JP2004298542A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の遊技機では、冷陰極管を用いてリールを照明していたため、リール帯に描かれた図柄を照明する明るさが各固体間でばらついた。
【解決手段】スロットマシン遊技中には、照明装置41aを構成する高輝度LED41a2が点灯し、高輝度LED41a2から出射される光によりリール2〜4に描かれた各シンボルが照明されている。高輝度LED41a2は直流電流を印加するだけで点灯するため、インバータ回路を必要とせず、液晶表示パネル39dに表示される画像がノイズにより乱れるのを防止できる。また、高輝度LED41a2の点灯にはトランスを必要としないため、リール2〜4に描かれたシンボルの照明の明るさがスロットマシン1の各固体間でばらつくのを防止できる。
【選択図】 図3
【解決手段】スロットマシン遊技中には、照明装置41aを構成する高輝度LED41a2が点灯し、高輝度LED41a2から出射される光によりリール2〜4に描かれた各シンボルが照明されている。高輝度LED41a2は直流電流を印加するだけで点灯するため、インバータ回路を必要とせず、液晶表示パネル39dに表示される画像がノイズにより乱れるのを防止できる。また、高輝度LED41a2の点灯にはトランスを必要としないため、リール2〜4に描かれたシンボルの照明の明るさがスロットマシン1の各固体間でばらつくのを防止できる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄を可変表示する可変表示手段を備えて構成される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては例えば、下記の特許文献1に開示されたスロットマシンがある。スロットマシンは、前面パネルの背後にリールが3個内蔵されて構成されている。各リールは、リールドラムの外周にリール帯が貼られて構成されており、リール帯の外周面には種々の図柄が描かれている。これら図柄は、前面パネルに形成された3個の窓を通して遊技者によって視認される。従来のスロットマシンでは、リール帯の図柄を遊技者が窓から視認し易くするために、前面パネルの背後に設けられた一般的な光源、例えば冷陰極管で、リール帯の図柄が照明されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−301185号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスロットマシンでは、リール帯の図柄を照明する照明手段として冷陰極管を用いているため、冷陰極管の点灯に用いられるトランスコイルのコイルロスにより、冷陰極管に印加される電圧が遊技機の各固体間でばらつき、リール帯の図柄を照明する明るさが各固体間でばらついた。また、照明のちらつきを防止するインバータ回路からノイズが発生し、液晶表示パネルといった電気的表示装置に表示される画像が乱れることがあった。また、インバータ回路のコストが高いため、遊技機の製造コストも高くなっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、図柄を可変表示する可変表示手段と、この可変表示手段の前面に配置されて可変表示手段が表示する図柄を外部から視認可能な光透過領域を有する電気的表示装置と、この電気的表示装置の背面側に発光ダイオードを配設して構成された照明手段とを含んで構成されていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、可変表示手段は、電気的表示装置の背面側に配設された発光ダイオードにより照明され、電気的表示装置の光透過領域から可変表示手段により可変表示される図柄が視認される。発光ダイオードは直流電流を印加するだけで点灯するため、インバータ回路およびトランスを必要としない。
【0007】
また、本発明は、照明手段が前記光透過領域の周縁部に沿って電気的表示装置の背面側に設けられた取付片に発光ダイオードを複数配設して構成されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、可変表示手段は、電気的表示装置の光透過領域の周縁部に沿って設けられた取付片に配設された発光ダイオードにより照明され、電気的表示装置の光透過領域からリール帯に描かれた図柄が視認される。
【0009】
また、本発明は、前記取付片が長板状に形成されて電気的表示装置の背面側に立設され、取付片の可変表示手段に臨む面に、発光ダイオードを複数配設して構成されていることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、発光ダイオードから出射された光が、可変表示手段だけでなく電気的表示装置にも照射されるため、可変表示手段だけでなく電気的表示装置も背面側から発光ダイオードで照明できる。
【0011】
また、本発明は、電気的表示装置の背面側に発光ダイオードからの出射光を反射する反射面が形成されていることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、発光ダイオードから電気的表示装置の背面方向に出射された光は、反射面で反射して可変表示手段に導かれる。また、発光ダイオードを配設する電気的表示装置背面からの距離を調節することにより、反射面で反射する光量を調節することが出来る。
【0013】
また、本発明は、前記光透過領域を囲んで電気的表示装置の裏面に立設され、開口部が可変表示手段に向けられたフードを備え、照明手段はこのフードの内壁面に発光ダイオードを複数配設して構成されていることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、発光ダイオードから出射された光が、フードの内壁面により電気的表示装置の光透過領域および可変表示手段の光透過領域に対応する領域に集約される。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による遊技機をスロットマシンに適用した一実施の形態について説明する。
【0016】
図1は本実施形態によるスロットマシン1の外観を示す正面図である。
【0017】
スロットマシン1の本体中央部のキャビネット内部には3個のリール2,3,4が回転自在に設けられている。これらリール2,3,4は遊技に使用される種々の図柄を複数列に可変表示させる可変表示手段を構成している。各リール2,3,4の外周面には複数種類の図柄(以下、シンボルという)から成るシンボル列が描かれている。これら各リール2〜4の前部にはリール表示窓部39が設けられており、このリール表示窓部39に形成された表示窓5,6,7を通して、各リール2,3,4の外周面に描かれたシンボルがそれぞれ3個ずつ観察される。リール表示窓部39には、横3本と斜め2本の計5本の入賞ラインが設けられている。また、表示窓5〜7の下方右側には、遊技者が遊技媒体であるメダルを入れるための投入口8が設けられている。
【0018】
ゲーム開始に先立って、遊技者がメダル投入口8から1枚のメダルを投入したときは、図2(a)に示すように、中央の横1本の入賞ラインL1が有効化される。また、2枚投入したときは、同図(b)に示すように、これに上下の横2本の入賞ラインL2A,L2Bが加わって横3本の入賞ラインL1,L2A,L2Bが有効化される。また、3枚投入したときは、同図(c)に示すように、5本の入賞ラインL1,L2A,L2B,L3A,L3Bの全てが有効化される。なお、同図における丸印は各リール2〜4上に描かれたシンボルを表している。
【0019】
また、表示窓5〜7の左方の機器前面パネル38には、上部から、4個のチャンスLED(発光ダイオード)9〜12、3個の遊技動作表示ランプ13〜15、および貯留枚数表示部16,スタートランプ17が設けられている。チャンスLED9〜12および遊技動作表示ランプ13〜15は遊技状態に応じて点灯制御され、その時の遊技状態が遊技者に知らされる。貯留枚数表示部16は、3桁の7セグメントLEDからなり、機械内部に現在クレジットされているメダル数を表示する。スタートランプ17は各リール2〜4が作動可能な時に点滅する。
【0020】
また、表示窓5〜7の右方の機器前面パネル38には、上部から、ボーナスカウント表示部18、WINランプ19、配当枚数表示部20、およびインサートランプ21が設けられている。ボーナスカウント表示部18は、3桁の7セグメントLEDからなり、ボーナスゲーム入賞時に、RBゲームおよびジャックゲームの残り入賞可能回数をデジタル表示する。WINランプ19は有効化入賞ラインに入賞組み合わせのシンボルが揃った時に点灯する。配当枚数表示部20は、3桁の7セグメントLEDからなり、入賞によるメダル払い出し枚数を表示する。インサートランプ21は投入口8にメダルの投入が受付可能な時に点灯する。
【0021】
また、リール表示窓部39は後述する液晶表示パネル39dが電気的表示パネルとして積層されて構成されており、この液晶表示パネル39dには種々の遊技情報や遊技演出画像が表示される。左方の機器前面パネル38の下方には十字キー23、Aボタン24、Bボタン25、1貯留メダル投入スイッチ26、2貯留メダル投入スイッチ27、および3貯留メダル投入スイッチ28が設けられている。十字キー23は上下左右の4方向にスイッチ操作され、Aボタン24およびBボタン25と共に操作されて液晶表示パネル39dに表示する情報を選択する際に使用される。また、貯留メダル投入スイッチ26〜28は、貯留枚数表示部16にメダル数が表示されてクレジットされている際に、メダル投入口8へのメダル投入に代えて1回のゲームに1〜3枚のメダルを賭ける際に使用される。
【0022】
また、リール表示窓部39の下方には、左側から、貯留メダル精算スイッチ29、スタートレバー30、および停止ボタン31,32,33が設けられている。貯留メダル精算スイッチ29は機械内部にクレジットされているメダルを精算する際に使用される。また、スタートレバー30の操作により各リール2〜4の回転が一斉に開始する。停止ボタン31〜33は、各リール2〜4に対応して配置されており、これら各リール2〜4の回転が一定速度に達したとき操作が有効化され、遊技者の操作に応じて各リール2〜4の回転を停止する。
【0023】
また、スロットマシン1の正面下部にはメダル受皿34が設けられている。このメダル受皿34はメダル払出口35から払い出されるメダルを貯めるものである。また、スロットマシン1の正面上部には、入賞に対してどれだけのメダルが払い出されるかを示す配当表示部36が設けられている。
【0024】
図3はリール表示窓部39の縦断面図であり、図4はリール表示窓部39の分解斜視図である。図3に示すように、リール表示窓部39は、各リール2,3,4の前部に設けられている。リール表示窓部39は、図4に示すように、機器前面側から、透明アクリル板39a,リールガラスベース39b,ベゼル金属枠39c,液晶表示パネル39d,液晶ホルダ39e,拡散シート39f,導光板39g,反射シート39h,バックライトフレーム39i,および帯電防止シート39jが配置されて構成されている。
【0025】
リール表示窓部39の機器前面パネル38への取り付けは、図3に示すように、リールガラスベース39bの上下方向に突出して設けられた各ブラケット39baが、各ネジ39kによって機器前面パネル38の背面にネジ止めされて行われている。なお、図4において、リールガラスベース39bに設けられた各ブラケット39baの図示は省略している。
【0026】
リールガラスベース39b,ベゼル金属枠39c,液晶表示パネル39d,液晶ホルダ39e,拡散シート39f,導光板39g,反射シート39h,バックライトフレーム39iおよび帯電防止シート39jは電気的表示装置を構成している。
【0027】
液晶表示パネル39dは、各リール2〜4の前面に配置されて各リール2〜4が透視されるITOなどからなる透明な電気的表示パネルであり、その表示部の周囲の背面側は液晶ホルダ39eによって保持されている。導光板39gは、光透過性の樹脂パネルからなり、上下端に設けられた冷陰極管40から出射された光を液晶表示パネル39dの背面側に導くレンズカットが形成されている。拡散シート39fは、光透過性の樹脂シートからなり、導光板39gで導かれた光を拡散して、液晶表示パネル39dに照射される光を均一化する。反射シート39hは、冷陰極管40から導光板39gに出射された光を液晶表示パネル39d側へ反射するシートである。
【0028】
拡散シート39f,導光板39g,反射シート39h,およびバックライトフレーム39iには、開口部5a,5b,5c,5d、開口部6a,6b,6c,6d、および開口部7a,7b,7c,7dが形成されている。これら開口部5a〜5d,開口部6a〜6d,および開口部7a〜7dは、電気的表示装置の所定領域に位置するように重ね合わされて表示窓5〜7を構成する光透過領域となっており、この光透過領域からリール2,3,4上に描かれたシンボルが視認される。
【0029】
液晶表示パネル39dは、図3に示すように、液晶ホルダ39eに保持されて拡散シート39f,導光板39g,および反射シート39hと一体化され、その周囲がベゼル金属枠39cに挿入されている。この挿入により、液晶表示パネル39dの表示部の周囲の前面側はベゼル金属枠39cによって保持されている。
【0030】
ベゼル金属枠39cに嵌められて一体化された液晶表示パネル39d,液晶ホルダ39e,拡散シート39f,導光板39g,および反射シート39hは、その周囲がさらにリールガラスベース39bに挿入されて、液晶表示パネル39dの表示部前面を開口した状態でリールガラスベース39bによって支持されている。透明アクリル板39aは、リールガラスベース39bがネジ39kによって機器前面パネル38に取り付けられることにより、リールガラスベース39bの前面に圧着されて、液晶表示パネル39dの表示部前面の上記開口を塞いでいる。
【0031】
バックライトフレーム39iは、白色の樹脂板からなり、リールガラスベース39bに支持された、ベゼル金属枠39c,液晶表示パネル39d,液晶ホルダ39e,拡散シート39f,導光板39g,および反射シート39hを背後からリールガラスベース39bに保持している。帯電防止シート39jは、透明で、バックライトフレーム39iの背面に両面テープで接着されており、バックライトフレーム39iに形成された各開口部5d,6d,7dの背面を覆っている。
【0032】
図5は、バックライトフレーム39iの背面側からの斜視図である。
【0033】
同図に示すように、バックライトフレーム39iの背面には、開口部5d,6d,7dの上縁および下縁に沿って一対の照明装置41aが設けられている。各照明装置41aは、基板41a1の上端面に高輝度LED(発光ダイオード)41a2を複数配設して構成されている。基板41a1は、バックライトフレーム39iに高輝度LED41a2を取り付けるため取付片であり、長板状を呈している。また、基板41a1の長さ方向の両端部には、電力供給用の配線が接続されるコネクタ41a3が設けられている。各高輝度LED41a2は、白色発光し、基板41a1の上端面に、基板41a1の長さ方向に沿って所定間隔で配列されている。照明装置41aは、高輝度LED41a2から出射される光により、リール2,3,4の外周面に描かれたシンボル列を照明する。本実施形態では、照明装置41aは、基板41a2の上端面をリール2〜4側に向けてバックライトフレーム39iの背面に取り付けられ、高輝度LED41a1から出射された光がバックライトフレーム39iの後方に向けて照射される。
【0034】
図6は、リール2,3,4の外周面に描かれたシンボル列を示している。各シンボル列は、複数種類のシンボルが21個配列されて構成されており、図の左から順に第1リール2,第2リール3,第3リール4に対応している。各シンボルには“1〜21”のコードナンバが付されており、各リール2,3,4はシンボル列が図の下方向に移動するように回転駆動される。
【0035】
シンボルの種類には、網状に斜線が付された数字の「赤7」、斜め左下がりの斜線が付された数字の「青7」、英字のBARが2段に記された「BAR」、スイカの絵からなる「スイカ」、ベルの絵からなる「ベル」、プラムの絵からなる「プラム」、およびチェリーの絵からなる「チェリー」の7種類がある。
【0036】
また、各リール2〜4は図7に示す回転リールユニットとして構成されており、フレーム41にブラケット42を介して取り付けられている。各リール2〜4はリールドラム43の外周にリール帯44が貼られて構成されている。リール帯44の外周面には上記のシンボル列が描かれている。また、各ブラケット42にはステッピングモータ45が設けられており、各リール2〜4はこれらモータ45が駆動されて回転する。
【0037】
各リール2〜4の構造は図8に示される。なお、同図において図7と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。リール帯44の背後のリールドラム43内部にはランプケース46が設けられており、このランプケース46の3個の各部屋にはそれぞれバックランプ47a,47b,47cが取り付けられている。これらバックランプ47a〜47cは白色LED(発光ダイオード)からなり、ランプケース46の背面に取り付けられている。また、ブラケット42にはホトセンサ49が取り付けられている。このホトセンサ49は、リールドラム43に設けられた遮蔽板50がリールドラム43の回転に伴ってホトセンサ49を通過するのを検出する。
【0038】
各バックランプ47a〜47cは後述するランプ駆動回路によって点灯制御される。各バックランプ47a〜47cの点灯により、リール帯44に描かれたシンボルの内、各バックランプ47の前部に位置する3個のシンボルが背後から個別に照らし出され、各表示窓5〜7にそれぞれ3個ずつのシンボルが映し出される。
【0039】
図9は、本実施形態によるスロットマシン1において予め定められている入賞シンボル組合わせ表であり、スロットマシン1の正面上部の配当表示部36に示されている。一般遊技時に、シンボル「赤7」−「赤7」−「赤7」の組み合わせ、またはシンボル「青7」−「青7」−「青7」の組み合わせ、またはシンボル「BAR」−「BAR」−「BAR」の組み合わせが有効化入賞ラインに揃うと15枚のメダルが配当されてから、R・B(レギュラー・ボーナス)ゲームが実行される。
【0040】
また、一般遊技時に、シンボル「スイカ」、「ベル」が有効化入賞ラインにそれぞれ3個揃うと小当たり入賞となり、それぞれ15枚のメダルが払い出される。同様に一般遊技時に、「ベル」−「ベル」−「赤7」のシンボル組み合わせ、または「ベル」−「ベル」−「青7」のシンボル組み合わせ、または「ベル」−「ベル」−「BAR」のシンボル組み合わせが揃ってもそれぞれ小当たり入賞となり、それぞれ10枚のメダルが払い出される。
【0041】
また、一般遊技時にシンボル「プラム」が有効化入賞ラインに3個揃うとリプレイとなり、メダルの払い出しは無いものの、メダルを投入しなくてもさらに1回のゲームをすることが出来る。また、このシンボル「プラム」の3個の組み合わせは、R・Bゲーム中におけるジャックゲームのジャックゲーム入賞発生の組合せでもある。このジャックゲームは、R・Bゲーム時に、真ん中の入賞ラインL1上に「プラム」−「プラム」−「プラム」の組合わせを揃えるゲームである。
【0042】
また、一般遊技時に1つのシンボル「チェリー」が第1リール3の1本の有効化入賞ラインに停止すると小当たり入賞となって2枚のメダルが払い出される「2枚チェリー」になる。3枚賭け時に1つのシンボル「チェリー」が2本の有効化入賞ライン上に停止すると、4枚のメダルが払い出される「4枚チェリー」になる。
【0043】
図10および図11は、上述したスロットマシン1の遊技処理動作を制御するメイン制御基板61およびサブ制御基板62に構成された回路構成を示している。
【0044】
図10に示すメイン制御基板61における制御部はマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)63を主な構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイコン63は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うメインCPU(中央演算処理装置)64と、プログラム記憶手段であるプログラムROM(リード・オンリ・メモリ)65およびバックアップ機能付き制御RAM(ランダム・アクセス・メモリ)66とを含んで構成されている。CPU64には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路67および分周器68と、一定範囲の乱数を発生する乱数発生器69および発生した乱数の1つを特定する乱数サンプリング回路70とが接続されている。さらに、後述する周辺装置(アクチュエータ)との間で信号を授受するI/Oポート71が接続されている。ROM65は、入賞確率テーブル,シンボルテーブル,入賞シンボル組合せテーブル、およびシーケンスプログラムを格納するように記憶部が区分されている。
【0045】
マイコン63からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各リール2,3,4を回転駆動するステッピングモータ45、各種ランプ(遊技動作表示ランプ13〜15、スタートランプ17、WINランプ19、インサートランプ21)、各種表示部(貯留枚数表示部16、チャンスLED9〜12、ボーナスカウント表示部18、入賞配当枚数表示部20)、およびメダルを収納するホッパー72がある。これらはそれぞれモータ駆動回路73、各ランプ駆動回路74、各表示部駆動回路75、およびホッパー駆動回路76によって駆動される。これら駆動回路73〜76は、マイコン63のI/Oポート71を介してCPU64に接続されている。
【0046】
また、マイコン63が制御信号を生成するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、メダル投入口8から投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ8S、スタートレバー30の操作を検出するスタートスイッチ30S、前述した貯留メダル投入スイッチ26〜28、および貯留メダル精算スイッチ29がある。さらに、ホトセンサ49からの出力パルス信号を受けて各リール2,3,4の回転位置を検出するリール位置検出回路77がある。ホトセンサ49は各リール2〜4の駆動機構に含まれており、同図では図示されていない。
【0047】
リール位置検出回路77は、リール2〜4の回転が開始された後、ステッピングモータ45の各々に供給される駆動パルスの数を計数し、この計数値をRAM66の所定エリアに書き込む。従って、RAM66内には、各リール2〜4について、一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納されている。また、ホトセンサ49は各リール2〜4が一回転する毎に遮蔽板50を検出してリセットパルスを発生する。このリセットパルスはリール位置検出回路77を介してCPU63に与えられ、RAM66で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。このクリア処理により、各シンボルの移動表示と各ステッピングモータ45の回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。
【0048】
さらに、上記の入力信号発生手段としては、停止ボタン31,32,33が押された時に対応するリールを停止させる信号を発生するリール停止信号回路78と、ホッパー72から払い出されるメダル数を計数するメダル検出部72Sと、図示しない払出完了信号発生回路とがある。この払出完了信号発生回路は、メダル検出部72Sから入力した実際に払い出しのあったメダル計数値が、表示部駆動回路75から入力した計数信号で表される配当枚数データに達した時に、メダル払い出しの完了を検知する信号を発生する。これら入力信号発生手段を構成する各回路もI/Oポート71を介してCPU64に接続されている。
【0049】
また、このI/Oポート71にはサブ制御部通信ポート79が接続されており、マイコン63はこのサブ制御部通信ポート79を介してサブ制御基板62へ信号を送出する。図11に示すサブ制御基板62には、この信号を受信するメイン制御部通信ポート80が設けられている。サブ制御部通信ポート79およびメイン制御部通信ポート80間の通信は、サブ制御部通信ポート79からメイン制御部通信ポート80へ向かう一方向についてだけ行われる。本実施形態では、サブ制御部通信ポート79からメイン制御部通信ポート80へ送出される信号は、7ビット長でその制御種別が表されるコマンド種別と、8ビットまたは24ビット長でそのコマンドの内容が表されるパラメータとのセットで構成されている。
【0050】
サブ制御基板62における制御部はマイコン81を主な構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイコン81も、メイン制御基板61におけるマイコン63と同様、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うサブCPU82と、プログラム記憶手段であるプログラムROM83およびバックアップ機能付き制御RAM84とを含んで構成されている。CPU81にも、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路85および分周器86が接続されており、さらに、上記のメイン制御部通信ポート80や後述するアクチュエータとの間で信号を授受するI/Oポート87が接続されている。サブCPU82は、液晶表示パネル39dに遊技機データを表示させるのに必要なデータを、メイン制御基板61から送信されるコマンドに基づいてゲーム毎に算出し、制御RAM84に記憶したデータをゲーム毎に算出したデータに更新している。
【0051】
マイコン81からの制御信号により動作が制御されるアクチュエータとして、上述した照明装置41aを構成する高輝度LED41a2および各リール2〜4に内蔵されたリールバックランプ47a,47b,47cがある。高輝度LED41a2の点灯は、I/Oポート87に接続されたLED駆動回路98からの駆動信号によって制御される。また、バックランプ47a〜47cの点灯は、I/Oポート87に接続されたランプ駆動回路89からの駆動信号によって制御される。マイコン81が制御信号を生成するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段として、前述した十字キー23、Aボタン24およびBボタン25がある。また、I/Oポート87には遊技状態監視用タイマ97が接続されている。このタイマ97は遊技が開始されるタイミングにサブCPU82によってセットされ、遊技が開始されてからの経過時間を計時する。
【0052】
また、I/Oポート87には画像制御IC(高集積化回路)90および音源IC91も接続されている。画像制御IC90には、キャラクタ・データが記憶されたキャラクタROM92およびカラーディスプレイ表示用メモリであるビデオRAM93が接続されており、画像制御IC90は、マイコン81の制御の下、リール表示窓部39の液晶表示パネル39dに画像表示を行う。マイコン81は、その時の遊技状態および当選フラグの種類といった情報をメイン制御部通信ポート80を介してメイン制御基板61から取り込み、取り込んだ遊技状態および当選フラグに基づいて表示する画像演出パターンを選択する。そして、画像制御IC90を制御して選択したパターンを液晶表示パネル39dに表示させる。この液晶表示パネル39dには、十字キー23、Aボタン24およびBボタン25の操作により、遊技者が所望する情報を表示させることも可能である。
【0053】
また、音源IC91にはサウンド・データが記憶されたサウンドROM94が接続されており、音源IC91は、マイコン81の制御の下、パワーアンプ95を介してスピーカ96からサウンドを放音させる。マイコン81は、メイン制御部通信ポート80を介してメイン制御基板61から入力される指示に従い、音源IC91およびパワー・アンプ95を制御し、メダル投入音,スタートレバー操作音,停止ボタン操作音,ボーナスゲーム中の遊技音といった効果音をスピーカ96から出力させる。
【0054】
上記の構成をした本実施形態によるスロットマシン1では、遊技者がスタートレバー30を操作すると、この操作によりスタートスイッチ30Sがオンする。このオン信号はI/Oポート71を介してメインCPU64に検出され、メインCPU64によってモータ駆動回路73が制御されてステッピングモータ45が駆動され、各リール2〜4が回転する。この回転と同時にメインCPU64によって確率抽選処理が行われ、プログラムROM65に格納された抽選確率テーブルが参照されて、内部入賞態様の抽選が行われる。抽選された内部入賞態様の種類およびその時の遊技状態は、サブ制御部通信ポート79を介してサブ制御基板62へ送信される。
【0055】
各リール2〜4が回転すると、各表示窓5〜7にはシンボルの移動列が可変表示される。遊技者は各表示窓5〜7での可変表示を観察しながら、各停止ボタン31〜33の操作タイミングを計り、適宜のタイミングで各停止ボタン31〜33を押圧操作する。各停止ボタン31〜33の操作はリール停止信号回路78によってメインCPU64に検出され、この検出時に、各ステッピングモータ45への駆動パルスの供給がメインCPU64の制御によって停止される。各ステッピングモータ45への駆動パルスの供給が停止されると、各リール2〜4の回転は停止し、各表示窓5〜7には、各停止ボタン31〜33の操作タイミングに応じたシンボルが停止表示される。この際、配当表に示される所定のシンボル組み合わせが各表示窓5〜7に停止表示されていると、入賞が発生する。入賞が発生すると、メインCPU64によってホッパー駆動回路76が制御されてホッパー72が駆動され、所定数のメダルが払出口35から受け皿34へ払い出される。
【0056】
サブ制御部通信ポート79からサブ制御基板62へ送信された内部入賞態様の種類および遊技状態は、サブ制御基板62のメイン制御部通信ポート80を介してサブ制御基板62に受信される。上記のスロットマシン遊技中には、内部入賞態様の種類および遊技状態を検出したサブCPU82の制御により、各リール2〜4に内蔵されたリールバックランプ47a,47b,47cが点滅したりして、スロットマシン遊技の演出が行われる。さらに、本実施形態では、各リール2〜4の前面の、リール表示窓部39に設けられた液晶表示パネル39dにも、サブCPU82の制御により内部入賞態様の種類およびその時の遊技状態に応じた演出が表示される。
【0057】
また、上記のスロットマシン遊技中、サブCPU82によってLED駆動回路98が制御されて高輝度LED41a2が点灯し、高輝度LED41a2から出射される光により各リール2〜4の外周面に描かれた各シンボルが照明されている。透明液晶表示パネル39dは光の透過率が100%ではなく、液晶表示パネル39dを通して各表示窓5〜7から見える各シンボルは暗くなるが、高輝度LED41a2の照明により光量不足が補われる。従って、本実施形態では、遊技者は、表示窓5〜7から各リールの2〜4のシンボルを視認し易くなっている。
【0058】
このような本実施形態によるスロットマシン1によれば、照明装置41aを構成する高輝度LED41a2は直流電流を印加するだけで点灯するため、従来の冷陰極管のようにインバータ回路を必要としない。このため、液晶表示パネル39dに表示される画像がインバータ回路から発せられるノイズにより乱れるのを防止できる。また、高輝度LED41a2の点灯には従来の冷陰極管のようにトランスを必要とせず、高輝度LED41a2に印加される電圧が、トランスでのコイルロスによりスロットマシン1の各固体間でばらつくこともない。このため、リール2〜4に描かれたシンボルの照明の明るさがスロットマシン1の各固体間でばらつくのを防止できる。また、高輝度LED41a2による照明の明度調整は可変抵抗等で単に高輝度LED41a2への通電電流量を調節するだけで容易に行うことができる。さらに、照明装置41aが発光ダイオードから構成されているため、インバータ回路を省略でき、スロットマシン1の製造コストを低減できる。
【0059】
なお、上記実施形態では、長板形状を呈した基板41a1の一面に高輝度LED41a2を配設して構成された照明装置41aを照明手段として用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図12に示すような構成の照明装置41b,41cを照明手段として用いてもよい。なお、同図において図5と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0060】
照明装置41b,41cは、断面略L字状を呈した基板41b1,41c1を構成し、リール2〜4に臨む1辺部の一面41b2,41c2に、基板41b1,41c1の長さ方向に沿って高輝度LED41a2を複数配設して構成されている。面41b2,41c2を有する1辺部は、高輝度LED41a2をバックライトフレーム39iの背面に立設する取付片を構成している。また、基板41b1,41c1の面41b2,41c2に臨む面41b3,41c3は、高輝度LED41a2からの出射光を反射する反射面となっている。
【0061】
照明装置41bは、面41b2を有する基板41b1の1辺部がバックライトフレーム39iの背面から突出し、高輝度LED41a2が下方を向くようにして、窓5d,6d,7dの上縁に沿って取り付けられており、高輝度LED41a2により上方からリール2,3,4を照明する。
【0062】
照明装置41cは、面41c2を有する基板41c1の1辺部がバックライトフレーム39iの背面から突出し、基板41c1に配設された高輝度LED41a2が上方を向くようにして、窓5d,6d,7dの下縁に沿って取り付けられており、高輝度LED41a2により下方からリール2,3,4を照明する。
【0063】
このような構成によれば、照明装置41b,41cを構成する高輝度LED41a2から出射した光は、バックライトフレーム39iの後方だけでなく、窓5d,6d,7dを通して前方に向けても照射されるため、リール2〜4のシンボルだけでなく液晶表示パネル39dも背面側から高輝度LED41a2で照明できる。この結果、液晶表示パネル39dの画質をより向上させられる。また、高輝度LED41a2から液晶表示パネル39dの背面方向に出射された光は、面41b3,41c3で反射してリール2〜4に導かれるため、リール2〜4のシンボルを効率よく照明できる。この結果、遊技者がリール2〜4をより視認しやすくなる。
【0064】
しかも、この構成によれば、基板41b1における取付片を構成する1辺部のバックライトフレーム39iの背面からの突出量を、図13(a)に示すように小さくして、面41b3,41c3で反射する光量を大きくしたり、同図(b)に示すように大きくして、面41b3,41c3で反射する光量を小さくしたりして、調節することが出来る。なお、同図において図3と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。このため、基板41b1に配設する高輝度LED41a2の数量や、各高輝度LED41a2の発光量に応じて、この突出量を調節することにより、リール2〜4のシンボルや液晶表示パネル39dの照明の明るさを容易に調整できる。
【0065】
また、上記実施の形態では、照明装置41aをバックライトフレーム39iの背面に直接配設した場合について説明したが、図14に示すように、照明用フード41dに照明装置41aを取り付ける構成としてもよい。なお、同図において図5と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0066】
照明用フード41dは、開口部5d,6d,7dを囲んでバックライトフレーム39iの裏面に立設されており、略箱状を呈している。その開口部はリール2〜4に向けられており、幅方向の両縁部は、リール2,3,4の半径よりもやや大きな半径の円弧状に切り欠かれた形状に形成されている。照明用フード41dの上側および下側の内壁面には、照明用フード41dの幅方向に沿って照明装置41aが配設されている。上側の内壁面に配設された照明装置41aは、上方からリール2,3,4を照明し、また、下側の内壁面に配設された照明装置41dは、下方からリール2,3,4を照明する。
【0067】
このような構成によれば、照明装置41aを構成する高輝度LED41a2から出射された光が、フード41d1の内壁面で反射してバックライトフレーム39iの光透過領域を構成する開口部5d,6d,7dおよびリール2,3,4の開口部5d,6d,7dに対応する領域に集約される。このため、リール2〜4のシンボルおよび液晶表示パネル39dを効率よく照明できる。この結果、遊技者がリール2〜4を視認しやすくなると共に、液晶表示パネル39dの画質を向上させられる。
【0068】
この場合、照明用フード41dそのものを光を反射させる材質で形成してもよく、また、照明用フード41dの内壁面に反射塗料を塗布したり、反射膜や鏡面印刷等を形成したりすることにより、内壁面で光が反射しやすくなるように構成してもよい。
【0069】
また、上記実形態では、高輝度LED41a2を基板41a1や基板41b1,41c1に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、開口部5d,6d,7dの上縁および下縁に沿って高輝度LED41a2をバックライトフレーム39iの背面に直接配設してもよい。また、バックライトフレーム39iの背面における開口部5d,6d,7dの上縁および下縁に沿って、長板状の取付片をバックライトフレーム39iと一体に樹脂成型してもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、バックライトフレーム39iの背面における開口部5d,6d,7dの上縁および下縁に沿うように高輝度LED41a2を横方向に配設した場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、バックライトフレーム39iの背面における各開口部5d,6d,7dの間に高輝度LED41a2を縦方向に配設してもよく、また、開口部5d,6d,7dの周囲を囲むようにして高輝度LED41a2を配設してもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、可変表示手段は、電気的表示装置の背面側に配設された発光ダイオードにより照明され、電気的表示装置の光透過領域からリール帯に描かれた図柄が視認される。発光ダイオードは直流電流を印加するだけで点灯するため、インバータ回路を必要とせず、ノイズによる電気的表示装置の画像の乱れを防止できる。この結果、電気的表示装置の画質を向上させられる。また、発光ダイオードの点灯にはトランスを必要とせず、照明手段に印加される電圧がコイルロスにより遊技機の各固体間でばらつくこともない。このため、リール帯の図柄の照明の明るさが各固体間でばらつくのを防止できる。また、照明の明度調整は可変抵抗等で単に発光ダイオードへの通電電流量を調節するだけで容易に行うことができる。さらに、発光ダイオードを用いる場合にはインバータ回路を省略できるため、遊技機の製造コストを低減できる。
【0072】
また、前記取付片が長板状に形成されて電気的表示装置の背面側に立設され、取付片の可変表示手段に臨む面に、発光ダイオードを複数配設して構成されている場合には、発光ダイオードから出射された光が、可変表示手段だけでなく電気的表示装置にも照射される。このため、可変表示手段だけでなく電気的表示装置も背面側から発光ダイオードで照明できる。この結果、電気的表示装置の画質をより向上させられる。
【0073】
また、電気的表示装置の背面側に発光ダイオードからの出射光を反射する反射面を形成する構成によれば、発光ダイオードから電気的表示装置の背面方向に出射された光は、反射面で反射して可変表示手段に導かれる。このため、可変表示手段を効率よく照明できる。この結果、遊技者が可変表示手段をより視認しやすくなる。また、発光ダイオードを配設する電気的表示装置背面からの距離を調節することにより、反射面で反射する光量を調節することが出来る。従って、同距離を調節することによって可変表示手段への照射光量を調節することが出来る。
【0074】
さらに、前記光透過領域を囲んで電気的表示装置の裏面に立設され、開口部が可変表示手段に向けられたフードを備え、照明手段はこのフードの内壁面に発光ダイオードを複数配設して構成されている場合には、発光ダイオードから出射された光が、フードの内壁面により電気的表示装置の光透過領域および可変表示手段の光透過領域に対応する領域に集約される。このため、可変表示手段および電気的表示装置を効率よく照明できる。この結果、電気的表示装置の画質を向上させられ、また、遊技者が可変表示手段を視認しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるスロットマシンの外観を示す正面図である。
【図2】本実施形態によるスロットマシンの表示窓に記された入賞ラインが順次有効化される状態を示す図である。
【図3】本実施形態によるスロットマシンのリール表示窓部の縦断面図である。
【図4】図3に示すリール表示窓部の分解斜視図である。
【図5】図3に示すリール表示窓部を構成するバックライトフレームの構成の概略を示す斜視図である。
【図6】本実施形態によるスロットマシンのリールの外周面に描かれたシンボルを示す図である。
【図7】本実施形態によるスロットマシンの回転リールユニットを示す斜視図である。
【図8】図7に示す回転リールユニットを構成する回転リールの構造を示す斜視図である。
【図9】本実施形態によるスロットマシンの配当表示部に描かれたシンボル組合せを示す図である。
【図10】本実施形態によるスロットマシンのメイン制御基板に構成された回路構成を示すブロック図である。
【図11】本実施形態によるスロットマシンのサブ制御基板に構成された回路構成を示すブロック図である。
【図12】図3に示すリール表示窓部を構成するバックライトフレームの構成の他の例を示す斜視図である。
【図13】図12に示すバックライトフレームへの照明装置の取付態様を説明する図である。
【図14】図3に示すリール表示窓部を構成するバックライトフレームの構成の更に他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…スロットマシン
2,3,4…リール
5,6,7…表示窓
5a〜5d,6a〜6d,7a〜7d…開口部
38…機器前面パネル
39…リール表示窓部
39a…透明アクリル板
39b…リールガラスベース
39c…ベゼル金属枠
39d…液晶パネル
39e…液晶ホルダ
39f…拡散シート
39g…導光板
39h…反射シート
39i…バックライトフレーム
39j…帯電防止シート
40…冷陰極管
41a〜41c…照明装置
41d…照明用フード
41a1〜41c1…基板
41a2…高輝度LED
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄を可変表示する可変表示手段を備えて構成される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては例えば、下記の特許文献1に開示されたスロットマシンがある。スロットマシンは、前面パネルの背後にリールが3個内蔵されて構成されている。各リールは、リールドラムの外周にリール帯が貼られて構成されており、リール帯の外周面には種々の図柄が描かれている。これら図柄は、前面パネルに形成された3個の窓を通して遊技者によって視認される。従来のスロットマシンでは、リール帯の図柄を遊技者が窓から視認し易くするために、前面パネルの背後に設けられた一般的な光源、例えば冷陰極管で、リール帯の図柄が照明されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−301185号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスロットマシンでは、リール帯の図柄を照明する照明手段として冷陰極管を用いているため、冷陰極管の点灯に用いられるトランスコイルのコイルロスにより、冷陰極管に印加される電圧が遊技機の各固体間でばらつき、リール帯の図柄を照明する明るさが各固体間でばらついた。また、照明のちらつきを防止するインバータ回路からノイズが発生し、液晶表示パネルといった電気的表示装置に表示される画像が乱れることがあった。また、インバータ回路のコストが高いため、遊技機の製造コストも高くなっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、図柄を可変表示する可変表示手段と、この可変表示手段の前面に配置されて可変表示手段が表示する図柄を外部から視認可能な光透過領域を有する電気的表示装置と、この電気的表示装置の背面側に発光ダイオードを配設して構成された照明手段とを含んで構成されていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、可変表示手段は、電気的表示装置の背面側に配設された発光ダイオードにより照明され、電気的表示装置の光透過領域から可変表示手段により可変表示される図柄が視認される。発光ダイオードは直流電流を印加するだけで点灯するため、インバータ回路およびトランスを必要としない。
【0007】
また、本発明は、照明手段が前記光透過領域の周縁部に沿って電気的表示装置の背面側に設けられた取付片に発光ダイオードを複数配設して構成されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、可変表示手段は、電気的表示装置の光透過領域の周縁部に沿って設けられた取付片に配設された発光ダイオードにより照明され、電気的表示装置の光透過領域からリール帯に描かれた図柄が視認される。
【0009】
また、本発明は、前記取付片が長板状に形成されて電気的表示装置の背面側に立設され、取付片の可変表示手段に臨む面に、発光ダイオードを複数配設して構成されていることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、発光ダイオードから出射された光が、可変表示手段だけでなく電気的表示装置にも照射されるため、可変表示手段だけでなく電気的表示装置も背面側から発光ダイオードで照明できる。
【0011】
また、本発明は、電気的表示装置の背面側に発光ダイオードからの出射光を反射する反射面が形成されていることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、発光ダイオードから電気的表示装置の背面方向に出射された光は、反射面で反射して可変表示手段に導かれる。また、発光ダイオードを配設する電気的表示装置背面からの距離を調節することにより、反射面で反射する光量を調節することが出来る。
【0013】
また、本発明は、前記光透過領域を囲んで電気的表示装置の裏面に立設され、開口部が可変表示手段に向けられたフードを備え、照明手段はこのフードの内壁面に発光ダイオードを複数配設して構成されていることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、発光ダイオードから出射された光が、フードの内壁面により電気的表示装置の光透過領域および可変表示手段の光透過領域に対応する領域に集約される。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による遊技機をスロットマシンに適用した一実施の形態について説明する。
【0016】
図1は本実施形態によるスロットマシン1の外観を示す正面図である。
【0017】
スロットマシン1の本体中央部のキャビネット内部には3個のリール2,3,4が回転自在に設けられている。これらリール2,3,4は遊技に使用される種々の図柄を複数列に可変表示させる可変表示手段を構成している。各リール2,3,4の外周面には複数種類の図柄(以下、シンボルという)から成るシンボル列が描かれている。これら各リール2〜4の前部にはリール表示窓部39が設けられており、このリール表示窓部39に形成された表示窓5,6,7を通して、各リール2,3,4の外周面に描かれたシンボルがそれぞれ3個ずつ観察される。リール表示窓部39には、横3本と斜め2本の計5本の入賞ラインが設けられている。また、表示窓5〜7の下方右側には、遊技者が遊技媒体であるメダルを入れるための投入口8が設けられている。
【0018】
ゲーム開始に先立って、遊技者がメダル投入口8から1枚のメダルを投入したときは、図2(a)に示すように、中央の横1本の入賞ラインL1が有効化される。また、2枚投入したときは、同図(b)に示すように、これに上下の横2本の入賞ラインL2A,L2Bが加わって横3本の入賞ラインL1,L2A,L2Bが有効化される。また、3枚投入したときは、同図(c)に示すように、5本の入賞ラインL1,L2A,L2B,L3A,L3Bの全てが有効化される。なお、同図における丸印は各リール2〜4上に描かれたシンボルを表している。
【0019】
また、表示窓5〜7の左方の機器前面パネル38には、上部から、4個のチャンスLED(発光ダイオード)9〜12、3個の遊技動作表示ランプ13〜15、および貯留枚数表示部16,スタートランプ17が設けられている。チャンスLED9〜12および遊技動作表示ランプ13〜15は遊技状態に応じて点灯制御され、その時の遊技状態が遊技者に知らされる。貯留枚数表示部16は、3桁の7セグメントLEDからなり、機械内部に現在クレジットされているメダル数を表示する。スタートランプ17は各リール2〜4が作動可能な時に点滅する。
【0020】
また、表示窓5〜7の右方の機器前面パネル38には、上部から、ボーナスカウント表示部18、WINランプ19、配当枚数表示部20、およびインサートランプ21が設けられている。ボーナスカウント表示部18は、3桁の7セグメントLEDからなり、ボーナスゲーム入賞時に、RBゲームおよびジャックゲームの残り入賞可能回数をデジタル表示する。WINランプ19は有効化入賞ラインに入賞組み合わせのシンボルが揃った時に点灯する。配当枚数表示部20は、3桁の7セグメントLEDからなり、入賞によるメダル払い出し枚数を表示する。インサートランプ21は投入口8にメダルの投入が受付可能な時に点灯する。
【0021】
また、リール表示窓部39は後述する液晶表示パネル39dが電気的表示パネルとして積層されて構成されており、この液晶表示パネル39dには種々の遊技情報や遊技演出画像が表示される。左方の機器前面パネル38の下方には十字キー23、Aボタン24、Bボタン25、1貯留メダル投入スイッチ26、2貯留メダル投入スイッチ27、および3貯留メダル投入スイッチ28が設けられている。十字キー23は上下左右の4方向にスイッチ操作され、Aボタン24およびBボタン25と共に操作されて液晶表示パネル39dに表示する情報を選択する際に使用される。また、貯留メダル投入スイッチ26〜28は、貯留枚数表示部16にメダル数が表示されてクレジットされている際に、メダル投入口8へのメダル投入に代えて1回のゲームに1〜3枚のメダルを賭ける際に使用される。
【0022】
また、リール表示窓部39の下方には、左側から、貯留メダル精算スイッチ29、スタートレバー30、および停止ボタン31,32,33が設けられている。貯留メダル精算スイッチ29は機械内部にクレジットされているメダルを精算する際に使用される。また、スタートレバー30の操作により各リール2〜4の回転が一斉に開始する。停止ボタン31〜33は、各リール2〜4に対応して配置されており、これら各リール2〜4の回転が一定速度に達したとき操作が有効化され、遊技者の操作に応じて各リール2〜4の回転を停止する。
【0023】
また、スロットマシン1の正面下部にはメダル受皿34が設けられている。このメダル受皿34はメダル払出口35から払い出されるメダルを貯めるものである。また、スロットマシン1の正面上部には、入賞に対してどれだけのメダルが払い出されるかを示す配当表示部36が設けられている。
【0024】
図3はリール表示窓部39の縦断面図であり、図4はリール表示窓部39の分解斜視図である。図3に示すように、リール表示窓部39は、各リール2,3,4の前部に設けられている。リール表示窓部39は、図4に示すように、機器前面側から、透明アクリル板39a,リールガラスベース39b,ベゼル金属枠39c,液晶表示パネル39d,液晶ホルダ39e,拡散シート39f,導光板39g,反射シート39h,バックライトフレーム39i,および帯電防止シート39jが配置されて構成されている。
【0025】
リール表示窓部39の機器前面パネル38への取り付けは、図3に示すように、リールガラスベース39bの上下方向に突出して設けられた各ブラケット39baが、各ネジ39kによって機器前面パネル38の背面にネジ止めされて行われている。なお、図4において、リールガラスベース39bに設けられた各ブラケット39baの図示は省略している。
【0026】
リールガラスベース39b,ベゼル金属枠39c,液晶表示パネル39d,液晶ホルダ39e,拡散シート39f,導光板39g,反射シート39h,バックライトフレーム39iおよび帯電防止シート39jは電気的表示装置を構成している。
【0027】
液晶表示パネル39dは、各リール2〜4の前面に配置されて各リール2〜4が透視されるITOなどからなる透明な電気的表示パネルであり、その表示部の周囲の背面側は液晶ホルダ39eによって保持されている。導光板39gは、光透過性の樹脂パネルからなり、上下端に設けられた冷陰極管40から出射された光を液晶表示パネル39dの背面側に導くレンズカットが形成されている。拡散シート39fは、光透過性の樹脂シートからなり、導光板39gで導かれた光を拡散して、液晶表示パネル39dに照射される光を均一化する。反射シート39hは、冷陰極管40から導光板39gに出射された光を液晶表示パネル39d側へ反射するシートである。
【0028】
拡散シート39f,導光板39g,反射シート39h,およびバックライトフレーム39iには、開口部5a,5b,5c,5d、開口部6a,6b,6c,6d、および開口部7a,7b,7c,7dが形成されている。これら開口部5a〜5d,開口部6a〜6d,および開口部7a〜7dは、電気的表示装置の所定領域に位置するように重ね合わされて表示窓5〜7を構成する光透過領域となっており、この光透過領域からリール2,3,4上に描かれたシンボルが視認される。
【0029】
液晶表示パネル39dは、図3に示すように、液晶ホルダ39eに保持されて拡散シート39f,導光板39g,および反射シート39hと一体化され、その周囲がベゼル金属枠39cに挿入されている。この挿入により、液晶表示パネル39dの表示部の周囲の前面側はベゼル金属枠39cによって保持されている。
【0030】
ベゼル金属枠39cに嵌められて一体化された液晶表示パネル39d,液晶ホルダ39e,拡散シート39f,導光板39g,および反射シート39hは、その周囲がさらにリールガラスベース39bに挿入されて、液晶表示パネル39dの表示部前面を開口した状態でリールガラスベース39bによって支持されている。透明アクリル板39aは、リールガラスベース39bがネジ39kによって機器前面パネル38に取り付けられることにより、リールガラスベース39bの前面に圧着されて、液晶表示パネル39dの表示部前面の上記開口を塞いでいる。
【0031】
バックライトフレーム39iは、白色の樹脂板からなり、リールガラスベース39bに支持された、ベゼル金属枠39c,液晶表示パネル39d,液晶ホルダ39e,拡散シート39f,導光板39g,および反射シート39hを背後からリールガラスベース39bに保持している。帯電防止シート39jは、透明で、バックライトフレーム39iの背面に両面テープで接着されており、バックライトフレーム39iに形成された各開口部5d,6d,7dの背面を覆っている。
【0032】
図5は、バックライトフレーム39iの背面側からの斜視図である。
【0033】
同図に示すように、バックライトフレーム39iの背面には、開口部5d,6d,7dの上縁および下縁に沿って一対の照明装置41aが設けられている。各照明装置41aは、基板41a1の上端面に高輝度LED(発光ダイオード)41a2を複数配設して構成されている。基板41a1は、バックライトフレーム39iに高輝度LED41a2を取り付けるため取付片であり、長板状を呈している。また、基板41a1の長さ方向の両端部には、電力供給用の配線が接続されるコネクタ41a3が設けられている。各高輝度LED41a2は、白色発光し、基板41a1の上端面に、基板41a1の長さ方向に沿って所定間隔で配列されている。照明装置41aは、高輝度LED41a2から出射される光により、リール2,3,4の外周面に描かれたシンボル列を照明する。本実施形態では、照明装置41aは、基板41a2の上端面をリール2〜4側に向けてバックライトフレーム39iの背面に取り付けられ、高輝度LED41a1から出射された光がバックライトフレーム39iの後方に向けて照射される。
【0034】
図6は、リール2,3,4の外周面に描かれたシンボル列を示している。各シンボル列は、複数種類のシンボルが21個配列されて構成されており、図の左から順に第1リール2,第2リール3,第3リール4に対応している。各シンボルには“1〜21”のコードナンバが付されており、各リール2,3,4はシンボル列が図の下方向に移動するように回転駆動される。
【0035】
シンボルの種類には、網状に斜線が付された数字の「赤7」、斜め左下がりの斜線が付された数字の「青7」、英字のBARが2段に記された「BAR」、スイカの絵からなる「スイカ」、ベルの絵からなる「ベル」、プラムの絵からなる「プラム」、およびチェリーの絵からなる「チェリー」の7種類がある。
【0036】
また、各リール2〜4は図7に示す回転リールユニットとして構成されており、フレーム41にブラケット42を介して取り付けられている。各リール2〜4はリールドラム43の外周にリール帯44が貼られて構成されている。リール帯44の外周面には上記のシンボル列が描かれている。また、各ブラケット42にはステッピングモータ45が設けられており、各リール2〜4はこれらモータ45が駆動されて回転する。
【0037】
各リール2〜4の構造は図8に示される。なお、同図において図7と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。リール帯44の背後のリールドラム43内部にはランプケース46が設けられており、このランプケース46の3個の各部屋にはそれぞれバックランプ47a,47b,47cが取り付けられている。これらバックランプ47a〜47cは白色LED(発光ダイオード)からなり、ランプケース46の背面に取り付けられている。また、ブラケット42にはホトセンサ49が取り付けられている。このホトセンサ49は、リールドラム43に設けられた遮蔽板50がリールドラム43の回転に伴ってホトセンサ49を通過するのを検出する。
【0038】
各バックランプ47a〜47cは後述するランプ駆動回路によって点灯制御される。各バックランプ47a〜47cの点灯により、リール帯44に描かれたシンボルの内、各バックランプ47の前部に位置する3個のシンボルが背後から個別に照らし出され、各表示窓5〜7にそれぞれ3個ずつのシンボルが映し出される。
【0039】
図9は、本実施形態によるスロットマシン1において予め定められている入賞シンボル組合わせ表であり、スロットマシン1の正面上部の配当表示部36に示されている。一般遊技時に、シンボル「赤7」−「赤7」−「赤7」の組み合わせ、またはシンボル「青7」−「青7」−「青7」の組み合わせ、またはシンボル「BAR」−「BAR」−「BAR」の組み合わせが有効化入賞ラインに揃うと15枚のメダルが配当されてから、R・B(レギュラー・ボーナス)ゲームが実行される。
【0040】
また、一般遊技時に、シンボル「スイカ」、「ベル」が有効化入賞ラインにそれぞれ3個揃うと小当たり入賞となり、それぞれ15枚のメダルが払い出される。同様に一般遊技時に、「ベル」−「ベル」−「赤7」のシンボル組み合わせ、または「ベル」−「ベル」−「青7」のシンボル組み合わせ、または「ベル」−「ベル」−「BAR」のシンボル組み合わせが揃ってもそれぞれ小当たり入賞となり、それぞれ10枚のメダルが払い出される。
【0041】
また、一般遊技時にシンボル「プラム」が有効化入賞ラインに3個揃うとリプレイとなり、メダルの払い出しは無いものの、メダルを投入しなくてもさらに1回のゲームをすることが出来る。また、このシンボル「プラム」の3個の組み合わせは、R・Bゲーム中におけるジャックゲームのジャックゲーム入賞発生の組合せでもある。このジャックゲームは、R・Bゲーム時に、真ん中の入賞ラインL1上に「プラム」−「プラム」−「プラム」の組合わせを揃えるゲームである。
【0042】
また、一般遊技時に1つのシンボル「チェリー」が第1リール3の1本の有効化入賞ラインに停止すると小当たり入賞となって2枚のメダルが払い出される「2枚チェリー」になる。3枚賭け時に1つのシンボル「チェリー」が2本の有効化入賞ライン上に停止すると、4枚のメダルが払い出される「4枚チェリー」になる。
【0043】
図10および図11は、上述したスロットマシン1の遊技処理動作を制御するメイン制御基板61およびサブ制御基板62に構成された回路構成を示している。
【0044】
図10に示すメイン制御基板61における制御部はマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)63を主な構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイコン63は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うメインCPU(中央演算処理装置)64と、プログラム記憶手段であるプログラムROM(リード・オンリ・メモリ)65およびバックアップ機能付き制御RAM(ランダム・アクセス・メモリ)66とを含んで構成されている。CPU64には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路67および分周器68と、一定範囲の乱数を発生する乱数発生器69および発生した乱数の1つを特定する乱数サンプリング回路70とが接続されている。さらに、後述する周辺装置(アクチュエータ)との間で信号を授受するI/Oポート71が接続されている。ROM65は、入賞確率テーブル,シンボルテーブル,入賞シンボル組合せテーブル、およびシーケンスプログラムを格納するように記憶部が区分されている。
【0045】
マイコン63からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各リール2,3,4を回転駆動するステッピングモータ45、各種ランプ(遊技動作表示ランプ13〜15、スタートランプ17、WINランプ19、インサートランプ21)、各種表示部(貯留枚数表示部16、チャンスLED9〜12、ボーナスカウント表示部18、入賞配当枚数表示部20)、およびメダルを収納するホッパー72がある。これらはそれぞれモータ駆動回路73、各ランプ駆動回路74、各表示部駆動回路75、およびホッパー駆動回路76によって駆動される。これら駆動回路73〜76は、マイコン63のI/Oポート71を介してCPU64に接続されている。
【0046】
また、マイコン63が制御信号を生成するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、メダル投入口8から投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ8S、スタートレバー30の操作を検出するスタートスイッチ30S、前述した貯留メダル投入スイッチ26〜28、および貯留メダル精算スイッチ29がある。さらに、ホトセンサ49からの出力パルス信号を受けて各リール2,3,4の回転位置を検出するリール位置検出回路77がある。ホトセンサ49は各リール2〜4の駆動機構に含まれており、同図では図示されていない。
【0047】
リール位置検出回路77は、リール2〜4の回転が開始された後、ステッピングモータ45の各々に供給される駆動パルスの数を計数し、この計数値をRAM66の所定エリアに書き込む。従って、RAM66内には、各リール2〜4について、一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納されている。また、ホトセンサ49は各リール2〜4が一回転する毎に遮蔽板50を検出してリセットパルスを発生する。このリセットパルスはリール位置検出回路77を介してCPU63に与えられ、RAM66で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。このクリア処理により、各シンボルの移動表示と各ステッピングモータ45の回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。
【0048】
さらに、上記の入力信号発生手段としては、停止ボタン31,32,33が押された時に対応するリールを停止させる信号を発生するリール停止信号回路78と、ホッパー72から払い出されるメダル数を計数するメダル検出部72Sと、図示しない払出完了信号発生回路とがある。この払出完了信号発生回路は、メダル検出部72Sから入力した実際に払い出しのあったメダル計数値が、表示部駆動回路75から入力した計数信号で表される配当枚数データに達した時に、メダル払い出しの完了を検知する信号を発生する。これら入力信号発生手段を構成する各回路もI/Oポート71を介してCPU64に接続されている。
【0049】
また、このI/Oポート71にはサブ制御部通信ポート79が接続されており、マイコン63はこのサブ制御部通信ポート79を介してサブ制御基板62へ信号を送出する。図11に示すサブ制御基板62には、この信号を受信するメイン制御部通信ポート80が設けられている。サブ制御部通信ポート79およびメイン制御部通信ポート80間の通信は、サブ制御部通信ポート79からメイン制御部通信ポート80へ向かう一方向についてだけ行われる。本実施形態では、サブ制御部通信ポート79からメイン制御部通信ポート80へ送出される信号は、7ビット長でその制御種別が表されるコマンド種別と、8ビットまたは24ビット長でそのコマンドの内容が表されるパラメータとのセットで構成されている。
【0050】
サブ制御基板62における制御部はマイコン81を主な構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイコン81も、メイン制御基板61におけるマイコン63と同様、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うサブCPU82と、プログラム記憶手段であるプログラムROM83およびバックアップ機能付き制御RAM84とを含んで構成されている。CPU81にも、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路85および分周器86が接続されており、さらに、上記のメイン制御部通信ポート80や後述するアクチュエータとの間で信号を授受するI/Oポート87が接続されている。サブCPU82は、液晶表示パネル39dに遊技機データを表示させるのに必要なデータを、メイン制御基板61から送信されるコマンドに基づいてゲーム毎に算出し、制御RAM84に記憶したデータをゲーム毎に算出したデータに更新している。
【0051】
マイコン81からの制御信号により動作が制御されるアクチュエータとして、上述した照明装置41aを構成する高輝度LED41a2および各リール2〜4に内蔵されたリールバックランプ47a,47b,47cがある。高輝度LED41a2の点灯は、I/Oポート87に接続されたLED駆動回路98からの駆動信号によって制御される。また、バックランプ47a〜47cの点灯は、I/Oポート87に接続されたランプ駆動回路89からの駆動信号によって制御される。マイコン81が制御信号を生成するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段として、前述した十字キー23、Aボタン24およびBボタン25がある。また、I/Oポート87には遊技状態監視用タイマ97が接続されている。このタイマ97は遊技が開始されるタイミングにサブCPU82によってセットされ、遊技が開始されてからの経過時間を計時する。
【0052】
また、I/Oポート87には画像制御IC(高集積化回路)90および音源IC91も接続されている。画像制御IC90には、キャラクタ・データが記憶されたキャラクタROM92およびカラーディスプレイ表示用メモリであるビデオRAM93が接続されており、画像制御IC90は、マイコン81の制御の下、リール表示窓部39の液晶表示パネル39dに画像表示を行う。マイコン81は、その時の遊技状態および当選フラグの種類といった情報をメイン制御部通信ポート80を介してメイン制御基板61から取り込み、取り込んだ遊技状態および当選フラグに基づいて表示する画像演出パターンを選択する。そして、画像制御IC90を制御して選択したパターンを液晶表示パネル39dに表示させる。この液晶表示パネル39dには、十字キー23、Aボタン24およびBボタン25の操作により、遊技者が所望する情報を表示させることも可能である。
【0053】
また、音源IC91にはサウンド・データが記憶されたサウンドROM94が接続されており、音源IC91は、マイコン81の制御の下、パワーアンプ95を介してスピーカ96からサウンドを放音させる。マイコン81は、メイン制御部通信ポート80を介してメイン制御基板61から入力される指示に従い、音源IC91およびパワー・アンプ95を制御し、メダル投入音,スタートレバー操作音,停止ボタン操作音,ボーナスゲーム中の遊技音といった効果音をスピーカ96から出力させる。
【0054】
上記の構成をした本実施形態によるスロットマシン1では、遊技者がスタートレバー30を操作すると、この操作によりスタートスイッチ30Sがオンする。このオン信号はI/Oポート71を介してメインCPU64に検出され、メインCPU64によってモータ駆動回路73が制御されてステッピングモータ45が駆動され、各リール2〜4が回転する。この回転と同時にメインCPU64によって確率抽選処理が行われ、プログラムROM65に格納された抽選確率テーブルが参照されて、内部入賞態様の抽選が行われる。抽選された内部入賞態様の種類およびその時の遊技状態は、サブ制御部通信ポート79を介してサブ制御基板62へ送信される。
【0055】
各リール2〜4が回転すると、各表示窓5〜7にはシンボルの移動列が可変表示される。遊技者は各表示窓5〜7での可変表示を観察しながら、各停止ボタン31〜33の操作タイミングを計り、適宜のタイミングで各停止ボタン31〜33を押圧操作する。各停止ボタン31〜33の操作はリール停止信号回路78によってメインCPU64に検出され、この検出時に、各ステッピングモータ45への駆動パルスの供給がメインCPU64の制御によって停止される。各ステッピングモータ45への駆動パルスの供給が停止されると、各リール2〜4の回転は停止し、各表示窓5〜7には、各停止ボタン31〜33の操作タイミングに応じたシンボルが停止表示される。この際、配当表に示される所定のシンボル組み合わせが各表示窓5〜7に停止表示されていると、入賞が発生する。入賞が発生すると、メインCPU64によってホッパー駆動回路76が制御されてホッパー72が駆動され、所定数のメダルが払出口35から受け皿34へ払い出される。
【0056】
サブ制御部通信ポート79からサブ制御基板62へ送信された内部入賞態様の種類および遊技状態は、サブ制御基板62のメイン制御部通信ポート80を介してサブ制御基板62に受信される。上記のスロットマシン遊技中には、内部入賞態様の種類および遊技状態を検出したサブCPU82の制御により、各リール2〜4に内蔵されたリールバックランプ47a,47b,47cが点滅したりして、スロットマシン遊技の演出が行われる。さらに、本実施形態では、各リール2〜4の前面の、リール表示窓部39に設けられた液晶表示パネル39dにも、サブCPU82の制御により内部入賞態様の種類およびその時の遊技状態に応じた演出が表示される。
【0057】
また、上記のスロットマシン遊技中、サブCPU82によってLED駆動回路98が制御されて高輝度LED41a2が点灯し、高輝度LED41a2から出射される光により各リール2〜4の外周面に描かれた各シンボルが照明されている。透明液晶表示パネル39dは光の透過率が100%ではなく、液晶表示パネル39dを通して各表示窓5〜7から見える各シンボルは暗くなるが、高輝度LED41a2の照明により光量不足が補われる。従って、本実施形態では、遊技者は、表示窓5〜7から各リールの2〜4のシンボルを視認し易くなっている。
【0058】
このような本実施形態によるスロットマシン1によれば、照明装置41aを構成する高輝度LED41a2は直流電流を印加するだけで点灯するため、従来の冷陰極管のようにインバータ回路を必要としない。このため、液晶表示パネル39dに表示される画像がインバータ回路から発せられるノイズにより乱れるのを防止できる。また、高輝度LED41a2の点灯には従来の冷陰極管のようにトランスを必要とせず、高輝度LED41a2に印加される電圧が、トランスでのコイルロスによりスロットマシン1の各固体間でばらつくこともない。このため、リール2〜4に描かれたシンボルの照明の明るさがスロットマシン1の各固体間でばらつくのを防止できる。また、高輝度LED41a2による照明の明度調整は可変抵抗等で単に高輝度LED41a2への通電電流量を調節するだけで容易に行うことができる。さらに、照明装置41aが発光ダイオードから構成されているため、インバータ回路を省略でき、スロットマシン1の製造コストを低減できる。
【0059】
なお、上記実施形態では、長板形状を呈した基板41a1の一面に高輝度LED41a2を配設して構成された照明装置41aを照明手段として用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図12に示すような構成の照明装置41b,41cを照明手段として用いてもよい。なお、同図において図5と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0060】
照明装置41b,41cは、断面略L字状を呈した基板41b1,41c1を構成し、リール2〜4に臨む1辺部の一面41b2,41c2に、基板41b1,41c1の長さ方向に沿って高輝度LED41a2を複数配設して構成されている。面41b2,41c2を有する1辺部は、高輝度LED41a2をバックライトフレーム39iの背面に立設する取付片を構成している。また、基板41b1,41c1の面41b2,41c2に臨む面41b3,41c3は、高輝度LED41a2からの出射光を反射する反射面となっている。
【0061】
照明装置41bは、面41b2を有する基板41b1の1辺部がバックライトフレーム39iの背面から突出し、高輝度LED41a2が下方を向くようにして、窓5d,6d,7dの上縁に沿って取り付けられており、高輝度LED41a2により上方からリール2,3,4を照明する。
【0062】
照明装置41cは、面41c2を有する基板41c1の1辺部がバックライトフレーム39iの背面から突出し、基板41c1に配設された高輝度LED41a2が上方を向くようにして、窓5d,6d,7dの下縁に沿って取り付けられており、高輝度LED41a2により下方からリール2,3,4を照明する。
【0063】
このような構成によれば、照明装置41b,41cを構成する高輝度LED41a2から出射した光は、バックライトフレーム39iの後方だけでなく、窓5d,6d,7dを通して前方に向けても照射されるため、リール2〜4のシンボルだけでなく液晶表示パネル39dも背面側から高輝度LED41a2で照明できる。この結果、液晶表示パネル39dの画質をより向上させられる。また、高輝度LED41a2から液晶表示パネル39dの背面方向に出射された光は、面41b3,41c3で反射してリール2〜4に導かれるため、リール2〜4のシンボルを効率よく照明できる。この結果、遊技者がリール2〜4をより視認しやすくなる。
【0064】
しかも、この構成によれば、基板41b1における取付片を構成する1辺部のバックライトフレーム39iの背面からの突出量を、図13(a)に示すように小さくして、面41b3,41c3で反射する光量を大きくしたり、同図(b)に示すように大きくして、面41b3,41c3で反射する光量を小さくしたりして、調節することが出来る。なお、同図において図3と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。このため、基板41b1に配設する高輝度LED41a2の数量や、各高輝度LED41a2の発光量に応じて、この突出量を調節することにより、リール2〜4のシンボルや液晶表示パネル39dの照明の明るさを容易に調整できる。
【0065】
また、上記実施の形態では、照明装置41aをバックライトフレーム39iの背面に直接配設した場合について説明したが、図14に示すように、照明用フード41dに照明装置41aを取り付ける構成としてもよい。なお、同図において図5と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0066】
照明用フード41dは、開口部5d,6d,7dを囲んでバックライトフレーム39iの裏面に立設されており、略箱状を呈している。その開口部はリール2〜4に向けられており、幅方向の両縁部は、リール2,3,4の半径よりもやや大きな半径の円弧状に切り欠かれた形状に形成されている。照明用フード41dの上側および下側の内壁面には、照明用フード41dの幅方向に沿って照明装置41aが配設されている。上側の内壁面に配設された照明装置41aは、上方からリール2,3,4を照明し、また、下側の内壁面に配設された照明装置41dは、下方からリール2,3,4を照明する。
【0067】
このような構成によれば、照明装置41aを構成する高輝度LED41a2から出射された光が、フード41d1の内壁面で反射してバックライトフレーム39iの光透過領域を構成する開口部5d,6d,7dおよびリール2,3,4の開口部5d,6d,7dに対応する領域に集約される。このため、リール2〜4のシンボルおよび液晶表示パネル39dを効率よく照明できる。この結果、遊技者がリール2〜4を視認しやすくなると共に、液晶表示パネル39dの画質を向上させられる。
【0068】
この場合、照明用フード41dそのものを光を反射させる材質で形成してもよく、また、照明用フード41dの内壁面に反射塗料を塗布したり、反射膜や鏡面印刷等を形成したりすることにより、内壁面で光が反射しやすくなるように構成してもよい。
【0069】
また、上記実形態では、高輝度LED41a2を基板41a1や基板41b1,41c1に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、開口部5d,6d,7dの上縁および下縁に沿って高輝度LED41a2をバックライトフレーム39iの背面に直接配設してもよい。また、バックライトフレーム39iの背面における開口部5d,6d,7dの上縁および下縁に沿って、長板状の取付片をバックライトフレーム39iと一体に樹脂成型してもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、バックライトフレーム39iの背面における開口部5d,6d,7dの上縁および下縁に沿うように高輝度LED41a2を横方向に配設した場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、バックライトフレーム39iの背面における各開口部5d,6d,7dの間に高輝度LED41a2を縦方向に配設してもよく、また、開口部5d,6d,7dの周囲を囲むようにして高輝度LED41a2を配設してもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、可変表示手段は、電気的表示装置の背面側に配設された発光ダイオードにより照明され、電気的表示装置の光透過領域からリール帯に描かれた図柄が視認される。発光ダイオードは直流電流を印加するだけで点灯するため、インバータ回路を必要とせず、ノイズによる電気的表示装置の画像の乱れを防止できる。この結果、電気的表示装置の画質を向上させられる。また、発光ダイオードの点灯にはトランスを必要とせず、照明手段に印加される電圧がコイルロスにより遊技機の各固体間でばらつくこともない。このため、リール帯の図柄の照明の明るさが各固体間でばらつくのを防止できる。また、照明の明度調整は可変抵抗等で単に発光ダイオードへの通電電流量を調節するだけで容易に行うことができる。さらに、発光ダイオードを用いる場合にはインバータ回路を省略できるため、遊技機の製造コストを低減できる。
【0072】
また、前記取付片が長板状に形成されて電気的表示装置の背面側に立設され、取付片の可変表示手段に臨む面に、発光ダイオードを複数配設して構成されている場合には、発光ダイオードから出射された光が、可変表示手段だけでなく電気的表示装置にも照射される。このため、可変表示手段だけでなく電気的表示装置も背面側から発光ダイオードで照明できる。この結果、電気的表示装置の画質をより向上させられる。
【0073】
また、電気的表示装置の背面側に発光ダイオードからの出射光を反射する反射面を形成する構成によれば、発光ダイオードから電気的表示装置の背面方向に出射された光は、反射面で反射して可変表示手段に導かれる。このため、可変表示手段を効率よく照明できる。この結果、遊技者が可変表示手段をより視認しやすくなる。また、発光ダイオードを配設する電気的表示装置背面からの距離を調節することにより、反射面で反射する光量を調節することが出来る。従って、同距離を調節することによって可変表示手段への照射光量を調節することが出来る。
【0074】
さらに、前記光透過領域を囲んで電気的表示装置の裏面に立設され、開口部が可変表示手段に向けられたフードを備え、照明手段はこのフードの内壁面に発光ダイオードを複数配設して構成されている場合には、発光ダイオードから出射された光が、フードの内壁面により電気的表示装置の光透過領域および可変表示手段の光透過領域に対応する領域に集約される。このため、可変表示手段および電気的表示装置を効率よく照明できる。この結果、電気的表示装置の画質を向上させられ、また、遊技者が可変表示手段を視認しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるスロットマシンの外観を示す正面図である。
【図2】本実施形態によるスロットマシンの表示窓に記された入賞ラインが順次有効化される状態を示す図である。
【図3】本実施形態によるスロットマシンのリール表示窓部の縦断面図である。
【図4】図3に示すリール表示窓部の分解斜視図である。
【図5】図3に示すリール表示窓部を構成するバックライトフレームの構成の概略を示す斜視図である。
【図6】本実施形態によるスロットマシンのリールの外周面に描かれたシンボルを示す図である。
【図7】本実施形態によるスロットマシンの回転リールユニットを示す斜視図である。
【図8】図7に示す回転リールユニットを構成する回転リールの構造を示す斜視図である。
【図9】本実施形態によるスロットマシンの配当表示部に描かれたシンボル組合せを示す図である。
【図10】本実施形態によるスロットマシンのメイン制御基板に構成された回路構成を示すブロック図である。
【図11】本実施形態によるスロットマシンのサブ制御基板に構成された回路構成を示すブロック図である。
【図12】図3に示すリール表示窓部を構成するバックライトフレームの構成の他の例を示す斜視図である。
【図13】図12に示すバックライトフレームへの照明装置の取付態様を説明する図である。
【図14】図3に示すリール表示窓部を構成するバックライトフレームの構成の更に他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…スロットマシン
2,3,4…リール
5,6,7…表示窓
5a〜5d,6a〜6d,7a〜7d…開口部
38…機器前面パネル
39…リール表示窓部
39a…透明アクリル板
39b…リールガラスベース
39c…ベゼル金属枠
39d…液晶パネル
39e…液晶ホルダ
39f…拡散シート
39g…導光板
39h…反射シート
39i…バックライトフレーム
39j…帯電防止シート
40…冷陰極管
41a〜41c…照明装置
41d…照明用フード
41a1〜41c1…基板
41a2…高輝度LED
Claims (5)
- 図柄を可変表示する可変表示手段と、この可変表示手段の前面に配置されて前記可変表示手段が表示する図柄を外部から視認可能な光透過領域を有する電気的表示装置と、この電気的表示装置の背面側に発光ダイオードを配設して構成された照明手段とを含んで構成されていることを特徴とする遊技機。
- 前記照明手段は、前記光透過領域の周縁部に沿って前記電気的表示装置の背面側に設けられた取付片に発光ダイオードを複数配設して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記取付片は長板状に形成されて前記電気的表示装置の背面側に立設され、前記取付片の前記可変表示手段に臨む面に、前記発光ダイオードを複数配設して構成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記電気的表示装置の背面側に前記発光ダイオードからの出射光を反射する反射面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 前記光透過領域を囲んで前記電気的表示装置の裏面に立設され、開口部が前記可変表示手段に向けられたフードを備え、
前記照明手段はこのフードの内壁面に発光ダイオードを複数配設して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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2003
- 2003-04-01 JP JP2003097938A patent/JP2004298542A/ja active Pending
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