JP2010119663A - 遊技機用の発光演出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装飾部材の左側に配設される発光演出装置50は、配線案内部材58および特別図柄表示装置49との間において対応する位置の複数の回転可動体63の前側を透視可能に覆う透明な透明パネル67と、透明パネル67における左側端面を覆う不透明で非光透過性の遮蔽部材68と、遮蔽部材68に配設される照明手段69とを備える。透明パネル67には、照明手段69からの光が左側端面から導入されることで浮き出るように表示される図柄70が形成される。透明パネル67の上下および左右の端面は、配線案内部材58、特別図柄表示装置49および遮蔽部材68、装飾部材により覆われて、外部からの光が端面から導入されるのは防止される。
【選択図】図4
Description
前側に遊技領域(12a)が画成された遊技盤(12)を備える遊技機に配設される発光演出装置であって、
前記遊技領域(12a)に前面が視認可能に臨み、外周端面から内部に導入される光が反射することで前側から視認可能となる図柄(70)が形成された透明パネル(67)と、
前記透明パネル(67)の外周端面を覆う遮蔽部材(68)と、
前記遮蔽部材(68)に配設され、前記透明パネル(67)の外周端面に向けて光を照射する発光体(74)を有する照明手段(69)とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、基板を位置決め溝に嵌挿することで、遮蔽部材を透明パネルに組付けた状態で、該基板に実装されている発光体を透明パネルの外周端面に対して適正な向きで配置することができる。
請求項3の発明によれば、位置決め孔、貫通孔、位置決めピンおよびボス部によって、透明パネルに対して遮蔽部材を正確に組付けることができ、基板に実装されている発光体と透明パネルの外周端面とを適正な関係で配置し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される外枠11の開口前面側に、遊技盤12を着脱可能に保持した中枠13が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤12の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置14が着脱し得るよう構成される。また、前記中枠13の前面側には、前記遊技盤12を透視保護するガラス板を備えた前枠15が開閉可能に組付けられると共に、該前枠15の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿16が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠15の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿17が一体的に組付けられており、前枠15の開閉に合わせて上球受け皿17も一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤12は、図2に示すように、略正方形に形成されたアクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板(板体)18と、該透明板18の裏面に組付けられる裏ユニット19(図3参照)とから構成される。そして、裏ユニット19の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な前記図柄表示装置14が着脱自在に取付けられると共に、裏ユニット19に形成された前後に開口する可視表示部19aを介して図柄表示装置14の表示部を前面側から視認し得るようになっている。
図2に示すように、前記透明板18の前面には、内レール20と外レール21が半円弧状に配設されて、両レール20,21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域12aが透明板前面に画成され、図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域12a内に打ち出されるようになっている。なお、内レール20は、透明板18の左側の上部に開放端を臨ませるよう構成され、打球発射装置から発射されたパチンコ球は、透明板18の下側から左側に両レール20,21で案内され、内レール20の開放端から遊技領域12aの上部に打ち出される。
前記装飾部材22は、透明板18に開設した装着孔(図示せず)に前側から挿入したもとでネジ止めされ、略中央位置に開設した開口部22aを介して、前記図柄表示装置14の表示部が遊技盤12の前側から視認可能に構成される。この装飾部材22の上縁部には、前方に延出する庇部が形成され、前記遊技領域12aに打ち出されたパチンコ球が図柄表示装置14における図柄変動ゲームが展開される領域を横切って流下するのを該庇部で規制するよう構成される。装飾部材22には、遊技盤のモチーフとなるキャラクター等に関連する意匠が施されると共に、各種の装飾品30が配設されている。
前記裏ユニット19は、図3および図8に示す如く、透視不能な合成樹脂材(例えばABS樹脂)から、外郭形状が前記透明板18と略整合する大きさおよび形状に形成された枠状本体39を有し、該枠状本体39の略中央位置に前記可視表示部19aが開設されている。前記可視表示部19aは矩形状に開口しており、枠状本体39については、図8において可視表示部19aより上側の部位を上枠部40と指称し、該可視表示部19aより下側の部位を下枠部41と指称し、可視表示部19aより左側の部位を左枠部42と指称し、可視表示部19aより右側の部位を右枠部43と指称するものとする。
図3に示す如く、前記枠状本体39における上壁40aのフランジ部40bに、上電飾装置44が配設されている。この上電飾装置44は、光拡散処理が施された光透過性の上レンズカバー44aと、該上レンズカバー44aに裏側から光を照射する発光装置としての上照明装置44bとから基本的に構成され、該上電飾装置44によって前記透明板18における上側部分を裏側から照明するようになっている。なお、上電飾装置44はフランジ部40bに凹設された凹部に収容されて、前記上レンズカバー44aの前面は、フランジ部40bの前面と面一となるようにしてある。
前記枠状本体39の左枠部42には、左可動演出装置(演出装置)47、左電飾装置48、特別図柄表示装置49および発光演出装置50等を備えてユニット化された装飾体ユニット52が着脱自在に配設されている。この装飾体ユニット52は、枠状本体39に対する取付基体となるケース体53が、左枠部42の前面および左側壁42aの内側面に、対応する裏面および左側面が沿うように位置決め固定される。
前記ケース体53は、透明な合成樹脂製であって、その前面には、所要の意匠が施された光透過性の固定装飾部品54が取付けられている。またケース体53の内部には、図5〜図7に示す如く、発光基板55の前面に多数のLED56を実装した左照明装置57が配設されており、固定装飾部品54と左照明装置57とから左電飾装置48が構成される。そして、左照明装置57を前記制御手段によって制御することで、固定装飾部品54を裏側から照明して発光演出を行ない得るよう構成してある。
前記ケース体53の前面には、図3に示す如く、前記配線案内部材58より下方に所定間隔離間した位置に、前記飾り部品28の裏側に臨む特別図柄表示装置(構成部品)49が配設されている。この特別図柄表示装置49は、図8に示す如く、表示基板59と、該表示基板59の前面に配設された複数の特別用LED60と、表示基板59の前側に配設されると共に各特別用LED60が挿通される孔61aが形成された保護部材61とから構成される。前記特別用LED60は前記制御手段により制御されて、該LED60の発光および消灯の状態によって、特別図柄を表示し得るよう構成される。保護部材61は非光透過性であって、その前面には、所要の意匠が施されると共に、前記孔61aの形成領域の上側を覆う張出し部61bが形成されており、孔61aに臨む特別用LED60からの光が上方に漏れるのを防止するよう構成される。なお、特別図柄表示装置49を構成する表示基板59に、普通図柄表示装置62を構成する複数の普通用LED62aが配設され、該普通用LED62aを前記制御手段により制御することで普通図柄を表示可能に構成されている。実施例では、特別図柄表示装置49の表示基板59を普通図柄表示装置62の表示基板として兼用しているが、両表示装置49,62の表示基板を別としてもよい。なお、保護部材61には、各普通用LED62aと対応する位置にも、該普通用LED62aが挿通される孔61aが形成されている。また、前記張出し部61bは、孔61aに臨む普通用LED62aからの光が上方に漏れるのも防止している。
前記ケース体53に配設される左可動演出装置47は、図5に示す如く、ケース体53の前側に回転自在に配設された多数の回転可動体(可動体)63と、ケース体53の内部に配設された駆動機構部64と、該駆動機構部64を作動する駆動手段としてのモータ65とで構成される。駆動機構部64は、各回転可動体63に固定された歯車66を相互に噛合して構成され、モータ65により1つの歯車66に伝達された回転を各歯車66に伝達することで全ての回転可動体63が回転するよう構成される。なお、回転可動体63に固定されている各歯車66の大きさを複数種とすると共に、各歯車66が噛合する位置関係によって、回転可動体63の回転数や回転方向が異なるように構成してある。
前記ケース体53には、前記左可動演出装置47における回転可動体63より前側に発光演出装置50が配設されている。この発光演出装置50は、図4に示す如く、前記配線案内部材58および特別図柄表示装置49との間において対応する位置の複数の回転可動体63の前側を透視可能に覆う透明な透明パネル67と、該透明パネル67における外周端面を覆う不透明で非光透過性の遮蔽部材68と、該遮蔽部材68に配設される照明手段69とを備える。なお実施例では、左可動演出装置47の演出部の一部を前記透明パネル67で覆うよう構成してある。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の発光演出装置の作用につき説明する。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、遊技盤を透明板と裏ユニットとから構成したが、合板からなる不透明な板体を遊技盤とし、該板体に開設した開口部を可視部として、該開口部に透明パネルが臨むように発光演出装置を板体に配設する構成を採用し得る。
(2) 実施例では、透明パネルに形成した第1の位置決め孔に嵌挿される第1の位置決めピンを後カバー体に設けたが、該第1の位置決めピンを前カバー体に設けてもよい。また基板を位置決めする位置決め溝については、前カバー体に設けたり、前後のカバー体に設ける構成を採用し得る。更に、第2位置決めピンと第2位置決め孔との関係は、実施例とは逆であってもよい。
(3) 実施例では、透明パネルに配設される遮蔽部材として、前後のカバー体からなる構成としたが、該透明パネルの外周端面を覆い得るものであれば、その他の構成を採用し得る。例えば、短手方向の断面がコ字状となる遮蔽部材の側方開口から透明パネルの側端部を嵌挿して位置決めすると共に、遮蔽部材の対向する内側面に位置決め溝を夫々形成し、該位置決め溝に基板を差し込むことで照明手段を基板収容空間に位置決め収容する構成であってもよい。
(4) 透明パネルの形状は実施例に限定されるものでなく、配設する位置に応じて形状を設定すればよい。
(5) 実施例では、装飾部材の左側に配設した透明パネルにおける遮蔽部材で覆われていない上下の端面を配線案内部材や特別図柄表示装置で覆うよう構成したが、上下の端面については構成部品で覆わない構成であってもよい。すなわち、縦長の透明パネルにおいては、上下の端面の面積は小さく、装飾部材側に位置する縦長の右側端面を装飾部材で覆うことで、装飾部材の上下および右側に配設されている発光装置からの光を、該装飾部材で遮って図柄が表示されてしまうことを防止し得る。
(6) 実施例では、発光演出装置を装飾部材の左側に配設した場合で説明したが、該発光演出装置は、装飾部材の上側、下側または右側に配設してもよい。この場合、透明パネルに配設される遮蔽部材の配設位置としては、装飾部材から離間する側の端部とするのが好適である。すなわち、透明パネルにおける装飾部材から離間する端部は、遊技盤における外縁部側に位置することになるので、該遮蔽部材の存在が目立つことはなく、該遮蔽部材によって透明パネルの存在が認識し易くなるのは抑制される。
(7) 実施例では、透明パネルの外周端面を覆う構成部品として配線案内部材、特別図柄表示装置および装飾部材を挙げたが、構成部品としてはこれに限定されるものではなく、各種装飾部品等、透明パネルの外周端面を覆い得るものであればよい。
(8) 実施例では、透明パネルの裏側に配設される演出装置として、回転可動体を備える可動演出装置としたが、演出装置の可動体としては、回転ではなく、上下・左右に移動したり揺動する等、その他の動作を行なうものであってもよい。
(9) 実施例では、透明パネルの裏側に配設される演出装置として、可動体を備える可動演出装置としたが、液晶画面に図柄を変動表示し得る表示演出装置を採用することもできる。
(10) 実施例では、遊技盤に配設される発光装置として、上および右の可動演出装置に配設される照明装置や、上下および右の各電飾装置の照明装置を挙げたが、該発光装置は、その他の部位に配設されて各種の発行演出を行なう装置を含むものであって、特に前記発光演出装置における透明パネルの外周端面に対して光を照射するおそれのある位置に設けられる発光装置を対象としている。
(11) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やスロットマシン、あるいはパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
12a 遊技領域
67 透明パネル
67d 貫通孔
67e 第1の位置決め孔(位置決め孔)
68 遮蔽部材
69 照明手段
70 図柄
71 前カバー体
71d ボス部
72 後カバー体
72c 第1の位置決めピン(位置決めピン)
72d 位置決め溝
73 基板
74 LED(発光体)
S 基板収容空間
Claims (3)
- 前側に遊技領域が画成された遊技盤を備える遊技機に配設される発光演出装置であって、
前記遊技領域に前面が視認可能に臨み、外周端面から内部に導入される光が反射することで前側から視認可能となる図柄が形成された透明パネルと、
前記透明パネルの外周端面を覆う遮蔽部材と、
前記遮蔽部材に配設され、前記透明パネルの外周端面に向けて光を照射する発光体を有する照明手段とを備える
ことを特徴とする遊技機用の発光演出装置。 - 前記遮蔽部材は、前記透明パネルの外周端面を覆う前カバー体および後カバー体を備え、両カバー体が透明パネルを挟持するように組付けられた状態で、該透明パネルの外周端面で側方が覆われる基板収容空間が画成され、この基板収容空間において前後に対向する少なくとも一方のカバー体に、前記発光体が実装される基板の対応する側端縁が嵌挿される位置決め溝が形成され、該位置決め溝に基板の側端縁を嵌挿した状態で、前記発光体が透明パネルの外周端面に光を照射する姿勢に保持される請求項1記載の遊技機用の発光演出装置。
- 前記透明パネルに位置決め孔および貫通孔が複数設けられ、前記前カバー体または後カバー体には、透明パネルの各位置決め孔に嵌挿される位置決めピンが設けられると共に、前カバー体には透明パネルの貫通孔に挿入されるボス部が設けられ、透明パネルの貫通孔に挿入したボス部に設けたネジ孔に、後カバー体に設けた通孔に挿通したネジを螺挿することで、透明パネルに対して前記遮蔽部材が位置決め固定される請求項2記載の遊技機用の発光演出装置。
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