上の絵柄や光凝視警告情報39等を視認可能となっている。なお、下部前面パネル89は、上傾斜部107を含めて例えばその全体が非透光性の合成樹脂により形成されている。即ち、装飾シート112上の光凝視警告情報39は、非透光性の上傾斜部(透光規制部)107の前側(外側)に配置されているため、LED等の発光手段によって光凝視警告情報39が後側から照らされるようなことはない。
上傾斜部107、装飾シート112及び保護カバー113には、1ベットボタン98、マックスベットボタン99、キャンセルボタン100、メダル投入口手段101に対応して取り付け孔(又は切り欠き部)114〜117が形成されている。そして、1ベットボタン98、マックスベットボタン99、キャンセルボタン100及びメダル投入口手段101は、保護カバー113の外側から各取り付け孔114〜117に挿入され、上傾斜部107の裏側で例えば上傾斜部107に対して着脱自在に固定されており、それによって装飾シート112及び保護カバー113についても上傾斜部107に固定されている。
下部前面パネル89の装飾パネル97は、例えば正面視横長矩形状で、図23,図24に示すように、薄板状の装飾シート121と、その装飾シート121を前後両面側から着脱自在に挟持する前保護カバー122及び裏押え板123とを備え、その下部側が一又は複数の係合突起124を介して下部前面パネル89の装飾パネル装着部109の下縁側に、上部側が一又は複数の係合爪125を介して例えば扉本体87に夫々着脱自在に係止されている。
装飾シート121は、例えばポリカーボネート樹脂その他の透明シート材に、任意の絵柄や機種名等が印刷されている。前保護カバー122は装飾シート121を前側から保護するもので、透光性を有する例えば無色透明の合成樹脂により形成されており、張り出し部105の湾曲形状に対応して緩やかな平面視円弧状に湾曲する矩形板状の保護部122aと、この保護部122aの外縁から後側に突出する外枠部122bとを一体に備えている。
裏押え板123は前保護カバー122に対して装飾シート121を裏側から押えるもので、透光性を有する例えば無色透明の合成樹脂により形成されており、前保護カバー122の保護部122aの湾曲形状に対応して緩やかな平面視円弧状に湾曲し且つ前保護カバー122の外枠部122b内に裏側から嵌合可能な矩形板状の押え部123aと、この押え部123aの外縁から後側に突出する内枠部123bとを一体に備え、内枠部123bの後端外周に、外枠部122bの後端が当接する突条部126が形成されている。
前保護カバー122と裏押え板123とは、前保護カバー122の裏側に裏押え板123が嵌合した状態で、係合手段127により結合されている。係合手段127は、例えば装飾パネル97の上下の左右両側に夫々設けられており、前保護カバー122の外枠部122bに形成された左右の切り込み部127a間で保護部122aから後側に突出する弾性片127bと、この弾性片127bに形成された孔等の被係合部127cと、裏押え板123の内枠部123bの外側に突出して形成された係合部127dとを有し、前保護カバー122に裏押え板123を嵌合したときに係合部127dが被係合部127cに係脱自在に係合するようになっている。弾性片127bは突条部126の後端と略一致する長さであり、突条部126は弾性片127bに対応する部分に切欠き部127eが設けられている。
係合突起124は、例えば下辺側の左右に一対設けられ、前保護カバー122と裏押え板123との少なくとも一方(ここでは両方)に一体に形成されている(図24(b))。係合爪125は上辺側の左右に一対設けられ、前保護カバー122の外枠部122bから後方に略真っ直ぐに突出して一体に形成されている。この係合爪125は、係脱方向(ここでは上下方向)に変形可能な弾性を有し、後端側の上面に傾斜案内面125aを介して係合部125bが設けられている。裏押え板123の内枠部123bの上辺側には、係合爪125と干渉しないように係合爪125に対応して凹部123dが形成されている。
下部前面パネル89の装飾パネル装着部109は、装飾パネル97の外周に沿う嵌合枠109cと、装飾パネル97の背面に沿う背壁109aとを備えており、その背壁109aに開口部109bが形成されている。そして、嵌合枠109cの下部側には、係合突起124が係脱自在に係合する係合孔等の左右一対の係合凹部128が設けられ、また背壁109aの上部側には、係合爪125と干渉しないように係合爪125に対応して凹部(又は開口部)129(図24(b))が形成されている。
扉本体87には、図21,図24等に示すように、装飾パネル装着部109の開口部109bの後側に対応して後方に凹入する収容凹部131が形成され、その収容凹部131にバックライト手段111が収容されている。バックライト手段111は装飾パネル97を後側から照明するためのもので、例えば装飾パネル97の後側全体に対応するように多数のLED110を配置した発光基板等により構成されている。もちろん、バックライト手段111の構成は任意であり、いわゆるエッジ型のLEDバックライトを用いてもよいし、蛍光灯など、LED以外の発光体を用いてもよい。
扉本体87には、図24等に示すように、バックライト手段111の上側近傍、例えば収容凹部131の上側の傾斜部131aに各係合爪125に対応する係合孔131bが形成され、この係合孔131bの前縁側部分によって、係合爪125が係脱自在に係合する係合部133が構成されている。
従って、装飾パネル97を装着する際には、下部側の係合突起124を係合凹部128に係合させた状態で、係合突起124側を支点に後方へと回動させて装飾パネル装着部109内に嵌め込み、係合爪125を凹部129を経て扉本体87側の係合部133に係合させればよい。また、装飾パネル装着部109を取り外す場合には、前扉83を開放し、その裏側から係合爪125を下方に押圧することによって係合部133への係合を解除すればよい。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシンでは、光凝視警告情報39を、非透光性の上傾斜部107の外面側に配置された装飾シート112に表示しているため、遊技者がこの光凝視警告情報39を凝視したとしても強い光が目に入るようなことはなく、光凝視警告情報を遊技者に安全に伝えることが可能である。
図25及び図26は本発明の第8の実施形態を例示し、第7の実施形態を一部変更して、光凝視警告情報39を装飾パネル97の装飾シート121に配置した例を示している。なお、光凝視警告情報39を装飾シート112ではなく装飾シート121に配置した点以外の構成は第7の実施形態と同様である。
本実施形態の装飾シート121は、図25,図26に示すように、ポリカーボネート樹脂その他の透明シート材141の一面側(ここでは前面側)に装飾層142が、他面側(ここでは裏面側)に遮光層143が夫々印刷により形成されており、例えばその装飾シート121の前面側に、光凝視警告情報39を表示した警告シール39aが貼付されている。
装飾層142は、例えば任意の絵柄や機種名等を表示するもので、例えば機種名等を表示する第1表示領域142aと、その他の背景絵柄等を表示する第2表示領域142bとで構成されている。遮光層(透光規制部)143は、バックライト手段111から発せられた光の透過を遮断(又は抑制)するもので、例えば装飾層142側の第2表示領域142bに対応する第1遮光部143aと、光凝視警告情報39に対応する第2遮光部143bとで構成されている。即ち、警告シール39aは、第2遮光部143bに対応してその前側に貼付されている。
なお本実施形態では、警告シール39aが第1表示領域142aと第2表示領域142bとに跨がって貼付されているため、図25(b)に示すように、遮光層143の第2遮光部143bは第1遮光部143aから第1表示領域142a側に突出するように配置されている。
もちろん、警告シール39aは第1表示領域142aと第2表示領域142bとの何れか一方に対応するように貼付してもよい。警告シール39aを第1表示領域142aに対応するように貼付する場合には、第1遮光部143aと第2遮光部143bとは互いに分離した状態となり、警告シール39aを第2表示領域142bに対応するように貼付する場合には、第2遮光部143bは第1遮光部143aに含まれた状態となる。
装飾パネル97の後側のバックライト手段111が点灯したとき、図26に示すように、装飾シート121のうち、遮光層143が設けられていない第1表示領域142aについては強く発光するが、遮光層143が設けられている第2表示領域142b及び光凝視警告情報39については遮光(或いは減光)されて強く発光することはない。従って、遊技者がこの光凝視警告情報39を凝視したとしても強い光が目に入るようなことはなく、光凝視警告情報を遊技者に安全に伝えることが可能である。
なお、装飾層142と遮光層143とを透明シート材141の同じ面(例えば裏面)に重ねて設けてもよい。また、光凝視警告情報39が表示された警告シール39aを装飾シート121に貼付するのではなく、装飾層142の一部として光凝視警告情報39を表示してもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、透光規制部は、ベニヤ板よりなるベース板21のように光を全く透過しない非透光性に限られるものではなく、長時間凝視しても目に悪影響が出ない程度に若干の光を透過可能であってもよい(光を透過し難い難透光性)。
透光性を有する部分、又はその前側に光凝視警告情報39を表示し、その光凝視警告情報39の後側に対応する位置に、多数の発光体のうちの特定発光体を配置した場合であっても、所定の演出時等の所定期間についてはその特定発光体を発光させないように構成してもよい。また、特定発光体についてはその輝度を一定以下に制限してもよい。
実施形態のように光凝視警告情報39を遊技盤5等に表示しただけでは遊技に気を取られた遊技者がその表示に気付かない可能性がある。そこで、大当たり終了インターバルのタイミングで画像表示手段47,92等に例えば光凝視警告情報39と同様の警告情報を表示してもよい。また、このような表示を行うのは通常状態から高確率状態に切り換わる場合の特別利益状態における大当たり終了インターバルであることが望ましい。これは、高確率状態中は通常状態中に比べて演出頻度が高く、演出ランプによる照射が頻繁に行われるからである。また、画像表示手段47,92等への警告情報は、大当たり終了インターバルに限らず、大当たり開始インターバルやデモ画面中に表示するようにしてもよいし、例えば強い光や激しい点滅が行われるなど、遊技者の目に対する負担の大きい特定の演出が行われる前に表示するようにしてもよい。
輝度調整が可能な遊技機の場合には、輝度調整時に画像表示手段47,92等により例えば光凝視警告情報39と同様の警告情報を表示してもよい。例えばレベル1〜5の5段階の輝度調整が可能な場合においては、最も高輝度な設定であるレベル5に調整された際に画像表示手段47,92等に警告情報を表示してもよい。
また、例えば強い光や激しい点滅が行われるなど、遊技者の目に対する負担の大きい特定の演出が行われる旨の報知や、そのような特定の演出が行われる箇所(発光位置)の報知を例えば画像表示手段47,92等により行うようにしてもよい。
光凝視警告情報39は、操作ボタン17又はその近傍に表示してもよい。これは、普段は画像表示手段47等を見ている遊技者も操作ボタン17の押下指示が出された際には操作ボタン17に目をやる可能性が高く、また操作ボタン17の押下に伴って実施されるランプ演出も多々あるからである。また、操作ボタン17の押下指示を画像表示手段47により行っているタイミングで、光凝視警告情報39と同様の警告情報を画像表示手段47に表示してもよい。
光凝視警告情報39は、その周辺の部品等とは異なる色、特に黄色など遊技者の目を引く色で表記されていることが望ましい。そうすることで、機種によって盤面デザイン等が多様に変化しても、警告表示の視認性が低下することなく、好適に注意喚起を行うことができる。
光凝視警告情報39は、「長時間同じ光を凝視しないでください。」等の文字情報に加えて、或いは文字情報に代えて、光の凝視を警告する内容のイラスト等を用いてもよい。また、光に関する警告情報は光の凝視を警告する内容の光凝視警告情報39に限られるものではなく、例えば強い光を放つ演出に注意を促す内容等、光に関する警告情報であればよい。
また、実施形態では本発明をパチンコ機及びスロットマシンに適用した例を示したが、アレンジボール機等の各種遊技機において同様に実施可能であることは言うまでもない。