JP5288273B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
従来よりパチンコ機の遊技領域内には、遊技領域内を転動するパチンコ球の転動に変化を与えるために釘等の調整対象物が多数配置されている。また、この調整対象物は外部から負荷を与えることによって形状(即ち、パチンコ球に対する姿勢)を変化させることができる。ここで、釘等の調整対象物のパチンコ球に対する姿勢は、入賞口や始動口へのパチンコ球の入賞確率を大きく左右するものであり、日常的に微妙な調整が行われる。
(a)調整対象物を調整する者(以下、調整者という)は透明遊技盤の背面側にある構造物を調整対象物と同時に視認することとなるため、距離感にズレが生じる。
(b)調整対象物の背後にLEDやランプ等の発光装置があると、発光装置からの光が調整者の目に入射し、調整作業を妨げる。
(c)調整対象物の背後に鏡やメッキ部品等の反射部材があると、調整者は反射部材に前記調整対象物や背景が映り込むことによって調整対象物の正確な形状を判別することが難しくなる。
尚、調整対象物としては、釘、風車、役物等を含む。
透明遊技盤6は、アクリル板等の透明性を有する部材で形成され、遊技者から背面側が透視可能な透明領域を備える。尚、本実施例では透明遊技盤6全体を透明領域とする。また、図2に示すように、透明遊技盤6は、外周端部付近に、円弧状の外レール21、逆流防止弁22及び内レール23が取り付けられている。これらの外レール21、逆流防止弁22及び内レール23によって囲まれた円形状の領域が遊技領域5となる。そして、遊技領域5内には、調整対象物である釘や後述の各種役物が配置されている。そして、逆流防止弁22で仕切られた放出口24から飛び出したパチンコ球は、自重落下をするとともに釘や各種役物と接触して遊技領域5内を転動する。
尚、本実施形態のパチンコ機1では、透明遊技盤6の開口部44に対して画像表示装置41を配設するように構成しているが、透明遊技盤6に開口部44を形成せずに画像表示装置41を透明遊技盤6の背面側に配置しても良い。その場合には、遊技者は透明遊技盤6を介して画像表示装置41の表示内容が視認可能となる。
そして、照明装置42は図示しない演出制御基板に接続され、演出制御基板から送信される制御信号に基づいてLED45を発光させる。その結果、照明装置42は、画像表示装置41の表示内容とリンクして発光したり、大当りとなったことを遊技者に報知する際に発光する。尚、発光された光は、透明遊技盤6を介して視認可能となる。
そして、鏡面部43はパチンコ機1の備える発光源から発光された光を遊技者方向へと反射する。尚、反射された光は、透明遊技盤6を介して視認可能となる。
但し、後述のように透明遊技盤6の裏面に貼り付けられた後述の調光シート17が不透視状態にある場合には、照明装置42から発光された光や鏡面部43によって反射された光は調光シート17によって遮光され、遊技者へ届かないように構成される。
ここで、調光シート17は、演出制御基板に接続された液晶駆動回路(図示せず)から印加される電圧に応じて透過率を変化するフィルム状の液晶シートである。具体的には、ネマティック液晶の小滴が分散したポリマー・フィルムを2枚の透明導電膜付きポリエステル・フィルムに挟んだ構造を有する。そして、この導電膜に対して液晶駆動回路から電圧が印加されていない状態では、調光シート17はポリマーと液晶の屈折率の違いおよび液晶の複屈折性によって、不透明に見える。一方、電圧が印加された状態では、液晶分子が電極に対して垂直に配列し、屈折率がポリマーと一致することによって、調光シート17は透明に見える。
本実施形態に係るパチンコ機1では、主制御基板は開放検出センサ16により前枠扉4の開放が検出されていない場合には、調光シート17に対して電圧を印加するように制御する。その場合には、図6の上図に示すように、調光シート17は背後が透視可能な透視状態(第1透視状態)となり、遊技者は透明遊技盤6を介して透明遊技盤6の背後に配置された照明装置42、鏡面部43及びその他の構造物などを視認することが可能となる。
一方、主制御基板は開放検出センサ16により前枠扉4の開放が検出されている場合には、調光シート17に対して電圧を印加しないように制御する。その場合には、図6の下図に示すように、調光シート17は背後が透視不可能な不透視状態(即ち、第1透視状態よりも透視が困難な第2透視状態)となり、遊技者は透明遊技盤6を介して透明遊技盤6の背後に配置された照明装置42、鏡面部43及びその他の構造物などが視認することができなくなる。尚、調光シート17は透明色から白みがかかった色へと変化することによって、透視状態から不透視状態へと切り換わる。
一方、調整者による調整対象物の調整が終わった後には、前枠扉4を閉鎖することによって、調光シート17は透視状態に制御される。その結果、遊技者が遊技を行う際には透明遊技盤6による演出効果を損なうことが無い。
また、調整者が前枠扉4を開放する操作に連動して調光シート17を背後が視認し難い第2透視状態とするので、透明領域を備えた透明遊技盤6を用いた場合であっても、調光シート17の透視状態の切り換えが簡便になるので、調整対象物の調整作業を正確且つ容易に行わせることが可能となる。
また、例えば調光シート17の第2透視状態が第1透視状態よりも黒みがかかって見える構成の場合、調光シート17を第2透視状態とすることによって、遊技盤の背面側に構造物、発光装置または反射部材があったとき、それらを視認し難い状態にできるが、今度は遊技盤の表面に映り込んだ調整対象物自身や背景が目立つようになり、それによって調整者は調整対象物の正確な形状の判別に支障をきたす。
そこで、調光シート17を第1透視状態から第1透視状態よりも白みがかかって見える第2透視状態へ切り換えることで、遊技盤背面側の構造物を見え難くするだけでなく、遊技盤の表面反射により生じる明部と暗部との差分を小さくできるから、遊技盤の表面に映り込む調整対象物や背景が目立たなくなり、調整対象物の調整作業を正確かつ容易に行わせることが可能となる。
例えば、本実施形態では透視状態と不透視状態との間で状態を切り換え可能な調光部材として、シート形状の調光シート17を用いているが、ガラス形状の調光ガラスを用いても良い。
Claims (1)
- パチンコ球を発射するパチンコ球発射装置と、
前記パチンコ球発射装置により発射されたパチンコ球を転動させる遊技領域と、
前面に前記遊技領域を有するとともに、前記遊技領域内に透明部材により形成されて背後が透視可能な透明領域を備えた遊技盤と、
前記透明領域内においてパチンコ球に対する姿勢が調整可能に配置され、パチンコ球と接触することによりパチンコ球の転動方向を変化させる調整対象物と、
前記調整対象物が配置された前記遊技盤の周囲において前記遊技盤の表面又は表面より背面側に配置され、背後が透視可能な第1透視状態と前記第1透視状態よりも透視が困難な第2透視状態のいずれかの状態に切り換え可能な調光部材と、
前面側から背面側を視認可能な窓部を有し、該窓部を通して前記遊技領域を視認可能な状態で前記遊技領域の前面を覆うとともに、該遊技領域の前面を開閉可能な前枠扉と、
前記前枠扉の開放を検出する前枠扉開放検出手段と、を有し、
前記前枠扉開放検出手段によって前記前枠扉の開放を検出した場合に、前記調光部材を前記第1透視状態から前記第2透視状態へと切り換えることを特徴とするパチンコ機。
Priority Applications (1)
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JP2009128645A JP5288273B2 (ja) | 2009-05-28 | 2009-05-28 | パチンコ機 |
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JP2009128645A JP5288273B2 (ja) | 2009-05-28 | 2009-05-28 | パチンコ機 |
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Family Applications (1)
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