JP2004097137A - 育苗容器用浮力体及び育苗方法 - Google Patents

育苗容器用浮力体及び育苗方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の育苗容器を載置することができるとともに、設置や回収作業を効率良く行うことができるようにする。
【解決手段】本発明の育苗容器用浮力体1は、育苗資材を充填した育苗容器2の少なくとも下側が水Wに浸かるように支持するものであって、複数の育苗容器2が載置可能なサイズに形成されるとともに、ロール状に巻ける柔軟性を備えている。この浮力体1は、発泡樹脂からなり、上面にラミネート加工がされている。また、この浮力体1には、上下面を連通する通水穴が設けられており、該通水穴は各育苗容器2の配設位置を示す目印としても作用する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プール育苗を行うための育苗容器用浮力体及び育苗方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プール育苗とは、例えば図11に示すように苗代Gに簡易なプール50を作り、その中に育苗資材を充填するとともに播種しておいた多数の育苗容器51(セルトレー、育苗箱等)を配設して育苗する方法である。プール50としては、例えば水を充填したチューブ55により矩形状に枠を組むとともに、その枠内にビニールシート56を張ることにより形成される。プール50の床面は水平面に形成されており、その上に多数の育苗容器51が略水平な状態となるように配設される。そして、育苗期間中は、各育苗容器51又は苗Pが育苗に最適な深さまで水Wに浸かるように水位が管理される。
【0003】
このプール育苗では、プール50内の水位の管理に手間がかかるという問題があるため、本出願人は、図12に示すように育苗容器51の少なくとも下側が水に浸かるようにして該育苗容器51を略水平な状態で水に浮かべるように構成された育苗容器用浮力体60を開発した(特願2002−118410号)。この浮力体60は、育苗容器51を下側から支持する板状又は受箱状に形成されている。
【0004】
このほかに、水に浮かべることにより植物に給水するための従来技術としては、特許文献1に開示された植物栽培容器を容器用浮き支持体で水に浮かべることによる補水方法や、特許文献2に開示された液体の液面に浮遊して鑑賞用植物を担持する観賞用植物担持体を例示する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−119158号公報
【特許文献2】
特開2002−119159号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の浮力体60を一つの育苗容器51のみ載置可能に構成すると、特に露天で栽培する場合、プール50内の多数の浮力体60同士が風雨等により互いに衝突し、該浮力体60同士が上下に重なり合ったり、プール50の枠に乗り上げたりし、育苗容器51の水Wへの浸かり方が不均一になるという問題がある。また、浮力体60の回収・設置時に、育苗容器51と同数の多数の浮力体60を取り扱わなければならず、手間がかかり作業性が悪いという問題がある。
【0007】
また、従来の浮力体60を多数の育苗容器51が載置可能に構成することもできるが、そうすると大型化し、回収・設置時の扱いが困難になり、作業性が悪くなるという問題がある。また、大型化すると、回収後の保管場所に困るという問題もある。
【0008】
そして、以上の問題は、特許文献1の容器用浮き支持体や、特許文献2の観賞用植物担持体も共通に有している。
【0009】
本発明の目的は、上記課題を解決し、複数の育苗容器を載置することができるとともに、設置や回収作業を効率良く行うことができる育苗容器用浮力体を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、上記課題を解決し、育苗容器用浮力体に効率よく複数の育苗容器を載置することができる育苗方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の育苗容器用浮力体は、育苗資材を充填した育苗容器の少なくとも下側が水に浸かるように支持する育苗容器用浮力体であって、複数の育苗容器が載置可能なサイズに形成されるとともに、ロール状に巻ける柔軟性を備えている。
【0012】
また、本発明の育苗容器用浮力体は、育苗資材を充填した育苗容器の少なくとも下側が水に浸かるように支持する育苗容器用浮力体であって、複数の育苗容器が載置可能なサイズに形成されるとともに、折り畳み用の畳み目を備えている。
【0013】
前記育苗容器としては、苗を育てるための容器であれば特に限定されないが、多数のセルが並設されたセルトレーや、平面視で多数のスジ状に区画された苗枠や、受箱状に形成された育苗箱等を例示する。
【0014】
これらの構成によれば、複数の育苗容器を載置することができるとともに、折り畳んだり、ロール状に巻いたりすることができるので、設置や回収作業を効率良く行うことができ、未使用時の収納に困ることもない。
【0015】
前記育苗容器用浮力体としては、特に限定されないが、次のように構成された態様を例示する。
(1)発泡樹脂からなる態様
(2)中空体からなる態様
(3)気泡緩衝シートからなる態様
【0016】
前記(1)においては、上面にラミネート加工がされた態様を例示する。
【0017】
この構成によれば、上面のラミネート層により育苗容器底面から下方に伸びる根が発泡樹脂の内部に入り込むことを防止することができる。このため、育苗後に前記育苗容器用浮力体から前記育苗容器を簡単に取り上げることができるとともに、耐久性を向上することができる。
【0018】
前記(1)又は(2)においては、上面に気泡緩衝シートが配設された態様を例示する。この「配設された」とは、特に限定されないが、溶着等の接着手段により固定的に重ね合わされた態様や、着脱可能に載置された態様や、単に載置された態様を例示する。
【0019】
この構成によれば、前記気泡緩衝シートにより浮力を増大させることができる。また、前記気泡緩衝シートを2枚以上載置したり、該気泡緩衝シート以外の浮力シートを1又は2枚以上載置することにより浮力を増大させるように構成したり、1又は2以上の重りシートを載置することにより、浮力を減少させるように構成することもできる。また、前記気泡緩衝シート表面の凹凸により水の流路が形成され、前記育苗容器底面に形成された穴や切れ目から該育苗容器内へ水が流れ込み易くすることができる。
【0020】
また、前記育苗容器用浮力体においては、上面に根切り用ネットが配設された態様を例示する。この「根切り用ネット」とは、育苗容器底面から外側に伸びる根を切断するためのネットをいう。また、この「配設された」とは、特に限定されないが、着脱可能に載置された態様や、単に載置された態様を例示する。
【0021】
また、前記育苗容器用浮力体においては、各育苗容器の配設位置を示す目印が設けられた態様を例示する。
【0022】
この構成によれば、前記育苗容器用浮力体の上に、複数の前記育苗容器を偏りなくバランスよく配設することができ、前記育苗容器を簡単に略水平に浮かべることができる。
【0023】
また、前記育苗容器用浮力体においては、上下面を連通する通水穴が設けられた態様を例示する。
【0024】
この構成によれば、多数の育苗容器を載置可能に前記育苗容器用浮力体を大型に構成した場合でも、各育苗容器に水を確実に供給することができ、各育苗容器の条件を均一化できる。
【0025】
また、前記育苗容器用浮力体においては、前記目印として上下面を連通する通水穴が設けられた態様を例示する。
【0026】
この構成によれば、前記目印を別途設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。
【0027】
また、前記育苗容器用浮力体においては、上面と育苗容器底面との間に隙間を形成するための凹部又は/及び凸部が形成された態様を例示する。
【0028】
この構成によれば、前記凹部又は/及び凸部により水の流路が形成され、前記育苗容器底面に形成された穴や切れ目から該育苗容器内へ水が流れ込み易くすることができる。
【0029】
また、本発明の育苗方法は、育苗資材を充填した育苗容器の少なくとも下側が水に浸かるように支持する育苗容器用浮力体を使用する育苗方法であって、水の無いプール内に前記育苗容器用浮力体を設置する段階と、該育苗容器用浮力体上に育苗資材を充填した育苗容器を載置する段階と、育苗容器内の種を発芽させる段階と、プール内に水を入れることにより育苗容器用浮力体を浮かせた状態で育苗する段階とを含んでいる。
【0030】
この方法によれば、育苗容器用浮力体の上に育苗容器を載置するようにしているので、育苗容器用浮力体がプール底面に支持されており、水に浮かべた不安定な状態の育苗容器用浮力体の上に載置する場合よりも、格段に作業性が良い。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を育苗容器用浮力体に具体化した実施形態について、同浮力体を使用して実施する育苗方法とともに、図面を参照して説明する。図1〜図6は、本発明を具体化した第一実施形態の育苗容器用浮力体1を示している。この浮力体1は、育苗資材を充填した複数の育苗容器2を育苗用のプール3に浮かべるためのものである。本例では、育苗容器2として平面視で苗箱の短辺方向に延びる多数のスジ状に区画された苗枠タイプを例示している(図2参照)。
【0032】
浮力体1は、図1及び図2に示すように、複数の育苗容器2が載置可能に平面視帯状に形成されている。浮力体1の幅は、平面視長方形状の育苗容器2の長辺の約2倍の長さに形成されている。図2に示すように浮力体1には、幅方向に2箱、長さ方向に複数箱の育苗容器2が載置可能になっている。浮力体1の幅方向略中央には、浮力体1の長さ方向に一定間隔(本例では、浮力体1の長さ方向における育苗容器2の配設間隔)をおいて、浮力体1の上下面を連通する通水穴11が設けられている。また、この通水穴11は、浮力体1上の所定位置に育苗容器2を配設するための目印にもなっている。
【0033】
この浮力体1は、図3に示すようにロール状に巻ける柔軟性を備えており、特に限定されないが、図4(a)に示す独立気泡の発泡樹脂(例えば発泡ポリエチレン)からなる態様、同図(b)に示す中空体からなる態様、同図(c)に示す気泡緩衝シートからなる態様を例示する。育苗資材を充填した育苗容器2の下から例えば約10mmが水Wに浸かるだけの浮力が得られるように浮力体1の発泡倍率やサイズ等を設定している。
【0034】
浮力体1の上面には、育苗容器2底面から下方に伸びる根が発泡樹脂の内部に入り込むことを防止するための非発泡樹脂層を設けることが好ましく、例えば図5(a)に示すように、上面にラミネート加工をすることによりラミネート層12を設けたり、同図(b)に示すように表面に気泡緩衝シート13を溶着したりすることを例示する。気泡緩衝シート13の場合は、シート表面の凹凸13aにより、育苗容器2底面に形成された穴や切れ目に連通する水Wの流路が形成される。この水Wの流路は、図5(c)に示すように浮力体1表面に波状の凹凸14を設けたり、図5(d)に示すように多数の凸部15を設けたりすることによっても形成することができる。図5(c)、(d)の場合も浮力体1の上面にラミネート加工をすることが好ましい。
【0035】
次に、この浮力体1を使用して実施する育苗方法について図6を参照しながら説明する。
(1)図6(a)に示すように育苗場所の地面Gを均平にするとともに、ケラ対策に薬剤散布器20等で薬剤を散布する。
(2)図6(b)に示すように育苗場所にプール3を設置する。本例では、水を充填したチューブ21により矩形状に枠を組むとともに、その枠内にビニールシート22を張ることにより形成している。
(3)ロール状に巻いた状態で収納されていた浮力体1を伸ばし、図6(b)に示すようにプール3の底面に浮力体1を設置する。さらにその上に、予め育苗資材を充填するとともに播種しておいた育苗容器2を載置する。そして、ジョロ23(又は噴霧器)で例えば各育苗容器2に約300mLを潅水する。
(4)図6(c)に示すように保温資材25(例えば不織布シート)を育苗容器2の上に配設するとともに、プール3を有孔の被覆資材26で覆う。この状態で、育苗容器2内の種を発芽させる。
(5)苗Pの芽が1cm以上出たら、保温資材25及び被覆資材26を取り除き、図6(d)に示すようにプール3内に水Wを入れることにより浮力体1を浮かせた状態で育苗する。なお、図11に示す従来例とは異なり、本発明では育苗容器2の上まで水Wにつからないので、育苗容器2の上からスジ状の区画間に根渡りすることはない。
(6)苗Pが田植えに適した状態まで成長すると、育苗容器2をプール3から取り上げ、育苗容器2の底から出ている根を根切り装置(図示略)により切断した上で、田植え機により水田に移植する。また、育苗終了後、浮力体1をプール3から取り出して水等で洗浄した後、乾燥させ、元通りにロール状に巻かれた状態で収納する。
【0036】
以上のように構成された本実施形態の育苗容器用浮力体1によれば、複数の育苗容器2を載置することができるとともに、ロール状に巻いたりすることができるので、設置や回収作業を効率良く行うことができ、未使用時の収納に困ることもない。
【0037】
また、浮力体1の上面にラミネート加工をすることによりラミネート層12を設けておけば、育苗容器2底面から下方に伸びる根が発泡樹脂の内部に入り込むことを防止することができる。このため、育苗後に浮力体1から前記育苗容器2を簡単に取り上げることができるとともに、耐久性を向上することができる。
【0038】
また、浮力体1の上面に気泡緩衝シート13を溶着しておけば、浮力を増大させることができる。また、この気泡緩衝シート13表面の凹凸13aにより水Wの流路が形成され、育苗容器2底面に形成された穴や切れ目から該育苗容器2内へ水Wが流れ込み易くすることができる。
【0039】
また、浮力体1表面に波状の凹凸14を設けたり、多数の凸部15を設けたりしておけば、凹凸14や凸部15により、上面と育苗容器2底面との間に水Wの流路が形成され、育苗容器2底面に形成された穴や切れ目から該育苗容器2内へ水Wが流れ込み易くすることができる。
【0040】
また、浮力体1においては、上下面を連通する通水穴11が設けられているので、多数の育苗容器2を載置可能に浮力体1を大型に構成した場合でも、各育苗容器2に水Wを確実に供給することができ、各育苗容器2の条件を均一化できる。
【0041】
また、通水穴11は、各育苗容器2の配設位置を示す目印としても作用する。このため、浮力体1の上に、複数の育苗容器2を偏りなくバランスよく配設することができ、水Wに育苗容器2を簡単に略水平に浮かべることができる。
【0042】
また、本発明の育苗方法によれば、水Wの無いプール3内で、浮力体1の上に育苗容器2を載置するようにしているので、浮力体1がプール3底面に支持されており、水Wに浮かべた不安定な状態の浮力体1の上に載置する場合よりも、格段に作業性が良い。
【0043】
次に、図7及び図8は、本発明を具体化した第二実施形態の育苗容器用浮力体30を示している。この浮力体30は、折り畳み用の畳み目31を備えている点において、主に第一実施形態と相違している。従って、以下、第一実施形態と共通する部分については、同実施形態と同一符号を付することにより重複説明を省く(以下の他の実施形態についても同様)。
【0044】
本例の浮力体30は、展開した状態で第一実施形態の浮力体1と同様のサイズとなるように構成されており、上面にラミネート加工がされた、独立気泡の発泡樹脂(例えば発泡ポリエチレン)からなっている。第一実施形態とは異なり、本例の発泡樹脂は、柔軟性を備えていなくてもよい。浮力体30には、図7及び図8(a)に示すように、長さ方向に略一定間隔(本例では育苗容器2の短辺長と略同間隔)ごとに発泡樹脂が省かれてなる畳み目31が形成されている。この畳み目31の幅Lは、発泡樹脂の厚さDの少なくとも2倍になるように設定されている。そして、図8(b)に示すように各畳み目31で交互に折り曲げることにより、つづら折り状に折り畳むことができるようになっている。
【0045】
なお、浮力体30の構成としては、例えば次のように変更することもできる。
(1)畳み目31で区切られた各発泡樹脂に代えて、中空体(例えば図4(b)参照。)を採用すること。
(2)上面に凹部又は/及び凸部を形成すること(例えば図5(c)や図5(d)参照。)。
(3)ラミネート加工に代えて、気泡緩衝シートを上面に溶着すること(例えば図5(b)参照)。
【0046】
本実施形態に係る浮力体30も折り畳むことができるので、設置や回収作業を効率良く行うことができ、第一実施形態と同様の効果が得られる。
【0047】
次に、図9は、本発明を具体化した第三実施形態の育苗容器用浮力体40を示している。この浮力体40は、折り畳み用の畳み目41が上面側及び下面側に交互に形成されている点において、主に第二実施形態と相違している。
【0048】
本例の浮力体40は、上下両面にラミネート加工がされた、独立気泡の発泡樹脂(例えば発泡ポリエチレン)からなっている。浮力体40には、図9(a)に示すように、長さ方向に略一定間隔(本例では育苗容器2の短辺長と略同間隔)ごとに上面側及び下面側に交互に畳み目41が形成されている。各畳み目41は、反畳み目側のラミネートフィルムを残した状態で、畳み目側のラミネート層及び発泡樹脂が切断されてなっている。そして、図9(b)に示すように各畳み目41で交互に折り曲げることにより、つづら折り状に折り畳むことができるようになっている。なお、浮力体40の構成としては、第二実施形態と同様に変更することもできる。
【0049】
本実施形態によっても第二実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)図10(a)に示すようにビニールハウス45内で育苗したり、同図(b)に示すようにビニールトンネル46内で育苗したりすること。
(2)浮力体1,30,40に、気泡緩衝シート等の浮力シートを1又は2枚以上載置することにより浮力を増大させるように構成したり、1又は2以上の重りシートを載置することにより、浮力を減少させるように構成すること。
【0051】
(3)育苗容器2の底から出ている根を前記根切り装置により切断することに代えて、育苗容器2の下に敷く根切り用ネットを利用して該根を切断するようにすること。この根切り用ネットにより根を切断する態様としては、次の態様を例示する。
(a)育苗容器2と略同サイズの根切り用ネットを各育苗容器2の下に敷いておき、根を切断するときは、育苗容器2と根切り用ネットとの間に刃物を差し込んで切断する態様。
(b)2以上の育苗容器2を載置可能なサイズ(例えば浮力体1,30,40と略同サイズ)の根切り用ネットを2以上の育苗容器2の下に敷いておき、根を切断するときは、育苗容器2と根切り用ネットとの間にワイヤを通して切断する態様。
【0052】
【発明の効果】
本発明に係る育苗容器用浮力体によれば、複数の育苗容器を載置することができるとともに、設置や回収作業を効率良く行うことができるという優れた効果を奏する。
【0053】
また、本発明に係る育苗方法によれば、育苗容器用浮力体に効率よく複数の育苗容器を載置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る育苗容器用浮力体の使用状態を示す図であり、図2のI−I線断面図であ。
【図2】同浮力体の使用状態を示す平面図である。
【図3】同浮力体をロール状に巻いている状態を示す斜視図である。
【図4】同浮力体の変更例を示す断面図であり、(a)は発泡樹脂からなる態様、(b)は中空体からなる態様、(c)は気泡緩衝シートからなる態様である。
【図5】同浮力体の上面側の変更例を示す断面図であり、(a)はラミネート加工をした態様、(b)は気泡緩衝シートを溶着した態様、(c)は波状の凹凸を設けた態様、(d)は多数の凸部を設けた態様である。
【図6】同浮力体を使用した育苗方法の手順を示す図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係る育苗容器用浮力体を示す平面図である。
【図8】同浮力体の折り畳み手順を示す側面図である。
【図9】本発明の第三実施形態に係る育苗容器用浮力体の折り畳み手順を示す側面図である。
【図10】本発明の育苗方法の変更例を示す断面図であり、(a)はビニールハウス内で育苗する態様、(b)はビニールトンネル内で育苗する態様を示している。
【図11】従来のプール育苗を示す断面図である。
【図12】本出願人による従来の育苗容器用浮力体の使用状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1  育苗容器用浮力体
2  育苗容器
3  プール
11  通水穴
12  ラミネート層
13  気泡緩衝シート
13a 凹凸
14  凹凸
15  凸部
30  育苗容器用浮力体
31  畳み目
40  育苗容器用浮力体
41  畳み目
G  地面
P  苗
W  水

Claims (13)

  1. 育苗資材を充填した育苗容器の少なくとも下側が水に浸かるように支持する育苗容器用浮力体であって、
    複数の育苗容器が載置可能なサイズに形成されるとともに、ロール状に巻ける柔軟性を備えた育苗容器用浮力体。
  2. 育苗資材を充填した育苗容器の少なくとも下側が水に浸かるように支持する育苗容器用浮力体であって、
    複数の育苗容器が載置可能なサイズに形成されるとともに、折り畳み用の畳み目を備えた育苗容器用浮力体。
  3. 発泡樹脂からなる請求項1又は2記載の育苗容器用浮力体。
  4. 中空体からなる請求項1又は2記載の育苗容器用浮力体。
  5. 気泡緩衝シートからなる請求項1又は2記載の育苗容器用浮力体。
  6. 上面にラミネート加工がされた請求項3記載の育苗容器用浮力体。
  7. 上面に気泡緩衝シートが配設された請求項3又は4記載の育苗容器用浮力体。
  8. 上面に根切り用ネットが配設された請求項1〜7のいずれか一項に記載の育苗容器用浮力体。
  9. 各育苗容器の配設位置を示す目印が設けられた請求項1〜8のいずれか一項に記載の育苗容器用浮力体。
  10. 上下面を連通する通水穴が設けられた請求項1〜9のいずれか一項に記載の育苗容器用浮力体。
  11. 前記目印として上下面を連通する通水穴が設けられた請求項9記載の育苗容器用浮力体。
  12. 上面と育苗容器底面との間に隙間を形成するための凹部又は/及び凸部が形成された請求項1〜4のいずれか一項に記載の育苗容器用浮力体。
  13. 育苗資材を充填した育苗容器の少なくとも下側が水に浸かるように支持する育苗容器用浮力体を使用する育苗方法であって、
    水の無いプール内に前記育苗容器用浮力体を設置する段階と、
    該育苗容器用浮力体上に育苗資材を充填した育苗容器を載置する段階と、
    育苗容器内の種を発芽させる段階と、
    プール内に水を入れることにより育苗容器用浮力体を浮かせた状態で育苗する段階とを含む育苗方法。
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JP2006025747A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Senya Yamanaka 苗の栽培装置
JP2016002036A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 みのる産業株式会社 育苗方法およびポット苗の移植方法

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